サラウンド&重低音ベスト・テン
- 私の「凄い音」おすすめ映画 -
2001年版(ノミネート)
- 2/1 [DVD/DD] U-571 ★★ 潜水艦の閉ざされた空間の緊張感を上質のサラウンドで疑似体験
- 2/1 [RENTAL] パーフェクト・ストーム ★☆ ホームシアター的には、とにかく嵐の轟音が凄い
- 12/21 [DVD/DD] グラディエーター
- 11/11 [DVD/DD] プライベート・ライアン ★★ 残酷シーンはskipしても、兵士の心理ドラマとして諸作を凌ぐ
- 7/27 [DVD/DD] ジャンヌダルク ★☆ 何故か劇場で見たときの感動より小粒になってしまった。音?
2000年版
「サラウンド天国体験記(1998年6月)」の記事から2年。おすすめの内容も変わってきたので、
新たに10枚を選んでみることにしました。(2000.7.6)
■ベスト・オブ・ベスト
- スターウォーズ・エピソード1「ファントム・メナス」(LD)
さすが"ドルビーデジタル-EX"
を要求した作品らしく、あらゆる効果音が実にきめ細かく散りばめられ、定位し、移動する。
EXだからリアに音がたくさん入っているというだけでなく、全チャンネルをぐるっと使っ
て画面の外にも世界が広がっている感じを作り出しているのがさすが。
惜しいのはDVDが出ていないことだけ。頼むよジョージ・ルーカス!
■ベスト・オブ・重低音
- GODZILLA(1998)
とにかく手持ちのDVDの中で最高にLFEの音量がでっかい。ずど〜ん!
2chのことも考えて20-30Hzまでフラットに低音が伸びる設定にしておくと、
鼓膜が充血するほどの低音で耳が痛いので、手加減が必要なほど。もちろん、
低音はLFEだけでなく、全チャンネルに大量に入っている。
とにかくゴジラの登場シーンはすべてLFEで強化。
ここまで低音が強いと、どどど!という振動が、破壊された建物が
砕けるパリパリという高音などをかき消す恐れがあるので、聞き手に節度を
要求する。ボディーソニックがほしくなる一枚でもある。
- アポロ13(Coll.Ed.) (68回アカデミー音響/編集賞)
LFEが入っているのは、エンジンが動いているシーンだけ。
とはいえ、本物の「空気の動揺」が入っているので、一連の発射シーンは鼓膜に注意。
- コンタクト
砂漠の真ん中でジョディ・フォスターが宇宙からの通信を待っている。
そこに届く宇宙の声が「重低音のパルス」、心臓の鼓動のような。
スーパーウーファーがなければ、初めて宇宙人からの電波をとらえた興奮は
きっと半減。規則正しい低音の響きが観客の血圧を押し上げる。
- タイタニック (97年アカデミー賞11部門)
前半。ほとんどの低音はメインスピーカーから出ていてLFEはお休み。
スクリューの回転やヘリコプターのローターの音にしかLFEを使っていないけれど、
低音は凄く出ている。
大変なことになるのは氷山にぶつかった後。
右を向いても左を見てもとにかく怒濤の水水水…という状況を重低音の充満が
演出する。
- ターザン
LFEは使っていないが、低音の質が印象を左右するだろう作品。
ゴリラのボスの威厳のある声は、人工的に強化された低音の厚みが演出しており、
自然な低音のバランスを引き出すことが、ボスの優しさや厳しさのメリハリを
左右してしまう。「とにかく派手に爆発音がすればいい」なんていうアクション
映画の音とは違った意味で、低音映画だ。
■ベスト・オブ・移動感
- マトリックス(特別版)
スローモーションで弾丸が脇をかすめて飛んでいく音が、ぴたりと画面にシンクロ
したときの気持ちよさは「今のシーン、もう一回」とお代わりしたいくらいの楽しさ。
ヘリコプターの機銃から排莢された薬莢がバラバラと落ちてくるシーンのキラキラ
感とか、要所要所に派手な効果音が散りばめられている。
- エアフォース・ワン
娯楽大作と言えばこちらも凄い。えげつないようなサラウンド感(笑)
大統領機の護衛のF15がグインと回り込んで後ろに付ける瞬間の「回り込んだぞ」
と言わんばかりの音は「やっぱりスピーカーは5.1chそろえなくちゃね」という
説得力がある。
ただし、「機内の銃撃戦シーン」などで怒濤の発砲、着弾音が
飛び交い「リアスピーカーだから小型で…」などという控えめな発想は微塵もなく
360度平等な発砲の嵐。ヤワなリアSPは悲鳴を上げるというバリバリ・サウンドだ。
作品としては「強いアメリカ万歳ヒーロー映画」でCGも即席臭いんだが(^^;
■ベスト・オブ・包囲感
- アマデウス (84年アカデミー賞8部門)
クラシックと関係深いと言えば、この作品もあげておかないと。
サラウンド音声は、実に自然に環境の中に放り込まれたようで、リアリティー
追求型と言えるかな。モーツァルトに指揮されるシーンでは楽団員気分も味わえ
ます(^^)
- 地獄の黙示録(LD)
ベトナムの空気がまつわりつくようなサラウンド。
冒頭のベトナムの記憶にうなされる一時帰還兵の夢の心理描写。
ひたひたと近づく低いヘリコプターの羽根音が、憂鬱に、まとわりつくように
自分のまわりを旋回する。そしてゆっくりと悪夢から覚めるとその羽根音が天井
の扇風機にオーバーラップする。
この感じはドルビーデジタルでなければ絶対味わえないでしょう。
有名なワルキューレの騎行を鳴らしながら爆撃するヘリコプターのシーンも、
狂気を感じて怖いです。
■次点以下推薦作
- 恋におちたシェイクスピア(Coll.Ed.) (98年アカデミー作品賞他7部門)
- アルマゲドン
- ガメラ3『邪神<イリス>覚醒』特別版
- ターミネーター2
- 青の6号 Vol.1 "BLUES"
- オネアミスの翼・サウンドリニューアル版(CLV)
- もののけ姫
- ノートルダムの鐘
1998年版
ドルビーデジタル導入記の最後に、ソフトの話になりますが現在(1998.6.24)
私が持っているドルビーデジタル・ソフトのうち、お気に入りの10枚を紹介します。
コメントは、あくまで「ドルビーサラウンドの凄さ」という観点からです。
(順番は、面白さと関係有りません)
▲ドルビーデジタル・エクスペリエンス
これはドルビーデジタルのデモ&テスト信号ディスクなのですが、真っ先に
買ったDVDの一つです。デモ映像は強烈だし、テスト信号は役に立ちます。
とにかくドルビーデジタルの能力を発揮させるには調整が鍵なので。
★STAR WARS TRILOGY(特別編) PILF-2434
大画面導入の原動力になった映画がこれ。
撮影年代が古いので、ドルビーデジタル全開というわけではありませんが、
包囲感は結構ありますし、LFE全開にしてダーズベイダーのフォースが発動する
瞬間の空気のどよめきとか、スノーウォーカーの足音の恐怖を味わうとか、良く
知っている作品ならではのお楽しみがありますね。
この作品、なぜか液晶プロジェクターと相性がいい。
繰り替えし見た回数ではやっぱりダントツかも。
★ロストワールド (PILF-2560)
足音と言えば、ロスト・ワールドかな。この作品のドルデジはわりと現実味の
ある使われ方だと思います。CGもリアルだし。
★ターミネーター2
さらに足音と言えば、冒頭で金属ターミネーターがしゃれこうべを踏み抜く音
で有名なこれ。
あの"グシャ"っという音のリアルさを聴いて
「あ〜、センタースピーカーがあって良かった」と思います(^^)
映像もそうですが、T2はサウンド・デザインも「スタイリッシュ」の一言に
つきます。とにかく格好いい。
★地獄の黙示録
★アマデウス (DL-36218)
★ノートルダムの鐘 PILA-1454
音楽系ではこの作品も。クラシック系のサウンドをふんだんに使った分厚い
音楽が多いのですが、大合唱がわ〜っと取り囲むように鳴り響くのは圧巻。
人間の業の深さを描いているようでありながら、楽しく何度でも見られてしま
う変な作品ですね(笑)
★バットマン&ロビン(Mr.フリーズ)
娯楽作品では、この作品のサラウンドの使い方が派手で目立ちます。
オープニング・クレジットのバットマンのエンブレムが飛んでくるシーンで、
音でなく映像自体が自分の背後からスクリーンに向かって飛んでいくように
"見える"というのは、刺激的な経験でした。まあ、内容はアメコミですけど(笑)
★エアフォース・ワン
★コンタクト
その他のお気に入りDDソフト
☆サウンド・オブ・ミュージック
☆エビータ PILF-2493
☆レオン(完全版) (JDF-10)
☆イレイザー
☆ジュマンジ (DSD-24029)
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