映画館がやってきた!

構築日記・不定期便
- What's NEWを兼ねた日記のような読み物 -
2002年2月
[先月|目次|翌月]

2002.2.28
  • 『ルパン三世1stTVシリーズ 1』レンタル
  • 『フリクリ 1』レンタル
  • 『機動戦士ガンダム 1』レンタル
  • 『鉄甲機ミカヅキ<<序夜>>謎の巨人ミカヅキ出現』 鑑賞(レンタル) ★★☆
     雨宮慶太監督作品の特撮戦隊・ロボットもの。制作費10億超、というのが売り言葉だが、 90分スペシャルな初回を見て仰天した。本当にお金をかけて豪華に作っていて、この初回の 一本だけでも劇場公開映画として発表できるクオリティーに仕上がっている。もちろん、 ストーリーはシリーズの初回らしく登場人物の紹介とこれから解明されるべき謎の種まき がメインなのだが、それなりに話がまとまっているので『スターウォーズ・エピソード1』 で世間が不満に思ったより予告編くさくなく出来ている。
     過去の雨宮監督作品のビジュアル・イメージに期待する人を裏切ることなく、 敵の親玉、主役メカ・ミカヅキ、戦隊のスーツetc.のデザインはレベルが高く期待を裏切 られることが無かった。出演者もけっこうビジュアルの良い俳優を並べている。
     実はDVDの発売当初、店頭デモで見た敵のビジュアル「空に浮かぶ1/8カット巨大スイカ、 それも産地のシール付き」を見て萎え萎えになった私は、はっきりいって侮っていた。 改めて反省します、侮ってました(^^;;
     件の巨大スイカは「人の思念を実体化する古代遺跡」が原因で沸いて出たという設定。 いわゆる「言霊」の類がこのストーリーの敵となる謎らしい。第一話ではまだまだ謎の ままでよくわからないのだけれど。
     ビジュアル的には馬鹿っぽい敵と、子供が操縦する巨大ロボットというのは確かに 子供向け作品だけれど、設定もビジュアルも俳優も素晴らしい。さらに今回良かったの は編集のテンポがとても良くて、内容が濃く感じられること。過去の雨宮作品では カッコイイのだけれど、どうも「イメージイラスト」を紙芝居化したかのような、 アクション、決めポーズを順に並べただけの遅くてスカスカな編集が難点で、 いっそ半分の尺まで刈り込んだらどんなに素晴らしいか…と思うものが多かったのに、 今回は生まれ変わったようだ。
     やっぱり、10億の予算でやりたいことが出来たから、密度の濃い作品になったのだろ うか。しかし、特撮TV番組に10億かけて、グッズやビデオを売るにしても回収できるのか? と人事ながら心配になるのだった。
     買い支えるか?
2002.2.27
  • 指輪物語(原作本)、ついに最終巻に到達
     公開までにもう一度第一巻に戻って予習しておきたいと思うが間に合わないか。
     妻は「私は見てから読む」と宣言。
  • 『小説家を見つけたら』鑑賞(DVDレンタル) ★
     ブロンクスの貧しい一角に暮らす黒人青年と、23才の時に処女作を発表して以来 50年も新作を発表せず隠遁生活をしている老作家の交流を描く癒し系ストーリー。 人種偏見たっぷりのハイソな人々の妨害とほのかなラブストーリーつき。
     しみじみといい話系である。タイトルの小説家とは青年のこと。つまり 隠遁していた老作家が有望な青年を見つけて小説を教えながら自らは癒される。 という話。
     なぜ老作家が青年を選んだのかは、第一に偶然であり、恐らく孤高の才能が 才能に共感して…ということが最重要なのだろう。老人が自らの人生の終わりの 予感を持っていたというのも、長い沈黙を破らせた理由か。
     一方で、才能をもたないもの…青年の高校の文学教師の、才能を持つ若者に 対する嫉妬と拒否反応も、重要な柱だ。加えて「人種偏見」「階級意識」に 引き裂かれそうになる恋、スポーツのライバルなど、見慣れたアイテムの 列挙は陳腐とも言える。
     ストーリー上の波乱も殆ど無く概ね思った通りの展開。伏線も「ここは後で 使われますよ」と注意書きが付いているかのような明瞭なものがいくつも。
     たとえば、作家が「ここで書いたものは絶対に持ち出してはいかん」と 念押しした原稿を学校に提出して主人公が窮地に落ちる。あるいは、 ラストで秘密を守ったために窮地に落ちた友人を助けるため、外出恐怖症の 老作家が学校に乗り込み青年に文学の歴史に残るほどの才能が有ることを証明 してみせるシーンは感動するところだが、中盤に作家が対人恐怖症に掛かって いることを示すために青年がしきりに外に連れ出すシーンを配しているところ など。これらのシーンは、いかにも「前振りです」と、取って付けたような 雰囲気があって浮いて見える。
     だから隅から隅までありふれた話で、とりたてて何かを誉めるような場所が 無いのだけれど「いい話」。観客が望む通りのストーリー。でも一回見れば 十分な話でもある。
  • 『キャスト・アウェイ』鑑賞(DVDレンタル) ★
     宅配便Fedexの重役である主人公(トム・ハンクス)が、飛行機事故で一人 太平洋の無人島に漂着しサバイバルする。
     衣食住のお約束を順にこなしていく。ココナツに嫌気が差してきたところで 発見したカニと、これを何とか食べようとする火起こしが観客の感情的には ある種クライマックスか。やっぱり人間には火が必要だ。
     数少ない漂着物、スケート靴、女物のドレス、ビデオテープなどをどう 生かすかも興味を惹かれるポイント。(一番役に立っていたフィギュアスケート の靴は、流れ着くには重すぎるような気がするけれど…)
     バレーボールに顔を書いたウィルソン君と恋人の壁画が心の支えというのも どことなく原始人っぽくてそれらしい。
     だが、この映画では原始生活の描写にはそれほど凝っておらず、一通りの 約束事をこなした後は一路現代社会を目指す。いかだで偏西風を捕まえて 漂いだす。
     そして、帰ったら「ガールフレンドが結婚して子供までいて何一つ救いが 無い」というのは、漂流モノとしてはあまり取り上げられない展開だが、 話としてはお約束。彼の行方不明期間は約4年だが、結婚して一歳近い子供が いるのだから交際期間も含めたらまだ2年立っていない間にそういう話に なってしまったわけで、ま、ヘレン・ハントが男が放っておかないタイプの 女だとしても、もう少しまっていてもいいよなあ、結婚の約束はしていた ようだから。と思うのであった。
     冒頭とラストに変なオブジェの制作家の女が出てきて、彼女が作った オブジェが墜落した飛行機の積荷にあり島に流れ着き、トム・ハンクスが その荷物を彼女に届けて「私はこれのお陰で生きる希望が湧きました…」 てなことを言うのだが、悪いけど意味不明だった。
     アメリカ人ならわかる?
     公式サイトによれば、この変なオブジェは「天使の羽」らしい。やっぱり 主人公の気持ちは理解出来ないや(^^;
    公式サイト
2002.2.26
  • 女声合唱団青い鳥試演会
     福岡に遠征するので、東京で壮行会兼身内のお披露目演奏会をという趣旨。
     ちょっと技巧的で同時に素朴な味もあるバルトークの曲が一番楽しめた。
     池辺晋一郎/池澤夏樹の新曲「この世界の全部」は、ピアノの伴奏が絶妙に美しい のだが、詩は不定形な歌詞に付けているので流れが弱い。ちょっと物足りない。
     林あまりのエロティックな短歌に国枝春恵が曲をつけた「あなたに」は、 委嘱作品だがちょっとこの合唱団に合わないし、曲もなんとかこの合唱団に 合わせようと努力してしかし余り成果が出ていない。爽やかカラーの若い合唱団に 生々しい色気を求めるより、そういう素材にはもっと適任の「お姉さま合唱団」 があって無理することは無いと思うのだ。
2002.2.24
  • 『ロード・オブ・ザ・リング』の先行を見損ねたので、代わりといってはなんだが、 「DVD&ビデオデータ」 誌の付録のロード・オブ・ザ・リング予告編DVDをゲットしてきた。
     米国のTV用CMということで、最長30秒なのは物足りないが、16本あるので結構見応えがある。 でも英語で字幕もないから細かい聞き取りができないのが残念かな(^^;  CMは猛烈にカットの切り替わりが激しくて「なんやよくわからん」と思うが ホビットはすべてCG合成処理されているとか、技術的なことを考えると特撮技術の 進歩は凄いなぁと思う。スタジオの個性ということもあるだろうけれどスターウォーズ・ エピソード1のDVDを見ていると主に遠景で時折合成くささを感じるが、指輪は いかにもの合成が全然無い。技術だけでなく「センス」に負うところも大きいの かもしれないが。
  • フィギュアスケート・エキシビジョンの録画を見る
     日本人も出演して、試合の時とはうって変わった晴れやかな笑顔が印象的。 試合でその笑顔が見られたらそれだけで0.1点upするんじゃないかと思ってしまう。 がんばれ!
2002.2.23
  • オペラ『フィガロの結婚』(東京文化会館)
     クラシックの世界は狭いのでまた客席でお友達にあった。彼はそのまた彼のお友達と会っていた。というのも、一番安い席を買うから近所の座席に固まるのだという説もある(笑)
     オペラって今回は14000円〜2000円までの席があって、S席の観客はドレスアップしてくるし、 我々の席の周囲は普段着ばかり。
     さて今回の出演者は全員日本人で、売りは演出が「宮本亜門」だというところ。
     歌手は全員安定した実力の持ち主で、公爵夫人がもっと渋い声のほうがいいとか、 声質の配役レベルの希望は感じたが技術面では文句なし。
     演出はとてもシンプルな白いフレームで室内を表して、照明で変化をつけるという ところだが、特別奇をてらったりせずほどほどに現代的スマートさがあって好感の持 てる舞台装置と照明だった。衣装はオーソドックス。伯爵のスキンヘッドだけは 目立っていたな。黒装束、金ボタン、スキンヘッド。けっこう悪そう(笑)  フィガロ当人だけが「いかにも日本人おやじ」の風貌なのは、メイクでなんとか ならないものか。 ストーリー上はスペイン人の若者のはず。イタリア語で喋ってるけどね(笑)
  • 『ザ・メキシカン』鑑賞(DVDレンタル) ★☆ [鑑賞記]
     犬が可愛いよね。それとキュートな殺し屋。
     もちろんドジなブラピも、自分に素直なジュリア・ロバーツも良いんだけれど。
  • 『ロード・オブ・ザ・リング』の先行上映って…
     ヴァージンシネマズ市川では、14:00から0:50まで、3スクリーン使って10回も上映していたらしい。 どうせ先行は満席だろうと思ってあきらめていたが、これだったら見れたかも。
     しかし、先行上映というのは興行成績のどこに組み込まれるのだろうか。こんなに上映したら、 先行上映だけで週間興行ランキングのベストテンの入ってしまいそうに思うのだが…。
2002.2.22
  • クワン銅。う〜ん、やっぱり悲劇の女王になってしまったか。
2002.2.21
  • ロシアの交響楽団一行が酔って機内で大騒ぎ 降ろされる - なんか困ったこいつら、良いやつかも(笑)
  • たまたま恋のチカラというドラマを見ていたら、義理の妹が結婚式を やったレストランで、深津絵里が食事シーンしていた。かっこいいなあ。
  • 『キャスト・アウェイ』DVDレンタル
  • 『ザ・メキシカン』DVDレンタル
  • 『小説家を見つけたら』DVDレンタル
  • 『オースティン・パワーズ・デラックス』鑑賞(レンタル) ★☆
     どこがデラックスなのか分からないが、シモネタと映画パロディーが ぎっしり詰まったおばか映画である。
     前作『オースティン・パワーズ』の直後、オースティン・パワーズが前作の ヒロインとめでたくハネムーンのシーンから始まるが、彼女がなんと敵のアンドロイド だったという設定であっさり自爆してしまい「あ、ぼくちゃん独身ということだね!」 と今回もオイタに精を出す馬鹿すぎる展開。
     公開時期の関係でスターウォーズをネタにしたパロディーが多いが、とにかくたくさんの ネタが詰め込まれ、なかには私の知識では分からないのだが多分なにかのパロディーなん だろうと推測されるシーンも多い。ちょっと悔しい(^^;
     ストーリーは、相変わらず盗まれた「モジョ」を追って月と地球、タイムマシンで 過去と未来を往復しながらのハチャメチャ。筋の通ったところはないけれど、 「モジョ」が無くても彼の魅力は衰えないのよ…とヒロインが元気付けるのが 今回の結論といえばそうなのかな?
     いずれにしても、あっという間の一時間半。細かいことを考えず ただ笑える映画だ。
2002.2.20
  • 『ホワット・ライズ・ビニーズ』DVD鑑賞 ★
     ちくしょう、怖いぜ(^^;
     とある湖のほとりの一軒家で暮らす夫婦。一人娘が寮生活を始めることになり 昼間は一人きりの妻を異変が襲う。
     公開当時のTVの予告編では「水の中から何かが…」と「夫が怪しい」という二つの キーワードを使っていたが、いきなり冒頭からラップ現象ビシバシだわ、出演者の 目つきは虚ろに泳いでいるわで、ノリノリの怖さ(^^;
     しつこい。鏡の中には人影、水面には人影、パソコンは勝手に動く、ドアは勝手に 開く、写真たては何度でも割れる。隣家からは泣き声が聞こえる。死んだと見えた 人はもう一度カメラが行くと消えている…。何か起きそうな ところでは必ず何かが起こるので、後半は心の準備ができました(笑)
     それにしても、ホラーの基本は「恐怖の招待が見えないこと」に尽きる。
     最初は「隣人がなんだか怪しい」という本題とはまるで関係ないやり取りが かなりのボリュームで展開するが、なにせ予告編で夫が怪しいと断言しているので 「脇筋が長いな」と感じてしまう。しかも幽霊話で夫が怪しいとなれば「若い女と 不倫した挙句やっちまったな…」というのは別に映画を見なくても想像がつくこと で、「信じられない」思いをするのは妻一人だ。
     もっとも、まるで正体の想像がつかないのも話がだれるのでそのへんのさじ加減は 難しいと思う。
     それでも、いずれにしても結構怖かった。一人で真っ暗な部屋の大スクリーンで見る ものじゃないし、音の脅かしも随所にあるので心臓に悪い。鑑賞中に妻が帰宅して ほっとしたよ〜(笑)
     そうそう。ハリソン・フォードの裸体はいただけないな。
     太っていた人が痩せると皮が余る、その「あまり皮」が腹部にびろびろと皺を作っ てど〜もミットモナイ。それがそこそこ美形な妻を抱いて「今夜は隣に負けずに がんばるぞ」とか言ってるの。もう見てらんない(^^;;;
     ハンソロはワイルドで良かったな。エアフォース・ワンの大統領もギリギリ かっこよかった。しかしいまやただの脂ぎった中年。
     まあ、若い愛人を沈めちゃう役柄だから有っているといえば、うん、その通りだが、 あんまりヒヒ親爺が似合うのもどうかと思うぞ、ハリソン。
2002.2.19
  • 『クレイマー・クレイマー(Kramer vs. Kramer)』DVD鑑賞 ★★
    主演:ダスティン・ホフマン、メリル・ストリープ
     仕事の鬼で家のことは妻に任せっきり。そしてブチ切れた妻は小学一年生の息子を 置いて自分探しの旅に出る。「自分にとっての幸せが妻の幸せではなかった」ことに 気が付く夫だが、そんなことより息子との不器用な二人暮らしの現実に追われる。
     …こういう話はほんと〜に良くある。
     はっきり言って、子供を捨てて家出する母親は、どんな事情があったにせよ、 捨てられた子供の気持ちを思うと許せない。
     ともあれ、フレンチトーストも満足に作れない夫が、息子と二人三脚で家庭作り、 親子の関係作りに奔走する姿に泣ける。
     そして一年半が過ぎ、突然舞い戻った妻と「養育権争い」が起きる。
     こういう裁判ではとにかく女親が有利。小さな子供には母親が必要だと。
     激しい法廷での論争の中から、夫婦の過去の関係、あのころの心、一年半の間に 夫と息子が築いてきた絆が浮かんでくる。
     裁判所の決定はともかく、子供を軸に元夫婦が下した結論というのは、見る人に よって受け止め方が違うかも知れない。しかし余韻のあるラストはこの映画を見た 人の心に引っかかり、長く考えさせるだろう。子役の涙をこらえるような演技も 素晴らしい。彼があれほどのひたむきな愛、親子の絆を表現してくれなかったら、 映画の感慨は半分になっていたかも。

     ところで、この映画のオファーがあったとき、ダスティン・ホフマンは離婚騒動で 大変な思いをした直後で、精神的にとっても辛かったそうだ。監督、 プロデューサーって人でなしなんだな(^^;;

  • 『ベン・ハー(1926)』DVD鑑賞
     59年リメイクの原作の復習を。ほとんど忠実に同じなのだが一番大きな違いは ラスト付近、キリストとのからみだった。
     それはそうと、141分のDVDを2倍速再生で見たが、全然速く見えない。
     音声は、そもそもサイレントなので関係なく、ただコマの進む速度が二倍になって いるはずなのだが、ほとんど早送りであることが不自然に見えない。ガレー船の オールの動きと、戦車レースの速度が速いなあと思うだけで、そのたの人間の動きや カットの速度はまるで普通に見えると言うことは、この時代の俳優の動きが、 ことごとくまったりゆっくりということか。
2002.2.18
  • 『ベン・ハー(1959)』鑑賞(ル・テアトル銀座) ★★ [鑑賞記]
     アカデミー賞最多11部門受賞で(米)映画史に残る名作。
     主人公の「チャールトン・ヘストン」の長い顔がシュワルツネッガー に見えて辛かった(笑)
     妻がシネ・トレとかいう映画懸賞サイトでチケットをもらったので誘われたが 招待券は一枚なので1800円は払った。う〜ん、劇場が損をする仕組みになっている はずが無い。が、受付に積まれた招待はがきの枚数と入場者の数はほとんど同じに 見えたね。やはりクラシック映画の興行は大変か。しかも、ほとんど4時間 ある超大作なので、映画館が銀座だとはいえデートにも使えないだろう。終演は 夜の11時目前だった。

  • 本日の予告編。
     普段見ない単館系文芸作品の予告が5.6編かかるが『ヒューマン・ネイション』 というギャグ映画を除くと邦画も洋画も不倫モノばかり。しかも女流棋士 を主人公にした邦画が若い姉妹が夫を取り合う話なのを除くと、熟女系不倫が目立つ。
     『夜風の匂い』…主演、カトリーヌ・ドヌーブ。だよ。確かに文芸的に質は高い のかもしれないが「大盛り」で並べられるとおなかを壊すぞ。それとも『ベン・ハー』 の客層が熟年不倫向きと? いや『スターウォーズ』ファンも何人か紛れ込んでいる と思うが…(^^;

2002.2.17
  • 表紙のカウンタが24万アクセス
  • 王様のブランチ映画コーナー
     春の新作紹介コーナー『スパイダーマン』監督はサム・ライミーなんだと。
     ↓で盛り下がったばかりだから危ないな(^^; 死霊のはらわたを作った 元B級ホラーの帝王っていう煽りと『ラブ・オブ・ザ・ゲーム』の距離ってもの 凄い。
     でも紹介される断片的な映像だけでちょっと見たくなるんだな。
  • 『千と千尋』ベルリンで金熊賞
     国内ではなかなかアニメだということで観客動員ほど評価されないが、海外の 映画賞が宮崎アニメに与えられるとはファンでもびっくりだ。
     そもそも関係者が予想外のことで、帰国してしまっていたというのだから…。
2002.2.16
2002.2.15
  • ツタヤ半額レンタル。行ってみるとDVDコーナーの近作は何から何まで借りられており、 唖然とするひえ〜。DVDPの世帯普及率も20%を越えたらしいよ。
     なもので仕方ない、旧作の「レンタルでも良いから見ておきたいリスト」から4本。
  • 『戦場に架ける橋』DVDレンタル
  • 『クレイマー、クレイマー』DVDレンタル
  • 『ラブ・オブ・ザ・ゲーム』DVDレンタル
  • 『ホワットライズビニース』DVDレンタル
2002.2.14
  • 某大手デパートに勤める夫婦に聞いた話。
     最近雪印食品の「ラベル張替え事件」で食品の表示の信頼性が問われているが、 大方の消費者の疑問のとおり「食品売り場の日付シールの張替えくらいは当たり 前だよねぇ」と従業員は言っていた。「だって売れないじゃん」
     「でも最近はやってないねぇ」その理由を聞くと「やっぱり売れないんだよね」 …だめじゃん(笑)
     つまり売れ残った肉のパックなどをひっくり返して空気に触れていない面を上 にしてパックしなおしても何となく本物より見劣りするので結局敬遠される らしい。また、野菜類は肉よりさらに誤魔化しが効かないので日付の付け直しは 昔からやっていないとか。
     確かに野菜やパンの日付の古いものは「お買い得コーナー」で激安処分している のを見かけるが、肉、魚はそういうコーナーが無い。数年前から「閉店間際に 買い物に行くと、品切れが激しい」ということもあるので、売れ残りを極力出さ ない努力はしているようだと見える。
     とはいえ、完全にシールの張替えをしていないとすると残りはやはりお惣菜 コーナーで消費しているのだろうか。
     いずれにしても、シールの張替えなどは以前「黒豚の出荷量より店頭での扱い 量が何倍も多い事件」などでも明らかだったように、ばれないと思えばどんどん やっていると思ったほうが間違いなさそう。結局、美味いものはそんなに安く手 に入るはずが無いし、手に入れたものが本物かどうかは「自分の舌で確かめる」 しか無いということだな。当たり前だけれど難しい。
2002.2.13
  • 2001年アカデミー賞ノミネート決まる
     「ロード・オブ・ザ・リング」最多の13部門でノミネートだと。凄い。ハリーポッターを見に行って 「どうも指輪物語の予告編の方が気になってしょうがない」なんてことを言う人が多いのも無理は なかったのだよなあと改めて思う。
     ちなみにポッター氏は、美術、衣装、音楽にノミネート。これは納得のいく結果なのではないか。 原作〜脚本は全く子供向けの他愛ないものだが、それを作るために集まった才能はやっぱり凄いと 思うから。
2002.2.11
2002.2.10
  • 早起きして実家に。ず〜っとTVでオリンピックを見ていただけの帰省になったけれど。
2002.2.9
  • オリンピック開会式を大画面で見る。朝っぱらから真っ暗な部屋で(笑)
     やっぱりこういうイベントは大画面で見る価値がある。でもハイビジョンで見たいな〜。 いまから電気屋さんに行ってもチューナー売り切れていたりして…
2002.2.8
  • 南口アーケード街の出口にあるジンギスカン屋「ころぼっくる」(ほんとは難しい当て字)に行った。
     わりと最近出来た店だが金曜の晩に客は我々二人っきりでちと心配である。
     普通ジンギスカンというとピラピラの冷凍肉だったりするものだが、この店は結構分厚い生肉を使っていて これをレアに焼いて頂くので「ひとくち羊肉ステーキ」という感じ。野菜はお代わり自由というのがうれしい じゃないかと思う。
     基本的には「ジンギスカン」しかない店だが、ウニ丼、いくら丼があっていくら丼を頼んでみたらこれは いくらのプチプチと言い、タレがご飯にしみた具合といい、めちゃめちゃ良かった。
     ジンギスカンのたれはあっさりしょうゆ味と、柑橘系の香りを足したもの。
     高級な感じと肉の質には大満足だが、これになにかもう一つパンチを感じるものがプラスされれば もっと繁盛するんじゃないかなあ。
2002.2.7
  • 指輪物語2.3読了
     第一部は後一冊で完了。
     1は「昼間敵に追いかけられて夜味方に救われる」というパターンの連続でけっこうダレた。 2になると旅のメンバーが増えて変化が出てきた。3は賢者の集う「裂け谷」で 会議の上メンバーチェンジして敵の心臓部へ旅立つ。
     これって「基本的RPGの流れ」に一致する。
     偉大なり指輪物語、世のRPGの始祖。でも、もひとつアドレナリンが開放するような テンションの高さに欠ける。何故だろう。
     たとえば「グインサーガ」の文中にある情景描写が生き生きと心に浮かぶのに対して 指輪の情景描写はピンとこない。方や読者として20年選手というグインの物語世界への 入り込み方の違いは大きいと思うが、それだけに、こんどの指輪映画の出来は未だ 白紙に近い私の中の 物語世界のイメージに大きな影響を与えるだろう。そう思うと、ちゃんと作ってくれたの かなと気になる。
     西洋の人間にとっては、御伽噺に出てくる妖精世界のベースがあるから羨ましいこと。
  • 「グインサーガ83嵐の獅子たち」発売
     指輪は一休み。最近グインの進行も怒涛の展開で面白い。  それにしても「うあ〜」と叫んでしまうような展開の連続でまいった。ほんとうに あのお方、そのお方は今後どうなっちゃうのだろう…。
2002.2.6
  • 『もののけ姫はこうして生まれた』をねだる小学女子に遭遇
     某売り場にて遭遇。DVD三枚組み、6時間以上もあるメイキングを欲しい 小学生ってちょっと怖い気がするけど…。
  • 『ゴッドファーザーBOX』購入
  • 『失われた航海/S.O.S.Taitanic』購入/鑑賞 ★ [鑑賞記]
     1979年のイギリス映画。字幕焼きこみ、解像度最低、色は焼けてハレーション 出まくり。メニューも特典もなしだが、タイタニックの資料として揃えるのが 目的だから質にはかまわない。とにかくDVDとしての質を云々するよりフィルム がもうへろへろだったのだろう。
     ともあれ、
    『S.O.S.TITANIC/A night to remember(米55)』
    『失われた航海/S.O.S.Taitanic(英79)』
    『タイタニック(独)』
    『タイタニックの最後』
    『ザ・タイタニック(米TV映画96)』
    『タイタニック(キャメロン97)』
    『親指タイタニック』
     とビデオDVDあわせてずいぶん溜まった。
  • 『プライベート・ライアン』と米国の戦争センス
     出入りの掲示板で「あれは反戦映画か。スピルバーグが伝えたかったものは何か」 というような話題が盛り上がっている。公共スペースであまりポリティカルな批判で 盛りあがるのも気が引けるので日記に記す。
     あれは特典映像のスピルバーグのインタビューを見れば判る事だけれど 子供のころから戦争ごっこが好きで戦争映画を作っていたということの 集大成だろう。つまり、根っこは素朴なもんだと思う。リアルな戦争シーンを 再現したいというだけ。
     でも大人だし商業映画だから表現は「兵隊さんありがとう」になる。反戦意図を含めると しても「あの戦争は正しく崇高なものだった」としなければ退役軍人会etc.の協力 が得られるものか。
     冒頭の戦闘シーン以後「この戦争で誇れることがあるとすればライアンを 救ったことだけだ」という主人公の言葉に象徴されるのはイデオロギーからは 距離を置きたいという姿勢だろう。戦争という状況の中での生き方についての 自問自答の物語だ。そこに何を見るかは各自にゆだねられている。映画は 個人的なことしか語らない。ただ、信念を持って生きることの充実感だけが 残る仕掛けだ。
     だから見た人はそれぞれに語る。戦争の無意味さを感じて二度と過ちが あってはならぬととく老人がいる一方で、若者はいつでも命を投げ出せと 鬼畜徹底粉砕の精神を語るものもいる。
     ところで、日本人の見方がどうあれ、当の米国人が戦闘シーンに喝采し 強さは正義とばかりにノリノリになっているのは明らかだろう。それで 「第二次大戦と派手でリアルな戦闘シーンは客が入る」とばかりに単純 プロデューサーが大金注ぎ込んで真珠湾攻撃をこってりと描写し、退役/現役 軍人や政治家、ばか大衆を巻き込んで戦争をイベント映画に仕立ててしまっ たのは周知の事実。最後に勝てば、戦争は痛いほど盛り上がるということ だろう。
     「報復戦争反対」と言った女子高生を退学にしてしまう学校があって それを正しいという国。アメリカの正義は巨大で排他的な「村社会」のもの。
     だからスピルバーグの仕事も彼の真意がどうであれ「アメリカが一番」 という国策映画でしかない。この時期にコッポラの「地獄の黙示録」が 公開されるのは驚くべきことだ。唯一アメリカが勝てなかった戦い、 ベトナム戦争の暗部をアメリカ人はどう見るだろう。
2002.2.5
  • エッセイ集「三谷幸喜のありふれた生活」
     『合言葉は勇気』『オケピ!』『みんなのいえ』などを書いていた時期に朝日新聞で 周一連載されたエッセイ。
     なにげない日常のヒトコマに「あ、このエピソードは古畑の某氏の設定のネタだな」 などと、気づくヒントが散りばめてあったりして、ファンとしては得した気になる本。
     「インターネットの酷評にいたく傷つく」という話には「古畑サイト」での厳しい 評価に萎縮したことが書かれているが、その気持ちは誰にも分かるものだと思う。
     だけど熱心に古畑を見るファンが心無い酷評を書くのは不思議だ。ま、 アンチなコロンボファンなんてものもあるか。悪い映画の悪口を楽しむサイトも 存在するくらいだし。
     ネガ編集という仕事が何をするものなのか、このエッセイではじめて知った。
     数年前から編集はコンピュータに取り込んで画面上でやるのが主流…というより 軒並みデジタルになってしまったわけだが、上映までデジタルになったわけではない。 で、編集がすべて終わって上映用のフィルムを作成するために、この世に一本しかない オリジナルのネガにはさみを入れて繋いでいく仕事が「ネガ編集」。
     地味だけれど、緊張する仕事だろう。案外「リップシンク問題」で話題になって しまう作品はネガの切り間違いということも有るかもしれないし。
  • WindowsUpdateからOfficeXP SP1をインストール。何が更新されているのかはよくわからないが、 セキュリティーホールをふさぐ意味も有るみたいだ。
     先日はVAIOのセキュリティーパッチも当てたし。年がら年中パソコンの手当じゃん? 大多数の パソコンユーザーがウィルスを食らって私のPCにウィルス・メール千客万来になるのも無理無いと思う。 やってられないよ、ほんと。
     ところで、タイトル"Re:"のみのメールを全て受信拒否にしたら、おかげで一週間ウィルスの 受信無し。これは記録的なこと。まあ来ること自体が困ったことなんで「よろこばしいこと」 とまでは言えないけどね。
  • メーリングリストでブラピの話題沸騰。
     とにかく多作だよってんで調べると17作品、1991年から毎年一本以上の作品に出演 していることがわかった。それで「あたり率」はどのくらいかと言うこと。

    『オーシャンズ11』(2002) ?
    『スパイ・ゲーム』(2002) ★★☆ テンション高くリアルな人間ドラマ
    『ザ・メキシカン』(2001) ?
    『スナッチ』(2000) ★ 面白くなるまでが辛いつきあい
    『ファイト・クラブ』(1999) ★★ あっと驚くどんでん返し
    『ジョー・ブラックをよろしく』(1998) ★☆ 面白いがちと長いか
    『デビル』(1997) ?
    『セブン・イヤーズ・イン・チベット』(1997) ★★ ダライラマ少年がとにかく良い
    『スリーパーズ』 ?(1996)
    『セブン』(1995) ★ オドロなわりに結末が普通で物足りない
    『12モンキーズ』(1995) ?
    『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』 ?(1994)
    『レジェンド・オブ・フォール』(1994) × タルくて最後まで到達できず(^^;
    『トゥルー・ロマンス』(1993) ?
    『クール・ワールド』(1992) ?
    『リバー・ランズ・スルー・イット』(1992) ?
    『テルマ&ルイーズ』(1991) ?

     7/17見ていて、あたり率半分てところか?
     それにしても、カタカナの邦題ばかりだ。日本の配給も芸がないのぅ…
  • 好きな役者の癖に意外にプラピ映画のDVDを買ってない。
     どうも、特別版や東宝からのリリースで値段が高いのがレンタルで済まし ている原因のような。
2002.2.4
  • ブッシュ「悪の枢軸」演説
     対米非友好国はもはや米国の先制攻撃の恐怖から逃れられない。
     テロ国家の存在は国内で言ったら「凶器準備集合罪」…にもならないか、相手 の国に踏み込まない限り。ともあれ、テロを抑止するのが必要だといっても、 テロ活動の根底にあるのは「貧困と宗教、イデオロギーの対立」であり、これら すべては「政治で解決すべき問題」である。もちろん時間はかかるけれど、千年以上 かけて喧嘩してきたんだから一朝一夕に仲良くなれるはずが無いんだな。
     政治がキリスト教に支配されていない国として、日本は国際平和に貢献すべきなの に当の米国に支配されているようではお先真っ暗である。
     ともあれ、(国連決議とか無視して)自国の利益のために戦争を仕掛けるのでは 米国こそテロ国家だ。だって相手だって米国に支配されないためにテロやっているん だから理屈は変わらない。すこしは「異民族の恨みを買わない努力」もしてから物を 言えと。そういうことだ。
2002.2.3
  • 歌劇『ルチア』鑑賞
    『フィフス・エレメント』のチャプターリストを見ていたらコンサートシーンに 「ルチア」と有った。
     「う〜ん、あの歌はルチアだったのか。」いわれてみれば、どこかのオペラの舞台を そのまま借りてセットもろとも映画に流用したという話を聞いた記憶もある。
     というわけでルチアのビデオを引っぱり出して鑑賞。
     ソプラノの重要なレパートリーではあるけれど、地味で暗い作品だと思っている割には スカラ座とメータの来日公演の二本もテープがあった(笑)

     歌姫が歌う内容は次の通り
     シチュエーションは、婚約者と引き裂かれて気が狂ってしまったルチアが教会で歌うところ。

    合唱
    ・ルチア様、痛ましいお姿、墓から出てきたようだ
    ルチア
    ・あの方の優しいお声の響きが、そうよあのお声が、私の心に染み渡る
    ・エドガルド様、私はあなたの所に、エドガルド様!私のエドガルド
    ・あなたのところに戻ってきました、あなたの敵の手から逃れて
    ・冷たいものが、胸の中を駆け抜ける。
    ・恐ろしい…、足がふるえる…
    ・泉の傍らにいましばらく、私と一緒に座っていてください
    間奏
    ・怖い!恐ろしい亡霊が現れ、私たちを引き裂くの。
    ・怖い、エドガルド!、亡霊が!私たちを引き裂く
    ・エドガルド隠れましょうよ、あの祭壇の下に…

    ----映画に使われているのはここまで----

    ・そこにはバラが撒かれている。天上の音楽が聞こえているでしょう
     〜婚礼の幻想を歌う〜
    合唱
    ・なんと惨めな、神よお慈悲を
    ルチア
    〜小鳥のように美しい声で幸せなメロディーを歌う〜
    ↑映画ではポップでビートの効いたメロディーを歌っていますが、イメージとしては この最後の歌詞のない歌の部分を引用しているのかもしれません。いずれにしても ソプラノの超絶技巧。

     ソプラノの大定番として有名なオペラではあるが、なんでこんな「ど悲劇」を 映画に使ったのかはやっぱり謎なのである。案外借りた舞台装置がルチアだったから って事なのかも。

  • 朝からブックマークの整理。死んだリンクも多い。フォルダ二階層くらいで 全てのリンクを整理したいものだが、なかなか大変だ。
2002.2.2
2002.2.1
  • 指輪物語1読了
     その昔読み始めて、冒頭100ページくらいで挫折した。今度は、最後まで行くよ(笑)
  • 伊藤家の食卓「表技」・インスタントカッテージチーズ
     温めた牛乳にレモンを入れるとカッテージチーズが出来るという裏技。料理の本に 載ってるんだけどな。
     ちょっと前の運動会の写真をぶれさせない「流し撮り」に匹敵する「表技」だった。
     よほどネタの投稿が少ないのであろう。
     最近は


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文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!