2005.11.30
- 久石譲シンフォニック・コンサート(wowow) 鑑賞
半分(50分ほど)は、長大な『ハウルの動く城』の曲で構成されたオーケストラ
コンサート。オケは新日で指揮はご本人。
その『ハウルの動く城』の組曲を聴いて感じたのだが、ハウルにはあまり
「キャッチー」な曲が無いな。エンディングの歌はなかなか良いと思うのだが、
あれは「木村弓」の曲なのかな?
『紅の豚』とか『ラピュタ』とか、飛びもの系の作品の音楽はなかなか
楽しい曲が多いわけで、ハウルにそれが感じられないのはちょっと残念である。
改めて曲を聴いてみると「いわゆるブラバン風」「フランス近代風」「ロシア近代風」
と、オーケストレーションに「○○風」と言うべきネタがモロ見えな曲が多いのも
気にかかる。もっと全部「俺流」で押せないものか?
-
HV版『ファインディング・ニモ』鑑賞 ★★
ニモのあだ名シャーク・ベイトはオーストラリア英語?
カニのお喋りもそれっぽい。
カモメの鳴き声(mine,mine...)が米語なのは渡り鳥だからか?
AVACの商談会に行ったらあっちもこっちもニモだらけ、なので、
検証のため家でも見ておくかと、テープを引っ張り出した。
(妻は「興味ないからパス」だと)
画質的には、発色は綺麗なのだが「海の中」ということで、コントラストは
低め。さらにサンゴ礁を離れると暗い柄が続く。たまに海面や自ら上がった魚の
表面が「キラッ」と光るのは物凄く
綺麗なので、あえて水中はもやもや〜んとしているのだと思う。
でも、最近のハイコントラストなプロジェクターなら、コントラストの
低い絵柄もぱき〜んと綺麗に見えるのかなぁ…(^^;
まあ、そういうわけだが、角度によってはニモやパパ(マーリン)の
鱗の一枚一枚がツヤツヤと見えたり、鱗の透明感が表現されていたりする
場所もある。凄い質感。そこはハイビジョンの底力というわけか。
- 妻の日記のこと
AVAC展示会の感想について妻が書いていたことの要旨と私の思うこと。
- 家で見るのとコンディションがかなり違う
ans.→確かに。ポイントは「環境光」と「視聴距離」
リビングシアター
である限り「完全暗黒」で見ることは少ないわけで、真剣に見るモードと
手元明かりonで見るモードのデモがあればよかったと思う。もちろん、
真剣に見るときはすべての明かりを落とすわけだが、リビングでは安くて
明るいプロジェクターの画が、高くて暗いプロジェクターの評価を覆す
こともあるわけで。
視聴距離は、デモの距離は遠すぎる。
あの距離からは全体的なコントラストや色合いぐらいしか評価できない。
2H未満の至近距離でも「透過型と比べて反射型液晶は画素が見えない」
というプレゼンができたら、凄くわかりやすかったはず。
いずれにしても、いつも間近に大画面を見ているので会場では
「遠いな、小さいな、暗いな」と思ったのはあるね。
- 20万円弱のものでも十分綺麗だった
ans.→いや〜、確かに。
「20万vs100万」の観点からは、やはり視聴距離が遠いことが
違いが縮まった最大の理由だと思う。
あの距離では720Pと1080Pの違いは分からないし、開口率(画素感)
の違いも分からない。コントラスト比は、2,000:1を超えたら思いっきり
暗いシーン以外では一目で分かる違いは無いだろう。(マニア以外は
黒いところなんか見ない)
だから「20万円弱のものでも十分綺麗」というのはあの条件下では
正しい見方だと思う。置いてあるのが別室だし。
もしも「二台並べて、フルHDのソースを映したものを、2〜3mの距離
で見たら」違いはバリバリわかるはずだ。
- いくら綺麗でもひゃくまんえん超はどうかと思う
ans.→「税抜き」でひゃくまん以下という解釈でどうか?(ていうか、消費税って高いな…)
それはともかく、
妻がVPL-VW100の美しさを一応評価しているのは嬉しい。そして
100万円が「高い」のも確かだ。
絵の美しさを金額で計るのは難しいから、議論は避ける。
ただ「720P液晶プロジェクターを買って数年後フルHDプロジェクター
に買い換える」ことを考えると、今VPL-VW100を買うのはトータルで
それほど高くは無いだろう。
今のVW10HTもver.upに誘惑されず、限界まで
長く使ってきたわけだからね。それは、2003年6月10日に
Q004-R1(240万円)が発表された時(その日記)から、
すでにVPL-VW100の発売を計画的に待っていたから、無駄遣いしなかったって
ことでもある。ついでに2年半の勢いってものもある。
その日の日記にも有るが、あとは「何を見るか」である。
妻のスペシャル『タイタニック』がハイビジョンで見られる日
が早く来るとベストなのだが、とりあえず年が明ければ、リマスターな
DVDが発売される。これは楽しみだ。
あとは『ロード・オブ・ザ・リング』のD-VHSに録画したやつ。
これはAAC音声がべらぼうに良くて、9.1chにして良かった!と感動した
放送だが、画でも感動できるはず。暗闇のモブシーンが多いから、
VW10HTで見るのとは別次元の映像が見られるだろう。
『スターウォーズ』は現在エピソード2だけがハイビジョンだが、
早期のソフト発売を願うね。
まあ、夫婦で1,000本も映画を見れば「元を取った」と言える様な気がするが、
期待するのは「WOWOWの舞台中継」だ。
現実的にチケットの入手が困難で、買えても一枚一万円以上が当たり前の
人気公演が、自宅で見られる。これは「高画質」で見る価値のあるものだと
思うんだよね。たとえば、WOWOWの舞台公演50本。これは2,3年で達成できる
のじゃなかろうか?
- たぶん、VPL-VW100で救われる映画たち
日本ヘラルドから発売された比較的初期のDVD、大半の日本映画のDVDは、
意図的にローコントラストに作られたDVDが多い。したがって情報量は多い
けれど黒の締りが無い作品ばかり。
これをVW100で映すと、たぶんしゃき〜んと変身するのじゃなかろうか?
- ワイン用ブドウ品種のこと
掲示板で「代表的なブドウ品種」は具体的に何ですかと聞かれた。
書くとなるとあまり適当なこともいえないので、ちょっと再勉強した…(^^;
こうやって整理してみると、日常漠然と感じているワインの味の
バリエーションが「なるほど」と思われる。
白
- シャルドネ…ボディが厚く濃厚。オーク樽熟成される。モンラッシェ、ブラン・ド・ブランのシャンパン等
- ソーヴィニョン・ブラン…クリスプ・ドライ・緑葉・硝煙香・酸味が強く早飲み
- セミヨン…深い黄金色・高アルコール・低酸味、貴腐ワインの原料になる
- リースリング…ドイツワインの95%。高酸味・蜂蜜香
- シュナン・ブラン…高酸味・蜂蜜香。日常ワインに多用されるが高級品も有り
- ミュスカ…ブドウの果実味をそのまま感じる
- ゲヴルツトラミネール…ライチの甘い香り(ドイツ)
赤
- ガメイ…ボジョレーの主品種。紫がかった深紅色。高酸味・フルーティー・ライト。若飲み
- カベルネ・ソーヴィニョン…ボルドーの主品種。高タンニンで熟成向き。黒スグリの香り
- カベルネ・フラン…同ソーヴィニョンの近縁種で、よりハーブっぽく低タンニン、軽くなる
- メルロ…サン・テミリオン/ポムロルの主品種。アンズの香り・濃厚・柔らかい・甘い
- ピノ・ノワール…ブルゴーニュの主品種。メルロ的軽さで軽色。ビンテージによるムラが大きい
- シラー…ローヌ、南仏、新世界。ほとんど黒なほど濃色で、しっかりした味、酸味もきっちり
- グルナッシュ…淡色で高アルコール。ロゼに使われる。
- ネッビオーロ…イタリア、重たいバローロ、それよりやや軽いバルバレスコ
- サンジョヴェーゼ…キアンティの主品種。淡色、やや苦味
上記の情報を「ワイン用ブドウ品種リスト」のページにも追加
2005.11.29
- 復活。でAVACとTEL打ち合わせ。
天吊り工事をするために、下見一回の後、
本工事は9日予定。年末は工事が立て込むため平日は無理なんだとさ。毎年のこと
ではあるが、新製品が発売されてから打ち合わせをする段取り上、不利じゃん
ね〜?
「商談会で見たVW100はどうでした」
と聞かれたのだが、店員さんによるとあそこで使用された機体はSONYのデモ用機材
で、AVACに届いた本当の製品版は「もっとよく仕上がっている」とのことだ。
「どこが」とまでは聴いていないが、それは…聞き捨てならないぞ。
暗部諧調など、わずかに残った問題点(たぶん調整でどうにでもなりそうな部分だが)
が、練りこまれて、キセノンの深い色合いがより楽しめるなら、そいつはえらい事だ。
掲示板のほうには続々と購入者のインプレが書かれるようになり
うらやましい限りなのである。うぅ…(^^;
- AVACと話をつけた後は映画。
あと10日、VPL-VW10HTにムチを入れるのだ!(笑)
山と積まれたD-VHSテープ、12月も膨大な録画リストが並んでいるし、
見られるときに見てしまわないと大変。たぶん
VW100が到着したら、当分は鑑賞するよりいじっている時間のほうが長いだろうし。
-
HV版『フック』鑑賞(wowow) ★
この作品のHV度はかなりカリカリに仕上がっているが、色は
最新SFX大作と比較したら若干詰まった感じ。
『スターウォーズ・シスの復讐』用に作った「赤」を伸ばす設定では
逆に詰まった色合いになってしまったため、もっと高めの色温度の設定を作った。
作品としてはDVDで見て以来久しぶりの再見。
セットの作りがリアルというより、「ディズニーランドのアトラクション」
のように見えるのはきっと意図的にやっているのだろう。
ハイビジョンで、セットの作りが良く見えるのも、アトラクションっぽさを
倍加している。
ストーリーは「濃厚にスピルバーグ」な作品だ。
フック船長にとどめを刺したのか否か、そこがイマイチ不明瞭なくせに、
ネバーランドの少年のリーダーを戦闘で殺してしまうところなんか、
悪意でやっているように見えなくも無い。
スピルバーグは映画の中に完全なるイノセントを配置して
そこから現実に向けて毒を吐きかけているようなずるさがある。
そういう正義を私は好かないのだ。
-
HV版『オーシャン・オブ・ファイヤー』鑑賞(wowow) ★★
10/18に途中まで見て止まっていたので、
そのときの感想を再掲して続ける。
…
原題は"HIDALGO"、これは主人公の愛馬の名前で、スペイン系の品種が
混血した、アメリカ原住民が育てる品種の馬。馬の名前がスペイン語系の
綴りなところから、この馬の血筋を感じさせる。
邦題の『オーシャン・オブ・ファイヤー』は、映画の主な舞台になる
砂漠の馬レースの名前。
このレースで、純血種自慢のアラブ馬と、スペイン系混血品種の
「ヒダルゴ」が名誉をかけて戦うのが映画のテーマなのだから、映画の
タイトルは『ヒダルゴ』の方がより本質に近いような気がする。
馬だけでなく、主人公(ヴィゴ・モーテンセン)も、西部開拓時代に
あって、ネイティブ・アメリカンと白人の間に立って「どちらにもなりきれない」
と苦悩する人間だから、(米国視点で)外国の香りがする「ヒダルゴ」って名前は
とてもいい。
また、レース(オーシャン・オブ・ファイヤー)に出場するのは、白人に
蹂躙されたネイティブ・アメリカンの心の名誉と原住民の馬の保護のため
であり、レースが始まる前にその経緯で映画の1/3近くを使って描いている
事からも分かるように、レースはその手段であって目的ではない。
最近『○○・オブ・××』というタイトルの洋画が多すぎるような
気もする。なんだか重々しい響きで、大作映画の気分が出るのかも
しれないけれど、これが「ヒダルゴ」って馬の名前なら、個人的であれ、
民族的なものであれ、テーマは生き方や心の中の問題だという雰囲気がする。
ともあれ「邦題」は、押し出しの強さだけでなく、作品の内容を吟味して
繊細にお願いしたいものである。
レースの内容は、友情あり、裏切りあり、陰謀あり、ちょっぴり愛も?
と盛りだくさん。こんなに激しく妨害してレースになるのかよ…と思う
くらいなので、レースというよりそのへんはアクション映画として見たほうが
良いかも。
ともあれ、砂漠でいよいよ力尽きもやもやと変な幻が浮かんできてしまう
シーンでは「うあ〜やばいよ〜」と、ついつい感情移入してしまったな。
ラストはデッドヒート。定番の見ごたえ。
「あんた、今まで行き倒れかかっていたでしょ、何でそんな爆走できるの?」
ともちろん思うのだが(^^;、しかしやっぱり馬は全力で疾走する姿が美しい
のだからそれで良いのだと納得できる画ではある。
ぶっさいくなマダラの馬が、最後には素敵に見えてくる。だからこの映画は
成功しているのだ。
- HV版『コン・エアー』鑑賞(wowow) ★
DVDの出始めにレンタルで見たことがあるのだけれど、改めて見たらこいつは
コメディーだなぁ。コネタ満載である。
画質はしゃっきりパキパキ。書割が一目でそれと分かるシーンがあって泣けた(^^;
B級娯楽作品だから、あらためて語ることは無いが、ニコラス・ケージも
昔はこんなに馬鹿な作品に出ていたんだな〜とシミジミしたのであった(笑)
しかし、飛行機をラスベガスのど真ん中に不時着させてラストかと思いきや、
まだまだ、はしご車で走りながらの攻防戦が続くところ、豪華なバカ映画
であることは間違いない。だって、普通飛行機を落とせば十分だべ?(^^;
2005.11.28
- 夜になってようやく体調も立て直ってきた
ので、
12月のwowow録画予定を立てる。45本。多すぎる。録画しても絶対見切れない…
…というか、これだけ録画しているとビデオが空いている時間がないために見る事ができ
ないという危険もあるわけだよ。
2005.11.27
- ひどく体調が悪く、倒れたまま何となくwowowをみる一日。AVACに電話しようと
思っていたのに気力なし。
- HV版『マルサの女』鑑賞(wowow) ★☆
- HV版『マルサの女2』鑑賞(wowow) ★
実は初見。
二本連続放映。2は1と比較すると音楽にインパクトがないし、悪者の関係が入り組んで
いて説明不足だったなぁ。しかも、ヤクザ屋さんの描写が「うそ〜」って感じ。もしかすると
本当にそういうことも有るのかもしれないけれど、なんだか浮いているのだよ。
2005.11.26
2005.11.25
- なんと、VPL-VW100が出荷開始!!
二週間も早く出荷開始とは、開発・製造が順調に進んだ証拠と考えて良いでしょうか?
どうなの、SONYさん??
-
HV版『スターリングラード』鑑賞(BS-hi) ★★
そもそも戦争嫌いなのであまり戦争映画は見ないのだが、これは素晴らしかった。
舞台は1942年、第二次世界大戦のドイツ軍によるスターリングラード包囲戦。
ロシア軍は崩壊寸前でドイツ軍に蹂躙されまくっているが、あちらこちらでかろうじて持ちこたえ、
完全に占領されきってはいない…という状況。そんな中に補充兵として送られて
きた兵隊たちの中に、ヴァシリ・ザイツェフ(ジュード・ロウ)がいた。
彼は到着そうそう壊滅状態の中で冷静にドイツ軍の将校を狙い撃ちし、一緒にいた
政治担当士官(ジョセフ・ファインズ)を救う。
玉砕覚悟の突撃を命ずる上層部に対し、士官は、「ロシア軍に必要なのは希望の光、英雄的存在である」
とひらめき、
新聞でヴァシリの活躍を書き立てる。
日々ドイツ軍将校を葬り去るその狙撃の腕は
ドイツ軍にも伝わり、彼を倒すためだけに凄腕の狙撃手ケーニッヒ(エド・ハリス)が
送り込まれ、一対一の息詰まる狙撃対決が繰り広げられる。
…さて、なんといってもこの映画で目を釘付けにするのは主役二人、
ジュード・ロウ、ジョセフ・ファインズの美形コンビの友情と確執だ。
二人が取り合う恋人役には「レイチェル・ワイズ」これも、美しさと女兵士としての
したたかさを兼ね備えてはまり役である。
昨今は「リアリズム」とかで、スターがおぞましいくらいのメイクや
減量・増量をして撮影に望む作品が多いわけだが、『スターリングラード』が
観客の目をひきつける要素の第一に「美形スター勢ぞろい」を上げずにはいられまい。
戦争映画だからバンバン人が死ぬ。その殺伐とした状況をスターの美しさが
補って、実話ベースの話だけれどただのドキュメンタリーではなく「映画」に
まとめられているのだと思う。
これは「英雄の物語」なのでなおさらだ。
ストーリーも、二人のスナイパーの対決、ヴァシリと士官の友情と成功、そして三角関係、
などなど、くっきりと解り易い軸を構成して引き込まれる。
音楽はJホーナー。音楽も美しい。
結局この映画はいわゆる「戦争映画」ではなく、戦争と言う極限の状況を背景にした
「愛と友情の物語」に昇華させている。脚本も画も、うまいと言う以外ない。
戦争映画好きには『プライベートライアン』などのリアリズムが良いのかもしれないけれど、
あの露骨な「兵隊さんありがとう」描写より、『スターリングラード』の方が
映画としての感動がある。
- ちなみに、DVDのカバーアートは、本編の雰囲気は無視して戦争映画を強調していると思う。
「無敵のスナイパー」って感じ。だけど、本人は「これは本当の僕じゃない」って
悩むような優しい人間なんだよね。
2005.11.24
『スターウォーズ・エピソード3』DVD鑑賞(特別編)
…なにが特別って、我が家のプロジェクターVPL-VW10HTで、
『スターウォーズ・エピソード3』スペシャル色温度設定を探して
久しぶりに調整に取り組んだ。
年末はSXRDプロジェクターVPL-VW100に買い替え予定だが、
VW10HTの最後の一滴まで絞るつもりである(笑)
改めていじって見ると、暗部の色純度には限界があるけれど、VW10HTも
中間輝度以上の領域では、うちの古いブラウン管TVの赤より鮮やかな発色を
得ることも可能。ブルーは無条件にTVより鮮やかで逆に中間色が取りにくいほど
青い(波長が短い)のだが、総合的に見るとやはり、初めてこのプロジェクターを
見たときの衝撃はダテではなかったと知ることが出来る。
…とあまりほめるとまた、妻の「じゃ新しいプロジェクタ必要ないね」攻撃を
受けそうなので微妙だが、とにかく調整だ。
思い起こせば、最初にVW10HTの調整をした頃は、
「エピソード1冒頭のスター・デストロイヤーの艦体の白と最後に輝く
エンジンの青白い炎」をいかに印象的に投影するか、に苦心したものだが、
最後に「エピソード3の燃え盛る溶岩の赤」にこだわるのも因縁である。
溶岩の赤にこだわるのは「低い色温度」を上手に映すということ。
調整の手順としては、DVDのおまけの「THXオプティマイザー」の
ビデオ・テスト(コントラスト/輝度)を使って、プロジェクターのゲイン/バイアス
を設定。そして、映画の主要な絵柄を使って微調整だ。
もともと「超高圧水銀ランプ」は赤の分光輝度が低いので苦手な分野だ。
普段使用している設定だと、溶岩の照り返しで見えるアナキンの顔や、
こげ茶な衣装がとても暗い。
この設定は「黒浮きを抑えてプロジェクターの階調を最大に引き出す」ことを
意図したもので、「バイアス」の基準は全黒でRGBとも100%きちんと液晶が
閉じる状態を確保している。ハイライト側もRGB各液晶の階調が飛ばない
ギリギリ。その中で、色温度を整えた。
今回はまず「赤」ありきなので、全黒では見えるか見えない微妙なレベルで
赤が浮いていても良い。ハイライトは赤の階調が飛ばないギリギリまで
上げた状態で、他の色を揃える。
限られた資源(コントラスト)の中から豊かな赤を引き出すために、緑・青の
コントラストを圧縮したという感じだ。
ホワイトバランスは「ハロゲンランプ」で照明された白紙を見ながら、
それより少し純白に近いつもりで調整。
これで実際の『エピソード3』を見ると、"chapter.42"以降、なかなか良い。
ここで「色の濃さ」を下げて白黒の映像を確認、比較し、ゲインの上げすぎで
赤のハイライトの階調が飽和していないことの確認をきちんと取る。
"chapter.44"の燃え尽きたアナキンの手の暗い赤も、標準の設定だと
ほとんど白黒になっていたのが、溶岩の照り返しを感じる色になった。
これで「完璧」と云いたいところだが、『エピソード1』にも登場する
宇宙船(ダース・ヴェイダーが最初に登場するシーンの同型船)の船内の白さが
物足りない気がして、もう少し色温度が高くなるように微調整。
つまり、暗部は赤く、ハイライトは白く、多少明るさによって色温度に
手心を加えた感じになっている。
コントラストの制約や色むら、ガンマの微調整が取れていないなど、完璧じゃない
ことはわかっているけれど、家のVW10HTで表現できる限界は引き出したもの
と思う。
2005.11.23
『スターウォーズ・エピソード3』DVD鑑賞
音声解説を見る(聴く?)
主にSFX関係の情報…アクションシーンでどこが本人で、スタントはどこ、フルCGなのは
どこなど、セットを作った場所とCGの場所など…、監督による編集、カットシーンの情報など。
情報が多すぎてとても覚えきれるものではないけれど、どこが「CGだ」と言われても
実写との境目なんか全然わからないのが凄いと思う。まあ、スターウォーズ(新三部作)
の場合、隅から隅までCGっぽい質感といえば言えるのだが、新三部作の一作ごとにも、
どんどん進化が感じられて遂にIIIでは極めた感があるのは事実だ。
どうやら「年寄り」のジェダイ/シスのアクションはほぼ全てスタント/CGキャラクター
の演技で、顔だけ貼り付ける技術を全面的に使っているらしいのだが、それも全く
分からない。
かと思うと「キャッシーク」の風景は、なんだか中国っぽいと思ったら遠景は
すべて中国で撮影した実写素材だと言う。樹木で出来ている住居はミニチュアで、
水はCGだとか。
これなんか、全然実写とミニチュアとCGの区別が付かない実例だ。
2005.11.22
-
『スターウォーズ・エピソード3』DVD鑑賞 ★★★
まずは本編鑑賞&特典映像の最初の溶岩の惑星「ウータパウ」の詳細なメイキング。
劇場では二度見て、ノベライズも読んだおかげで結構細部まで覚えている。
DVDでは英語で鑑賞して意味が取れるくらいになったら私の中のスターウォーズも
完成かな。
「ウータパウ」のメイキングは凄かった。
ここのたった一分のシーンを例に、どれほど多くの人が働いたのか、全てを紹介している。
何しろ、直接画に関係するスタッフばかりか、経理から食事の世話までとり上げているのだから、
これは前代未聞のメイキングだ。しかし、新三部作の全てを締めくくるメイキングだと思うと、
関係者の記念アルバムみたいなものでもあると同時に、見ている私たちにとっても感慨深い。
我々にとっても、青春のアルバムみたいな部分があるし、スターウォーズが無ければ
ホームシアターもやっていなかったし、その他の多くの映画も見ていなかったかもしれない
のだから。
「食事係でもメイキングに名前が残るならば私も何か出来る事があったかも…!!」
と言うと妻が「英語がね…」だと。くくっぅ…(^^;;
-
魔法瓶式のコーヒーメーカー購入
今まで使っていた普通のコーヒーメーカーのポット部分(ガラス)にひびが入ったのは数ヶ月前。
コーヒーメーカーの保温機能のためにうっかりすると煮詰まってしまうのを何とかしたいと
思っていたので「魔法瓶式」を探していた。
魔法瓶式は必然的に同じ量でもポットが大きくなる。何とかコンパクトな製品はないかと
色々探したのだが、結局のところあまり小さいものは見つからず、安さで選んだのがこれ。
一般的に注ぎ口が小さい魔法瓶式の中では、洗い易い構造なのもポイントの一つだった。
保温性能は、この季節でも一時間くらいは充分暖かいので、いっぺんに大量のコーヒーを
作って深夜映画を見るお供には充分な性能。
ただ、あちこち密閉構造になっているので、使った後は本体が暖かいうちに
ふたを開けて水分が蒸発するようにしたい。
味は…ちゃんと洗ってから使ったつもりなんだけれどまだちょっと「新品臭」がするかも。
来週になれば粉の量も把握できて良いかも。
-
『バットマンビギンズ』DVD鑑賞
発音レッスンなんかする、バットマン・ヒギンズ。
2005.11.21
2005.11.20
- ガンダム展(上野の森美術館)に出撃
ニュース(ITmedia)
いやはや、現代アートなのである。
つまり「ガンダム世代」が、各々の表現分野で思うままに表現したあれこれ。
ひとつ、書道でガンダム
張り巡らされた白い布に雨のように流れ落ちる墨の痕。それは戦争の無常を表して
いるのだとか。あるいは、「ア・バオア・クー」の形に漢字を敷き詰めた書。このあたりは、
なにやら現代アートであるのだが、
「ビームサーベル風筆」(白い筆の軸の端に、黒い溝が三つ切ってある)は、原初的感動を
覚えてしまう(笑)、これなんか実用も可能な筆だが、隣には「ガンダム・バズーカ型筆」とか
「ジオング筆」とか、ありえない筆が存在しているのである。
書道って、現代アートでもあったわけなのだなぁ…
それに比べたら、ザクなどをモチーフにいわゆる「戦争画」を書いたものなど
わかりやすい作品も有る。
目玉である「1/1 Scale コア・ファイター」は人気。
一年戦争の最後、「脱出」の傷ついたコアファイターは、戦争の無常を感じる?
っていうか燃える?
次のフロアに進むと「爆発」
…アニメの「画」の爆発を「立体」に作り上げたもの。う〜む。
しかし、次の「ピキピキーン」にはマイッタ。つまり、ニュータイプの閃光
を立体で作ったのだな。パール仕上げの美しい閃光のオブジェはひとつ家に飾りたいくらい
魅力的であった。
2Fの最大の展示は「ニュータイプ研究所」
ESPカードを当てる一次テストと、目隠しで障害物を避ける二次テストがアート。
二次テストはどうやら、モニターで観察している人が、目隠しの人に、
筋電流を電波で飛ばして、左右を指示している様だ。
これが上達すると「ビットが飛ばせるようになる」と言われるとそんな気もする。
テストの他に「論文」風の説明もあり、
「光のスピードで飛んでくるビームを避ける事ができるはずが無いのに、
それが可能な人間がいる。つまり、引き金を引く「意思」を感じて実際に
発射される前に回避する。それがニュータイプなのだ」
ということらしいのである。
もっとも恐ろしい展示は「巨大セーラさん」だ。
全長6mで四つン這いで手を伸ばしてくるセーラさんの腹部にはコックピット。
男を戦場に駆り立てる厳しく冷酷な存在というイメージなのだとか。とにかく
不吉で悪魔的な造型。
順路の最後に、富野さんが作った、ザクの彫像。
壊れたザクが積み上げられたその彫像は、リアルカラーなら「ジオラマ」と
言いたいところだが、真っ白なのが、何となく抽象化されたような、アートに
なったような、不思議な感じである。
…てな具合で、お土産は「会場限定HGUC RX78-2(総クリアパーツver.)」でした。
値段は普通のガンプラと変わらないのが良心的。
(ていうか、ピンバッヂが700円以上って高いよ〜それも買ったけど(^^;)
2005.11.19
- NHK交響楽団定期公演(11月Cプログラム)鑑賞 (NHK-h/渋谷)
指揮は「マティアス・バーメルト」、演目は
- ベートーヴェン/「プロメテウスの創造物」序曲
- モーツァルト/ピアノ協奏曲第22番 K.482(pf:イモジェン・クーパー)
- ブルックナー/交響曲第6番
指揮者は良く知らないが。N響は二度目とか。(なら聞いたことがあるはずだが…)
「プロメテウスの創造物」序曲は、古典。
普段16c前後の曲ばかり聴いている耳で聞くと、古典派(18c後半の)音楽は
ものすごく機能的でカッコ良く聞こえる。
都会的とも言えるか。
なんてことを考えていると、短いのであっというまに曲は終わってしまった。
ピアノ協奏曲第22番、ピアノのイモジェン・クーパーは聞き覚えのある
ベテランだ。
ピアノは楽器の王様ってほんとだな〜、なんてことを考える。ぜんぜん、
頭が16cから切り替わってない(笑) ていうか、やっぱりチェンバロやオルガンの
機能とピアノって全然違っていて、同じなのは一人で和音が弾けるところ
くらいで、ピアノの表現力の広さはロマン派の音楽を生み出す力がある。
んなことを考えていた。
そうかと思うと、ブルックナーはまた全然違う音楽だ。
作曲は1881年なので、19c最後あたり。一曲目のベートーヴェンの80年後の
作品だ。
あまり生で聞いたことのない曲だと思って解説書を見たら、やはり、
6番と言うのはあまり演奏されない曲らしい。ではあるのだが、ブルックナーの
エネルギーの大きさは、モーツァルトやベートーヴェンとは比較にならない
ところが有る。
演奏会レパートリーとして人気が無いのは、曲の内容のためと言うより、
最初が明瞭な「ブルックナー開始」になっていないとか、そういう些細なことの
ような気がする。今宵の演奏会の一曲としては、生演奏で無ければ味わえない
エネルギーの爆発を感じる事ができて爽快であった(笑)
-
『ハウルの動く城』DVD鑑賞 ★★☆
劇場へは「えぇ、キムタクと倍賞千恵子?」って思って見に行かなかった。
で、DVDを見た感想は…というと「普通」だね。
DVDに収録された他の言語を聞いてみると、ソフィーとマルクル
の声質は、日本語と英語は見事によく似ている。ハウルとカルシファーは
英語版ははるかに美声で渋い。まあ、アメリカ人の考える魔法使いの
イメージなのだろうが、絵柄はハウルは線が細いのだし、
カルシファーはコミカルな存在なので合っていない気がする。
フランス語は素晴らしい。
ソフィーとマルクルはやはりよく似た声質だが、男の声は英語版より
日本語版の質に近い。そして、フランス語のまるっこい響きがハウルの
絵柄に絶妙に合っている。
原作者はイギリスだし、朝ごはんのシーンは「英国式朝食」なので、
原作の設定は英国かも知れないけれど、「ソフィー」という名前が
フランス人ぽいし、色彩豊かな街の風景はイギリスでは有り得ないし、
兵隊さんの軍服も、どうみてもイギリスというより地中海的だ。
だから、宮崎的にはやっぱり地中海。ラテン系つながりでイタリア語
も良さそう。
さて、そのフランス語版を基準に日本語版を見ると、日本語のハウルは
「もそもそ」言っているだけ(特に前半)。意図的に棒読みにしているようで、
いいも悪いも無い…が、キムタクが普通のドラマと同じに俺流に
演じるよりはまったく良かったと思う。
厳しいのは、「少女のソフィー」だ。
外国語版は英語もフランス語も少女とばあちゃんと、声優を二人
使っている。
少女のソフィーも若い割には地味な女の設定なのだけれど、
それでも少女とばあちゃんを一人が演ずるのは厳しい。王宮で
しゃべりながらばあちゃんから少女に変化するシーンで比較すると、
日本語は変化の幅に限界がある。英語は絶妙にグラデーションを
付けていて、まるで音声のSFXである。フランス語はバチっと
切り替わっているがそれはそれで分かりやすい。
同じシーンの国王からハウルに変化するところは、
日本語の国王は「大塚明夫」なのだが、これはマジで上手い。
いくらキムタクが「意外に自然に聴けた」といっても、ベテランの
テクニックに
は及ばない。監督はベテラン声優の起用を避ける傾向にあるようだが、
ジブリの「絵」は、アニメとしての人工の美、様式美で固めているのに、
「声」は声優として素人のほうが良いなんて、ちょっとおかしい気がする。
これは、作品としての絶対的な完成度より、監督の個人的趣味を
優先しているだけに思えるのだ。
後半では徐々に少女のソフィーの出番が増えるし、それは結構重要な
シーンが多い。やっぱり「美少女の声」で聴きたくて、フランス語版は
ここでも理想に近い。
惜しいのはDVDの収録が、フランス語版が5.1ch収録ならパーフェクト
だったのに…と。
さて、絵は素晴らしい。ソフィーの心の動きに合わせて年齢が
変化して見える書き分けは絶妙。コミカルなのは
ばあちゃんのときのソフィーで、シリアスなシーンは少女。
こういうのは、アニメでなければ不可能だろう。
(だから声も少女の時のソフィーは大切にしてほしかった
ところだが、たぶん監督の心の中の倍賞さんは「永遠の美少女」
なんだろうなぁ…。)
時代がCGアニメ主体に変化している中で、ジブリの作画は
手書きの味わいで勝負してきたようで、これはとても良いことだと思う。
手書きの味わいを維持したままで、実写でのカメラの移動に相当する
技術を3D-CGで補完している使い方は、手書きアニメの美質を損なわず
クオリティーを底上げしている。
実写そっくりを志向するCGアニメには無い「絵だから出来ることがある」
と主張しているようだ。
ストーリーは要するに「戦争反対」ってこと。
あとはキャラクターの個性で持っているような作品だ。
とにかく、ソフィーばあちゃんと火の悪魔カルシファーが可愛い。
何故城を守るカルシファーがソフィーに対してドアを開いたのか、
とか、カルシファーは暖炉に縛られ、あれほどハウルに働かされて、
二人の間の契約でカルシファーのメリットって皆無に思えるとか、
荒地の魔女と白い魔女の意味とか、まあ、アニメで描かれていないものは
非常に多いのだが、たぶん、城が動いて、ハウルとソフィーが
ハッピー・エンドなら細かいことはどうでも良いと、そういうことだなぁ。
ストーリーとしては、ハウルとカルシファーとソフィーの三人しか
必要ない。あとは最低限「敵」として魔女か王さまどちらかがいれば。
もっと切り詰めると、ソフィーとカルシファーの二人漫才でも
成り立ってしまいそう。
それで成り立っているんだから、とにかく「アニメ」が素晴らしかった
ということなのだろう。
とこで、最後で白魔女が「馬鹿げた戦争はやめましょう」と言わず、
「ここで最後の一押し」とハウルを攻撃していたら、彼ら全滅だったんじゃ
無いだろうか?
どうよ?
白魔女が攻撃を止めた理由は?…愛、ですか?
- NHKアニメ『絶対少年』最終回
いやはや、なんのかんのと言いながら最後まで見てしまった。
結局、異界の善と悪が戦っているように見えたのは実は愛だった
…のでしょうか?
それとも、ただ単に「世界には多面的解釈がある」ってことなのか?
てなわけで、なんというか、登場人物の存在感は有るのだけれど、
話はさっぱり分からない。へんな作品だった。
ていうか、横浜の上空に直径数キロメートルもの「謎の物体」が出現すると、
話の内容がどうあれ、気になって仕方ないものなのね。街の細部が本物を
モデルにリアルに描かれているので、現実と非現実の間に生じるテンションが
物語を支えてしまうのだな。
2005.11.18
- 『ハウルの動く城』と『バットマンビギンズ』を買って帰宅。
微妙に出遅れ感(笑)
でも、本日の上映会は何故か『Zガンダム』
-
『機動戦士Zガンダム -星を継ぐ者- 』鑑賞 ★★☆
噂どおり、確かに凄いスピードで展開し、シチュエーションの把握は難しい。
が、そもそもTVシリーズ版でも敵味方の立ち位置は把握し難かったわけで、
映画版はある意味展開が速いために難しく「謎」のシチュエーションが
解決するのも早く、TVシリーズに有った「ついていくのが辛い感覚」は、
却って少ない。展開の速さに救われているわけだ。
カミーユとジェリドの因縁の始まりである「女の名前事件」が無いのは
説明不足ではあるが、カミーユの「やたらにキレる少年」のキャラクターを
控えたいという監督の趣旨のためかもしれない。
実際カミーユの性格めちゃくちゃ感が少ないためにとっつきやすくもある。
絵は、新作カットの違いはたしかに有るが、違和感はあまり無い。
CGで作りこまれた構造物や、コックピットの計器類はなかなか良い。
そもそもZのコックピットの表示は案外「手抜き」っぽかったのが、
新作は違和感無くリアリティーを増していていい仕事だ。
TV番のDVDは色が濁って悪いのも難点だったが、そこは旧作カットの
部分でもクリアになっているし、単なる色補正に留まらず、中でも
瞳の色とか、女の唇とか、部分によって印象的な発色に作りこまれている
ようである。これは非常に効果的だ。
「百式」の金色に関しては恐らく丹念に手が加えられており、漏れなく
ツヤ増量。
もう「アニメでは黄色の百式」などとは言わせない…という
意気込みが感じられるのではないだろうか?
音楽は、Gacktの曲が想像以上に「骨太感」が効いていて良い。
オリジナルもポップス系の主題歌だったけれど、並べてみれば
はるかに映画版のほうがフィット感がある。いい仕事だ。
そして、この曲と一緒に延々と横スクロールしている宇宙空間の
美しさも素晴らしい。こいつは宇宙一美しい?(^^)
2005.11.17
- BS-hiの「ルーブル美術館」の番組鑑賞
2夜連続、合計4時間弱の大型番組。およそ800年にわたるルーブル美術館の歴史を
美術品収集の歴史とあわせて紹介。見ごたえがあった。こういう番組がコンスタントに
あると受信料のモトが取れているような気がする(笑)
元々ルネッサンス芸術は好きなので、「お〜、あの作品もこの作品もルーブル所蔵だった
のか…」と思うシーンが多発。ルーブル美術館「だけ」を見るために、パリに三泊四日くらい
の旅行がしたくなった。
まあ、せっかく行くなら他も見たいけれど(^^;
2005.11.16
- 「タブラ フラ トゥーラ メンコ」鑑賞(ハクジュホール(代々木))
怪しい古楽合奏団「タブラトゥーラ」(笑)のギタリストにして、フラメンコ・ギタリスト
田崎氏の縁で、「タブラトゥーラ」と「フラメンコ」のジョイントコンサート。
タブラトゥーラの演奏する曲目も、いつものオリジナルのほかは
「スペインの古楽」16〜17cあたりの音楽が使われた。
日頃、「スペインの古楽」が大好きで「フラメンコ」も大好きな私にとっては
まさに美味しい物尽くしのコンサートである。妻も、古楽好きにしてフラメンコ
勉強中だからジャスト我が家的コンサート(笑)
フラメンコは「歌」と「踊り」に男性一人ずつ。
フラメンコの歌(永潟三貴生)は独特の泣きが良い。元ロックミュージシャンで、ある日目覚めて
フラメンコの世界に入った人らしいが、ず〜っとこの道でやってきた人と思うくらい
びしっとハマっていた。
最後の方の「サン・ホアンの祭りの朝」スペイン古謡16c.
は、なんか耳に覚えがあるのは「アントネッロ」で歌っている、七条さんの歌で
幾度か聞いた曲と同じようだ…というのは、ほんの少し同じなだけで全然違う曲に
聞こえるのだが、要するに「永潟」さんの歌だとめいっぱい土の香りがする。
やられた(笑)
もう一曲、「三人のモーロの乙女」はガルシアロルカが採譜して超有名曲だが、
今年他(カルメン・リナーレス)でも聴いたことがあり、フラメンコ歌手が歌う
定番なのかもしれない。で、これがまた良かった。
これは昔、妻とガルシアロルカの歌曲集をやった時に
「シンプルすぎてステージで間が持たない危険があるから」という理由で
没にしたことがあるんだけれど、いやはや、表現力があるってことは、
こういうことかと…(^^;;
踊りの人は、フラメンコ一家に生まれて、子供の頃はスペインで暮らしていた
こともあるという若手(三枝雄輔)。ダイナミックでカッコ良い動きに圧倒される。
女の人の華やかな踊りも良いものだが、男性のソロの芸術的な踊り、その気迫には
全く感動させられる。因みに「生の男性ソロ」を見るのは、スペイン旅行の時
以来かも知れない。
いつもの「タブラトゥーラ」も、テンションが高かったみたい。
特にリコーダーの江崎さんはテクニカルなフレーズをばんばんたたき出していた。
ともかく「いい演奏会で得しちゃったな」と、満足いっぱいで帰宅したのであった。
- 演奏会の隣の席に、分厚いノートにメモを取る人が居た。マニアは熱心である。
どの古楽演奏会に行っても、かならず最前列中央に座っているおじさんも健在。
2005.11.14
- コマ送り!ケロロ軍曹 第6話
『桃華 ラブラブ南海大作戦 であります』
『桃華 ひゅーどろ南海大作戦 であります』
を登録であります
今回は全面的に「アウトドア」なので、ガンプラも出てこないし、健康的というか
「パロディ」も少なめであった。もっとも主役の桃華ちゃんは終始壊れていたけれど…(^^;
- 携帯電話の着信音を、ケロロ小隊秘密基地の侵入者警報音にしてみた
第8話(DVD vol.2)の秘密基地初登場の回から、侵入者警報の
「けろ〜ん、けろ〜ん、けろ〜ん、けろ〜ん、」という音の部分だけ録音して、
着信音に設定。なんだか嬉しいぞ(^^)
- TV『トリック・新作スペシャル』鑑賞
『トリック』のファンとしては、今回の新作には「あっと驚くネタ」が出てこなかったのは
残念だ。使い尽くされたネタ(手品系)は、それはそれで「突っ込みどころ」と言えなくも
無いけれど、新ネタといえるものが、「ユニットバスの水死」のみと言うのは物足りない。
トリックには「毒殺」も多いが、「ストーリーに便利な毒」を創作するのは、たぶん
推理小説のルールには外れるだろう。
トリックとしては、「漠然と面白いネタ」ではなくて、もっと既存のインチキ宗教やオカルト
を鋭く切りまくって欲しいものである。
色々物足りない感は残るものの、ちょっと嬉しいのはファンと言うのは悲しいものである(^^;
2005.11.13
- 白ワイン用ブドウ品種のリスト、完成
白ワイン用の品種の方が赤より数が多い上に、「ドイツ語」の長く不可解な綴りが多くて
難儀した。
例えばGewurztrqminer/ゲヴュルツトラミナーなんて凄い名前だ。キーボードの
左手を出鱈目に打ったみたいだ。危ない劇薬か、破壊兵器みたいでもある(^^;
おまけに、一時にこんな何ヶ国語もの単語を打ち込む事もあまり無い。綴りから想像できる
だけでも、仏・伊・西・独の四カ国は混在している。
しかし、赤白併せて打ち込んでみて、綴りから8割方、原産国は推測できるし、特に
スペイン・ワインは意識的に飲んでいるので、なんだか記憶にあるローカル品種の名前に
たくさん再会したのも面白かった。
それにしても、ブドウの種類はたくさんある。普段目にするものは、赤白各4〜5種類も
知っていれば90%以上カバーしてしまう気がするけれど。
そして、これだけ沢山のブドウの種類を上げても、お店に行くとまだまだ知らない
ブドウの名前があるのが恐ろしい。
- 今後はこのリストにコツコツと自分の経験を書き足していけば、面白くなりそう。
また、お店の一口コメントと、自分の感想の比較をやってみたいものだ。
2005.11.12
- 8日に書いたワイン用ブドウの品種と略号、ネットに落ちていないかと
Yahoo!で「ワイン 品種名 略号」と検索したら、三番目に自分のページが出てきた。
つかえね〜(^^; 仕方が無いので、自分で資料を書く(^^;
まあ、自分で書けば勉強にもなるか。
ということで、とりあえず赤ワイン用ブドウ品種リストを作ったぞっと。
2005.11.9
2005.11.8
- 雑誌「ワイン王国」の隅っこに掲載されている「ブドウ品種名リスト」を
全部読んでみた(笑)
ここ数年はずいぶん意識的にワインを飲んでいるのだけれど、
それでも、知らないor飲んだ記憶の無い品種の方がずっと多い。
買ってきたワインをセラーに仕舞うとき、
「ビンテージ、メーカー名、国、品種名」…と価格(笑)を小さく書いた
シールをシールのてっぺんに貼って、いちいちワインを引っ張り出さなくても
中身が分かるようにしているのだけれど、「品種名」をあえて
ワイン王国の略号(アルファベット2字)で書くと、意識的で良いかもしれない。
マニアでもない一般ワイン愛好家としては、フランスワインの名前を暗記するとか
難しすぎる。結果的に個人的にはフランスワインには手を出しにくいし、私でも知って
いるような有名なワインは高すぎる(笑)
やはり手っ取り早いのは「ブドウの品種と味の把握」と思うので、
飲むたびはっきりと品種を意識するのは大切だと思う。
そこで「2字の略号」なら、似たような名前のブドウでも区別して覚えやすいし、
シールにも書きやすく、何より他の単語と区別される。要するに、
フランスワインのラベルを見ると、「メーカー名」「村/畑名」「商品名」の区別が
分かりにくいし、「品種」などそもそも記載されていなかったりするのが難しい。
フランス人なら、ラベルを見ただけで「どの地方の酒」って、
瞬時に分かるだろうけれど、日本人には辛すぎる。
一方、新世界ワインは、ざっくり「国名と品種」は見れば分かるので、後の情報は
メーカーと商品名だな…と判別は簡単だ。
というわけで、次の入庫分からはさっそく「品種の略号」を実施してみよう。
- ところで「ワイン王国」という雑誌は、AVファンにもお馴染みの
stereo sound社の発行だ。
「ワイン王国」では、毎号、5人のプロによる100本弱のワインの
平行・ブラインド・テイスティングの記事が売りだ。
なのに、兄弟誌のAV機器の評価では絶対に「ブラインドテスト」をやらない。
業界の言いなり、カリスマの言いなり、盲目の世界である。
考えてみれば「ワイン王国」には、メーカーの広告は少ない。お店や
セラーの広告や大手の広告は多少はあるが、「広告で成立しているAV雑誌」とは
ずいぶん経営基盤が違うのかもしれない。
客層もワインは「飲んで分かる」人が多くて、AV機器は「聴いて分かる」人が
少ないのかもしれない。そもそもワインの味の違いより、ケーブルの音の違い
なんかの方が、圧倒的に分かりにくそうだし、もちろん、ワインの味を言葉で
表現する記事も「文学的で分からない」といえば分からないのだが、それでも、
ハッタリの度合いは音よりマシなような気がするのである。
2005.11.7
- 現実のサイボーグ技術
NHKの深夜の特番で、サイボーグ技術の現状を見る番組があった。
最初は、神経直結型の義手。失われた腕の動きをイメージするだけで
リモートできるもので、最新技術として触覚のフィードバックまで
搭載しているというもの。つまり、義手で何かをつかむと、ちゃんと脳で
圧力を感じる事ができる。
このフィードバック技術を搭載した義手を使う人の脳をMRIで透視すると、
装着直後は脳全体が活動しているのに、数ヶ月経過すると、本物の手を使う
ときに働く領域だけが働くようになっている。つまり、脳がサイボーグの手を
自分の手として認識している。
次は人工内耳
人間は内耳に渦巻状に聴神経があって、周波数によって反応する部分が違うことで
音程を認識しているのだが、人工内耳は、僅か20個の電極を内耳に挿入して
刺激する。
単純に考えると、20個の音程しか分からなくなりそうなところなのに、
数年で普通に言葉が話せるようになり、楽器の演奏まで出来てしまう。
つまり、僅かな情報から微妙な音程を聞き分けるように、脳の方が再構成されたらしい。
さらに話は進み、脳に直接電極を挿入する事例。
全身が震えて日常生活が送れなくなるパーキンソン病、この
異常な神経の興奮の核となっている脳の部分に電極を入れると、ぴたりと
震えが止まる。しかも、部分麻酔で頭蓋骨に穴を開け、患者とお話しながら
制御電圧を調整している。あっというまの回復。
さらにうつ病患者の、悲しみ中枢に電極を取り付け、劇的な回復を
示した例も紹介される。
感情と言うものは、実際には複雑な大脳の前頭葉の働きより、古い皮質の
奥の方に根を張っている原始的なものらしい。ただ、人間は複雑な精神活動と
感情が結びついているだけで、根っこを電極で刺激すれば、前頭葉など
無関係に感情はコントロールできてしまうのだ。
そして、脳に直接電極を取り付けて、外部インターフェイスを制御する話
「ミニミニ剣山」みたいな、CPUの足みたいな電極を、脳の運動を司る
部位にぐさっと挿して、それをコンピュータで解析し、義手とか、パソコンの
マウスとか、そんなものを操る。
ここでも「脳が機械に合わせて変化する現象」が発生し、マウスの実験では
「水飲みスイッチを押す」という動作で発生する脳波で、水が飲めるように
機械を設定しておいたら、ある日、実際には手を動かさずに脳波だけで
水飲み装置を動かしていたという。
これが人間でできるなら、「健常者が本物の手と脳波コントロールの
義手を同時に使用する」ことが出きるかも知れない。何に使うかといえば、
ロボットの操縦である。
もちろん「攻殻機動隊」の全身義体だって(内臓はともかく四肢だけなら)
実現可能性がある。
で、番組は米国DARPAの軍事研究ですよ。
米国はこれらのサイボーグ技術を本気で開発しているらしい。
戦争で腕を無くした優秀な兵士は、鋼の腕を取り付けて戦線に復帰させる
…みたいなことを言っていましたよ。確かに「腕一本くらい」なら、数年以内に
本物の手より丈夫で、繊細に武器を扱うことのできる義手が出来ないとは言えない
段階に来ている。たぶん「バイオニック・ジェミー」を生で見ていた
世代が、業界には多いだろう。
痛みや恐怖のマイナス感情は、脳に刺した電極で瞬時にブロックする
事が出来るし、両手には武器を持ちながら、軍事情報端末を脳波で
操作する事も出来る。
そして、業界関係者にアジテーションする女性軍事科学者の演説は、ちょと
行っちゃっていて、SF映画みたいで怖かった。ほんと、米国と言うのは
キリスト教の国なのに、神を恐れているようには見えない。
どこまで行くのかなぁ。
- ロボットや人工知能は、存在としては今回の番組とは対極にあるけれど、
米国ではやっぱり兵器。
まあ、数年で「ロボット輸送部隊がゲリラを殲滅しながら砂漠を進む」
なんてニュースが見られるでしょう。前のイラク戦争は「TVゲーム」と
言われたけれど、次は「自立ロボットが殺人する時代」ですよ。
- 最後は「脳に電極を植えたネズミ」の話
無線で脳に「右に行け」「左に行け」という二つのコマンドを
送信する機能を植え込み、ビデオカメラを背負わせる。
これで災害現場のガレキの中を探査しようという話。
(もちろん、ゲリラの拠点を爆破するのにも使うんだろう…)
これはサイボーグ化した動物を平和目的に使用するなら、脳改造もOKなのか?
という話で、気分は「白いショッカー」というような。
日本人はもちろん、同じ目的のために「ロボット」を開発しているわけで、
未来は日本のロボットvs米国のサイボーグって感じで、日本は
絶対に負けてはいけないのである。
2005.11.6
2005.11.5
- 職場のMr.Yamamoto氏が「ケロロのフラッシュスプーンは、本家にも
ありましたね」などと言うので、薄っすらとした記憶のかけらが「カチリ」と
小さな音を立ててはまった。
確かにケロロたちがスプーンを掲げて巨大化するのは「ウルトラマン」
のパロディーであるだけではなく、
本家の「ハヤタ隊員が変身しようとしてうっかりスプーンを掲げてしまう」
というセルフパロディーのパロディーにもなっているわけだ。
で↓
- yahooを「ハヤタ スプーン」で検索していたら、なんと
ハヤタ隊員本人が「夏休みウルトラマン生誕35周年スペシャルイベント」で
スプーンを使った変身ポーズを再現している写真を掲載したページに遭遇
- ハイパーウルトラマン5ハヤタ
…というバンダイから発売されたフィギュアには、オプションとして
「ベータカプセル」が「スプーン」に変更可能!とか。
- …というようなわけで、本家バンダイでも、このエピソードは
繰り返し商品化されるほど大切にされてきたようだ。
ちなみに、出典は
初代ウルトラマン第34話「空の贈り物」、
登場怪獣「スカイドン」、
監督はなんと「実相寺昭雄」氏である。
当時は上のほうから「そういうベタベタなギャグはどうか」と
止められたらしいのだが、今となってはバンダイのフィギュアのネタ
にまで成っている。
なお、本放送では白黒TVで画質も良くなかったために、せっかくのギャグに
気が付かなかった子供も多かったのではないかと言う話もあった。
- ところで、カナモードのまま「blue」と打つと「こりない」になるのな。
2005.11.4
2005.11.3
- コマ送り!ケロロ軍曹 第5話 おもちゃを愛する男達の歌 登録であります
- 日比谷公園で開催された山梨ワインの新酒まつりに出かけた
山梨県内の30数社のワインメーカーが集まって、新酒(いわゆるヌーボー)の
試飲と販売がある。
参加費は500円で、ワイングラスを買って、あとは30数社各二種(計60種)
のワインが試飲し放題である。
開場とほぼ同時に行ったところ長蛇の列で、試飲コーナーも黒山の人だかり。
一方、シートやテーブルとお弁当持参でバッチリピクニックを決め込んでいる
参加者も大勢居て、こういう人は「販売」の方のワインで本格的にやっている。
肝心のワインはと言うと、12社程度は試飲したのだが、白は滅茶苦茶甘いか
甘い上に酸っぱいものが多く、赤はこれも概ね甘いが果皮の渋みやエグみ
がダイレクトに感じられるものがほとんどで、なるほど「新酒」
として売られるワインは通常のワインとはまったく別の飲み物だということ
を再認識した。
発酵すれば糖分は減っていくはずなのに、想像を超えた甘さなのは不思議だ。
ともあれ、その中では一番普通のワインに近い糖分少なめの白ワインを
一本購入して帰宅した。
- 帰宅すると「エノテカ高輪店」に注文していたワイン12本セット
が届いていた。
毎月組合せが変わるこのセットは、年に数回買っているけれど、千円ワイン
から一本一万円近いワインまでサプライズな品揃えなのが楽しいのである。
- 美味しんぼ[92] 桜えび作戦
妻がこの中の「タマネギの釜飯」を作った。なかなか行ける。
いわゆる炊き込みご飯の作り方で、大ぶりにざくざく切ったたまねぎと
骨付きの鶏肉を炊き込むだけのシンプルなご飯で、炊き上がってから
鶏をほぐして戻すのがちょいと手間だと思うが、たまねぎの甘みが効いて
旨かった。
- 晩御飯もワイン
晩は、白身魚のカルパッチョ風と、今日買ってきたワインの組合せ。
・甲州新酒(大泉葡萄酒株式会社)
・ソーヴィニョンブラン2003 / Baron Philippe de Rothschild (CHILLE)
念のために、定番の白ワインと半々の取り合わせ(笑)
でも、冷蔵庫できっちり冷やした「甲州新酒」は、試飲会会場で
飲んだものより締った味わいになり悪くない印象だ。
2005.11.2
- 目薬の[用法・容量]
「ロート クール40」を買った。疲れ目用で一番安かった(笑)
[用法・容量]を見ると、1回2〜3滴、一日5〜6回点眼して下さい
とある。3滴も点眼したら絶対こぼれるだろう? もったいなくてそんなことできないよ…
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