映画館がやってきた!

構築日記・不定期便
- What's NEWを兼ねた日記のような読み物 -
2003年4月
[先月|目次|翌月]

2003.4.30
  • 『スターウォーズ・非特別編』のLDをDVD化する。
     もう絶対発売されないと言う、特別編以前のバージョンのLD、しかもTVサイズ。
     TVサイズは、画面は狭いが、垂直方向の解像度はシネスコの二倍近くあるため 「デス・スター」や「スター・デストロイヤー」の表面の模様はより、くっきり はっきり見えるし、星の数も多い。
     裏返さずに済むだけでも嬉しいし。
2003.4.29
  • 祝日。たまった録画をDVDに焼きまくり、レーベル印刷しまくる。
     一日12時間労働以上か…(^^;;
2003.4.27
  • 体調思わしくなく、骨休めの週末。(とはいえ、HDDレコーダの中身を消化 しているのは普段と変わらなかったり…)
  • 『オケピ!』サントラ盤自作
     HDDに作ったデータをやっと焼いた。
     レーベルデザインは、公式ページの表紙をベースに、曲目などのデータ。
     デザインをやりながら、焼いたばかりのディスクを見たが、結構一緒に歌える 曲が多くてなんだか楽しい。
  • ドラマ「動物のお医者さん」第1,2回鑑賞
     一世を風靡した漫画のドラマ化といって良いのかな。
     サザエさんのように、30分に三話というショーとショートな構成は、とりあえず 展開が早くて飽きさせない。
     役者が上手いとは思わないけれど、脚本は原作の勘所を抑えており、原作と見比べて 遜色が無い。…というか、原作の「世渡りの上手くない人々」な感じが、ぎこちない 演技とマッチしているというのだろうか。
     思えば、大学生活の可笑しさを扱った作品として、登場人物の雰囲気は 『天才柳沢教授の生活』にかなり似ているのに、教授方とのやり取りは 本作のほうが全然面白く、飽きない。
     三本立てのテンポの良さが、これを助けているのかもしれない。
     奇人達のオンパレードの中で、主人公の「公輝」や「チョビ」が正気を保って いるのも、見るものにとって頼る柱があって落ち着くということも有るかな。
     動物の可愛さは、もちろん要。
     チョビ(シベリアン・ハスキー)は、怖い顔だが、原作のヒットで人気犬種に なったようなところがあるが、ドラマの最後に「シベリアン・ハスキーは飼う のが難しい犬種です」と表示されるのが、洒落かも知れないが親切で良い。
     ドラマのチョビは、漫画の中の設定と違って「生後一年未満の子供」を 使っているのは、大人になると本当は漫画のような無邪気な行動を 取ってくれないからなのではないかな。
     何はともあれ、ドラマのハスキーが原作そっくり(って話が逆だが)なのが、 それだけで嬉しい。
     原作でも、ほとんど動物に台詞は無いが、ドラマも最低限の字幕をちょっと だすだけで動物の感情表現を補っているのは節度があって良い。
     ラストに一言チョビの「独白」があるのは、『千と千尋』の子役だそうで、 「怖い顔でもチョビは女の子」という設定が判りやすくて良いかも。

     和久井映見が、陰気で謎の院生、菱沼さんを演じているのはヒット。
     なにしろ、細菌やダニにたいする興味は「愛」といって良いほどなのに 恋愛にはまったく興味が無く、実験室に寝泊りする謎の女という設定が、 漫画から抜け出てきたかのように板についている(^^;
     岸田今日子の、ゴーイング・マイ・ウェイな婆さまも、キャラクターに ぴったりだ。

  • ドラマ「笑顔の法則」
     リタイアする。
     陣内さんの「兄」といい、阿部ちゃんの「漫画家」といい、はっきりしない性格の 男達を見ているといらいらする(^^;;;
     竹内結子の爽やかさだけではとても持たない。何がどう、笑顔の法則なのであろうか? 最終回にそれを引っ張るようなつくりであるなら、興味を繋ぐ命綱が欲しいもの。

  • 欽ちゃんの仮装大賞
     なんとなく惰性で見ているのだが、映画『ピンポン』を仮装したものにはびっくり。
     玉に竿がついているのは、映画の玉がCGだったのと同じことで、まず笑った。
     プレイヤーは「上半身担当」「下半身担当」に分かれているため、宙を飛ぶ スローモーション、横っ飛びを再現できるし、カメラが回り込むのは、台を運ぶ 黒子が出て全員がぐぐ〜っと回りこみ。
     高く上がったボールを天井から見下ろすカットは、台を横倒しにして、レンズが ズームする変わりに、台が遠ざかる。
     派手な特撮CGカットを、シンプルな仮装で再現してしまったアイディアに爆笑した。

2003.4.26
  • リコーダー・アンサンブルの練習
     去年(だったかな?)新築された、練馬の友人宅で、久しぶりの練習会。
     ここは地下に遊び場を作って、CD,本,オーディオ,パソコン,楽器,ぬいぐるみ(?) がぎっしりと詰まっている。
     我が家も物の多さでは負けなさそうだが、専用ルームがあるというのはやはり 羨ましい。リビングとしての体裁と遊びスペースを両立させようというのは困難だ。 その点、きっぱりと遊びに徹した部屋では、物は多ければ多いほど嬉しい感じが する(^^)
     DKも寝室も、こだわりが有って「なるほど〜」と言いまくり。
     彼はペンギングッズのコレクターでも有るが、階段や廊下の壁を掘り込んだ ちょっとした飾り棚が沢山有って、そこに色々飾ってあるのが楽しかった。
     我が家も小物は多いのだが、適当な飾り場所が無くて、あれは羨ましい。
     一戸建てなので、窓が多くて明るいのも良いな。もっとも、我が家だと どんなに明るい部屋でも、暗くして使ってしまうわけだが…(^^;

     ちなみに、肝心の練習は「リハビリ・モード」で大変だった(^^;
     楽譜を見て即座に指を動かすというのは、待った無しのリアルタイム処理。
     日頃使っていない脳の一部分にバンバン電流が流れる感じがしたな〜(^^;
     とにかく、鑑賞系の趣味しかやっていないと、大して脳を使っていないのは確か なので、演奏活動はやるべきだ。スポーツでも良いけど。

  • GPC定期演奏会鑑賞(恵比寿ガーデンプラザ)
    「チェコ2002年大水害救済チャリティーコンサート」
    ということで、スメタナとか、ドボルザークとかの演目。

  • ドラマ「ぼくの魔法使い」第1回
     篠原涼子を見てみようと録画したが、ちょっとギャグのセンスがあわな過ぎて 初回脱落
     「ぼくの魔法使い」というタイトルは、初回を見る限り「夫が妻にメロメロ」 という意味のよう。常に行動をともにするべたべたカップルの、その妻が 篠原で、「HR」でやっていた色っぽいけれど賢くは無い…という設定をさらに 極端に馬鹿にしたような性格で、それが「偶然の事故」をきっかけに、一瞬だけ 記憶術の天才モードに入ったりする。
     話はこの夫婦が西村雅彦の経営する「便利屋」に就職して様々な事件に 遭遇することで進むらしい。
     脇役に個性派俳優がそろって、結構面白くなりそうな布陣ではあるが、 延々とくどい小ネタの連続で「スジ」という程のものも見えず、ポップ でハイテンポな乱痴気騒ぎ。まるで極彩色の悪夢である。
     これも、舞台芝居なら面白いのかもしれないが、連ドラにするのは どうだろう…と思う。
2003.4.25
  • 『ハリーポッターと秘密の部屋』DVD購入
     映画館でも見て「完全に子供向けだな〜」と思っても、つい買ってしまうのは それなりにファンタジー世界が存在するからか…。
2003.4.24
  • ドラマ「マルサ」今週でリタイア
     極端に物知らずな所員がいて「税金ミニ知識」が披露されるのは面白く ないことは無いのだが、ドラマの部分がだめ。
     「漫画原作ドラマ」というより「深夜アニメのキャラを生身の役者に 置き換えた感じ」のスカスカな雰囲気に耐えられない。
     そんなわけで、三話の半ばでリタイア。

  • ドラマ「ダイヤモンドガール」第3話
     芸能人の離婚訴訟にかかわり、自分の立場から親身に活躍する。
     今回は「英会話教室に通う」というおまけつき。憧れの女弁護士が 実は自分の彼氏の恋人だったということも、ついに発覚。
     毎回トントンと話が進んで、ますます面白い。
     「いつもふたりで」でもそうだったが、駄目な主人公が成長していく 物語というのは、落差が大きいほうが面白いだろうが、あまりに駄目 人間だと初回で視聴者が反感を持ってしまう、という難しさがある。
     この作品も初回は「美人に生まれたら女は勝ち」と本気で思っていた ところからの大転落で、馬鹿で中身の無い女、つまらない話…という 感じだったが、早い段階で主人公が腹をくくって「今までの生き方は 間違っていたの?」というモードに入ったのが成功だと思った。
     今週も次回に何が起きるか楽しみだ。

  • SCEI長崎に65ナノのプロセッサ工場建設
     インテルの次の最新モデルは90ナノ技術が予定されている。ということは、 72%の細さで、密度で約2倍ということか。
     ソニー、IBM、東芝を加えた4社で次世代プロセッサ(群)をやるわけだが、 当然「PS3」にも使う技術だろう。
2003.4.23
  • 『オケピ!』サントラ盤自作
     WOWOWの生中継をHDDレコーダに録画したものを素材に、歌だけを編集した ディスクを作ろうと遊んでみた。
     こういう楽しみ方を作家はどう思うかわからないけれど、いわゆる「サントラCD」 も発売されているので、ミュージカルの楽しみ方としては許容範囲かなと思う。
     『オケピ!』は3時間半の作品だが、歌に最小限の前後の台詞を加えた編集で 1時間50分程になった。つまり歌と台詞は半々というバランスのようだ。
     ネットの個人の劇評を見ていると「ミュージカルでは無い」という 意見があるが、それは「ミュージカルの定義」による。そして、 「ミュージカル」であることと「面白い芝居」であることは関係が無い。
    つまり
    ミュージカルで面白い非ミュージカルで面白い
    ミュージカルでつまらない非ミュージカルでつまらない
     の4分割表のどこに入るかが問題。
     しかし「ミュージカルで無いから駄目」と考える「ミュージカル・ファン」 は多いみたいだ。
     『オケピ!』はミュージカルのパロディー作品なのだから、こういう 「非ミュージカル」の欄が選択肢に入らない人は、まさに「ネタ」にされている 群であり、「見たのが間違い」という気がせんでもない。
     さらにいえば、ミュージカルと非ミュージカルの間には「歌入り芝居」とでも 言うべき広いゾーンもある。

     私が「これはミュージカルだ」と判断する基準は「歌だけ聴いてもストーリーが わかる」ということかな。
     一説には「感情が高まったところで歌うのがミュージカル」という定義があるらしい。
     だが、これだけだと「大団円で大合唱」という演出の多くの芝居が当てはまってしまう ので、分量というか、芝居の核の部分が歌になっていることというのも捨てがたい。
     上記の視点から「歌が唐突なので『オケピ!』はミュージカルとはいえない」 という意見もある。
     『オケピ!』の構造は、劇中劇(上の人たちの芝居)が歌っていないときには 「台詞芝居」で、「劇中劇が歌=オケピが伴奏中」に「歌でメンバーの心の声を表す」 という仕掛けを原則としている。
     この「2つのモードの切り替え」を使って 三谷的に「ミュージカルはどうして突然歌いだすの」という疑問に、 一つの解決を与えているのだろう。
     実際オケで(身の入らない)演奏中に、曲とは全然関係ないことを考えていることは 珍しくない。そんな状態が『オケピ!』の歌だ。
     ただし、この原則では基本的に歌が独白になってしまうので、ソロ以外の曲が 作りにくいことや、歌い手以外が着席していなければならないので、動きの面白さが 得にくいという制約があるのは確かだ。
     いずれにしても、「ミュージカル」と「アンチミュージカル」の狭間を漂う 『オケピ!』に関して「ミュージカルか否か」という議論ほど似合わないものはなく、 それが気になる人には向かない芝居ではある。

     歌がよくない、記憶に残らない、という意見も見かけたが、これは個人の記憶力の 問題のような気がする。
     私は「オケピ!」「ミュージシャンのタコに関する考察」「くたばれ!ミュージカル」 「ポジティブ・シンキング・マン」の4曲くらいは耳に残った。
     コミック・ソングなので、後世に残るってことは無いと思うが、一緒に歌いたくなる 楽しい曲だ。特に「ミュージシャンのタコに関する考察」は、セクシーな デュエット・ソングとして持ち歌にしたいものである(笑)
     布施明の「It's My Life」は、物語風の曲で、一発で覚えられるようなものでは ないけれど、彼の歌唱力とあいまってとても聴き応えがあった。この曲は『オケピ!』の 放送以前にどこかで聞いた記憶があるので、布施明は 持ち歌として歌っているようだ。
     これは名曲"マイ・ウェイ"の系統の曲だが、それよりは 堂々としていない所に日本人的な照れがあって良い。あれは確かに名曲だが 「人生の船出」が近づいてきたとき、あれほどきっぱり過去を肯定出来る 人は大変な大物か嘘つきだ(^^; それほど立派な人生でなくても有りのままの 自分を肯定してやろうという、ほのかな優しさが現代人にぴったり来るような 気がする。

  • ところでサントラだが…
     これがなかなか良い。
     普通のミュージカルだとどうしても話を進めるためだけに必要な「埋め草」 な曲も入っているものだが、『オケピ!』の曲はほとんどが聞ける曲。
     歌い手に合わせて「宝塚風」「四季風」「東宝翻訳もの風」「ブロードウェイ風」 「オペラ風」などなどのパターンが使い分けられて曲調の幅が広いのも 面白い理由だと思うが、芸達者なことだ。
     ストーリーも、曲だけでほとんどわかるので、「芝居」の部分は今よりさらに 圧縮して、総時間を3時間以内にすることも可能だろう。
     もっとも『オケピ!』の場合は芝居の部分も面白く、『ライオンキング』みたいに ミュージカルにすめために無駄に長くやっている感じはしないのだが、でも 絶対的には長いから…
     そういえば、芝居の中に「無駄な曲を削れというなら、『キャッツ』にはメモリー しか要らないことになる」なんて話もあったなぁ。
     世の中にミュージカルは数あれど、「マイフェアレディー」「ウエストサイド」 「サウンド・オブ・ミュージック」のように名曲がめじろ押し、という作品は めったに無い。
     『オケピ!』は、飛びぬけた名曲は無くとも、早送りしてしまいたくなる つまらない曲も無い。…ということは、実は凄いと思う。
2003.4.22
  • 『Visual YMO:the Best』DVD鑑賞 ★★☆
     高橋幸宏の解説で、ビデオでYMOの歴史が楽しめる選曲のベスト盤。
     初期のまだ手慣れていない時期のライブ映像が、音が明らかに「へろへろ」 だったりするのだけれど、凄く面白い。
     実験的な音楽をやっているのだというオーラが出まくってるから。
     本来テクノはロックとは違う「無機質」な所がその個性だと思うのだが、 ライブだとそのへん別物なのかも。
     このライブの「アナログ感」は、初期のシンセやコンピュータ(シーケンサ) がアナログ感たっぷりだったことにも原因があるようだ。
     熱か電圧か、毎回のようにライブの最中に止まってしまうコンピュータを だましだまし動かし、データのロードに時間がかかるために、全て手弾きの 曲や、長いソロで繋ぐとか、大量の機械を腕力でねじ伏せている感じは、 現在の「ボタンひとつで確実に動く」というシンセとは大違い。
     80年代中ごろには、パソコンとデジタル・シンセを接続してYMOの曲が ひとつのボックスで再現できてしまうようになってしまったわけで、 そこに至るまでの約10年の短い期間の音楽たちには独特の魅力がある。

  • 『冨田勲/惑星<2003>』DVD-A鑑賞 ★★
      DVD-Audio 4.1chの作品
     再生してびっくり。記憶にあるオリジナル(2ch-LP)と比較して、シャキーン と尖った音が聞こえる。もっと生オーケストラよりの厚み重視の音の記憶がある ので、これは相当手が入っているなと思ったら、冨田氏本人が当時の音源から リミックスしたそうだ。
     オリジナルは1977年。
     記憶にある限り、この作品は初めから当時オーディオメーカー各社が実用化した 4ch-Stereoで発売された、生まれながらのサラウンド音響作品だった。
     我が家にもCD4方式のステレオが有ったが、何しろ4ch版の入手は非常に困難で 通常版のマトリックス再生で聴いた記憶がある。

     当時の4chステレオのディスクというと、デモディスクの他は「青江美奈ライブ」 で拍手が背後に広がるだとか、演歌の効果音で「ジェット機が頭上を抜けていく」 とか、子供心に「使えね〜」と思うディスクしかなく、冨田の『惑星』や 『バミューダ・トライアングル』というのは、そんな我が家の4chステレオに (マトリックス再生だったけれど)やってきた立体音響だったわけで。
     それが25年後、ついに本物のディスクリート4.1ch仕様で再登場したのは 感慨もひとしおだ。
     オリジナルと音の印象が違うのは「リミックス」によるほかに、4chを均等に 使用するというコンセプトによって、相対的にリアspに割り当てられた音が 薄くなってしまう(Smallだから)ということも有るかも知れない。
     そう考えると、こういう本物の360度音響を志向した作品は、再生環境に対する 要求レベルが高くて、理想的再生は大変だとも考えられる。全チャンネル 大型スピーカーでバリバリ鳴らしてみたいものだ。
     今回もうひとつ驚くのは「やたらクリア」であること。
     アナログ・マルチトラック・テープの多重録音で作られた作品なのだから、 もう少し甘い部分があるかと思うのだが、不思議だ。まあ電子楽器自体は 自然楽器には不可能な「超ワイドレンジ」だったりするけれど。

     CDで発売されている冨田作品では『月の光』が「ドルビー・サラウンド」 仕様になっている。これを鳴らすと「メイン+広がり」という感じのサウンド・ デザインであり、楽に豊かに鳴る感じ。『惑星』は硬派のバリバリ(笑)

  • なんとなく『ベルサイユのばら』を見ている。
     先日妻は、絵が『明日のジョー』と言っていたが、「ガーン」となる止め絵をみて、 一番似ているのは『ボルテスV』ではないか、と思いついた。
     もちろん監督は同じだし、話も貴族と平民の争いだったりするし、 美形悪役キャラのハシリで有ることも『ボルテスV』は話題の作品であったな。
  • 鶏チーズかつ
     いつものことだが、揚げ物をすると(油があるので)しばらく続いてしまう。
     チーズかつは「ガッテン」でやっていた訳ではないけれど、なんとなくイメージで 作ってみると、色も味も良いのだが、想像以上に凄く厚くなってしまった。
     薄く作る方法を研究しないと…。
2003.4.21
  • ためしてガッテン、実践中
     4月から人気のあった内容ばかり毎日再放送中なので、気になるガッテンは メモを取っている。
     この週末は「からあげの秘訣」と「フライの鉄則」の二つを実践。
     「コツ」というのは凄いもので、揚げ時間の単純な規則を守るだけで ふっくら専門店の味になってしまう。とにかくNHKは凄い。
     民放のいい加減な番組とは違って、きちんとデータで実証していく 姿勢は、「科学で生活を向上させる」という目的が明確だ。
     火を通したり、味が染みたり、という料理のプロセスは科学なんだ と思うとなんだか楽しくなる。
     今回「揚げ時間」以外で面白かったのが、「フライの油っこさ」 が実は「水分によって歯ざわりが悪いこと」であるという事実。
     カラリと油っこくないフライのほうが、べったりと油っぽく感じる フライより、油が多いなんて、測定してみないとわからないことだ。
     しかし「美味しいフライは油が多い」というのは、カロリー的には 厳しい現実である(^^;;
2003.4.20
  • 三谷幸喜『オケピ』生放送(WOWOW) ★★★
     ぜんぜんチケットが取れなかった芝居。WOWOWで生中継されると知ったときには 狂喜した(^^)
     パルコ・プロデュース作品はいくつかDVDも発売されているけれど、画質に関しては 満足の行くものではなかったりするので、今回のハイビジョン中継は正に大事件と 言う感じ。だから録画も念には念を入れて、ハイビジョン(D-VHS)とダウン コンバート(HDD)の二本立て。
     とにかく、先月の『ロード・オブ・ザ・リング』のハイビジョン放送以上の イベントである。

    キャスト(初演キャスト)
    コンダクター 白井 晃 (真田広之)
    ハープ    天海祐希 (松たか子)
    オーボエ   布施 明 (同)
    ヴァイオリン 戸田恵子 (同)
    ギター    川平慈英 (同)
    トランペット 寺脇康文 (伊原剛志)
    サックス   相島一之 (白井 晃)
    ピアノ    小日向文世(同)
    ファゴット  岡田 誠 (北川 潤)
    パーカッション 小橋賢児(山本耕司)
    チェロ  瀬戸カトリーヌ(宮地雅子)
    ヴィオラ   小林 隆 (同)
    ドラム    温水洋一 (菊池均也)

     残念ながら「初演」も見ていないのだけれど、配役の違いを見ると、だいぶ 初演の雰囲気の想像も出来る。主役が「真田広之/松たか子」から、 「白井晃/天海祐希」に変わったら、キャラクターが根源的に変わってしまう。 しかし、その変化は「よりコメディー」に決まっているので、三谷作品としては より手馴れた世界への変化に違いない。(よりミュージカルに成っていたであろう、 真田版ももちろん見てみたかったけれど)
     舞台は三谷氏の前説で始まった。細かいギャグが一々受ける。
     客席へのサービスで「みなさん、チケット代も払わず家でTVを見ている人より、 絶対に芝居は生のほうが楽しいです。僕たちは皆さんのために演じます」と 言っていたが、んなことを言っても実際チケットは全然手に入らないし、 WOWOWの視聴料は払っているし、そもそも、これを家で見るためのシステム 総額はとてつもない…わけで、チケットを手に入れた人と比べて十分努力は したと思って欲しい。(半分冗談なのは判っているけれど)
     帝劇や四季なみにロングランしてくれれば、チケットも手に入るのだろうが、 演劇界の(一応)スターを投入しているから、なかなかロングラン公演も出来ない。 出演者たちの「趣味度」が高いのだろうところも、魅力ではあるのだが。

     というわけで、爆笑の前説が終わってやっと本編だ。
    ●第1幕
    ・M1 オケピ!(コンダクター、全員)
     コンダクター/白井さんの歌い方は微妙に鼻にかかって「ほげほげ」だ。
     その発声は単に「下手」なわけじゃなく、この舞台の設定の「二流の洋モノ ミュージカル」体験しがちな鼻にかかりかた、そっくり。もちろん、メロディーも どこかで聞いたような気がする、二流っぽさ。
     白井さんのセリフが冒頭からしばらくカミカミなのは、千秋楽で収録が入って いるから?
    ・M2 序曲〜彼らは、それぞれの問題を抱えて演奏する(全員)
     この曲は、登場人物全員が別々のテーマ(メロディー)を持って歌いながら、 最後には互いに同時に歌いあう。
     これって、『ウエストサイド・ストーリー』の「トゥナイト」で聞いたことのある 手法だが、より複雑により大規模にからみあって大変なことに。
     この曲ではパーカッション(小橋賢児)の曲は明らかに「東宝ミュージカル系」の ある役者の曲にそっくりで、小橋賢児の顔の雰囲気までよく似ているし、 天海祐希の曲はまんま「宝塚テイスト」で出来ている。
     布施明の曲は全て「ディナーショー」から抜け出してきたみたいに曲ばかりだし、 脚本がコメディーなだけでは無く、音楽も既成のミュージカルのパロディーに なっているということがわかって、作曲家の器用さに笑ってしまう。
    ・M3 ミュージシャンのタコについての考察(コンダクター、ハープ)
     芝居は、劇中劇のオケが休みの間、すなわち曲間に、団員の私生活のさまざまな トラブルがコンダクターの所に持ち込まれてテンテコ舞い。オケが演奏している間 に、団員たちも歌いだす…というスタイルなのだが、それにしても、曲と曲の間が 長く「有り得ない」とは思う、が、ミュージカルとはいえ三谷芝居なのだから 良いのか…という感じだ。
     M3はヴァイオリンの妻に家出されたコンダクターが、ハープの美女へのときめきを歌う。
     指揮者の指には「指揮棒タコ」が、ハーピストの肩(肩甲骨のあたり)には 「ハープ・タコ」が。と互いに見せ合うが「女はすきでもない男に、こんなところの タコを見せるだろうか」と、すっかりワクワク恋の期待をしてしまう。
     それにしても、ムードを出して踊りながら「タコが、タコが…」と連呼されると、 それゃ笑ってしまうだろう(^^;
    ・M4 乾燥機はあなた次第(コンダクター、ヴァイオリン)
     家出した妻、戸田さんの見せ場。彼女のための曲は、どこか懐かしの ブロードウェイ・ミュージカル風メロディー。
     コンダクターの家の荷物を引き取るので、荷物を分けなきゃという歌。
     本番中に何をやっているのか(^^;
    ・M5 くたばれ! ミュージカル(トランペット)
     トランペット(寺脇康文)は、ジャズ畑から出稼ぎにやってきたワイルドな男で、 ミュージカルなんか下らないと馬鹿にしている。そして、ヴァイオリンの浮気の相手。
     この曲は「ミュージカルがいかに馬鹿げているか」ということを延々と歌う。
     いきなり「歌わないで普通に喋れば30分ですむだろ?」というのは、この長〜い ミュージカルに対する自己言及的なギャグでもある。
     「何でわき腹刺されて歌ってるの」「何で猫が立って踊りだすの」 「なんで王様突然踊れるの」などなど、古今の名作めった切りだが、 それは「みんな思っていること」だから笑える。
     これらの疑問は「キャッツ」「ライオンキング」「王様と私」「ウエストサイド」 「レ・ミゼラブル」「モーツァルト」etc.と明らかにネタ元がわかるようになって いる突込みが多くて、日本(東京)のごくごく一般的なミュージカル好きがだいたい 見ているであろう、古典と最近の話題作が網羅されている。
     「自分の芝居以外は、からっきし物知らず」というイメージの三谷氏が、 これだけミュージカル・ファンのツボをつく詩を書いてくるとは、意外な驚きである(^^;
    ・M6 ミュージシャンのタコについての考察2(ギター、ハープ)
     ギター(川平慈英)は、完璧にハープの八方美人ぶりを自分への特別な行為と勘違い して浮かれている。
     そこで歌うのがコンダクターと同じ歌。つまり、コンダクターが彼女に 好意を抱いているのとまったく同じ勘違いをギターもやっているということが 観客にはばれる。
     同じ歌を二度聴いてこんなに笑えるというのも珍しい。
    ・M7 パーカッションの理想と現実(パーカッション、全員)
     トラで来た学生の演奏者は、オケピの面々のあまりのやる気のなさに愕然と する。
    ・M8 恋のSAPOTI(コンダクター、ハープ、ヴァイオリン)
     SAPOTIというのは果物の名前らしい(初耳)。
     ヴァイオリンは実は浮気相手とは別れており、ハープに惚れているらしい コンダクターを苦々しく思っている。微妙な三角関係の歌。
    ・M9 It's My Life(オーボエ)
     オーボエ(布施明)はこのオケで最年長で、何が起きてもマイペースという 地味な職人気質の男ということになっている。
     曲はだから「マイウェイ風味」
    ・M10 気になって、気になって演奏どころじゃない(サックス、ピアノ、チェロ、ドラム)
     ちっとも演奏に身の入らない4人の歌。
     サックスは「この世がブラックホールに飲み込まれて破滅する」ことを心配しており、 ピアノは「鼻がむずむずする」。チェロ(瀬戸カトリーヌ)は、ピアノが持ち込んだ ウサギの獣臭やら、オーボエのガムが気になって仕方なく、ドラムは引退後の 生活設計に必死。
    ・M11 Who Are You?(ヴィオラ、チェロ、全員)
     突然の欠員でメンバーが互いに穴を埋めようとするが、何しろ人数が少なく 最後に「ヴィオラは無くていいや」ということになる。
     酷い話だが、確かにヴィオラってそういう楽器だから笑える。
     しかし、ヴィオラの彼を落ち込ませたのはそんなことより、みんなが彼の 名前を知らず「ヴィオラの彼」としか呼んだことが無かったことだった。
     微妙にありがち(^^;;
     これ以降、芝居が終わるまでず〜っと、「彼の気持ちを傷つけずに名前を 聞き出そう」というあの手この手のネタを延々ひっぱるのがまた笑える。
    ・M12 ハーピストの理想と現実(ハープ、トランペット)
     ハープは一般的にお嬢様の楽器である。実際世界の著名なハーピストの 多くは外交官の娘だったりする。ところが、この話の彼女は、 田舎のどんずまりのアパートで育った庶民派で、ワイルドな男に めっぽう弱い…という歌。
    ・M13 ポジティブ・シンキング・マン(ギター、全員)
     曲はギターの見せ場。といっても、内容は「振られても振られても気がつかない」 というメデタイ男の歌なんだが。
    ・M14 オケピ!リプライズ(全員)
     「人生で起こることはみんなここでも起こる、それがオケピ」という歌は、 いい歌だ。芝居のストーリーの大枠は「ありえね〜」と叫びたくなるような ナンセンスだけれど、細かな音楽家の生態がいかにもありそうなものばかりだから この芝居は楽しめるのだ。
    ●第2幕
    ・M15 アントラクト〜俺たちはサルじゃない(ファゴット、パーカッション、全員)
     芝居の休憩中に覗き込まれて、サル山のサルみたい…という曲を休憩明けにやるのは 客に対する挑戦だな(笑)
    ・M16 オーボエ奏者の特別な一日(オーボエ)
     別れれた妻との間に出来た娘が20年ぶりに来て、客席に居る…というので、 コンダクターが、オープニングの曲のおいしい所をヴァイオリンからオーボエに 書き換えて花を持たせるという曲。
    ・M17 劇伴〜サックス奏者の活躍〜(インストゥルメンタル)
     サックス奏者(相島一之)は、あらゆる木管楽器を一人で持ち替えて バリバリ演奏してしまう、体育会系演奏家という設定。
    ・M18 私を愛したすべての人へ(ハープ)
     ハーピストの現在の彼氏はトランペットで、コンダクター、ギターが 勘違いしているのかと思いきや、実はサックスも、ピアノも、男は皆 彼女の思わせぶりに勘違いした経験があるということが判る。
    ・M19 サバの缶詰(ヴァイオリン)
     ヴァイオリンは、ハープのアレンジが変わったのを聞きとがめる。
     何故なら、それがコンダクターが女を口説く手口だから
     彼女はコンダクターのもとに帰るか、一人で生きるのか悩む。
    ・M20 ポジティブ・シンキング・マン リプライズ(ギター、全員)
     なおもポジティブなギター
    ・M21 倍テンポのダンスナンバー(インストゥルメンタル)
     オーボエのために二幕最初の曲のアレンジを変えたことで主演女優が怒り、 「疲れるからゆっくり演奏しろ」というが、団員は反発し帰って凄い速度で 演奏する。
    ・M22 ただひとつの歌(全員)
    ・M23 オケピ! リプライズ(全員)
    ・M24 俺たちはサルじゃない(インストゥルメンタル)

     全体の感想は、前半が圧倒的に面白い。既存のミュージカルをネタに パロディーをやっている部分だ。
     後半は少々異常なシチュエーションではあるが本質は恋愛ドラマであり、 トーンダウンしてしまう。
     「人生で起こることはみんなここでも起こる、それがオケピ」という歌 の通りに、色々な人生に悩む人たちの話が展開する。それが、オケピの 中のゆるい男女関係であり、新米パーカッションの燃える理想と挫折 であり、布施明の別れた妻と娘の話であり…と、確かに盛りだくさんだが、 「恋愛ドラマに弱い」というのは、三谷氏、今に始まったことではないので どうしようもないとは思う。
     思うが、さらに練り上げて再演されたらまた見たいなぁと、そう思う。
     音楽はとても器用で楽しかったが、とにかく「歌えるテーマ曲」がある ということは素晴らしい。
     3時間半、大笑いしながら見た上に、テープを巻き戻して録画を確認しながら いっしょになってテーマ曲を歌っていたので、のどは痛い、腹筋は痛いの 大変な状態である。
     後半に注文はあるものの「こんなに楽しいミュージカルは他に無い」と 言うのは確かなことだと思う。
     ありがとう、WOWOW。

  • 『ザ・ファーム-法律事務所-』鑑賞(BS) ★
    監督シドニー・ポラック、ミッチ=トム・クルーズ
     トム・クルーズ扮する法科の秀才が破格のギャラで法律事務所に就職するが、 そこはマフィアのマネー・ロンダリングで大もうけしているダークな世界。
     足抜けしようとすれば、即消されてしまう。
     そんな彼にFBIが接近し、事務所の不正を摘発する手助けを迫る。
     だが、それは「顧客の秘密を守るという弁護士の誓い」にそむくことになり、 二度と弁護士として活動することは出来ず、マフィアに追われる生活が始まる ことを意味していた。
     追い詰められた彼はしかし、法に背かず依頼者の秘密を守りつつ事務所の 不正を暴く、巧妙な方法を思いついた…。
     という話。
     中盤の「知恵比べ」あたりから面白くなってきたが、最後は結局銃を持った マフィアとの追いかけっこになって、スリルはあるけれど「知的」に徹し 切れないのがもったいないような気がするのだ。
2003.4.19
  • BSアニメ「ベルサイユのばら」
     NHKではふる〜いアニメの再放送をやっていて、本放送当時には見ていなかった こんな作品でも、今見直すと面白かったりする。
     妻は「絵が明日のジョーみたいだから嫌い」とか言うが、それも当時のアニメ らしくて、美しいとは思わないけれど興味深い。『エースを狙え』とか、 他にもこういう絵の作品はいっぱいあったはずだ。
     また、セル画の質カバーするかのように、『ベルバラ』には、山ほどの 透過光と水彩画のインサートが使われている。
     特に水彩画は「少女漫画」そのものなので、セル画とは確かに全然 クオリティーが違う。透過光は貴族女性の衣装には必ず使われており、 宝塚のラメみたいなものなんだろう。
     取り上げられたばかりの「オスカル」に新生児らしからぬフワフワの 金髪があったり、春といえば「桜吹雪」だったりすることに違和感を 持つと見られたものではなくなってしまうが、それを笑える人は楽しめる だろう。
2003.4.18
  • SuicaはSONY仕様
     SONYのパームの最上位機種はSuicaが読める。
     なんでだろ〜と思っていたが、そもそもSuicaというのがSONYが開発した 非接触カード技術"FeliCa"が土台になっているのだそうだ。
     同じカードが香港では、全交通機関共通で売店や自販機にも使えて、 しかもカードではなく「シール」の形のものもあるので、携帯とか、 好きなものに貼り付けておいてもいいそうだ。
     さすが香港はサイバーが進んでる。関西では私鉄との共用化が 予定されているそうだし、チバシティも頑張らないと…
     ちなみに、今後Suica-Viewカードというのが出て、自動チャージ 出来てポイントもたまっちゃうらしい。
     ともあれ、"FeliCa"をベースに空き容量の限りいろいろなカードが 相乗りできるようになれば、財布もスリム化して言うことなしの便利な 時代がやってきそうな…
2003.4.17
  • ドラマ「東京ラブシネマ」(フジ月9)
    高杉 真先(35)・・・ 江口洋介 卯月 晴子(35)・・・ 財前直見 千葉 吉成(30)・・・ 宮迫博之 坂本 理紗(25)・・・ 伊東美咲 園田 麻子(23)・・・ 白石美帆  「映画買い付けの世界」が見られるということで期待していたのだが、 イマイチフィーリングが合わない。主役の江口洋介が実は好きじゃない というのが大きいかもしれない。情熱ばかり大きくて知性がぜんぜん無い 感じ。
     ヒロインの財前直見は、あのふにゃふにゃした口元が嫌いではないのだが、 「大手配給会社で、その年のベスト5に入る作品を何年も買い付け続けてきた エリート」という感じがまったく無い。
     ビジネスには勝っても「女として愚か」という部分が強調されすぎていて 不快感がある。
     そもそも「情熱の有るやつが勝つ」という絵空事は、ドラマの世界では 当たり前すぎるのであって、この場合は「舞台が非日常」なのだから 中で生きているキャラクターは、ずっしりとリアリティが有るべき なのではないか。

  • ドラマ「伝説のマダム」 (日テレ月10)
     伝説の桃井かおり主演作品だ。
     でっかいダイヤを持ったカエルのブローチ。「笑っていいとも」のゲストに 出たときに桃井さんがつけてたのをドラマの中で使ってた。
     マダム・マリー(桃井)は、ウェディングドレスのデザイナー。彼女の作った ドレスを着ると幸せになれるという伝説がある。
     ところが彼女の方法は奇怪で、花嫁に合ったデザインを考えるために 「あなたの生活に混ざらせていただきます」という。しかも値段は一千万。
     …などという、怪しく法外なマダムだが、その結果は依頼者も思っても みなかった本当の幸せを見つける手助けをしてくれる。というもの。
     桃井かおりの我侭な女ぶりが強烈に発揮されて、これぞ桃井のための 作品という雰囲気になっている。
     ファンとしてはこの上なしという第一回の出来であった(^^)

  • ドラマ「ダイヤモンドガール」2(フジ水9)
     美月ありさは、早々に振られた彼に再会し「頭が釣り合わない…可愛いだけで 馬鹿なので振られた」と告げられる。法律事務所の中に居ながらなかなか遭えない ドタバタになるのかと思っていたら、あっさり立場が固まってなかなかテンポが速い。
     ショックを受ける「ありさ」だが、大企業の社長の隠し子の認知問題の渦中に 立たされた子供に振り回されながらも親身に心配してやることで、岸谷五郎から 「おまえは馬鹿じゃない」と言われ、もう少しこの事務所で頑張ってみよう という気持ちになる。
     …このドラマのゴールとしては「振られたショックで、生き方を見つめなおした ありさが見事成長して、(たぶん)岸谷と良い関係になる」というのはミエミエ なのだから、ドタバタはほどほどにして成長物語にフォーカスしてくれたら面白 くなりそうだ。
2003.4.16
  • そろそろ春の特番シーズンが終わり、各局のドラマなどが始まる
     初回は一通り目を通そうと、2台のRDをフル稼働で取りまくるが、早くも周回遅れ 遅れの番組が出てきた(^^;
     ドラマの他に『陰陽師』『ためしてガッテン』の再放送が月〜金であるのが痛い。 これじゃ絶対に追いつかない…(泣)
  • ドラマ「マルサ!!」(フジ火10)
     江角マキコ主演
     1,2話を見る。謎の上司を演ずる渡哲也はいい味だしてる。でも、江角が最悪。 「漫画チック」を演じているつもりなのかも知れないが、あのブッキラボウな 台詞は何もかもを台無しにしているのでは…
     ストーリーも「国税局の査察」という生々しい素材の割にはうそ臭い。
     セットまで書割くさい。
     もちろん、既存の課では扱えない特殊な案件を処理するための(架空の)課が 舞台で、フィクションであることは大前提だが、フィクションのありようが 中途半端だ。
     しかし、もっとも遺憾なのは「フィクションの割にはハジケていない」という ことだろうな。「隠れた悪を切る」系の作品には名作が多いけれど、本作には カタルシスが欠乏してなんかセコイ
     …というわけで一応録画はするけれど第三話を見るかどうかは保留という感じ。

  • ドラマ「ダイヤモンドガール」(フジ水9)
     出演、美月ありさ、岸谷五郎、濱田マリ
     第一話のオープニングは「美月ありさ」が語学留学するシドニーが舞台。 旅行で一週間も滞在した街なのでやたらと懐かしい。(新婚旅行のメッカ であるから懐かしい人は多かろう)
     それにしても、美月ありさがこんなに足が長いとは知らなかった。
     綺麗なだけの女の子、綺麗なら世の中勝てると思って生きてきた女の子が、 婚約者に逃げられたのをきっかけに人間的に成長していく話らしい。
     男に逃げられるのと同時に実家の会社が倒産して一文なし。仕方なく 一泊千円の鍵もかからない安宿に泊まって、彼氏が勤務する法律事務所 の事務員として潜り込む
     …という設定が漫画チックで、冒頭の印象がとても「ばかばかしい」 ものだったのだが、通してみれば空っぽでも無いかも…。これからの 美月ありさの演技にすべてかかっているか。
     安宿の謎の女、濱田マリが気になるので次回も見てみようかな(^^;

  • ドラマ「笑顔の法則」(TBS日9)
     出演、竹内結子、阿部寛、陣内孝則
     大企業のOLをやっていた竹内結子だが、突然大量リストラに巻き込まれる。
     次はやりがいの有る仕事を…と、漫画雑誌の編集部の面接に行くと、 人気漫画家(阿部寛)に見込まれ、三ヶ月の温泉旅館でのカンヅメに付き合う ことになる。
     竹内結子、さわやかすぎ。陣内さん、暑苦しすぎ(^^;
     阿部寛は、スランプな人気漫画家(もと油絵描き)というキャラクターに 似合っている。
     第1話はまだまだ顔見世という感じだが、次週も見てみよう。

2003.4.14
  • 連載エッセイ「三谷幸喜のありふれた生活2」発売される
     2001.9-2002.12に朝日新聞に連載されたエッセイをまとめたもの。
     自分が見に行った芝居の裏話などが載っていてちょっぴり嬉しい。
2003.4.13
  • 選挙に行く。
     BS-hiのデータ放送を見ると、東京都知事選挙で石原氏が308万票で当選だが、 ドクター中松が11万票てのは、何だろうね。わざわざ投票状に足を運んでまで 色物候補に投票するのは江戸っ子のシャレなんだろうか。
     ドクター中松の1/5しか票の入らなかった池田という候補のことも 気になるが…(^^;
  • ドラマ「ブラックジャックによろしく」(TBS金10)
     看護婦の鈴木京香が凄かった。
     「駆け出しの研修医が医療の現実にぶつかって理想との狭間で苦悩する」 というネタを毎週、いろいろなエピソードで描いていくらしい。
     第一回は「医療と金。病院の人手不足。研修医制度」がテーマ。
     研修医の主人公が夜勤のバイトで行った病院では、夜間の救急患者を 絶対に断らない。が、それは「稼ぎが大きいから」という理由だった。
     医師が足りないために、研修医にもかかわらず一人で当直をやっている 主人公の元に交通事故で悲惨な状況の患者が運び込まれ、彼は未経験から 来る恐怖で持ち場を放棄してしまう。
     そこで看護婦であるにもかかわらず、患者を救おうと全力を尽くす 看護婦が「鈴木京香」
     当然医師抜きで手術は出来ないが命を救うために看護婦の領分を越えて メスを握って応急治療を施すのかどうか…というあたりの緊迫感がすごくて、 鈴木京香、凄いなと思った。
     前シーズンの「熱烈中華飯店」の彼女は、女優として終わってる… と思うほど酷かったが、あれは脚本と演出のせいだったのだろうか。 コメディーでの実績だってもちろんあるのに。
     ともあれ、鈴木京香の迫真の演技が見られて満足。
2003.4.12
  • NHK交響楽団定期公演Cプログラム(NHKホール)
    指揮:シャルル・デュトワ
    • 武満徹/セレモニアル(笙:宮田まゆみ)
    • ショパン/ピアノ協奏曲第2番(pf:ネルソン・フレーレ)
    • ベルリオーズ/幻想交響曲
     笙という楽器は竹で出来たリード楽器。通常4〜5の音を同時に 鳴らす奏法が主だという。
     生で笙を聞くのは初めてではないにしても極めてまれなこと。
     雅楽の楽器としては例外的に安定したピッチを持ち、オルガン のような音を出すが、極小のピアニシモに始まり、滲むように キラキラした和音が変化していく独特の響きは驚くほど美しい。 単音は似ていても、オルガン…西洋音楽にはあり得ない世界だ。
     不思議なことに、和音の一つ一つの音がNHKホールの空間の あちらこちらから降りてくる感じがする。周波数によって 反響する特性が違うのだろうか。とにかくたった一つの楽器の 音なのに包まれるような響きだ。
  • 笙の響きに圧倒されて、CDを買って帰ることにした。
     渋谷HMVで探したらワールドミュージックのコーナーに雅楽が少しあったが、 宮田まゆみは無し。Yahooで「宮田まゆみ CD」を検索すると200以上出るから、 知名度がないわけではないはずなのに…。
     という反動でジャズ、ロックに走ってしまった。
    • BROMBO! JB Project(神保彰+Brian Bromberg) … これはフュージョンかな
    • YES/こわれもの('72)
    • YES/ロンリー・ハート('83)
    • イーグルス/パーフェクト・ヒッツ1971-2001
    • TOTO/GREATEST HITS...AND MORE (三枚組)
     最初の一枚以外は、ロックの懐メロ…だな。
  • チックコリアのライブ盤 が"CD/SACD 2ch/SACD multi"のトリプル・ハイブリッド仕様で出ていた。
     HMVで試聴できたわけだが、これはSACD Multiで聴いてみたいかも。
2003.4.11
2003.4.10
  • DVP-S9000ESで『スターウォーズ・エピソード2』の再生が途切れる件
     やっとFOXのサポートから最終報告があり 最寄のSONYサービスで修理受付する」という。(当然タダなんだろな?)
     我が家ではすでに下どられてモノが無いが、ネットを見ていると、最近 他の件で修理したらいっしょに直ったという報告もあり、どうもサーボ系を ちょいと手直しすると直るということのようだ。
     それにしても、最初の問合せからたっぷり4ヶ月かかったぞ…。
  • BDZ-S77発売
     ヤマギワでプラズマWEGAに繋がっているのを見る。
     同じデモ映像を使っていたが、有楽町のBより全然綺麗だ(^^;
     ただし、いい場所においてあるのにまるでひと気が無い。デモ映像が すぐに終わって暗転してしまうのだが「繰り返し再生」がメニューに 見当たらない。DVDならチャプター、AB、ALLリピートなんていうボタンが たいてい有るものだが、どうなっているのだろう…。
     今日気がついたのは「容量表示がGB単位」ということ。
     録画された情報は完全に「ファイル扱い」なんだな。
  • NHKの『陰陽師』再放送を見る
     映画版と違って「人の心の闇」というのを全面に押し出した作りだが、それに しても登場人物の皆さんがボソボソ喋る奴らばかりで、芝居が下手くそなのか、 そういう演出なのかよくわからん…。
  • デジカメに電話機能が付いたぞ...SO505i
2003.4.9
  • 家電量販店Bで一足先にSONYのブルーレイディスクレコーダーBDZ-S77 が展示されているのを見る。売価398,000円なり
     パイオニアの50インチプラズマに接続されており、画質に関してはディスプレイ 側の輪郭補正がきつくイマイチ。本当のところはわからなかった。しかし、 ハイビジョンはストリーム記録なので画質を気にする必要はなかろう。
     外観はLD以来の重量級で、最近の軽薄短小の流れの中ではホッとする頼もしさ がある(笑)
     前面にはアクリルの表示窓、電源/開閉スイッチ/スライドドアの三要素しかなく とにかく質感で勝負。
     感心したのは表示窓のアクリルの表面に光学的なコーティングが施されて おり、光の加減によって深いブルーに輝くこと。アクリル自体は無色なので 中の表示は白く見えるのに、照明が当たると金属的な青紫の輝きが浮かぶ。 控えめな輝きがおしゃれだと思うのだ。
     このアクリル窓は、本体の銀色にマッチしているが、「黒筐体」にも似合 いそう。金とは喧嘩するかな?
     表示窓にはFL管による時間やモードの表示と、ディスクが有ることを示す 青いLEDのドットの列。これもシンプル。
     その下には、クローム色のライン。ここに電源や開閉スイッチが仕込まれ ていて、普通のスイッチではなく、タッチセンサーになっている。(展示機は ちょっと反応が鈍くて「ぺたっ」と押さないと反応しなかった)
     問題の(?)スライドドアは、雑誌で絶賛するほどスムーズな動きではなかっ たけれどこれも店頭展示品だけの問題かな?ちょっとカコカコとした引っ掛か りがある。
     それでも、"BluRay"の彫刻は美しくアクセントになっているし、 開閉アクションの大きさは見て楽しい。
     内部のメカは「フローティング構造」になっているということで、 トレイが出てくるときにプルプルと揺れている。メカデッキはそうとう フワフワに据え付けられているらしい。
     外観でもうひとつ面白いのはリモコン。
     10キーを隠すために「フタ」をつける方法は多いが、このリモコンは 背面のボタンを押すと、ボタン面がスライドし、にょきっとリモコンが 伸びる。前面ボタン群がスライドした下に10キーがある。
     フタ式はぺこぺこして壊れそうなものだが、本気のリモコンはがっちり 剛性があって偉そうだ。
     ディスクを読み込んでから出画までの時間は、DVDレコーダーと大差無い感じ。

     外観の次はソフト。
     メニュー類は「ワイド画面前提」のデザインで、メニューボタンを押すと 操作パネルの画面が左からスライド・インしてくる。
     ジョイスティックでメニューツリーを開き選択していくのが基本だが、 デザインセンスはvaioの添付ソフト群的である。
     短い試用では使い勝手のことまでは判らないけれど、とにかく かっこいい。おしゃれな最先端機器を使っている気分になれる。

     今回、初号機はパスの方針だけれど、見れば見るほど欲しくなるような 魅力を感じる。店頭でも地味な展示なのに30〜40代の男性が大勢足を止めて 見ていた。早くHDD内蔵タイプが出ないかな。
  • そういえばソニーもcocoonのDVD-RW付を出す
     これが売れると「HDD録画とディスク・メディアの合体は売れる」と 判断されてブルーレイの次の機種にHDDが載ってくれるのでは…?
  • 有楽町線で連結器のボルトが折れて不通
     妻から「有楽町線が不通で帰れない」という電話が来る。
     振替輸送で帰宅した妻によると、「連結器が壊れたから」だとか。
     実際には完全に切り離されたのではないが、4本あるボルトの一本が破損して 電気系統がブチ切れてしまい、立ち往生したとか。怖いな〜
     満員電車では車両と車両の間のデッキに立つ人もいるので、連結器が ちぎれたら人がこぼれるかもしれない。
  • これで「停車中の車両のホームと反対側のドアが開いてしまった」という 事故を思い出した。
     これも、連結器も怪我人は出ていないけれど、結構「運がよかった」 というのに救われているな。
2003.4.8
2003.4.6
  • 『ナースコール』鑑賞(TV) ☆
    主演:薬師丸ひろ子、松下由樹、渡部篤郎
     サッカー選手(渡部)が膝の骨のガンで入院。看護婦6年目、そろそろ結婚したい年頃の 薬師丸ひろ子が、揺れ動く患者に振り回されながら奮闘するという作品。
     わりとイマイチである。
     病状が激変したり、患者を殺したり、そういう派手で簡単な方法で盛り上げない のは評価できるのだけれど、それにしても話が地味でひたすら会話ばっかしの 作品。
     薬師丸ひろ子のナース姿がとても似合うのに、この作品ではもったいない。
     だいたい、ラストぜんぜんオチが付いてないしな〜。
     ナースの生態をつぎつぎ紹介して楽しげな前半と、退院したり殺したりせず、 結婚したり別れたりもせず、何も起こらないラスト。まさに「竜頭蛇尾」という 言葉が似合う。
  • アカデミー賞授賞式表彰式(総集編)を見る
     長編アニメーション部門で紹介された映像を見ると、「凝った画」という点では 『千と千尋』はダントツだと思った。
2003.4.5
  • 母の一周忌で日帰り帰省。
     天気予報は一日雨。朝、5時起きで高速バスの始発に乗る。
     八王子を過ぎた当たりから雨はみぞれに変わりいつの間にか雪。
     結局なんとか30分遅れで到着して「不幸中の幸い」と思っていたら、 帰りのバスは「雪で中央道が閉鎖のために全便欠航」とか…
     どうしようもないので、i-modeで検索して電車でGO
     金額は倍近いし時間もかかるのだが、i-modeが無ければ何倍も 大変だったろうなと、ちょっと世の中の進化に感動。
     ガッカリしても仕方ないので帰宅が「小旅行」になったと気分を変える(^^)
2003.4.3
  • DVP-NS999ESで『エリザベス』鑑賞
     これは、ビデオ・マスターから作られた最悪ソフト。色もコントラストも最悪 なのに加えて、ドット妨害まである。
     さすがに999でも厳しいが、いじるところがいっぱいあるので、逃げ道はあるか な…という感じ。
2003.4.1
  • 仕事帰りに錦糸公園でお花見
     ピザ屋が巡回して出前の注文を取っていた。商売熱心だな。
     とても寒かったのでラーメン屋のご用聞きなら私も注文していたかも(笑)


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文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!