映画館がやってきた!

構築日記・不定期便
- What's NEWを兼ねた日記のような読み物 -
2005年 2月
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2005.2.26 2005.2.25
  • HV版『タイムライン』鑑賞(wowow) ☆
    ストーリー … フランスの英仏100年戦争の遺跡から「助けてくれ」という メモが発掘される。が、それは発掘チームの教授の筆跡だった。しかし、 年代測定の結果確かにそれは中世のものと判明する。
     発掘チームが教授の出張先に電話をかけると、彼は失踪していた。
     真相は「物質転送機」の実験にあった。物質を量子的に分解・再構成して 遠隔地に送る装置の実験をしているうちに時空に穴が空き、何故か中世、 英仏100年戦争の現場に繋がってしまったというのだ。
     「向こう側」を調べに行った教授はすでに72時間帰ってこない。現場は戦争の真っ只中で拉致された 可能性があり教授の救助チームが編成される。
     中世の衣装に着替えた救助チームが転送された途端中世の騎士たちに 襲撃され、一人が手榴弾を投げようとした状態のまま「帰還スイッチ」 を押したため、現代の装置に戻った瞬間転送装置を爆破してしまう。
     科学者は装置の修理を試みるが、ワームホールの不安定さのため、6時間以内に 修理しないと救助チームが帰って来れない。
     中世に残った救助チームは騎士たちに拉致され、そこで教授に遭遇する。
     彼らの運命は…
     という話だが、最後まで「次に起きる事が推測できるストーリー」で、 イマイチもり上がりに欠けるという感想。
     どのへんが「ありがち」かというと、
    • 転送されたらいきなり大ピンチ。ザコキャラいきなり死亡
    • 転送装置が壊れて帰れない。修理のタイムリミットがギリギリ
    • 科学者の親玉が大悪人で、保身のために部下の仕事を邪魔する
    • 転送された仲間の一人が現地でロマンス。残留。
    • 現代に帰った仲間が、残留したメンバーの足跡が歴史に残っているのを発見
     こんなところ?
     基本的に中世に行ったチームは地味だ。
     メンバーは考古学者で、100年戦争のヒーローになれるわけではない。せいぜい 遺跡の発掘の経験から、城の抜け道を知っているというくらい。そしてそもそも、 派手に活躍して過去を書き換えたら大変なことになってしまう。中世の人間の いく人かの生死が変わったら、現代のどれほどの子孫に影響が出るか…。
     一方現代の科学者チームは、「転送機の修理が不完全だと、転送された人間が 死んでしまうかもしれない。事故が起きるくらいなら帰ってこないほうがマシ」 という理由で、上司が部下の仕事を妨害する。
     陰険な話だが、単純でドラマチックでもない。
     結果的になんともこじんまりとして「ふ〜ん」な作品に仕上がったものだという 印象。映画館で見たら確実に「うっ、失敗した」と思う内容で、TVでながら見 くらいがちょうど良い作品であった。
     気になるのが、中世チームの衣装が「ホビット」みたいに見えること(^^;
     お金も掛かっていないな。役者は無名だし、お城のセットと転送機のセットが あるだけだから。
     そのわりに、公開当時TVでバンバンCMをやっていたのが記憶にある。当時は、 中世の景色と大爆発があれば時流に乗った予告編に見えたんだよな〜(^^;;
     ところで「6時間以内に修理しないと帰ってこれない」という設定だが、 そもそも72時間前に失踪した教授を迎えに行く話なんだから、落ち着いて 再度お迎えチームを送れば良いのでは?
     「手榴弾の爆発で時空が歪んで再接続できないかも」なんて会話がちらと出てくるが、 んなもので一々時空が歪んでいたら戦国自衛隊になってしまう(笑)
     また、戦争のど真ん中に救出作戦に出かけていくのに「手ぶら」という のも間抜けだ。わざわざ「ピストルは置いていけ」なんて言っている。 これじゃ初めから自殺に行くようなもんだな。有り得ないことが多すぎ。
     現代人が中世に行ってスムーズに会話が出来るのかってのも 怪しいし、6時間のうちに現地の女性と恋に落ちて現代に帰る気が無くなる ってのもな〜
2005.2.24
  • ソニーの新型液晶パネル
     無機配向幕で「コントラスト比は約5倍にまで高めることができる」と有り。 プレスリリースの試作では2000:1の参考写真。透過型で突然5倍とかいわれると 驚く。
2005.2.23
  • 暖かい。これは春一番か?
     まだ全然痒くないけれど、これから花粉症の季節かな?
     妻は「体質が変わった」などと言っているが、春に調子が悪いからと言って「スギ花粉症」 ではなく他のアレルギーの可能性もあり、だとするとスギ花粉の量とは無関係と言う 可能性もあるな。
     もしかすると「ダニ」アレルギーで、カーペットのマンションからフローリング のマンションに引越したので症状が消えたという可能性もある。季節との関係は 微妙だけれど、暖かくなると症状が出るのは不思議ではないし。
  • マンションでもQUALIA 006(70インチSXRDリアプロ)が買える話
     70インチリアプロのサイズ、調べてみると我が家のアップライトピアノとほとんど同じ サイズだと分かった。幅が数センチ大きいだけ。
     妻に聞くとピアノの引越しは「9人乗りのエレベータがあればOK」とのこと。
     つまり、マンションでもこの定員のエレベータがあればQ006は買える。重量も ピアノと大差ないだろう(^^)
     いや、「可能性」の話しをしているんだが(笑)
2005.2.22
  • HV版『マトリックス・レボリューションズ』鑑賞 ★
     先日D-VHSデッキが発狂して録画で聞きなかったマトレボをリピート放送で鑑賞した。
     DVDでも見たのだがすっかりストーリーを忘れていた。しかも今回見直しても イマイチ納得が行かない。
     まず、第一作は完全なサイバーパンクであり「SF」としての目新しさは無いにしても 「サイバーパンク映画」としては独自なものだった。映像の斬新さに対する評価も 高いけれど、ストーリーが刺激的だった。
     ところが、『リローデッド』でなんだかベタなアクション映画になってしまい、 『レボリューションズ』では、ファンタジーだ。
     最初は「既存のSF小説から拝借した世界観の転用」が上手く行っていたのが、 続編で先に進む時に、借り物以上のお話しが編み出せなかったのだろう。
     生身の人間とマトリックスの内部の垣根を曖昧にしてしまったことは、SF的には もっともやってはいけないルール違反で、これのおかげでSFで無くなってしまった。
     最後の決戦は、映像はグレードアップしているけれど、結局「殴り合い」で 決着だ。第一作と比較して「一貫している」と言えないことは無いが、暴走する プログラムとの仮想世界での勝負で、殴り合いは無いと思う。
     マトリックス世界のロジックに100%従っている一般人なら「殴れば死ぬ」というのは 道理だが、ネオもスミスもロジックを無視した存在であり、あれだけ滅茶苦茶 しておいて今更…と思うのだが。
     敢えて「ネオは殴られれば死ぬ」というのは有りにしても、スミスには肉体が 無いのだしなぁ。(だいたい、ネオだって「一度死んだのに愛の力で蘇える」なんて反則を やっているのだ…)
     もともとネオは「天才ハッカー」のはずであり、スミスのことは殴り合いではなく、 デバッグで解決するのがスジだったのでは無いだろうか。
     マトリックスのソースに辿り着いて、スミスのコードを解析して、ウィルスを開発する。
     上手くすれば咳き込んで寝込むスミスぐらい見られたかもしれない。
     或いは、人間の地下都市を襲撃するロボットの制御プログラムを麻痺させる コードの開発だって、天才ハッカーなら思いつくんじゃないの? トリニティだって 元はハッカーでしょう。
     『リローデッド』でせっかくマトリックス世界を動かしている中心に迫ったのに、 最後に腕力勝負とは…。まあ「あれは殴り合いに見えて、実はスミスのデバッグ しているんだよ」とか「ミゾオチを殴ったように見えて、実はそこがスミスの セキュリティ・ホールだったんだ」とか、モノは言いようであるが、普通そうは 見えないしね。
2005.2.21
  • EOS KISS Digital N発売
     キスデジの800万画素バージョン。世界最小最軽量。起動も0.2秒と早く、 秒3コマ連写14枚まで。と、なかなかの高性能で10万円とか。
     値段は「最安値」とは行かないようだが、コストパフォーマンスでは 他社が窒息しそうなほど凄いと思うし、正直アマチュアが普通に写真を撮るのに これ以上の性能が必要なことは ほとんど無いような気がする。えらい機種が出たものだ。
  • EOS 20Da発売
     「天体写真専用EOSデジタル」なのだ。赤外線カットフィルターの特性を最適化して 水素の出す赤い光が2.5倍明るく映るとか。(その代わり、赤外線を多く出す被写体が 肉眼より赤く映る可能性があり、通常撮影にリスクがある)
     超低ノイズで1時間の長時間シャッターが可能とか、液晶画面でマニュアルピントあわせ の補助が出来るとか、天体撮影のための特殊機能が搭載されている。
     こういう「特殊用途」のデジカメが商品になるのは、分母が大きいキャノンならでは なのだろうな。面白い。
     天体写真は露出とピントが難しくて、試行錯誤で修行するしかない分野だが、 デジカメで可能ならば一枚ごとに露出の加減を確認しながら微調整が出来るので 圧倒的に歩留まりが向上するはずだ。マニアは出費を惜しまないだろうなぁ。
2005.2.20
  • サラウンドスピーカーのセッティング研究
     部屋の角にある為に低音が大きくなっている右のサラウンドスピーカーの位置を 動かし、データを取ってみた。
     元の位置のサラウンドスピーカーの周波数特性は、なんとメインスピーカーより 低音が伸びている。
     これを10cm低く、20cm前方に出してみると、100Hz以下は数db低下するのだが、 何故か250Hz周辺がど〜んと20dbも落ちた(^^;;;
     これはスイープ信号を耳で聞いても明らかにすっと遠ざかるほどの大暴落で、 他に三箇所ほどデータを取りながら位置を変えて試したのだが、どうも難しい。
     結局ほとんどもとの位置に戻る。うぅむ…。
     でも、諦めないぞ。
  • 大河「義経」夢の都
     ふ〜ん、ストーリー的には一休みと言う感じか。
     義経は奥州に行く決心をする。でも今回は義経より 伊豆の頼朝の話(ラブコメ)の方が面白いなぁ(笑) 役者のキャラ (源頼朝/中井貴一&北条政子/財前直見)が良い味出している。
2005.2.19
  • 英語力つけば「省エネ脳」に? 東大チームが実験
     英語を勉強すると文法を解釈する脳が活性化するが、熟達すると逆に脳の血流が減少する。
     これは「ゲーム脳」と同じ状態と解釈できる。ゲームに熱中すると脳の血流が減るが 「熟達すると脳を使わなくても出来る状態」で、頭が悪くなっているわけではない。
     アンチゲーム運動家の皆さん、残念。
  • ニッポン放送の株と自民党
     「不安」なので、マスコミが買収を批判するのは自然なことだ。
     しかし、 自民党議員が徹底的に批判するのは不自然だ。やはり放送と与党は癒着しているな。
     こういう持ちつ持たれつでは、TVが総理大臣の公約と現実なんて番組を作らない のも仕方ない。元々サンケイの政治記事は他社より右よりだし、これでは「報道の公正」 なんて有り得ない。これが朝日系だったら自民党のの反応が違うと思うのだ。
2005.2.18
  • 「あんこう屋 高はし」(築地場内)に行く
     金曜の昼食、妻と時間が合ったので築地に出かけてみる。
     さすがに平日の昼は賑わっているけれど大行列ではない…と見受けるが、 あるところにはありました、大行列。
     場内の定番の寿司屋数軒と、海鮮丼屋数軒は30人以上の行列がある。
     場外の新興寿司屋は12時過ぎには全然客が無くて、必死に呼び込みをしている 姿が多いのに比べるとやっぱり定番・老舗は強いようだ。
     とは言うものの、行列が出来ているのは場外の大通り沿いの有名ラーメン屋 の他は「生の魚の店」ばかり。一般人が築地に鮮魚を求めている気持ちが良く わかる光景だ。
     もちろん妻も「お寿司が食べたいなぁ」などと言っているが、人気店の 行列には引いてしまうが、ここで空いている店に入るのは「空いている理由」 が有ることを考えると負け犬である(笑)
     そういうわけで今回は和食の店「高はし」に入ってみた。ここは、13:30まで の店だが、12:30を過ぎると並ぶか並ばないかスレスレの良い込み具合だ。
     名物のアンコウ鍋は速い時間に無くなるらしいし、他の品もどんどん 売り切れて行くので、速く行くに越したことは無いが、それは仕方あるまい。
     我々は「穴子の柔らか煮定食」と「金目の煮付け定食」を注文。
     穴子は箸でつまむと崩れそうなほどふわふわに柔らかく、薄味で穴子その ものの旨みを引き出そうという味付け。添えられたわさびをちょっと使うとアクセントが 効いてしみじみ旨い。
     金目も柔らかく薄味で、最初の一口は物足りないかと思うくらいだが、 やがてじわじわと魚の旨みが染み出してくる。
     この味付けは「定食屋」のガツンと満足系ではなく明らかに「料亭」のような しみじみ満足系だ。ご飯、味噌汁、香の物が付いて1100円は、この味なら安いと 思う。
     この店ではアンコウとあまだいの一夜干が旨いという話なので、これを目当てに リピートしたいと思う。
     妻も、築地で寿司以外の掘り出し物に出会うのはちょっと通っぽい喜びを 感じると大満足である。
  • 築地で旨いものに出会う秘訣
     去年から時々築地を覗くようになって、ようやく築地の仕組みを実感してきた。
    • 激安店は味も安もの
       場内の行列の出来る有名寿司屋の相場は2,500〜3,500円くらい。
       一方、「寿司10カンに汁物まで付いて1,000円」なんてメニューが売り物の店がある。
       ランチに3,500円というのはもちろん高いけれど、ここで比較すべきは 夜なら一万円から始まる寿司屋の味であって、そう思えば3,500円は激安だ。
       ところが、1,000円寿司の店の比較対照は、100円均一の回転寿司であって、 場所が築地であっても「安かろう悪かろう」が当てはまる。
       激安回転寿司が安いのは、独自の仕入れルートが有る(築地の卸を介さない)とか、 一口にマグロと言っても種類によって値段はピンキリだとか、職人がバイトだとか、 色々理由はあるだろう。
       では「築地の寿司が安い理由があるか」と考えると、普通の寿司屋も場内の 寿司屋も市場で仕入れることに関しては変わりが無いのだから、食材の原価は 違わない。買出しから5分で帰れるかどうかってだけだ。
       そうすると違いは店舗のテナント料だけ。
       安さを追求するなら、千葉とか静岡とか地方の漁港の回転寿司は、本当に コストパフォーマンスが高いところもあるようだが、築地はあくまで「東京の寿司の仲間」 ということだ。
    • 同業並列に注意
       なぜか寿司屋とか丼屋とか、瓜二つの店が軒を並べている事が多い。これは、 長い行列に尻込みした人を取り込むために出店しているケースが多いように思う。
       逆に、行列が長い方が旨そうに思えて並んでしまうのも、気のせい。
       単に最近発売のガイドブックの先頭に載ったとか、TVに映っていたとかそれ だけの理由かもしれない。(今日もTVカメラに出会ったな(^^;))
    • 行列の無い店が以外に穴場だったり
       とにかく一般客は「鮮魚」を狙っている。だから寿司や海鮮丼は素人相手の 商売が出来る。バブルで店じまいした跡地に大手外食産業が出店している。交通費を 払って築地に出かけてそういう店に並らんぢゃうのは疑問だ。
       逆にいかにも地味な定食屋は地元のリピーターの存在で成り立っている。
       つまり、一般客のピーク(12時過ぎ)に空いている定食屋は人気が無くても名店かもしれない ので覗く価値はある。
       逆に昼時にガンガン呼び込みをかけているチェーン店の寿司屋はダメだろう。 (ただし、土曜になるとこういう店も満席で、混雑振りが判断の材料になりにくいが)
     いずれにしても、今の築地は移転問題にも絡んで「プロの街」から「食のテーマパーク」 に移行していく過渡期だと思うので、この築地は今行っておかないと無くなってしまう。
     繁盛している店は残るにしても、この雰囲気は今記憶に刻んでおかないともったいないので、 なるべく行っておきたい。
     これは月島一帯の下町風情も同じで、今味わっておかないと月島はただの住宅地に なってしまうと思う。あの辺りの高層マンションに住むのは楽しそうで羨ましいが、 同時に下町を削り取って建っていると思うと複雑だ。
2005.2.17
  • 東芝からDVDの無いRD
  • 東芝がハイビジョン対応のRD-Z1発売
     高い(笑) とはいえ、安物ばかりのAV機器の中に登場した久しぶりの大物という感じはする。
     しかし、せっかくハイビジョンが録画できても東芝のHD DVDで録画可能ディスクが 実現するのは何年も先だろう。もしも東芝がブルーレイ陣営でディスクに録画できる のであれば、30万円台でも即買うのにな…。
     RD開発陣も、ROMの話しばっかで自社に録画規格が無いのは苦しいだろう。
  • QUALIA 006のランプはUHPか
     HiViの記事を見るとランプはUHPとある。だとすると「キセノンでなくてもあの赤色」 というのは大したものだ。
  • 大河義経
     3,4,5話をDVDに焼くためにチャプターを打ったのだが、「義経」は「新選組!」と 比較すると 場面転換が半分以下だ。5分くらいず〜っと同じ二人が会話していたりする。で、 場面が変わるとナレーションで説明してから次の芝居が始まる。
     これが伝統的な大河スタイルなのかなぁ。このノリはドラマというよりは「昔話」 だ。「昔々あるところに…」という雰囲気。
     もっとも「義経」は登場人物が少ない。絶対数は平家には名前が覚えられないくらい 大勢のキャラがいるけれど、ドラマ上ではほとんとど「その他の皆さん」という扱いだ。視点が常に 「対、義経の会話」と「義経のことを話している人」の二つの交替で組み立てられている。
     ドラマの部品が大きいってことだな。ピースの少ないジグソーパズルみたいで、 組み立てるのが簡単。
  • 義経の滝沢君の出演していたドラマ「アンティーク」
     …の再放送を昼間やっているが、登場人物の描写を「ワープロ風字幕」で 一々表示するのが鬱陶しいな。全ての字幕が「それは見れば解ること」なので クドイったら無い。義経のナレーションより酷い(^^;
     カタカタと字幕が打ち出される間、絵(芝居)が止まってしまうのだから、 なおさら目障り。
     義経のナレーションも、芝居を止めている。
     例えば「清盛のトントン拍子の出世」を「…出世したのです」とナレーション で言わずに「都の反対勢力の陰口」の芝居で表現すれば、事実の説明と同時に 世の中の不安が描けるではないか。
     登場人物の使い方に関しては「うつぼ」要らないなぁ。
     都の庶民の中に、盗賊みたいな男の他に若い女の子を混ぜたかっただけに見える。 それとも、凄い伏線があるのかな…
2005.2.16
  • D-VHSデッキ修理
     テープが絡んだデッキを自分でバラすことにした。ラックから出すのが 大変なのである。配線も16箇所くらいある。埃もある。ごほごほ(^^;
     デッキの天板はタップねじ5本で固定されており、簡単に開いた。あまりにやわに出来て いるのが値段不相応である(^^;(プラスチックの筐体にタップネジなんで、何度も 開け閉めするとネジ穴がバカになってしまうだろう…)
     さて、開けると内部には「テープが絡んだ時には、このパネルをスライドしてこじ開けろ」 と英語で書かれた部品がある。ちくしょう、テープのトラブルはデフォルトかい…。
     中を調べると、ゴムローラーと金属のピンの間を通るはずのテープが、なんとも説明の出来ない ルートに存在している。単なるローディング時のたるみなどでは説明できない。 こいつは四次元空間を通ったに違いない(^^;
2005.2.14
  • 我が家的快気祝い実施
     先週から一滴も酒を飲んでいなかったのだが、とりあえずCAVAなんか開けてみた。
     ただし体力の衰えは隠せず…という感じ。
     TVはチョコレート関係の番組だらけだ。一粒数百円の高級品チョコは、売れ残っても クリスマスケーキみたいな安売りは無いんだろうなぁ…
  • 「グインサーガ99」読了
     肝心のグインは記憶を失ったままで停滞しているが、いよいよイシュトヴァーンの 最後のタガが外れたようである。残虐な性格の彼だが、昔は可愛いところもあったし、 色々と外部からの不幸な働きかけ、めぐり合わせで悪くなっていったことを読者は 知っているわけなので、悪人でも悪役ではない。更正して欲しいと皆思っているだろう。
     …その彼がついに世界中と敵対しそうだというのは、悲しいことだなぁ。
  • シルマリルの物語
     後書きに、「指輪物語」から入った人は最後の二章を読めば追加の情報があると 書かれていたので、ひとまずこれを読む。
     サウロンの過去の事などが書かれているのだが、内容は「追補編」で得られる情報 との重複が多くて、再確認と言う感じ。
     むしろ冒頭に置かれたトールキンの書簡の「自作の世界に関する説明」が、中つ国の 第一期からの主な出来事がコンパクトにまとまっていて面白い。
  • QUALIA 006 先行展示見学(銀座ソニービル)
     SXRD搭載フルHD 70型リアプロ(QUALIA 006)が、ソニービルに入ったという話を聞いて 見に行った。
     プラズマの65インチが最近見た最大の機種だが、さすがに70インチは大きい。 奥行きも65cmくらいある(が、まあ普通のオーディオラックの奥行きを考えると+α程度か)
     QUALIAシリーズのいつもの「デモ画像」を見ると、手が届くほどの 近くまで行かない限り、格子感は無くて「フィルム」感覚と言って良いが、 ガラスのスクリーンを透過してくる光なので、ややギラっとして感触がある。
     この質感が「ツヤツヤして美しい」と思うか、「美しすぎ」と思うかは 趣味の問題かな。布のスクリーンに映すのとは異なるテクスチャだ。
     ランプは通常の高圧水銀系かと思うが交換ランプの型番がXLなので、もしか すると(X)キセノン(L)ランプ?。
     「赤の表現力」がどうなるのかと言うのが、大きな関心事であるが、 文句無く美しい。
     お馴染みの「フェラーレ・レッド」が出てくると、文句無く滑らかな表現で 南国の花々も美しい。
     Q005の「トリルミナス液晶」のデモがちょっとやりすぎなほど濃厚な色表現 なのに比較すると、同じ素材でもQ006の色は「現実の色」に極めて近い。 節度がある。
     黒の表現は、コントラストは十分あるが、スクリーンへの写り込み対策が 必要ではないかな。  かつて「リアプロ」というと、絵の美しさは負けていなくても、 明るさや視野角ではプラズマに勝てない感があったが、今度のQ006は視野角が広い。
     左右に60度くらい離れても、全然輝度の変化を感じないので、この点で プラズマや液晶に劣るところは全く無くなった。どこにも弱点が無い。
     驚くべきことは、5分もデモを見ているとこの画面サイズが全然気にならなくて、 「リビングに有っても良いかなぁ」と思えてしまうことだ。もちろん現実には サイズの問題はあるのだが、巨大である事の威圧感が感じられないのだな。 それは画面が自然で滑らかだからなのか…。
     …同じフロアに「60インチのプラズマ」もデモしているのだが、比較すると まるで玩具のようだ。40インチの液晶も、画素がザラザラして荒っぽく感じる。
     まさに「フルHDにあらずんば、大画面にあらず」?という感じ。
     液晶のフルHDも綺麗だったけれど、70インチになるとフルHDであることの 説得力が格段に増す。このインパクトは多分60インチでも感じるだろう。 50インチくらいでスレスレかなぁ…
  • D-VHSデッキ故障
     留守録画(マトリックス3)が失敗していたので、どうしたのかと調べたら、 テープががっちり食い込んで出てこない。困った…
     保証期間も過ぎているので、自分で分解しようか…
     こういう事があると「ディスク録画に移行したい」と切実に思うが、 さっさとフル機能(両面・HDD搭載・i-Link・ROM対応)満足した BDが出て欲しいものだ。
     それにしても、これまでに録画した再放送の見込みが無い貴重なテープが、 ぐちゃぐちゃになる危険があるかと思うと恐ろしい。
     ビクターのばっきゃろ〜(きゃろ〜ゃろ〜ろ〜)
2005.2.13
  • 約一週間、何も出来ず寝込んでいる間に、世の中ではいろいろ有ったようだ…。
     浦島太郎だ…。脳細胞もいくぶん壊れたか、意識が白っぽい(^^;
  • 風邪が治ったら「シルマリル物語」を読むぞ!と思っていた(本が巨大すぎて 病人が寝たまま読むのは不可能)が、街に出たら「グインサーガ99」が登場していたので、 とりあえず買う。
     「全100巻」とか言っていたのに、99巻まで来て全然終わりそうに無いのがなんとも(笑)
  • SONYからフルHDのリアプロ(SXRDで70インチ)発表
     プラズマで60インチを出しているので「それ以上」を狙ったのだろうが、70インチはでかいが、 50インチ未満だと液晶もあるし、そんなもなのか(^^;
     168万円は高いのか安いのか微妙な線だが、一戸建てでないと「物理的に入りません」という ケースがあるかも。
     ディスプレイ部:167.8(幅)×119.5(高さ)×62.7(奥行)cmという サイズは、かなり大きいけれどアップライト・ピアノくらい?…なら搬入可能か。
    (110インチ電動スクリーンの梱包は長さが3m近くあって、そのままでは入らなかったですよ)
     何はともあれ、SXRDもきちんと量産して、この商品から 「フロントプロジェクタ」の発売に繋がってほしい。
     この「リアプロ」から、メディアレシーバーとスクリーン部分を引き算すると、 そろそろ100万円を切る「フルHDプロジェクタ」(せめて定価でQ004の半額=120万)の商品が 出てもいいような気がするけれど…。側を剥いでズームレンズ載せれば良いだけなんだから。
  • 2月に入ってから、街中でPSPを見る機会が増えた
     どこに行っても店頭には無いが、実在しているんだなぁ…。
  • ドラマ不機嫌なジーン
     彼女が八芳園で放し飼いの鈴虫を捕まえて「買って〜」と駄々をこねる 子供を「生き物は玩具じゃないのよ」と説得しようとしているのに対して 「僕は普通のデートがしたいんだ、余計なことするな」 なんて言い出す彼氏は、いくら顔が良くてもだめだと思うがどうか(^^;;
     もちろん、この彼氏とは最終的に駄目なんだろう(^^;けれど、こういう 駄目さは「秒殺」だと思う(笑)
  • デステニー
     総集編が終わったのに、進まないな〜。議長が信用できないことなど、視聴者は 第一話から知っているのだから、今更「アークエンジェル」の皆さんが 「怪しい」と結論する風景を見せられても…
     もっとも、今週は「アスランの説教長い」というのが見せ場だったのかな(笑)
     初代ガンダムのような「名調子」があるのかと期待したが、案外普通の説教だ。
  • 「教えて!ウルトラ実験隊」(TV東京)が捏造実験のため打ち切り
     怪しい健康情報を発信するTV番組が多い。番組中の実験もどうみても「誤差」や 「サンプル数少なすぎ」のケースが多いように見えていたが「実験自体が無かった」 という問題が発覚するようでは、TVも落ちたものだ。
     NHKの「ためしてガッテン」だけが希望の星だな。
     ガッテンの実験は、自宅で同じことをするとちゃんと再現性がある。
  • 「あなたにとってホームシアターとは何ですか」について考える
     NHKインタビューでこう聞かれて、本音は「一言で答えられるはず無い」のだが、 では何なのか、思い切り語ると何が出てくるのか考えている。
     真っ先に出てくるのは
     「お家が映画館」
     ということだけれど、これは文字通り「ホーム・シアター」であって、 ひねりは無い。ただし、本質はこれに尽きるのかもしれない。
     我が家は確かに
     ほとんど「映画館品質」だ。
     「映画館品質」の条件を構成するのは、大画面&高画質、サラウンド&高音質。
     ただし、品質そのものを楽しむするマニアのためのクオリティーと、自宅に映画館 を作るためのクオリティーは違う。
     そのための「自宅映画館規格」とは、
    • 画面サイズは、視聴距離2m以上でスクリーンが視野いっぱいになること(ワイド110インチ以上)
       …距離が短ければ画面が小さくても視野に占める面積は大きくなる。しかし2m以下では 視覚的に「近距離の平面を見ている」という意識が強くなって映画館で感じる奥行き感が薄れる。 そのために必要な最少サイズがワイド110インチ。(シネスコではもう一押し欲しいが)
    • 完全遮光。鑑賞中に機材が視野に入らない。スピーカーも黒系。(映画館と同じ)
    • ソースはハイビジョン。解像度ワイドXGAはギリギリ妥協な線
       …画面が大きければ当然高品位なソースが必要だし、固定画素の粒粒が感じられるのはNG。 ワイドXGAは物理的にはドットが見えるが、内容に集中すれば気にならないギリギリの妥協点。 当然フルHDプロジェクタは偉い。
    • プロジェクタのコントラスト比は、2,000:1以上
       …映画館のポジフィルムのコントラスト比が約1,000:1なので、プロジェクタはその倍あれば十分。
    • サラウンドは7.1ch〜9.1chで、360度音場に抜けが無いこと
       …個々のスピーカーの音質よりも、再生される音によって部屋の個性が 消え去って「映画の場が再現される」ことが重要。
    • 部屋は可能な限り吸音して、固有の響きをシャットアウト
    • 音量は中程度、低音はSWに頼らない。
       …大音量、重低音を志向すると空間表現が犠牲になりがちなので、自戒すること。
     現実の我が家がどのレベルかというと、「理想の自宅映画館」にあとわずかの 所まで来ていて100%では無いがバランスは良好。という所か。
     その「あとわずか」を達成するためのフルHDのプロジェクタはやたらに高いとか、 残りのハードルは低くないが、「目標が見えている」ということが重要なのである。
     そして、実質我が家は映画館である。
  • 重要なのは「自宅が映画館である」ことの意味である
     ただ、「自宅映画館規格」を満足しているというだけでは、数百〜数千万円掛けて 設備を揃えたというだけに過ぎない。
     意味は人にある。つまり私。私がそこで映画を見て考えることに意味がある。
     上映されるものがアクションであれ、メロドラマであれ、名作、大作、なんで あったとしても、その時間100%作品世界に没入して感情の振幅を体感できることが 重要なのだ。
     つまり、このスクリーンとスピーカーに囲まれた十数平方メートルの空間は、 映画がスタートした瞬間に異次元の世界になる。そこで視覚と聴覚を開放して 体験する。それが大切。
  • 目的から遡って言うと「自宅映画館規格」とは十分に疑似体験するために、視覚と聴覚を 満足させる基準のことだな。
     この基準ではプロジェクターの画質よりも、機器のパイロットランプが目に入ることの ほうが減点が大きいし、スピーカー単体の性能よりスピーカーの存在を感じさせない チャンネル間の連携のほうが重要だ。
2005.2.8〜12
  • 月曜日は復活したものの、火曜から再度38度を超える熱が出てダウン
     土曜、徐々に平熱に戻るが期間中ほとんど飲まずくわずのためふらふら。
2005.2.6
  • 今年二度目の風邪?
     38度の熱でダウン。週末にGT4を進めようと思っていたのに、手付かず。
  • 『王の帰還SEE』特典鑑賞
     CEの特典映像はそれほどたいしたものではなかったように思うが、SEEの 特典映像は見ごたえがある。小道具やデザインのこだわりは、本編の中では あまりにも一瞬で、クローズアップされるわけでもないので、多くのスタッフにとっては DVDの特典映像こそが晴れ舞台みたいなところもあるのではないかな。
     特典映像を見てから、本編を見直すと、スタッフの努力に涙できるかも。
     ところで、特典映像DVD二枚目の、いわゆるメイキング編、まさか1時間以上かかるとは 思わず、思わぬ夜更かしになってしまった。
     メイキングは第一部〜三部へと着々と進み、最後の撮影の話になって、役者たちも もう二度と会えないか…という感動の別れ話。メイキングも一時間を超えて やっと終わるなと思った瞬間「追加撮影があるんだよ…」
     驚愕する役者と共に、私もびっくり。やっと寝れると思ったのに(笑)
2005.2.5
  • 「QE2大阪〜香港」の旅行説明会に参加
  • 香草入りウサギ肉シチューを作る(妻が)
     先日「鶏肉」で試作した香草入りシチュー(サムが作りたかったジャガ入りバージョン) の本物、ウサギ肉バージョンを妻が作る。
     肉は「グルメミートワールド」という通販の取り寄せで、飼いウサギ二羽で1500円ほどだ。
     HPで見ると「野うさぎ」だと値段は10倍(^^;;
     ウサギは「飼いウサギ」なので肉は付いているのだと思うが、それにしても 牛や豚のたっぷりした肉に比べると少ない。ガンガンぶつ切りにして鍋に放り込む。
     香草はヨーロッパ風の葉っぱはとにかくあれこれ入れているのだが、特に「セージ」 がコクの決め手のようである。( 香草の種類は原作にも指定されている)
     セージなんていかにも野原に生えていそうな香草で、きっとホビットも使っただろう。
     ウサギ肉の味は、実に鶏肉に似ている。脂肪が少なく淡白でほっくりと筋が解ける。 違いは鶏より筋肉の繊維が少し太くて歯ごたえが多く、ブロイラーよりは良く走り回った 地鶏に近い食感であることか。(味の淡白さは地鶏よりあっさりかな?)
     とにかく食べてみると「ウサギを一羽、二羽と数えること」が納得できる味だ。
     今回はシチューだったが、焼いてみると「ウサギ肉の個性」がもっとわかりそうだ。
     なかなか満足の味だが、ウサギ肉を手に入れるのはなかなか大変だし高価なので、 今後は鶏の良い奴でリピート、味付けの研究をすると良いなあと思う。
     ちなみに、付け合せには「キノコのソテー、ベーコンと焼きトマト入り」
     こっちも完璧なホビット料理であった(^^)
2005.2.3
  • 今日のGT4★ロータス・エリーゼは強いぜ★11.9%
     コンパクトカーの試合に出るために、ロータス・エリーゼを購入した。これが今までに 購入orプレゼントで入手したどの車より高性能。
     エンジンは1.8Lなので、どんなにチューンしても馬力勝負のレースでは勝てないと 思うが、とにかく車体が軽量なので「パワーウェイトレシオ」が良い。
     GT4の「A-spec POINT」という得点(レースの難易度)は「馬力」の大きな車で出場する ほど点数が低くなる ようだが、車体が軽ければ馬力が小さくても加速が良く小回りが利くので、大馬力の車に 勝てる。
     実際他の車で50点が精一杯、ヘタをすると一桁でも難しいレースが多かったのに、 ロータス・エリーゼで走ったら一回で150点もゲットしてしまうレースもあった。
     まあ、「A-spec POINT」が高いと何になるかというと良く分からないのだが、 小さな車で大きな車に勝つのは本能的にうれしい。
     因みに、この「ロータス・エリーゼ」だけのメーカー・レースで優勝したら 「懐かしのロータス・ヨーロッパ」を貰えた。うお〜「サーキットの狼」だぜ(^^)
     ともあれ、お金よりポイント優先なら、エンジンを強化する前に徹底的に軽量化して、 足回りを固めて…という順番が良いようだ。
       
2005.2.2
  • 今日のGT4★今日から国内A級さ★8.7%
     国内B級ライセンスで走れる試合を一通り終り、国内A級を取得。
     全部「ブロンズ」なのだが、わりあいすんなりと取得できた。しかし卒業試験の 「ニュルブルクリンク」は狭くて速くてドキドキものだったなぁ。
     たかがゲームではあるのだが、自分でコントロール出来ないかもしれない 速度でコーナーに突入していくのは恐ろしい(^^;
     国内A級を取得すると、走れるレースは大変多いのだが敵も速い。勝つためには、 レースの条件に適合した早い車が必要だが、貧乏性でなんとか手持ちの車で 勝負したい。大苦戦である。
     車はレースの賞品でもらえる事があるので、何とか只で済まそうとか、 あるいは「中古の出物」が無いかと探し回ったり、技術以外で引っかかって いるような気がする(^^;
2005.2.1
  • 『ロード・オブ・ザ・リング〜王の帰還SEE』DVD鑑賞 ★★★
     劇場版より50分長い250分(4時間10分)という超大作。
     50分も長いしサルマンが出るというので「ホビット庄の掃蕩」も有るのかと思ったら、 サルマンは冒頭、オルサンクの塔に立てこもったままの最後であった。合掌…。
     しかし、だとするとこの50分は話の厚みのための50分と言うことになる。
     実際全く新しいパートはそれほど多くなく、全編に渡って少しずつ説明が増えた感じの 追加が多いが、それによって人と人との関係や地理的広がりが良く分かるように なって、「分かりやすい作品」になったように思う。
     つまり、この50分は成功している。
     実際問題250分は映画二本分に相当するが、DVDの一枚目を見ているときには 「一晩で最後まで辿り着けるのかな…」と思っていたのに、二枚目に突入してからは 息をつく暇もないという気分で一気に終わってしまった。
     劇場公開版のDVD(200分)は、実は途中で眠くなってしまったので、このSEEは より面白くなっていると断言出来る。もちろん劇場公開版の公開の後から 音声システムが9.1chに変わっているというのも大きいとは思う。
     ハイビジョン放送のAAC5.1chも凄かったけれど、SEEの音声はdts-ES 6.1ch で、リアセンターもLFEもバリバリ活躍だ。5.1chで地味な音量で再生しているのとは 「ライブ感」が大違いで、はっきり「物語の中に入り込む」感覚がある。
     印象に残った劇場未公開シーンは、
     まずギムリとレゴラスのビール飲み比べ…この二人はSEEではコミカルな 役目が増していて、手柄競争の次には祝勝会でのビールで競争。エルフは普段は ぶどう酒を飲んでいると思われ、ビールは始めてのようなのだが、もうスイスイと 飲んで美味しそうなのだ(^^)
     王の癒しの手の実演シーンは、原作ファンなら絶対見たかったシーン。 ほんとうはSEEで盛り込まれたシーンよりもっとたくさん見たかったし、おしゃべりの 看護婦長さんも登場して欲しかったな。
     パランティアを通してサウロンに宣戦布告するアラゴルンは、このシーンの 挿入でストーリーが滑らかに進行していると思う。このシーンと バラド=ドゥアの副官“サウロンの口”との対決シーンによって、 アラゴルンたちの少人数の部隊にサウロンの注意が引き付けられたことが よりはっきり描かれ、最後の戦いの重みが増した。
     またこの「サウロンの口」のデザインが印象的。
     敵が怖いほど、戦いは盛り上がる。その意味で「さすがサウロンの直属の手下」 という感じの不気味さ。サウロン本人が「目」しか無く、第一話の冒頭で実体が 登場して以来空気みたいな存在だったから、最後に「副官」とはいえ、怖そうなのを 登場させたのは正解だった。
     50分も追加されたのに、見終わると「もっと見たかったシーン」はまだまだ たくさんある。指輪は大きな物語だなぁ…
  • あとは「三部作SEE一挙上映会」だなぁ…

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文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!