映画館がやってきた!

構築日記・不定期便
- What's NEWを兼ねた日記のような読み物 -
2006年4月
[先月|目次|翌月]

2006.4.30
  • RD-X3録画番組サルベージ完了
     リードオンリーになってしまったX3。
     泣く泣く160GBのHDDをRAMにコピーしてはX6に移動して焼き、焼き、…の連続を一ヶ月。
     ついにX3を空っぽに、フォーマットをかけた。やった、復活!
    (いや、これだけ苦労して「やっぱりメーカー修理」ってことになったら、立ち直れ無かったよ…うん)
  • GW特別掃除(換気扇の油汚れ)実施
     ドラム式換気扇のスリットタイプのフィルターの掃除。
     「寒いのに年末大掃除すること無い。油汚れは暖かいときに掃除するに限る」という理由で、 年末はパスしたのだが、実際問題、「よくぞ、これで吸引していた」と思ったほど。
     掃除を始めてから「油汚れ専用洗剤」が無いのに気がついて「うっ」と思ったのだが、 でもこの大量の油が案外軽くお湯で流れてしまった。後は普通の食器用洗剤と歯ブラシ。
     すっきりだ。
2006.4.29
  • HV版『タイタニック』鑑賞(BS-hi) ★★★
     ついに「本物のハイビジョン『タイタニック』」が登場した。
     この1,2年「デジタルWOWOW」や「民放地デジ」で『タイタニック』の放送が相次ぎ、毎回フォロー はしていたのだが、放送はハイビジョンでも、中身はずっと「DVD画質のアップコンバート」だった。
     しかし今回の放送は、マスターから本物のHDだ。
     夜空の星のくっきり加減のような分かりやすいところはもちろんのこと、ローズの衣装の アップになると、びっしりと縫い付けられたアンティークビーズの一粒ずつの立体感まで 見えてくる。DVDでは、衣装にビーズが使われていることさえ判別がつかず、「映画に使われた衣装展」 で実物を見て初めて「こんなにこった衣装だったのか」と驚いた記憶がある。
     レース飾りも刺繍の一刺しも見える。
     男性の背広の生地の高級感もよく分かる。
     冒頭、ボーディーンが老ローズに見せる「CGタイタニック」のディスプレイに 「走査線」が見えたのには驚いた。
     こういう「細かな模様」だけでなく、エンジンの巨大なシリンダーの表面の油の質感とか、 「面」の表現もすごくリアルだ。
     もちろん、プロジェクターがVPL-VW10HTからVPL-VW100になったことによる「コントラスト」 と「階調表現」の向上も効いていて、モリーブラウンの黒い衣装が地味だけれど高価そうなこととか、 今までまったく気がつかなかった色々なことが、情報量豊かに見えてきた。
     なぜか「音」も良い。
     というか、今まで気がつかなかった些細な効果音が克明に聞こえてくる。
     妻が「絵が細かくなると、音まで変わって聞こえるのかしら?」と不思議そう。
     もしかすると、「見える」ことが「聞こえる」ことを支えているのかもしれない。
     初期のLDに入っていたとてつもない低音(他の音をマスキングしてしまう)が無くなって、 バランスが良くなっていることは確かにあると思うけれど、それにしても、初めて聞こえた音が多い。
     何十回と無く見た作品なのに、絵も音も怒涛の「新発見」が有った今回の『タイタニック』である。
     
2006.4.28
  • HV版『幻魔大戦』鑑賞(BS-hi) ★
    1983年/日本
     1980年前後は、アニメ映画の大作が次々とリリースされた時代で、『幻魔大戦』は 角川映画としての最初のアニメ作品だったそうだ。
     監督は「りんたろう」、美術は「椋尾」…というのは、名作『銀河鉄道999』と同じコンビ。
     大友克洋と金田伊功が参加しているのも豪華である。
     音楽は「キース・エマーソン」、プログレの大御所。
     原作の平井和正の小説「幻魔大戦」は、同時期に読んで非常にはまったが、この角川映画には 微妙に「怪しい香り」を感じて足を運ばなかった記憶がある。
     「怪しい…」というのはつまり「コケる予感」ということ。
     約20年の時を越えて今回初めて見ることになったわけだが、やっぱり「すさまじく外した作品」だった。
     原作自体が、幻魔、新幻魔、真幻魔…と、はっきり完結しないままパラレルワールド的展開をしてしまっている以上、 「脚本」が原作を生かしているかどうかを云々することは難しいと思うが、それにしても「一本の映画」として だめだめなのは、映画スタッフの責任だろう。
     ざっくりいうとストーリーは、
     宇宙を破滅させることだけを目的とした巨大な存在「幻魔」が、地球を飲み込もうとしている…という 知らせを、宇宙的全の存在が霊感王女「ルナ」に知らされる。
     昔幻魔に滅ぼされた星で戦っていたサイボーグ戦士「ベガ」の協力を得て、ルナは共に戦う サイオニクス戦士を探す。
     平凡な高校生「東丈」は、眠っていた超能力を二人に叩き起こされ、パニックする。
     すったもんだの挙句、カンフー少女、インドの修行僧風、アメリカインディアン風、黒人少年ギャング、 と、合計7名の超能力者が集まる。
     ついに、怪しい中国商人とユダヤの商人のあいのこ風の「幻魔」の手先と、溶岩流の投げ合い が始まり、勝つ。
     …そんな話。
     とりあえず、ひどいと思うところを列挙すると、冒頭、幻魔の来襲を察知した「骨ばった女占い師」が 夜の新宿の人気の無い路地で踊り狂うのが最悪。ただ「奇怪」な演出としか言いようが無い。唖然とする。
     「プリンセス・ルナ」が冒頭、(ドラキュラが出そうな)ヨーロッパの秘境から出てきた風の衣装を 着ているのに、いつの間にか、髪の毛を赤くトサカに染めたパンク・ファッションに変わるのも説明無くて 理解できない。
     「サイボーグ戦士・ベガ」のデザインは、正面から見るとカッコいいが、横から見るとキノコのお化けみたいで最悪。
     「東丈」が超能力に目覚めて有頂天になり悪いことしまくったり、それが原因で友達をなくす下りなど、 「いまさら」映画にする必要があるとも思えない。
     能力が出たり消えたりするのも、それでピンチになるのも良くある。
     せっかく7人の超能力者を集めたのに、「黒人少年・ソニー」が「壁抜け」するだけで、 後は全員「念動力」の力押し。まあ、ルナは「予知能力」が有るのかもしれないが、 役には立っていないようだし。
     超能力を使うときに出るでろでろしたオーラは『999』の「女王プロメシウム」のそれそっくり。
     上映時間のかなりの部分を、念動力のぶつけ合いに費やしているために、「幻魔の絶対的な暗黒の力」 などというのは、見えない。
     最高にひっくり返ったのは、森が燃えて、リスのような小動物がわらわらと走ってきて、鹿が走ってきて、 クマがどすどす走ってきて、丈が傷ついた小鹿を抱いて「僕は無力だ」とかいって泣くところ。
     これは手塚アニメ、それともディズニーアニメ…??
     とにかく、全編デジャブとずっこけに満ちている。
     音楽も駄目。  キース・エマーソンの重厚なシンフォニックサウンドが使われるのだが、重厚感で「ベタ塗り」なので、メリハリが無い。プログレ好きとしてはこれも許しがたい。音楽が悪いんじゃない。使い方が悪い。
     この時代粗製乱造された「超大作」は幾らでもあるが、本編の予算と悲惨のバランスシートは宇宙の暗黒に飲み込まれているのだぜ。
2006.4.27
  • HD-H160LAN 消去不能と対策
     LAN接続HDDで、突然共有ドライブのファイルが消せなくなった。
     メーカーのFAQを見ると、バックアップ動作するとき、いったん「上書き禁止」 フラグを立てて動作するため、異常終了するとそうなることがあるとか。
     でも、バックアップツールを使った覚えもなく、何がきっかけでそうなったのか 全然分からない。
     仕方ないので、管理ツールで問題の「共有ドライブ」を丸ごと削除して、 再度同じ名前で作り直し、退避したファイルをだらだらと転送する。
    (もともと、もう一台のHDDとデータの二重化に使用しているので、消して 困るファイルは入ってなかった。不幸中の幸い)  でも、100GBもデータが有ると発生から復旧まで、延べ一日はまるまるかかるな…
  • ちなみに、HD-H160LANのファームウェア・アップデートも行った。
     もう一台持っているHD-H300LANの新ファームウェアもあったが、こちらは たいした内容ではなかったのでパス。(現行商品はHD-HG*LANシリーズになっている)
     やはり最近の電気製品は買って一年もしたら、メーカーHPをチェックしに行かないと いけないな。BSデジタル・チューナーのように自動アップデート機能があれば良いのだけれど。
2006.4.26
  • 二階から目薬
     …という諺があるけれど、今日は
    「エスカレーターでおもむろに目薬をさすおじさん」
    を見かけてしまった。
     ドライアイだとか、火急の要が有るのかもしれないけれど、どうも目薬と言うのは 習慣性があって愛用していると止められない癖になるような気もする。ひょっとすると、 「エスカレーターに乗ると反射的に目薬を差したくなる」人もいるのかもしれない。
  • ちなみに、今手元にある目薬「ロートPRO」には、6種類の有効成分と、12種類の添加物が 含まれている。一六茶もびっくり。
     しかし有効成分といったって、上は1.0%から下は0.003%の含有量で、それが一滴に 含まれるグラム数を考えると気が遠くなるほど小さな桁だろう。(百万分の1グラム単位?)
     ここまで含有量が少ないと、比較的分子量が大きそうなので、一滴の中の 分子の数が数えられそう。
     まさに「秘伝のレシピ」である。
2006.4.25
  • HDDVDデモ再び
     同じ秋葉原の某カメラだが、今回は、リリース予定のHDDVDの予告編集を上映していた。
     エーゲ海より全然楽しめる(笑)
     作品によって画質が全然違うことが良く分かったのも面白い。
     水面を映してブロックノイズ出まくっている作品も有れば、フィルム撮影の空気の ざわざわが妙にデジタルっぽい作品もある。しかし一方「アニメ」作品は 元データのCGそのまんまとも思える鮮明な映像で感心したりもした。
     雑誌(HiVi)で取り上げられていた『夜桜』は、なんだか全体に「紗」がかかっていて、 綺麗なんだけれど、もやもやして「高精細」という感じではないな。
     SDよりは当然綺麗だが、BSハイビジョン放送より綺麗という感じもしなかった。
2006.4.24
  • 2006年4月期ドラマ
     今シーズンは以下の8作品をチェック中。もちろん、早くも脱落作品頻出(笑)  まず脱落順に
  • ギャルサー一回戦落ち
     ギャルサーとは「ギャル・サークル」のこと。
     社会の常識からはみ出した彼女たちを、もっと常識はずれなアメリカ帰り 「カウボーイ」が指導するという、むちゃくちゃな設定のコメディー。
     まあ、その不条理さと正義感のバランスは「バカボンのパパ」の領域だと 思えば遠からず。
     しかし、「常識×非常識」の図式は良くあるが「非常識×非常識」は難しい。
     第一回の内容が、「サークル内の虐めと自殺未遂」だというのも、 滅茶苦茶な設定の中では重すぎて楽しめなかった。
     ようするに、「良い話」にしたいのか「スラップスティックコメディー」に したいのかが中途半端なんだな。
  • クロサギ→二回戦落ち
     「クロサギ」とは、詐欺師を騙す詐欺師。
     主人公は昔詐欺の被害にあって一家心中の生き残り、復讐の為に詐欺師を 潰して回っている。
     だましのトリックとして、一回目も二回目も、見せ金を使って「額が大きいと 即日引き落とし出来ない」という口座や小切手のルールを使っていた。
     二話連続で同じトリックと言うのはつまらない。
     本人が第一話から警察に目をつけられているにもかかわらず、全然警察が 事情聴取とかしないのも何だかな。
     もとあれ、動いている金額がベラボウなわりには、スケール感が無いのは 何故だろう。ワクワクしない。というわけでさようなら。
  • プリマダム→二回戦落ち
     中森明菜と黒木瞳、豪華な顔合わせだが、「バレエ団の主催者」役の 中森明菜は一人で電車にも乗れない浮世離れ振りが痛すぎる。
     「パート店員」をやっている黒木瞳は、夫による家庭内での虐待が痛々しい。
     二人共に、見ていて辛いのだ。こんなの「昼ドラ」でいいじゃん。
     そりゃ〜最後に素敵な結末が用意されているのかもしれないけれど、 そういう予定調和の幸せに辿り着く為に、こんなやつれたオバサンのバタバタを 見続けるのは痛すぎるし不毛。
     だからパス。
  • アテンションプリーズ→三回戦確定
     かなりキワドイ(笑)
     主人公の「上戸彩」の設定が、常軌を逸している。
     田舎の彼氏が「スッチーの制服がカッコいい」と言ったのを聞いた主人公が 一念発起して勉強、JALの入社試験に合格してしまう。
     しかし、元々がパンクで不良なので、教官と正面衝突。
     …という設定なのだが、非常識にも程があるというのか、そこまで 滅茶苦茶な行動だと「何故入社試験の面接を通ったのか…」というところで、 リアリティーがゼロだ。
     上戸彩、可愛いのに勿体無いです。
     第二話でさっそく反省して真面目に授業に打ち込もうかという運びなので、 これから見られるようになるのかもしれないけれど。
     という期待を込めて、次回も見るよ!
  • トップキャスター→微妙だ
     これもなんだか、人物設定がありえないっぽいんだよなぁ…
     まあもう少し見るけれど。
     次は「弁護士モノ」二本バッティング。
  • 7人の女弁護士→惰性で見るかも
     女だけの弁護士事務所で、女性ならではの事件を扱うというストーリー
     要するに「釈由美子」に「お逝きなさい!」…じゃなくって「逃げられませんよ!」 っとびしっと人差し指を突き立てられたいドラマ。
     いやいや、あんまりのことに笑った(^^;;
     「法廷ドラマ」かと思ったら、これは刑事物に近い。
     つまり、弁護士が捜査活動をして、警察が見落としていた証拠を 見つけてきて法廷で突きつける。
     法律の知識は一つも必要ないし、推理物でも無い。
  • 弁護士のクズ→まだ様子見
     「7人…」よりはずっと法律モノっぽい。
  • 富豪刑事→?
     パスしようと思っていたら妻が「自家用豪華客船」が見たいというので…(^^;
     たとえば、「乗客定員2,000人」の客船にはほぼ同数のクルーが乗り込んでいる んだな。その維持経費を考えると確かに大富豪だ…
2006.4.22
  • HV版『スチームボーイ』鑑賞(wowow) ★★
     ストーリーや人物設定には大いに疑問があるが、絵の力は物凄いという、 そんな作品。とにかく優秀な職人に時間と予算とテクノロジーを与えたら、 こんな凄い映像が作れると言うことを証明している。
     この作品では「蒸気」が主役、といっても良いのだけれど、 こういう形の無いものは従来CGでは表現しにくいものの筆頭だったし、 手書きでも「特殊効果」に分類され、専門の職人が書くようなものだったが、 普通に違和感が無い。本物の蒸気っぽい。『銀河鉄道999エターナルファンタジー』 のCGで書いた煙が「うんこ」と揶揄されていた時代からすれば隔世の感がある。
     そして「破片」
     この作品は世界で一番「破片」の多いアニメーションなんじゃないだろうか。
     最初に主人公の家に悪人がやってくるシーンから、モノが壊れまくりで、 ラストの巨大な「スチーム城」が延々壊れては部品と蒸気をばら撒き動き、また壊れる というシーンまで、とにかくありとあらゆるモノが壊れ続ける作品だ。
     その全てのシーンの破片が詳細に書き込まれている。
     木片、金属部品、蒸気、ガラス、氷のカケラ…、ありとあらゆる質感の破片が壊れ、 飛び散り、噴出し、降り注ぐ。
     昔々劇場版『銀河鉄道999』のラストでメーテルの母星が崩れ落ちるシーンで その壊れっぷりに感動した私としては、初めてそれを超えた崩壊感に感動した。
     この飛散する小片の緻密な描写を味わうにはぜひともハイビジョンでなければ ならない。DVDではここまでの驚きは得られなかったかも。

     ただし、ストーリーはもうちょっと何とかならなかったのかと思う。
     「スチームボール」とは、どこぞの地下で発見された特殊な液体を使って 「超高圧力」を封じ込めた容器。特殊な液体を採取するのが大変なので、 作品中には三個しか存在しない。
     「蒸気の力」を利用するには重くてかさ張る「燃料」と「ボイラー」が必要だが、 スチーム・ボールを使うことで、結果としての蒸気圧だけ取り出せる。作品中では 「無限のエネルギー」という感じ。
     これをどう使うかで米国の軍事企業「オハラ財団」と、英国軍がパリ万博会場で 争奪戦を繰り広げ、開発者である少年の父と祖父も対立する。
     軍隊が取り合いをするのは良くある話。
     「少年の父」は実験中の事故で頭半分鉄兜で覆われていて、めちゃレトロな 悪の科学者風(笑)
     彼は典型的なマッドサイエンティストで、まあ「ダースベイダー」みたいな 役どころ。悪の帝国「オハラ財団」の力を利用して最終兵器「スチーム城」 (デススター?)を作り出し、スポンサー(皇帝?)を出し抜いて息子と一緒に 世界を我が物にしようとしている。
     祖父は少年に「父は死んだのだ」とか言って、ちょっとオビワン。
     少年(ルーク?)が「何故お父さんは死んだなどと嘘を付いたの!?」と 聞かれると「悪に魂を売り渡した(ダークサイド?)ものは死んだも同然なのじゃ」 とか言ってるし…。
     この父がマッドサイエンティストとして世界征服を狙うのは 順当だとしても、「科学の平和利用」を主張する祖父がスチーム城に仕込んだ 仕掛けと言うのが「遊園地」の「回転木馬」だというのが情けない。
     まさに、敵も味方も「あんぐり…」と言ったところ。
     もしかすると、この無力感を伝えたいのか…
     人物造型としては、「オハラ財団」のお嬢様「スカーレット」がまた、 スーパーエキセントリック・マイペース人間で、ちっとも共感できると ころが無い。
     「ナディア」の現実無視の百倍もひどくて救いが無い。
     考えてみれば、「宮崎アニメ」では、主人公が男の子でも、ヒロインに 対する思いいれは100%全開になっているけれど、スカーレットは本当に 全ての状況を無視してそこに居るだけの存在だ。
     「スチーム城」も、もう一つ凄くない。
     なにしろ焦点のスチームボールが「動力源」なので、巨大な城が浮上したり、 足が生えて歩いたり(ハウル?)、それは良いのだが、兵器として攻撃力がある わけでもないし、「空母」的な装備も無く、歩くだけかよ…てな 感じで芸が無い。
     巨大なだけに「壊れっぷり」は堪能できるし、万博のパビリオンに偽装した 「城」状態から、バラバラと外壁をはがれ落として真っ黒な「スチーム城」 に移行するシーンも「白色彗星帝国」の出現を思わせて迫力はあるのだが。
     …というわけで、なんか違うんじゃないかと思いつつ、凄い画の作品なのである。

     主人公の少年の声を当てた「鈴木杏」が案外良かったのは収穫だ。 父の声も正統派だった。
     しかし、祖父の声はカツゼツが悪くてフガフガしていた。 老人役であっても、リアルに聞き取りにくいのはどうかと思う。

2006.4.20
  • 120GBポータブルHDD購入
     これを使って「ベストアルバム」を作る作戦。
     最近は一枚あたりのファイルサイズが大きくてあっというまにHDDが溢れてしまうのだが、 「ベストアルバム」なら、このくらいの容量で一生分が足りるのではないだろうか…
     ていうか、まとめてみたい。
     何故なら、それ以上膨大なファイルを持っていても、絶対に見直さないような 気がするからだ。
     数枚並べてたときに、違いが良く分からないようなカットが未整理な物も多い。
     撮影した時に悩んだり、手ブレ・ピンボケ対策で複数ショットが存在するのだろうが、 印刷して飾りたいような写真かと言うと、案外「悩まず」ずばりと撮影した 写真の方が良い事が多い。
     そういうのも、一枚残して後はバシバシ捨ててしまう。
     整理しないと、似たような写真ばかりのスライドショーでは辛すぎるから(^^;
2006.4.19
  • キャノンの両面写真紙
     両面写真用紙20枚と製本グッズを合わせた製品が3千円で売られていた。
     ちょっと高いけれど、プレゼント用には良いかも。
     A4(左)でアルバム風に仕上げるのも良いし、2L(右)にフチなし印刷で シンプルに20枚見せるのもいいなぁ。
2006.4.18
  • 本格モンゴル料理「大蒙古」(亀戸)
     妻がお友達に聞いてきた店で、亀戸駅から看板が見えるので、毎日「行きたい〜」と言っていた店。
     昨今は「ジンギスカン」がヘルシー感覚で大流行。だが、この店は羊肉メインだがジンギスカン店 ではない。「モンゴル料理店」なのだ。
       お通し(?)に羊の油を使ったビスケットのような菓子。
     早速羊の香り。「少しも羊の臭みがありませんね!」などと女の子のレポーターに取材されている ようなジンギスカン店とはわけが違う…と思わせる。けっこうこれでビール一杯飲めたりするし、 良いわ、これ。
     メニューは羊がらみのものしかない。羊とジャガイモ、ニンニク、小麦粉そのたの野菜が少々、 それが食材の全てであり、「なるほど、モンゴル」遊牧民の食生活である。
     3F建ての2Fは「ゲル宴会場」という名前で、遊牧民のおうちに来たみたいな雰囲気が楽しめる。
     民族衣装の貸衣装も有る(笑)
     料理はあばら骨つきの塊をど〜んと茹でたもの、背骨の周りの塊をジャガイモニンジンとともに じっくり焼いたもの、豪快で肉肉感良し。
     私が訪問したときにはモンゴル人の店員さんがいて、骨付き肉を綺麗に平らげたら喜んでくれた。 とてもアットホームな居心地。
     焼いた肉を放置して話ばかりしているグループには「冷めると不味くなりますから…」と一言。 嫌味でなくおいしく食べてもらいたいという熱意も有り。
     食後のバター茶もいい感じ。モンゴルだなぁ。

  • 旅行で撮影した写真をプリントアウトして父に送る作戦。
     キャノンのカメラに付属していた「レイアウト・ソフト」を使ってA4に複数の写真を 配置してみる。
     上手く使えばこれで「旅行記」なんか作れるかもしれない。
     キャノンからは「両面写真用紙」が発売されているらしく、それを使えば、 アルバムっぽく綴じるのも楽そうだ。
2006.4.17
  • Digital Photo Professional 2.1バージョンアップ
     Canonのサイトから、最新バージョンのダウンロードが始まったので、これを 更新。
     ZoomBrouserEX 5.6も公開されたが、カメラの新機種対応が主のようだった ので今回は見送り。
2006.4.16
  • 高遠の桜(2)
     日曜は雨…と言われていたが、雨は夜だけで良い天気。
     父の地元情報で、旅館の近所にある「話題」の「ドーナツ万十」を買う。 (いくつかのブログが検索にかかる)
     次に、「道の駅」にも寄る。
     旅館もこれらのミニスポット、プチ名物も今やネットの口コミのおかげで 県外から求めにやってくる人が居る、とか、 クロワッサンが人気で予約しないと買えない とか、とてつもない山奥なのに色々と商売は成り立っているものらしい。
     そもそも「長谷村」という名前通りの「長〜い谷」しかない不便な土地で、 しかも行き止まりの谷なのに、商売と言うものはどこでも成り立つものなのか。
  • 権平峠トンネルで木曽へ
     父の車に引き回され、何故か木曽に行く。
     伊那谷と木曽谷の間にトンネルが作られ、今まで凄い峠みちを通るか、木曽山脈の 外れまで迂回していたルートが半分以下の時間で結ばれた。
     というわけで、木曽義仲&巴御前の墓参りなんかしてしまう。
     平成になってできた「義仲館」という立派な資料館には、門の正面にどど〜んと、 義仲&巴の銅像。
     折り返して、伊那谷に戻ってくると、山奥の何も無いところに観光バスと行列。
     それはどうやら有名な「蕎麦の店」らしい。
     真面目な話、他に何も無い山の中腹の店で、当然由緒、歴史のある店のはずは無い。
     蕎麦と寿司と言うのはほとんど修行を必要としない料理…ということで、ここも 恐らく都会の蕎麦マニアが趣味が高じて廃屋を買い取って始めた店だと思う。
     「信州蕎麦」といっても、この近所は米作りに熱心な地域で、蕎麦なんか 食べている人を見た事が無いからね。
     かろうじて、谷間の清水で「山葵」くらいは作っているかもしれないけれど。
     そんなこんなで、今回の小旅行は父の引き回しで近隣の山奥をぐるぐる 回ったのだけれど、都会の人の山暮らしまたは、都会人向けの山奥商売 がびっくりするほど浸透していることを発見した旅であった。
  • 妻は「馬刺し」が食べられなかったことを残念がっていた。
     馬刺しは長野県の数少ない本当の上手いものの一つだと思う。
     ただし、最近は「熊本産」がスーパーで売られていたりするのだけれど。
     あと、長野県の肉類はマトンか。これは「名物・ローメン」の素材にも なっているけれど、今回はパチモンに引っかかってしまった。
     「ざんざ亭」で食べた「鯉の旨煮」は川魚の中でもこの地方の 郷土料理と言って良い一品だが、季節のせいか、思い描く理想の鯉の旨煮と 比べるとあっさりして、鱗のコラーゲン感とか、内臓のゼラチン感とか、 なんか足りない。やっぱり鯉はお盆から秋祭りのものなのか。
2006.4.15
  • 高遠の桜
     実家の近所に桜の名所「高遠城址公園」がある。
     今年は「寒すぎてどうしようもない」と正月の帰省をパスした代わりに、花見シーズン の帰省を企画したわけである。
     例年はこのシーズンに満開になるのだが、今年は4月に入ってから寒さが逆戻りして しまったために桜はまだ「1〜2分咲き」といったところで、今ひとつぱっとしない。
     報道は「3分咲き」などと言うのだが、東京の桜と違って一斉に咲く事が無いため、 「山の南側斜面」ではそうでも、元々「山城」で標高があり「密植」されて 日当たりが良くないことも手伝って、メインの公園内はほとんど咲いていない状況。
     僅かな標高差で開花時期が異なる為、むしろ高台の公園に向かう前の、渋滞路の 道端の桜の方が見事だった。
     それでも、観光バス「日程」が決まっているから大量にやってくる。
     交通機関は「バス」しかないのだが、そもそも「城」だったこの公園は地形が 「敵」を阻んでおり、背後は物凄い谷、アプローチは断崖絶壁、…ということで、 とにかく大勢が集まるのに向いていない。
     なんとか公園内に入っても、まるで「パンダ」か「コアラ」が来日した時のように 先に進めない(^^;
     咲いていないので、客のほとんどは遠方からの団体客らしく、方言も様々聞こえ てきて面白い。地元の人はたぶん一週間後に悠々花見だろう。
     ともあれ、園内を一周し「心の目」でつぼみを咲かせて再起を誓う(笑)
  • 名物に旨いもの無し「ローメンマン」
     高遠のあるここ「伊那谷」の新興名物料理に「ローメン」がある。
     「羊肉を使った太麺のソース焼きそば」で、そもそもは、戦争で中国から戻った 兵隊さんが始めた店からローカルに続いてきたものらしい。
     それ自体は普通に旨いものであるが、便乗商売と思われる「ローメンマン」は 想像を絶する不味さだった(^^;;;;
     要するに「肉まん」の中身を「ローメン」に置き換えたものだが、 普通に作ってあれほど不味く作ることは不可能だろう。
     まず、「皮」が普通ではない。ベーキングパウダーの量を間違えて数倍量を 入れたと思しき、苦くてボソボソの蒸しパン風の皮。これだけで「食品としてどうか?」 と思う。
     そして中身がまた、ただ蒸してソースの色を付けただけの太麺。つまり、 具が皆無。
     つまり、カケラも「ローメン」の体を成していない。
     「ローメン普及団体」は、この業者を営業妨害で訴えるべき。絶対に食べてはいけない。
     「アンパンマン」くりそつのキャラクターを使っているので、やなせたかしも 告訴して良し(笑)
     「名物に旨いもの無し」とは言うが、名物が認知される為には「当たり外れが無い」 ことを守る必要があると思う。粗悪品が出回れば、真面目な業者が積み上げた評判など 一瞬で消えてしまう。
  • 山の分校
     父の中学(?)時代の恩師が同窓会で「最初に赴任した」という昔話で聞いた という分校の分室。
     高遠町〜長谷村の更に奥地で市街地から10km以上谷沿いに進んだ先の林道を 更に数キロ分け入ったところ。平家の隠里とも言われ、20軒ほどの家が一つの 村を作っている。産業は炭焼き。
     目もくらむような断崖を上った奥地のほんの少しの平地が村。
     今なら舗装もされて車で行けば一時間と掛からないけれど、50年以上前 は、本当に陸の孤島だったろう。
     元々の住人の多くが街に移住して分校跡には石碑が残るのみだが、 最近は「都会からの移住者」が流入してきて、お洒落なログハウス なんかが増えているようだ。
     天体望遠鏡のドームを備えた家もあり、確かに「光害」は無く夜空は暗いだろうが、 何しろ凄い谷なので空が狭いのが難点では…(^^;;
     こういうところに、石の仏様なんかがずらりと並んでおり、写真を撮る。
     最近はこういうものを盗む事件が多いらしいので、詳しい地名は書かないのが正解か。
  • ふるさとロマン語り部館「ざんざ亭」
     今夜の泊まりは父が推薦する山奥の旅館。
     上に書いた父の恩師が「泊まってみたい」と言っていた旅館らしい。
     旅館といっても古民家を改造した建物で、3部屋10人くらいしか泊まれない小さなもの。 売りは囲炉裏と「川魚料理」だ。
     「ざんざ亭」という名前は「ざんざ節」というこのあたりの民謡から採られたらしい。
     建物は歴史的建造物と言っても良いが、旅館としての歴史は不明で、 周囲では村を挙げて「田舎」を売りにした商売に力を入れているようなので、 そういう活動の一環なのかも。
     都会の人が尋ねるほかに、地元の人間が子供の頃の風景を懐かしんで訪れる という事も有るようで、けっこう予約は一杯と言うことだ。
2006.4.13
  • 「HD DVDプレイヤー」の店頭デモ見物
     ヨドバシカメラ秋葉原店で見物。
     フルHD46型液晶と、37型くらいのW-XGA液晶の二台がデモをしていた。
     平日のこともあって、私のほかに足を止める人は居なかったが、とりあえず感想。
     デモソフトは「ギリシャ・エーゲ海と白い町並みの風景」
     最初「全くDVDと変わらない画質」でひどすぎる…と思って調べると、 プレイヤーが720Pモードになっていた。いくら720Pモードだからといっても、これは ダウンコンバート能力が弱すぎる感じ。同じW-XGA画面に出力するのでも、 1080iモードで出力してディスプレイ側でダウンコンバートする方が明らかに 画質が良い。
     フルHDディスプレイで1080iの画質を見ると、今度は「ソフトの質」が あまり良く無い事が見える。
     無駄な輪郭補正でかえって映像の品位を落としているのだ。
     しかも、このデモソフト、メニューもチャプターも何も無くて、 「HD DVDの機能面」が一つも分からない。
     こんなソフトでは、画質も機能もまるで分からない。売りたくないのか…(^^;?  
2006.4.12
  • NHK改革
     最新動向では「民営化しない」「チャンネル数を減らす」 「不払いに対して法的手段を取る替わりに、料金を下げる」
     の三点。
     「民営化しない」のは当然だろう。
     NHKが民営化して視聴率至上的な低脳な番組が増えても意味が無い。「多数決の原理」 では絶対に作られない番組を作るのが公共放送の使命だ。
     「チャンネル数を減らす」のは、既に2011年に3波ある衛星放送を2波に減らすことが 決まっているらしいが、SD画質のBS1とBS2を統合してHD化するなら賛成。
     しかし、チャンネル数削減が「予算削減」には繋がらないだろう。
     例えば、「大河ドラマ」は、地アナ、地デジ、BS1、BS-hiの4つの電波で 再放送をしている。何か一つ減らしても制作費は変わらない。
     或いは、NHKは各電波ごとに2chずつ番組を持っているけれど、それを1chずつにしても、 設備の維持費はあまり変わらないだろう。
     番組の製作本数を減らすのが、一番お金を削る方法だろうが、それはチャンネル数とは あまり関係ない。
     「不払いを減らして料金を下げる」のは大歓迎。
     現在「3割りの不払い世帯」があると言うことは、全員が払ったら料金は2/3に。
     NHKが「公金」意識に厳しくなるのは当然だが、例えば「使い込み」をしたのは、職員個人だ。
     「NHKに数人の犯罪者が居るから受信料を払わない」というのは、「公共心の欠如」 というものだろう。今不払いが見逃されているのは7割の人がきちんと払っているからで、 払わない人は「視聴者間の不公平に関する自分の責任」はどう取るのか?
     少なくとも「高画質マニア」の人は、NHKがハイビジョンに投資してきた努力に対して、 お金を惜しむべきじゃないな。
     民放のHD放送のくだらない内容や、下手糞なカメラ、演出技術に対して、NHKの ハイビジョンは格段に先を進んでいる。そういう部分ではNHKは受信料を無駄にしていない。
     「ためしてガッテン」や「サイエンスZERO」みたいな、まともな科学情報番組も、 民放には無い。怪しい健康食品の通販番組を制作している民放に、正しい科学知識 なんか期待できるはずも無い。
     「語学番組」なんかも、ずっと見ていると毎年工夫があって、最新の方法論を どんどん投入している。自分の義務教育時代にこんな授業があれば、はるかに 使える英語が身についていただろうと思うと、学校の先生より凄い。
     この「NHKの番組のやる気」を支えているのは、自分が払った受信料だ。
     ろくに「NHKを見ない学者連中」の懇談会がNHKをダメにしないように祈ってる。
     つまり、NHK改革は本当はNHKファンにやらせるべきなのだ。
2006.4.9
  • 一日、X3からX6に引っ越してR焼きの繰り返し。
  • PARCO歌舞伎「決闘!高田馬場」鑑賞(wowow) ★★★
     録画してあったのをやっと鑑賞。
     三谷芝居を歌舞伎の様式で演じる。
     内容は「江戸時代の長屋に住む浪人と庶民が主人公の人情話」で、 TVドラマでは既に「新選組!」という時代劇を見ているわけだが、 「舞台作品」としては、歌舞伎の様式がズバリはまっている。
     「これは本当に歌舞伎か」という議論はあるようだが、 もともと歌舞伎にはワイヤーアクションなんか独自に発達させていたことでも分かるように、 「エンターテイメント」を強く志向していたもののはず。
     そういう、客席をあっといわせる「仕掛け」が、存分に発揮されて、ハリウッド製 アクション映画を見るよりよほど「がっちり」とハートを掴まれてしまった。
2006.4.8
  • RD-X3 HDD故障
     ついに壊れた。書込み不能。
     幸い読み出しは出来るので、未保存の内容をDVD-RAMでX3からX6に移動して コツコツDVD-R焼きしてからフォーマット予定。
     しかし、160GBの引越しは辛い。
  • TA-DA7000ES 暴走
     ひさしぶりに、リモコンを受け付けなくなったので電源ケーブルの抜き差しで リセット。三度目か?
  • 1/1ケロロ軍曹
     うっ、欲しいかも(笑)
  • SONYの新しい耳栓形ヘッドホン MDR-EX90S
     ちょっと欲しいね。
2006.4.6
  • 桜の構図
     「名所」に出かけるとカメラマンがいっぱい。
     皆で同じ写真を撮るのかと思うと、気分がしおしおのぱ〜である。
     なにしろ、パンフレットに載っているようなスポットとなると、一本の木に ぐるりと二重三重にカメラが取り囲んでいるのだから…。
     「新宿御苑」の一番人気は、ベニシダレザクラ。 これは「ソメイヨシノ」とは、色も形も全然違うので、広い園内でもカメラマンが群がる 気持は良く分かる。
     厳密に言えば、毎年の花の付き具合から、その日の咲き具合、天気のめぐり合わせなど、 同じ写真は二度とは撮れないと思うが、ベストアングルを順番待ちして次々と撮影された 写真で「個性」が打ち出せるかと言えば、やっぱり「旅の思い出」以上のものには なかなか、ならない。
     まあ、観光地のコンテストや、雑誌の「月例コンテスト」には、ほとんど同じ写真 が何百枚も応募されるのかと思うと、審査員がまとめて脇に除ける姿が目に浮かぶ。
     見るほうも大変だ。
     自分が撮った写真でも、今回は「池に張り出した桜の下に緋鯉」という、なかなか 風流なシチュエーションの写真を、鯉が泳いでくるのをじっと待って、ここぞ!と 思うタイミングで撮影したものがなんと58枚
     一枚一枚、画面に鯉の入る位置とか、姿勢とか、水面に映る桜、さざ波などなど、 違うけれど「ベストな一枚」は選びかねてしまう。
     こんなことなら、2,3枚にしておけば、後々悩む時間が無駄にならないのに(^^;;

     そんなわけで、普通の桜を普通に撮ったら、「満開の桜の感動」も、紙の上では 画面一面にもわっと白っぽいだけのものになりがちだ。
     「前景に菜の花の黄色」なんてのは使い古された手だが、確かに桜写真の単調さ を救う小道具には良い。
     「抜けるような青空」も、有れば嬉しい。
     だが、今年から私が着目したのは、「枝」
     菜の花も青空も、そんじょそこらには無いけれど、「枝」は全ての桜にある。 「桜」の感動はもちろん一面の花にあるのだが、写真にすると「桜色のベタ塗り」 になってしまう。
     だから、撮影の時は花より「枝」のデザイン的な躍動感に着目して被写体を探すのだ。
     しかし、これはセンスを問われる。
     最近の狙いは「掛け軸」の替わりに飾れる静謐な感じの風景画、だったりするのだが、 その縦長の構図の中で静けさや流動感や、色々な感動を表現しようとすると、これは 本物の掛け軸をもっと勉強する必要がありそう。
     あるいは、「桜に緋鯉」の写真も、一枚の絵としてベストな構図を自分で 描けるのなら、膨大な類似カットの中からベストな一枚を躊躇無く選べるはず だと思う。
     まだまだ勉強だ。
     

2006.4.5
  • 雨。今年の東京の桜もいよいよ終り。
2006.4.4
  • やっとオリンピックのフィギュアスケートのDVD化に着手
     歴代オリンピックのフィギュアスケートの演技のDVDが市販されれば購入したいものだが、 自力でコツコツコレクションするしかないようだ。
     今はトリノの再放送ばかりだが、気が向いたらサッポロあたりからボツボツ再放送して もらいたいものだ。
     八年前の荒川静香なんか、凄い需要があると思うのだが…。
2006.4.3
  • 外堀の桜
     昼、職場近くの市ヶ谷〜飯田橋のお堀の桜を見に行った。
     4/1の新宿御苑とはうって変わって「青空」
     どうもこれは湿度が違うのか、PLフィルターを使わずにこれほど青い空が見られることは、 東京では少ない気がする。なので「青空を背景にした桜」を何枚か撮影。
2006.4.2
  • 新宿御苑の写真を「RAW現像」
     色温度、露出の微調整が出来るというのは、容易に想像のつく範囲。なかなか便利だ。
     良く似たカットをセレクトするのに、「JPEG→PhotoShop」で処理していたときには、 セレクトしてから微調整していたが、「DPP2.x」を使うと、 「露出や色味をそろえた上でセレクトする」という逆の順序の作業が可能になる。
     これはなかなか使える。
     DPP2.xで一番素晴らしいのは「ピクチャースタイル」機能だ。
     「銀塩カメラでフィルムを使い分けるように」とは、この機能の定番の言い回しだが、 たとえば「風景」というスタイルを選ぶと、本当に「リバーサル・フィルム」で 撮影したような鮮明な発色になる。
     デジカメになってからイマイチ写真に「感動」が薄いなと思っていた「壁」が、 ガラガラと崩れた。
     今までもコンパクト・デジカメで撮影した写真は、パリッとした見栄えの良い 色だったけれど、なんとなく嘘っぽい感じが無くもなかった。
     逆に一眼レフ・デジカメは「素材性重視」で、明らかに大人しい。
     これをPhotoShopで加工しても、フィルム的なメリハリと、単純にコントラストや 色の濃さを強調することとは違う「らしさ」が、なかなか難物だった。
     そこで「ピクチャースタイル」は、「風景」や「ポートレイト」「忠実設定」の 選択肢を選ぶだけで済み、被写体に合わせて自分の意思でそれを決められるところが 良い。
     例えば、「抜けるような青空を背景にした桜」と「深山に煙るような山桜」が、 同じ設定で撮影できるはずが無い。その、絶対にカメラ任せに出来ない撮影者の意図を、 じっくり考えながら作品に反映できる。
     「露出」と「色温度」の微調整も、かなり効く。
     「露出」は単に「明るさ」のコントロールだけでなく「色の濃さ」にも 大いに影響するので、重要だ。ちょっと暗くするとリバールサルっぽい。
     「色温度」は、「曇り」や「日陰」は過剰補正になりがちな所を、 「直接指定」で微妙なコントロールを施し、記憶色に近づける、なんてことが 簡単に出来る。
     PhotoShopでRGBを直接触っても同じことは出来るが、はるかに簡単で、 破綻する危険も小さい(笑)
  • JPG変換の画質とファイルサイズ
     RAWからJPGへの一括変換コマンドのデフォルト画質指定は10(最高画質)である。
     このファイルが大きくてびっくりした。桜の写真を例に実験すると、
    • RAW - 10,582KB
    • 10 - 8,932KB - TIFF相当
    • 9 - 2,768KB - L高画質相当
    • 8 - 1,855KB - L標準画質相当
    • 7 - 1,481KB - 1:1表示では圧縮ノイズが目立ち始める
     上のリストの通り、画質10では、RAWそのままのサイズとほとんど変わらない。
     一つ落として9なら、約1/3に圧縮され、等倍で表示しても、画質はほとんど RAWそのままと区別できない水準。A3印刷でも問題ない。
2006.4.1
  • 新宿御苑の桜見物2
     木曜にふらりと寄ったさくらが良かったので、妻と友人と三人で花見に出かけた。
     とりあえず宴会は二人に任せて、自分は写真に専念する。
     妻と二人きりで私が写真を撮っていると、妻が飽きてしまうので、三人以上は都合が良い(笑)
     先日の市川の「伏姫桜」の撮影ではホワイトバランスの難しさのため、 PhotoShopの後処理で苦労した為、今回は「RAW」で撮影することにした。
     桜の写真を撮ると「AWB」では、どうも桜色に引っ張られて青白くなり、 だいたい「太陽光」のマニュアル設定で間に合うのだが、微妙な桜の色を 出すためには、やっぱり細かな設定が必要。
     CanonのRAW現像ソフトDPP2.xが、ピクチャースタイルに対応した事も大きい。
     風景写真の発色をしゃきんとさせたりが、ワンタッチで出来る。
     いずれにしても、今まではJPEGで撮影したデータは、必ずPhotoShopで 秘術を尽くして仕上げをしていたわけで、 それがRAW現像ソフトで代替できるなら、楽して高画質になるかもしれない。
     問題は「データの大きさ」というわけで、西口で大容量メモリーを買って、 新宿御苑に。
     しかし驚いた。
     木曜は静かで長閑だった公園は、入場待ちの行列が出来る騒ぎ。先日の100倍は 人が居る。
     それでも園内がめちゃくちゃ広いので、入ってしまえばどこでもシートを広げる スペースはあり、少なくとも何日も前から場所取り必須の「上野公園」なんかより 全然快適。
     でも、写真とるには、人多すぎ。
     普通にシャッターを切ると、カメラマンの姿ばかりになる。
     だから、クローズアップとか、水平より上とか、池の反対から望遠でとか、 いろいろ工夫の必要がある。
     濃い紅色が美しい「枝垂桜」の周りには、カメラマンが人垣を作っている。 それも二重か三重になるくらいぎっしりと。私も少しだけ参加させてもらった(笑)
     カメラはやっぱりCanonの一眼レフデジカメが圧倒的多数。
     6x7,6x45など、大判のフィルムカメラを持っている人も結構見かけた。
     花の写真と言うと定番だった「ミノルタ」率は、急激に低下しているような 気がする。これではメーカーも撤退してしまうはずだ…
     

[Home] [先月|目次|翌月]
文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!