映画館がやってきた!

構築日記・不定期便
- What's NEWを兼ねた日記のような読み物 -
2003年2月
[先月|目次|翌月]

2003.2.28
  • 自主映画『QUARTER REST』鑑賞・続き
     何回かに分けて見ているので、まるで連ドラのように楽しんでいる私だった。
    ストーリー2.
     結婚式に彼の友人が一人も来ないと知った彼女は、代わりに一人一人友人を訪ねて歩く 決意をする。
     友人の職場を訪れてみると、彼は「何のためにスケジュールを尋ねたのか、 理由を言ってなかった」ことが分かり、尋ねられた友人もびっくり…。

     彼の自宅の窓から、さりげなく庭にとめたバイクが見えているとか、 筆ペンを取りに行った彼が戻ってくるのが一瞬先に廊下の鏡に映って見える とか、そういう細かい部分が演出として考えた上でのことだとすると、 けっこう考えられているんだなぁと、感心する。
     小さなリアリティーの積み重ねというのは大切だと思うから。
     で、「会話の撮りかた」はどうだろう?
     ホームドラマ座りでFIXの引きで撮っているので、なんとなく物足りないかな。
     もうすこし、アップを交えて変化をつけないと、バイクシーンと比較して 地味かもしれないと思う。

     彼女が動き出すまでは、このストーリー、ずっとメロウなトーンで 押してきていたので、「実は白血病で死んじゃう…」と推測していたが、 どうも違うかも。話が動き出した感じが出てきた。
     友人の職場で、山のようなフロッピーディスクの束をばら撒く友人と出会い 拾うのを手伝う…、ラブコメ的展開。普通ならここから恋が芽生えたりするの だが、訪問目的からするとそれは無いだろうな。
     友人を自分の結婚式に招待するのに「用件を言わずに予定を聞く」と いう奴が居るのか知らないが、よほどの引っ込み思案なのだろうか。 それにしても「親友ならそんなに遠慮するなよ」と言いたい。
     そのぶん、彼女が行動的な性格のならばバランスが取れているのか。
     彼女が彼の友人の前で「私は彼の婚約者です」と表明した瞬間、 一瞬友人の顔の「どアップ」になったのは、妙にツボにはまって爆笑した。

     ところで、このストーリー。半分まで見た感じではひどくマトモな ハッピーエンドになりそうに見える。
     友人はみんな良い奴だから、仕事が忙しいとは言いながら結婚式に出て くれるだろうし、たぶんちょっとサプライズなお祝いをしてくれそうだ。
     彼女にヘルメットをくれて「今度は皆で彼女のおにぎり持参でツーリング」 なんてラストなら、ホノボノした収まりの良いラストが出来そうだ。
     しかし、私は勝手に
    「彼女は白血病で死ぬ運命。最後に夕暮れの海岸までバイクでGO」とか、
    「彼の友人と会ったその日にFall in LOVE。狂いだした歯車」とか、 波乱の展開を妄想してしまう。駄目かなぁ?(笑)
     究極の披露宴の食材を運ぶために、バイクで長距離ドライブ…てネタは、 「美味しんぼ」に有ったか…。なんらかの形で後半にもバイクが絡めば、 「過ぎ去った青春」が「今でもバリバリ」で盛り上がりそう。
     後半には、とにかく「あっと驚く隠し玉」の登場を希望だ。
2003.2.27
  • 妻から「僕の生きる道」(草g+矢田)を録画してとリクエスト。
     某所で盛り上がっているからと言う理由だが、某所ってどこよ?
  • マゼンタフィルター使用続き(CC M20)
     CC M20というのは、先日使用した CC M50の半分の濃度。絞り値で -1/2段のフィルター。
     効果も副作用も、CC M50の半分 という感じだが、常用するならCC M20 かな。
     副作用が出る原因は、3Dガンマとの相性が悪いのではないかと言う気がする。
  • HV版『レオン 完全版』鑑賞(WOWOW) ★★
     やっぱりハイビジョンは密度が濃くて映画らしい。
     ところが、猛烈に暗い。色温度も低くて、真っ赤。
     低い色温度は「映画らしさ」にプラスになる部分も有る(DVDは白すぎ)として、 明るさはもう少し何とかしてもらいたい。
     DVDと比較すると、こちらは逆に明るすぎると思うが、ハイビジョン版は プロジェクター側でどんなに明るさを上げても、もとのデータがゼロで、 影の部分がべったりして、何も見えない。
     ハイビジョンの映画は暗い事が多いのだが、この作品は特別暗すぎないか? 先日放送の『WASABI』は、DVDと比較したわけでは無いけれど、 ここまで暗くは無かったような…
  • BS漫画夜話25
    3. 8マン
     ごく部分的にしか見たことの無い作品。
     「平井和正」原作と言うことで、俄然見たくなった。
     殉職した刑事の頭脳をロボットの体に移す、という点はほとんど『ロボコップ』 だが、こっちのほうが圧倒的に早いんだよね。
     画はとてもスタイリッシュ。アメコミの決めポーズに似ているという指摘は、 確かに部屋の『スパイダーマン』のポスターのアングルに良く似ていた。
     広角レンズ的に誇張された遠近感。カッコいい。
    4.あずみ
     現在連載中の作品。「戦の無い平和な世界のために暗殺者として育てられた子供たち」 という設定。
     コマの使い方のテクニックについての解説が面白かった。漫画独特の時間の 伸び縮みが無く、均等に時間が流れるという話。殺陣シーンをきっちり、一太刀ごとに 書き込むやり方がわかりやすくて、広く受け入れられる要素だとか。
     この書き方、漫画と言うよりビデオ的だと思った。
2003.2.26
  • ドラマ『ごくせん』(再放送)鑑賞
     『トリック』で面白いキャラクターだなぁと思った「仲間由紀恵」のドラマ。
     金八先生に憧れて高校教師になったけれど、実家が極道であることを隠してる。 という分かりやすいキャラクターで、熱血ぶりが面白い。
     生瀬氏が「教頭先生」役で出ているのだが、彼が『トリック』の刑事もやっているのは 分かるが、どうしても『HR』のホイさんと同一人物だとは信じられない(^^;;
  • BS漫画夜話25
    1.「魁!!クロマティ高校」
     なんとなくタイトルと絵柄だけは知っていて、高校任侠物かと思って気にも していなかったが、それは画だけで、中身はスラップスティック・ギャグマンが だということを始めて知った。
     パロディーのモトネタが、私の世代に近いらしく、何だか楽しそう。見たい。
    2.「エリート狂走曲」
     弓月光の作品は、これもたいして読んではいないのだが、小学生の話とは知らなかった。 だって絵柄は中学〜高校に見えるんだけど…(^^;
     ちなみに、このシリーズあとからDVDに入れるつもりで「高レート節約」で撮ってみたが、 9.2〜6.0Mbpsあたりを動いていて、平均すると7Mbpsくらいになっている感じだ。
  • カラーフィルターを使った調整、続行
     CCM50を使用していると、グレースケールではニュートラルな白黒に見えるのに、場面によって そこはかとなくマゼンタが見えてしまう弊害もある。
     フィルターの効果を残しつつ、どこまでマゼンタの濃度を落としていいのか、少し研究してみよう。
2003.2.25
  • DVP-S9000ESでSWEP2の再生が乱れる件
     ディスクをFOXの窓口に送ったきり、かれこれ2ヶ月も進展が無いので、 「失われた2ヶ月をどうしてくれる」と、何度目かの 督促メールを送ったところ、代わりの新品ディスクが来た(^^;
     回答の内容は
    「製品としては不具合が無く、プレイヤー側(DVP-S9000ES)での対応を 検討中なので、続報を待て」というものだった。
     う〜む、一見して何の変哲も無いシーンなのに、いまさらプレイヤーの バグか…。
     「今後は迅速な対応を心がけます」とのメールでは有ったが、ほんと、 遅すぎた。ついでに、今後は無事サポートのお世話にならないで済む ディスクばかりであることを祈りたい(^^;
2003.2.24
2003.2.23
  • 3月の『ロード・オブ・ザ・リング』ハイビジョン版のためWOWOWに、 取りあえず無料お試し契約をする。
  • VPL-VW10HTにカラーフィルター、CCM50(FUJI FILTER)を使ってみた。
     2003年度中に「SXRDを使ったプロジェクターが発売される」というので、 なんとなく「今の10HTでもうひと頑張りしてみようかな」という気に なって、取り組んでみることに。

     使用したフィルターの色はマゼンタで濃度は絞り値にして一段。(明るさ1/2)
     フィルター取り付け前のRGBゲインは"201,67,187"だが、 フィルター取り付け後の調整値は"189,192,198"
     階調が飛ばないRGBの最大値は"189,198,200"。ここからほんの少しの微調整で ホワイトバランスが取れた。(色温度は高め)
     効果として一番わかりやすかったのは、『スターウォーズ』のタイトルバックの 星の数が増えた。
     『タイタニック』のラベットやジャックの髪の色の階調が豊になった。
     『恋におちたシェイクスピア』の土や家具、茶色系統が安定した。
     うちのVPL-VW10HTはめいっぱい調整してあるので、後継機に対して、 いままでも 10.9HTくらいの実力は有ると思っていたが、今回の試みで、 11.2HTくらいまでは行ったのじゃないかという気がする。

  • HV版『WASABI』鑑賞(WOWOW) ★★
     19年前、日本で諜報活動をしていたジャン・レノは、突然の彼女の失踪に 傷心。未だに結婚もせず、今の職場(警察)の上司からは、はやく結婚でもして 社会に馴染め。と言われる。
     そんな彼の元に、日本の弁護士から「彼女が死んで遺産相続人に指定され たので日本に来てくれ」という電話が来る。
     日本に待っていたのは、謎めいた言葉をしたためた一枚の写真と、何かの鍵。 それと「彼女とのあいだに出来た忘れ形見の娘(広末)」そして、彼女の成人まで 面倒を見て欲しいという遺言だった。
     成人までたったの二日。「警官は大嫌い」と公言する不良娘に彼は、父親で あることを名乗れないまま面倒を見ることになるが、彼女に残された銀行口座には なんと2億ドルの遺産が存在することを発見する。
     金と、彼女の死因に対する疑惑。そして彼らはヤクザに付きまとわれるが…
     死なないジャン・レノ映画。
     公開当時は「広末がケバイ」とか「日本に対する誤認がひどいとか」いろいろ 叩かれていた記憶があるが、とても面白かった。
     決して大作ではない、B級コメディーだが、フランス製コメディー 独特の泥臭いしつこさはほとんど無くて、ポップでハイスピードな展開が 見るものに隙を与えない。
     リュック・ベッソン映画に良く出てくる「怪しい日本人」は、今回は 日本が舞台なだけあって、ぜんぜんまともでびっくりしたくらい。
     新宿に行くといって「秋葉原」が舞台なのは、全然問題じゃないと思うし、 見慣れた土地が外国映画に登場する新鮮さって無いと思う(^^)
     渋谷のゲーセンとか、天神様、晴海の客船ターミナルとか、映画にとって 楽しそうな場所がうまく使われているのが一々楽しく納得だ。
     「浪費癖がある」という設定の広末が、ジャン・レノと服を買いに行った 後にホテルの部屋で繰り広げる「ファッション・ショー」は、強烈に 可愛く魅力的に撮れていて、広末も撮影スタッフのセンスもすごいと思う。
     また、彼女のフランス語も「一ヶ月で特訓した」とは思えないくらい、 自然にフランス語に聞こえる。
     ストーリーはジャン・レノのスーパー刑事ぶりを見せるためのものだけれど、 明るくて変に重たくない内容なので、ぜひ続編を作ってもらいたい。
     本編では二日間が過ぎてジャン・レノが帰るとき、「一ヵ月後にまた来る」 と言っているのだから、今度は広末が死んだ母の跡を継いでアクションを 演じるなんてストーリーもいいと思う。で、振り回されてしまうけれど、 肝心なところでびしっと決めるジャン・レノ。見たい!

  • 『QUARTER REST』鑑賞
     職場の人が昔製作したという映画を見る。(ただし深夜になってしまい、 自主的に前編(^^;)
     ジャンルは青春もので、学生時代のバイク仲間4人と女性一人の話。
     私なんか多くの作品を見て勝手な書いているけれど、やはり、現実に 作品を作るパワーを持った人は尊敬してしまう。

    ストーリー1.
     地方都市のバイク仲間が、ツーリングに出かける。4人で出かけるはずが 集合場所に一人足りない。
     彼は早朝、おにぎりを作って家に届けてくれた彼女が熱を出して しまい、 看病のために休んだのだった。
     彼女のことは仲間にはまだ内緒なのだが、看病をしながら、彼は バイクと仲間の素晴らしさを語る。
     別の日。彼は先日の仲間に○月×日は空いてるか?と電話をかける。 しかし、三人とも休日だというのに仕事が忙しくて…との返事。
     実は二人の交際を友人に披露しようと言うのだが、彼女は彼に 「あの日看病で休んだことを怒っているのでは?」と心配気だ。
    …続く…

     ここまで約30分。アマチュア作品だが、本編1時間56分は、大作だろう。
     10数年前の作品であり、ビデオ撮影で、コンピュータ編集も無い 時代のことなので、仕上がり面では相当苦労が感じられる。
     音声は「アフレコしよう」と思っていたのが、同期が難しく最終的に 断念したそうで、屋外の長玉で撮影したシーンのセリフを聞き取るのは そうとうに厳しい。
     最初からアフレコ無しの覚悟なら、ブームマイクを使用するとか、 回避策はあったのだろうが、そこは残念だ。映画の音声さんの仕事の 大切さがあらためて分かる。
     バイクの描写はとても凝っていて、ありとあらゆるアングルを駆使している。
     オープニングの、メンバーがバイクをスタートさせて、それぞれに集まってくる 所の丹念さ。各部をアップで押さえたり、走行シーンを車から追ったり追い越したり、 ほんとに良く考えたなぁと思う。
     惜しいと思うのは「リハーサル&テイク」の不足か。
     今ならホームビデオ用ステディカムアダプタなんか出ているが、そういう装置は 使っていないようで、移動撮影で思いっきり画面がブレるカットが散見される。
     昔のベータカムなんかだと、再生機能が無かったりして、もしかすると現地で 確認する手段が無かったのかもしれないけれど、出来ることならリテイク したい。あるいは、コンテに有ったとしてもカットする勇気を持つか。
     同じように、建物の案内板のアップからズームアウトして人物の登場に 繋ぐカットで、解像度が低くて案内板の文字が読めないので説明が出来ていないとか、 暗くて良く見えないカットとか、 そういうテクニカルな面でもうひと頑張り、の部分が惜しい。
     編集は、もっと刈り込んでテンポアップが可能で、そうするとずいぶん 印象が変わるのではないかと思う。
     音楽の使い方は結構成功していて、BGMにのってバイクが走るシーンなど 気持ちよく見られるので、芝居の部分をキチキチに編集してテンポが途切れ ないようにしたい。
     まあ、前半1/3を見たところまでは、回想シーンなどを使って「置いてきた青春」 的なマッタリとしたセンチメンタルな空気が支配的なのだけれど、そのへんが 狙いだとしても、まだ切れる。
     たとえば、「寝込む彼女→チルトアップして壁のバイクに乗った仲間たちの写真→ パンして男登場」という無言の情景描写カットは、「具合はどうだ、とドアを開ける男」 で良いだろう。仲間の写真は、直後の二人の会話の中に出てきて、最初に説明をしておく 必要は感じない。
     他には、「休日に仕事で都合がつかない説明」が三人分、きわめて具体的 にあるのだが、実際に想定される会話を全部再現するとその通りなのだろうが、 映画の観客にとっては、彼らの仕事の内容は重要ではない。
     思いっきりカットするなら彼の「電話を置いてがっかりした顔」の背後から 彼女の「どうだった?」という台詞につなぐとか、そのぐらい切ってしまっても いいだろう。
     「皆仕事で忙しい」という説明は、映画の中で彼女に対してするのだから、 観客にはそこで十分に伝わる。
     「珈琲にこだわりがある」という性格描写については、珈琲を入れる シーンを見せながら本題を会話で進めてしまえば、一石二鳥だ。
     パターンはいろいろ有るのだが、こういう「説明のダブりの排除」 「観客の視点からの情報の重要性の見極め」をして詰めていけば、 ストーリーの濃度が上がると思う。

2003.2.22
  • ソファが届いた。富士ファニチャ製のリクライニング2Pソファ。
     一年以上探した結果だが、なかなか良い。
     ダークグレイに微妙に青紫を加えた微妙な色は、落ち着いていて良い。
     妻が作って今まで使っていた座布団カバーが、エンジとネイビーブルーの二色で、 それとも調和が取れている。
     座り心地は、リクライニングに加えて、背もたれを倒さない状態、 つまり「真剣に映画を見るモード」での座り心地の両立を重視したが、 結果は、大正解。リクライニング無しでも、大変楽に画面に集中できる。
     さあ、家で映画を見るのがさらに楽しくなるぞ。
     もちろん、最初はあの「ストレスレスチェア」シリーズの中のソファも考えたが、 軽いレバー操作でぴたりと角度が決まるところとか、機能的には富士の方がすぐれて いる点も有るし、ヘッドレストの角度可変なところは、負けているが結局倒す角度が ほんの少しなので、無くてもよかった。思い切り倒すときには、クッションを 使えばいいということで。
  • N響2月定期 Cプログラム(NHKホール)
    指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット
    • R.シュトラウス/13管楽器のためのセレナード変ホ長調
    • ニルセン/クラリネット協奏曲 作品57
    • シベリウス/交響曲第2番 作品43
     チケットを忘れた(^^; 「定期会員がチケットを忘れた時用の仮チケット」 というのが、用意されていた(^^;
     ブロムシュテットのシベリウスというのが効いているのか、チケットは 完売。いい演奏であった。
     前半二曲では、とにかく管楽器の音色の美しさにうなる。特にオーボエとクラリネット。 う〜ん、素晴らしい。
     名人が鳴らす音は、たった一音で聴衆を魅了することがあるが、まさに そういう領域の美しさだ。
     ただしいつもの相方は熟睡。なんだか「メロディーがど〜んと主張していない曲は、 好みじゃない」んだと(笑)
  • ラジー賞2003ノミネート総括のページ
2003.2.21
  • 3月の注目ハイビジョン番組
    • 6(木)3,2320-0115,俺たちに明日はない,2.0
    • 7(金)j,1958-2330,マグノリア,3.5
    • 9(日)3,0900-1050,海底の戦艦ビスマルク,2.0
    • 10(月)3,1930-2145,テルマ&ルイーズ,2.5
    • 10(月)3,2320-0105,男と女,2.0
    • 13(木)3,2320-0135,レッド・バイオリン,2.5
    • 15(土)3,0025-0245,ハスラー,2.5
    • 16(日)3,1215-1600,アラビアのロレンス完全版,4.0
    • 23(日)3,1920-2125,エリザベス,2.5
    • 24(月)3,2320-0140,ア・フュー・グッドメン,2.5

     『アラビアのロレンス』は絶対ハイビジョンで見たい映画の一つだと思うが、 3:45は長いな〜。
     砂漠の砂のサラサラとした清潔感が、スクリーンに映るだろうか…。
  • Wowowでは、3/23にハイビジョンで『ロード・オブ・ザ・リング』 が放送される。加入するかも…
  • 3月は、地上波、BS2でも「アカデミー賞」関係作品がどかどか 放送される。既に見たとかDVDのある映画も多いわけだが、適当に間引いても 寝不足で死んぢゃうかも…(^^;
2003.2.20
  • SONY "SXRD"のこと。
     今月発売のHiViにニュースとして掲載されているかと思ったが、何もなし。
     ニュースサイトも発表の引き写ししかないので、マスコミでも、まだ絵を見た人は 誰もいないのかもしれない。
     想像するしかない。
     フルHDパネル化については、WEGAエンジンが全ての処理をHD解像度で処理する という方式なので、ダウンコンバートなしに表示できて大変具合がいい。今のWEGA エンジンはLSI 6個構成で結構大きな基盤。そのためか、液晶30インチは巨大な 別筐体を持っているが、一年後にはチップ数を減らしてプロジェクタ本体に組み 込める大きさになっていることを期待する。
     もともと10HTは固定画素のスケーリングのため社外の巨大なLSIを積んでいたり するので、そのへんの回路が置き換わるとすれば十分載ると思う。
     問題なのは「単板」か「三板」か、どちらで来るかだ。
     プログレッシブ映像(60P)を表示するためには16ミリ秒の応答速度が必要で、 D-ILAなどはこの値に合わせてきているが、SXRDは5ミリ秒。単板の表示も可能な 反応速度だが、DLPでは5倍速でもけっこうレインボー・ノイズは見えるのだから、 まさか1倍速の単板は出さないだろう。たぶん三板だ。
     SONYは業務用にDLP方式三板プロジェクタを作っているので、反射型での 三板の実績はあるものの、筐体はそうとう大きい。
     しかし、プレスリリースで「ホームシアターのフロントプロジェクタ、 リアプロへの応用も検討」となっているので、 それなりのサイズに入る可能性はあるのだろう。
    (松下がわりと小さく作っている)
     反射方の液晶の光路を考えてみると、透過型液晶より一回り大きいだけで 済みそうで、VPL-VW1xHTよりパネルが小さいことを考えると、ほとんど 変わらないサイズで作れるのではないか?
     明るさと騒音については、三板式であれば「反射率65%」とあるので、 最大でも光源のRGB光の1/3以上にならない単板のDLPよりは二倍明るく なる。とすれば、ランプの輝度は半分で済み、騒音もほどほどに 収まるだろう。
     3000:1以上というパネルのコントラスト比は、4000:1と言っているD-ILAが、 実際は1000:1あたりで苦労していることを考えるとそのままの数値が 出るとは思えないけれど、液晶プロジェクターで業界最高値をマーク しているSONYなのだから、なんとかするノウハウはあるのでは ないか。
     暗部の階調表現については、コントラスト比が同じならば、アナログ 制御できる液晶デバイスのほうが微妙な階調を表現できる可能性がある。
     VW1xHTシリーズに対して、製品として強化して欲しい機能は 画質コントロールパラメータの充実である。
     VW1xHTもサービスモードに入るとRGBそれぞれのバイアス・ゲインが 制御できてカラーバランスは自由自在だったが、最近の他社プロジェクタは 色々いじり甲斐があって楽しそう。
2003.2.19
  • SONY 映画フィルムのようになめらかな高精細・高コントラストの画質を実現するディスプレイデバイス『SXRD』を開発
     なんだか、噂も聞かないのに突然の新デバイスの発表だ。
    特徴は下記
    • 0.78インチ 反射型液晶『SXRD(Silicon X-tal Reflective Display)』
    • コントラスト比 3000:1
    • フルHDTV(1920H×1080V)解像度
    • 垂直配向液晶材料を採用
    • 従来高温ポリシリコン液晶比、画素密度約2.4倍、 画素間 スペース約1/10(開口率92%)
    • 5ミリ秒という高速応答を実現
    • 原理的に量産性が高い
     「2003年度中の商品化を目標に事業化の検討を進める」ということで、レーザーを 使うGLV方式よりずっと早く製品化されるようだ。「検討」というのが引っかかる けど。
     ちょっと他の方式と比較してみた。

    SXRDD-ILADLP(HD2)液晶
    サイズ(inch)0.780.90.81.35
    画素数1920x10801365x10241280x7201366x768
    コントラスト3000:14000:12700:11000:1
    ギャップ0.35μm0.5μm1.0μm3.5μm
    開口率92%93%88%60%
    応答速度5mS16mS

     基本的にはビクターのD-ILAと同じ原理の素子で、スペックも似ている。
     このビクターのプロジェクターは定価で200万近くするが、SONYはいくらで 出すだろう?
     10HTが発売された時には、ライバル機より3割以上安く出たので、期待は出来る。
     また、従来の液晶に対して「量産性の高さ」が特徴とされているので、デバイス 自体は安くなるのかも知れない。
2003.2.18
  • 「アラビアのロレンスとナセル」(NHK教育)
     NHKの歴史番組だが、『アラビアのロレンス』というタイトルに引かれて見た。
     第一次世界大戦前後から現代に至る、アラブ地域に関わる欧米の政策に関する 内容だった。
     最近、米国と英国の2国が「何が何でもイラクを攻撃する」と鼻息が荒いが、 この番組を見て英国が張り切っている理由がわかった。
     つまり、イラクは第一次世界大戦…T.E.ロレンスが活躍したあの戦いの結果、 英国がトルコから切り取った領土そのものだった。
     英国は、当時「ドイツと同盟していたトルコ」を弱体化させるために、アラビア の王様に協力を申し出て、「トルコを破ったらアラブの自治権を認める」という 条約を結んだり、「イスラエルの建国」を支援する条約を結んだり、互いに成り 立たない約束を乱発して、第一次世界大戦後、中東が「世界の火薬庫」と呼ばれる 原因を作ったわけだ。
     結局、イギリスは今も「イラクは本当はイギリスの領土だ」と思っている のではないか。
     現代では大っぴらに植民地政策を実行するわけには行かないが、現政府を倒して 傀儡政権を置けば、大英帝国の夢、ふたたび…といった感じかな。
     やっぱり、歴史の勉強はしておくものだ。現代の政治も歴史の流れを理解 しれば、裏が見える。
     もちろん、『アラビアのロレンス』をより楽しく見るのにも役立ったが。
2003.2.17
  • ドラマ「いつもふたりで」7鑑賞
     ハチとひろこさんのあいだが進展し、瑞穂は始めて自分の気持ちに疑問を抱く。
     友達に「それは恋だ」と指摘されて悩む松たかの表情がなかなか良かった。
  • ドラマ「GOOD LUCK!!」5鑑賞
     香田キャプテンがCAを叱責したところ、相手(内山)が「名誉毀損で訴える」と言い、 仲間の若いCAたちが香田の便をボイコットすると言う騒ぎに発展する。
     いつの間にか、キムタクは香田の味方になっている。どんどん踊る大走査線 テイストが濃く(^^;
     整備の柴咲コウは、もともと香田派だが、いつの間にか二人で食事をしている。
     ストーリーの流れでこの二人が関係が有りそうなのはわかるのだが、親密になる プロセスがどのペアに関しても描写不足で「いつのまにそういうことに?」と思う ことが多いな。
     ストーリー自体はCAが「仕事で見返してやる」という予定調和で収束(^^;
2003.2.15
  • RD-X3 購入
     上野に行ったついでに某AVACに寄ってみると、「大人気につき入荷は2〜3週間後」 と言われた。むむむ…。
     ヨドバシは16日までの期間限定で通常よりさらに10%オフ。税込価格で比較すると、 やや高いが、僅差だった。のでヨドバシで買う。在庫有り。
     今回、RD-X2は引退するのではなく、寝室にセカンドシステムを組む。
     目的は「LD,Hi8の完全DVD-R化」
     予算はHi8、50本→17500円、LD、60枚→21000円、計38,500円(+ラベル印刷代)
     ゆっくりやっていれば、さらに媒体価格は下がるだろう。
  • というわけで、リビングのラックを動かし、DVL-909(LD),EV-NS9000(Hi8), S-VHS,RD-X2の4台を寝室に移動。
     RD-X2は入力が3系統有り、3台の機器を繋ぐのに好都合。
     パイオニア、ソニー、松下、東芝と、多国籍軍状態。
     子供の頃は、配線を繋ぐだけでなんだか嬉しかったりしたが、最近は 10本以上の配線を繋ぐのは重労働だと思うようになった(^^;;
     リビングのメインシステムは、機器が三台も減ったので大幅にすっきり。
     LDを入れていた棚が開いたのは、あと一年ほどすると「ハイビジョン対応ディスク」 が入るのではないだろうか…。
     理想的には、CD,DVD,DVDレコーダの三者が統合されて一つになるはずだが、 なかなか、これ一台でOKという機種が無い。何とかして欲しい。
  • 元々寝室にあったSONYのS-VHSはついに引退
     HiFi音声が出にくくて、もはやTV置き台 と化していたが、我が家では最後のジョグ・ダイヤル付きS-VHS機として愛着も有り 捨てられずにいたものだ。

  • 最新DLP鑑賞
     秋葉原のAVACにおいてあるシャープとマランツを見た。
     マランツは以前に見たときにはまるで良くなかったのだけれど、今回はシャープ とほとんど同じ絵が出ていた。以前見たのは何だったのだろう。(試作品?)
     デモ映像は『K-19』の米国盤だと思う。
     暗い画面が多くていわゆるDLPが強いタイプか。
     新しいDLPのコントラスト比が凄いのは、シネスコの上下の余黒が、ほとんど 真っ黒で、手で陰を作ってみてもかなり100%真っ黒に近いことがわかる。

     綺麗な絵だがお店の調整には疑問がある。
     黒い制服を着た男のシーンが多い映画だが、制服の黒が潰れていて、服のしわとか、 どういう形をしているのかの細部が何もわからない。
     0〜100%の明るさの中で、5%以下は全て0%に引き込んだような感じ。
     「DLPは黒が沈む」ということを強調するあまり、必要な暗部まで捨てているよう な調整で、お店の人は「映画を見る」という感覚はないらしい。
     最近のDLPは色割れが見えにくいけれど、『K-19』はそれが目立つソフトだ。
     街灯や「黒い制服に金ボタン」など、暗部に輝点があると、凄く虹色が目立つ。
     そろそろ新世代PJが欲しいとは思うが、100万出すには、なかなか欠点のない 機種が無いものだ。

  • 13日、SONY他のBlu-ray Disc陣営が、ライセンス契約の開始をアナウンス。 いよいよ発売が近いのか。
2003.2.14
  • 最近HDDレコーダの残量が10時間を切り続けていて苦しい。
     連ドラ、情報番組などのほかに、昼の映画番組でヒッチコック特集をやっていたり、 シルクロードが12夜連続だったりするので、どう考えてもTVを見る時間(1日4時間前後) より録画総時間のほうが長い…
     まあ、毎日一時間以上ある「はなまるマーケット」が一番視聴時間を食って いる気がするのだが…(^^;
     邦画や芝居の宣伝で旬のゲストが多いのがこれを録画している理由だが、性懲りも無い 「100円グッズ活用術」なんかの録画を見ると、本当に程度が低くて腹が立つ。まあ、 専業主婦対象の番組に文句いっても仕方ないけど…。
  • 欲しいもの
     HDDRとハイビジョン対応以降、あまり欲しいものがなかった(見るものが多くて、 ハードを買うどころでは無いのもある)が、「レベルの低い物欲」が、数年熟成される ことでだんだんレベルアップしてきた。
    • HDD+DVDレコーダ RD-X3 … とにかく80GBのX2では容量が苦しい。 せめて「容量が苦しいのでRAMに退避して後から見る」という無駄な手間が無くせれば 快適なはずだ。
       「××特集」という突発的な増大にも耐えられるだろう。
       前機種を買ってから間隔が短いが、結構切実だ。
    • AVアンプ STR-VZ555ES ? … そろそろ"dts"しか入っていないディスク(千と千尋)とか、 "BSデジタルAAC"とか、"DD-EX","dts-ES","アナログ・マルチ"など、手持ちの TA-V88ESでは対応していないフォーマットが多くなった。
       TA-V88ESは厚い音が出せるいいアンプなので、後釜もそれなりのレベルで行きた い…と思いつつずいぶん使い続けている。
       VZ555ESは、価格の割には評判がいいのでそろそろ買い時かとも思う。
    • センタースピーカー … 実はキャビネットにヒビが入ってる。ファントム 再生している事が多いけれど、110インチスクリーンで定位を安定させるためには、 やはりセンターが必要と思う映画も多い。しかし、妻の反対の壁が厚い。
    • DVDプレイヤー DVP-NS999ES … ハイビジョンDVDの前の最後のDVDP かと思って買ったDVP-S9000ESだったが、唯一、プログレッシブ動作時に 色の輪郭がギサギザする「クロマアップサンプリングエラー」が存在するという 弱点があった。
       ただし、このギザギザはほとんど全てのDVDPに共通していて諦めるしかなかった。
       しかし、ついにSONYの新型機でこのエラーが追放された。
       改善効果は非常に明白なのだが、ハイビジョン化のタイミングを考えると 今導入すべきか難しいところだ。
    • プロジェクター VPL-VW12HT ?? … 我が家のシステム中、今交換して もっともクオリティーアップに直結する要素はプロジェクターだろう。
       現行の10HTも発売当初は「革命的高画質」で、さらに微調整によって デフォルトとは比べ物にならないいい色が出てはいるが、時代が変わった。
       徹底的な微調整で10HTの弱点もよくわかっているので、12HTがいかにそこを フォローしているかも分かる。
       下取り交換を考えれば、それほど高価なものともいえない。しかし、同じ 光学エンジンを積んだリアプロが「ベガエンジン搭載」に代替わり しているので、プロジェクタも新機種が有りそうで待ちか…?
    • ハイビジョン用HDDR … 現行80GBで7時間は短い。ただし、本当に 見る時間が足りないのと、今年中にディスクレコーダが出るだろうから待ちか。
    • ハイビジョンTV … プロジェクタでしかハイビジョンが見られないのは 不便。というのは、BSデジタルには「朝、データ放送の天気予報を見る」などという、 高画質大画面以外の使い方も有るから。
       しかし、優先度は低い。
     結局、DVD-Pとプロジェクター、ハイビジョンTV/録画機はまだ待つ理由がある。
     センタースピーカは一番安いが、家庭の事情。
     アンプとHDD+DVDRは思い切りの問題だな…。
2003.2.11
  • 演劇『ゴンザーゴ殺し』(千石・三百人劇場) 鑑賞
    [公式HP]
    作= ネジャイルコ・イオルダノフ 訳=中本信幸 演出 =菊池准
    ●Cast
    ポローニアス … 内田稔
    ホレイショー … 水野龍司
    刑吏 … 金子由之
    オフィーリア … 吉田直子(演劇学校本科生)
    声の出演(王・王妃・ハムレット) … 小山武宏 久保田民絵 鉄野正豊
    ・旅の一座
    座長・チャールズ … 石波義人
    座長の妻・エリザベス … 小沢寿美恵
    若い団員・ヘンリー … 石田博英
    若い団員・アマリア … 米倉紀之子
    老いた名優・ベンボーリオ … 高木均(客演)
    プロンプター … 坂本岳大

    ●Story
     『ハムレット』で劇中の“ゴンザーゴ殺し”を演じる旅の一座の物語―――。
     デンマークの首都で活躍していた劇団が、なぜかいまは都会で芝居が打てず、その日ぐらしのドサ回り。
     そんな一行をまとめる座長チャールズのもとに、ある日ふって沸いたような儲け話が転がり込む。それは「気違い」と言われているデンマーク王子ハムレットからの依頼で『ゴンザーゴ殺し』をエルシノア城内で上演することだった。足りない台詞はハムレット自身が書き足すという。ギャラは法外、一座は首都に自分達の常設小屋を持つ夢を膨らませる。
     しかし政治的陰謀が渦巻く宮廷。チャールズらは次第にその渦の中に引き込まれゆく。一座はハムレットの原作どおりの芝居をするが、王の激昂を買い途中で中止、国家反逆罪で極刑を受けることとなる……。

     シェイクスピア・モードの私の前に振って沸いたような芝居のチラシ“ゴンザーゴ殺し”(笑)
     王・王妃・ハムレットの三人は、『ゴンザーゴ殺し』が上演される場面で、シルエットのように 現れるだけで、この舞台の陰謀をつかさどるのは、ポローニアス、ホレイショーの二人。
     本家「ハムレット」では王とハムレットの手足となって働くこの二人だが、この作品では 独自の思惑のために、王とハムレットを利用しているらしいということが、最初から匂わされる。
     だから、
     「ブルガリアの鬼才による究極のバックステージコメディー!」
     というチラシの文句はちょっと違和感がある。
     これは、ノーマルな『ハムレット』の舞台裏の物語ではなく、 「デンマーク王家の滅亡は仕組まれていた」という仮定の下に再構成された ミステリーなのだ。
     だから、本当の主人公も「旅の一座」ではなくポローニアス、ホレイショーの二人だ。
     しかしながら、脚本はあくまで「旅の一座の視点」で書いてある。
     確かに「大金に目がくらんで陰謀の片棒を担いでしまった旅の一座の悲喜劇」という 要素もあるが、明らかにストーリーの軸は、ポローニアスとホレイショーの不審な言動の 先にあるものは何かということを中心に動いている。
     にも関わらず「究極のバックステージコメディー!」というチラシの誘導から逃れられない 観客は、二人の陰謀含みのキワドイセリフを、笑いどころと勘違いして笑う。

     あえて言えば、権謀術策を張り巡らせ、冷たい仮面の下に隠された政治の世界の サスペンスと、罠と知りつつ演じる職人気質の役者の意地、加えてオフィーリアを含む 三人の女たちの葛藤。その異質で重層的な思惑が互いにすれ違っていく様が、この芝居 の旨みだと思う。
     しかし、現実(この公演)では「政治家」「俳優」「女たち」の三つのグループの内の葛藤、 グループの間の思惑が相互作用する立体構造は曖昧で、にじんでいる。
     それが脚本に存在する問題か、演出の問題か私には区別が付かないけれど、 ストーリーの終着点は「ハムレットの悲劇の黒幕は誰か」というミステリーなのだから、 全てのベクトルがそこに収束するような演出であれば、数倍面白いものになっただろう。
     役者たちの行動は確かに滑稽だが、だから全体がコメディーと捕らえるのは短絡的で、 ここで演じられるのは「悲劇的な笑い」だ。
     良く考えれば、この芝居の中で老俳優のベンボーリオは招いたポローニアスに 答えて「悲劇でも喜劇でもお望みのまま、また悲劇的喜劇、喜劇的悲劇、悲劇的悲劇、 喜劇的喜劇なんなりと演ずる事ができます」と言っている。
     舞台の上で錯綜する悲劇と喜劇を鮮やかに解きほぐして演じてこそ、この芝居は 真価を発揮するはずだ。

  • ↑つまり「話は面白かったのだが、演技はなぜか物足りなかった」ということを 複雑に言っている。
     たぶん、前半は役者たちの滑稽を素直に楽しんでいれば言いのだが、その間にも 政治家の陰謀は見え隠れしているのだし、役者たちが捕まって拷問されるシーンは 些か冗長に過ぎた。
     真実が発覚して役者たちが解放されるまでのやり取りに、工夫が足りない気がする。

  • 巣鴨商店街・とげ抜き地蔵 見物
     芝居が昼からだったので、少し足を伸ばして巣鴨商店街を覗いてみる。
     巣鴨にはよくTVの取材があるけれど、TV、雑誌の取材記事を店頭に張り出している 店が多くて笑った。やはり、ここに来る年齢層の皆さんには、そういう分かりやすい 広告が効くのかなと。
     しかし、ごちゃごちゃと楽しそうな店が多いのは本当だ。
     5時半くらいというのに、店もお寺もがんがん店じまいしていく。巣鴨の夜は早い。
     お寺の線香もすっかり薄れていたが、境内で出会った若い女性二人組みに写真を撮ってくれる ように頼まれた。
     最近あまり観光スポットに行っていなかったので、ご無沙汰だったが、ほんと、よく 「写真を頼まれる」。世界中で頼まれてる(^^; 国内の分はまだ分かるが、海外旅行中に 西洋人から頼まれるのは不思議だ。私からは、そんなにワールドワイドに写真を頼みやすい オーラが出ているのか?
  • 『王は踊る』鑑賞(DVD) ★★
     私は一度見たけれど、妻が前から見たいと言って保留になっていた作品をやっと見る。
    (HDDレコーダを買ってから、HDDに溜まっている番組を消化するのが最優先になっているので、 なかなか二人でDVDを見る時間が無い(^^;)
     今回見たのは先日の「世界遺産」でちょうど「ベルサイユ宮殿」が扱われていたことと、 上野に「ベルサイユ展」が来ていると言う偶然から。
     「世界遺産」のベルサイユ特集のおかげで、宮殿のシーンが分かりやすく、やはり 知識は集まるほど面白さが倍加するものだ。
     シャンデリアの飾りのクリスタルの形状とか、チェンバロを飾る漆塗りのような画が、 フランスで開発された漆モドキの技法を使っているらしいとか、カルトな知識が映画の 面白さを微妙に増す。
2003.2.10
  • アクセス数向上の秘訣とは
     「内容以外にアクセス数を伸ばすにはどうすればいいのですか?」というメールをもらう。
2003.2.9
  • カム送り対策&サムターン回し対策取り付け
     対策の必要性が騒がれだしてから結構立つけれど、ようやく我が家もセキュリティーアップ。
     部品の共同購入があったので、買って自分で取り付けた。
     隙間をふさぐ部品が外から見えるので、いかにも「対策済み」という感じがするので、 それだけでも泥棒が敬遠してくれる効果もあるだろう。
  • NHK特集シルクロードをDVDに焼く
     シルクロード再放送の第一週が過ぎる。普段からHDDレコーダの容量いっぱいなのに、 別枠で毎日1時間あるので、早く焼かないとHDD残量が大ピンチという…(^^;;
     DVD一枚に二話ずつ入って6枚組みになる予定。まず最初の二枚だけ焼く。
     ネットであの毛筆の「シルクロード」という題字のデータを探したけれど 見当たらないので、PhotoShopでそれらしく創る。背景画像は砂丘を行くラクダの隊商の 小さな画像を、10倍ぐらいに拡大したもので解像度が低いのも、これくらい引き伸ばすと かえってデザイン的に見えるわけだ。
  • 『連弾』鑑賞(TV) ★★
     竹中直人監督・主演で、でこぼこ夫婦と二人の子供の奇妙な離婚話を描く。
     妻は才色兼備。建設会社の課長でバリバリ働く豪傑。夫(竹中直人)は横浜に8軒の 貸家を持つ資産家だが、家賃収入で働く必要が無いので、古く大きな家で主婦業に 専念する逆転夫婦。
     夫は「炊事洗濯」が得意で
2003.2.8
  • 職場の人の結婚披露宴に出席
     都内某有名ホテルの宴会場で200人の大宴会。なかなか豪華である。会場の端に立つと 「うわっ向こう岸が見えない」ってくらい(やや誇張)。
     料理はフレンチで、いわゆる宴会料理的なエクスキューズを感じさせない本格派の 味が、さすが老舗ホテルだと思う。
     一番印象的だった料理は「牛ヒレ肉のポワレ フォアグラのムース添え」
     ちょうどいいレアに火の通った肉のきめ細かい食感が絶妙だった。
     サービスも我々のテーブルは若い女性の係りだったが、きちんとしている。 実際、客としてレストランなどに行ってその店の印象を形作るのは料理とサービス の両方がきちんとしていること。新しくお洒落な店の新米店員が頑張って たどたどしく料理の説明をしてくれるのも可愛いけれど、老舗は若いスタッフも バリっとしているな、と感心させられるのは気持ちが良い。
     スピーチは友人知人の他に政治家が何人か出てきたが、その人たちが ちゃんと「二人に贈る言葉」になっていて選挙演説みたいになる人が居なくて 一安心。(政治家や社長を呼ぶと、半分以上自分の業績の広告になる人が多いから 危ないのだが(^^;;)
     わりとスピーチとスピーチの間が広くて、ゆっくり食事ができたのはいい進行 だった。
     新婦は音大出身で今は趣味でジャズシンガーをやっているとのことで、 ラストはそのジャズバンドの演奏。パワフルな声でなにしろ上手い。 「あぁ本格ジャズだなぁ」という感動があった。
     新郎はこういう才能のある奥さんをもらったのだから、その才能をバックアップ してあげて欲しい。まぁ、新婦の関係者一同からさんざん言われているだろうけれど (笑)
  • 披露宴の席で職場の人と話していたら、うちの妻の知り合いだとわかってびっく り。世間は狭い…。

  • ミュージカル「ファンタスティックス」(世田谷パブリックシアター) 鑑賞  [公式hp]
     今日は披露宴と観劇のダブルヘッダー。
     『ファンタステックス』はブロードウェイで何十年も前に生まれて演じ続けられている ミュージカル。
     妻は学生時代に上演して以来ハマって、どこかで上演されていると見に行った そうだ。
     今回は「宮本亜門」の新演出による上演だそうだ。
     ストーリーは、隣り合う二人の家の父親が互いの家の娘(16)と息子(19)を交際させて より親密な付き合いをしようと、役者を頼んで「娘を誘拐した犯人を息子に撃退させて ヒーローに仕立てる」という筋書きを作る。
     見事芝居は成功して、二人は撃退に恋に落ちるのだが、実際に暮らしてみると 次第に二人と両家の間に溝が出来る。ついには芝居がばれて両家は絶縁。息子は 放浪の旅に出るのだが…
     …という話。
     二幕芝居だが、前半がめでたしめでたしで一つの芝居のよう。後半の波乱の展開 はミュージカル『キャンディード』のように主人公が旅の中で成長する物語だ。
     謎の役者と絡む部分は、ハムレットに出てくるたびの役者とのやり取りを髣髴と させるところも有り、そのはちゃめちゃな成り行きは『夏の夜の夢』のようでもある。
     特に「両家を隔てる壁」とか「恋人たちを照らす月」なんて小道具は『夏の夜の夢』 の劇中劇そっくりで、これはオリジナルがそうなのか、亜門演出がそうなのかは 知らないが、「劇中劇の芝居ッ気」を補強する演出だと思った。
     演出上の工夫は、舞台の上に客席を作り、そこに本物のお客さんを入れながら 役者も紛れ込んでいて、内側には「劇中「劇」」という階層構造を持ち、外側には 「「芝居」を見る芝居」を見るという二重のメタ構造になっていている。
     劇中劇の役者は役者人生を語るし、紙吹雪は天井から降るのではなく、ステージ上 を駆け巡る謎の男が撒く。
     芝居が自ら芝居であることを語るのも『夏の夜の夢』の劇中劇的であるが、 そのことによって、観客の心の中に芝居を越えた「人生のリアル」を投影しようと しているのかなと感じさせる、そういう演出だった。

     ちなみに、主役の男の子は東宝ミュージカル『モーツァルト』で主役 モーツァルトを演じた人だそうで、その「東宝ミュージカル的」な甘い歌声が、 多くの女性ファンを魅了しているようである。…のだが、私にはその度を外れた プリンス性が、この演出が要求している「演じられる非リアル=演劇性」を 加速させる要素になっているような気がした。
2003.2.7
  • 奇妙な論理I - だまされやすさの研究(1952)/マーティン・ガードナー著を読む
     大変古い本である。私が数学専門誌を通じてガードナーのファンになったのが1982年 の頃であるから、その頃から見ても30年も前であり、生まれる前。ほとんど戦後の ドサクサの空気の残る時代の話である。
     しかし、この本で取り上げられている「疑似科学」「擬似健康法」「超能力」に関する 記述はいまもそっくり通用する。つまり、人は騙され続け、奇妙な論理は手を変え品を変え 生き延びている。
     これは凄いことだ。
     ガードナーは、第二次世界大戦のナチスの人種政策について、「もしドイツ国民が よい科学と悪い科学を見分ける訓練をもっと積んでいたら…」と言い、「疑似科学と戦う 最良の方法は、啓蒙された大衆の育成が必要だ」と言いこの本を書いた。
     解説の山本弘氏は、世紀が代わっても疑似科学が変わらず栄えている現状を 「人間という知的生物の限界では無いか」とまで言っている。
     確かに、次から次へと 売り出される健康食品や、電磁気やイオンや、もろもろの疑似科学商品を買い求め、 よく当る宝くじ売り場に並び、占いページに一喜一憂し、 毎年のように移りかわる流行を追いかけながら、これに疑問を感じることの無い 日本人を見ていると、人間の認知能力の限界を感じる。

     この本で特に面白いのは、著名なESP実験家の実験で、何百万回と言うカードを 当てる実験で、有意な結果が現れるのはなぜかという、実験の管理方法に関する 考察だ。
     これは、何かのパーツを変えて「音が激変した」と宣伝して回るオーディオマニアの 集団心理の解釈に通じると思うからだ。売る側が「変わる」と宣伝するのは当然だが、 買う側がこれを信じて広める心理も確かに説明可能だ。
  • 映画ネタのパロディマンガのページを見つける。そこはかとなく絵が可愛い。
  • やっぱり猫が好き「怪獣と恩田姉妹」鑑賞
     1990年作品。
     東京湾に怪獣が上陸し、恩田姉妹はのんきにTVのニュースでこれを見ている。
     怪獣は90年代湾岸のお洒落なスポットを踏み潰し、総武線沿線に沿って亀戸、船橋 と東進する。
     姉妹は仕事に出かけたり、食料の買出しに行ったりするが、世間が店じまいモードなので、 結局TVにかじりき、「仕入れたネタは握らないと終われらないから」と町内で唯一営業していた すし屋の出前をつまみながらおしゃべり。
     暢気なことを言っているうちに、怪獣は恩田姉妹の住む幕張駅前に到達するが、 姉妹は「炎が美しい」とか、勝手なことを言っている。ところが、突然静かになった のを訝った姉妹がベランダに出てみると、なんと怪獣が自分たちのマンションを一跨ぎ しているのだった。

     「TVに映る怪獣騒ぎを他人事のように眺めていると最後にとんでもないことになる」… というこのシチュエーション。『大怪獣東京に現る』という映画とまるで同じ ではないか。
     さっそく調べてみると、猫は1990年、映画は1998年。
     映画は「反核運動家の半生」とか、微妙にメッセージ性を盛り込んではいるが、福井の 仲良し主婦が茶の間で怪獣報道のTVを楽しむ姿をメインに、怪獣そのものを映さない というフォーマットはまるで恩田三姉妹の姿と変わらない。
     いやはや、猫が地味な深夜ドラマだからといって、これほど同じ内容でいいのだろうか。
     三谷幸喜に一言挨拶はあったのだろうか…。
2003.2.6
  • 小説「2001年宇宙の旅 -決定版-」読了
     1993年に翻訳されたもの。アメリカでは91年に新しい序文の付いた版が出たことに 対応したものだそうだ。(ちなみに映画は1965年〜製作,1968年公開)
    ・AE35ユニットの故障予測について
     読んでいるうちハタと思ったのだが、故障予報のために取り外したAE35ユニットに 異常が見つからなかった原因の内、もっとも普通に考えられる説明は「コネクタの接触不良」 ではなかろうか。
     ユニット自身に異常が無くても、コネクタの接触不良があれば、何らかの誤判断が 発生する可能性は有るし、一度抜き差ししただけで現象が再現しないことも良くある。
     小説内の結論(真の理由)が「HALの不調」だとしても、登場する技術者としては、接触不良を 真っ先に疑ってもよさそうだが…。
    ・映画と小説
     映画は「説明を排して映像に語らせたがために伝説的作品になった」…と言えるだろうが、 小説のほうはモノリスの正体やHALの氾濫について具体的に説明している。
     最初にディスカバリー号の目的地が小説では「土星」であるのが違う。
     まずHALの氾濫の理由は映画では続編『2010年』で語られる理由が、小説では きちんと説明されている。
     簡単に言えば、 「クルーと協調作業せよ」という基本設定と「機密保持命令」との論理矛盾によって発生した ストレスでHALは思考に 不調を来たした。ということだが、より後の世代のコンピュータ(人工知能)を扱った SFでは、人工知能はもっとドライな思考をするものになっているような気がする。
     『2010年』では開発者の博士が「無垢なコンピュータに嘘を付かせた人間の罪だ」 というような指摘をして、かなりポエジーに見える。
     クラークは「嘘を付く人間」の対極にある無垢の存在という位置に、AIを置いている。

     映画では象徴的に扱われているモノリスだが、小説では具体的に、地球上の生命体に対して 今で言う「遺伝子操作」のような実験を施した事が明らかになっている。
     木星でのスターゲイトの描写は「異性人が作った航路」であることが明確だし、 それを作った宇宙人の超文明の有り方も書いている。
     スターチャイルドはボーマン船長が、異性人的人体改造(人工進化)を施された 姿だということが分かる。そして、小説の最後にはスターチャイルドが宇宙的 パワーでそのとき勃発した「核戦争を阻止する」という記述で終わる。
     このへんの説明を全てカットして無言の映像だけで見せるキューブリックの センスというのは極めて冒険的だったと思うが、名作と呼ばれる映画と言うのは 凡人の想像を超えるものだと感心するばかりだ。

     続編『2010年』(1983年)には、HALの狂気の理由、冷戦の行方など、2001年でも 扱ったテーマが受け継がれているが、映像がアートからテクノロジー的にシフトしている こともさることながら「冷戦の行方」をテーマにした凡庸な作品になっていると思う。
     本当は「進化の行方」を書きたいのだろうが、映像には2001年のインパクトが無いのが 惜しまれる。
    (ていうか、イルカが出てくる映画がアメリカ臭くて嫌いなだけかも…(^^;;)
  • 2001年宇宙の旅のページ(ハヤカワ)
     2001年の科学解説などがあって面白い。国際宇宙ステーションは、高度400キロで、 地球を直径1メートルの球とすると、わずか3センチだとか、そういう数字を見ると 1960年代の宇宙開発がいかに途方も無い「冷戦パワー」に駆り立てられていたのか 想像できる。
     つまり、『2001年』が作られたのは、そういう背景が有った時代ということで、 小説2001年のラストが「核戦争の阻止」で終わっているのも、故なきことでは無いと いうことか。
2003.2.5
  • ドラマ「いつもふたりで」5 鑑賞
     松タカの方は、作家になる夢をあきらめて、編集者として頑張る決意をする。が、 初めて担当した天才女子高生を大手に取られる。実に「仁義なき世界」だと思う。
     社長は益々松タカが好き。ハチに対抗心を燃やすが、彼女にはその気が無い。今は 自分の夢に夢中ってことなんだろう。
     ハチは若くしてチーフに抜擢されたものだから、会議で反発を食らう。
     優しすぎる性格が裏目に出てピンチに陥るが、周囲の励ましによって始めて「押しの行動」 に出て成功する。
     さらに「不破とうまくいかずに傷心の歯医者の女の子」にアタックして唇を奪う。
    (バレたらまずいような…)
     …今週も結構面白い。
     「傍若無人女」と「飼い犬根性男」の成長物語。毎回主人公が変革していくのが 程よいペースだ。
     この二人の関係がこの先どういうきっかけで、どう変わっていくのか…と、 期待させる。

  • ドラマ「GOOD LUCK!」3 鑑賞
     今回は「飛行機恐怖症」がテーマ。
     政治家が飛行機恐怖症で体調が悪くなって、どう対応するか。
     キムタクは「政治家のわがままに付き合ってらんない」という判断だが、 機長判断は「引き返して下ろす。」実は本当に心臓に来ちゃって危ないところで 一命を取り留めた。
     機長から「もしも普通の老人だったら、逆に真っ先に引き返すことを主張したのではないか」 とやり込められて「グウ」の音も出ない。
     一方、柴咲コウはホノルルに出張を命じられるが、飛行機恐怖症で 乗った事が無い。
     柴咲が飛行機恐怖症なのを知ったキムタクは、ホノルル便に乗るが、 案の定震えが来ちゃってる彼女を励ます。結局彼女は乗れなかったのだが。 (出張をすっぽかしたのだから、困るよな…)

     という話。
     飛行機ドラマだと思っていたのだが、どうやら「恋愛ドラマ」らしい。 キムタクと柴咲コウが急接近している。
     怖い機長(堤真一)と黒木瞳の二人は過去、恋人同士だったらしいが、仕事上の トラブルがきっかけでうまくいかなくなったような、そういう話らしい。
     やっと、怖い監査室長(堤真一)が 「実は凄腕で、暗い過去のために自分に厳しくなっている」という事が分かる。
     堤の過去に広がりが出てきたので、全体としては普通に面白くなってきた。
     ところで、女性に対するキムタクの態度がちょっと馴れ馴れし過ぎるのに違和感。
     キムタクと柴咲きは、今のとこ「職場の別の部署の同僚」だ。
     プライベートでは偶然すし屋で同席したくらいじゃないかな。 なんで「おまえ」呼ばわりなのか分からん。
     キムタクだから許されるのか(^^;;
     あとは、寝坊ネタ(&「やっべ」)使いすぎ。「ぶっちゃけ」も引っかかる。
     (お好み焼きを食べ損ねたので「まいう〜」は無かった)
     つまりキムタクの出てくる部分は、どうもバカっぽい。「熱い男」という のを見せるために、バカをやりすぎだと思う。
     そのへんが多分、話が進んでキャラとして成長してくるともっと見やすくなる だろう。期待せずに期待している。
2003.2.4
  • 劇団四季「アンドロマック」鑑賞(TV)
  • 店頭でRD-X3をながめる。
     量販店ではまだ予約分で全部出てしまうようで、値段が下がるのはまだ先か。
     シルバーのヘアライン・パネル仕上げは、写真で見るより高級感があって悪く無い。
     ネットで初期不良の話題が落ち着いてきたら買うか…。
  • SF本いろいろ購入
  • 10BaseバカHUB購入
     5ポートで1980円。安い。一緒に買った極細ケーブルが1000円くらいしたのは高い…。
     電話線時代もそうだったのだが、今までは妻とLANケーブルの取り合い をしていたのである(笑)
     やっと、相手を気にせずアクセスできる。
  • またまたDVD-R焼失敗
     昨年15枚買ったmaxellの白レーベル物の最後の一枚。結局3枚20%が不良 だったことに…
    [媒体不良率・一覧表]
2003.2.3
  • ドラマ「美女か野獣」5
     東京に突然の大雪で、地方に行っていた朝のニュースのスタッフが帰って来れなくなる。
     そこで急遽、主人公たち夜のニュースのスタッフにピンチヒッターの声がかかる。
     真(松嶋)は、帰りかけていたスタッフを急遽招集し、雪の東京の混乱を取材させるが、 あまりの大雪に取材に出たスタッフも帰って来れなくなる。
     折悪しく、停電まで発生。自家発電に切り替えるが、中継がつながらない。エレベーターが 止まってキャスターが閉じ込められる。そんなピンチの連続をスタッフそれぞれの頑張りで 何とか乗り切る。
     …いや〜、今回は本当に面白かった。
     次から次へと沸いて出るトラブルに対して、不可能とも思える命令を連発するディレクター。 それに何とか応えようと奮闘するスタッフ。そのハイテンポな展開に目を離す暇がなかった。
     「美女か野獣」というタイトルだが、真が新たな指示を出すたびに、思わず「鬼だ〜」と 笑えるほど、働くスタッフのリアクションが楽しかった。
     今回は「全員大騒動」だったので、脇のみなさんも大活躍。
     みんな頑張って走っていたし、あちこちに挟まれる小ネタのギャグも効いていた。

     今回のお話は、今シーズンの全ドラマの中でも一番面白かった。
     「美女か野獣」は基本的に一話完結の作りで、人間関係の部分だけが連続 (割合は10〜20%という感じ)している。その位のバランスが、気楽に楽しく見られていい感じ。
     スタジオを中心に繰り広げられる、タイムリミット付のドタバタは、コメディーの王道 だ。これを書いた脚本家は相当いいな。
  • ところで、この放送局のロケ地は晴海の「トリトンスクウェア」だが、スタッフが 仮眠を取ったホテル、ちゃんと晴海(ホテルコンチェルト晴海、という名前)だった。
     昨日前を通ったばかりなで、何となくリアルで楽しい。
     あのあたりに、(TV局が急遽仮眠で使える雰囲気の)暇そうなホテルがたくさんあるのは、 昔、国際展示場が有った名残かな?
2003.2.2
  • 晴海のジャパンインテリアセンターリクライニング・ソファを買いに行く
     富士ファニチャの リクライニングソファ(Duo)を購入。
     候補は他に「ストレスレス・2Pソファ・ブラジリア」(TAMPAの2P版)
     IDC大塚で見た米国製の「メカニカルチェア」の三つからの選択。
     一年以上、探し続けての結論なのだが、基本的に「リクライニング・ソファ」は、 極端に選択肢が少ない。
     外国製は「足が着かない」というのは、馬鹿でかいからだが、それだけで、 選択肢は狭まる。
     座り心地については「妻と私の体格の差」から来る、フィット感の違いが 大きな問題だ。普通のソファと違って「ヘッドレストの感触」まで問題だから、 身長が違うために全然意見が合わないことも多々。
     単純に言うと、ヘッドレストが低いソファは妻が良くても私は不可。十分な高さの あるものでも、カーブの具合が問題だ。2機種だけヘッドレストの角度可変のものも あったが。
     リクライニングしないときの座り心地が良くないソファも多い。
     つまり、映画を見るときには「前のめりでみっちり鑑賞」したいときもあれば、 「飲み食いしながら適当に寛いで見たい」ときもあれば、「ど〜んとゆったり」 見たいときも有る。
     そういう姿勢の変化のあらゆる段階で、快適な事が望ましいが、 いわゆる「良い姿勢」の取れないソファがリクライニング式には多い。
     こういうのは全部×

     結局、米「メカニカルチェア」は、足など着かなくてもフットレスト内蔵なので、 馬鹿でかさが 幸いして「ベッドのように楽」というのが魅力だが、どうにも 存在しすぎるというので却下。(なにしろ、ベッドのように場所を食う(^^;;)
     「ブラジリア」は、シングルならダントツと思われる「タンパ」のソファ版 なのだが、背もたれの角度をうまく固定する事ができず、微妙に不安定なのと、 フィットしすぎで姿勢が行儀良くなってしまうのが問題で涙を飲む。
     で富士ファニチャの「Duo」はフットレスト内蔵では無いけれど、国産なので、 足が着くから問題が無い。
     背もたれの角度を、レバー一つでカチっと固定できるのが良い。
     あとは「ひたすら座ってしっくり来るか」だが、座面の固さも適度にあって、 ヘッドレストの高さも十分。身を任せられる感じはあるし、背もたれを立てたときと、 寝かしたときの両立ということもクリアしている。
     これで、「ブラジリア」のヘッドレストの角度可変システムがあれば、完璧なん だが、座り方とクッション使いで格段に楽になりそう…ということで、決定。
     色にも悩むが、黒に微妙にネイビーのような、紫のような、ニュアンスのある 革を選択。
     納品は三週間後である。

  • カレッタ汐留に行く。
     壁に埋め込まれた解説を見ると、カレッタとはウミガメのことらしい。
     カメのイメージで、のんびりと、癒しの空間を狙ってるらしい。
     地上(B2Fの広場)には、巨大なカメの甲羅をかたどったオブジェ。
     どう見ても、ガメラ。背中に石碑の一つも建てたい(笑)

     敷地の中には四季劇場があって、「マンマミーヤ」を上演していたりするので、 そのようすを見に行ったのだが、なかなかアートな空間だった。
     四季劇場「春」「秋」が、徹底的にコストを切り詰めた感じがする …なにしろ客席を歩くとベコベコ言う…のに比べて、パブリーなほど豪華な外観。
     入れ物の魅力で「何か見に来たいな」という気分にさせる。 これ、サントリー・ホールと似た気分。
     B1-B2Fの商店街は、シャレた店が多いが、一番注目なのは「焼酎専門店」だ。
     結構な広さのある店内には、九州から沖縄の焼酎がも〜ぎっしり無数に並んでいる。
     日本酒専門店、ワイン専門店はいくつか知っているが、焼酎文化の広がりと言うのもまた 凄いものなんだなと、思い知らさせる…。

     展望フロアは46-47F
     まだオープンしたてだからか、大人向けだからなのか、そんなに混み合っていないのも 嬉しい。
     築地市場、浜離宮がすぐ眼下。右斜め前には、四季劇場「春/秋」(裏から見ると倉庫(^^;)
     お台場も間近だし、左の隅にはうちのマンションも見える。千葉に足がかかってる けど、巨大マンションだから(^^;
     今日の本当の目的は「お台場にできた巨大風力発電機」を見る。だったのだが、 薄っすらとだけれど、ここから白い塔が確認できた。まだ回っていないみたい。
     当初は「ゆりかもめ」で行けるところまで行く予定だったのだけれど、ここからみると、 最寄り駅からも結構遠そう(お台場の西のハズレ)なので、行かなくて良かった(^^;; でも、回り始めたら、行くぞ。

  • ヴァージンシネマズの企画もの『タイタニック』鑑賞 ★★★
     VCのプレミア・スクリーンで名画を何本か上映すると言う企画の一本に 『タイタニック』があったので、タイタニック・マニアの妻と見に行った。
     前日にインターネット予約を使ってみた。便利だ。
     でも、マイレージの加算には、結局カウンターに並ぶと言う仕掛けがイマイチ(^^;
     込み具合は、まあまあ。企画物でそんなに前宣伝もしてないのに、半分以上入ってる。 昼間の回はさらに混んでいたようだし。

     もはや、画面やセリフの隅々まで知り尽くした映画のはずだが、先日ハイビジョンで キャメロンが撮った「ビスマルク号を探査するミール/ケルディッシュ号」の 番組を見たばかりなので、現代のシーンはまた新鮮に見る事ができた。
     沈み始めてからは、何度見ても「一気呵成」な感じ、あっという間。
     ラストの水底の結婚シーンを見て、今回初めて「老ローズは死んで、 魂がジャックの待つ海底に帰っていったんだな」と感じた。
     今までは「老ローズは死んで無い説」の支持者で、ラストは夢の中のシーン の様な印象だったのだけれど、今回は「魂が水底に帰って行ったような感じ」を 強く感じた。
     それは、あのハートの形をしたダイヤに ジャックとの思い出が封印されていて、それが100歳まで 生きたローズの魂を支えていたような、あるいはそれが彼女の魂そのものであるような、 そういう感じがしたからなのかも知れない。

  • やっぱり「プレミア・スクリーン」のリクライニング・シートは楽チン。
     3時間の映画も気持ちよく見られる。
     名画シリーズはたったの1000円でこの待遇なのだから、なおさら嬉しい。
     何しろ今日はリクライニング・ソファを発注してきたところなので、妻は 映画を見ながら
     「家でリクライニングして映画見たら気持ちよいだろうな〜」なんて ことを考えていたようである。
     私は「ソファが届いたら、DVD全部見直したいな〜」とか思っていたので、 同じことを考えていても、レベルが違ったりするのだが(^^;

  • NHK「シルクロード」再放送開始
     撮影隊が中国に入ったのは、79年、もう25年も昔のことになるらしい。
     だいたい、TV放送開始から50年というのだから、シルクロードが昨日のことのように 懐かしい我々はTV史的には、年寄りの仲間か(^^;;;
     25年も前の番組は、画質が昔っぽいのは予想していたけれど、現地の人に 話を聞くインタビュアの人の雰囲気がなんだか「事件記者」みたいで堅苦しく 違和感があった。しかも、一々通訳を介しているが、今の番組ならインタビューは 現地の言葉で通して字幕を入れるだろうな。
     それにインタビューの内容まで、なんとなくぎこちない。不思議だ。
     記憶の中の「シルクロード」は風物の映像に石坂浩二のナレーション、喜多郎の 音楽という遥かにまったりしたもの。長い番組だから、もしかするとシリーズ後期は 雰囲気が変わっているのかもしれないな…。
2003.2.1
  • スペースシャトル・コロンビア、大気圏突入中に空中分解
     最も高温になるあたりで、左翼が吹き飛んだらしい。
     原因はこれから諸説繰り広げられるはずだが、4機しかないシャトルのうちのこの1機が なんと初代シャトルであり、28回も飛行を繰り返していたということに驚く。
     もちろん、繰り返し飛ぶほど経済性は良くなるのだろうけれど、 整備をする人間も大変だったのじゃないかと。
     ともあれ、シャトルの帰還というのは隕石と同じ「ただ落ちるに任せる」 というタイミングがあり、その間は何もしようが無いのだから、考えてみれば おっかないシステムだ。
     アポロの帰還カプセルは、「燃えるに任せるが、燃え尽きる前に地上に着く」という 豪快な解決法なので、トラブルの発生確率は格段に低そう。
     それに比較してシャトルは「耐熱タイル一枚」がはがれただけで燃えてしまう のだから恐ろしい。
     今頃になって「打ち上げのときに、燃料タイルの一部がはがれて左翼にぶつかった」 のがわかっているので、この時耐熱タイルに傷が入ったかもしれない…というコメントが 出ているが、そこまで分っているならば、軌道上で目視チェックの一つもしないのか? というのが、信じられない。
     米国人の自信過剰なのか、分っても直すすべが無いのか…
  • フセインが「天罰だ」と発言。
     反米国家はみんなそう思っただろう。
     しかし、ここで大々的に「お悔やみ会見」でも放送してポイントを稼ぐのが「大人」 だと思う。宇宙飛行士は政治家じゃないのだし。敵国の世論を軟化操作するくらいの気持で。
     イスラエル初の宇宙飛行士が乗っていたのが、焚きつけたのかな?

[Home] [先月|目次|翌月]

文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!