映画館がやってきた! |
スピーカー | 初期(98年) | 現在(99年) |
---|---|---|
CENTER: | +5.0 | +3.5 |
REAR: | +5.5 | +4.5 |
LFE: | -3.5 | -3.5 |
SUBWOOFER: | -11.5 | -9.5 |
ともかく、相対的にはセリフを引っ込めてメインSPの音が大きくなったこと
になるわけですが、音場全体の厚みが増したように思います。
また、センターSPの周波数特性に変なピークがあって聴き疲れがする音だ
ったのが、最近あまり気にならなく、落ち着いた色合いになってきた気がし
ます。これもエージング効果なのかも知れません。メインSPとの音色の断絶は
巨大な溝だと思っていましたが、それも少し縮まった感じがします。
SUBWOOFERについては、メインSP以外のSmall設定のSPの低音が
サブウーファーに来ていますが、この量を決める値です。
サブウーファーは、本体のボリュームと、LFEレベル、SUBWOOFERレベルと
三つもいじるところがあって、なかなかわかりにくいのですが、私は
YAMAHA YST-SW150のボリュームを2時に固定しています。
取扱説明書にも、一般的なドルビーデジタルの解説書にも、SUBWOOFER
の値の設定方法は何だか書いてないのですが、私は『30Hz〜20KHzスイープ信号』
の音量が上手く繋がるように設定したら、こんな小さな値になりました。
(このパラメーターは0dbに固定して、SW本体のボリュームつまみで設定する方法
もあるでしょうね。)
LFEの-3.5は変わらず。
標準が-10dbと言われるのでそれに比べると大きく感じますが、耳で聴いた
感じはこれでも小さいくらい。たぶん、SUBWOOFERレベルの値に連動している
のではないかとも思うのですが、何しろ取り説に何の記載もないのでわかりま
せん。
と、ここまでの低音設定では、気持、低音が増して厚みが出てきたな、 という感じになりました。そんなに大きくは変えていませんが、なんとなく しっかりとした響きになって満足です。
イコライザー回りは、リアの低音を少し持ち上げている以外は、ほとんど
フラットです。最初はフロント3chの音色が合わないこともあってずいぶん
いじりましたが、最近はセンターの刺激的な響きが薄れたことで、あまり
いじらなくても良い感じになってきたのですね。
ともあれ、購入当初には「音が固い、重い、癖がある」とコンパクトさ以外
良いこと無しの印象で、センターSPをON/OFFどちらがマシかと悩む状態だった
のが、現在は「あった方が良い」と言えるようになってきたのはラッキーな
ことだと思っているわけです(^^)
エージングといわず、最初から気持ちよくなってくれればもっと良いのですが…(^^;
念のためセンター/リアはS-ST9/7(パイオニア)です。
この状態で、LFEの設定は変える必要がありませんでした。
つまりTA-V88ESは、SUBWOOFERとLFEの数値は連動していると言うことですね。
文:唐澤 清彦 | 映画館がやってきた! |