この3〜4月にかけて、我が家で映画館の音響を再現すべく、研究、導入、鑑賞と
いそしんでまいりました。
そしてそして…
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「大画面は良い!」
tsujiさんの部屋には、三管式プロジェクタの大きな画面と、タンノイの
襖の高さほども有ろうかという巨大なスピーカー。
そして膨大なるソフトのコレクション。まさに「男の城」って感じでした。
巨大な画面と吹き出す音に、酔ったのかも知れません…
そして、その頃折良く低価格の液晶プロジェクターが流行り始めていたのです。
迷わず買いました。暗くて絵が荒いのは承知の上でしたが、たとえ画質が
悪くても、大画面にしかない魅力というものが確かに得られたのです。
●私的ドルビーデジタルまでのステップ
夢の「絵の出るレコード」としてLDやVHDが発売されたのは私が大学生の頃でした。 当時は機械も20-30万円しましたが、就職してから購入した頃には、LDの本格 普及期で価格も698とかになってました。 それから「関西での100インチ・ショック」で液晶プロジェクタを買うまでは、 ず〜っと普通にTVで見ていただけで、ソフトの数もおとなしいものでした(^^; ソフトの主なジャンルは、劇場アニメ作品とプロコフィエフのバレエ、オペラ など音楽作品がいくつか。 この頃は、サラウンド再生なんて考えたことも無し。映画館の音響に対する 欲求が高まってきたのはやはり、プロジェクタ導入後です。 まず第一にスーパーウーファー(サブウーファー)を導入しました。 これは効果満点だった。それまでも、30Hzあたりは何とか出るスピーカーを 使っていましたが、20Hzあたりの音が吹き出すともう、「空気感に包まれる」 という感じ。 雑誌の付録に付いてきた重低音テストCDをかけては、満足に浸る日々。 それで我が家のSFものLDの数が一気に増えました。ヘリコプターとか、 爆発音マニアに(笑) 直接のサラウンドとの出会いは、ごみ捨て場でスピーカーを拾ったこと(^^; もともと、うちのTVにはスピーカー端子が4組付いていて、ドルビー サラウンド対応だったのですが、オーディオラックを新しくしたときにそれに 気が付き、なんとなく気持ちがうずうずしていたところに空から降ってきた スピーカー。 ちなみに、NECのマルチメディアパソコンCanBe(PC-9821CX)に付属している はずの外部スピーカーのスピーカーだけが綺麗に取り外されて、何故かゴミ 置き場に。SPケーブルを直付けして、TVのサラウンド端子に。 これも感動しました。 はっきり言って、全てのLDを再視聴しました。TVの小さな枠の中ではあります がまぁ、楽しいこと(^^) ドルビーサラウンドとスーパーウーファーによる重低音で、妻が寝てから、 しばらく画面の前に張り付く日々が続きました。 ちまたではDVDタイトルもようやく増え始め、HiVi,AV-Review誌などでは、 毎回のようにドルビーデジタルサラウンドの記事が載り、LD売り場に行けば これ見よがしに目立つ赤と黄色の『ドルビーデジタルAC-3』のシールを貼った タイトルが並ぶ。 あぁ、のどから手が…(^^; そして、昨年夏のスターウォーズ再公開に続くLD発売。 (当然、ドルビーデジタル版) そして、ついにLD/DVDコンパチ機導入。 これでまた、全ての映画ソフトを再視聴(笑) (妻には「いつ見てもスターウォーズ。何回見れば気が済むのか」とも言われま した(^^;) それまでのLDプレイヤーが、AC-3RF出力非対応の片面再生機だったもので、 両面再生が嬉しくてCAV仕様のディスクをたくさん見ました(^^) そして、このときやっとドルビーデジタルまであと一歩の所に来ていることに 気がついたのです。 それまでも、雑誌の記事で目にし、新作のLDにはかなりの割合でドルビー デジタルシールが貼ってあったのですが、残念ながらうちの古いLDプレイヤーは、 対応していませんでしたし、何しろスピーカーがごろごろ必要なことと、AVアン プも買わなければならないことと、障害だらけだと思っていたのが、いつの間に かじわじわと近づいてしまった。 DVDには2本のスピーカーで立体音響を再現するモードが付いていたのですが、 これがほとんど効果無しだったもどかしさも「サラウンドしたい!」という、 強い動機になりました。 「アンプとサブの小型スピーカーさえ買えばサラウンド出来る」 そのことに気づいた日から、寝ても冷めてもカタログを眺める日々が始まった のでした。