映画館がやってきた!

構築日記・不定期便
- What's NEWを兼ねた日記のような読み物 -
2004年 5月
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2004.5.31
  • ひとりコース
     今日は妻の帰りが遅い日だが、ど〜しても赤ワインが飲みたい気分だったので、 適当なコースをでっち上げることにした。
     いつもの駅ビルの酒屋「ル・ベール」に行くと「スペイン・ワイン」のコーナーが PUSH!状態であり、飲んだことの無い銘柄を二本ばかり買い込む。
     普段料理は妻にお任せ、しかも自分が作ると「居酒屋料理」か「仕込みにウン時間、男の料理」 なので、「今すぐ赤ワインに合う洋風コースをでっちあげる」となると何を買うか悩むが、 前菜にチキン入りサラダ、スペイン風オムレツ、メインにステーキで行くことにする。 (わりと芸が無い(^^;)
     帰宅して冷蔵庫をのぞくとなんと「封を切った赤ワインがある」
     どうも妻が昨夜のパーティーの余り物をもらって帰ったらしい。
     「ふふん」…ある物は使ってしまうぜ。こいつでステーキソースを作るのだ。
     2切れで500円のオージービーフ(赤身100%)だが、極弱火でじっくり火を通した ミディアムに仕上げれば、ほんのりとピンクの切り口がそそるね。
     肉を焼いたフライパンでキノコをソテーし、どぼどぼどぼ…とワインを注げば 真っ白なキノコが紫に染まる。醤油で隠し味をつけて煮詰めるとソースの完成。 こりゃたまらんな(笑)
     スペイン風オムレツは、ジャガイモを油で揚げるのがミソで、これがまた…。
     ジャガイモの糖分が油でほんのり焦げたカラメル香がたまらん。旨いぞ。
  • 突然ワインが飲みたいとき、近所に極上のパンとチーズを扱う店があれば、 こんなに肉にこだわら無くても美味しく飲めると思うのだが、なんか開拓しない となぁ…。
  • 冷蔵庫を点検したら、ワインが11本も入っていた。狭いはずだ。
     春先までは納戸に有ったワインを引き上げたせい。ワインセラーが欲しいなぁ。
2004.5.30
  • 妻がコンサートだとか講習会だとかで留守。
     今週は妻の留守が多かったので、天ぷらとかトンカツとか、一人で作って食べ放題 だったために、凄く体重が増えた(^^;; なんだか二人前以上出来てしまうんだよな。
     だいたい、トンカツとか、一人で一人前だけ作るって有り得ない。天ぷらだって ほんの少しずつ色々な食材を揚げると、結果的には一人前では収まらない。
     今日は残りご飯でリゾット風。入れるものは何でも有りだが、本日のポイントは 「イカの塩辛」少々を調味料として使ってみたことかな。コクが出るよ。
2004.5.29
  • リストランテ・ラ・トスカーナ(代官山)[東京グルメ]
    で、伊「テヌータ・カレッタ」のワイン飲み比べの会
     イタリアのワイナリー「テヌータ・カレッタ」のワインを飲み比べるイベントに参加した。
     ディナーのコースと、白2、赤4の6種のグラス・ワインで会費は10,000円。(結果的にとても リーズナブル!)
     「テヌータ・カレッタ」からのゲストを交えてのディナーなので、なおイベント感は盛り上がる。 通常営業がどんな感じなのか分からないけれど「ワインに興味あるぞ」という人が集まっている 雰囲気がビンビンする。仲間意識というのか、緩やかな連帯感があったり。
     中にはどこにいても目立って浮いているギョーカイ系ファッションの人とか、 近所のご隠居さんみたいな「必要以上に緩くて浮いている人」も居てそれもまた 人間観察として面白いんだけれど。
     会は三々五々、アミューズで始まった後、ワイナリーからのゲストの挨拶で本格開始。
     「わが社は伝統的な栽培法と、最新の醸造設備で、美味しいワインを適切な価格で提供 することに力を注いでいます」
     という挨拶には拍手が沸く(英語だった。伊語だったらどうしようかと思った(^^;(お店 の人が通訳してはいたけれど))。
     我が家では「スペイン産の赤ワイン」「カヴァ」「コート・デュ・ローヌ(の主に白(^^;)」と、 自分で買うのはこの三種に限っており、その他のバリエーションは「エノテカ品川店」の セット販売にお任せ状態。だから、イタリア・ワインにはあまり馴染みが無い。特に、 「テヌータ・カレッタ」は全然記憶に無い。
     なじみは無いが、同じ作り手の別々の製品の飲み比べは、普通はなかなか出来ない。 これはとても面白そうなイベントなのだ。
     この会では
    • 白1・ドライだが赤ワイン的な複雑さを持った深い味わい〜生ハムとオリーブ、トマトとモツァレラの前菜
    • 赤2・まず酸味が立ち軽め〜カンパチのカルパッチョ風、ピーマンとグレープフルーツのソース
    • 赤3・酸とタンニンのバランスが良いタイプ〜自家製ひき肉ソーセージのリゾット
    • 赤4・6本の中でもっとも重量感があり複雑な味わい〜ポルチーニ入り手打ちパスタ(タリエリーニ)
    • 赤5・こくがあるが先のワインよりわずかに軽い渋み〜和牛ほほ肉の煮込み、ポテトピューレ添え
    • 白6・マスカットのフルーティーな香りが生きた甘いワインだが後口爽やか〜マスカットのシャーベット
     本日の主役はワインで料理はワインの旨さを引き出すような、シンプルで相性絶妙なもの。
     4本連続ででた赤は、「同じ畑の年度違いでの違いがこんなに有るのか」と驚かされたり、 ドライな白でもとても複雑な広がりのある味のものと、甘いけれど後口の綺麗なワインが あったり、6つのワインの味の違いの幅の広さに感心した。
     いちばん「飲み応えが有るな」と思った赤4と3は「おかわりのリクエスト」までして しまったが、後から即売のリストを見たら案の定一番高価と判明した…隣接する エノテカ・ショップで6,000円ちょい…といってもレストランなら2〜3倍の値段を取ら れるわけだから、やっぱり「お得なイベント」だったのは間違いない。
     こんな旨いものをとっかえひっかえ飲めるんだから極楽だ(^^)
     料理は、用意されたワインとの組み合わせを第一にシェフが考えてくれたものと思うが、 ぴたりとワインにあった味わいだと思った。全体にはっきりした味の加減は ワインが進む。また、素材の種類を絞り込んだシンプルな構成が功を奏していると思った。
     リゾットやタリエリーニの歯ごたえも絶妙でとても楽しい。これはなかなか自宅では 真似が出来ない。
     二番目に重い味のワインがメインの和牛ほほ肉の煮込み(料理では一番濃くはっきりしたソース)と組み合わされていたのは、単純に「重い料理には濃いワイン」 という論法と違って絶妙なバランス感覚を働かせているのだと思う。多種のワインを 楽しむ会ならではの技か。
     この「牛ほほ肉」の柔らかく仕上がっているのがまた、素晴らしい。高級である(^^)
     万年ワイン中級者にとっては驚きと納得の波状攻撃で大満足だった。
     ワインが主役の会だが、ワインを主役においしく飲ませる料理の出来栄えの 素晴らしさ、組み合わせの妙もしっかり印象に残った。機会があれば通常営業の時にも 利用してみたい。
2004.5.28
  • HV版『王立宇宙軍 オネアミスの翼』鑑賞(BS-hi) ★
     HiViの紹介記事には「トゥルー・ハイビジョン」と書いてあったが、どうも 解像感がない。DVDを出して比較してみるとDVDの方が綺麗だ。
     う〜む。たまにはこういうこともあるのだな。
  • ついでに腕時計 SEKO AUTO QUARTS(7M12-7A00)を修理に出すことに。
     こいつはまだまだ動くのだが、充電部分が弱ってしまい、どんなに充電しても 「電池切れ警告」の二秒に二回運針になってしまう。
    これは部品さえあれば、きっと直るだろう。オーバーホールすればもっと 長持ちするだろうしね。
  • ちなみに、腕時計歴を遡ると、大学生の頃はいわゆる「デジアナ」のハシリ を使用しており、高校生の頃は「デジタル」ブームのハシリだったので、シチズンの デジタル時計。(19800円くらいだったような)
     高校時代、男子生徒のほとんどがデジタル時計で「ストップウォッチ」の早押し をして何秒で止められるかを競ったり、目を閉じて10秒で止めるとかのあそびが 流行っていた。
     特に早押しは、机の角で押したりする技が出てきたりして、時計にとっては とてもお薦めできない危険な遊び。卒業する頃には全然ボタンが反応しなく なっている奴が居たりしたものだ。
     当時は甲斐バンドのヒーローという曲が時計のCMソングで、3月はなんだか 街ぢゅう「時計買ってヒーロー」みたいな気分の年だったな。うん。
  • AGSアクチュラ・ユーザのHP - AGS系のファンページ、探せば結構有る もんだ。
  • NHK技研一般公開のこと
2004.5.27
  • 腕時計の修理の金額が判明。
     オーバーホール、リューズ交換、バンド交換で、22,150円
     もともとの金額は忘れたが、現行の後継機種のカタログを見ると6万円台なので、まあ 直るなら直して使おうかという値段。(新品の半額を超えたらウッと思うが、とにかく 同じ物はもう売っていないわけだし…)あと10年故障しないで動くと嬉しいのだが。
     しかし、靴もメガネも駄目になると同じモデルを廃番になるまで買いなおす私は、 実はとっても「面倒がり」かも。
  • SEIKO 5M22系の修理の話
     すごいな、どんな話にもマニアが居るよ。自動巻き発電専門コレクターの人。
     これによると、初期の5M系(5M12、5M21、5M22など)をオーバーホールに出すと、 新しいキャリバー(5M42あたり)に入れ替えてしまうそうな。
     今回の故障は私的推測では、防水付ではあるが、なにせ8,9年も経つので、リューズ軸の オイル切れか何かで浸水or錆で壊れたものと思われる。(突然止まったから、たぶん電気系だろう)
     錆びると「修理不能」と言われてしまう事が多いが、キャリバー交換なら「そっくり新品」だから、 そりゃ直るよな…。(私はマニア(キャリバーをコンプリートするとか)では無いので、 中身が変わろうが動くのが大事ですよ、えぇ)
     機械式時計は、誤差が大きくなって調整に出すということも有るのだろうが、クオーツは 前触れも無く停まる可能性が高いように思う。さらに「自動発電」は電池交換さえないので、 そのタイミングでの防水試験とか、とにかく中を開ける可能性が皆無だ。
     壊れる以外、メンテナンスの機会が無くて辛い時計かもしれないな。
  • ちなみにこっちのページに 紹介されている1988年製AUTO QUARTSも持ってるんだよな、動かないけど。直るのかな?
     考えてみると、この1988年から約15年。普段使う腕時計の電池交換ってしたこと無いんだな。
  • 「ガンが治る」本に厚生省指導
     特定の(効かない)健康食品の販売を促進する書き方が、引っかかったらしい。
     食品と違って「本」が指導されるのは初めてらしいが、結局そういう誤った情報が 正しい治療の機会を奪っているのだから、健康食品以上に「本」には厳しくてもいい 気がする。表現の自由とか言っている場合じゃない。
2004.5.26
  • アガリクスの会社が所得隠し
     そもそも効能書きが詐欺だという話はともかく、やっぱり健康食品業界は腐っている。 手軽に大金を稼ぎたいのだろう。
  • 年金制度はボロボロ - 同一人物に複数の年金番号が付いてしまい、このままでは将来の需給額が減ってしまう可能性が 700万件も有るそうだが、その調査が全然進んでいないという話。
     住民基本台帳番号とリンクを取るとか、システム的な対策をすべし。こんなこと馬鹿げているし、 民間会社なら有り得ない怠慢だ。
  • SONY Styleから デジカメ用ポータブルストレージ発売
     メモリーカードを挿してCOPYボタンを押すだけ、液晶表示もなしという、究極のシンプル 機械だが、40GBで3万1千円とは結構安い。
     デジカメのメモリーはあっという間にいっぱいになるので、泊りがけの旅行には欲しい機械だ。 液晶が付いて、ビュワー機能があればもっと楽しいのは間違いないけれど。 [紹介記事]
2004.5.25
  • 立ち飲み屋をまとめた本をまとめたHPへのリンク
  • 「鑑定団」の地上デジタル(ハイビジョン)版を見る
2004.5.24
  • 両国でフラメンコのレッスンをしている妻の終りを見計らって飲む。
     両国駅周辺は、南口に面してちょっと店があるだけで、お店が少ない気がするのだが、 せっかく両国に縁があるのだから少ない中から使える店を探してみようかという企画だ。
  • まずは妻が目をつけていたという「山田ちゃん」という立ち飲みに入る。
     駅高架下の飲み屋の並びの中ほどにある小さな店だが、奥行きは結構ある。
     ここはウナギの串焼きの店で、カブトとか、ウナギの子供をくねくねと一本の串に 刺したもの、つくね、ゴボウ巻きなどなど、他にはあまり見当たらないメニューだ。
     その他にはレタス(マヨネーズを添えるだけ)、かつお沢庵(おかかまぶし)、などなど、 激安で適当なつまみが並ぶのが立ち飲みらしさか。
     めったに食べないウナギの珍味。油キトキトだが楽しい。週末の早い時間で客が 多ければさらに楽しかっただろうが生憎の夕立もあって、街全体が妙に静かだった のが残念かな。
     ビール(320円)は「ドライだけ」というのが辛いが、大ジョッキに中瓶からがばがば 注いでくれる大雑把なところが味かもしれない(^^; ホッピー(350円)は作ったものを 出してくれる。
     ドライばっかり、何倍も飲まないので暑い日にサクッと飲んで二軒目に向かうのが 吉と見た(^^)
     串9本と骨せんべい、ビール2ホッピー1で、2870円。二人で30分
  • 軽く飲んで勢いがついたので、地元でもう一軒。
     北口の焼き鳥や「鳥春」に行って見た。何年ぶりかだ。
     酒は「真澄」(450円)。長野の代表的銘酒で文句なし。
     ここの特徴は焼き鳥が大きいこと。そもそも一人前4本520円(だったかな)という 最低単位が大きくて「あれ?」っと思うが、これは半分2本から注文を受けてくれる。(ほっ(^^;))
     しかし、そのひと串は安い焼き鳥屋の倍は有る。つまり、「一本100円」の店より 実質安価ということだ(70円しない)。もちろん一人で飲みに来るとお腹一杯になりすぎて 種類を頼めないきらいはあるが。
     今日は正肉、つくね、砂肝の三種と、肉豆腐、鳥刺しを頼む。
     意外なのは肉豆腐が鶏肉だということ。肉豆腐は店によってずいぶんと 違うものだが、牛、豚、モツは知っているが鶏肉はここが初めて。
     鳥刺しは、濃厚な色合いのいい肉だ。これも普通は薄切りのことが多いが、 ここはごろっと大きく食べ応えが有る。
     正肉が大きいのは想像がつくと思うが、砂肝も巨大なのは新鮮だった。 噛み応えが変わると味全体の印象も変わる気がする。
     最後に随分と時間をかけて焼いた「つくね」も、こんな細い竹串に どうやってこんな大量のつくねをくっつけて焼けるのか不思議だが、 噛むと透明な肉汁が沢山出て見事だった。  流行の店のように、やたらレアに拘ったり、塩やタレに工夫を凝らしたり という風ではないが、良い鳥を適価で提供しようという地元の店だ。
     ファンによる応援HPも有るところが微笑ましい。 (鳥春を応援しているページ)
     ちなみに、2人で一時間、4880円。(焼き鳥6本、料理2、酒2本+お通し) 焼き鳥をハーフ(2本)で頼んだのが、4本 の価格で付いている気がする(よくわからん)ので、本来より900円くらい 高いと思う。
     勢いがついていたので沢山頼んだ(品数はともかく量が多いんだ)が、 お通しだけでも酒一本は飲めると思うので、 もっと安くあげることも出来ると思う。
  • 「フレデリック・コンスタント」というとても安くて良質な機械式時計があるそうだ。 実物を見てみたいなぁ。まあ、日常使うにはクォーツが便利なわけだが。
     修理が上がるまでの間、CASIOのプロトレックなんか使っているのだが、 デジタルは、昼間はともかく、ちょっと薄暗い場所での視認性が低くて困る。 朝、目覚めた時とか、夜映画を見ているときとか。
     いちいちバックライトをつけないと見えないのは、本当に真っ暗な時には 仕方ないが、映画館で携帯を点灯させる迷惑さんにならないように 気をつけないとな。
2004.5.23
  • 地上デジタルチューナーとアンプ(音声)をデジタル接続
     うちのチューナー、AAC対応で無いため、BSデジタルチューナー時代から音声は 「アナログ接続」していたけれど、光デジタルのPCMモードでつないでみた。
     ほとんど気がつかないくらいの変化だが、プロロジックをかけている時に、 センターから出る「声」の明瞭度が良くなったようだ。
     デジタルのほうが、ほんの少し音量が大きいので単純に比較するとデジタルの ほうが、よく聞こえてしまうが、ボリュームを合わせ込んでも、微妙にクリアさ は感じる。
     DA/AD変換を一回減らした効果かな。
  • 週末は地上デジタルのHD番組をチェック
     ドラマ、スポーツ、以外に目ぼしいHD番組は少ないけれど、「世界遺産」 「建物探訪」「食彩の王国」の三本は、本物のHD画質で、なかなか良い。  
  • トイレに飾っている「今月の写真を川口の植物園で撮影した 「ハスの花」に変えて妻に感想を聞くと「トイレが極楽だ…」と。
     そ、そうか(^^;
     これは、暗い水面に白と紫の二輪のハスが咲いているとってもシンプルな構図で、飽きが 来ないと思うのだが、そろそろ「梅雨の花々」の季節かなとも思う。「今月の写真」も 一巡すると季節を先取りできていい感じになるだろうなぁ。
    恐竜カレンダーに飽きて飾り始めた企画である。場所が場所だけに、 廊下に飾っているような人物写真を避け、風景、山川草木がテーマ
  • 朝鮮の首脳会談
     こういう特番はNHKが一度放送すれば充分と思うが、何度も何度も同じ内容を 放送されて録画予約がへろへろだ。しかも事件というよりほぼ予想どおりの 内容だしなぁ。
2004.5.21
  • 妻の合唱団(スプラ・アンサンブル)の演奏会を聞く
     目黒の「聖アンセルモ教会」という立派な教会で、ヘンデルとモンテヴェルディの宗教曲、 全三曲というプログラム。伴奏は最大8人くらいの古楽アンサンブルが付く。
     大きな教会は良く響いて、かなり前のほうに座った私の席では直接音からだいぶ 遅れた残響が後ろから聞こえるのでちょっと変な感じ。歌う人もやりにくい のではないかと思うが、たぶん、中央より後ろに座ってもわ〜っとした音を聞く ほうが美しくて良いのではないかと感じた。
     一曲目は、会場の歌いにくさのせいもあるのか、なんとなく溶け合わない音が 聴こえたが、後半の2,3曲と進むにつれてまとまった響きがして、教会で歌う 演奏会の良さが感じられた。
     古楽オケのほうは、演奏者も古い人が多いせいか後の曲になるほどちょっと 「納得のいかない音」が頻発して、体力が付いてきてないんじゃ?と思った(^^;
     まあ、二時間も演奏するのは大変だと思うけれど。
     教会の演奏会は、椅子が「木製の長椅子」で硬くて、聴衆も意外と辛い。 教会では、短い演奏会がいいなあ(^^;
     ともあれ、ソリストとして活躍するクラスの団員を集めて合唱しよう。という この団の指向は、成功すれば高いレベルの音楽になるが、それには緻密な練習と 全メンバー相互の固い結束というか、ソロとは別の意識が必要だから大変なこと だと思う。
     今回の演奏を聞いた感じでは、まだ完成はしていないが目指しているものは 感じられる音がしていたと思う。
  • ところで、この演奏会に団員の知人のプロカメラマンの卵(?)と思しき 女性が舞台写真を撮っていた。
     機材はニコンの銀塩とデジタル(D1か?)の一眼レフ二台。
     レンズは良く見えないが、フィルター径55mmくらいに見えたので、ちょっと 暗めの標準ズームだと思う。
     私も演奏会の頼まれ写真はちょくちょく撮るので、この人がどんな写真を 撮るだろうと気にしていたら、どうにも口を出したくなって仕方なく困った(^^;
     たとば、一曲終わって指揮者がお辞儀をした頭をピカリ、ソデに帰ろうと 振り向きざまにピカリ。普通に考えて有り得ない外したタイミング でフラッシュが光るので「ひょっとして、指揮者のことが嫌いなのか」と 思ったほど(^^;
     気になりだすと切りが無い。「ここは撮るでしょう」というアングルと タイミングが浮かぶと、なんで撮らないかな〜と落ち着かない。
     シャッターを切った後液晶ばかり見ているのも、目を離している間に いくらでもシャッターチャンスがあるわけで、ハラハラしてしまう(笑)
  • 演奏者紹介に写真があった
     指揮者とソリストの写真は掲載されることが多いが、団員の写真を掲載する ことはあまり無くて、これを見るのも面白い。
     スナップ、証明書写真、写真館と、大きく三種類に分かれるが、証明書写真は 顎の下の影のつき方がくっきりして特長的だ。写真館の写真は光が綺麗に回っている。
  • 今年の ほたる祭りは6/12-20…らしい。なんか公式ページには情報が見つからないんだもんな。 観光業者のほうが広報に熱心だ(そりゃそうか…)
2004.5.20
  • フレンチでは、豚足のことを「ピエ(足) ド コション」と言うそうだ。 なんだか お洒落に聴こえる。見た目はあんななのにギャップが…。日本で「トンソク」 と呼ぶと、端っこの方らしい雰囲気があるな。もっとも『TAXi』の署長に発音してもらったら フランス語に聴こえるかもしれない「とぅおんそくぅ〜」って(^^;
    豚足に注目するレストラン(日経)
    お役立ちフランス語
    SONY 4K SXRD素子発表 - 映画館用に従来SXRDの4倍の解像度の素子を開発。コントラスト比4000:1
     新素子もいいが、そろそろ「クオリア004」の発売から1年。普及型プロジェクタが 発表されないものかな…
    プレス・リリース
  • 時計の修理してくれる店のHP  ここはかなりの技術を持った人が居るらしいが、それでも「錆び」は直せないことが あるって話だ。
2004.5.19
  • 腕時計が壊れた
     SEIKOの自動巻き発電、チタンケース、という仕様のもので、長く使っているが 妻によれば、1996年頃に買ったのではないかとのこと。8年目か。
    (注:製造番号から調べたら、1994年10月製だったので、実は10年選手だ)
     腕の動きで内蔵の振り子に接続された発電機を回して充電するという仕組み 故、これまで一度も時計屋のお世話になったことが無いのだが、とうとうか。
     初代の自動巻き発電は「オートクオーツ」と言っていた気がする。この時代に買った 時計は2年ほどでいくら発電してもすぐに電気が抜けてしまう(?)という状態で、 凄い技術だが、まだまだ未成熟だったのかもしれない。
     次に出たのが「AGS」で今回修理に出したもの。AGSが何の略なのかは不明だが、 Automatic Generating Systemかな?
     現行機種は「キネティック」と改名されているが、これは以前AGSの 海外ブランド名だったものを統一したものらしい。
     現在では「電池不要クオーツ」の大半を「光発電式」が占め、妻が使用して いるものもそれだが、冬場袖の中に隠れると発電不足に陥りな事を除いても、 太陽電池じゃなんだか当たり前すぎる気がする。(それに某メーカーのブランド名 「エコドライブ」というのが狙いすぎで気に入らない。時計でエコブームか!)
     「AGS/キネティック」は、ムーブメントはクオーツ(電気式)のくせに、 機械的に発電するというハイブリッドな感覚が素晴らしい。
     故障は可動部分の少ない光発電のほうが少なそうだし、薄さも光電池有利だが、 時計はやっぱり メカが命。全機械式、非クオーツより、クォーツのほうが精度は高いけれど。  「精度追求」は、時計として本来有るべき道でもある。「電波時計」は精度の点 では最高峰…なにしろ、世界の基準に同期しているのだから無敵だけれど、精度 の基準を外部に依存しているのが、美しくは無い。
     そういう理由で、「AGS/キネティック」は、精度とメカの両方のいいとこ取り だと思うのだ。
     まあ、「機械式時計を、電波時計で校正しつつ使う」という、 ハイブリッドなやり方でもいいと思うけど。
  • 修理のこと
     店頭で、「修理には3〜4週間かかります」と言われ仰け反ってしまった。不便だ。 手首が風邪をひく(^^;
     が、数千円の袋入りの時計を買うのもツマラナイ。困った。
     「SEIKO AGS」で検索すると、初期のAGSで充電の持ちが悪いのを交換したという 話も見たので、眠っている最初期のAGS(オートクオーツ)も、ひょっとしたら直る のかも知れない。
     問題は「何故壊れたか」か。
     防水、とはいっても、9年も肌身離さず使っていれば、わずかな水分で内部が 痛んでしまっていることは考えられる。心配だ。(内部に錆びがあると「修理不能」 と言われることがある)
     この時計をつけて幾つの「演奏会」に行ったかな…、9年間で250回以上は行って いるのじゃないかな。その「拍手」のエネルギーで、たくさん発電したと思う んだよね。そういう意味では、壊れても仕方ない。そのくらい働いたとは思うのだ。
  • 持ち込まれる時計
     私の時計がチェックされる間にも、いくつかの時計の修理が受け付けられて いたのだが、外観チェックで「ガラスの欠け」を指摘されている時計が幾つも あった。結構厳しく使われているのだな、皆。
     ガラスへのキズは絶対嫌な私は、非常に硬度の高い「サファイヤガラス」使用 の製品を選んでいることとか、大抵長袖を着ており、腕時計を露出させることが 少ないせいか、外観はものすごく綺麗だ。(それだけに、内部が壊れるのが解せ ないが、やっぱり錆なのかなぁ…)
     大学時代の友人で、やたら物持ちの良いのが使っていたのが、高校生から 使っていた時計で、それは文字盤が見難いほどガラスが擦り傷だらけで 凄かった。あれを見ているから私は「サファイヤガラス」に拘るのかも(笑)
2004.5.18
  • SONYデジタルチューナーDST-TX1購入
    発表文  今までPanasonicのBSデジタルチューナーを使っていたので、同メーカーで 地上デジタル対応機種に乗り換える手もあるのだが、i-Linkで接続するHDD(Rec-POT) の制御が一番使える機種としてSONYに乗り換えることにした。
     Panasonicは、HDDをD-VHSのシミュレーションとして認識するため、先に録画した ものが押し出されるように消えていく「長大なエンドレステープ」みたいだったか、 SONYとの組み合わせだと、普通のHDDレコーダ同様、録画リストも出るし、 番組単位で「見たら消す」が出来る。
     購入当日は接続できず。というのは「LANケーブルが必要」というのに気が つかなかったので。
     我が家のLAN接続機器も、PCx2,PS2,RD-X3,ネットワークHDD,無線ルータと、 6台あるが、TVチューナまでLAN接続を使うとは思わなかった。7台目。
  • 地上デジタルで見たい番組
     「ためしてガッテン」の投票に参加するというのが、最初にやりたいこと、かも(笑)
  • DST-TX1をAirStationにつなぐ方法
  • 地上デジタルの新常識日経
2004.5.17
  • うちのマンションのCATV回線で、地上波デジタルが見られるようになったらしい。
     いわゆるパススルーという状態なのだそうだ。(つまり別料金が要らない)
     見たい。
  • キャノンの技術レポート
  • CLIE上の「居酒屋情報」の閲覧に使用しているPsDBがバージョンアップした
     やた〜バンザイ(^^)
  • TX1のサービスモード
    • 入り方 チューナー「電源OFF」「画面表示」「5」「+」「電源ON」
    • 選択 数値キー[1]〜[10/0]
    • 実行 [12/選局]
    • 戻る [番組説明](BX500) / [戻る](TX1)
    • 終わり方 トップメニューで[電源]
2004.5.16
  • 週末は土日とも妻が留守で、完全に閑だと何をしているかというと、DVD-Rを焼いたり、 撮りためた写真の仕上げをやって印刷したりと、結構へとへとになるほどやることが有る。
     液晶画面と、印刷の色味の誤差は、パソコン側で画面の色温度を調整することでかなり 差が縮まったが、うちのプリンタEPSONのPM-950Cには、人物には致命的な癖が 有ることがハッキリして来た。
     この機種は「ダークイエロー」というインクを使うが、どうやらこのインクの量が多い。
     人物写真の肌色の、明るい部分は良いのだが影の部分で「ダークイエロー」が 使用されるとグラデーションが不連続になって、肌が黄土色になってしまう。
     プリンタの設定には、CMYKのバランスのコントロールはあるけれど、同じ色系列の 「淡色と濃色のバランス」の設定は無く、どうにも改善の余地が無いような…。
  • 妻の居ぬまの自炊など
     妻が「冷蔵庫の野菜で天麩羅でも…」というメールをくれたのだが 「どっちの料理ショー」の「焼きトンvs串カツ」対決を見たノリで、串は無いけど 何でもカツにしてしまう。
     とはいえ、冷蔵庫にはタンパク質が無い。ひたすら野菜。まあ、成人に 必要な栄養素を見ると意外なほど、肉がNG(魚はOK)なので、週末くらい肉抜きでも 良いかと思い、冷蔵庫の使いかけ野菜を片っ端から、衣を着けて揚げて行き一人 「闇カツ大会」となる。
     何を揚げても、サクサクとした衣の歯ごたえでなんだか旨い気がするが、 油を使っているので、それほど量を食べずに満腹になってしまう。
     カツじゃないけれど、普通にゴボウ入り野菜かき揚とか、インゲン、マイタケ など当然旨いものは色々有るが、「プチトマト・フライ」は酸味が新鮮で 旨かったかな。

  • 米国のロボット兵器開発(NHKの特番)
     たまにこの日記でも取り上げているが、米国はロボット兵器を開発している。 NHKでこれを取り上げた番組を見た。
     この番組で取り上げられたのは、「自動操縦自動車で砂漠を走破するレース」。
     航空機の世界では既に、定められたポイントの偵察を自動的に行う無人機は 実戦投入されているが、地上を自動走行するには道と障害物を判断する必要が あって、使い物になるまでにはまだ時間が必要らしい。
     NHKは「日本ではロボットといえば、二足歩行かペットロボットだが、 米国では兵器が最先端だ」あるいは「自国の兵士の命をかけないことによって 歯止めがなくなる恐れがある」と言うに留まっていたが、「米国の兵士の命を守るため」 という名目で開発されるロボット兵器が、また「敵国民を殺すため」に使われる ことの倫理的問題は、重大だ。
     まったく、世の中SF的になって困った話で、ロボット車の最初の目的は 「輸送路の確保」だろうが、実戦に使われることになればある程度の火器は 積むだろう。
     その時、攻撃に関するコンピュータの「自律判断」なんか信用できるはずが無い。
     人間の兵士だって、結構滅茶苦茶やって民間人への誤射は頻発している。
     戦闘機なら、「敵味方識別装置に応答しないのは全部敵だ」という理屈も 成り立つが、ゲリラ戦でそんなスッキリした理屈は成り立たない。
  • そういうわけで、アシモフの「ロボット三原則」は、現実世界では そもそも人殺し(戦争)の道具としてロボットが進化することで、蔑ろにされた。
     ロボットによる最初の殺人が起こる前に、国連で「ロボット三原則」の国際法化 を実行すべきではなかろうか。
     まあ、NHKで紹介されたロボット車は、まだまだ未完成で、鉄条網が見えずに 巻き込んで壊れたり、山道でハンドルを切り損ねたり、路肩に乗り上げたりと 散々だが、よほど進化しても単純な落とし穴にはまったり、書割に反応したり して使えない気はする。
     コンピューターだから、電磁的な干渉で暴走する危険もあり、緊急停止手段 は必須だろうが、丈夫でシンプルな緊急停止手段は、敵にハッキングされる だろうし、高度な暗号通信を使った方法では、それが暴走している時に本当に 働くのか?という心配もある。
     戦争に使うのだから、当然そういう安全装置は「危険覚悟」なレベルで 搭載されるだろう。やばいったら無い話だ。
  • とろこで、本当にこんなロボット・トラック部隊が投入されたら、 結局膨大な地雷がばら撒かれて、使えないは、民間への被害が大きいわで 泥沼にしかならない気はするんだよな。
  • 舞台中継『法王庁の避妊法』鑑賞
    (DVDの案内)
     あの「荻野博士」の研究にかける半生を、面白悲しく描いた伝記ドラマ。
     主演:勝村政信、荻野博士の妻:稲森いずみ、多産のひと:西牟田恵、他
     基本線はコメディーだけれど、大正時代の女性の悩み…結婚しても子供が出来ない人、 多産で貧乏で生まれた子供を流してしまう風習、お産で命を落とす女性の話など、 お産をコントロールする荻野博士の研究が、当時の女性たちの幸せにとって どれほど必要であったかが、感動的に伝わってくる。
     女性たちの悩みの一つ一つはかなり深刻だったり、命がかかっていたり するのだが、舞台全体としては軽妙な雰囲気が有って爽やかな満足感が有った。
     もう三度目の再演になるというが、なるほど名作なのかもしれない。
  • 『トリックpart3 腸完全版』vol.1-2鑑賞
     ボックスを購入。vol1,2まで鑑賞。
     「腸完全版」とのことで、細かくカットされたシーンが復活しているのだが、 「なるほど、カットして正解」と思うようなカットが多くて、新たに 「うぉ」っと思うようなシーンは無いような…。くどい駄洒落は刈り込んだ ほうが効果的なケースも多いわけで。
     とはいうものの、久しぶりに見ると懐かしいような…。
2004.5.14
  • 今夜から二泊三日で妻が留守。自炊生活をしよう。
  • 「味の何でも小事典」(ブルーバックス)という本を読む
     料理家ではなく、科学者が書いた本だから、なかなか面白い記述が多い。
     旨みについて「アミノ酸単体では非常に弱い味しかしないのに、0.6%の濃度の 食塩が存在すると、最大に旨みを感じる」とか。
     これを前提に置くと「塩加減」というのは、単に塩辛さの調節をしている のではなく、「旨みの加減」をしているのだということが分かる。
     フランス料理は全般に塩分が高く、関西の料理はだしを大量に使うが薄味だ というのは、実は旨みの量で必要な塩分に差が有るからなのかな、と思ったりする。
     その旨みについて、10年以上前には「旨みは甘辛酸苦の他に日本人だけが感じる感覚だ」 なんて説明が有ったように記憶しているが、パルミジャーノ・チーズにはアミノ酸が 大量に含まれていて、これを色々な料理に入れるのは日本人がダシを取るのと同じ だとか、そんな話もある。
     「カニの味」は、塩とアミノ酸数種類の組み合わせで再現できるというのも 面白い。確かに「カニかまぼこ」には全然カニなんか入っていないのにカニの味がするが、 ちゃんと学者が研究してカニに含まれる数百の化学成分から、何がカニの味に不可欠な 物質かを分離する実験を重ねた成果のようだ。
     最近流行りの「アミノ酸飲料」はたいてい旨くないけれど、もっと研究すれば、 深い旨みのドリンクが出来るのかも。(カニ風味は嫌...?)
2004.5.13
  • 大門まで歩いてみる。想像以上に近かった…というか、昼休みに時々出かける 角の一つ先が目的地だった。
     大門に行った理由は、モツ焼きで有名な「秋田屋」の所在地をチェックして おこうという目論見だが、浜松町(北口)から大門駅に向かう一本道の先のいい場所にあって 目立ちまくっていた。
     店内は10人も座れない小さなカウンターと沢山のテーブルがあるが、それをあふれて 店先に立ち飲みコーナーが出来て大幅にはみ出している。まったくの通勤路の途中で あるから歩行者も多くて、道にはみ出して飲んでいる人とまじりあっている感じ。
     店内は青白い煙にまみれているが、モツ焼き、焼きトンに混じって焼かれる「クサヤ」 の匂いが凄い。食べれば旨いのかもしれないが、この匂いは○○○と紙一重でウッとなる。
     にも関わらず、けっこう若い女性客が多いんだな。もちろん単独では無いようだが、 金曜の晩ならイザ知らず、明日も会社はクサヤの煙にいぶされて平気なのかなぁ…(^^;
     ともあれ、一人ではなかなか間が持たないので連れのいる時に入ってみたい店では有る。 あと、風向きも選ぶね、煙がね…(^^;
  • 日比谷通り、第一京浜は歩いたことがあるので、今日はさらに山手線寄り(第一京浜の外側) を歩いてみる。
     線路沿いは激しく寂れた感じだが、サラリーマンの街だけあって、路地には点々と 飲み屋が存在し、それぞれに繁盛している。まあ、もう少し新橋よりに近付くと大繁盛の店の 隣りに、人っ子一人いない店が有ったりもするわけだが…(^^;
     しばらく行くと、汐留の再開発エリア。JRAのギリシャ神殿風の柱をあしらった恥ずかしい 街区「チッタイタリア」が見えてくる。
     その手前に「ここ、人が住んでいるの?」と思うような物凄い掘っ立て小屋があって驚いた。 それはJRのガード下にへばりつくように立てられていて、大きな公園にあれば「あぁ不法占拠だな」 と思うような小屋よりは多少大規模だが、とにかく「いつの時代だよ?」という雰囲気。
     しかし、この建物が凄いのは「海岸一丁目」という住居表示板が掲示してあることだ。
     ということは、この60年くらいは前のようにみえる建物は、港区公認の正しい住人のもの なのか。奥が深いぜ、港区。田町駅の脇の倒壊しかかった建物郡は現在は無く、マンション 工事をしているが、この「海岸一丁目」邸は、線路と道路の2mばかりの隙間に立っているため、 生き延びてきたと見える。
     そうはいっても、この一帯は汐留の都市計画エリアの中だろう。隣りに有った都営住宅 もすっかり取り壊され、風前の灯という感じでは有る。
     とは言いながら、この汐留再開発エリアの西側「チッタイタリア」は、言ってみると、 開発中…というより、挫折したように完成した建物と更地が混在して不気味だ。お台場の ように今に建物で埋まるという気配が無い。
  • さて、「チッタイタリア」を抜けるとすぐに新橋の飲み屋街。線路に近い一角を 抜けていくと何故か、クサヤを焼いている店が何軒もあって逃げ惑う羽目に(笑)
    (そういえば、月島のモンジャ街の中にも一軒だけクサヤを排気しているところがあって、 不意打ちを食らって大変だったが)…今日はクサヤに縁がある。
     まだまだ歩けそうなので、コリドー街を見物しながら有楽町へ。
     コリドー街の店はいくつか入ったことがあるが、今は皆無い。お洒落な店にバージョン アップしている。歩いているうちに雨になったので、今日は切り上げ。
  • 帰宅すると「どっちの料理ショー」放送中。「焼きトンvs串揚げ」
     さっき見てきたばかりの、大門の「秋田屋」が映っていた。狙われてる(笑)
     明日からさらに混むのか? でもクサヤに絶えられない人は無理。TVでは一言も 言ってなかったけれどねぇ(^^;
  • TANITAのニュースページを見ていたら、最新厚生省の調査で 男性が一番長生きするBMI値(体重kg/身長m^2)は23〜26.9(女性は19〜24.9)という結果が出たとか。
     従来は「22が標準で25以上は肥満」とされていたので、ちょっと多い。
  • 国会議員の保険未払いのこと
     ともあれ、「未払いでも本人が気付かない…通知が無い」というのは、納付事務、取る側が とてつもなく手抜きという事だろう。そんなことでお金が足りないなんてちゃんちゃら可笑しいぞ。
     保険組合の一元化には、長い道のりが必要だろうけれど、せめて「事務処理」は一元化して 取りはぐれが無い仕組みを作らないと、改革にならない。
     そもそも、議員の保険なんて、どうして「天引き」にしないのか?
     公明党も、菅さんが辞めた後で発表とは汚い。辞める前の発表なら、何処の党首もうっかり していただけで、全員辞めるか全員残るか…という方向に世論は向いただろうに。
     まあ、みんな実は「国会議員は年金のことに関心が無かった」のだけは確かだな…。
     或いは「面倒なことは秘書任せ」で、年金制度の実際の複雑さなんて実感して いなかったということか。
     「所得税などと一括徴収」という明瞭なやり方に出来ない理由は無いと思うのだが。
2004.5.12
  • フラメンコの発表会の写真
     A4に印刷したものを妻が教室に持っていったら「まあ綺麗」と喜んでもらえたようだ。
     当日は曇天でもやっとした雰囲気だったので、「天気が悪かったのにこんなに鮮やか」と 驚いたので「曇りのほうが、人物写真には良いらしいですよ」と妻は私が授けた知識を 披露して来たそうだ。
     曇りがいいのは「光が均等に回って人物に強い影が出来たりしない」ことにあるが、 普通は「鮮やかさ」は確かに出にくい。そこを補っているのは「デジタル技術と腕」 なんだよ。デジタルだから曇り空に最適な設定で撮影できるし、色彩に対する 「センス」が、後処理も含めてデジタルの自由度を使いこなす条件というわけさ(笑)
     こうして、写真機材に関する出費が道楽の無駄遣いだけではないことを証明するために、 日々精進して「さし上げて喜ばれる写真」を作っているのだ。そのあたりよろしくね、妻。
  • そういえば、アルバムも印刷しようと思ってしてないな…
     印刷したステージ写真以外にも何枚かとてもカッコいい写真があるから本人にもらって ほしい。
  • 錦糸町の公園でバラバラ死体
     先月(?)の小岩菖蒲園の旅行トランク入りバラバラといい、生活圏内でこういう 事件が起きるのは勘弁してほしいなぁ。とはいえ、自分が第一発見者でも無い限り、 なんとなく遠くの国の戦争と同じようにTVの中の出来事になってしまうのは、 東京ならでは、か。
2004.5.11
  • 「コパン・コパン」に行く
     有楽町の東京側ガード下にある韓国料理店「コパン・コパン」に行った。
     妻と待ち合わせして予定も無いが、とりあえず今日もちょびっと歩くか?と、 東京駅に向かう途中、今まで何度通りかかっても行列の出来ている同店が なんだか空席があるようなので、吸い込まれてしまった(笑)
     ここは「韓国家庭料理」とあり、「焼肉の無い韓国料理屋」なのである…とすると 一体何を頼めば良いのだろう…と、素人は悩むのだ。韓国料理って、焼肉屋の サイド・オーダーとして食べたことしかないからね。
     有楽町という立地で、お洒落テイストな内装なのも実は落ち着かない(^^; 後から 調べてみると、あの牛タンの「新宿ねぎし」の系列店のようなのである。  パソコンで管理された空席情報や、勘定書きはいわゆるファミレスのそれ。
     店員は素人(バイト)くさい手際が目立ち、大勢スタッフがいてきびきび しているのはいいけれど、酒を注いでいるときでもビビンバを混ぜているときでも、 客の様子にお構いなく空いた皿を下げにくるのが邪魔で仕方ない。いつも満員だから とにかく回転速度を上げる教育を受けているのだろうが、仕事が「皿を下げる」 という一点に頭が集中してしまい、「食事を妨げない」という当たり前の配慮が無いの が駄目だね。
     そういう、何もかも何だか落ち着かない店なのだが、料理はまともだった。
     イカフェ780円は、生のイカと春菊のキムチ味サラダ。生の春菊というのが、 なんだか苦味があって食べたことが無い人には抵抗ある味だと思うけれど、まあ珍味。 イカのトロミが旨い。
     豚カルビのサンチュ包み820円は、一切れが200円と思うと高いけれど、 ネギ、大葉などの香味と豚肉の甘味がいい具合。
     スペシャルチヂミ980円は、イカと豚が入っているのだが、今まで 居酒屋メニューのチヂミしか食べたことの無い私は「なんだ、チヂミって旨い もんなんだ」と見直した。
     ポッサムキムチ680円は、イカ、タコ、ホタテ、タイ(?白身の魚)などを 白菜キムチで丸く包んだもので、これをテーブルに運んでから鋏で十字に切ってくれる サービスがたどたどしくてちと恥ずかしいものがあるが旨かった。生ものの鮮度が あるから旨いのかな?
     少し期待と違ったのが石焼ビビンバ880円で、メニューには「辛くない表示」 が確かにあるのだが、テーブルで自分でコチュジャンを足すとか、そういう調整が 一切出来ないため、なんだか甘くて寝ぼけた感じがしてしまった。最初から 「キムチ入り…」を頼めば良かったけれど、調整できた方がベターに決まってる。
     飲み物は生ビール(480円)2杯とマッコルリ300ml(900円)1本
     マッコルリは、米で出来た酒というイメージより、アルコール入りラッシー みたいな感じ? 我ら酒飲みには甘くて物足りない感じもするのであった。
     こんな感じで、二人で6300円(1.5時間)
     とにかく、料理はだいたい旨いと思う。メニューの写真よりだいぶボリュームが 少ないのと、結果的に割高なんじゃないかなぁと思うのだけれど、小奇麗な店で デートしたい向きには良いよね。
     それと、今回は何を頼んで良いか困ったけれど、鍋の季節に大勢で来るのは 楽しそうに思った。でもまあ、一回行けば満足かな、連れが行きたがれば同行しても いいレベル(^^;
  • Winny開発の東大助手を逮捕のこと
     とある弁護士は「違法コピーされないようにCDやDVDの販売元が対策すべきこと」と 言っているが、CDなど一度アナログコピーすれば後はコントロールがきかないし、 そういう考え方が「正規ユーザーの権利を制約する」動きになっていることに対する、 配慮が無い。盗まれるほうが悪いと言わんばかりの発言は見過ごせない。
     しかし、開発者を起訴するのは難しそう。
     「良く切れる包丁」に例えると、人を殺すのに使うほうが悪いとなるが、「麻薬」 に例えると病院で使うのは合法だが、闇で売るのは犯罪だ。こちらの解釈に近いか。
     今のWinnyは圧倒的に違法行為のためのツールでありすぎる。
     「自作の映画の配信にも使えるから禁止できない」というならば、違法な ファイルを公開すると足がつく仕組みを組み込むべきだな。
     いま少しSF的に現象を捉えると、Winnyを標的として違法なファイルを消去する ウィルスが蔓延すれば、必殺シリーズみたいな世界になるな…。闇の世界の ことは闇の世界に任せるってことで。
     その場合、ワクチンソフトの会社がどう対応するかも興味深いことになるだろう。
2004.5.10
  • そら豆の丸焼き
     TVでそら豆を皮ごと炭火焼する料理法を見て、妻がグリルで真似てみた。
     (普通は皮をむいて塩茹でにする)
     味は塩茹でとそんなに変わら無い…というのは「焼く」と言っても莢の水分で 蒸されてほんわかしているから。ただ、焼いて少し時間が経っても莢の中だから しっとり暖かくていい感じだ。何となく楽しい。
     酒を飲むには「莢を剥く」という手間も間が持てて良いが、カサの割に粒は 少ないだろう(笑)。
  • SONYの新型ノート - もうWindowsMeでは限界…と年中ハングアップに苦しんでいる私に期待のXPノートが出る
     極小ペン入力機も出るらしい。気になる。
  • 『トリックpart3腸完全版DVD-BOX』購入
     一話(ストーリー)一枚の5枚組みと思って開けたら、全話に特典ディスク付きで 驚いた。製作者がマニアックだからか…。
  • 新小岩探訪
     GW中に王子-駒込-小岩-市川、と歩いて(祝日なのだから有りがちだけれど) 目ぼしい居酒屋はきっちりお休み。やっぱり自宅に近いエリアをもっと開拓する 必要があるなと思ったので、今までほとんど足を踏み入れたことの無い「新小岩」 の繁華街を歩いてみた。
     北口は2000年の「防災ウォーキング」で通りかかり「何も無いようなもの」と 思ったが、南口の繁華街は立派なアーケード外を外れて一つ路地に入ると、 さほど広くないエリアの中に「大衆酒場」の 大暖簾を掲げる古いタイプの店が未だかって見たことも無いほどの密度で存在 していた。
     下調べしていたのは「魚三・新小岩店」と住宅街の焼き鳥屋「おばこ」、それと 八丈島料理「源八船頭」の三つ。
     月曜だというのにどこも大繁盛。「魚系で日本一混雑している」とも言われる 「魚三」は新小岩でもやっぱり混んでいたが、なんとか空席が無いわけでは無さそう だ。
     焼き鳥の「おばこ」は、完全に商店街が尽きて住宅街の中に有るのだが、 遠くからもオレンジの炎がボウボウと燃えるのが見えて、なかなかの繁盛だ。 うちの近所にも「焼き鳥を売る魚屋」があって夕刻には激しく燃え上がって、 ひと串の重量が物凄い店があるが、ちょっと親近感が沸く。そのかわり、 「おにいちゃん、何処から来たの?」と聞かれそうな濃厚な常連度が有りそう だが。
     「源八船頭」は隣りの小岩店と同経営なので、休むのも同じなのだろうが、 沢山の飲み屋が揃っていると、ある店に入れなかったときにも、一回りすれば 何処かには入れるだろう、という安心感があるから良い。
     それにしても、都心では営業しているだけで文化財扱いされる「大衆酒場」の 大暖簾を掲げるスタイルの店が、クオリティの如何は知らないが、ここでは びっしり。酒のつまみを出す食堂スタイルもあちこちに有るし、立ち飲み専門 の店も多いし、1〜2千円で飲めそうな店が本当に多い。焼き鳥は100-150円が 主流だろう。モツ煮込みが売りなのも下町らしい。
     大手チェーンの店は数年前に駅の横に出来たビルに入っているだけで、 他にはほとんど無いのも珍しい。たぶん、「居酒屋チェーンより安い店」が めじろ押しだからなのではないか。
     まあ、あまりにも安いのは理由も有るだろうし、山の手の居酒屋のように 文化の香りがするとは言えないが、この無数の飲み屋の中から良い酒を置い ている店を見つけることが出来たら楽しいだろうな。
     ビルになっていない街は、面白い。
  • 北口にも、街の活気は無い物の古げな飲み屋はいくつか有る。中に、 「お一人様1500円から宴会受けます」の看板を出した立ち飲みがあり、 値段も凄いが、「立ち飲みで宴会」というシチュエーションになんだか 想像が広がってしまうのであった。
  • 参考サイト:酔わせて下町
2004.5.7
  • 仕事帰り、月島を探訪する
     以前月島界隈を探訪したのは2000年3月3日 (防災目的で歩き、まだ大江戸線は工事中だった)とか、 2003年6月2日(居酒屋を探しに行った)とか。
     ほぼ一年ぶりの再訪だが、当時建築中のマンションの多くは完成しており、 さらに新たなマンションも増えて、月島は「ビルの谷間の下町」になっている。
     去年思った通り、やはり「ここに住む」というのは微妙な気持ちだ。あまりに ど真ん中ではなくて、休日に歩いて買物に行くくらい、終電まで飲んでもイザと なれば歩いて帰れる、そのくらいの距離感の場所に住むと一番いいんじゃないか。
     まあ、古いといっても月島自体が明治25-28年にかけて埋め立てて作られた 人工の都市なのだから、変わっていくのも土地のパワーなのかもしれないが。
     とはいえ、やっぱり居酒屋は古さも味のうち…ということで、 居酒屋探訪だ。
     7時頃からぐるっと見て回ったら、去年覗いた時には定休日で仕舞っていた 「味泉」は、噂どおりの超満員だが、ちらりと見える銘酒の張り紙多数が、 次は予約してこいよ〜と誘っているようだ。
     新しく仕入れた店情報で「魚仁」というのは、商店街を外れて大通り 沿いにあるのだが、道にはみ出して異常な盛況。超満員。魚が安くて旨い という話なので、もっと早い時間に挑戦したいな。
  • で、本日の主目的は「岸田屋」なのである。
     ちょいと昔の「美味しんぼ(5巻)」で取り上げられたり、何年も前からマスコミや ネットに取り上げられまくっている店なのだが、いつも混んでいるから、意を 決して入店してみるのは初めてだ。
     やや遅め(八時過ぎ)に店を覗くと大入り満員に見えたが、常連の姉さん方が 仕切って席を作ってくれる。(まるで下町のようだ(下町だって(笑)))
     お店のお母さんや娘さん方も、ものすごく忙しいのにとてもにこやかで和む。
     古くて煤けた店構えと、肩を寄せ合ってすし詰めの店内は、外から見ると 一見さんには縁が無さそうな気配があるけれど、店内には客と店主が作る 一見さんにも優しい「なんとなく連帯感」がある。といっても、 誰彼構わず話し掛けてくるみたいな連帯ではなく、喧騒の中でさりげなく気配りして いる居心地のよさだ。
     もちろんタイミング悪くて入れない人、覗いただけで諦める人も大勢いるけれど、 少なくとも「一見さんで混み合って常連が入れない」という状況を厭う雰囲気が無い のが本当に偉いと思う。
     そのかわり、20人強のお客をたったの3(〜4?)人で切り盛りしている。しかも 結構盛り付けも丁寧だったりするから、料理の出はかなり遅い。グループ客が 入った直後に入れた注文は、待ち行列に入ってしまうのか、盛るだけの品でも じっと我慢で待つ必要がある。一人で入って注文のタイミングを逸すると、 かなり閑かも(^^;;
     また、こういう居酒屋の常として、8時過ぎなんかだと売り切れの品ばかりに なってしまう。生ものが旨いらしいのだが、もうな〜んにも無い。辛うじて あじ酢があって、それが偉くうまかっただけに、他のメニューを頼みに また来なければ…と思う。
     野菜系もけっこう売り切れ。
     店の作りは、細いコの字カウンターと壁際の棚。恐らく昔はトイレ への通路として確保していたスペースに客が入れるようにしたのだろう。絶対 これはカウンターでは無く棚(笑) でもお陰で今日我々が入れたのだけれどね(^^;
     ふと天井を見上げると黄ばんだ「魚拓」。常連さんの釣り師の記録かな?
     よ〜く目を凝らすと、ほとんど天井板のこげ茶と同化して見えないけれど、 実は天井一面が魚拓で飾られている。壁の相撲の番付表は何十年分もがガムテープ で貼り重ねられて分厚く、歴史は有るけれど気取りが無いっていう雰囲気が いいよね。

     さて、今回何を注文したかというと、こんな感じ

    • 中生x6500円くらいかな?…一番絞り。最後までビールで通した。 日本酒もかなり安価で出しているから 燗酒の季節には良いかも知れないが、いわゆる地酒・銘酒の店ではないので、ビールで 通すのもあり。
       グラスの数がギリギリなのか、お代わりはグラスと引き換えなのがまた、こういう 居酒屋っぽいかな。
    • 牛にこみ450…名物といわれる「牛にこみ」は味噌味、甘口。 モツの色々な部位が入って 面白い。大概の既存情報はこの煮込みを絶賛しているが、確かに頼む価値がある。旨い。
       煮込みすぎていないからか、部位ごとの味と形がハッキリしていて「ある意味グロテスク」 なのは食べる人を選ぶかも 知れず、「山利喜」の煮込みを煮込みらしからぬ洗練の頂点とするなら、「岸田屋」の煮込 みは庶民の頂点。両雄譲らずという雰囲気が有る。
    • なす焼き300…は、普通に焼いたもの(黒焼きではない。私は普通に焼いた ほうが好き)。茄子の季節ではないためか、これと言った事は無く。
       私はなす好きだから有ればいつでも食べたいクチだが、いかにも季節はずれのなすしか 入荷しなかったならば、無くても言いと思ったのだが、とにかく他に野菜系は売り切れて 冷やしトマトくらいしか無かったんだよね…(^^;
    • あじ酢500…これは立派な一品料理だ。「あじ酢」は刻みノリが かかっていて、そのせいか口に運ぶと酢飯の無い寿司みたい。身はぷりっと、ノリ香りが 効いて旨い。
       ツマは茗荷と千切りの大根だが、大根に酢がきいて「なます」のようなのも気が 利いている。ツマまで全部旨い。感動した(^^)
    • いか焼き400…別にげそ焼き400もある。シンプルに焼いただけのものだが、 素材がいい感じ。歯ごたえが良いんだな。
    • 肉どうふ600…これはお薦め。甘く濃厚なつゆで真っ黒になった豆腐に 軽く火が通ってしゃっきりした長ねぎがよく合う。旨い旨い。
       豆腐が固くならない温度で、これだけ味が染みて真っ黒になるのは、ゆっくり 手間をかけて料理している証拠。
       実は「煮込み」以外のつまみはどれもかなり待たされたのだが、こういう丁寧に 作ったものが出てくるのならば「待ちますよ」と思う。ほんと。
    • つみれ汁250(かな?)…いわしが豆腐のようにふんわりなめらかで 魚臭さの無いこと、不思議なほど。ネギもたっぷりで旨い旨い。
      (6品+6杯 合計5,800円/2人/2時間…品切れが無ければもう1,2品頼んでたかな)
     岸田屋は、本当に良い店。
     繁盛しすぎでつまみが出てくるのに時間がかかるので注文のタイミングに コツがいるとか、飲み物は「お徳用」という感じ。そして、いくら客同士の 親密感があるといってもトイレに行く客とぶつからずに飲めない狭さなど、 そのへんあくまで高級店ではなく、パーフェクトな店ではないが、この道では 最良の一店であることは間違いない。
     このごちゃっと空気込みで人と味を楽しむ店だと思う。 
2004.5.6
  • 『居酒屋一駅一名店』というデータ集を作り始めた。
     出先で飲みたくなったとき、どこであれハズレを引かないためのCLIE用データ集だ。既に 120件以上のデータが有るのだが、連休中に散歩で北区を放浪中 「山手線くらい全駅フォローしないと駄目」と妻の厳しい指摘。
     これだけの数を収集しても、やはり「いい飲み屋の集まる町」というのは決まっていて、 なかなかこれという店の無い駅もあるんだよなぁ。しかも、チェーン店以外となると 日曜、祝日営業の店は本当に少ない。
  • 新宿西口想い出横丁に再開発計画
2004.5.5
  • 写真の整理、オネアミス、攻殻機動隊(劇場版)DVD鑑賞  フラメンコの写真を印刷。
     まあまあ、良い感じである。背景が空に抜けているのでかなりの逆光なのだが、 露出も結構あたっている。たいしたものだ。
     時々AFがド外れている物もあって、イマイチカメラが何を考えているのか掴み 切れないときも有るけれど、明るいお陰でF5.6〜8程度に絞り込まれているので、 使えないほど外れているのはわずかだ。
     何枚かのアップは、今後プロフィール写真に使ってただきたいほど、カッコいい ものもあるが、彼女らとは直接お友達でないため自慢のしがいの無いのが物足り ないかも(笑)
  • それにしても、あっという間に7,000ショット超えました。
     連写はほとんど使わないけれど、コンパクトデジカメだったら、機動力の差で こんなにシャッターチャンスが無いということで、やっぱり一眼レフは偉い。
  • 連休対策として買ったオネアミス、攻殻機動隊(劇場版)DVDだが、 最終日にやっと見た。
     『攻殻機動隊』は今見ても先進的な映像で、『マトリックス』がこの作品に刺激されて 作られたのだということがあらためてよく分かる。
  • その『マトリックス』三部作もついに最後まで鑑賞したが、 やっぱり、一作目が一番刺激的だったかなぁと思う。
     映像的には三作目が一番凝っているのかもしれないけれど、ドキドキするものが ほとんど無いんだよねぇ。どうしてなのだろう。
     二作目の「理屈っぽさ」でさえ、三作目に比べると楽しめた気がする。
     「人間対機械の戦い」と「ネオ対スミス」の戦いに分かれているが、どちらも、 勝負は結局パワーと物量が見世物であって、いわゆる「続編化によるインフレ」 である。映像自体は確かに大層なものだけれど、2で決着をつけずに3でやり直し をするほどの必然性が存在しない。
     結局「ネオがマトリックス外に干渉出来る」という謎はまともに説明されて いないわけだしね。それをきちんとやらない3に意味があったのだろうか?と思うのだ。
2004.5.4
  • リュートの会・グリーン・コンサート(ティアラこうとう/住吉)
     妻の参加する演奏会を聴きに行き、ついでに撮影。
     今日はとりあえず写っていればいいや、と気楽に構えて出かけたら、かつて 無いほど暗いステージで、ISO800でもF5.6で1/10とか(^^;;;;
     まあ、奏者はほとんど動かないから写るには写るけれど。
     演奏のほうは、いつに無く安定しており安心して楽しめた。妻とお友達の デュエットもだんだん板についてきたということなのかな。
  • 私はまっすぐ帰って、写真をセレクトしCD-R作成。
     シャッタースピードが遅いので、奏者の「まばたき」が写ってしまい 使える写真が少ないかも…(^^;
2004.5.3
  • フラメンコ・イベント
     川口市立グリーンセンターという公園(?)で、妻のフラメンコ教室の発表 (というか出し物)があり、撮影に行く。
     何しろ川口駅からさらに結構バスに乗るので遠い(埼玉高速鉄道「新井宿」 駅から歩くことも出来る。)が、グリーンセンター というのはなかなか広くて、あちこちで沢山のイベントが開かれて楽しそう だった。川口は楽しそうな公共施設が沢山あってやる気のある市だなぁと 羨ましく感じる。
     イベント会場では「NHKの歌のお姉さん」のショーが始まったところで、 恐るべきハイテンションが伝わってくる(^^; 今日は連休前半と違ってなんだか 肌寒い曇り空で、イマイチ客席の反応が固いようだ。
     もっとも「薄曇り」というのは屋外で人物写真を撮影するのには適している。 キツイ影が出来ないので肌のグラデーションが美しく出るから、「色温度」の 選択を間違えなければ最高の写真になる。
     今回は色温度「AWB」だとやや肌寒そうな色合いになってしまったので マニュアルで「くもり」に設定。肌色は健康色になってベスト。背景の 空の白さ(雲)が微妙に赤味がかるのは、さほど気にならない。
     会場はどんな感じかというと、2002年のイベントの写真 がHPに有ったので、まあ、こんな感じ。2002年は秋のイベントで良い天気だ。
     ここの屋外ステージは、大きな木の木陰で天気が良いと木漏れ日がダンダラに なってしまい写真としては厳しい。
     歌のお姉さんを相手につらつらとテスト撮影している間に、リハーサル、そして 本番。シャッター速度はISO100でも1/500が切れるほど明るいので、ほどほどに絞って F5.6あたりでも楽勝。
     客席の3列目中央あたりから、EF24-70mmと、EF70-200mm の二本を交換しつつ全景とアップを撮る。
     風景写真と違って、レンズ交換は迅速を要求されるので、こういうときに、 28-200mmクラスの高倍率ズームがあれば楽だなぁと思うのだが、帰って 仕上がりを見てみたら、逆光(白い曇り空)を背景にしたバストショット(200mm近傍) で、髪の毛の一本一本が背景に溶け込まずに解像しているのを見ると、 Lレンズの解像力や逆光耐性は伊達ではないと思うのだ…。
     そんなこんなで、曲ごとに全景(4,5人〜数十人の群舞)と、個人でピンときた カッコいい踊りをとって、だいたい200枚位になった。
     デジタルになって気楽にシャッターを切れるようになったのはいいが、後から NGショットを捨てるのが結構辛い。明らかなピンぼけ手ブレも、今日は条件が 良かったので少ないし。(笑)
  • イベントの後は、会場の中にある植物園、動物園を見て歩く。
     帰りは赤字で有名な埼玉高速鉄道の「新井宿」から。
     周囲は畑ばかりだというのに、駅は普通の地下鉄と同じように立派で、 しかも土地があるためか都心より数段広くて豪華だ。しかし、休日の夕方だと いうのに、我々の乗る電車に乗ったのは3人、反対方向から降りてきた人は一人。 いくら何でもこれじゃあ赤字になるはずだ。何故「新交通」程度の規模に しなかったのか理解に苦しむ。
  • 散歩に執着する我々は、王子から「旧中山道」を目指し、「とげ抜き地蔵」 を拝んで帰宅。
     小岩の「源八船頭」を狙ったが、祝日なので居酒屋とか尽く閉まっており、 回転寿司でお腹を慰めるのだった。結構満足したけれどね。
2004.5.2
  • 無線LAN設定
     今日は朝から無線LANの設定…といっても、昨日差し込んだだけでCLIEとの通信は 出来てしまい、最近の周辺装置の出来のよさを感じる。ただし、つないだだけでは、 通信内容だだ漏れなので、せめて暗号設定を。
     親機はバッファローの「g,b両用機」だが、以前買って上手く動かなかった802.11b 専用機より、シグナルも全然安定していて根本的に出来が良くなっているのを感じる。
     何しろ、マンションの廊下に出てもバンバン電波が入るので困るくらい(^^; 出力を 25〜50%に絞っても全く問題なく全部屋で使える。
     ともあれ、これでCLIEでゴロゴロしながらネット使えて楽しいぞ。
  • HV版『ロード・オブ・ザ・リングSEE』鑑賞(BS-hi)
     ついにSEEがNHKで放送。しっかり録画しつつ、リアルタイムで鑑賞。
     今見ると何だか懐かしく感じるほどだが、やっぱりニュージーランドの自然は凄いな。
     ハイビジョンの効果は遺憾なく発揮されて、屋外の遠景などため息が出る。
2004.5.1
  • 神田「みますや」で飲む
     午後、妻が神保町に用事があったので「帰りに落ち合って飲もう」ということで、 神田司町(淡路町/小川町)の「みますや」を訪ねる。最近散歩が趣味なので、秋葉原から 歩いた私と神保町から歩いた妻がちょうど良い曲がり角で合流。10分くらいかな。
     ここは伝統的な居酒屋料理で最新の銘酒を楽しめる店。 木造一軒家で間口は狭いが奥は意外に広く、座敷もあって70人ほど入れるらしい。
     平日通りかかると中からは賑やかなざわめきが聞こえてくるが、今回は連休中の 土曜日ということも有ってか、空いていてラッキー。とはいえ、5時の開店20分後に 入った我々の前には先客が数組。
     一人で飲んでいるご近所さんらしき人、居酒屋めぐりをしている雰囲気の夫婦 (うちと同類か)、近所の学生のグループ、などなど。
     …まず生ビールで始めるが、壁には「ドラフトマスター」の終了証が掲げてあり、 確かにクリーミーな良い泡が楽しめる。やるな。
     お通しは「衣かつぎ」二個。むっちりとして美味しいぞ。 …おやっ「当店はお通し無料です」という張り紙があるぞ。なんだか得した気分だ。
     つまみはまず、牛煮込み600,塩辛400,季節のぬた(マグロとニラ)400を頼む。
     連休で市場が休みになるためか、品切れが多くて残念だが仕方有るまい。特に 先日十条の「斎藤酒場」で目の前で品切れになった「そら豆」に再起を 賭けて(?)オーダーしたら「ありません」…がっくし(^^;;
     ここの牛煮込みは、他店と違っていわゆる「牛皿」。薄切りのバラ肉 とタマネギを煮たもので、牛丼屋のそれとほぼ同じ。これも旨いが「肉豆腐」 なんかにした方がもっと旨いのではないかと思う。
     イカの塩辛は、えらく旨い。昨晩「タモリ倶楽部」で「塩辛選手権」 なんて企画をやっていたからついた飲んだのだが、塩味より旨みの濃厚なことが 主張する味で、最初にこれを頼んだら、他のつまみの合間に少しずつ摘んで最後 まで楽しめる。チェーン店の居酒屋で出来心で塩辛なんか頼んでも結局残したり するものだが、これはまるで違う。
     森下の「山利喜」の「酒盗あえ」と同系統の旨みだが、あちらは「料理」 でこちらは「肴」で甲乙つけがたしだな。
     ぬたは良い。さっと茹でたニラがしゃきしゃきして、初夏の味わい。 さっぱりして日本酒も進む。
     追加で、肉じゃが400とマグロヅケ600も頼む。
     肉じゃがは、とてもオーソドックスな肉じゃが。
     ヅケは、たたき状にした赤味の薄切りを綺麗に盛り付けてあり、 なかなか見栄えがする。そのねっとりと弾力を増した赤味はなかなかに旨く 食べ応えがある。
     酒は、全国の銘酒20種ほどが一合750円均一。他に燗酒が激安で、焼酎も 有名銘酒が数種置かれて、どれを飲もうか悩ましい。
     妻と二人で、4合飲んだ内訳は、
    • 飛露喜(福島)5 濃厚うま口、最初の一杯に最適
    • 東北泉(山形)5 濃厚+酸味、飲み進むと酸味のバランスが良く感じる。白ワインと同じ原理
    • だっ祭()5 酸味+コクがあるのにサッパリ。食中向き
    • 田酒 ()4 酸味穏やかでニュートラルな旨さ
     この中で一番印象が強かったのがやはり「飛露喜」で、 こんなにふくよかに旨みが広がって和む酒は珍しい。
     「東北泉」も旨みでは「飛露喜」に負けていないが、はっきりと 酸味を感じるので、料理とともにぐいぐいと良いペースで飲むのに向いている。 対する「飛露喜」は、酒自身をゆっくりしみじみと味わうのが似合う。
     良い酒に良いつまみ。もちろん庶民派価格で6600円/2人/3時間。
     まったく「居酒屋の宝」みたいな店だ。

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文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!