映画館がやってきた!

構築日記・不定期便
- What's NEWを兼ねた日記のような読み物 -
2004年 6月
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2004.6.30
  • ワインショップ・エノテカ銀座店
     会社帰りに覗いてみた。
     エノテカでワインを買うようになったのは、高輪店でセット販売のチラシを もらったことが切っ掛けで、以来時々高輪のセットを通販で買っているが、 もっと行きやすい場所で手にとって買えると良いと思っていた。
     高輪基準で見ると、銀座店は明らかに品揃えが高額ワインに偏っている(^^;
     もちろん、千円台からのデイリーワインも扱っているが、○の数が二つほど多い ワインも平然とその辺に置いてある。
     パリの三ツ星レストランタイユバンと提携しているため、店内には「ハリウッド・ スターやF1レーサーが飲んだワインの空き瓶」なんてものが飾ってあって 微笑ましい(?)感じだが、ともあれ、なんだか凄い。ディープな世界だ。 (代官山店も銀座よりはカジュアルだった)
     面白いと思ったのは「シャンパン・コーナー」
     日頃はCPの高いCAVAを気軽に楽しむ、というスタイルだが、銀座店の ラインナップを見ると「ビンがカッコいい」のだ。
     シャンパンはやはりパーティーの乾杯で最も飲まれる酒だから、味は勿論だが ボトルの見た目のインパクトも大切だという視点で集めたのではないかと思う 品が幾つもあって、とにかくカッコよくて仲間内のパーティーに持っていったら 株が上がりそうな感じ。さすが銀座だな。
  • 妻の誕生日ディナー追加版(笑)
     誕生日ディナー用に妻が通販で買った食材は、当日食べたもの以外にもあれこれ 有って、今日は「ラムの肩ロース・ブロック」を焼いた
     本編で料理した骨付きのラムラック(スーパーで「ラムチョップ」と いって売っているアバラ骨の部分がずらっとつながった状態の)は香ばしくて 旨いものだが、肩ロースも旨い。
     焼き加減は、切ってみると中がバラ色になっているレア状態。
     羊は火を通しすぎるとすぐ固くなってしまうので、焼き加減は重要だ。
     とにかく、この肩ロースは繊維がきめ細かくさらさらとほぐれるような食感で 絶品である。塊のまま焼いているので、一切れの肉の中にも、しっかり 焦げ目を付けた外側と、 ベリーレアな芯の部分、その中間のミディアムな部分と、味と歯ごたえに グラデーションがあるのも面白い。  妻が最近会得した塩加減も絶妙。やっぱり肉の旨みは適量の塩と出会うと 何倍にも感じる。
     とにかく今回は同じラムでも部位によってこんなに味の幅が有るものか というのが新鮮なのと、やっぱり肉は塊を焼くのが最高だなと思った。
  • 夏休み映画、見に行きたい作品盛り沢山。
    Now ハリポタ、海猿
    7/10- スパイダーマン2
    7/17- スチームボーイ
    7/24- シュレック2
     このほかDVDも大作が出るし、のんびりしてられないな〜
2004.6.29
  • 「華氏911」が、北米公開後27日までの先週末3日間で2390万ドル(約26億円)の興行収入をあげ、劇映画も含めた全米ランキングのトップに躍り出た
     米国で大統領批判の作品がこんなに見られるなんて、天変地異か?
  • 「眠れる森」「破線のマリス」の野沢尚が自殺したねぇ。
     天才には憂鬱が付き物なのか?(眠れる森には納得していないが、破線…は真面目な話 傑作だと思うのよ…)
  • HV版『キューティ・ブロンド』鑑賞 ★★
     エル・ウッズ(リーズ・ウィザースプーン)は、ベル・エア育ちの天然ブロンド娘。ファッション販促を専攻するカリフォルニアCULA大学の成績は優秀で、大学一の人気者。自分を磨く努力を惜しまず、日夜ブロンド研究にいそしむ彼女は、100%ビバヒル・ライクな人生をエンジョイしていた。
     そんなエルが何よりも心待ちにしていたのは、恋人…政治家一家のボンボン…ワーナー(マシュー・デイヴィス)のプロポーズの言葉。しかし、運命のデートの日、彼が切り出したのは、予想外の別れ話だった。「議員の妻にマリリン・モンローはふさわしくない」
     まさかの展開に、目の前が真っ暗になるエルだが、ハーバードのロー・スクールに進学するワーナーを追って猛勉強。見事、ロースクールの合格通知を手にした。
     あくまでブロンド、ド・ピンク系の彼女はハーバードでは浮きまくりの仲間ハズレ。
     しかし持ち前の明るさと根性で、成績でもトップグループに、少しずつ親友も増えていく。
     そんなある日、教授とクラスの選抜メンバーで実際の殺人事件の裁判を弁護することになるが、 被告はなんとエルのCULAの先輩だった。
     弁護団の大勢が「有罪」を疑うなか、ひとりエルは隠された真実に近付いて行く…
     面白い! お決まりの甘い話しかと思えば、大方の期待を裏切らぬアウトライン上に、 スパイスの効いた エピソードが絶妙に散りばめられて、脚本の手本みたい。
     沢山のエピソードを盛り込むために、あるエピソードの結末をその場では見せずに、 もっと後でちらっと「あぁ、あの後上手く行ったんだな」とわからせるような見せ方が 監督・編集のテクニックだなぁ。
     作中のエピソードは、ロースクール一年生の期間だけだが、エンドロールは 二年後卒業式で、その後の人物の話は字幕。字幕でも読んで満足できる後日談で 後味がよい。巧いと思う。
     国産ドラマ「ダイヤモンド・ガール」は、基本設定のほとんどをここから頂いている。
     女性の幸せは美しさからと信じている主人公が、結婚直前に弁護士の彼に振られ、 後を追いかけて秘書として同じ法律事務所にもぐりこむ。やがて法律を猛勉強。 担当の熱血先生と共に不可能な事件を解決していく。
     日本にはロースクールが無いんで法律事務所の見習い状態に置き換えただけで、 ストーリーの骨組みは唖然とするほど一緒。主人公の美月ありさのイメージに あわせて、頭のよさを減らしているけれど、学歴とは無縁の庶民的お友達が 本音モードに絡んでくる配役まで同じだ。
     これと比較しても、たったの90分で連ドラ1シーズンより盛り沢山なエピソード を、より面白くやってしまうこの映画は凄い。
     「ダイヤモンド・ガール」もかなり面白いドラマだったが、『キューティ・ブロンド』 を見てしまうと、密度が薄く見えてしまう(^^;
     同じく司法修習生ドラマ「ルーキー」と同じ部分も有る。
     「ルーキー」は「ダイヤモンドガール」よりはそっくりさんではないにしても、 見習い弁護士たちが、意地悪な先生たちの宿題に負けず、実際の裁判では、柔らかな 心でベテランの盲点を突いて行くというエッセンスは同じで、おおいにヒントに なっていると思う。
     ともあれ、「このネタは行ける!」と業界人がぴぴっと来てしまう新鮮なインパクト に溢れた作品で、ブロンドの地位向上にはやくだっただろうなぁ。
     でも、エルは「そもそも学園のアイドル」でCULAの中では「成績最優秀」で、 実家は大金持ちで、ぜんぜん土台が違うんだけれどね〜(笑)
2004.6.28
  • ドラマ「新選組!」新選組誕生
     いやいや、とうとう新選組もここまで辿り着いた。
     新見と芹沢を排除するまでの人間関係の緊張感はものすごくて、脚本・三谷氏の 渾身のストーリーと、役者達の全力の演技で、これがたったの45分の放送とは思えな い後味が残る。いやはや。
     毎シーズン山ほどドラマはあるけれど、こういうテンションの高い作品は珍しい。
     とにかく、ここまで欠かさず見てきて良かった(^^)
     芹沢殺害の経緯や、現場の様子は「史実」として変えられないものがある。
     それによると、酔っ払ってお梅とハダカでが〜っと寝ているところをメッタ刺し… ということだが、それだけでは天下の芹沢の死に際として物足りない。
     そこで、誰が切ったのかというようなところに始まり「おや、史実と違うのでは」 という前振りに対して、ある事情の為に史実のようになったというドラマを用意。
     ただ、副長の指図でことが運んだのではなくて、そこに偶然や運命を織り込んで 史実の通りに事件が起こったと言う、パズルが解けていくようなカタルシスがある。
     いや〜凄い。
  • イラクで主権委譲
     とはいえ、治安は最悪。米国には出て行ってもらいたいけれど、治安を維持 するための軍事力を突然ゼロにするわけには行かず、事態の閉塞感はあるねぇ。
     本当の主権が回復するのはいつだろう。
2004.6.27
  • 妻の誕生日ディナー
     通販で良い食材を買って、自宅でゆっくり料理して食べると言う、夫としては、 妻の趣味の料理にご相伴できるいい誕生日である(^^)
     今年はほとんど恒例になった、骨付きラム肉の丸焼きかメイン。
     酒は、エノテカ高輪店の晩酌セット(毎月1ダースで色々なワインのセット を組んでお値打ち価格で売っている)で、セットの中の一番高いシャンパンと 赤ワイン。
     我が家では、普通以上にスパークリングワインの愛用度が高いと思うけれど、 スペインのCAVAが値段以上に旨いのを発見したから、気軽に飲んでいるわけで、 「シャンパーニュのシャンパン」はやっぱりスペシャル用ね(^^)
     前菜には「ホワイトアスパラのアサリソースがけ」アスパラは「アスパラギン酸」 とかいう旨み物質がいっぱいあるところにアサリの旨み(コハク酸だっけ?)が、 旨みの掛け算でこれはgood. 和風で言ったらカツオと昆布のあわせ出汁 みたいなもんだな〜
     定番の茄子のバルサミコ風味とか、アボカドサラダも旨くて、我が家の食卓も 進化したものだと思う。
     メインの骨付きラム肉は、今年は焼きすぎたと妻は悔しがっていたが、確かに 中心部が「ぎりぎり生では無いピンク」は旨いのだが、今回の火の通り具合も 焼きすぎと言うわけではなくて旨い。(レアな肉をたくさん食べた翌日のもたれ も無かった)
     何より、今年は塩と香草使いが大胆になって、昔、京都のラムステーキ専門店で 食べた初めてのインパクトに、一歩近付いたと思う。
2004.6.26
  • 「第5回アントネッロ ファンキー・ルネサンス・ライヴ・シリーズ/ ヤコブ・ファン・エイク〜笛の楽園〜」鑑賞(千駄木)
    プログラム  「笛の楽園」というのは、リコーダー業界では「一大スタンダード」で、古今の リコーダー奏者がこれを取り上げたCDを作っていて、もちろん我が家にも複数の 奏者のCDがあったりする。
     そして、耳慣れた曲ほど、アントネッロの濱田氏の手にかかって 「どんな演奏になるのだろう」というスリルが増す。
     クラシックは曲がいいのは当たり前で、いかに演奏するかが楽しみのポイント ということがあるから、友人にも「ブルックナーの交響曲全集CDを10種類持っている」 とか、コレクションの山との戦いみたいなやつがいっぱいいる。
     私も交響曲マニアで無いのは物量的に幸い(笑)だが、プロコフィエフのピアノソナタ は、生誕100年を境に大量に録音されたのがずざ〜っと棚を埋め尽くしていたりする。
     オケでもピアノでも、からみ合うハーモニーのどこに光を当てるか、わずかなさじ加減で はっとするような新鮮な経験をしたりするのだからたまらない。
     プロコフィエフくらい近代の人になると「本人の演奏」が音として残っていたりして、 明らかな手本があっても、後の演奏家はそれを超える何かができるのだから面白い。
     曲が古ければ古いほど、「これが本物だ」といえる確証は減っていくから、演奏家は 何でもできると共に、ある意味リスクも大きくなっていく。古楽なんか、私たちが 耳にすることのできる過去数十年の間にも、巨大な変遷があった。
     …というか、義務教育で「音楽」をやっていた頃には、音楽の歴史は「バッハ」の 向こうには超えられない巨大な壁があって、その向こうには何かあるのやら、崖に なって滝になっているんじゃないかしら?…てな具合だったからね。
     そして、CDの発明と前後して古楽器の復興。中でも「笛の楽園」てのは、 滝の彼方から最初にやってきた音楽たちの一人。古楽の中でもかなり多くの演奏家に もまれたクラシック、というわけだ。

     …というわけで、当夜の演奏会。
     リコーダーをちょっぴりかじった人なら誰でもテキストの中にその名を見る 「笛の楽園」(またこのタイトルが平賀源内的に良い)。美しいメロディーだ けれど、テキストの譜面はなんの飾りも無くて、いかにも素っ気無い。
     つまり、演奏者それぞのオリジナルを聴く、と言っても過言じゃないのが この演目なわけだ。
     濱田氏は「昨年のCD録音以来、色々と新しいアイディアも溜まってきたのを 披露したい」と演奏を始めたが、これが新鮮で面白い。
     久しぶりに、解説がたくさん聞けたのも良かった。とにかく素人には古楽の 周辺情報って少ないから、濱田氏の話はなんでも為になる。
     今回の演奏の全体的なイメージは、今までの演奏会で聞いていた「古楽が ポップスだった時代にはこんな演奏だったのではないか…」という演奏から 一歩踏み出して「今演奏する笛の楽園」という視点の成分を多く感じた。
     特にリコーダーに持ち替えて「コルネット」を使った曲では、がらりと ミッドナイトな感じになって、サキソフォンのような甘い音色も魅惑的なら、 ジャズっぽい響きはコードが秘密なのか、「これは元からこういう曲」と言っ てもなんの不思議も無いほどシットリといい感じに聴こえた。
     とにかく、あんまりカッコいい響きなので聴いているうちに 「私もコルネット吹いてみたい!」と思ったのだが、最後のほうのトークで、 「リコーダーと言うのは簡単なものだけれど、コルネットとバロックハープ はとっても難しい」というのを聴いて「ガク」っと無謀な夢が砕かれたね(笑)
     濱田氏が難しいというのは、よほどのことだよなぁ…、もちろん、彼が 演奏中にリード部分の糸を何度も巻き直しているのを見て、デリケートそうな 楽器だなぁとは思っていたのだけれど…(^^; もちろん音だけ出ても技術も センスもないけど(^^;;;
     …ま、とにかくそれくらい魅力的なサウンドだったわけですよ。
     「笛の楽園」が誕生した時代の演奏を再現するのではなく、当時の音楽家 の姿勢で現代の音楽家が演奏したとすれば、それは現代の聴衆のハートを 掴むはずだ。と、口にするのは私にもできるけれど、実際そんなステージを 作ってしまういう濱田氏の幅広い音楽性は素晴らしい。
     このホールで演奏を聞くのも、慣れてきた
     最初の数回は、曲目のせいも有るけれど、テクニカルな素晴らしさを 間近に見られることに結構興奮したものだが、今日の演奏は何故か、 メロディーとか和音とか、そっちが気になってテクニック系は、 変わらず超絶のように感じるけれど、最前面には感じなかった。
    (どちらが良いって事は無いのだが、色々有るのはいいことだなぁ。)
  • 濱田氏によると「8月は演奏活動が閑なので、このシリーズは力の 入ったものになる予定」とか。おぉ、楽しみ(^^)
  • 北千住「大はし」で一杯
     千駄木で演奏会の前に、ふと思い立って北千住に行ってみた。
     冬から春にかけて、ベイエリアの下町をさんざん歩いたが、北千住は 未開拓の大下町エリア。学生時代の友人が綾瀬あたりに住んでいたため、 こちら方面に来ることは有ったのだが、じっくり回ったことは無いので、 機会があれば見て歩こうかと思ってた。
     今回はあまり時間が無かったのだが、電子手帳に住所をメモってた、 「大はし」(大衆居酒屋)と「バードコート」(焼き鳥・鶏料理)の二軒の 場所をチェックしてみようと歩く。
     行ってみると、なんとこの二軒はハス向いに接しており、5時ちょい 過ぎと言う時間も有ってか、なんだか入れそう。30分くらいしか時間が 無いので、「大はし」に入ってみた。(たぶんバードコートに入ったら 二時間は必要だろう)
     「大はし」はそのスジでは「日本三大煮込み」の一軒に数えられる 店で、迷わず注文したその煮込みは、小さ目の賽の目切りの肉が、 ホロホロとした食感で、なるほど個性的。スジぶんのかすかなトロミ と相まって「白いご飯」が欲しい味だ。ご飯はアレなので、変わりに 日本酒とか「肉豆腐」の豆腐と交互に食べれば抜群だろう。
     ツマミ全体は、「千住市場」が目と鼻の先なせいか、鮮度が売りの 魚貝系も多いが、手の込んだものは見当たらない。
     一皿の量も少なくて「料理」というよりは如何にも「つまみ」なので、 一人であれこれ注文して飲むのにちょうどいいが、○○自慢とかいう 方向の店じゃない。
     高級では無いが、5時半で満席な活気、でも数分待てばどこかが 空く回転の速さ、つつっと寄って後から来た人の場所を作って くれるお客さん。軽快なステップの店員さん。常連が 毎日寄ってはさくっと飲んでいくスタイル全部ひっくるめて、下町の 味。味のある居酒屋ってことだと思う。
     厨房も大勢いて、フロアの店員さんも大勢いて、とにかく速い はやい。注文を出すタイミングもすぱっと行かないと、ペースに 乗らないとだめだめ(笑)
     会計はお皿の数で回転寿司のように計算するらしいが、電卓を 叩くマシンガンのような指先までもがパフォーマンスだ(^^)
     30分強滞在で、ビール大瓶二本、ツマミ4品で約2600円。
     こういう居酒屋では本当は「梅割り」の焼酎が王道なのかも知れず、 なみなみとコップに注がれた焼酎はがんがん売れていたね。
     次の機会は、もうちょっと時間をかけて色々頼んで「梅割り」も 行きたいね。
2004.6.25
  • 日本トンデモ祭り
  • ドイツで 突然変異で筋肉2倍の幼児誕生
     筋肉の量を制限する遺伝子が無く、両親からの遺伝らしい。
     どんどんひ弱に成っていく人類にとっては、筋肉2倍というのは「逆進化」だが、 活性酸素の量が増えて寿命の上では不利か。
     遺伝子ドーピング技術に応用される恐れがあると心配する声もあるらしいが、 同じ遺伝子で「牛」で人工的に筋肉を増やす研究はされているそうだ。
     それにしても、この子供はきっと「オリンピック」どころか、どの公式な競技 の選手にもなれないな。逆に、バスケで背が高いのが有利なのも「遺伝」 なのだから同じことと言えなくも無い。でも、この子が競技会に出たらもめる だろう。
     数が増えたら「筋肉超人大会」とかが開催されるのだろうが…。
  • 2chに殺人予告で御用
     捕まった奴もそうとうのお馬鹿だが、警察も頑張っているね。 「大阪府警・生活安全特捜隊」というのが担当部署らしい。
     まあ、こういう馬鹿な書き込みを見つけると即座に通報するのが趣味の人も いるだろう。
     ちなみに、オウム事件当時、友人がパソ通にオウムの歌をアップロードしたら 警察からメールをもらったそうだ(^^; 結構昔からネットには目を光らせているね。
2004.6.24
  • 「華氏451度」のブラッドベリ氏がムーア監督非難
     「華氏911はタイトルの窃盗でケシカラン」と怒っているそうだ。ブラッドベリ とも有ろうモノがケチな了見だと思うし、逆に利益を得ているくらいだと思うがな。
     ブラッドベリは1920年生まれで、もう84歳。「華氏451度」は1953年作で、 近代文明を批判的に考えさせる佳作であるが、作家としてヒット作を生んでいたのは 60年代までか。
     本人、「断り無く使いやがって」と思っているようだが、特別ブラッドベリ・マニア でもない一般SF読者にとっては断るも何も「え、まだ生きてたの?」というくらい 過去の巨匠だよなぁ…
    参考:ブラッドベリ・ファンクラブ
  • ちなみに「華氏451度」とはこんな話
     映像メディアが発達し、活字メディアが国家に よって禁止された未来社会(思想統制が目的らしい)で、その世界では消防士 (Fireman)が禁制の本を探し出し、燃やすことを仕事にしている。
     この「本が燃える温度」が「華氏451度」。
     同時に監視、密告社会でもあり、「本を持っている奴がいるぞ」という報告を 受けると、主人公達は出動してバンバン燃やしちゃう。
     ところが、こっそり本を持ち帰った主人公は次第に活字世界に感化されてしまい、 思想の自由を求める地下組織に身を投じてしまう。その組織とは…
     …なんて話だ。
     ブラッドベリ本人が何と言おうと、マイケル・ムーアが訴えたい米国の暗部って のは、マスメディアによる思想の誘導が甚だしいという部分で通じていると 思うんだけどな。年寄りになると駄目だね…。
  • 鉄人に勝った中華の店 がご近所に? 解説の道順を読んで、ん、ん、ん、うちの会社の目と鼻の先じゃん。 今度のぞいて見よう。
     田町の海側(芝浦口)って確実に僻地だけれど、バブル時代には、湾岸ブームで、 ジュリアナに通うボディコン、ケバケバのおねいちゃんで溢れていたんだよね〜(笑)
     せめて「ゆりかもめ」が田町に接続していればなぁ。モノレールも見えているのに 素通りだしな。
2004.6.23
  • 新小岩の居酒屋源八船頭に行く。
     たまにチャレンジしては休みだったりいつも混んでいたりして、行きたいな〜と 思い始めてから2月近くたってしまった(^^;
  • たまキャアノ
  • G殲滅作戦
     ゆうべ、妻の誕生祝にケーキでも買おうかと銀座の某ぷら地下のケーキ屋に行った ですよ。
     さすが銀座。幾つも入っているテナントのどの店も見るだけで華やかな気分に なるような、可愛いケーキがいっぱい。で店内じっくり一周して、一番楽しい 雰囲気にあふれた神戸の有名店「○○の店」で買おうとしたら冷蔵ケースの棚板に、 にっくきが(^^;
     思わず指差す妻。店員さんに
    「どうしました」と聞かれたので、
    「その、小さな、茶色いものが動いてるんですが…」
     店員あわてず、ティッシュをもって殲滅作戦に。上の棚板からぽろりと 落ちたはケーキの間を縫うように逃亡し、あわやというところで、 おねいさんに叩き潰されたですよ。
     事後は消毒アルコールでの足跡をふきふき。
     ふ〜む、ティッシュ一枚でを叩き潰すおねいさんも立派なものだが、 こりゃマニュアル化されたルーチンワークという風情だね。
     食べ物屋は常にとの戦いであり、小型のは都内の何処にでも 出現する可能性がある。と・は・い・え、あの棚のケーキ、あの後もそのまま売っ たよなぁ…。
     床にいるのは仕方ないとして、本来、密閉・保冷されているはずの ガラスケースの中にの侵入を許してしまうのは問題だ。 構造的には対G絶対防衛ライン装備のケースが出来ないはずが無い。
     別に口止めもされなかったので、日記に公開しちゃっているわけだが、
    「すみません、お詫びに無料でお好きなケーキを」
    とか言われても、すげ〜微妙だ。 商品券ならもらってやるが(笑)
     で、顛末をしっかり見届けた我々はさりげな〜く現場を離れ、隣りの店に移動。 ま、隣りの店でに遭遇する確立はBSE感染リスクより1,000倍も 高いような気はするが、見えないものは知らないよな(^^;
     で、ダークチェリーの乗った可愛いチーズケーキを買った。
     選べる三色の可愛いパッケージに入れてくれる のもさすがプランタン銀座(^^)…チェリーのプチンとはじける食感も最高で、 これはうまかったな〜(^^)
  • 中2の少女が五歳児をマンション5階から落とす(幸いケガのみ)
     ゲーセンに五歳児が通っているのを注意したら、 「そっちだって毎日来ているのを親に言いつけるぞ」 と逆に脅されて口封じに突き落としたそうな。
     長崎の幼児突き落としに、小6ナイフ事件とか、世間で起きている 問題は本人達には全然他人事なのかねぇ…。親に怒られるのが怖くて 殺人(未遂)てのも、滅茶苦茶だし。やったあとに慌てて救急車呼ぶのは ほとんど後先考えていない証拠だろう。
     中2にもなって、いったいどういう頭だ。(幼児が生意気な 口を利かないように適当に絞める加減くらい出来ても良さそうなもの だ。変な意味で潔癖すぎるのか…)
     あれもこれも頭が悪すぎる。ゆとり教育で 「考える力」を重視しているんじゃないのか?(と、問題を摩り替えて 官僚批判ですよ、はい。)
     しかし、いきなりこんな事件を起こすのじゃ、親も学校も無力だな。
     もしかすると「人を殺しても逃れたいほど怖い親」なのか? 逆に 「親子の依存関係が濃すぎる」という時にも起きるのかな?
2004.6.22
  • 今日の腕時計
     なんと誤差0秒、ここ数日毎日-1,+1,+2とか、最低価格の機械式(SEIKO 7S25)とは思えない 数字の連続。10倍の価格の時計でもこんな精度がカタログにかかれていることは無いのに。
     ダイバーズ・ウォッチだから真夏の気候の中で特に精度が出る ように調整されているのだろうか(笑)…冬は思いっきり進むのか?(^^;?
     しかしこんなに調子がいいと、この他にどんな時計を買っても精度はこれより下と 言うことになりそうだな、逆に心配だ(^^;
  • 街の危険から子を守る 親がチェックすべきポイント
     最終的には子供に何が危険か教えなければ…という話で、これは正しい。
     行政とかメーカーとか攻撃してもね、最後は自己防衛ですよ。
  • 出生率の政府予測と、実績の差
     このページのグラフを見よう。
     実績は、ほとんど一定のペースで減少しているのに、政府(厚生省)の推計は、毎回、 発表した年から劇的にV字回復することになっていて外れつづけている。
     まともに分析してこんなグラフが書けるわけが無い。小学校の理科の授業でも、 こんな予測をしたら×に決まっている。つまり「政府のための数合わせ」なんだな。
     まあ、高速道路の通行量予測とか、水需要予測とか、政府の出す数字はみんなこれだね。
     こんなでっち上げをやる役人は恥知らずだ。
     出生率は「安心して育児の出来る日本」を作ると言う政策にも関係するのだから、 数字がどんどん悪くなっているのは、政治が駄目だと言うことでもある。
     それでも、みんな投票に行かないんだよなぁ…。
     政治不信→不投票→政治家が代わらない→政治不信 … 年金が駄目でも、憲法が書き 換わっても、自衛隊がなし崩しに多国籍軍編入でも、選挙に行かない人は平気なんだ。
     政府の「なし崩し体質」は、どこまで行くか分からない。癒着と腐敗に日本は 食べ尽くされてしまう。
2004.6.21
  • 最近「地上デジタルチューナー」の番組表検索機能を使っているので、 拾い物の番組を見ることが多い。
     「スペイン」のキーワードでは、サッカー以外の番組も結構多くて、世界遺産や 芸術や食文化の話が見られる。先日は日本橋に店を出したレストラン「サン・パウ」 の本店の料理を見ることが出来たが、まさしくアート。
     噂どおり、日本橋店の半額で食べられるようなので、どうせなら、 旅行のついでに本店で食べて自慢するほうが二倍旨みがあるような(笑)
     しかし、今やスペイン料理はフレンチやイタリアン以上に「最先端料理」が もてはやされる状況だが、伝統的な居酒屋・家庭料理みたいなものも日本に入ってきて くれれば良いのに…と切望するのである。
     日本で居酒屋専門の自分は「スパニッシュ」でも同じ路線のものを食べたいのは 当然だね。
     ところで、「サン・パウ」の女性シェフのことだが、スタート地点が主婦 からの出発だったとしても、★をとって8年経っても「カリスマ主婦」なんて 紹介するのは失礼なんじゃないかね。
     「エル・ブジ」のシェフが料理の秘密を教えてくれる番組もハイビジョンで 見たけれど、先端料理は、アートだなぁ。ああいう料理が食べたくなる人って、 当たり前の料理は食べ尽くしてしまったのかなぁ…。
  • HV版『サクラ大戦・劇場版』鑑賞 ☆
     デジタル技術フル投入で、冒頭のステージシーンのカメラワーク、視点移動の 縦横無尽さにはびっくりした。
     ただなぁ、技術は凄いのだけれど、独立した作品として見たらストーリーは どこも面白くないし、ミュージカル部分の歌は「本物をパロっているのか」と 思うくらい下手だし、ミュージカル部分(劇中劇)と本編部分の関連性皆無だし、 絵にしてもサンダーバードとナディア、 エヴァ、パトレイバー、ボトムズとetc.と、どこかで 見たようなデザインとスジのオンパレードだし、なんともはや。
     ゲームで充分、映画にする必要なしだなぁ。
2004.6.20
  • 「ボテロ展」見学(恵比寿ガーデンプレイス)
     デブの彫刻を作る人。というか、生命力をぐんぐん注入して 膨張していると言う健康的なデブなんだけれど。馬とか牛も丸々しているしね。
     野外展示なので、子供が登ったりしてもう大変なのである。恵比寿は けっこう人出でにぎわっていた。
     写真を撮りたい人も大勢。
     レンズを向けると「画面に外人しか写らない」ことがしばしば。ここは何処の国か? 側に大きなホテルがあるから旅行客は多いが、恵比寿は「タイユバン」を筆頭に、 外国のまねっこ広場なのでわざわざ旅行客が訪れる必然は無いと思うのだが…。
     さて、彫刻をどういうアングルで見るか、何を切り取るか、で結構写真を とるという行為も、二次的では有るがアートの一部だと思う。
     今日はとりあえず、絵葉書的でない切り取りを試みてみたつもり。お土産コーナー には正面からストレートに取った写真を売っていた。同じじゃツマラナイ。
     EF24-70mmF2.8Lレンズは今回の目的には大活躍だが、重いな〜(^^;
  • また「新選組」録画失敗
     どうも、HDRの電源が入っていると、D-VHSの制御が切り替わらない みたいなのである。いちど電源を落としてリトライするくらいの根性が 欲しいな。
2004.6.19
  • 「サッポロビール・千葉ビール園」見学&ジンギスカン
     妻の友人のサッポロビール社員の人が、十数人で工場見学に行く企画を 立てたので混ぜてもらう。
     何年も前に「千葉ビール園」に行った事は有るが、工場見学は初めてだ。
     土曜のため工場は操業していないのが残念だが、広大な工場に従業員はたった の200人で、すごい自動化だ…が、地元企業としての雇用のうまみとかは無い わけね。税金はともかく(^^;;
     ともあれ、林立する超巨大なタンク群を見ていると、我々が飲んでも飲んでも 無くならないわけだ…と、説得力はある。
     この工場見学には「質問コーナー」が無かったのはちょっと残念なのだが、 このあとの試飲タイムに社員の人に幾つか聞いてみた。
     酵母は、セラミックろ過しているわけだが、やっぱり、フィルターの掃除 は大変らしい。もっともほとんどの酵母は発酵タンクの中に沈んでいるので、 仕込みの10回に一回くらいは総とっかえでタンク掃除の必要があるのだとか。
     新入社員は、本社の人間でもタンク掃除の実習が有るそうで、タンクの底は 平らじゃないので転ぶと大変だとか…(^^;
     いつか、平日に見学に行って、機械がガンガン回っているのを見たいな。
  • で、試飲までで見学が終わってあとは、ジンギスカンで宴会。
     10数年前、札幌の「サッポロビール園」に行った頃には「ジンギスカン」といえば、 丸く整形した冷凍の薄切り肉のことで、「生ラム」も無くも無いという程度だったが、 最近のジンギスカンは進化している。
     今年になってから行った「川口ビール園」も冷凍肉なんか使っていなかったけれど、 どういうわけか、ここ「千葉ビール園」の「手もみラム」はめちゃくちゃ旨い。
     メニュー名は同じ「手もみラム」なのだが、明らかにふんわりと柔らかく質が良い みたいだし、タレは北海道で作っているようだが、コクがあって旨い。川口のタレは 自分でなにか味を足さなければ物足りなかったのに、全然違う。
     同じビール園なのに、どうしてこんなに違うのか不思議だが、市街地に近くて 近所の住民の憩いの場になっている川口に対して、何十分も送迎バスに揺られて はるばるやってくる客を相手にする千葉の、客の気合と要求水準の差が、 仕込みの差になるのかなと想像してしまう。
     ともあれ、我々は午後1時からのスタートで3時間ほどいたけれど、 1時間過ぎたあたりから満足してしまった川口の味に対して、3時間たっても 「まだ肉を注文しても行けてしまうな〜」と思う千葉の味は、人数が多くて 楽しかったと言う環境の違いを加味しても歴然とした違いがある。  川口ビール園で、やたらとアイスクリームが売れていたのは、やっぱり 口直しが欲しくなるからで、千葉の味なら動けなくなるまで肉肉肉…と 行きたいなぁ。(野菜も食えよ(笑))
2004.6.18
  • SXGA+のDLP素子開発
     1400x1050の解像度があるので、アナモフィックレンズを使えば準HD画質が出せる 計算になる。(4:3のままではワイド画面で使ったとき、1280x720のパネルと そんなに変わらない)
  • 私の大推薦の牛タン焼肉屋「たん清」がタンをお休みしてしまったらしい。
     これはやっぱり、米国産牛肉の輸入停止による価格高騰が原因なのだろうな。
     日本が主張する全頭検査の効果に関する科学的解析(BSE:検査の見落とし率)をネットで見たが、全頭検査をやっても、見落としはゼロにはならないし、 ようするに残存するリスクを何処まで減らし、いくらお金をかけて、誰が払うか、という 問題をまともに考えるべきなのだ。
     このwebの資料を極簡単に解説すると、米国から「危険部位の完全除去+無検査」の状態で輸入すると、年間の感染牛肉の量は0.1頭
     全頭検査するとこれが、0.001頭に減少する。
     さらに人間の発症リスクを「米国牛を100年間食べ続けて、vCJDの発症が1人以下」 を目標にした場合、米国からのプリオン量が年間10頭当量程度ならいい。
     ということは、危険部位の除去だけで、目標より100倍も安全ということになる。これを 一万倍安全にすることにどういう意味があるのかを考えて欲しい。
     発症確立は、結局感染牛がどのくらいいるかで変動する。最大限多く見積もって、 年間40000頭もの感染牛がいるとしても、100年間の全頭検査の費用を2000億円とすると、 一人の命を救うのに2000億円使うことになる。
     ところで、日本はこの検査を「税金」でやっている。
     我が家で利用する食肉のほとんどが豚肉なので、牛につぎ込まれている税金は まったく無駄金である。税金返せ。検査の費用は本当は生産者が負担〜価格転化されるのが 正論だろう。
     こういう構造では、国産牛肉は税金投入で保護された上に輸入禁止で値段が釣り あがってBSE様様だ。補助金詐欺ががんがん発覚しているのも、いい加減な 行政の実態をさらけだしている。
     世の中の他のリスクと比較すれば、100年に一人のvCJD患者を防ぐために 畜産業界に億単位の税金を投入するなら、交通事故対策はもちろんのこと、 三菱自動車の欠陥や、回転ドアの 安全基準作成、公園の遊具の検査、輸入健康食品の規制、 医療事故の分析と対策etc.と、手付かずの仕事が無数にある。どれも、 まだ誰も居ないBSE被害と比較して、毎年多くの人が被害にあっていることで、 いくらお金をかけてもおかしくない。
     環境ホルモンやダイオキシン騒動も同じで、一人も被害者の居ない小さなリスクの 為に不釣合いな税金を投入して、ダイオキシン対策のごみ発電施設では、 逆に死亡事故まで起こしている。あれは拙速な政治の犠牲者である。
     結局、「大きな業界と政治家の太いパイプが合って、そこにお金が流れる」 という非論理で行政は成り立っている。
     リスク評価なんか存在せず、お金で世の中回っているのだろう。
  • 科学的にリスクと効果を分析し、優先順位を立てて税金を投入する。
     こういう当たり前のことが出来ないのは、政治家が皆「文系」の政治しか 出来ない連中だからなのだろうか。
     政府まるごと民営化、分社化して競争させたらどうか?
  • 日本じゃ人身売買は合法ですか?
     先日米国が日本を人身売買の要監視国に指定した。米国は時刻の価値観で 世界の警察を気取っているわけだが、やはり「日本が槍玉に上がる」となると、 中東あたりの皆さんの反感もわかるというもの。
     それはそうと、日本には売春防止とか労働基準法とか、労働行為に関わる 法律はあるものの人身売買そのものを禁止する法律は無いそうだ。なるほど、 暴力団が目をつけるはずだ。暴力団は法律の専門家だからね。
2004.6.16
  • K氏からのメール
     今月初め、珍しく「踊る!オーディオ・アクセサリ」 についてメールを頂いた。
    大変考えさせられる内容だったので、その要旨をまとめてみた。
    a.理屈では説明がつかないことだが光放射、消磁、波動すべてでCDの音が 激変する。これは経験してみないと分からない。

    b.「ちょっと良くなる」程度の違いで100万円する電源ケーブルを買う人がたくさん 居るはずが無い。

    c.オーディオの世界では理屈で説明できない現象がしばしば起きるが、 再現性のないもの比較できないものを信じろとはいわない。

    d.CDをパソコンで聞と20万円程度のCDプレイヤーより音が良い。 リッピングしてハードディスクに落とす。リッピングソフトはEACに限る。 ハードディスク上に置いたWAVEファイルをメディアプレイヤーで聞く。

    e.CDをアクセサリーで処理する前と処理した後の変化をパソコンのWAVE データーにしてCD−Rに音楽CDとして焼いても同じように比較できる。
     1 ノーマル
     2 消磁処理
     3 消磁処理+光放射処理
     4 消磁処理+光放射処理+波波注入処理
     5 消磁処理+光放射処理+波波注入処理+CDの円周カッティング処理
    これで比較ができればどうしてそうなるのか理屈がつけられなくても もうこれは科学でしょう。

     "a" 「激変」という言葉は人によって尺度が違うでしょうから、ここでは ただ「変化」と言い換えることにしましょう。
     CDを聴く時に感じることの出来る変化は「波動etc.」の他にも、トレーの開け 閉めだけでも変化があると言われます。高音はリスニングルームの中で数センチ 座る位置が変わっただけでも変化します。
     人間の側にも「後から出てくるものの方が良いと感じる法則」があり、 あらゆる雑誌の視聴記事でも高価な製品が後のほうに登場して例外が無いため、 我々は生理的にも学習の上でもそのように刷り込まれています。
     たまに某AVACの情報誌のブラインドテストのように「完全ブラインドで価格ランダム」 でテストを行うと、雑誌などの記事とはまったく違った結果が出て驚くわけです。
     つまり、波動で音が変わったことを証明するには、公正なテスト環境を整える ことが必要だということです。
     「経験してみないと分からない」というのは、宗教や健康食品の勧誘でよく 使われる言い方ですね。
     「認知科学」関連の一般書を読むと、人間の感覚がいかに曖昧で、誤りに 満ちたものであるかが分かります。実験のしやすさの問題から、この分野の 論文は視覚についてのものが圧倒的に覆いのですが、聴覚の錯誤に関する 研究もありますし、もっと高次元の「判断」の誤りや「噂」に関する研究も あります。
     これらの研究が明らかにしていることは、「人間は事実ではないことを 経験することが出来る」ということです。
     "b"は、100万円の電源ケーブルを買う理由が、純粋に音のためといえる のかという問題が有ります。
     「音がよいから買う」という人の中が居ても、"a"で書いたように、それが 客観的な事実かどうかを証明はしないということがあります。
     その上、人間には「他人の意見に同調してしまう」という集団の心理も あります。
     人間は集団を作る生き物ですから、自分の「グループの中のポジション」 に敏感です。「オーディオ店の常連」や「マニアの寄り合い」というグループ の中で認めてもらうためには、「耳が良い」とか「高級システムを所持している」 ということがどうしても有ります。
     そのスジのカリスマが「この電源ケーブルを使うと音は激変する」と いった場合そのグループの中で「違いが分からない」と言えば、つまり 「耳が悪い」ということになります。逆に「激変ですね!」と大げさに 騒ぎ立てる人のほうが「感性が鋭い」ということになります。
     言っている本人に本当に音の違いが分かっているかどうかは、他の 人には分かりません。
     こういうグループは「ブラインドテスト」なんてやりません。 人間関係が壊れますから。
     つまり「王様はハダカだ!」ということですね。
     薦められると断れないのは、皆同じです。家の母も「呉服屋」に 「こちらの生地はどうですか、触ってみれば違いが分かります。違いの 分かる奥様にはやはりこれ位の物を持って頂かないと。一生使える ものですからむしろお安いくらいです」
     と言われて、100万円の喪服を買っていました。すでに本人が死ん ぢゃったので、たぶん、1,2回(一回50万円分くらい)しか着てない んじゃないですかね。
     違いが分かる人には高級品が必要だ、という理屈は、商売人の常套手段 です。「健康のためにはいくらお金をかけてもいい」という論法も、 趣味の買物に通じるものが有ります。
     ここでまた"a"が登場するのですが、「体験してみてください」 というのが大きな落とし穴です。人間は「100万円もするものを買う 人が居るのだから、まんざらウソでも有るまい。少なくとも判る人には 判るのだろう」と思うのが普通です。
     そこで「体験」です。
     「Aは○○です、Bは××です。分かりますよね」
     といわれると、なんとなくそんなような気がしてきます。
     すると「自分で体験したのだから真実だ」という信念が生まれます。
     最初は店員に言われたことをなんとなく「そんなもんか」と思っていた 程度のハズなのに、この違いが分かるあなたは、この品物を買う価値が 有るみたいな方向に行ってしまいます。
     この辺の販売テクニックは、呉服でも、寝具でも、絵画でも、みんな 同じです。買う人は納得しているわけです。後から「それにしても高すぎたか」 という思考は、自分が「騙された、踊らされていた」ということになるので 抑圧されてしまいます。
     私のように、雑誌の取材依頼があっても断ってしまう人も居れば、 専門誌にガンガン「是非家に取材に来てください」と投稿して自分から アプローチする人も多いですね。
     どんな高価な機材をそろえても、所詮「買ったもの」ですから、何一つ 自慢にはならないと思うのですが、そういう人にとっては「人前に出して 恥ずかしくないケーブルをそろえること」が目的になっていることは ありませんか?
     長文になりましたが、100万円のケーブルを買う理由は、音以外にも 無数にあるということです。
     理由はどうであれ、大切なことは「そこに100万円の価値があるのか」です。
     「激変」が主目的ならば、普通、100万円あったらスピーカーを変えるか、 アンプを入れ替えるとかした方が、ケーブルを交換するより変化は大きいでしょう。
     ケーブル道楽に走るのは、手持ちの機材が何もかも高額で、今の音を気に いっていて買い換える気が無いというような人が、微調整を目的にやるべき ことでしょう。
     それは趣味でやっていることなので結構だと思います。
     私は「適切なコストと手間」でいい音が聴けることが目的なので、相容れ ないだけです。

     "c"は大変に科学的な態度ですね。
     何度でも再現できて、客観的に観測できるものだけが科学の対象です。説明 できるかどうかは関係ありません。(たとえば、宇宙の始まりはまだ説明 できないけれど、科学の対象です)
     オーディオと言うのは、装置は「科学の固まり」ですが、人間の側が、 科学で扱うには向かないものの最たるものなので難しいと思うのです。
     実際ハイエンドオーディオの世界で起きていることのかなりの部分は 物理現象ではなく心理学だと思います。
     つまり「オーディオの世界にはまだ科学では説明の出来ないことが有る」
    …というとき、彼がウソをついているのでなければ、現象は「未知の物理現象」 か「心理学」で扱うべきものが、どちらかです。
     オーディオが物理現象だけで構成される必要はありません。
     例えば、映画と音楽の関係。組み合わせによって全く作品の意味が変わって しまうことさえあるのは、視覚と聴覚の関係が分かちがたいものであるから であり、「太いケーブルだから良い音がする」「青いケーブルは涼しげな 音がする」なんて話は、物理ではないけれど、心理学で考えれば、事実と 判断して構わないわけです。
     無理して高価なシステムをそろえたから良い音がするはずという、期待感も、 物理ではないが科学です。

     "d"CDをパソコンで聞と20万円程度のCDプレイヤーより音が良い。
     というのはありえると思います。
     Kさんがどのようなシステムの構成で聞いているのかわかりませんが、 恐らくPCからデジタル出力してアンプに入れて いることでしょう。
     リッピングソフトが100%、1bitの誤りも無くデータをコピーできる という前提で「特定のソフトでのみ音が良い」というのは、論理的には ありえないことですが、PCを使う以上、音響的なノイズの量が違うし、 電源に輻射されるノイズが違うし、デジタルケーブルから出力される 精度(ジッターの量)も違うでしょう。
     多くの点で物理的にはPCが不利ですが、物理的に優れていれば音が 良く感じられるとは限らないのが、オーディオです。

     "e"は面白い実験です。
     5種類のCD-Rに「データ」上の違いが有るならば、これは実験するまでも 無く「違いがある」のだから、Kさんに送ってもらう必要もないでしょう。
     では、データは違わないのに音が違う時、…たぶん、その違いが私には 聞き取れないでしょう。
     この場合、私の耳が悪いのでしょうか?
     それとも、未知の物理現象が存在し、これをKさんの耳は聞き取って いるのでしょうか?
     それとも、「音(WAVEデータ)以外の何かの要因」が判断に影響を与えて いるのでしょうか。

     そこをじっくり考えてもらいたいと思います。
     実験の手法としては、装置を別室に置き(装置・実験者が見えると、 視覚情報に惑わされる)、第三者にランダムな順番で 再生してもらい、1〜5の優劣を判定。
     これを複数の人間で何回も繰り返し実験します。
     同時に副数人で聞くと、他人の挙動に惑わされるので、一人ずつ テストするのが望ましいでしょう。

  • データを作成した本人は、正しい判断を出来ません。というのは、 広い意味での投入したコスト(お金、労力、時間etc.)に感覚が 支配されるからです。
     「苦労して手に入れたものは良い物のはずだ」という感覚は、 生物学的に本能に刻み込まれた条件反射なので、少しぐらい 悪化していたとしても「良い」と判定する可能性さえあります。
     「全く同じ商品の金額を倍にしたら売上が伸びた」という話は 流通業界の逸話として広く流布していますし、松竹梅、とあれば とりあえず竹が売れるのも常識。名前だけの黒豚が売れるのも常識。 つまり、人間は中身より金額で判断してしまうことが一般的なのです。
     豚肉の味の違いは、比較すれば明らかなのに、それでも偽物が売れる と言うことは、よく出来た偽物のケースも有りましょうが、本物を 知らずに偽物で満足している人も多いものと思います。
     「なんでも鑑定団」で驚くほど多くの「自称マニア」が骨董屋に 騙されて高額商品を買わされているのが暴露されているのも、 オーディオマニア的に 「他人事」と言えるはずが有りません。
  • 根本的には、音に与える影響は、概ね(多少の異論は有っても)次の リストの順に重大だと考えられます。
    1. 室内環境…反射・吸音・防音・広さetc.
    2. 機械的変換を伴う装置…スピーカー・アナログ盤関連
    3. 機械的動作をする装置…回るもの一般
    4. 微小な信号を扱う装置…アナログ盤のカートリッジ、アンプ類
    5. 大電力を扱う装置…パワーアンプ
    6. アナログ信号を扱う装置…アナログ回路全般
    7. デジタル信号を扱う装置…デジタル回路全般
    8. アナログケーブル…大電力、高周波ほど影響が高い
    9. デジタルケーブル…まだ議論百出の分野
    10. 番外…各種アクセサリ・設置・電源・小細工etc.(各段階に比例した効果)
     アクセサリ、使いこなしで音が変化するのは事実ですが、例えば「インシュレーター」 の効果は、機械的な動作があるものに効果的なのは明らかだし、アナログレコードの 足とCDの足では、アナログのほうが大きな違いになることは明らかです。
     アンプに入出力される信号と、室内音響の影響を含めてスピーカーから出てくる 波形、周波数特性が似ても似つかないのに比較して、ビット単位で比較しても差が 出ないようなデジタル領域の問題を比較した時、何か工夫して効果が大きいのが どちらか、まったく自明です。
     部屋にお金をかけるのは大変なことです。根本的にやるには何千万円も かかるし、生活と切り離せないから制約も多い。それでも、せめて反射 吸音に手はかけたいもの。
     スピーカーも、案外住環境の制約が効いて来るので100%好きなように するのは難しい。しかし置き方の工夫は念入りにしたい。
     というように、順に重要なものから対策していき、最後に行き着くのが 怪しいアクセサリー類。上流に妥協を残したままちまちまとアクセサリーを いじるのは、寄り道に過ぎない。というわけで、私はそんなものに興味を 持ちません。
  • そもそも、アナログ盤の時代は、実に使い手の工夫の入り込む余地が多く、 何をいじっても音は変わったものです。
     それが、デジタル時代になって不要に成った。
     アナログ時代の、アクセサリメーカーと評論家の生き残りをかけた商売 が、針小棒大なプロパガンダと、新たな信者を生んでいるのが今の オーディオ界で、商売人の売り文句なんか信用すると、無駄遣いするぞ、 と若い方には忠告したいですね。

  • 人間は原音に忠実な再生を最高の音だとは感じない(こともある) という事実に関しても、じっくり取り上げる必要があるなぁ…
  • 某誌今月号の「デジタルケーブル特集」
     ライター氏曰く「デジタルケーブルによる音の傾向は、概ねそのケーブルを アナログ接続で使用した場合の音質傾向に順ずる」
     しかしだ。アナログ接続の場合、流れる電気信号と結果の音波の間には、 明確な相関関係があるのに対して、デジタル信号は、まったくそのような 相関関係が無い。ドルビーや、DTSの圧縮音声となれば尚更。
     デジタル信号をアナログ的に見ると、基本的にアナログ音声の音量にも 周波数にも関係なく一定のパワーのランダムなパルスの列だ。
     このライターは、心の中でアナログのイメージを重ねてしまって いるだけではないのか。
     そもそもアナログケーブルの記事だって、同じケーブルを複数の ライターに個別にレビューさせた記事では、凡そレビュワーごとに 矛盾した記述になっていることが多い。
     書かれているほど大きな個性があるならば、プロの批評家の耳ごとに 全く違う音が聞こえるはずが無い。つまり、誰かが嘘を書いているのだ。
  • 辰野のほたる写真 asahi.com
     14日(月)撮影で、1万匹だそう。私等が見に行った12日には8,000匹だというので、 それでも当たり年の2万超よりは地味なほうか。
     それにしても8分露光というのは尋常じゃない長さだ(^^;
     露光時間を長くしても、ほたるは動くため、一定の明るさ以上には写らず、飛跡が長く 数が増えたように見える。一方背景はシャッターに比例して明るくなる。
     つまり、シャッター時間はホタルの数と背景の明るさを決める。
     アサヒの写真を見ると、些か背景が明るすぎて幻想的な雰囲気にかけると 思うが「報道写真」だからこういう撮り方なのだろうか。
  • 長良川河口堰は接待で作られていた
     税金で飲み食いできるとなると、旨いんだろうなぁ。赤坂の料亭街も今は 大変らしいし、築地の場内に素人が入れるようになったのも結局は 「接待」が下降線だからなんだろう。
  • 三菱ふそうISO9001取り消し…だそうですが、ちょっと考えるとそもそもISO9001が とれたということ自体、9001の存在意義を根底から覆しませんか?
2004.6.15
  • 『古畑任三郎 2nd season DVD-BOX』購入
     気が付いたら発売済み。BOXは売り切れが多く危ないところだった。
     2nd seasonには「今泉シリーズ」が付属していて、これを見るのがまた楽しみだ。
  • シャープからフルHD液晶TV
     8/1発売。数年後にはフルHD当然になるのだろうか…
  • コンフリーで肝臓障害 …検索すると、たくさんの健康食品HPが引っかかり、業者の対応は遅い。
     年中健康食品の健康被害情報はあるのだから、いい加減に懲りない消費者も 困ったものだ。「バランスのよい食事」以上に体に良い物が有るはずが無い。 (薬効が証明できるものなら、ちゃんと医薬品になってる)
  • 深 山 毒 草 園
     そもそも「コンフリー」を毒草として紹介しているページもあるね。
  • 三菱ふそうのトラブル隠し159件
     人身事故もたくさん起きているわけで、関連する死亡事故は「未必の故意による殺人」 ということになるんじゃないかね。
     それにしても、日本の技術力で普通に開発・生産してこれほど多くの不具合が出る… という、それ自体が、理系の人間にとってはショッキングなことだ。
     警察も事故原因の調査で、真面目に確証を取っていないということが浮かぶね。
     過去の類似の事件と付き合わせれば、メーカーが「それは整備不良だ」と言っても 怪しいと分かるはず。事故原因に車の不良が疑われるケースを登録するデータベースくらい 必要でしょう。
  • ニュートリノに質量があることを確認
     週末の新聞でこんな記事を見つけて、一人で「凄い」と叫んでいたのであった。 家族は何が?という顔だが、日本人の発見で宇宙論が書き換わるんだよ。 凄いよね。
  • 地球温暖化対話
    質問:
     コップの氷が溶けても水面の高さは変わらないのに、どうして南極の氷が溶けると 海水面が上昇するの?
    回答:
     北極の氷は海の上に浮いています(コップの氷と同じです)が、南極には陸地(南極大陸) があり、氷は大地の上に積みあがっています。
     南極の氷山が崩れ落ちる映像をTVで見かけますが、あの氷はもともと南極大陸の山々 から流れ降りる巨大な氷河の裾野と言える部分で、北極の氷をコップに浮かぶ氷に たとえるなら、 コップにどんどん氷を継ぎ足しているのが崩れる南極の氷の映像の意味です。
     南極大陸の面積は、約1300万m2で、日本の面積の約36倍。
     大陸の95%以上は大陸氷に覆われており、その厚さは平均2450m,最大4000m。 地球上の氷の90%がここに存在します。
     南極の氷はこれほどの体積があるので、この氷全てが溶けると海水面は75m上昇する といわれています。
     つまり、南極のたった1%の氷が溶けることで75cmの海面上昇が起きるわけですが、 太平洋の島国の中には、1mの海面上昇で国土の全てが水没してしまう国もある のです。
2004.6.14
  • 一週間の時計の誤差、まとめ
     結局平均日差は+3〜4秒というところだった。
     カタログ値の10倍以上の精度が出ており、一週間に30秒と狂わないので「週一回、 月曜に時報と合わせる」という程度の世話焼きで都会生活だって充分だ。
    (逆に最低そのくらいの頻度でリュウズを回していないと、精度はともかくリュウズ の軸が固まってしまいそうで怖い(^^;)
     この時計(PROSPEX ダイバースキューバーSBDA001)は、機械式時計の入門編という 程度の軽い気持ちで買ったのに、なかなかの精密機械ぶりに感動した(^^)
     後は、一年後にどれくらい精度が保たれているか、というようなことがまた、 興味の種になる。
  • 年金法案後に自民支持率急落…小泉純一郎首相は支持率低下に「上がるときもあれば下がるときもある」と平静を装っていた
     支持率の低下は政治不信を指摘する国民の声だと、小泉総理本人だけは 考えていないようだ。どうも政治を ゲームとしか考えていないフシが以前から見えはしないか?
2004.6.13
  • 今日は昼までゆっくりして帰るだけ。
     昨晩も食べたけれど、庭の菜園には今、アスパラ、茗荷、きゅうり、 ふき、などなど、すぐに食べられる作物がたくさんあるのに加えて、 夏にかけて、茄子、ピーマン、とうもろこし、かぼちゃ、ジャガイモ、 トマト、キウイ、小松菜etc.が植えられている。手間はかかるだろうが、 楽しそうだ。
     妻は比較的都会ッ子なので、アスパラやオクラが生えている様子 はうちの畑で初めて見たらしいが、まあ、田舎で自慢できるのは こんな所くらいかなぁ。
  • 実家で見かけた新聞にウォーキング教師「デューク更家」氏の写真があって、 えらくカッコいいと思った。たぶん、現実よりも。
     それで、台所でがさごそしている父を被写体に撮影方を真似(笑)
     レンズは28mm(35mm換算)の広角にして、縦位置で被写体の全身が納まるサイズで、 腰の高さで水平に撮る。
     こうすると、足が長く、頭が小さく写る。広角レンズの 「画面周辺が引き伸ばされた感じに写る効果」が効く。だから、 こうすると実物よりすらっとして見えるような感じに なるなぁ。
     普段の人物写真(妻とか?)は、だいたい望遠寄りで上半身の撮り方が 多いわけだが、たまには広角レンズでパースをつけて撮るのも面白いね。
  • 帰りは物凄く爽やかな天気。
     これが昨日ならほたる祭りもさぞ…と思うが、こういうのも運。運も 楽しみのうちと思ってまた来年。
  • 渋滞は左端が速い説
     中央高速の上りはいつも何がしか渋滞があるが、少し前にTVで 「渋滞は左端が速い」という説を見たので気にしてみた。
     直感的には、左の車線は合流があったりする為に走りにくそうな 気がするが、確かに一時間あまりの渋滞の間、ず〜っと左を走っていた 高速バスに対して、右を走る車は前になったり後になったりするけれど、 大局的にはほとんど変化が無い。
     頻繁に車線変更する車も、渋滞の出口で100mは違っていないように 見える。ならば、大人しく淡々と左を走るのが楽だという結論は正しい ようだ。
  • 新宿三丁目のスタンディングのイタリアン(イル・バーカロ)に行く
     妻が地下鉄の広報誌で見かけたという店。
     あまり流行らない立地に見えるが、結構盛況。つまみは、大皿に 飾ってあり、スモークサーモン一切れとか、白魚のオリーブオイル漬け 一すくいとか、そういう極小単位を、100〜200円で頼むことが出来て、 女性一人で10種類以上注文して行くお客さんもいた。
     こういう店が近所に有れば楽しい。
     若い店員さんは一人でテンテコマイという感じだが、一生懸命で、 ちゃんと目配り怠らず立派である。料理の出が遅くてもお待たせ しましたの一言でまったく気分が変わるのだから、見習わなくちゃな と思ったくらい(^^)
2004.6.12
  • 小岩菖蒲園
     台風一過で晴れるかな?と思った天気は、微妙に愚図ついている。が徒歩20分の 観光地、小岩菖蒲園を今年も見学。
     雨上がりの午前中ということからか、人ではさほど無く、半分は近隣の 写真同好会か?という雰囲気であった(^^; でも、毎年思うことだが、本気で 「入選写真」が撮りたいのなら、早朝か夕暮れか、とにかくか〜っと日が出て 花もしおれた時にとってもしょうがない(^^;
     アジサイの花を撮影している中年男性は、茂みに踏み込んで何をしている のかと思えば、枯れかけた花をちぎったり、見栄えの良い花を洗濯バサミで 寄せ集めたりの小細工をしている。こんなマナー違反をする人が居るから、 「三脚持ち込み禁止」の観光地が増えるのだなぁ。
     小岩菖蒲園は主催の「写真コンテスト」が有るので撮影自体は奨励している わけだが、ならば尚更、植え込みに踏み込むようなマナー違反の無いように 指導する必要があるかもしれない。
  • 辰野ほたる祭り
     昼から地元長野の「ほたる祭り」見物に出かける。ほたる見物と親の様子 を見に行くのと半々て感じではあるが、今年はもう三回も実家に顔を出して いるわけだが。
     ほたるも、台風天気の様子を覗いながらの出陣。晴れてくれるものと 信じて出かけたが、道々にわか雨に降られて不安な感じもありつつ、 やっぱり降った(^^;
     会場は最後に行った20数年前と比べて屋台の数も増えて、賑わっているが 何しろ雨で大変だ。浴衣の娘達が「寒い〜」と叫んでいるが、もちろん、 ほたるだって「蒸し暑くて風の無い夜」が一番飛ぶに決まっているので、 気分は「今年は下見だ〜」と開き直っている。
     延々続く屋台の列を30分も歩くとやっっっと、ほたるの居る公園に到着。
     雨は降ったり止んだりだが一応カメラの用意。雨のせいで超満員でないのは、 写真を撮るにはかえって楽なくらいだが、問題はほたるだ。
     雨の草叢の中でぼんやり光っていたほたるが、小止みになるとあちこちに 舞い始める。
     だんだん数が増えて、たくさん舞いだすとなかなかの眺めである。
     昨年父が下見に行ったときと比較すれば「1/3くらいの数かな」という ことだが、地元によると8,000匹とカウントされており、結構な数だ。
     妻も結構楽しんだようだ。
     ここのほたるは、地元の高校を中心に幼虫を養殖して育てているので、 ピークの数字は気候に左右されるとはいえ、毎年ちゃんと沢山飛んでくれる。
     だから、成虫に羽化する時期と、蒸し暑くて風が無いという条件がピタリ と合って、いっせいに舞い上がったら、今回の何倍も凄いだろうと思うと、 早くも「また来るぞ」と誓うのであった。
  • ちなみに、写真のほうはISO400,50mm/F1.4,15〜25秒くらいのシャッター で結構撮れていた。
     月明かりのせいか、ほんのり明るいのであまり長時間シャッターを 開けられないが、シャッターを開ければあけるほどたくさんのほたるの飛跡 が写るので、肉眼の印象以上に写って美しい。
     携帯の液晶が照明になって、所々に観光客が写っているのも面白いが 案の定「フラッシュ」をピカピカしている素人な人も多くて、場内アナウンス で指導されたりしているのであった(^^;
     ともあれ、F1.4の明るい標準レンズを用意していったのは大正解。
     AFも効かず肉眼で見えもしない暗いほたるまで写って、ちょっと幻想的だ。
     距離はまったく手探りであわせたので、豆電球程度の明かりがあれば、 目測でももっとシャープに撮れたろう。
  • 夜の10時頃、帰宅して父と宴会
     母が亡くなってから今まで、帰省すると夕食は父の自作の料理と、 スーパーの惣菜の半々くらいのツマミで飲んでいたのだが、今回は 父の自作一品(今日は何と「肉じゃが」)と、うちの妻の料理で宴会 をした。
     何が何処にあるのか良く分からない台所で、なんとか無事に支度も 出来て、食べ過ぎになるのは、いつもと同じだったなぁ(笑)  酒は「信濃錦」純米。地元の酒だが、これは本当に純米らしいコクと 吟醸酒ほどは強くないフルーティーな香りがバランスして飲み安い 良い酒だ。地元にいい酒があるのはなんとなく嬉しいね。
  • 妹と時計の話。
     旦那が最近時計を買ったそうだ。もともとロレックスの60万円の時計が 欲しかったところを、オメガのマリンなんちゃら(シーマスターだったかも) に落ち着いたとか言う。
     先日セイコーのPROSPEX ダイバースキューバ(実売3万弱)を 買った私としても興味のあるところだが、妹の夫が「大物買い」をやって いると、こっちは「うちの夫の道楽なんか可愛いものだ」という言い訳が立つ(笑)
     件のシーマスターが如何ほどのお値段かは聞かなかったが、私の時計と 「よく似ているな〜」と妹は言っていたので モデル2541-80定価180,000円か。
     私のセイコーと大きさ重さデザイン、どれもよく似ているが、こっちは中身が 機械式だというところが売りだったりする。ダイバーズウォッチは回転ベゼルが 目立つのでどうしても似た感じになるが、デザイン的には「直線基調でシャープ な雰囲気」というのがこっちの特徴かな。
     ともあれ、時を同じくして似たようなものを購入しているのが不思議ではある。 シンクロニシティってやつだな。
2004.6.11
  • これから使えるようになるかもしれない人名用漢字
    主な漢字は下記。
    芭、庵、撫、蹴、鷲、桔、梗、牙、駕、芯、榎、湊、舵、柑、雫、檎、煌、遥、苺、琥、珀、萠、惺 禮、榮、驍、潰、疹、呆、癌、呪、淫、姦、怨、怯、溺、糞、厭、妾、蔑、垢、罵、屍、痔、骸
     ふ〜ん。『犬夜叉』の登場人物の名前って、戸籍上使えない漢字だらけだったんだな。
  • 有楽町のビックで初めてEOD-1DmarkIIの実機を触った。
     秒8.5コマの連写はもはや「シャッター・チャンス」という言葉の意味を 失わせる。だってムービーが24コマ/秒なんだから、8コマ超えたら通常の TVアニメのコマ数に匹敵する。とても「スチル写真」とは言えない。
     1コマ・モードにしても、シャッターが切れた直後に猛然と次の シャッターをチャージするグワっという手ごたえが凶暴な印象。 腹をくくって動き物を撮影したらそれは楽しそうだが、う〜ん(^^; 車に乗ると人が変わる…みたいな現象を誘いそうなパワーを秘めて いるなぁ。
     メニュー画面は、見た目が10Dとは全然違ってIXYみたい。ボタンを 押しながらダイヤルを回して選び離すとセット、というオペレーション には慣れないと戸惑うね。慣れると早いのかな??
2004.6.10
  • 『OD2』音声解説・スタッフ編鑑賞
     監督が美術、照明、撮影などの主要スタッフを招いて対談していく形式の解説。 物凄く情報が多くて一度聞いただけでは頭に入らないなぁ…(^^;
  • 『OD2』音声解説・シークレット編鑑賞
     夜もふけて、発見しただけで終り。
     ネット上には、「公開録音のシークレット編」が有るような情報がある (公開録音の募集要項が公式ページにある)のだが、発見したのは、スタッフの 内輪話の公開録音ではないバージョンのよう。
     とりあえず、入り口は「音声解説」のメニュー(カセットテープの画)に突然 「ICレコーダー」置かれた絵が追加されていた。
     このICレコーダがどうやって現れたのかがよく分からない(^^;のだが、解説の 冒頭で
    「何人の人がここまで辿り着けるんでしょうね〜」と参加者が言っていたぞ。

  • HV版『ザ・ワン』鑑賞★
     ジェット・リーのカンフー物は好きなのだが何となく「DVDを買うまでも 無さそうな」と思っていた作品がめでたくWOWOWで放送(^^;
     ストーリーは、この宇宙は多次元の平行宇宙から成り立っており、それぞれの 宇宙に同一人物が生きている。ワームホールを通じて個々の宇宙を行き来できる 技術を持った世界に「次元警察」があり、もと次元警察官の主人公は、偶然 他の宇宙の自分を殺してしまったことから「他の宇宙の自分が死ぬと、残った 自分がパワーアップすることに気付く」
     彼は他の宇宙の自分を皆殺しにして、全能のパワーをもつ「ザ・ワン」に なることを夢想し、ついに最後の一人を殺すところまで来た。
     その頃、残ったもう一人の自分は警官として平凡な日常を送りつつ、しかし 「二年前から、自分が何だか人ならぬパワーアップ」を遂げていることに 気付いていた。
     そしてついに二人は対決する。追いかけてきた次元警察官と共に…。
     話としては、他の自分を殺すと、悪い自分だけでなく残った他の自分も 同じだけパワーアップしていることがミソ。そうでないと簡単にケリが 付いてしまうから。
     また、最後に一人残った場合何が起こるのかは、誰も試したことが無いので 本当は分からない…というのが情けない(^^; 宇宙のバランスが壊れて滅びる かも…と言っているが、日頃から百以上の平行宇宙で、微妙に違う人生を 送っている人間が微妙に違うタイミングで死んでいるだろうから、この 作品の理屈を適用すると、コンマ何秒かでも遅く死にそびれたジジババが、 至る所で超人化しそうな気がする(^^;;;
     また、想像どおりラストの悪者は捕まり囚人惑星に送られるが、 現地の荒くれ者のなかにブチ込んだら、彼が囚人に寝首を掻かれる可能性が 跳ね上がり、残った良い物一人が「ザ・ワン」になってやっぱりマズイんじゃ ないか…などなど、アイディアの始末が大きく破綻していてSFとしてはちょっと どうかと思う。(良い物のハッピーエンドもベタベタ(^^;)
     ジェット・リーのカンフー(?)は、ビジュアル的にはカッコいいのだが、 イマイチSFに馴染まないし、ワイヤーアクションの多様が本来の拳法の 美しさをスポイルしていると思うのは以前から同様だ。
     同じ超人拳法でも『マトリックス』みたいに「弾丸も止めちゃうぜ」 という程開き直っていればアレだが、銃や爆弾のほうがやっぱり強い わけで、殴りあう必然性が弱い。
     そして、互いに60人分の宇宙のパワーを得て殴り合っているわりには CGの演出が貧弱かな〜と思うわけで、やっぱり予算の違いは大きいと いうことなのかな。なんかロケも夜と室内ばっかりで狭くてスケールが 小さいんだな。
     ぜひ、リー様をビッグな作品に出して上げて欲しいものである。
  • HV版『ザ・メキシカン』鑑賞 ★
     HVにての再見である。
     これもなんだか凄い低予算映画で、ブラピとジュリア・ロバーツの初競演 といっても、一緒のシーンはほんとに少ないし。前半1/3は「ジュリア・ロバーツ のパート要らないじゃん」と思うほど。  でも、ラブ・コメとしては、こんな物かね。
     先々で結構大勢(5人かな)マフィアや殺し屋が死んでいるのに、ぜんぜん 主人公におとがめ無しなのは「メキシコ」だからなんでしょか(^^;?
     まあ、B級ラブコメとしては合格ラインだと思うのだけれど、の割には 殺人が多いのが難点かな。だって映画とはいえ人がバンバン殺されて、 しかも主人公が自分で殺し屋を撃ち殺しちゃったりしてるのに、笑えない でしょ。
     アメリカ人的には「メキシコでゲイの殺し屋を撃ち殺す」っのは全然 OKなのかな。分からん…
  • 『攻殻機動隊S.AC』最終回鑑賞
     ラストから3話はハイビジョン版で鑑賞。
     この作品はCGが緻密でとても綺麗な絵柄なので、LBサイズの地上波を 見るのより全然いい。が、所詮は画なので実写のハイビジョン映像ほど テクスチャのディテールが無い。 DVDの最高画質レベルでも満足できるくらいの作画の密度ではないかと 思う。
     まあ、本気でカリカリの高解像度で撮影すると、背景画の画用紙の 繊維が見えたりして、本来意図しない画になる可能性もあると思うので 仕方ないかも。
     最近のアニメとしては、シリーズに付き合う価値のある高いクオリティー の作品だった。まあ、非常に複雑な作品なので分かりにくいのだが、 それだけに、頭からもう一度見ても新鮮に楽しめそう。
  • 今日の腕時計
     静かに過ごして+4秒。おおむね付けっぱなし。
2004.6.9
  • 『OD2』音声解説・キャスト編鑑賞
     昨夜はキャスト編と途中で沈没してしまったので続き。
  • 今日の腕時計
     腕につけたまま寝て起きたら、一晩(10時間くらい?)で-0.5秒。たぶん「12時下」 の姿勢なんじゃないかと思う。 体温のせいもあるか。外していると温度が低いので進みがちになるのだと思う。 (外してガラスを下にしたら+4秒なので、こちらのほうがかなり正確。)
     日中デスクワーク中は、パソコンを叩いている体制なので、ガラス上でじっと しているのに近い。
2004.6.8
  • 『踊る大捜査線 The movie 2』音声解説
     このDVDには、3種類(プロデューサ、役者、スタッフ)の「音声解説」が入っている。
     プロデューサーの解説は、試写室にファンを集めた公開収録で、解説というよりは 「一緒に楽しもう」みたいなノリ。役者と監督を褒める発言が多かった。
     オープニングの訓練は、最初は「ジャンボ機」で使えそうな空港を日本中探して ロケをしたとか、橋のロケハンをしていたために「今度の踊るは日本中を回る」という 噂が立った(湾岸署なのに全国縦断するはずが無い)とか、その後、空き地に立てた 訓練施設の案を経て「ふじ丸」での訓練になった話。
     しかし、あの訓練は客船だったからこそ、絵的にスケールが大きく、豪華で変化に 富んだものになったのだと思う。飛行機だと密室だし、狭いからSATが踏み込んだら 一瞬で終わってしまいそうな気がする。(そう思うと『エアフォース・ワン』の設定は 上手く出来ている。)
     これだけのことをタイトル前にやってしまうのだから豪華になったものだ。
     役者の解説は「スリー・アミーゴス」と本広監督の4人だが、「1のオープニングは 車にこもってゴルフ接待だったからね〜」と、スリアミも感慨深げ。でも彼らは 参加できずに残念そう。
     役者解説のほうでは、この三人が「今回は出番が少なかったな〜もっと活躍 したかったな〜」と監督を責めるシーンがしばしばあり、「次はこうしようよ」と 続編撮影に大いに乗り気だ。プロデューサーも4,5年に一本のペースでやりたい ような発言。続編では和久さんが見られないのは残念だけれど、楽しみだなぁ。
     プロデューサーは「ネゴシエーター・真下」という映画の構想を語るし、 スリアミがもっと活躍する作品は見たいし、誘拐、連続殺人ときて次は何と 戦うのか分からないけれど、事件は小さくても面白い続編は作れると思うな。
  • 踊る…のクレジットを見ていたら、織田くん使用の定番時計「ウェンガー」の ほか、「シチズン」「カシオ」「ハミルトン」などなどの時計メーカーがずらりと 並んでいたが、何故か天下の「セイコー」は参加していない ようなんだな。
     人気俳優が使った小物は爆発的に売れることもあるから、協賛各社も力が 入るだろう。
     で、シチズンとセイコーは共存できないのかなぁ…。
  • 高い時計の話 - 70年前の骨董品でプラチナ外装。2億円。高いな…(笑)
  • 一日一合以下の飲酒は 脳梗塞リスクが低い - asahi.com
     昔からそういうけれど、新たに研究がまとまったそうな。ちなみに三合以上飲むと 逆に脳卒中のリスクが高くなる。アルコールは血を固まりにくくするからだそうだ。
     ガンも、一日一合の人がリスク最低。
     しかし、大半の酒飲みは一合で済んでいないのではないかという気もする。 統計では分からないが、居酒屋で酒を飲むと「受動喫煙」の害も有りそうだ。
  • IBM社員がエコマラソン
     社員と家族が身近なエコを実践。ポイント上位の家族5組を北海道旅行に 招待するそうだが、エアコンの温度を 1度あげた程度の身近なエコ効果は、ジェット機の燃料で何倍も帳消しになる ぞ。箱根旅行くらいで止めとけば…(笑)
  • 今日の腕時計
     腕から外して、ガラスを下に伏せて置いたら一晩で4秒進んだ。
     精度が変化する原因は、「ゼンマイの巻き度合い」「温度」「姿勢・置く向き(重力)」 (「磁気」「振動」)などがある。
     ぜんまいを巻いたほうが安定する。温度は低いほうが進む。 姿勢は時計一つ一つに癖があるはずなので、進む置きかた、 遅れる置きかたを見つければ、リューズを回さずに時間を修正できるというのが理屈だが…
    参考:9S56マニュアル  帰宅して計ると、日中はほとんど誤差が無い。+1秒。
2004.6.7
  • SONY 4K SXRDプロジェクター製品化 - 8万ドルだそうで(^^;
  • 修理に出していたAGS(5M22)が治って来た。
     金属バンド、リューズの交換を含めて22,100円。買ったのは6万円台だったよう な気がするので充分直し得でしょう。
     蓄電池の仕様が変わってフル充電「3日間持続」から「120日以上持続」に変化。
     充分発電しておけば、相当放置しても大丈夫になったわけだが、発電機は従来 のままなので、フル充電のためには2000〜3000回も振る必要があるのだとか(^^;;
     それにしても10年ぶりのオーバーホールなので、なんとなく発電機の回る音も しゅるしゅると快調になったような気がするね。
     リューズは金メッキの傷から腐食していたのだが、交換、取り外した部品を 改めてみるとまさに「溶けた」という感じ。地金の素材はなんなのだろう。
     ケースは純チタンで微細な擦り傷はたくさん有るがそれだけ。10年も毎日使ったのに 丈夫だなぁと思う。
  • 今回買った機械式ダイバーズ・ウォッチは、ごつい「プロトレック」からの 移行だったので目方はともかく大きさはむしろ小さくなったくらいだったのだが、 修理から戻った「AGS」は比較すると、空気みたいだ(^^; 重さも厚みも半分以下 (実測で50gほど)
     機械式を買った初日の「腕が重い…」というイメージはずいぶん 軽くなった気がするけれど、こちらは、つけている事を意識するくらいの 存在感は常にある。
  • 今日の腕時計
     普通の平日、5秒進んだ。
     公称精度の約10%の進み。
2004.6.6
  • 『ベイサイド・シェイクダウン2』DVD鑑賞 ★★
     音の迫力、凄くなってる。画質も明らかに解像度が高い。ハイビジョンには 全然かなわないけれど、通常版と比較すれば、細部がくっきりと見える。
  • 今日の腕時計
     思い切り静かに生活した今日は、0.5秒遅れた。
     これって、公称精度の100倍も優秀なのだが…
  • プチ焼肉パーティー
     「リビング・ホームシアター」を汚さずに焼肉をするのは難しい。
     なにしろ部屋は精密機器でいっぱいなので、焼肉の油煙は厳禁だ。
     引越し当初はベランダに電磁調理器を持ち出して何度か試みたが、結局 煙が凄くて遠慮が。…というわけで先日からやっているのが、台所で 焼きながら食べるという方法。火力は強いし、換気扇をガンガン回せば 部屋は大丈夫。
     電磁調理器用の「南部鉄製、波々付き鉄鍋」は、もう何年も使っている ため、だんだん調子が良くなってきているのだが、直火にかけるように なって、さらに調子がよく、バリバリの焦げ付きも、割り箸で軽くつつく だけでパリパリと9割は剥がれてくれるようになった。
     あまりにも焦げ付かないために、下手をすると、前の肉のこげたタレが 次の肉にくっついて剥がれてくるほど。鉄鍋を育てるって楽しいな。
  • ちなみに「一人で天ぷら」をする時には、当然台所で立ったまま 食事。揚げたてなら素人が作っても旨いからね。
     先月は徹底的に揚げ物が続いたが、今月も「梅雨を跳ね除ける」 という口実でいくか(笑)
2004.6.5
  • タブラトゥーラ・石響ひさしぶりライブ鑑賞(四谷)
     タブラトゥーラね結成20周年になるそうだが、今年から「山崎まさし」という 「ビウエラ」奏者の新メンバー(といっても、年はリーダーのつのだたかし氏と ほとんど変わらない) が参加して、パワーアップした。
     この人はもともとフラメンコギターの名手で、テニクカルな部分は凄いし、アドリブ 演奏もなかなか熱い。なにより、和音を出す楽器がつのだ氏のリュートと分担できる ことになったので、つのだ氏が好き放題演奏できるようになったのが大きいみたいだ。
     おかげで、曲目はいつも通りの古楽&オリジナルだが、どれも新たに パワーアップしている。
     ごく一部に、音が多くなりすぎたと感じる部分も有るのだけれど、たぶん、 徐々に馴染んで新タブラトゥーラのサウンドになっていくのだろう。
  • 機械式腕時計をしているのに、本気でたくさん拍手をしたので、ぜんまいが ぶち切れるのではないかと少し心配だ(笑)
     帰宅して調べると、どうも4秒くらい遅れた気がする。元の精度が+45-35の幅が あるからこのくらいの誤差、なんの理由か分からないけれど。
2004.6.4
  • 『踊る大捜査線・レインボーブリッジを封鎖せよ』DVD購入
  • 『ベイサイド・シェイクダウン2』DVD購入
  • 『ザ・ラスト・サムライ』DVD購入
  • 千葉にも腕利きの時計屋さんがということなんだが、銚子は遠いぜ…
     さて、良い店が見つかるか…?
  • 小学生が学校のシャッターに挟まれて大怪我
     6年くらい前にも同じような事件が有って、全国の学校の防火シャッターが 一斉点検された。今回は閉鎖レバーが引かれていたということだから、閉まった のは故障ではなく悪戯だろうか。
     それはそうと、子供達は閉まりかけたシャッターを次々と潜り抜け、 最後の子供が首を挟まれたのだというから、ちょっと「回転ドア事件」に 通ずるものがある。
     防火シャッターが閉まるという事件でパニック状態になった 可能性は有るけれど、基本的に今の小学生が「危険を察知する感覚」が 弱いのは全国的な現象なんじゃないかな。
     大人も同じかもしれないけれど。たとえば、毎年夏になると川の中州に 取り残されるやつが居たりする。本当に学習能力が無いよ…。
  • 腕時計を購入したぞ
     腕時計(SEIKO AGS)が故障してはや二週間。修理の上がりはまだ3週間も先。
     今はしかたなくCASIOの「プロトレック」(G-SHOCKにアウトドア向き機能を 載せたもの)を使っているが、多機能の液晶は見にくく日常には便利でないし、TPOっ てものもあるし、代替機が欲しい毎日だ。
     あまり高価な時計に手を出す気持ちも無いが、そろそろ「機械式時計」 も欲しい(ので、必然的にあまり安くはならない)。
     何故「そろそろ機械式」かと言えば、今まで、時計は壊れたら買い換え を繰り返してきたけれど、長く使えるものにこだわりたいと思うように なったわけだ。
     機械式は、クオーツと違ってよほど錆だらけにならない限り、修理しつつ 「一生使える」可能性がある。(今回壊れた時計も修理に出しては有るが)
     実は、メガネも靴も、身につけるもののほとんどを 「壊れたら同じメーカーの同じモデルで買いなおし」をしていて、私の 外観は白髪が増えたこと以外10年以上変わってない。気に入ったものは 長く使いたいのが基本だ。
     でも、クオーツの腕時計は10年経つと同じ物は売ってないんだよね。
     実用的な「電波時計」も良いけれど、(おじいちゃんの時代から変わって ないようなデザインの)ベーシックな機械式時計で、良いものを見つければ それこそが、一生物だ。
  • おじいちゃんの腕時計とは
     子供の頃、壊れた機械式時計を玩具にもらったことが有る。ぼんやりした 記憶しかないが、開けてみて内部の美しさに感動した記憶だけは鮮明だ。
     ケースは銀色の金属バンドで球形ガラス(めっちゃヒビが入ってた)、  文字盤はシンプルで数字無し、曜日と日付の小窓が有った。
     同じ物が欲しいわけではないが、これが私の腕時計の源風景だし、 飾り気は無いが実用の美があったように思う。
  • 時計選び
     さてそういうわけで、新しい時計選びである。
     時計の本質は、見やすさと精度だ。ストレートに「おじいちゃんの腕時計」 路線で見やすさと精度を追求すると 「グランドセイコー」 あたりだが、だいたい40〜50万円コースだ。
     これは妻が「身分不相応な振る舞いはおやめなさい」と泣いて諌めるので(笑)、 とりあえず後10年くらい後にまた考えてみようかなぁと思う。本心では「精密機械」 にお金をかけるのは全く無駄遣いと思わないし、「金ロレックス」なんかと 比べたら外観はまったく地味で、時計が好きな人だけが気付くような高級品で あるのがいいと思うのだ。ロレックスも時計の本質を大切にした本物だが、 あれほど自己主張する時計と釣り合う持ち主は多くないはずだ。
     さて、それでは「機械式時計の入門編」を何か探そう。
     「精度の追求」は値段を考えると難しいが、「何処までが許容範囲なのか」 という確認も必要だ。
     「電波時計」の精度が生活する上で必要ないのは当たり前で、あれは 「精度」を云々するより、電池が切れるまで何もしなくて良いという 手間のかからないことや安心感を褒めるべきものだろう。
     クォーツの月差15秒〜年差数秒という精度は、充分「何も触らなくて 良いレベル」だ。
     それに比べると、機械式は「日差数秒〜数十秒」
     最高精度の製品なら、月に一回の修正を必要とする程度だろうが、 週に一回の修正程度で済めば、充分に手間要らずと言えると思う。
     逆に、時報を聞いて時計の進み、遅れをちらっと気にして確認することが、 機械式時計を使うことの楽しみとも思う。
     秒針で生活せずに、分針の速度で生きれば充分なのだし。
     (機械式時計を修正するために、電波式時計を一台持ってもいいと思うが(^^;)
     「シンプルデザインの機械式で、日付あり」という基本要素以外に こだわるのは、「堅牢性(ガラス・ケース・防水)」「シースルー・バック」 「素材感」と言ったところ。
     堅牢性は、そもそも「永く愛用したい」という気持ちと一体に なったものだから、それが最重要と言っても構わないくらい。
     ガラスは「サファイヤガラス」などの強化されたものなら、角で 強打したりしない限り10年くらい使っても無傷だ。ケースはステンレス、 チタンがそれぞれに表面処理されたものが丈夫。ただし、ガラス面と違い、 細かいキズは気にしない。(そもそも長袖の服が圧倒的に多いので、傷をつける リスクは低いが)
     大切なのが「防水性能」で、今まで壊れた時計は、全て水(内部の錆) が原因なので、万全を期したい。ただし、どんな防水も結局は3〜5年毎の メンテナンスが必要なのが実態らしいので、結局使い手の責任かもしれない。
     シースルー・バック(裏スケ)は、機械式時計の楽しみを 何倍にもしてくれるが、防水性能に優れた時計にはなかなか採用 されておらず、これを重視すると滅茶苦茶機種が限られてしまう。
     素材感は、要するにチタンのこと。堅牢で鉄の半分の比重で 生適合性が良くてアレルギーの原因にならない。メガネのフレームも チタンを愛用しているが、なかなか良い。表面高度はステンレスにちょっと 負けるようだが、軽さの差は大きい。
  • 全ての基準に合致する時計は、グランドセイコーの限定モデルに有るのだが、 あちらは50万円。デザインの基本は悪くないが「限定モデル」らしさを主張する 文字盤の微細な全面彫刻がちょっと落ち着かない。
     GS限定モデルは番外として、「修理中のAGSとキャラが被らない」という点を加味して選んだのが、 SEIKO PROSPEX ダイバースキューバ SBDA001(42,000円)だ。

    仕様は、
    7S25機械式キャリバー(自動巻き)
    純チタンケース
    200m防水
    ダブルロック中留(ダイバーアジャスターつき)
    最大巻上時約41時間持続 石数21石
    精度: 日差+45秒〜-35秒

     2004年3月発売の新モデルで、海外のダイバーズウォッチのマニアの間では 「ブラック・サムライ」と呼ばれているらしい。
     今までほとんど「白系の文字盤」の時計ばかり使っていたが、修理中 しばらく「CASIO プロトレック」を使っていたらその黒っぽい文字盤に 馴染んでしまい、昔使っていた白い文字盤の時計をつけてみると白すぎて 落ち着かないような気さえしてしまったことと、妻の「黒も良いんじゃない?」 の言葉が大きかった。
     普段スーツ姿に使っても違和感の無い、落ち着いたデザインだが、 それだけでは納まらない精悍なイメージもある所に心を引かれる。愛称に サムライとはよく言ったものだ。
     この時計で海に潜るわけではないが、ハードな環境下で動きつづける 信頼性がデザインでも訴えられているこの時計は、日常のあらゆる場面に 溶け込むことが出来ると思う。
     修理に出しているAGSが帰ってきてもキャラクターが被らず使い 分けできる。
     重量117gは、プラスチック製の「プロスペック」が60gほどなのと 比較するとほぼ倍で付け替えると結構重みを感じるが悪くない感触だ。 重いと言ってもケースとバンドはチタン製なので、ステンレス製の時計 なら、1.5倍は重いだろう。
     角張ったデザインで「シャツの袖が傷むのでは?」と妻が言うのだが、 値段の割にはベルトの部品も丁寧に仕上げられていて、触ってもほとんど 角が引っかかる感じが無いので、大丈夫なのではないかと思う。
     精度は「日差+45秒〜-35秒」で、SEIKOの機械式キャリバーとしては 「普及品」的値なのだが、まるまるこの数字だけ狂うわけではない。
     しばらく、遅れ進みを観察して、この個体があたりなのかハズレなのか チェックしてみようと思う。
  • 近所の居酒屋調査
     妻の希望で、再開発の決まっているアーケード内の居酒屋に行ってみる。
     ここはよく軒先の玄関マットに黄色い猫が縄張って居るので気になっていたのだが、 入ってびっくり、猫だらけ(^^;;
     黄色、三毛、三毛の子、とら、…どうも買っているわけではない近所の猫も ふらりと覗いて行くフシも有る。
     常連がつまみを分け与えるために、客が来ると足元に挨拶に来る所など可愛いと いえなくもないが、何しろ数が多いんだよな。なんだか足元がざわざわすると思うと、 彼らの尻尾があったりする。
     この界隈には他にも、猫が居ついていることが確認されている居酒屋が幾つも あるので、みんな猫好きなのかもしれない。
     さて、つまみの方は焼き鳥が一本100円なのは、リーズナブルだが、 味のほうは極めて平凡。微妙に生っぽいのが「ジューシー」とはまた別なのが、 いわゆる焼き鳥の名店と、差がついてしまうところなのだろう。鮮度の問題 なのだろうか?
     枝豆は冷凍を戻したみたい(それでも構わないが、戻したてだったらもっと 旨いような)だし、アジの刺身500円は悪いというほどではないが、 値段からするともうちょっとプレゼンテーションが有ってもいいかな、この ままだと満足ラインは250円かな…と思ったりする。
     ビールがドライしかないのは良くないが、焼酎は、麦、芋、米…と、種類を そろえている。
     …ということで、総合的には妻の「常連は何が良くて通っているんだろうねぇ」 という言葉に集約されるのか。まさか、猫と遊びに来ているのか(^^;
2004.6.3
  • にがりダイエット(「あるある」だっけ?)
     にがりダイエットをやった3/4の人は「全然効かない」と言っているが、それは 飲み方が間違っている。という趣旨で「食事と一緒に取る」 と、主成分のマグネシウムが脂肪分解酵素の分泌を妨げ、糖の燃焼を助ける。
     という趣旨。
     まったく食生活を変える必要が無い…という売りだが、実験では 「一日約1,750kCal」の摂取を一週間としていた。確かに参加者は痩せた が、日常太りすぎを気にしているような人はもっとたくさん食べているだろう。 例えば私の「基礎代謝量」が1700kCal(これは標準的)近くあるので、 寝たきりでも使い切ってしまい、日常生活するだけで、ニガリは関係なく痩せる。 そうとう腹が減るだろうなぁ…
    (そもそも、一週間一滴も酒を飲まなかったら、大抵の酒飲みは痩せるぞ(笑))
    • こういう実験の場合、「明日からダイエットだ」と思うと前日ついたっぷり 食べてしまい初日の計測が多めに出ることも有りそうだ。実験期間の前半と後半の 減り具合を公開すべし。
    • にがり抜きで、食事は同じ物をたべる「対照実験」は、民放では絶対やらない。 対照実験の無い実験では、因果関係を証明できない。
     そういうわけで「にがり」も怪しいなぁ。
     マグネシウムは、筋肉の活動に不可欠なので確かに「欠乏」すると糖分を 利用できない状態になる理屈だが、マグネシウムを沢山取れば「勝手に糖が 燃えるのか?」というと、そんな事は無いだろう。ミネラルってのは あくまで運動をしたときにスムーズに燃焼するための潤滑材のようなもの なのだから、少しは違いが出るとしても、魔法のようにやせるはずが無い。
  • ちなみに、カルシウム、マグネシウム、リンの比率を3:1:1になるように 摂取する必要があり、マグネシウムだけ過剰摂取しても効果が無いばかりか、 所要量の3倍以上摂取すると肝機能障害のある人は要注意とか(あるあるでも、 取りすぎはNGと言っていたけれど)。
     どうも、なんでも当たり前だが「食品からの摂取」以外は注意が必要だ。
    解説
     Mg過剰症には「鬱、眠気、無気力」が有るようなので、下手をすると 運動不足で太るかもしれない(^^;
     先月は「にがり原液」で老人がショック死した事件も有ったが、だいたい ミネラルの過剰摂取にはリスクが大きい。点滴に誤ってカリウムの濃いのを 使って心停止した事件も数日前に有ったし。ナトリウム取りすぎると血圧上 がって死ぬし、リンが多いと動脈硬化だし。
     だいたい、人類が昔から口にしてきたもの以外は用心すべし。
     (逆に少しぐらい毒性があっても、昔から人類の口に入っていた物質なら 大した実害は無い。「焚き火から出るダイオキシン」とかね。)
  • 英語の屑メールに悩む日々だが、今日は"Dad?"とか"Mom?"という タイトルのものがあった。英語のオレオレ詐欺メールか?
2004.6.2
  • 長崎12歳女児同士刺殺事件
     一番小さくて普通のカッターナイフで、小学生の力でも即死するほどざっくり 切れるんだなぁと思うと、日常生活の中に安全なんて無い気もしてくる。
     目隠しして後ろからざっくり、じゃ避けようも無い。想像するだけで寒気がするね。
     もちろん、殺したほうは「殺す気で呼び出した」と言い、一方被害者のほうは そんな予感も無くて不意打ちだったのかもしれないが。それにしても。
     インターネットの「チャット」での喧嘩が元になったということでまた せっかちな評論家は「小学生にインターネットは危険ですね」などと底の 浅いことを言っているが、いくら小学生に思慮が無いといっても、チャットの 喧嘩だけで殺人をするとは思わない。この場合は「見知らぬ同士が 通信する」というネットの特長さえ存在しないのだから、手紙や交換日記や 電話がチャットに変わっただけだな。
     事件の背景には、日常生活の中の「仲良し集団」の中の共依存関係や、 グループ内の力関係や 孤立への恐怖や、自我が確立していく過程の弱く不安定な精神が隠されているはずだ。
     大人には「仲のいい二人だった」としか見えていなくても、実際には 一方通行の関係だったのかもしれないし、TVでほんの少し聞いた二人の仲良し 具合からは、加害少女にとって被害少女の行動の後を追いかけることの重要度が とても大きかったことが分かる。そんなことは珍しいことではないけれど、そこに 何か普通ではない物が潜んでいたのだろう。
  • それにしても学校で命の大切さを教えるといっても限界があるよな。
     長崎ではつい一年前に中学生が幼児を殺す事件が有ったばかりで、近隣の何処 の学校でもその手の授業をやらなかった筈は無いのだが。
    (あの事件とはまた全然タイプは違うけれどな)
     今回は明確に殺意を認めているのだから、二人の間には「殺さなければならない理由」 が有ったのだろう。12歳というのはボケも居るけれど大人が仰天するほど深く物を 考えているのも居る。彼女の中では「命を賭ける理由」が有ったのだとすれば、 学校の通り一遍の授業がこれを防ぐことができた可能性は無い。
  • いい年の大人だって「無理心中」とか「ストーカー殺人」とか 起こすわけで、小学生が「仲良しがこじれて殺人」を起こしても、経験も無いし、 世界が純粋なだけに不思議は無いのかもしれない。
     子供のほうが「○○が世界の全て、全てか無か」という気持ちに なりやすいのは 仕方ない。善悪の判断だって大人のようには行かないだろう。
     結局身近に何でも話せる大人や年上の友人が居るかどうかが一番大きい 気がする。後はまあ、近所に葬式が有ったらなるべく連れて行くとか。 「命の大切さ」を教えるより「死ぬとはどういうことか」を教えるほうが 簡単確実だと思うんだよな…。
  • ちなみに自分の子供時代を振り返ると、死にたい、殺したいという 感情が湧いたときに歯止めになっていたのは、「親が悲しむだろうなぁ」とか、 「相手を抹殺しても、自分が刑務所行きじゃ意味が無い」ということかな。
     要するに、結果についての想像力だよね。
     高校生くらいの時には「どんなに激しい感情も、数十年したら想い出話に なっているはず」という考え方もしていたな。
2004.6.1

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文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!