映画館がやってきた!

構築日記・不定期便
- What's NEWを兼ねた日記のような読み物 -
2006年3月
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2006.3.31
  • 健康食品の虜なオバチャンたち
     電車の中で隣に座ったオバチャンたち(60歳前後?)が、特別に調合したアロマで 病気が治る話で盛り上がり。酢とかニンニクとか、卵黄とか、TVCMでメジャーな 健康食品の名前がぽんぽんと…
     聞いていると
     「効いたは耳にするけれど、自分が使って効いているかどうかの 実感は全然分からない。けれど、少なくとも 体に悪いことは無いはずだから使っている」という結論。
     しかし、中国産の健康食品、ダイエット食品、etc.は度々死者が出ているし、 超大手が販売していた「がん予防」を期待したキノコは「発ガンリスク」が発覚して 販売禁止になったばかりだし、身近な食品の大豆だって、イソフラボン製剤の 形では安全の為に上限が設けられていると言う事実を考えると、健康食品に マイナスが無いなんて間違いだと言うことははっきりしている。
     プラスが感じられないなら、命にかかわるか、財布の無駄かどちらか。 絶対に止めるべき。
     と、心の中でオバチャンに唱えた(^^;
2006.3.30
  • 新宿御苑の桜見物
     凄い。桜並木と違って、広い園内に植えられた桜は様々な景色を作り出していて、 写真も撮りがいがありそう。そして上野公園と比べると広々して宴会の場所取りも 苦労しない。
     ただ、9:00〜16:30という、狭い時間しか開いていないのは残念。  来年から毎年通うようにしよう。
2006.3.29
  • 再放送ドラマ「見合い結婚」
     「松たか子」で検索して自動録画されていた、2000年放送のドラマ。
     本放送時は「タイトル」だけでパスしていたと思う。記憶に無い。
     主演の松たか子、ユースケ・サンタマリアが、親や上司による強引な 見合いで出会い、最初は反発しあうが…という、けっこうベタなコメディー路線の作品。 松たか子は「元すっちー」で、友人役に「さとう珠緒」。
     これは、松たかファンでも、なんとも躊躇するなぁ…、見るべきか、パスすべきか。
2006.3.28
  • 「ケロロ軍曹」まとめ見
     来週(2ndシーズン最終回)に向けて佳境。
2006.3.26
  • シシリア料理・ムニロ(笹塚)
     妻の友人関係(3家族 6人)で食事会。
     主催者お気に入りの店だそうだが、「住宅街の一軒家」という ロケーションの店は私的には守備範囲外なので、誰かが招いてくれる というのであれば、願ったりかなったり。
     料理は3,900円コース(ワインを入れて一人7500円)で、
    前菜:シシリア風前菜9種類の盛り合わせ
    パスタ:
     ・ブカティーニ アンチョビとカリフラワーのソース
     ・イタリア米を使ったリゾット(魚介のトマトソース系)
    メイン料理:骨付き仔羊肉とじゃがいものロースト
    デザート(ジェラート&ゼリー)
    コーヒー
     料理は単品で同じものを頼むと6000円くらいにはなりそうなので、 割安なんだか、量が少ないのか、その両方か。
    ・ワインは、スプマンテ1,白2,赤1(計4本)…一本平均単価5,400円
     主催者が黙々と注文していたので、料理と同額になるほどワインを 飲んだとは知らなかった(笑)
     …が、泡モノで乾杯、白、赤と最低3本を並べるには、 やはり5,6人で飲むのがちょうど良い。白が2本になったのは、 一本目が非常に軽口だったから…か、単に勢い(?)
     私はワインリストを見ていないので分からないのだが、 もちろんシチリア・ワインらしく、出てきたワインは知らない 銘柄ばかりであった(そもそも詳しくないけれど)。 二本目の白が「樽香」が 顕著で個性的だった以外は、白も赤も軽い味わいのものだった。
     料理について。
         前菜の「シシリア風前菜9種類の盛り合わせ」
     大き目の皿に綺麗に盛られた前菜は、これだけでもちろん、 ワイン一杯では収まらない(笑)
     店内のカウンターには、大皿に盛られた「前菜のモト」が並んでいて、 店内に入って最初に目に付くそれらが盛りあわされて出てくるというのも 楽しい雰囲気だ。
     まあ、味は普通にお惣菜。素朴な感じ。
     パスタの1は「ブカティーニ アンチョビとカリフラワーのソース」
     やわやわに茹でたカリフラワーが意外に旨く、「普段ブロッコリーばかりで なかなかカリフラワーは食べないけれど、これは旨いな」などと意見が 一致する。
     パスタの2は「イタリア米を使ったリゾット(魚介のトマトソース系)」
     米に芯があっていわゆる「アルデンテ」。素人なのでそれだけで 感心してしまう(笑)
     味は魚介の内臓まで使っているのか、ほんのりと苦味も感じて 複雑である。
     メイン料理は「骨付き仔羊肉とじゃがいものロースト」
     羊好きの妻が今回の企画にぴょんと乗ったのは、これ。
     6人で骨付き肉が2本ずつ、計12本なので、羊のあばら半身分をいっぺんに 焼いたわけだな。
     主催者の事前の話では、もっとダイナミックな盛り付けで、 付け合せのジャガイモも大量にあったというが、最近新しいシェフが 来たとかで、小奇麗な盛り付けになってはいた。とはいえ、美しい焼き色、 柔らかくジューシーな味わいは間違いなく旨かった。
     ここまで食べてきて気が付いたのは、テーブルに塩・コショウが無いことか…。 どれもしっかりとした味付けでワインが進む。仔羊のローストも、 難しい味付けより、的確な塩の強さが旨みを引き立てている。
     デザート(ジェラート&ゼリー)は、酸味でさっぱりさせる。
     さて、総合的にこの店の3,900円コースは、(イタリアンには詳しく ないけれど)リーズナブルな価格で商売をしていると思う。
     お店のホームページもマメに更新していて、熱意が伝わっている。
     主催者との会話を聞くと、結構柔軟に客のリクエストに答えてくれる 様子もあり、インテリアもデートに使いたくなるような落ち着いた雰囲気だ。
     ただ、駅から遠いだけに「わざわざこの店で無ければならない」という までのインパクトが何か無いのは惜しいところ。
     羊では、京都の川縁の小さな店で食べた香草焼きのインパクトは忘れ られないし、ぐっと砕けて新橋の「金太郎」のジンギスカンとか、 「サッポロビール園千葉工場」の焼肉も、何度でも通いたい引力がある。
     ここは確実に旨いので、もっと便利な場所にあれば、ほかのメニューも 試してみたい気はするけれど、まあ一時間かけて出かけるレベルでは ないかも、そういう微妙な感じ。
     いや、「近所に有れば通いたくなる店」と言うべきなのかな。
  • というか、妻の焼く「仔羊のロースト」のレベルは高いんだな…
     というのが今回の発見かも。
     自宅で焼いたら、今回の4人分を二人で食べることになるので、 やたらと迫力もある。…量の問題だが。
     業務用の大きなオーブンで焼くと、「表面の仕上がりが違うなぁ」とは 妻の感想だが、自宅のローストでもピンク色に絶妙に焼きあがった肉の 美しさ、ジューシーさはまったく引けを取らないから。
     さらに自宅だと、半身のアバラの旨いところだけ味わえる。
     脂身とかのバランスの悪いところは、思いっきりワインも回ってきて ふわふわな気分になってから食べれば問題ない(笑)
     今回のように、カジュアルな価格の店では、一匹の羊の肉の 美味しい場所だけ提供するなんてことは出来ないから、赤身のジューシーな 部分と、脂肪の多すぎる端っこの部分、二切れの組合せみたいになって、 案外「現実感」が有る。倍の金額の店なら違うんだろうなと(^^;
2006.3.25
  • 「星の王子さまレクチャーコンサート」(旧奏楽堂in上野)
     星の王子さまの翻訳をした「内藤濯」の没後30年。
     「濯」が「星の王子さま」を題材に読んだ和歌に、「美智子」様が曲を付けた ものを合唱に編曲して歌うというイベントである。
     なんと美智子様がいらっしゃるということで、耳の悪い黒服が大勢(笑)
     前半は「講演」
     「鹿島茂」(共立女子大学仏文教授)は、内藤訳の素晴らしさについて 講演し、直訳ではなく、フランス語で読んだ読後感と訳文の読後感が トータルで等価になるのが凄い。という話。
     「ジョン・ブリーン」(ロンドン大学日本文化論)は、イギリス人は 王子大好き民族なのに何故か「星の王子さま」が定着しないわけ。を、 おとぎ話の王子様の「肉体的魅力」と、星の王子さまの「非肉体性」 に求めて考察。
     この話しは面白かった。
     演奏会は、内藤訳のフランス歌曲などを前座に、最後に美智子様の曲。
     やんごとない方の趣味の作品とは思えないほど、これが立派な音楽で、 柔らかなワルツのリズムと、終わりそうで終わらないメロディーが、 星の彼方をぼんやりと見、物思う、その和歌の雰囲気に絶妙にマッチしていた。
     なんだか、得をした気分である。
  • 上野の桜見物
     今年は、25日の時点で三部咲きくらい。次の週末は散り始めているだろう… というわけで、凄い人出だった。
  • アンフェア最終回
     いきなり「一日前」の字幕。
     そいつはアンフェアなのでは(^^;とも思うが、10話のラストシーンが 「最終回の予告編」みたいなものと思えば、まあ許せるか…。
     かと思えば、佐藤が今回の事件の推理を語りだす。
     曰く「本当の黒幕は×サイト管理人。犯人は、佐藤をはめる事で雪平を傷付けたい。 そして計画が成就する 瞬間を必ず見に来る。だから、佐藤を撃ち殺して最初に現場に現れる人物が犯人だ。」
     …しかし、最後の証拠がを得るのが、登場人物と視聴者同時では「推理小説」には ならないなぁ。
     現れたのは(やっぱり)安藤。
     5年前の事件で射殺された青年の友人だった。
     なるほど、凄い展開だ。
     しかし、納得行かないなぁ。「栞」と「誘拐」は黒幕として動いていたけれど、 「×殺人」は安藤自身が実行犯とされている。しかし、9,10話あたりの安藤の 行動を詳しく見ていくと、とても時間的に犯行が成立しない気がする。 「牧村射殺」に至っては、はっきりと雪平と同じ建物にいて、100m先の ビルの屋上から狙撃なんて不可能。
     「脚本」に書かれていないレベルの、演出上の不備によって、「安藤」が ×殺人を実行できない描写になったのではないか。
     あるいは、まだ別に共犯が居ると考えるべきなのかな。
     その他、「×サイト」の誘いに乗って犯行に及びそうなのは「牧村」は アリとしても「蓮見」の誘拐事件は全然「復讐」ではく、×サイトの趣旨と そぐわない。  「瀬崎」が復讐したいのは、出版業界であり、雪平に絡める必然性が無い。
     「佐藤」をはめる為に、作家の久留米を殺す必要が無い…却って不審。
     などなど、注文を付けたいところはあとからあとから湧いてくるね。
     「ワトソン役が犯人であってはならない」というルールも見事に破っている。 実はワトソンは三上だったのか。
     やっぱり、「アンフェア」なのは演出家…だったりして(^^;
2006.3.24
  • 「まだまだ」アンフェア最終回の為の復習
  • 9(×1)
     オープニング=かおるちゃん?
     タイトルのローマ数字(IX)がI×になっているのが上手いですね…
      牧村 …ダイイングメッセージは「ばつ」
       安藤が発掘した削除メール「10時×で待ってる」
       消去メールで、1/16(か弱きものを探していた日)警察の混乱に乗じて誘拐を実行 することが計画されていた。(相手は蓮見と思われる)
    • 小久保 …山路・蓮見の「まずいな〜」「ばれたらどうしよう」という会話を盗み聞き
       腰ぎんちゃくに山路管理官をマークさせる。「一連の事件の首謀者の可能性も有る」 →9話でこう言われたら、ドラマ的には白か(^^;
    • 安本 …小久保が山路をマークさせるのを影で聞いて、うんうん頷く。
    • ×2 蓮見 …美央に感づかれていることを悟り「消去」を画策。
       ピッキングして佐藤家に潜入(平日昼に美央ちゃんが自宅に居るはずない→脚本ボケと言って良い)
       「安藤が生きていた」=私のことを知っているかも?
       美央の託児所に「牧村私物の受け取り」といって現れるが意外にあっさり引き下がる。
       編集長絞殺事件の翌日、佐藤は蓮見コンタクト(自宅前で張っていた)→牧村のメールを根拠に追い詰められる。 「ただのゲーム。でも人を殺したことは無い」
       佐藤に会った直後絞殺される。(一命は取り留める)→佐藤をはめるためのワナ?
    • 佐藤 …「今のままで良い訳が無い」
       「上司に恵まれなかった」「広田のような人間を許せない(事件を追うため)」と言って退職。
       家出して車暮らし。パソコンで記事を書き続ける。
       「一連の事件の特徴は、意図的なマスコミの利用にある。スクープのための取引で人命軽視」
       公真建設の記事の後FreeMailをみて「が〜ん」
    • 安藤 …ばつと言ったら「罪と罰?」
       居酒屋で事件整理。いもづる式、裏に誰か居る?
       「広田」×「牧村・黒マスク」アンフェア「瀬崎」
    • 雪平 …安藤が同居して掃除しまくるため、裸で寝られなくなった。朝はコーヒーだし。
    • 山路
    • ×1 広田 …新宿の路上で絞殺されて発見される。手の甲に「×」の傷
       殺害当夜、日報新聞記者と会っていた。
    • 美央 …牧村の指示に従い、蓮見のことをしゃべらない。→蓮見が自宅に侵入した後、安藤に真実を話す。
    • その他の情報
      …狙撃可能なのは「山路」「三上」「安本」
  • 推理
     佐藤が公然と怪しいが、新聞記者は「ペン」で正義をなすものである。広田を葬るのに 命をとる必要は無い。
     編集部をやめたのだから、佐藤が編集長を殺す必要はなおさら無い。
     蓮見は予告編で生きていたことが明らかにされているが、恐らく正体をばらされることを 観念した上でのワナ「狂言自殺」だろう。
     蓮見&山路には広田を殺す動機がある。
     牧村も「×」を知っている。(蓮見から?)

  • 10(×2)
     オープニング=佐藤?
    • 蓮見 …病院で誰も居ないときに目を開けている。…実は意識有り?
       蓮見の部屋に「スナイパーライフル」があった
       雪平の尋問に「×」サイトのURLを答える
    • 小久保 …山路管理官を尋問。蓮見と付き合っていることバレているし。
    • 佐藤 …「岩崎書房」前で張り込み。
       直後に森川(岩崎書房部長)が死亡。(動機が無い)
       蓮見の病室に潜入し、雪平に発見される。何もせず逃亡。
       管理人×へのメールで、雪平の父の死んだ現場に現れる。
       「俺がそんなことするわけ無いだろう」と言って銃を抜く。雪平に撃たれる。
    • ×4 森川(岩崎書房部長) …何故か今頃殺されている。
    • ×5 久留米 …わけもわからず殺されてた。
    • 安藤 …今日も子守。「動機は雪平さんでは?」と指摘する
       「僕じゃだめですか」とか言うし…。
    • アンフェアな×サイト …「アンフェアな人間に罰を与える為に作られた、復讐サイトで有る。 亡き友-瀬崎一郎、牧村紀世子、蓮見杏奈へ尊敬と賞賛を。」
       3年前、佐藤と雪平の離婚の時期に作られた。
    • 美央 …「みんないっしょ」とか書く。→こういうケースでは、「佐藤パパ」と「安藤おにいちゃん」の どちらかが死ぬよね。
      (などと言っていたら、佐藤が撃たれてしまった…)
  • 推理
     ここまで、動機の分析などしてきたが、最終回直前に至っても、直接犯人に届く 手がかりは無い。動機は最終回まで伏せられるようだ。
     動機の線から言えば、瀬崎、蓮見、牧村を繋ぐものは無い。接点は「×サイト」のみで、 真の黒幕は「×サイト」管理者。彼の動機は分からない。
     そうすると、消去法しかない。
     条件は「捜査本部の人間」「パソコンが得意」「ここまであからさまに怪しい言動が無い人」
     10話の時点で警察内部で怪しくない人は、安本刑事、三上検視官、安藤
     小久保は雪平に敵意をむき出しすぎなので、犯人では無さそう。
     山路はクリーンな刑事ではないが、初回から雪平を見捨てるような行動をした 事が無い。どうも雪平の父には世話になっているようでもある。
     いくらなんでも、雪平が佐藤を撃ち殺すのはありえないだろう、それでは雪平は単純馬鹿だ。これはフェイク?
     「×サイト」の管理者が「佐藤」になっているが、彼に独自ドメインでデザイン美麗な webサイトを開く暇と能力があるとは思えない。管理者名は偽装だろう。 (推理小説的には、あからさまに怪しい人間はシロ(笑))
     動機リストを作ると、登場人物中、最も恨みを買っているのは雪平。 真のターゲットは雪平。殺されるほど憎まれる切っ掛けは、なんといっても、 5年前の未成年射殺事件。
     今回の捜査本部で、5年前の事件の時の身元が明らかでないのは…、え? そういうこと?
     もっとも、「アンフェアなのは誰か…というメッセージは、警察内部の 人間しか情報を知らない」という縛りは、「×サイト」の存在で崩れている。
     新聞社の人間でも、出版社の人間でも、犯人の可能性がゼロではない。
2006.3.23
  • 「アルプスの少女ハイジ」
     BS2の名作アニメの時間で放映中。私は7話以降気が付いてみている。
     むちゃくちゃ懐かしい。
     一回のストーリーには、一つのエピソードしかなく、めっちゃのどかな時間がある。
     今やっているあたりは、毎週毎日ヤギのことばっかり。生活がヤギとの付き合いしか 無い。
     凄い世界だ…
2006.3.22
  • NODA・MAP「走れメルス」鑑賞(WOWOW)
     ストーリーはむちゃくちゃで良く分からない。
     ただ、「芝居は肉体だ!」という、異様なパワーが充満している。
     NODA・MAPとは、そういう芝居なんだなぁ。
  • 奄美・薩摩料理「麹蔵」(有楽町晴海通り店)
     焼酎100種類以上が売りの店。
     実は同じビルの2Fの「黒豚しゃぶしゃぶ」の店に行きたかったのだが、水曜日の癖に 結構込んでいた為に、同じビルの地下にもぐってしまった(笑)
     数年前までここは「戎」という焼き鳥屋だったのが、リニューアルしていたので、 偵察してみようという気持ちもあり。
     焼酎は一杯45ml(1/4合)で、450〜1,000円。 「薩摩宝山」「吉兆宝山」「富乃宝山」「伊佐大泉」の四種類。  「富乃宝山」は人気で有名な酒だが、確かに上品で芋焼酎のとがった感じは少しも 無かった。
     一杯は高くないけれど、「薩摩宝山」は考えてみればスーパーマーケットでも 買えるのだから、 450円/45mlを一升に換算したら18,000円というのは高いなぁ。
     料理に関しては、この店は居酒屋チェーンと大差無い。
     箸で一つまみできるほどの「お通し」が380円というのは理解できないし、 「刺身四点盛」(かつおたたき、しめ鯖、サクラダイ、太刀魚、各3切れ)1890円は、 これも平凡。
     結局つまみ3点と、焼酎4、ビール2で7170円(@3600円)
     案外安く済んだのは、なんかかきたてるモノに欠けて勢いが乗らなかったから。
     ここ数年の焼酎ブームで、こういう店はボコボコ乱立しているが、 焼酎は仕入れルートさえ確立すれば、日本酒の店と違って店に大規模な冷蔵庫とか 要らないし、とりあえず九州だけ押さえれば良いのだから、かつての「日本酒ブーム」 以上に安易な新規参入が多いような気がする。
     こういう「焼酎居酒屋」は、入手困難な銘柄が飲めるのは、好きな人には 良いのだけれど、もう少し 「居酒屋チェーン」との格の違いを出さないと、「わざわざその店に行く」 という理由が見出せずに終わってしまうということだ。
  • ちなみに、日本酒好きな私は、本当は焼酎でも「米焼酎」が好きだ。
     日本人が「米」が好きなのは本能。
     マイルドで癖の無い芋焼酎を高い値段で買うなら、米焼酎の方が明らかに 旨いと思うが…。
  • アンフェア最終回の為の復習
     第8回…「栞殺人」「誘拐事件」が終わった時点までの「動機」のリストを 作ってみたが、栞と誘拐に跨る人物が全然居ない。
     共通するのは、「どこに行っても雪平は憎まれている」ということと、 犯人の使うナイフが「瀬崎」と「牧村」が同じ物を使っていた、黒手袋が 「瀬崎」と「蓮見」で同じ、ということくらいか。
     オープニングで毎回「目には目を、復讐には復讐を、アンフェアにはアンフェアを」 と言っているので、動機は「もっと過去の事件の復讐」に始まっているのだろうか?
     それは、「雪平の父が死んだ事件」か、「未成年強盗殺人犯射殺事件」か…?
2006.3.21
  • アンフェア最終回の為の復習
  • 5(誘拐事件)
     冒頭トーク=牧村
    • 犯人 …最初は「警察に言ったら殺す」と言っていたのに、一転、誘拐事件を公表せよ。   雪平に掛かった電話は衛星回線を使ってジャマイカから、佐藤にかかった電話は モンゴルから(蓮見の解析)→犯人は通信のエキスパート。
       被害者を脅すとき、喋らない。→被害者、または視聴者が 声を聴くと誰だか判ってしまう人が犯人。  TV局に電話。(蓮見がみんなとTVを見ているタイミングで入電。繋がった ときにはブースの中)
       この電話の中で「アンフェアなのは誰か」のキーワード。
    • 蓮見(刑事・情報担当) …4話で雪平に脅迫電話が来たときには、背後(情報ルーム?)に6人くらい 居たのに、5話の冒頭の復習パートでは蓮見独りきりになっている。
    • 佐藤(日報新聞デスク) …牧村から最後に電話を受けたのは、19:56(非通知)
    • 安本(刑事) …雪平は最初に安本に相談。彼は特殊班に顔が利く。
       特殊班と一緒に、佐藤に家に張り込む。
    • 武田編集長(日報新聞)
      …佐藤に「絶対口外しないでください」と言われたのに、あっさり 誘拐事件を記事にする。ただし、報道協定のために記事は没。 そのかわり、警察の動きは報道機関に筒抜け。
    • 雪平 …囮捜査失敗と瀬崎射殺の責任を取らされ、10日間の謹慎処分になる。
       佐藤と車の中で口論しているところを写真に取られる。相手は逃走。
    • 三上かおる(検視官) …雪平の見張り役に任命される(というか、会議室から追い出される)
       1/17 pm1:21 雪平の自宅に張り込み。
    • 小久保(刑事・係長) …殺人課が誘拐の捜査をするのは「雪平への怨恨の線でバックアップ」 という名目だそうだ。
    • 牧村きよ子(家政婦35) …監禁されている割には、逃げる熱意が薄く見える。
       二年前交通事故(町田でオートバイにはねられ、夫と娘が死亡)で 家族を亡くす前は絵本作家だったが、事故後、 作家活動を止めて派遣社員、家政婦を転々。
    • 斉藤ユタカ…5年前の殺人事件の犯人。雪平に射殺された。 本籍千葉、現住所町田
  • 推理5
     「アンフェアなのは誰か」というキーワードを知っている。すなわち 瀬崎関係(文系?)か、警察関係者で、通信網のエキスパートと言ったらほとんど 犯人は「蓮見」だと言っているようなものだが、単独犯ではなさそうな シーンがちらほらするのが気に掛かる。

  • 6(募金型誘拐2)
     冒頭トーク=安本刑事(いい声だ…)
    • 犯人 …黒手袋が「推理小説」を書いていた犯人のものと同じような気がする。
       「娘の身代金を集められない人望とは…」という電話→口座の現状を 見られるのは、この時点で警察だけ。
       牧村に、口座状況を表示したPCを見せる。これも警察にしかできないこと。
       ライターは、山路とお揃いのジッポー
       広田の会社の株を買え(広田の会社は事件の煽りで急落中)
    • 牧村きよ子(家政婦35) …ラストで犯人とグルだったのが発覚。ただし、相手の正体を知らない。
    • 蓮見(刑事) …募金口座開設を進言
    • 安本(刑事) …募金口座開設を進言
    • 小久保(刑事・係長) …雪平を捜査からはずす。
       広田事件のもみつぶしを実行。(山路の弱みを握ったぜ)
    • 山路(管理官) …誘拐事件の捜査に、連続殺人事件にかかわった刑事を全員招集… ということは、刑事全員が誘拐事件の手の内を知ることに?
       「懲戒免職ですめばいいが、そのうち自分が死体となって上がるぞ」 …小久保が敵対的なのと比較すると、どちらかというと、雪平を 心配しているようにも思える。
       広田裕次と牧村の繋がりを聞き思わず「まずいな〜」と口走ったところを 小久保に聞きとがめられる。→小久保にもみつぶし指示
    • 雪平 …携帯電話は、すべて捜査本部で記録されることに。
       自宅でサンドバッグをたたいてストレス発散
       時計はスイス製(そういうタイプには見えないけどなぁ…)
    • 美央 …牧村が寝ている間に、熱心に逃走方法を考える。
    • 安藤(刑事) …雪平の昔話を聞いて、レバー串を食う
       美央ちゃんの絵の貼り付けられた水門のそばに監視カメラを見つける。  現場から東京タワーが見える。
    • 佐藤の部下(日報新聞) …犯人のプロファイリングを聞いて「これ、まるでデスクの事じゃないですか」 と放言。
    • 広田裕次 …牧村の家族を殺した犯人
  • 推理6
     今回までで、蓮見が誘拐犯であることがほぼ確定。
     蓮見のライターがジッポーなのは山路との繋がりを意味している?

  • 7(募金型誘拐3)
     冒頭トーク=山路?
    • 山路(管理官) …謹慎が解けないなら自分のやり方でという雪平に「何があっても知らないぞ」 と言いながら、こっそりうなづく。
       雪平の正義論に「死んだ親父と同じ事を言うんだな…」
    • 安藤(刑事) …町田南署から交通課のPCを盗んでくる
       地下で牧村を発見し、蓮見から奪った銃で撃たれる。
    • 蓮見 …なんと、山路とうっふんな関係!
    • 佐藤 …過労で倒れ、雪平に看病される。
    • 牧村瀬崎と同型のナイフで犯人(蓮見)を脅迫。ずっとナイフを 持っていたのか?拳銃とPCも奪い、広田の事故の再調査を迫る。
  • 推理7
     ええ〜(^^;

  • 8(募金型誘拐4)
     冒頭トーク=蓮見
    • 安本 …地下二階のエリアは、係長以上しか入れないはずだ。
    • 小久保(係長) …めっちゃ張り切っていたのに、安藤が死んだという電話で異常にうろたえる。 …計算外だったのか?
    • 山路(管理官) …安藤の訃報で燃え上がる。小久保と対照的。
    • 蓮見 …牧村に「広田のことは諦めて警察に解放されたといえ」と指示。
       「誘拐事件は雪平夫婦の自作自演」というデマを流す。
    • 美央 …蓮見が犯人だということに気が付く
    • 雪平 …「この誘拐事件が瀬崎の連続殺人事件とどう繋がっているのか知りたい。」
      →やっぱ、繋がっているのか?確かに、牧村のナイフは瀬崎のナイフと 同じだったが。
    • 広田裕次 …牧村に撃たれ、ひき逃げ揉み消しをTVに喋ってしまう。ただし、関係者の名前は出ていない。
       撃たれたが生きてる。
    • 牧村 …アンフェアなのは「警察」
       牧村が撃たれたときには雪平・安藤以外の刑事は居ないため、 他の刑事全員に狙撃犯の可能性あり。
  • 推理8
     …わからない…(^^;;
     ×事件とは関係ないような。
2006.3.20
  • アンフェア最終回の為の復習
  • 2(愛するもの殺人予告)
    • 被害者
      栞4 松本りえこ(岩崎書房・瀬崎の部下・雪平の友人) …瀬崎に「平井のPCに小説があるかどうか調べてみる」と相談。端野は小耳にはさんで 「にやり」
      雪平に電話で相談するが、留守電ですれ違う。
      平井を酔い潰して自宅に送る。携帯にメールの痕跡無し。PCに検索を掛ける。結果は?
      直後に背後から絞殺される。
    • 瀬崎(岩崎書房・松本の上司) …雪平の取調べを受けるが、落ち着き払っている。
      平井の持込を「展開がアンフェアで、動機にリアリティが無い」と評す。
      平井とりえこの関係を知っている。
      りえこが平井の家に付いた時刻に、電話で雪平を呼び出し、「推理小説」の書式が 平井のことだと指摘。
    • 平井ただひと(久留米のゴーストライター) …GATEWAYのノートPC使用シーンがあるが黒手袋無し。つまり犯人のGATEWAYとは別☆白決定
      松本りえこ殺害事件の後失踪。
       泥酔状態だったので、真犯人にさらわれた?
    • 端野みき(岩崎書房・瀬崎の部下) …なぜか平井のイマカノ
    • 牧村(家政婦) …美央の子守に頼んでいた家政婦が辞めてしまったため、急遽代わりにやってきた。ほとんど住み込み。
    • 雪平 …おとり入札を提案。知っているのは「警察」のみ
    • 佐藤(日報新聞デスク) …雪平に「美央と会わないように」頼みに来る。
    • 森川(岩崎書房・部長) …入札を決意する
    • 久留米隆一郎(推理作家) …雪平の取調べを受ける。
    • 三上かおる(検視官) …殺人現場の栞の破片を勝手に回収
  • 推理
     りえこが平井の家に行くことを知っていたのは「瀬崎」のみ。警察を平井の家に誘導したのも彼。
     泥酔の平井は既に死んでいるだろう。
     入札を待たずに殺害が行われたのは、説明がつかない。実際に金の受け渡しが発生すれば 捕まる可能性が高いわけで、最初から「愛する者」を殺すことは決定済みだった?
     「×」殺人の情報は無し。

  • 3(か弱き者殺人事件)
     推理小説・下巻・予告編が各社に届く。最低入札価格は1億円。各社入札に動く。
     平井のPCは持ち去られていた。
    • 安本(刑事) …安藤に雪平の父親の死について語る。「何者かに拳銃で撃たれた」
    • 久留米隆一郎(推理作家) …平井の口座に振込があるということで、殺人の嫌疑をかけられるが、ゴーストライターの 代金だった。
       平井の居場所は平井の彼女(端野みき・岩崎書房)に聞くように誘導。
    • 瀬崎(岩崎書房・松本/端野の上司) …雪平の「愛する者」がりえこであることを知っている。(一緒に写っている写真を持っている)  雪平の家で「美央の書いた東京タワーと家族」の絵を見る。
       雪平に「僕より面白くてリアリティのあるものを書ける作家が全然いない」と言う。
       「犯人は僕じゃない」
    • 牧村(お手伝いさん) …異常にアットホームで佐藤を篭絡?
       美央を東京タワー見物に連れ出す(学校はさぼり)
    • 小久保(刑事・係長) …囮捜査を提案。岩崎書房と組む。「本当に払う気は無い」瀬崎もこれを知る。
    • 森川(岩崎書房・部長) …「推理小説」の代わりに「平井のボツ原稿」の出版を計画する。
       瀬崎は猛反対する。「推理小説」の作者的には全て裏目。
    • 犯人 …「か弱きものは今日、このビルの屋上で夕日を浴びてそびえる美しい東京タワーを目に焼き付けて死ぬだろう」
       発信源は「松本りえこ」の携帯電話。
    • 三上かおる(検視官) …「雪平が瀬崎に情報を漏らした」と疑う。(が、もともと瀬崎は岩崎書房ルートで 公式に情報をもらえる立場なので筋違い)
  • 推理
     牧村が美央を連れ出して東京タワーが見えるビルの屋上へ。
     しかし、ここまで「牧村」と「瀬崎」のコネクションは一つも描かれていないので、 ここで美央が「か弱き者」ならアンフェアだろう。
     その割には、東京タワーを見に行くのに「外階段でビルの屋上」という牧村の 行動は理不尽だ。しかも犯人の電話より先に。実は裏で瀬崎と繋がっている?

  • 4(か弱き者殺人事件 2)
    • 蓮見(刑事・情報担当) …雪平からの牧村の身元照会をぶっち
    • 佐藤(美央の父)
      …牧村の素性を調べる為に家政婦紹介所にいく
    • 瀬崎(岩崎書房・松本/端野の上司) …東京タワーが見えるビルの屋上から雪平に電話「か弱きものを助けてあげて下さいね」
       「辞表」を提出。部長が下品だから。部長に「いつか殺されますよ」
       屋上で部長を殺そうとしたところを、雪平に射殺される。
    • 久留米隆一郎(推理作家) …岩崎書房で瀬崎に「推理小説、平井に書けると思うかね?」と言ってどこかに旅行に出かける
    • 雪平 …夫の佐藤を通じて、囮捜査失敗と、屋上のチェックをマスコミにリークする。
       平井の死体の跡に寝転び、「推理小説・下巻」を発見。
       犯人は栞事件の最初から、雪平が「被害者の最後の視線を見る」という習慣を知っている。
       雪平の父は、東京タワーを見て死んでいた。
    • 栞5 平井 …屋上で殺されていた。栞を手にして。「フリーター」だからか弱きもの?なのか?
       栞1,2,3と同様「刺殺」栞4だけが「絞殺」
    • 牧村(お手伝い) …死体発見の直後に、佐藤に連絡電話。ちょっとタイミングが良すぎる…と 思ったら拳銃で脅されていた。
      (脅していた人物は、どうやって牧村の居場所を知ったのかな?東京タワーに行った事自体が 拳銃の指示か?)  そのまま拉致される。
    • 森川(岩崎書房・部長)
      …「推理小説・下巻」と引き換えに「久留米」の新作の約束を取り付けていた。
       瀬崎に対して暴言三昧。殴られる。
    • 誘拐犯 …雪平への最初の電話は、蓮見ではない。(蓮見は雪平と同じ部屋に居る)
  • 推理
     「栞殺人」の犯人は順当に「瀬崎」、「松本りえこ」殺しのカラクリも予想通り。
     連ドラとしては、第一話で犯人が絞り込めてしまう展開なのは物足りない。4週かけるなら 毎週ひとりずつ絞り込まれていくような構成にできないか?
     蓮見は牧村を知っていて素性を隠そうと言うそぶりを見せているが、最初の電話は 蓮見ではない。  従って「誘拐事件」の犯人は複数犯で、「か弱き者」事件以前に牧村にコンタクトしていた 可能性がある。
     「×」殺人のヒント…なし。
     都内だからどこからでも東京タワーが見える確率は高いとはいえ、東京タワーの見える景色 が事件に絡んでくるのだろうか?

    …というわけで、最終回を見るのはまだ保留中。

2006.3.19
  • アンフェア最終回の為の復習
     最終回(11話)の犯人は当てたい(笑)
     事件は「栞」「誘拐」「×」と三つ起きるが、この作品がフェアに作られているならば、 最終回の犯人は第一話に登場しているはずである。
  • 1(栞殺人事件)
    • 被害者
      栞1 鈴木弘務42(第一の死体)…状況不明
      栞2 龍居まどか17(高校生)…新宿中央公園で第一の死体に躓く。殺される。
      栞3 野口(誠文出版)…久留米隆一郎先生の担当
      瀬崎の誠文の同期。険悪。「売れる本は中身じゃなくて仕掛けだよ」
      「編集者は墜ち、人々は僕の才能を認める。T.H.」のメールの後、予告小説どうり殺される。
    • 栞犯人…新宿中央公園でまどかを刺殺。殺人の後、状況を記した原稿を書く。 使用パソコンはGATEWAYのノート
      T.H.(謎のメールの主)…23:09「今夜、ふたつの命と引き換えに僕の才能は蘇る。」
    • 遺留品など…
      「アンフェアなのは誰か」と書かれた栞。岩崎書房で三年前に10万枚印刷された
      「推理小説・上巻」…警察、出版社に郵送。独特のレイアウト。
      「第二の栞」…瀬崎のポケットの中から発見
      「推理小説・予告編」…最低入札価格3,000万、被害者は「愛するもの」
    • 雪平夏美(刑事)…警視庁の検挙率No1刑事、
       5年前に未成年の強盗犯を撃ち殺した。人権団体に糾弾されている。
       父は刑事で殉職した。犯人は挙がっていない。
    • 蓮見(刑事)…夏美の友人「世の中白と黒だけでなく灰色というのがある」
    • 小久保(刑事・係長)…雪平の同期?「アンフェアなんだよ、お前のやり方は」と雪平を批判。対抗意識むき出し。
    • 安本(刑事)…雪平の死んだ父の同僚。夏美を見守る。
    • 山路(管理官)…ライターをカチカチする癖。型破りな雪平を持て余している。
    • 安藤(刑事見習い)…雪平の重りとして組まされることになる。雪平の部屋で目が覚めたり。
    • 三上かおる(検視官)…雪平の友人。勝手に捜査会議に潜り込む癖あり
    • 佐藤(日報新聞デスク)…雪平の元夫
    • ??(日報新聞記者)…佐藤の部下
    • 瀬崎(岩崎書房・松本の上司)…しおりに反応
      「アンフェアなのは、自分が正しいと信じている人間。正義は往々にしてアンフェアだ」
    • ??(岩崎書房・編集長)…売り上げ至上主義者
    • 松本りえこ(岩崎書房・瀬崎の部下・雪平の友人)
    • 端野みき(岩崎書房・瀬崎の部下)…裏表キャラ
    • 久留米隆一郎(推理作家)…一軒家の洋館(世田谷香緑苑)でデビュー30周年パーティーを開催
    • 小沢(久留米の秘書)…平井の動きを探っている
    • 平井ただひと(久留米のゴーストライター)…久留米に恨み、りえこの元カレ  執筆にはGATEWAYのノートPC使用している(※いかにもフェイク)
    • 栞事件と(明らかに)関係ないキャラクタ
       田中良二(強盗犯人)…雪平に捕まる
       琢磨・沢井(本庁のザコ刑事たち)
       美央(佐藤・雪平の娘、精神的なショックで口が利けない)
    推理
    1.栞1,2の事件の犯人は「小説家」、被害者は誰でも良い。動機=小説殺人のきっかけ
    2.犯人は推理小説マニア。作家の卵。フェアな展開に執着
    3.栞3の事件の犯人は「久留米隆一郎デビュー30周年パーティー」の出席者。礼服着用。
     動機1=野口&久留米に対する怨恨→「瀬崎」「平井」
     動機2=久留米本人による売名の可能性も有る
    4.T.H.のメール→犯人は「平井」と「りえこ」の共通の知り合い。りえこに平井を疑わせる 目的がある。→岩崎書房関係者
    5.りえこが不審者に追われ、自宅に平井が潜んでいるのは、フェイク(物語に無関係)
    ∴犯人は「瀬崎」
     自分には才能があると信じており、ほとんど全ての他の登場人物に敵意を持っている。
     「栞」を自分のポケットに入れていたのは、警察に対する挑戦(推理マニアだから)。 事件との関係を疑わせるアイテムだが、10万枚もあるため「偶然」と言えば決め手にならない スレスレの線。
     久留米には動機がありそうだが、「T.H.&りえこ」と無関係で不可
     平井は動機「野口&久留米に対する怨恨」はあるが、パーティー会場にいないので不可

     19(日)の推理…最終回の犯人は「安本刑事」である。
     「栞」「誘拐」事件は本来無関係であり、これを横断する「×」事件の犯人は、 全ての事件にかかわる人物。それは警察にしかいない。
     事件が雪平の父の殉職事件まで遡るとすれば、関係者は雪平本人のほかには「安本刑事」 しかいないので。
     「×」は「罰」のことと思われるが、これが誰に対する罰なのか不明瞭である。
     小久保刑事は、出世したいだけで人を殺すほどの正義感は無い。
     山路管理官は、正義を曲げることはありの人だから、悪人を殺したりしない。
     安藤は「ワトソン」キャラなので、コイツが犯人だとアンフェア
     三上検視官は、怪しいといえば怪しいが彼が犯人ではブーイングの嵐?
     ただし、犯人が一人ではない…という場合も考えられないではない。

2006.3.18
  • はぎれ悪いぞ、HiVi 4月号
     SONYとビクターのフルHDプロジェクター対決記事。
     結局どちらが良いのか良く分からない。
     現実的に「実力伯仲」でどちらでもいいのかもしれないけれど、大人の都合かなぁと も思ってしまう(^^;  「美しき匠たち」という女性エンジニアを取り上げた連載が終わった。
     ハナから変な企画と思っていたが、結局「こんな技術者が作っているなら手にしてみたい」 と思うような回は無かったなぁ。本人の写真からセンスを疑ってしまう回は何度か あったけれど…
2006.3.17
  • 近所に新しいスーパーが開業した。
     しばらく、駅ビルの改装工事をしていたが、その一角に予想外に大きなスーパーマーケット が入ってびっくり。ワインやビールも置いていて「ワイン雑誌で評価されたワイン」なんて 素人にはありがたい売り場もある(笑)
     惣菜売り場も充実。もう男の料理する必要が無いかも(^^;
     それはそうと、駅のこちら側には持ち主が変わって改装中のスーパーもあるし、 駅前再開発のビルの中にもスーパーが入る予定がある。もちろん、駅前には前々から2軒の スーパーがあり、駅ビル内の反対側にもスーパーがある。
     店ごとに品揃えは異なるので、客としては歓迎だが、帰宅経路内に 6つのスーパーは、ちょっと乱開発なのではないか…
     せっかく便利になっても、共倒れでは心配だ。
  • スーパーのほかにも、7軒の飲食店ができた
     同じ駅ビル内の従来の店と比較すると、圧倒的にしゃれたインテリアだ。
     入ってみようかな〜という気になるし、沖縄料理や回転寿司や、今まで駅のこちら側に 無かった種類の店をちゃんとリサーチして投入してきている。
2006.3.16
  • ドラマ「神はサイコロを振らない」終了 ★☆
     面白かったけれど、なんとなく尻切れトンボな印象。
     何組もの乗客の運命を描くのに、書き込み不足なのか。
     今回は難しくて「こうすれば面白くなったのに」と簡単に言えない(^^;
  • ドラマ「喰いタン」終了 ★★☆
     面白かった。難しいことを考える必要も無く、ただ面白い。
     小中学生の給食時間には、主人公の「箸をくるくる回して「いただきます」というアクション」 が大流行しているらしい。
     結構食事のありがたさや礼儀作法を大切にする教育的な番組だったのかもしれないなぁ。
  • ドラマ「時効警察」終了 ★★
     「時効の事件を趣味で捜査する」という変な刑事ドラマで、推理小説的には 反則満載のような気もしたが、全編にばら撒かれたダジャレ、コネタが たまらなく可笑しい。
     二枚目なのに、こんな仕事ばかりでいいのか、オダギリジョー。
     昼休みシーンには、仲間由紀恵と組んだ刑事ドラマ「顔」で使われた ロケ地が再利用されていたのも、一種のギャグなんだろうか?
2006.3.15
  • 合唱団"響"「戒厳令〜アジアン・コミック〜2006」(新国立劇場・中劇場)
     1997年に同じ合唱団の初演を聴いており、9年ぶりの再演、新曲が一曲追加されていると言う。
     衣装が白シャツの「制服」になり、狂言回しの役者を一人投入したこと意外は、 演出も概ね初演のパターンを踏襲しているように見える。
     「戒厳令」とはカミュの小説「戒厳令」を下敷きにしているのだそうだ。
     これから書くことはこの作品を見た人にしか分からないことかもしれないけれど、 「戒厳令」と言う作品は良く分からない。
     今回の第一印象は「青いなぁ…」と。
     今年2月17日に、この作品の作曲者でもある 「林光」の『ロミオとジュリエット〜瓦礫の下の』 を見たときには、音楽に大いに不満を感じたが、『戒厳令』では、印象に残る良い曲も それなりに有ると思った。
     しかし、同じ演出と脚本担当である加藤氏の考えは、どうも、どちらも納得が行かない。 というか満足感がない。
     二つの作品を並べると、演出家の「反戦的メッセージ」を送り出したいという 欲求を感じる事ができる。それは、2006年に生きる心ある人間ならば誰しも 取り組まなければならないと感じるテーマだろう。
     にもかかわらず、『戒厳令』から伝わってくるメッセージはあまりにも 頼りなく、回顧的で、ヨーロッパ的で、それに無理やりアジアンをねじ込んだ 奇妙で夢想的なものだ。
     結果、世間知らずの青年が、本で読んだ理想論を切り貼りして語っている 夢物語のようにしか聴こえてこない。
     何故に、アジアンなのか、ベトナム戦争か、沖縄返還なのか、いつの時代なんだ?
     1997年には、「アート」として成立していたかもしれないこの作品も、 だから「何故、今、これを?」と思わざるを得ない。
     アマチュアの演奏会なのだから、米国で上演禁止になるくらいのストレートで キワドイ反戦、平和オペラを作ればよいではないか。
     今やらないでどうするのか?

  • 居酒屋「馬鹿牛」(代々木)
     モツ焼きと焼酎の店。20席くらい。
     劇場のある初台から代々木の南口前まで徒歩15分。酒のためなら、一駅くらい歩く。
     この店は有名銘柄の焼酎が500〜800円台で飲める。もつ焼きは、豚、牛、鶏、それに 馬刺し、鹿刺し、野菜料理はほとんど無くて肉肉肉(笑)
     「煮込み」はその場でサッと煮込むタイプ。下煮はしてあるのかもしれないけれど。 これが味噌味が飲み干せるくらいうまかった。
     頼んだ焼酎は、「富野宝山」と「黒瀬」と「晴耕雨読」どれも旨かった。
     三杯でだいたいふわふわ気分。
     私はどちらかと言うと「日本酒党」だが、焼酎好きならこの品揃えと値付けは 嬉しいだろうなぁ。
2006.3.14
  • 巷ではホワイトデー
     街のチョコレートやにはおじさんたちが大勢、ケーキ屋では売り切れ続出と言う感じ。 世間はマメにイベントしている。
     トリノの金メダリスト「荒川静香」のピアスに問合せ殺到…ということで、 妻が自分で探し出し欲しがっていたレプリカをプレゼント。本物は40万円以上する そうだが、さすがにそれは「金メダリスト」にこそ似合うと言うわけで、庶民は そっと真似させてもらうのである(^^)
2006.3.12
  • 横浜で「飛鳥II」と「アマデア」見物
    飛鳥と飛鳥II(クルーズ会社の紹介ページ)
     「アマデア」というのは、「旧飛鳥」を改装した船であり、新旧両船が見られる チャンスとあって凄い賑わい。
     煙突の赤の二本線をグリーン基調に塗ってカモメのマークを描いただけなのに、 「アマデア」は「飛鳥」とは全然別の船に見える。これは不思議だ。煙突のイメージ って大きいんだな…。
     「アマデア」は、カリブ甲斐クルーズナッソーの船籍に変わり、  隣に並ぶ「飛鳥II」は、外国船を改装したもので、旧「飛鳥」の1.7倍。これは大きい。豪華。
     今日のイベントは、「アマデア」の命名式(?)と、「飛鳥II」の出航。
     「アマデア」の舳先には「シャンパン」がセットされ、カメラを連写モードにして 待ち構える。
     金色のオノでシャンパンの綱を切ると
    「ごん、ばこん、ぼてぼて…」
     割れない…(^^;;;
     シャンパンは、スチールのフレームにセットされ、直接船体には当たらない仕掛けだが、 このフレームが宙ぶらりんのために、衝撃が逃げている。なので、何度再セットしても、 「ぼてぼてん…」とはずんで割れない。
     数分のリトライ、割れないビン、大桟橋に詰め掛けたギャラリーに冷めた失笑。 居並ぶ来賓に気まずい沈黙。うぅ…。
     結局、それはなかったことになって、来賓はシャンパンパーティーに移行していった。
     いやはや、こんな失敗もあるんだなぁ…
     「飛鳥II」お見送りクルーズに乗る。
     普段は湾内クルーズをしている観光船が、「飛鳥II」出航に合わせて併走してくれるのだ。
     写真を撮るために、ベイブリッジをくぐる飛鳥IIの素晴らしいアングル…はあったが、 壮絶な強風。今日は市内いで20m/sの強風というから、海上の最大風速は30m/sは 軽く超えたと思われる。ブレブレ(笑)
  • 謝甜記(中華街)
     中華粥の有名店、久しぶりの再訪。
     一時間ほどの滞在後に店を出たら、主に若者たちの長蛇の列で仰天した。
2006.3.11
  • 「吉野家の牛丼は、米国産牛のショートプレートでなければあの味は出ません」
     …牛丼復活の日は遠い…
     肉屋で「オーストラリア産薄切り肉」が安かったので、牛丼を自作してみる。
     具の基本は「たまねぎ」と「肉」だけだが、オーストラリア産では、到底吉野家には 太刀打ちできないので、「ブナシメジ」なんか投入し、旨みUPを狙う。
     煮汁は「市販の濃縮汁」をベースに酒、みりんetc.で微調整。
     程なくしてそれらしきものはできた。
     味の基本は、たまねぎの甘みと、牛脂のコクで決まってしまうため、やはりオーストラリア産 牛肉では「こってり」が足りない。
     ゼラチン系の「まったり」も出ない。
     研究が必要だ…とうなりつつ、丼はそうそう何杯も食えないので「牛皿」として、 日本酒を飲みつつ考えるのであった。
  • 肉は1kg近くある為、本プロジェクトは翌日以降も決行。
     「吉野家」まんまを狙うのは方向性を変えてみる。
     例えば、「長ネギ」の青いところと白いところを適度なバランスで投入してみる。
     これはなかなか旨い。
     作り置きの牛丼(たまねぎ&肉のみ)を、丼用の小鍋で温めつつ、長ネギを足し、 卵でとじたら、これは別物に発展。
     旨い。ネギも卵も偉い!
2006.3.10
  • 子供のためのシェイクスピアカンパニー「十二夜」(新国立劇場・小劇場) 観劇
     2000年の同じタイトルを見ているのだが、今回は「オール・ニュー演出」での再演。
     難破船で生き別れになった兄妹の、性別偽装や人間違いのドタバタ喜劇だが、 喜劇度がとてつもなくパワーアップして、間断なく笑わせてもらった。
     時事ネタをうまく織り込んでいるのも、シェイクスピア時代の演劇の演出方法の 精神に沿ったものに違いないが、結構スリリングである。
  • ビストロ「ひつじや」(代々木)
     芝居の後、新宿界隈でなにか目新しい店をということで、羊料理の店を選んでみた。
     料理人は、店のHPで見たところ「インド人」らしい。じつは接客もインド人で、 イマイチ日本語が通じにくいのはご愛嬌か(^^;
     焼き物は皆「串焼き」になっている。
     肉には意外なほど癖が無くて「羊マニア」には物足りない可能性があるくらいだが、 料理の種類によっては本格的なスパイス使いが嬉しい。
     お薦め料理の「羊のたたき」は、ほとんど和風に近い味だが、この日頼んだ料理の中では 一番ダイレクトに羊肉を食べている感じがした。
     羊の胃袋のカレーは旨い。さすがインド人が作っているだけの事はある。
     付け合せに出てきたパンがまた旨かった。
     意外だったのは、穴場系の内外装の店の癖に、テーブルウォッチがしっかりしていて、 ワインもタイムリーに注いでくれたこと。ちゃんとしたフレンチみたいじゃありませんか。 インド人にワインを注がれると、ちょっとイギリス人気分(笑)
     今回は「怖くて頼めなかった脳味噌」を初めとして、まだまだ色々料理はあるので、 再訪してもいいなぁと思うお店であった。
2006.3.9
  • 「帝都東京・隠された地下網の秘密」秋庭俊(新潮文庫)
     「戦前から存在した地下鉄は銀座線というが、実は秘密の地下鉄があったはずだ」 という陰謀論系の本(笑)
     この人は根本的に文章が下手。資料を手繰って分かったことを時系列に連ねただけで、 起承転結なし、推論と事実の区別微妙。いったりきたり。言ってみれば素人のblogなみ。
     事実を整理して淡々と記述すればこの本は1/3くらいの 厚さになるだろう。本当に長いし、曲がりくねっているし、感情表現も過剰である。
     曲がりくねった書き方は「巨大な力に邪魔されている私」感をかもし出しているが、 読みにくいだけである。元「テレ朝」記者だそうだが、 「民放的」な表現というのは、本になっても健在らしい。
     さて、戦争中には「本土爆撃」に備えてたくさんの地下道が掘られたそうで、 現在大規模な地下街になっている場所などは、国防上重要な拠点だったとか。
     そう言われると確かに、銀座、新宿、渋谷の巨大地下街が存在するわけに 納得がいくし、大手町の周辺は網の目のように地下通路が広がっている 理由も分かる。
     とはいえ、それはそれ。ここまで。
     「○○の真実を政府、役人は秘密にしている」というこの人の書き方は なかなか電波っぽい。「この壁の向こうには何も無いと役人は言うが…」 なんて話を疑うのなら、一発「音響探査」でもしてみれば済む話である(笑)
     全編に「告発ムード」が漂っているのだが、なんか違う。
     時々「陥没事故」なんかがあって、日本全国至る所に戦時中のトンネルが あるのは公然の事実だが、筆者が情報公開を求めて得られないと「政府の陰謀」 をほのめかすのは如何なものか。
     そもそも、戦後のどたばたで「本当に資料が無くて誰も分からない」、 というのは別に不思議でもないし、「保安上公にできない」のも不思議は無い。 使用されていない地下通路が、国家機能の中枢を結んでいるのは、 どうも本当らしい。であれば、なおさら情報が得られないのは無理も 無いことで、あまり公になって過激派に爆弾でも仕掛けられてはかなわない。
     それを知りたいのはあくまで「筆者の趣味」だ。
     妙に告発くさいノリは、「筆者が何にむかっていきり立っているのか 理解に苦しむ」の違和感を拭えない。
     「趣味で地下鉄の歴史を調べています」以上のものではないと思うが…(^^;
     最初に書いたとおり、この本は時系列にだらだらと書かれている。だから 先に進むに連れて妄想が膨らんで筆者が壊れていく様子がリアルに描かれている。
     とにかくこの人、この調査の聴き込みで一つも決定的証拠にたどり着いて いないのである。そりゃ焦るだろう。
     だが、最終的には書類上「街路」という名前の道はすべて地下通路だと いうことになって、 それは都内のほとんど全ての地上の道路とイコールになってしまう。
     未着工の「都市計画道路」も全部地下道の別名。
     挙句、「一般市販の地図に暗号が書き込まれて我々に何かを伝えようとして いる」とは…(^^;?
     「地下鉄構内で壁に耳を当てても、この向こうに隠された 地下鉄の音は聞こえて来ない」と無念の形相だが、無いものは無いのである。
     それはそうと、本だけ見ると単に「行っちゃっている人」みたいだが、 紹介されている地図の「切抜き」の外を普通の地図で見ると、主張が成り立たない 議論も有る。
     つまり、ヨタ話なのを分かっていて捏造しているような気もする。
2006.3.8
  • 『ナルニア国物語』鑑賞(TC市川) ★★
     ナルニアの原作は7巻あり、将来『スターウォーズ』並みの大シリーズとして 地位を確立したら第一作を劇場で見ていないのは残念に思うだろう。…ということで、 「原作は児童文学」とは思いながらも、劇場に足を運んだ。
     とても面白い作品ではあるが、軽い作品だなと思う。つまり、 難しい理屈をギシギシ詰め込んだ重たい作品ばかりが「名作」ではなく、 こういうさらっとしたファンタジーも良いんじゃないかと思った。
     『ナルニア』で期待していたのは美術。『ロード・オブ・ザ・リング』の スタッフがプロダクション・デザインに参加しているので、どことなく似た様な… とは思ったけれど、間違いないファンタジーの世界。
     汽車で田舎に疎開するシーンが「イギリス」つながりで『ハリポタ』そっくりの 映像だったり、ちょっと笑いどころもある(^^;
     CGは『スターウォーズ』のILMが参加していたりして、ともかく、映像関係では まったく不満が無い。
     原作の一冊が短い事もあって脚本に無理がなく、原作ファンにとっても、 細かいことを言わず「豪華な動く挿絵」として歓迎できるのではないだろうか?
     一番危惧していたのは「動物が人語を喋る」ことへの違和感なのだが、 思ったほどは変じゃない。
     ライオンのアスランは百獣の王であり、ナルニアの創造主である。 動物軍団を組織して敵と戦っちゃうのは、『ジャングル大帝』を思い出させる ところがある。
     『ジャングル大帝』は肉食獣の癖に「畑」なんか作って菜食主義者になり、 肉食獣として食物連鎖を否定してしまうが、アスランはそういう生き物の 鎖から逸脱したようなところがある。
     それより、成長した主人公兄弟がラストで「鹿狩り」なんかやっているのが ちょっと不思議かなと思うのだが。鹿もナルニアの住人なんじゃ?
    (人語を口にしない生物は一線を画すという説もあるが)
     事前の噂では「主人公の子供たちが可愛くない」という話も有ったが、 ポスターで見るより作品中で動いている姿はずっと良かった。もちろん 「萌える」レベルの可愛さじゃないんだけれど、作中人物としての魅力は バッチリである。
     キャラクターで惜しかったのは、「魔女」が魂を奪われるほどの絶世の美女 だったら、もっと迫力があったかもと思う。『指輪』や『ハリポタ』と比較して 「人間」の登場人物が少ないのは、感情移入できるキャラクターがそもそも 少ないという部分で弱点だと思う。そこに、女王がイマイチインパクトに欠ける のは残念だ。
     アスランがいくら立派でも、「CGのライオン」では、ドキュメンタリー映画の 「生身のペンギン」より役者が弱いというか。
2006.3.7
  • HV版『デビルマン(実写版)』鑑賞(wowow) ☆
     同年製作の『キャシャーン(実写版)』と並んで駄作の烙印を押されている 作品であるが、実際は如何に…ってことで、鑑賞。
     CGの製作は「東映」のアニメスタッフで、クオリティ的にはプレステ並み。
     デビルマン、シレーヌ、ジンメン、サタンなどがフルCGで戦うのだが、ゲームのムービー 以上のものではないし、それが実写に挿入されることの違和感はかなりのものだ。
     CGとのつなぎに「特殊メイク」による変身もあるけれど、これもイマイチ。 特にシレーヌの特殊メークは「コスプレ」にしか見えない。
     問題は脚本にもある。
     CGの難しさを避ける為か、デビルマンの活躍は少なく、大半が「人と人とが疑心暗鬼の ために自滅していく」という物語に費やされていく。
     白装束にマスクの「デーモン狩りの特殊警察」が大活躍だが、これが『仮面ライダー』 の敵の戦闘員くらいの迫力。要するにザコっぽい。
     日本にもっとホラーな作品を取れる監督はいくらでも居るはずだが…。
     主役級の若手俳優たちも全員だめだし、宇崎竜童夫婦、小錦、ボブサップ、小林幸子、 変な若手お笑い など、話題つくり目的の人選もイライラするだけだ。ちゃんと芝居で勝負して欲しい。
     結局、「人気の原作」に「知名度のある俳優」「若手アイドル」を登場させれば ヒットするんじゃないかと材料は揃えたものの、料理人が悪くて台無しにした作品 と言って間違いないんじゃないかな?
2006.3.5
  • 『劇場版ZガンダムII-恋人たち-』DVD鑑賞 ★☆
     結構面白かったのだけれど、『劇場版I』ほどの盛り上がりは無し。 これは、三部作の真ん中だから仕方が無いかもしれない。
     3DCGの自然さは進化していて、宇宙戦艦はみな美しい。
     『I』の時はアーガマの居住ブロックの回転ばかり目に付いたが、『II』では全部 滑らか。しかも、『SEED』のアークエンジェルより手書きパートとの違和感が減っている。
     アーガマのブリッジの天井が低いのが良い。っていうか、ホワイトベースの天井は なぜあれほど無駄に空間があるのだろう(^^; そこだけは『宇宙戦艦ヤマト』の遺伝子が 入っている気がする。
     現実の艦船のブリッジは、横に長い(接岸するときに船の横を見るため)けれど天井は低い。 大スクリーンを有するNASAのコントロール室のイメージから来ているのかな?
  • しらうおの旬は1〜4月。今が旬のど真ん中?
2006.3.4
  • N響定期公演3月Cプロ(in NHKホール)
    指揮:アシュケナージ
    ・チャイコフスキー/交響曲第1番「冬の日の幻想」
    ・チャイコフスキー/交響曲第6番「悲愴」

     チャイコフスキーの最初の交響曲と、最後の交響曲という意味ありげな選曲。
     チャイコフスキーの交響曲といえば、4,5,6番ばかりが演奏され、第一番は 正直ほとんど演奏される機会が無い。
     自分でも、「これを過去に聴いたことがあるのか…」全然記憶に無い。
     結局のところ、後期の交響曲に比較すれば確かに完成度、充実度は 低く感じるものの、「最初」の交響曲らしく、後の交響曲につながる さまざまな要素の片鱗を伺うことができて、考古学的に静かな興奮があった と言うことはできよう。
     まあ、CDだと「先に飛ばしちゃって…」という気分になるかも知れず、 腰をすえて面白さに迫ることができるのは、生演奏ならではというところ。
     「悲愴」は、まるっこく、丁寧で、軽快な「悲愴」だった。
     第三楽章のマーチを聴いているうちに、昔たぶん「インバル」の指揮で これを聴いたのを思い出した。
     それは、バリバリの金ぴかに輝かしく堂々とした第三楽章で、ほとんど 神々しいといってもいいほど素晴らしいものだった。
     でもアシュケナージの指揮するマーチは、音はバリバリ鳴っているのに、 エッジがマイルドと言うべきか、指揮者本人の笑顔に通じる柔らか味が あった。
     面白い。
     今回は解説を読んでいて「第二楽章は五拍子のワルツだ」 ということが気になって、リズムを追いかけてみた。
     流して聴いていると、大変に流麗で美しいこの楽章が「五拍子」だなんて 気が付かないくらいだが、ロシア民謡には五拍子が多く、ロシアの作曲家は 五拍子を使うことが多いけれど、この「五拍子のワルツ」は、チャイコフスキーの 創出したものとか。
     それにしても、五拍子がワルツに聴こえる不思議よ!
     技術的には5拍を2+3または3+2に割って、2を弱拍、3をワルツに聴かせる 部分と、1.2.[3.4.5]つまり、後半の3.4.5は三拍子の三拍目がなが〜く 変形したキモチの使い方で成り立っているのか。
     巧妙だ。
  • 演奏会の困ったばあちゃん
     定期会員というのは、毎回同じ席で演奏会を聞くわけ。
     だから私も最初の何年かは席替えをしたけれど、今の席に落ち着いて ボチボチ20年近くなる。結果、演奏会の良い席は「年寄り率」が高い。
     たまにぽっくり行ったか何かで、周囲の会員の顔ぶれが変わることが あるのだが、昨年(今シーズン初頭)から、後ろに座ることになった夫婦の ばあちゃんが、実に困った人なのである。
     とにかく、演奏中ずっと夫に話しかけているのだ。
     中でも今日はひどかった。
     最初、
     「○○さん(コンマスのこと)、背が高いわね〜」
     というか、アシュケナージがちびだよね。
     一曲目「交響曲第1番」の途中、
     「指揮者がちっともコントラバスの方を見てあげないの、かわいそうだわぁ…」
     これが、都合三回ほど。いいの、見なくてもちゃんと指示は出してるの。 ばあちゃんが心配すること無いの。
     「…ったかた〜、ったかた〜!」
     う〜た〜う〜な〜ぁ〜〜!
     楽章の合間
     「第二楽章は4/4拍子って解説に書いてあるのに、へんね〜途中で分からなくなっちゃったのよ」
     う〜ん、途中で数小節、6拍子の部分が確かにあった。っていうか、演奏中ずっと カウントしてるのか、あなたは…
     休憩時間ももちろん凄く喋っている。聴けば、クラシックのリスナー歴は結構 長そうなのである。
     そして「悲愴」
     あいかわらず曲中低い声でぼそぼそ言っているのだが、曲間になると声がでかい。 第二楽章後、
     「長いわね〜」
       我慢できないなら家でTVでも見ればいいのよ、N響アワーで。
     第三楽章後、めずらしく爺さんが
     「ぐげごばっ」
     入れ歯が外れたのかと思いました(^^; 第三楽章のクライマックスの 高揚に耐えかねて吹き出したらしい。
     だいじょうぶかな〜
     んで、ばあちゃんが「すごいわね〜」って話しかけるのだが、 すでに静かな第四楽章は始まっているのである。
     基本的に、楽章の間の無音の緊張も音楽です。喋るなっ!
     …
     この調子に、最悪10年も付き合うのだとしたら、こりゃちょっとした 悪夢である。(10年もたてば向こうが先に死ぬだろう)
     などと思っていても、数年前までトレーニングウェアで必ずコンビニ の袋を持ってワシャワシャ言わしていた迷惑な爺さんが「いつの間にか居なくなったか」 といえば、やっぱり「死んだのかな〜」と懐かしくも気にしたりする 愛憎劇である。
     だから頼むぜ。静か死か!
2006.3.3
  • 今日は「ひな祭り」ってことで、ケーキとロゼのCAVAなんか買って帰宅。赤ワインは備蓄ワイン(笑)から。
     妻は鶏肉のパエリャを作る。ひな祭りにはチラシ寿司というのをひねって、とか。
    [2001] ラ・シャペル・ド・ベビアン / プリウレ・サン・ジャン・ド・ベビアン フランス ラングドック
    今日のワイン
    [2001] ラ・シャペル・ド・ベビアン / プリウレ・サン・ジャン・ド・ベビアン ラングドック
     旨かったんだけれど、CAVAを開けた後で取り掛かったんで良く分からない状態(笑)
     ただ、先日飲んだ“ラ・ポンパドゥール”と比べるとはっきりと 新樽の香りがする。樽の香りは、フレッシュな果実味をマスキングしてしまうが、 なんか高級な気分はある。少なくともそっちを狙っている意思は伝わってくる。
2006.3.2
  • 昔の写真データのバックアップをとっていたら、なんだかLANが切れる。
     色々調べたが、どうやらノートPC内蔵の無線LANが不調。仕方ないので有線接続に切り替え。
     まあ、その方が速度も倍近く早いのだが…
2006.3.1
  • [2003] コルビエール “ラ・ポンパドゥール” / カステルモール フランス ラングドック・ルー...
    今日のワイン
    [2003] コルビエール “ラ・ポンパドゥール” / カステルモール フランス ラングドック・ルーション
     これはうま〜い!
     酸味は穏やかで、濃縮感、収斂感あり。南仏は暖かいから、濃い果汁が絞れ るんだなぁ。そんな感じのワイン。
     妻が買った南仏12本セットを理解する為、先日参考書を調べたのだが、非常に情報が少ない。
     「ラングドック&ルーション」地方と言うのは古くからの大産地なのだが、温暖でざくざくブドウが収穫 できる地方ゆえ、10年ほど前までは安価なテーブルワインの産地でしかなくて、近年やっとシリアスな 作り手があちこちから登場して急激な向上を見せている地域なのだとか。
     つまり、専門家にとっても「南仏ワイン」というのは、発掘する楽しみってことだな。

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文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!