コマ送り! マクロスFからから亭

コマ送り! マクロスF

- "マクロスF Q&A", こんなサービス、めったに …? -

 元祖『超時空要塞マクロス』を見ていない妻にも、 『マクロスF』のツボを押さえていっそう楽しく見られる参考資料として作成。
 サービス、サービスぅ(あれっ?)

■INDEX


コマ送り! 第1話「クロース・エンカウンター」
コマ送り! 第2話「ハード・チェイス」
コマ送り! 第3話「オン・ユア・マーク」
コマ送り! 第4話「ミス・マクロス」
コマ送り! 第5話「スター・デイト」
コマ送り! 第6話「バイバイ・シェリル」
コマ送り! 第7話「ファースト・アタック」
コマ送り! 第8話「ハイスクール・クイーン」
コマ送り! 第9話「フレンドリー・ファイア」
コマ送り! 第10話「レジェンド・オブ・ゼロ」
コマ送り! 第11話「ミッシング・バースデー」
コマ送り! 第12話「ファステスト・デリバリー」
コマ送り! 第13話「メモリー・オブ・グローバル」
コマ送り! 第14話「マザーズ・ララバイ」
コマ送り! 第15話「ロスト・ピース」
コマ送り! 第16話「ランカ・アタック」
コマ送り! 第17話「グッバイ・シスター」
コマ送り! 第18話「フォールド・フェーム」
コマ送り! 第19話「トライアングラー」
コマ送り! 第20話「ダイアモンド・クレバス」
コマ送り! 第21話「蒼のエーテル」
コマ送り! 第22話「ノーザン・クロス」
コマ送り! 第23話「 」
コマ送り! 第24話「 」
コマ送り! 第25話「 」

01. マクロスF(フロンティア) 挿入歌リスト

マクロスF(フロンティア) 挿入歌リスト( ♪ をクリックすると曲名でYoutubeを検索します(別画面))
NoサブタイトルOP曲1曲2曲3ED
01クロース・エンカウンター*1射手座☆午後九時Don't be late (May'n)  ♪  What'bout my star? (May'n)  ♪  超時空飯店 娘々 (リンミンメエ)  ♪  *1
02ハード・チェイス*1突撃ラブハート (FIRE BOMBER) ※1  ♪  *2
03オン・ユア・マーク*1アイモ (中島愛)  ♪  *2
04ミス・マクロス*1SMS小隊の歌〜あの娘はエイリアン (SMSのみなさん) 私の彼はパイロット (中島愛)  ♪  *2
05スター・デイト*1What'bout my star? (May'n) 宇宙兄弟船 (徳川一郎 ※2 )  ♪  What'bout my star?@フォルモ (中島愛)  ♪  *2
06バイバイ・シェリル*1ダイアモンド クレバス Full ver.(May'n)  ♪  *2
07ファースト・アタック*1 射手座☆午後九時Don't be late (May'n) インフィニティ (シェリル&ランカ)  ♪  *1
08ハイスクール・クイーン*1 ニンジーン loves you yeah! (中島愛)  ♪  アイモ (中島愛)*2
09フレンドリー・ファイア*1 ねこ日記 (中島愛)  ♪  *2
10レジェンド・オブ・ゼロ*1 アイモ〜鳥のひと(中島愛)  ♪  *1
11ミッシング・バースデー*1 超時空飯店 娘々(中島愛)  ♪  *3
12ファステスト・デリバリー*1 星間飛行 (中島愛)  ♪  アイモ (中島愛) ねこ日記 (中島愛)*0
13メモリー・オブ・グローバル*1 *2
14マザーズ・ララバイ*1 アイモ (ランシェ・メイ&ランカ・リー)  ♪ *2
15ロスト・ピース*1 Welcome To My Fan Club's Night! (May'n)  ♪  What 'bout my star? (May'n) インフィニティ (シェリル&ランカ)*4
超時空飯店 娘々(中島愛) 星間飛行 (中島愛)
16ランカ・アタック*1 アイモ O.C. (ランカ)  ♪ *5
17グッバイ・シスター*2 星間飛行 (中島愛) MY SOUL FOR YOU (FIRE BOMBER)  ♪  TRY AGAIN (FIRE BOMBER)  ♪  *5
18フォールド・フェーム*3 星間飛行 (中島愛)愛おぼえていますか(中島愛)アイモ O.C. (ランカ)*5
19トライアングラー*3 星間飛行 (中島愛) アナタノオト (中島愛) ♪ *6
20ダイアモンド・クレバス*3 アナタノオト (中島愛)アイモ O.C. (ランカ)*2
21蒼のエーテル*3 アイモ (ランカ)*7
22ノーザン・クロス*3 妖精 (シェリル)  ♪ *5

■OP,ED,各曲詳細

大半は、「作詞:Gabriela Robin / 作曲・編曲:菅野よう子」なので、[☆]で略表示

■その他の情報

■リアル[シングル/アルバム]情報


■カラオケ情報

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02. ランカの歌とバジュラ出現タイミング研究

Noサブタイトルランカシェリル石 & etc.バジュラのリアクション
-2048年[6] ランカの一族の乗った船がバジュラに襲撃され、ランカ1人が残される。 S.St 「第117次大規模調査船団」壊滅事件。犠牲者1,000人
バジュラと初遭遇(公式にはフォールド断層に巻き込まれたと発表)
-2048〜
2059年
R.S.Stこの間、出現せず
01クロース・エンカウンター シェリルコンサートを聴きに行く(アルトの前で娘娘CMソングを歌う) フロンティア到着。コンサート開催。 シェリルのイヤリングが紫の石 シェリルのシャトルを追跡(?)
新統合軍、SMSと交戦の後、腰を抜かしているランカに迫る
02ハード・チェイス ランカが鼻唄程度にシェリルの歌を歌ったとき隠れていたバジュラが反応する。
 ランカが「ダイアモンドクレバス」を歌ったところをバジュラに発見されてご対面。
シェリルはアルトに逢いに来て偶然ランカと遭遇しいっしょに歌うSt ランカの悲鳴に反応して硬直したところを撃破される。
03オン・ユア・マークラストでアルトの前で「アイモ」を歌うSt出現せず
04ミス・マクロスコンテストで「私の彼はパイロット」を歌う 会場には審査員としてシェリルが参加しているSt 演習空域(ゼントラの古戦場跡)にバジュラ出現
05スター・デイトランカが「What'bout my star?@フォルモ」を歌う シェリルは同じ場所でこの歌をアルトと聴いているMR.ビルラーの指に同じ色の石が光っている 死骸と思われていた「アイランド3 異星生物研究所」のバジュラが再起動し暴れだす。
バジュラの「胸部」に人型の影のようなものが浮かぶ。
06バイバイ・シェリル歌なし コンサート・リハーサル&記者会見St ギャラクシーをバジュラ襲撃(じつは5日前)
07ファースト・アタック コンサート会場でシェリルの呼びかけに反応して腹部が発光。シェリルとデュエット コンサートでランカと歌うと、シェリルのイヤリングと戦場のアルトのイヤリングが共鳴する
→この戦闘のためバルキリー爆発しイヤリングは紛失([8]で判明)
試作のフォールド通信システムFSSAのアンテナ
フォールド空間のグラフィック
ブレラのバルキリーの航跡
バジュラ空母の口の奥の塊り
シェリルのイヤリング
ビルラーの指輪
ブレラの髪飾り
バジュラ空母がフォールド断層をぶち破って登場。
赤バジュラがルカ機を拉致
08ハイスクール・クイーン 美星に転校。
フォルモで営業、ニンジン販促ソング
お墓でアイモを歌う。
美星に転校(体験入学?)。
歌無し
ランカの前に「ブレラ」登場。ハーモニカでアイモ演奏 バジュラは出現しないが、緑色の小動物がランカの周囲に出没。歌を聴いている。
09フレンドリー・ファイア 渋谷駅前で「ねこ日記」のプロモーション活動…Webサイトを作ると即ハッキングされる 人々にギャラクシーに注目してもらう活動中ブレラがランカの周りに出没 政府の研究者の指摘でフロンティア周辺にバジュラ孵化施設が 発見されるが、証拠隠滅のためブレラが焼却
10レジェンド・オブ・ゼロ 「鳥のひと」撮影現場の崖で「アイモ」を歌う 「鳥のひと」撮影現場で見学(イメージソング担当) バジュラの情報に対する見返り(の見本?)として、黒グレイスからレオンにシェリルのイヤリングの石(?)が提示される エデン原産の生物「ヒュドラ」がランカの歌に反応し飛来。ブレラにより退治される
11ミッシング・バースデー 歌や撮影の仕事で大忙し 暇なのでとりあえず学校に通っている St 歌はあれどもバジュラの出現無し。[10]のヒュドラの凶暴化は「疫病」と公式発表される
12ファステスト・デリバリー ガリア4で「星間飛行」のライブ披露(ミンメイアタック) 風邪で寝込み慰問公演に穴を開ける LAIで新型フォールド機関開発(ブレラ機と同型)
ランカの歌でガリア4のゼントラン暴動鎮圧
アイモで(?)鳥の人&第一世代マクロス出現?
13メモリー・オブ・グローバル 物陰で何かに驚いたはずみに「生体フォールド」したらしい グレイスの薬が体調不良の原因と判明。 クィーン・バジュラの体に紫の石が生えている。ランカの体内にも天然の結晶(?)があるらしい。 第117調査団の旗艦であったマクロス4番艦に、クィーン・バジュラの巣が作られていた。 バジュラはランカを保護しようとしているようにも見える。フォールド通信がバジュラを導くと、 グレイスが発言
14マザーズ・ララバイ バジュラ母艦内に拉致され、「伝えたいの、私たちは、あなたたちに…」と言うランシェのビジョンとともに「アイモ」を歌う S.St クィーンバジュラは、ランカの意思に反応する。アイモを聴いたバジュラたちは攻撃をやめる。
15ロスト・ピース黒幕にリトルクィーン(Q-1)と呼ばれ、シェリルの代わりに本命扱い 黒幕にフェアリー9と呼ばれる。しかも「廃棄」扱い グレイスが100%アンドロイドで、そのボディに複数の黒幕が相乗りしていることが判明出現せず
16ランカ・アタックグレイス作詞の新曲「アイモ O.C.」をバジュラに聞かせる。歌声から直接フォールド波が出ている マクロスのブリッジで、ランカ・アタックを見学。グレイスが自分を育てた真の理由に気が付いたかも。 ビルラーにより「紫の石」の正式名称がフォールド・クォーツと判明。 バジュラたちは「アイモO.C.」で混乱し、がんがん撃墜される。(あい君再登場)
17グッバイ・シスターR.S.StB.
noSubT.R.S.StB.

■考察

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03. マクロス世界の歴史

 『超時空要塞…』のゼントラーディはそもそも何と戦っているの?
 ということで、『超時空要塞マクロス』と『マクロスF』の歴史的関係を解説します。

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04. マクロス用語&設定解説

 キーワード後の[数字]は初出回

■ゼントラーディ&プロトカルチャー(初代マクロス関連)

■人物

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05. 人名辞典・声優つながり

 役名(歳・属性) = 声優 = 最近の他の出演作品
※OPに登場している重要人物は■印
※松浦ナナセ&カナリア・ベルシュタイン=桑島法子,ジェフリー艦長&エルモ社長=大川透
 …ということは、学校&芸能界と軍のメンバーが直接絡むシーンは出てこない予定なのでしょう。

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06. オープニングの登場人物

 監督が「オープニングに登場しているキャラクターは全部重要です」とインタビューに答えているので、 コマ送りで見てみた。(第6話バージョン)
トライアングラー (OPバージョン)
作詞:Gabriela Robin 作曲:菅野よう子 歌:坂本真綾

小節 歌詞 映像と解説
1... 君は誰とキスをする フォールド空間。「ランカ」「シェリル」のイメージが飛翔していく
  私それともあの娘
  君は誰とキスをする
OPバージョンではこの2行無し
5... 星を巡るよ純情 「アルト」のバルキリーが上昇、フロンティアの船団をバックに飛び去る
9... 弱虫泣き虫連れて ロスの町並みを背景に走る「ランカ」。元気な笑顔
13... また行くんだと思う わたし 町並み(ロス?)を背景に歩く「シェリル」。サングラスを外して翳りのある笑顔
17... 愛するより求めるより 美星学園をバックにたそがれる「アルト」。歌舞伎の女形で、くちびるプルルン。
21... 疑うほうがずっと たやすい S.M.S.側の展望デッキ。手前から「シェリル」「ランカ」「アルト」
シェリルのポスターイメージ
25..
28
自分が悔しい
痛いよ
三分割で「ナナセ」「ルカ」「ミハエル」その上に「小クラン」がスライド・イン
「アルト」(赤)バルキリー発進SEQ.
29.
31.
味方だけど
愛してないとか
赤バルキリー発進SEQ.をバックに「ミハエル」振り向き崩した敬礼
「ルカ」振り向きつつ敬礼
…シェリルのコンサート映像(1拍)
33.
35.
守るけど側に
いれないとか
マクロスQ.のブリッジとバルキリー(オズマ機)をバックに、「キャサリン」&「オズマ」
困り顔の「グレイス」と斜め後ろ向きの「レオン三島」
…シェリルのコンサート映像(2拍)
37 苦い二律背反 学校の屋上から飛ぶ「アルト」
今すぐ  タッチミー の映像に赤バルキリーがオーバーラップして、背景が船団に切り替わる
運命ならば つながせて 宇宙空間に浮かぶ「ランカ」のイメージに包まれるように飛翔するバルキリー
ブリッジの「ボビー」&「ジェフリー艦長」
「カナリア」の背後にガウォーク形態のケーニッヒモンスター、その背後に「大クラン」
敬礼するブリッジ三人娘、左から「ラム・ホア」「モニカ・ラング」「ミーナ・ローシャン」
君は誰とキスをする 「アルト」の戦闘シーン。バジュラに当てられた照準
わたし、それともあの娘 バルキリーがミサイルを全弾発射。戦場をバックに「ランカ」&「シェリル」の イメージが浮かび、二人の間を迷走する照準
こころ揺らす言葉より バトロイド形態に変形したマクロスが激しく砲撃するのをバックに、腕組みして透過光に包まれた 「ブレラ・スターン」のイメージが漂う→顔アップ
無責任に抱いて
限界
猛攻撃するアルトがズームイン
赤バルキリーと、良く似た「未知の機体」がすれ違う映像
アイランド1の背景に順に「マクロス」「バルキリー」「シェリル」「ランカ」「アルト」の 映像が重なる

■人間関係・考察

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07.固有名詞に隠された意図

■キリスト教系固有名詞

■西欧の神話系固有名詞

■星座に由来する名詞

参考:

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コマ送り!研究・解説

■第1話 「クロース・エンカウンター」

□OPナレーション:
※テロップ[西暦2059年]
 かつて「ゼントラーディ」と呼ばれる巨人たちとの戦争があった。
 初めての地球外生命体との戦いで「滅びの危機」を経験した人類は大宇宙への進出に未来を託し、 新天地を求め、銀河系の各方面へと旅立っていった。
 そして西暦2059年、数えて25番目となる巨大移民船団「マクロスフロンティア」は、 銀河中心宙域に向けて大航海を続けていた。
□ストーリー:
 西暦2059年、人類25番目の宇宙移民船団「マクロス・フロンティア」に銀河の歌姫「シェリル・ノーム」がやってくる。
 コンサート開演中、船団は謎の敵「バジュラ」の襲撃を受け、ドーム内への侵入を許す。
 コンサートの演出でアクロバット飛行をしていた「早乙女アルト」は、目の前で敵にやられた パイロットの替わりにバルキリーに乗り込むが…。
□研究・解説

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■第2話 「ハード・チェイス」

□OPナレーション:
 かつて「ゼントラーディ」と呼ばれる巨人たちとの戦争があった。
 初めての星間戦争で「滅亡の危機」を経験した人類は外宇宙への進出に未来を託し、 新天地を求め、銀河の各方面へと散っていった。
 そして西暦2059年、数えて25番目となる巨大移民船団「マクロスフロンティア」は、 銀河中心エリアで、新たな敵と遭遇した。
□ストーリー:
 バルキリーに搭乗したアルトは「ランカ」という少女を救出するが、 初めての戦闘とパイロットの死に動揺する。
 翌日、敵に接触した人々は軍に呼び出され病院で検査を受けるが、アルトはSMS隊長の 「オズマ・リー」に呼び出される。元々のパイロット「ギリアム」の死の詳細を語らせるために。
 同じ頃、「シェリル」アルトの居場所を探していSMSビルを訪ねていた。
 さらに同じ頃、「ランカ」は兄の職場への差し入れを持ってSMSビルに向かう。
 「アルト」は突然来襲した敵の生き残り迎撃のため忙しくなったSMSビルから放り出され、三人は ばったり合流。
 そこに敵が…
□研究・解説

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■第3話「オン・ユア・マーク」

□OPナレーション:
 「銀河播種計画」絶滅に瀕した人類が選択した宇宙移民プロジェクト。
 超大型船団からプライベートの小型船まで、多くの船が、新天地を目指し宇宙を旅している。
 それは超空間航法「フォールド」のもたらした「銀河の大航海時代」だった。
□ストーリー:
 敵によるドーム破損と空気漏洩。三人が飛び込んだ退避壕は循環系が故障してピンチに。
 救出されたランカは兄が戦闘で怪我をしたことを知ってパニックを起こす。
 「アルト」はバリキリー乗りを目指して「ランカ」は歌手を目指して、 若者たちはそれぞれの目標に向かってスタート地点に立つ。
□研究・解説

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■第4話「ミス・マクロス」

□OPナレーション:
 巨人族「ゼントラーディ」太古にプロトカルチャーによって生み出された文化を知らない戦闘種族。
 遡れば可変戦闘機バリアブル・ファイター・シリーズは、彼ら巨人族との遭遇、戦闘を念頭において開発されたものだった。
 人類を滅亡の瀬戸際まで追い込んだ不幸な出会いを経て、やがて彼らは人類と融和し、現在では共に歩む者となっている。
 その架け橋となったのは、一人の歌姫の歌だったという。
□ストーリー:
SMSに入隊したアルトは特訓の毎日。一方「ランカ」はミス・マクロス・コンテストの予選を通過する。
 本選当日「アルト」に見ていて欲しいとメールするが、同時刻アルトのSMS入隊最終テスト が敢行される。
 コンテストでランカが「私の彼はパイロット」を歌い始めたとき、 アルトたちが模擬戦闘をしている空域に、突然バジュラがデフォールドしてきて戦闘となる。
□研究・解説

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■第5話「スター・デイト」

□OPナレーション:
 「マクロス・フロンティア」…
 本島となる「アイランド1(ワン)」を中心に、居住艦、農業・リゾート艦、工業艦などからなる第五世代型・巨大移民船団。
 バイオプラントを採用し、大気や水、全ての物質がこの船内で循環し、有機物のその一片までもが 無駄なく利用され、最小限の補給で長距離の航行をなしうる閉鎖系として設計されている。
 それはいわば「小さな地球」であった。
□ストーリー:
 ミス・マクロス・コンテストに参加した事がばれて、ランカは学校を停学になる。 断固芸能活動に反対する兄と喧嘩したランカは、家を飛び出しアルトに会って相談しようとする。
 一方アルトはイアリングを探すシェリルに捕まり、成り行きで彼女のオフに付き合い、 マクロス・フロンティア観光のガイドをすることになる。 ゼントラーディ居住区で初めて巨人を見たシェリルはこの日の感動を詩に書き留める。
 偶然同じ場所で、ランカは兄に命じられて捜索していたミハエルに、誰も聞いてくれない 人たちの中でも歌えるのか、歌手になる覚悟があるのかと問われる。
 ランカがショッピングモールの片隅で「What'bout my star?」を歌いだすと、 通行人たちが足を止め、周囲の感動を呼ぶ。
 影でその様子を見ていたシェリルは、未来のライバル出現の予感を感じる。
 その頃、軍関係者の間では「バジュラ」の研究施設で死体を前に対策会議が開かれ、 それが異星人に操られる生物兵器である事が示唆させる。そしてランカの歌声に呼応して、 死体だと思われていたバジュラの標本が突然暴れ出した…
□研究・解説

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■第6話「バイバイ・シェリル」

□OPナレーション:
 「スペースフォールド」
 人類の銀河進出を可能にした夢の超空間航法。だが、その夢の航法も決して万能ではなかった。
 フォールド断層と呼ばれる障害の存在や、距離に伴う幾何級数的なエネルギー消費の増加が、 大きな壁として立ちはだかったのだ。
 それが人類の、いや「プロトカルチャーに由来する文明」の限界だった。
□ストーリー:
 ギャラクシーの船団がバジュラの大群に襲われた。
 政府はついにバジュラの存在を公に認め、ギャラクシー救援の軍を派遣することになる。
 一方、ランカは弱小プロ「ベクタープロモーション」の社長に見出され、 兄「オズマ」の承諾を得ようと必死になるが、予想に反してオズマはあっさり 「ランカをお願いします」と頭を下げる。
 ナナセたちクラスメイトは「ランカ・ファンクラブ結成!」と盛り上がるが、 そのとき、大統領の非常事態宣言が放送され、アルトたちSMS社員は非常召集を受ける。
 シェリルはギャラクシー壊滅の報にショックを受けるが、政府がセッティングした記者会見で フロンティア軍の救援に感謝するコメントを発表。ラストコンサートをやり遂げ、 ギャラクシーに帰ることを宣言する。
 先行して出た偵察機が、バジュラの襲撃を受けつつ逃げてきたギャラクシーの 生き残り艦に遭遇。救援と迎撃のためにSMSの母艦マクロス25(クォーター)が 急遽発進準備を進める中、アルトはイヤリングを返すためにシェリルのコンサート 会場を訪る。
 シェリルはイヤリング込められた思い出について語り、母の形見、幸運のお守りである イヤリングの片方をアルトに預ける。「必ず生きて戻り返すように」と。
□研究・解説

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■第7話「ファースト・アタック」

□OPナレーション:
 「マクロス・ギャラクシー」
 フロンティアに先立つこと、数年前に旅立った21番目の巨大移民船団。
 大企業が企画立案し、先進技術を惜しみなく投入したギャラクシーは大航海のあいだにも技術発展を続け、 サイバネティクスやインプラント技術など、他に類を見ない高度なテクノロジーを持つ船団となった。
 だが、そのギャラクシーですらバジュラの攻撃の前には…
□ストーリー:
 コンサート会場に着いたランカはアルトが居ないことを不思議に思うが、 兄からの録音メッセージでSMSが戦闘に出たことを知る。
 ギャラクシーの戦艦がバジュラの攻撃を受けている宙域にデフォールドした マクロス、スカル小隊は激しいドッグファイトに突入する。
 対バジュラ用ミサイルの効果もあってSMSは有利に先頭を進め、 ギャラクシーの戦艦をフォールド可能領域まで逃がすことに成功したかに見えた。
 だがそのとき、「フォールド断層」をぶち抜いてギャラクシー戦艦に接するように、 バジュラ空母がフォールドアウト。これを沈めてしまう。
 ルカは敵空母に近接し情報収集を試みるが、一匹の赤バジュラの触手に捕獲され、 空母内に拉致される。
 アルトは隊長の制止も聞かずルカを追って空母に突撃、内部への潜入を果たす。
 何ものかに狙撃された白バジュラの死骸の先に、空母の体内から延びた触手のような物に からめ取られたルカ機を発見する。が、そのとき背後から白バジュラの追撃を受ける。
 その頃、フロンティアの「バイバイ・シェリル」コンサートの会場では、 ラストの曲に差し掛かっていた。
 「最後の曲は私たちのために戦ってる人たちのために…」というシェリルの 言葉。
 シェリルとランカが声を合わせて歌うとき、絶体絶命のアルトの元に歌声が届き、 不思議なパワーと共にアルトはルカの救出に成功する。
 しかし、戦場にはこの一幕を観察する謎のバルキリーがあった。
 「マクロス・クォーター」は突然現れたバジュラ空母を撃滅するべく、 人型に変形。敵空母の口をこじ開けると右手から巨大なビームを放ち、 空母を消滅させる。
 戦いは終わった。しかし、敵に関する新たな謎が残されることになった。
□研究・解説

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■第8話「ハイスクール・クイーン」

□OPナレーション:
「プロトカルチャー」今より50万年前に銀河を駆けた一大星間文明。
フォールド航法や重力制御、そして巨人族ゼントラーディ。全てが彼らの遺産である。
だが、そのプロトカルチャーとて永遠ではなく、自らが招いた争いで滅びの危機に瀕してゆく。
人類はそのさなかに、失われゆく平和と文化の担い手として生み出されたものだといわれている。
果たして彼らの願いは届いたといえるのだろうか?
□ストーリー:
 芸能界デビューしたランカはスーパーの特売の応援など、地味な下積みの日々。お嬢様学校に居られなくなった ランカは美星学園に転入してくる。応援団長ナナセは大興奮だが、アルトは困惑気味。
 一方「地元学生との交流」との名目で「シェリル」が体験入学で突然学園に乱入してくる。
 アルトは「宇宙でシェリルのイヤリングを無くした」のが理由で、「奴隷くん」呼ばわり。
 さっそく「EXギア」に目を付けたシェリルは、卵をそっと掴むテストに失敗してシャワー室に。
 シェリルがランドリーでランカと仕事の話をしていると、どこからか現れた謎の小動物が、 シェリルの脱ぎたてパンツを取って逃走。シェリルはルカのEXギアを着込んで学校中を大暴走。
 勢い余って空中に飛び出たところを、間一髪アルトがキャッチ。そのまま愛の遊覧飛行モードに。
 一方、ランカの出演番組は、レオンの差し金で番組自体が差し替えで無くなってしまう。
 失意のあまり、いつもの場所で「アイモ」を歌うランカの前に、同じメロディーを知る男(ブレラ(?))が現れる。
 翌日、シェリルはパイロット・コースに転入してくる。
□研究・解説

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■第9話「フレンドリー・ファイア」

□OPナレーション: なし
□ストーリー:
 学校ではシェリルのドキュメンタリーの撮影。練習時間を削られておかんむりのアルトは、軽いノリで 彼らと付き合うミハエルと衝突する。一方ミハエルはシェリルのマネージャの「残念だったわね、お姉さん」 の一言に激しく動揺する。 
 諍いする二人の息が合わず、パトロール中バジュラと遭遇したミハエルの弾は危うくアルトのバルキリーに 直撃しそうになった。
 大統領府(?)では、レオンにより「バジュラの巣」探索作戦が提案される。が、書記のPCのカメラがグレイスにハッキングされている。
 帰還したアルトとミハエルは誤射の件について殴り合いの喧嘩になる。
 二人の仲を心配するクランは、アルトに「ミハエルの姉の事件」のことを話す。
 ランカは社長の発案で、宇宙渋谷駅前で新曲「ねこ日記」プロモーションのティッシュ配りをする。 普通ならネットでサイトを作ったりするのだが、なぜかすぐにハッキングされて上手くいかないらしい。
 街角に謎の青年(ブレラ)が一瞬現れる。
 スカル小隊&ピクシー小隊に「バジュラの巣の捜索命令」が出る。
 捜索隊を追って、アイランドワンの後続のシリンダー状アイランドの基部から、謎のバルキリーが発進する。
「パープルワン、アルファ1104のネストを破壊し、サンプル回収を阻止しろ」
 捜索隊は目標空域に難破船を発見。そこにはバジュラの卵があった。
 現れた「謎のバルキリー」をアルトとミハエルのコンビは撃退するが、孵化施設は焼却され、 謎のバルキリーも逃げおおせる。
□研究・解説
  • 次回「レジェンド・オブ・ゼロ」

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    ■第10話「レジェンド・オブ・ゼロ」

    □OPナレーション: なし
    □ストーリー:
     ランカの映画出演が決まった。なんと「手渡しキャンペーン」で配った ディスクを映画監督が見て気に入ってくれたらしい。
     作品は「BIRD HUMAN〜鳥の人」、配役は「マヤンの娘A」…つまり村人のひとり。
     初めての演技に心細くなって電話したランカに、アルトは父の言葉を 聞かせる。「思わざれば花なりき、思えば花ならざりき」…無心に打ち込めと。
     ロケ地はフロンティア内のリゾートアイランドを丸々飾り込み。 SMSのメンバーも撮影協力(小道具でバルキリー使用など)で全員集合。
     主演はミスマクロスコンテスト優勝の「ミランダ」
     音楽担当のシェリルの奴隷としてくっついてきたアルトを目にした監督は、 昔、彼の歌舞伎を見て感動したとかで、アルトに出演交渉。
     芝居とは縁を切った、と断るアルトだが「ランカの出番を増やしてもらえる」 とエルモ社長にも土下座され、「女形は勘弁してもらいたいが、スタントの 手伝いなら」と交渉に応じる。
     ところが、この役、副主人公「マオ」役の女の子とキスシーンがあると わかってアルト大慌て。
     一方主演女優の妹「マオ」役の女の子の到着が遅れて、撮影が滞る。
     ランカはこの合間に、独り海岸で「アイモ」を歌う。
     「マオ」役の子を乗せた車が、エデン原産の猛獣「ヒュドラ」に襲われる。
     ヒュドラはランカのアイモに反応したように彼女にも襲い掛かるが、 偶然ランカを探しに来たアルトが銃撃、阻止しようとする。
     ヒュドラは拳銃に怯まず二人をなぎ倒すが、そこに「ブレラ」が 現れ、片腕を食いちぎられそうになりながらも素手で撃退してしまう。
     なんとブレラは「戦闘用サイボーグ」だったのだ。
     アルトが気絶したランカを背負って皆のところに戻ると、  同じ頃暇つぶしに釣りをしていた監督がランカの歌を耳にして、 難航していた映画のエンディング曲にアイモを採用することに、そして 怪我をした「マオ」役の女優の代役にランカを使うという。
     …ということは、アルトとランカがキスシーン!!
     あまりの大抜擢に、答えを保留するランカだが、シェリルが突然 アルトにキスをするのを目撃、「今なら姉の恋人にキスをした妹のマオ」 の気持ちがわかる…と、出演を決意。
     無事に撮影は終了した。
     同じ頃、所は変わって同じアイランドの海に面した喫茶店。
     レオンは謎の男(変装したシェリルのマネージャ)と会い、バジュラの 情報とシェリルのイヤリングの石を受け取る。
    「いずれ分かる、バジュラの本当の恐ろしさが。」
     さて映画初日。自分のキスシーンをスクリーンで見て真っ赤になるランカだが、 舞台挨拶では主演女優以上の喝采を浴びる。スター誕生である。
     映画のパンフレットを読んだ兄は、「因縁か、お前がドクターマオの役をやることになるなんてな」 と独り言する。
    □研究・解説

    [▲ INDEX]


    ■第11話「ミッシング・バースデー」

    □OPナレーション:なし
    □ストーリー:
     映画の成功でランカはシンデレラストーリーの主人公となった。
     社長の言うままに必死にスケジュールをこなすランカは学校にも行けず、 友人たちの距離は微妙に開いていくが、 アルトの誕生日が近いことを知ったランカは、彼にファーストライブのチケットとプレゼントを 渡すことを考える。
     方や「すっかりヒマ」と言われむかつくシェリルに、ちょっと珍しい仕事、惑星「ガリア4」 での慰問公演の仕事が入る。アルトの誕生日を知ったシェリルは、彼に 「惑星の空を飛ぶこと」をプレゼントしようと、慰問公演の護衛役にアルトを指名する。
     そこに「アルトの歌舞伎の兄弟子」がやってきて、「誕生日に顔を出したら勘当を解く」 との約束を師匠に取り付けたという。
     三つの誕生プレゼントに悩むアルトだが、結局「惑星の空を飛ぶこと」を選び、 シェリルと共に惑星「ガリア4」に向かう。
     ランカはいつもの公園に急ぐが、そこにアルトは居なかった。
    □研究・解説

    [▲ INDEX]


    ■第12話「ファステスト・デリバリー」

    □OPナレーション:なし
    □ストーリー:
    □研究・解説

    [▲ INDEX]


    ■第13話「メモリー・オブ・グローバル」

    □OPナレーション:なし
    □ストーリー:
    ---- アバンタイトル ----
     アルトのバルキリーが墜落していくのを見つめる者たちがいた。水中に潜む「目」と、 地上の物陰から観察しているブレラ。
     アルトのバルキリーが操縦不能になったその時、ゼントランの前線基地では強烈な 「Dパルス・バースト」によって全レーダシステムがホワイトアウトしていた。
     基地の病室でグレイスはシェリルに薬を与えるが、シェリルは「まずい」という理由で嫌がっている。
     その時病室の電源が落ち、グレイスは「これは…」とつぶやく。
     不時着したアルトとランカは、崖の向こうに「第一世代型マクロス」を発見するが、 突然ランカの記憶に(手を引かれた父と母の記憶、マクロス、バジュラに襲われる調査船の光景の) フラッシュバックが起こり、絶叫する。
    ---- OP「トライアングラー」 ----
    ---- A part ----
     ほどなく機能を取り戻した機体で二人は機の不調の原因を確認するため「マクロス」の調査に向かう。

     グレイスが退室した病室で、シェリルとミハエルがアルト達の心配をしている。詳しいことは分からないが、 墜落した可能性について論じている。
     ミハエルはふと床に落ちた錠剤に目を留め拾う。そのカプセルには「639 WITCH CRAFT」と書かれていた。

     森の中で綺麗な川を発見したアルト一行は水浴びをして、出会った頃の思い出を話して和む。
     そこに、草むらから「ビグザムのガンプラ」みたいな生物が顔を覗かせる。 (昆虫っぽい質感だが、おでこの赤いモノアイがあい君にも似ている)
     まだライブに間に合う気満々のアルトは先を急ごうとするが、ランカはトイレ休憩を要求。 だが、物陰に入ったランカが悲鳴を上げ何処へか姿を消す。

     そのころフロンティアに「ガリア4からの連絡が途絶えた」という一報が入る。
     クォーターの休憩室では隊員たちが事実を知る手段が無いかと心配するが、 ルカがつかった「新型フォールドパック」が大問題になっていることが判明する。
     ルカは「LAI技術開発部特別顧問」としての権限で行動したというが、このことは 政府とLAIの関係も脅かすとレオンに糾弾される。
     ナナセは例の丘で「あい君」と心配しているが、あい君に手が生えてきている。(肌色でちょっと不気味)

     グレイスはとつぜん「昨日までの不調が嘘のよう」に具合が良くなり、ミハエルの機体でアルトの捜索に 出ることを主張する。ミハエルはグレイスの与えていた薬こそがシェリルの不調の原因だと確信するが、 シェリルは欠片も疑うということを知らないようだ。
     強硬なシェリルの態度に、ミハエルは「あいつのまわりは頑固な女ばっか」と苦笑するが、 自分にも「頑固な女(小クラン)」がくっついていることをふと思い出し苦笑する。

     ランカを探して謎のマクロスに接近したアルトは、それが「マクロス級4番艦グローバル」 であることを確認。
     それは、バジュラに襲われて壊滅した「第117調査船団」の旗艦だった。 それは、ランカが両親を失った事件の舞台でも有る。

     接近するアルトをブレラが監視していた。ブレラは「微弱なフォールド波」を発して ランカが「ネスト」に飛び込んだことを上司(グレイス)に報告。
     グレイスは研究対象としてランカの確保を命ずる。
     グレイスは「ディメンション・イーター」の起動準備をするため、岩山の向こうに 100メートル以上と思われる大ジャンプする。 (どうやら、彼女はブレラ以上に強化された戦闘サイボーグらしい)

    -- B part --
     アルトはマクロス艦内に潜入「バジュラにやられて沈んだはずの船が何故此処に…」
     研究室らしき部屋でコンピュータの記録を調べるが、何故かデータは「ごく最近」 消去された形跡があるだけだった。
     研究室には、森で遭遇した緑の昆虫型生物に酷似した「バジュラの標本」
     そして、ひびの入った写真たてに「幼いランカ、ハーモニカを首から下げた少年、父母らしき人物と犬」 の写った写真を見つける。
    (ちなみに、幼ランカ以外の家族の髪の色は金髪。犬は白からクリーム色)

     同じ頃、ブレラはバルキリーで巨大な竪穴を降下しつつ、ハーモニカで「アイモ」を演奏し、 記憶の中のランカの映像をめくっている。ブレラも記憶が無いので、何故ランカのことが気になるのか 思い出せない。
     ブレラのハーモニカに共鳴するかのように、気絶したランカの脳裏に 「母のひざに抱かれながらアイモを聴いている記憶」が甦る。 そこには父とハーモニカを手にした少年が居た。
     母は「この歌は地球の歌ではない」と教えてくれたが、その先を思い出せないまま、ランカは目を覚ます。

     ランカは巨大な花びら型の玉座(?)で目を覚ます。そこは広大な洞窟。巨大な産卵管から一つまた一つと 青白く輝く卵を産み付ける「クィーン・バジュラ」の姿が目に入った。
     アルトの通信が届く。ランカの位置は研究室の直下420m
     (初代マクロスは、全長:約1,200m 全幅:約600m なので、この巣はマクロスの脚部に存在するっぽい)
     目を覚ましたランカに気が付いた「クィーン・バジュラ」の頭部がゆっくりランカに近づいてくる。
     悲鳴を上げるランカ。
     そのとき、ブレラのバルキリーが到着しクィーンを攻撃する。応戦のために続々出てくるバジュラの群れ。
     良く見ると、クィーンの体にはいくつもの「紫に光る石」が生えている。
     ランカは助けに来たのがブレラであることに気が付く。
     戦闘に気が付いたアルトは、全速力で飛行しランカに近づくが、ランカは玉座の 床から突然成長してきた透明な卵形の殻(シールド)に閉じ込められてしまう。
     バジュラを攻撃したブレラの兆弾がクィーンに傷を付けた瞬間、青い血を吹きだし絶叫するクィーンに 共鳴するようにランカも苦痛に倒れ、腹部から紫の光があふれ出す。 それに呼応するように、クィーンの体に生えた紫の結晶も輝き、爆発的な何かが起ころうとする。
     素早く壁を破って脱出するブレラ。アルトも彼に続く。

     マクロスが沈む湖から脱出したアルトは、マクロスから紫の光が天空に向かって伸びるのを目撃する。
     同じとき、グレイスもゼントラ基地のそばでこれを確認し「やっとお目覚めね」と笑う。
     岩に偽装していた「ディメンジョンイーター」にはLAIの文字。
     アルトはバルキリーに戻る。ジャミングは消えている。
     マクロスの中に巣食っていた何かが浮上してくる。崩れ落ちるマクロス。 現れたのバジュラ・クィーンそのものともいえる戦艦。 そして周囲から次々と、バジュラの戦艦が浮上してくる。
     バルキリーで「クィーン艦」に閉じ込められているランカの救出に向かうアルトに、 ブレラが立ちふさがる(バジュラ空母を守っている?)
     激しいドッグファイト。コブラで後方を取ったアルトだが、謎のバルキリーは信じ難い超機動で アルトと正対する。
     アルトを照準に捉えてブレラは言う「貴様はあの娘に相応しくない」
     アルト絶体絶命。が、ブレラの銃が長距離からの狙撃で吹き飛ぶ。ミハエルとシェリルのバルキリーが登場。
    (爆風で一瞬乱れる全周囲モニタ。ブレラの実体イメージも写る。)
     バジュラ母艦にさらわれたランカの救出を二人に託すアルト。 シェリルはアルトの思いに一瞬のためらいを感じながらも、自分がランカを救う覚悟を決める。
     「アイハブ」…もちろん女に任せるミハエルではない。「そいつはかんべん」
     アルトはブレラとの一騎打ちに戻るが、絶体絶命と思われたその時、ブレラに グレイスからの通信が入る。
     「タイムアップだ。「ディメンション・イーター」を起爆させる。 パープルワンは速やかに帰還し、以後も私の指示に従え。」
     グレイスの右腕がはじけ、「ディメンション・イーター」の制御盤にコネクターが 接続されていく。
     「銀河の妖精と先遣隊の壊滅…憎しみは燃え上がる。フォールド通信波は彼らのしるべ。 健闘を祈るわね、フロンティアの皆さん」
     「ディメンション・イーター」から球状のフォールド断層が広がり、グレイスは笑いながら 膨れ上がるそれに飲み込まれていく。
     急速に膨れ上がるそれは、第33海兵隊の基地を飲み込み、惑星そのものを飲み込むほどの勢いで 広がっていく。
     ミハエル機は断層に追いつかれる寸前、フォールドするバジュラ空母に取り付き、いっしょに 消える。
     それより外側に位置したアルト機は…

    --- ED「ダイヤモンド・クレバス」---
    --- 次回予告「マザーズ・ララバイ」 ---
    「フロンティア船団に襲いかかるバジュラ。
    生と死が交錯する戦場で、人々の想いが空を翔ける。
    次回「マザーズ・ララバイ」
    悠久の歌、銀河に響け。」

    映像から…
     マクロス・クォーターはバジュラの大艦隊と向き合い交戦する。
     絶叫するクラン。次々と点滅する「LOST」の文字。
     木星をバックに、ルカ機と他のフロンティア船団。
     瞳のアップ。
     バジュラと交戦するバルキリー(水色、右肩に171)
     爆発の中から飛び出してくるアルト機
     緑の光に包まれて肩を抱いてうずくまるランカ。

    □研究・解説

    [▲ INDEX]


    ■第14話「マザーズ・ララバイ」

    □OPナレーション: なし
    ---- アバンタイトル ----
     起動されたディメンジョンイーターに飲み込まれるグレイス、基地、バジュラ母艦のフォールドに相乗りする形で脱出するミシェル&シェリル。
     全力で垂直上昇したアルトは、半分ほども異次元に飲み込まれた「ガリア4」をみて絶叫する。
    ---- OP「トライアングラー」 ----
    □ストーリー:
    ---- A part ----
     ランカの「ファースト・コンサート」広告であふれるフロンティァ
     社長のエルモがからっぽのホールの舞台袖で誰かと電話している。「大丈夫です、時間には必ず来ますよ。」
     …どうやら前日リハーサル(?)にランカが現れないので、裏では大変なことになっているようだ。
     「信じていますよ、ランカさん。今日がフロンティアの…、いや全銀河の歴史が、変わる日になるって」
     街角でルカがナナセを呼び止め、ランカが現れない状況を知らせる。「きっと、大丈夫なはずなんです」 ( … ピザとサラダで軽食を取っているが、テーブルにはパンもある。食いしんぼ? あまり身を乗り出して話すと、ナナセの 胸元を覗いているように見えるのも要注意だルカ)
     SMSの格納庫では、オズマがランカのことを思っている。「お兄ちゃん、良く言ってたよね。後悔するくらいなら、当たって砕け散れって…」
     「いつのまにか、いっちょまえの女の目をするようになって…。」
     ブリッジではキャシーとオペ子三人組が恋バナの最中。「キャシー中尉とオズマ少佐って付き合ってたんですか?!」とかなんとか。 ( … つまんでいるのがルカたちと同じ、ピザとサラダ。何故。)
     モニカは「とっとと告白しちゃえば、艦長奥さんを亡くしてずいぶんになるから寂しい盛りよ」などと言われて狼狽。 でも、モニカの気持ちに気が付いていないのは「艦長だけ」なんだとか。
     タイミングよく艦長が登場し、モニカの手作り弁当の「タコさんウィンナー」をつまんで、「君は良い奥さんになるな」などという。

     和んだブリッジにとつぜん警報が鳴り響く。
     「正面宙域に多数のデフォールド反応を確認。」…ガリア4を脱出したバジュラ戦艦が押し寄せる。
     その頃ルカは、ナナセとお茶中。マクロス全艦な対する避難警報が発令される。
     軍司令部から大統領に連絡が入る。「何故今、こんな場所で…」と言う大統領に、レオンは 「連中はフォールド通信波で互いの位置を確認する習性があります。それに引き寄せられたのかもしれません」と答える。 この無表情は「予定の出来事」…という感じだ。
     シェルを閉じ防御を固めるアイランドワン。逃げ惑う市民。
     「ルカ君も行くの?」と尋ねるナナセは「早乙女君もミシェル君も居ないのに、ルカ君一人じゃ…」と戦力外扱い。 悔しさを押し殺して、ルカは「帰ってきたらお話したいことがあります」と言って駆け出す。心であなたは絶対僕が守りますから、とつぶやいて。
     続々と発進していく正規軍のバルキリー(VF-171 ?)
     艦長は「全艦トランスフォーメーション」を宣言し、最初から全力で突撃の構え。
     コックピットに飾った息子の写真を見つめるカナリア「行って来る、エディ」
     三機のゴーストを従えたルカは「僕だって…」とつぶやく。
     そして攻撃が始まる。
     アルトは「ガリア4」軌道上に残された試作「フォールドパック」を装着。フロンティアを目指す。
    ---- B part ----
     フロンティア、戦闘空域。
     正規軍「ダイヤモンド小隊」のVF-171の活躍。ピンポイントバリア・パンチでバジュラを粉砕する
     ミシェル機のコックピットでシェリルが意識を取り戻す。ガウォークの手がバジュラ戦艦外壁の突起を掴んで 脱出成功。正面にはフロンティアが見える。しかし、ミシェルは吐血、気絶している。
     軍司令とレオンは大統領に反応兵器使用の決断を迫る。
     シェリルは授業を思い出し、バルキリーを操縦して脱出を図るが、バジュラ戦艦の突起に激突していきなりのピンチ。 しかしルカがこれを発見。ミシェル機はバジュラの攻撃を受けて大破するが直前、操縦席から射出され二人は脱出に成功する。
     ルカはミシェル機を追ってきたバジュラに包囲され「ナナセさん!」と叫んでしまうが、 そこにアルト機が登場。一瞬にして周辺のバジュラを退治。シェリルの目も彼を見つける。
     「クィーン・バジュラ」とランカを乗せた巨大戦艦はまだフォールド空間を進んでいる。
     繭の中で震えるランカに光が集まっている。
     「帰りたいよ、みんなの所に…」とつぶやくランカの言葉に反応して、クィーン・バジュラの触手が伸びてくる。
     悲鳴を上げるランカだが、触手はランカの脳に直接フロンティアの現在の映像を見せてくれる。
     シェリルを救出したアルト。ルカはミハエルを救出。ミハエルは担架で運ばれていく。
     クィーン・バジュラの母艦と数隻のバジュラ戦艦ががフロンティァ後方にデフォールド。挟み撃ち。
     フロンティアは「リパルシブフィールド(バリア)」を展開するが、アイランドワンに被害が出る。
     「あの船にバジュラに指令を出しているものが乗っているはず」と断言するレオンの言葉に 促され、大統領は全軍に反応弾使用を許可。マクロスクォーターに対して、敵空母攻撃命令が下される。
     アルトは空母の中に居るランカの救出許可を求める。
     反応弾の使用許可を得て出撃していくアルトに、「必ず生きて帰って」と言うシェリル。「必ずランカを助けて戻る」と いうアルトの言葉に複雑な思い。
     迫るバジュラに反応弾を全弾ぶちこむアルト。雑魚は一瞬にして爆散する。
     空母の中から反応弾の光を見るランカ。「やめて、もうやめてよ、こんなこと…」
     突然ランカの耳に美しい音が聞こえ、目の前に緑の髪をした天使のような女性(ランシェ・メイ=ランカの母?)の姿が浮かぶ。
     「伝えたいの、私たちは、あなたたちに…」
     そして、女性は「アイモ」を歌う。ランカも自然と歌いだす。
     紫の結晶を持つ微生物のイメージ、紫に発行するランカの腹部。発光するクィーン・バジュラの石、明滅する触手。
     大バジュラのビームの直撃を受けて爆散するララミア機。
     全身に怒りをたぎらせて突撃するアルトだが、そのとき、バジュラたちの攻撃が止まり、何かを探すように 視線がさまよう。
     アルトが放ったマイクロミサイルの束は、戦闘力の衰えたバジュラたちを次々と葬り、母艦に肉薄する。
     ルカは被弾して後退。
     ランカの歌声は、戦場を遠巻きにしていたブレラの耳にも届いた。
     アルトが母艦に空けた穴に「邪魔だ、どけ!」とほざいて横入りするブレラ。ランカの繭を台座から切り取って確保。
     後を追うアルトは、クィーン・バジュラをミサイル攻撃。
     ランカは「だめー!」と絶叫するが、届かない。
     爆風とともに空母から脱出するアルトとブレラ。
     ブレラは「マクロス・ギャラクシー、アンタレス小隊所属、ブレラ・スターン少佐より、フロンティア全軍に告げる。」
    「敵母艦内より、人質を救出した。これよりフロンティア船団を援護する」
     「ギャラクシーの生き残り!」と驚く司令室一同。レオンは微妙な顔。
     敵艦隊の連携は低下して、混乱が見える。この機を逃さず、マクロスキャノンを発射。母艦が爆発すると、バジュラは個々に敗走を始めた。
     追撃戦に移るマクロス全軍。
     そのころ、ベッドの上で電極につながれて目を覚ましたグレイスが、
    「まさかこの娘が「リトル・クィーン」とは。」と呟く。
     繭の中で泣くランカ。なぜ泣くと問うブレラ  「わからないよ、どうして…」

    --- ED「ダイヤモンド・クレバス」---
    --- 次回予告「ロスト・ピース」 ---
    つかの間の平穏。帰り着いた日常。その裏でついに明かされる陰謀のいと。
    次回、ロスト・ピース。追憶の歌、銀河に響け。

    映像から…
     銀河のネットワーク図(フロンティアとギャラクシーの位置関係など?)
     廊下でランカに詰め寄られて赤くなって下を指差し困っているアルト。
     シェリルコンサートの巨大スクリーン。映像はイヤリングを無くす前のもの。
     シェリルにバイバイして部屋を出て行くグレイス
     ハイヒールの女とブーツの男の足元。
     何かを手にして怪しくメガネを光らすグレイス
     御殿のような洋館に呼び出され、一人入り口の前に立つアルト。

    □研究・解説
    □次回予告:
     つかの間の平穏。帰り着いた日常。その裏でついに明かされる陰謀のいと。
     次回「ロスト・ピース」。  追憶の歌、銀河に響け。
     というわけで、15話予告は、絶妙だった。(良い予告とは、意味有りげでカッコいいけど内容が読めない予告)

    [▲ INDEX]


    ■第15話「ロスト・ピース」

    □OPナレーション/アバンタイトル:
    「ガリア4」…バジュラ・クィーンの目覚め。ディメンジョン・イーターを起動するグレイスの高笑い。

    老人: なぜ笑う
    中年: あれは君のふるさとだろう?
    グレ: だってようやく終わるんですもの
    青年: そのための犠牲に星ひとつか、少々美しさに欠けるね
    少女: でも必要な犠牲よ、これは真の始まりへの序曲なのだから
    老人: そのとおりだ
    全員: 銀河の歌姫の死と先遣隊の壊滅、憎しみは燃え上がる
    グレ: フォールド通信波は彼らのしるべ。健闘を祈るわね、フロンティアの皆さん

     …カメラがマクロスFの裏側にズームイン。そして「多数のケーブルが接続されたグレイスのボディ」がベッドに横たわっている。

    グレ: 起動したわ。再接続開始。
    少女: ちょっと! まだ感覚は繋がないでよ!!
    青年: でも急がないと、事態は進行中だよ。これを見逃す手は無いぜ。
    グレ: イニシアチブを譲りましょうか
    青年: 遠慮しとくよ。あれはそもそも君のボディーを模したものだからね。
    グレ: わかったわ。フォールド・リンケージ確認。ダウンロード開始。
       さあ目覚めなさい、もう一人の私。
    全員: いいえ、わたしたち。

    グレイスの中の人たち
     グレイス = そもそものボディーの持ち主。親玉?
     老人 = 麻生智久 … (ゼントラン副長)
     中年 = 稲田 徹 … (ステージ監督、徳川一郎、助監督、オゴタイ隊長、幕僚)
     青年 = 今野 潤 … (ケータイ君、レオンの部下、テムジンetc.)
     少女 = 福原香織 … (ラム・ホア)

    ---- OP「トライアングラー」 ----

    「提供クレジット」の背景に、5色のスモークを焚いてアクロバット飛行するバルキリーの映像。
     …右から、緑(ルカ)、青(ミハエル)、黄(隊長)、赤(アルト)、白(…誰??)
     次のカットでは7機が密集している。スカル小隊(4機)+ルカのゴースト(3機)か?
     ※この映像は、今回の本編に出てこないし、1〜14話のどこにも出てこない。青空を背景に飛んでいるので、マクロスでもガリア4でも無い。

    □ストーリー:
    ---- Aパート ----  いつもの病院。ランカは政府の命令で「隔離&検査」を受けていて、誰にも合わせてもらえない。
     ようやくアルトが病院に現れ、ランカは飛び跳ねて大喜び。全裸に検査着を羽織っただけで抱きつくランカに、アルトは赤面。
     (フロンティア上空から監視カメラを盗聴していた)ブレラは、そんな平和っぽいやりとりを、「ふっ、ばかなやつ」と笑う。
     フロンティアの被害状況を報告するレオン。だが、大統領は「このバジュラの勢力図が確かなら、物資の問題など瑣末なことさ」 と頭を悩ます。机上にはフロンティアを隙間無く覆い尽くすほどのバジュラの陣容がディスプレイされている。
     シェリル来訪からの歌と映像を背景に、グレイスたちの作戦の経緯が語られる。
     「インデックス11983E745・オペレーション・カニバル」は、コードネーム「フェアリー9」、個体名「シェリル・ノーム」の 銀河横断ツアーという形でスタートした。
     先行する18ヶ月の調査で、作戦対象として第25船団、通称「マクロス・フロンティア」が選定され、ツアーの最終公演となるよう スケジューリングされた。
     主な理由は、環境の揺らぎに弱い「バイオプラント」船であること、そして、 最近では珍しく、インプラント、サイボーグが禁じられていたこと。 さらには、船団の予定進路が我々の目的に最適であったことである。
     付帯要素として、11年前に死亡したと考えられていた「コードQ-1」がこの船で生存しているらしいという情報も考慮されたが、 この時点での優先度は低かった。
    ---
    少女:熱烈な歓迎だったわよね
    中年:のん気なものだな、我々がバジュラをこの船団に誘導してきたとも知らずに。
    ---
    グレ:かくしてバジュラ対フロンティアの戦端は開かれた。
     作戦の目標達成率は72%
    老人: 誤差の内訳は
    中年: 主原因は民間軍事プロバイダーSMSの軍事力を見誤ったこと。
     そして、試作戦闘機YF-24をこの船の先端企業LAIが独自に発展開発させたVF-25の性能情報が不当に低く見積もられていたためである。
    少女:でも最大の誤算は「コードQ-1」ランカ・リーがこの時点で才能の片鱗を見せたってことよね。
    青年:あれ、一番Q-1の存在と才能を疑っていた君が言う?
    少女:間違いを素直に認められることが私の良いところよ
    (…ランカとバジュラ初遭遇の「悲鳴」と「バジュラの活動停止」の映像)
    青年:良い声だ。
    中年:この映像がもっと早く手に入っていれば…
    少女:コレクションにでもした?/中年:おいっ/少女:冗談よ/青年:ふっ
    中年:だが、バジュラ空母に偵察進入させたブレラ少佐が傍受したシェリルの歌声に混じり、 別種のフォールド波成分「あのプロトコル」が検出されたときにはさすがに運命を感じたよ。
    青年:フォールド・ストリングスによって響きあう世界…。(運命の赤い糸みたいなものか?)
    ---
    少女:面白い子、ちゃっかり生き延びてただけじゃなく、自ら進んで「因縁のガリア4」へと飛び込んできて歌っちゃうなんてね。
    グレ:その後、第二次防衛戦でQ-1の存在は確定。オペレーション・カニバルは大幅な修正を計られることとなったのである。
     …シェリルの病室。採血をする看護婦とグレイス
     グレイスの説明によると、
    「たまたま「ガリア4」に居たギャラクシーの生き残り(ブレラ)にギリギリで救出してもらった」
    という設定でフロンティアに戻ってきたそうなんである。
     …と言いながらグレイスは袖口からヘビのように伸びるマニピュレータを使い、シェリルの採血の試験管を 用意した別物とすりかえる。
     グレイスは「ブレラからの伝聞」として、ギャラクシーの情報を伝える。
     バジュラの攻撃でメインランドも凄い被害を受けて、緊急フォールドでどこかへ跳躍したらしいけれど、 それでも無事ではすまないだろう。全滅したと決まったわけでは無いけれど。
     話の背景に「ミシェルを看病する(小)クラン」の姿。怒涛の分量のすりおろしリンゴを食べさせているが、 ミシェルはあまりのゼントラ盛りにたじろいでいる。(ほほえましい)
     シェリルは復活、仕事する気満々だが、グレイスは「しっかり回復するまで仕事は全部キャンセル」と宣言。
     シェリルの手には「歌で暴動鎮圧・ランカリー特集」という表紙の週刊誌。
     のし上がってくる新人からのプレッシャーに「今仕事を休みたくない」
     人気の無い病院の屋上でグレイスはシェリルの採血試験管を棄てる。
     「ホント強いわあなた、切り捨てたはずなのに、生きて帰ってくるんですもの。」
    グレ: プロジェクト・フェアリーは失敗と判断。フェアリー9は廃棄。
     本作戦はクィーンと言う重要なコマをえて、新たな段階へと進む。
    --- Bパート ---
     マクロスに向かって夜のハイウェイを走るオズマとキャサリン。遠くに吊り橋が半ばから崩壊しているのが見える。
     会話の内容は、「ブレラ機は間違いなくガリア4壊滅以前からフロンティア周辺に出没していた」
     「この件には、もっとでかい裏がある。大統領は無関係。一番怪しいのはレオン」
    で、そのレオンの独白。
    「117船団の生き残りだったとはいえ、血液検査はシロ。記憶も無いというし、監視は続けたがまさかど真ん中のストライクだったとはね」
     シェリルの病室にアルトが見舞いに来る。
     ドアの外に待たせて、いそいそと身だしなみチェックをするシェリルだが、ランカもいっしょなのを見てがっかり顔。
    (このシーンで枕元の見舞いの品の中に何故か「増田ジゴロウ」人形がある。ランカの雑誌は片付けて、普通のファッション誌を読んでいたようだ)
     TVでは「現代のリン・ミンメイ」ランカ・リーのお宝映像発掘のニュース。
     アイランド3のフォルモでのストリート・ライブの様子を、その場に居合わせた通行人の携帯カメラや、自販機ロボットの 内蔵カメラが撮影した映像をTV局が集めて再構成したもの。曲は "What 'bout my star? @ Formo"
     病院の待合室の吹き抜けに出てお喋りしていた三人は、この曲を聴いて数ヶ月前の物語の始まりを回想しつつ、 恋の火花をバチバチ散らす。
     やがてTVの曲に合わせて二人が歌い始める。(私たちの武器はやっぱり歌…って感じ)
     アルトに強烈アピール!
     やがて病院ロビーの患者たちも三人に気が付く。びっくりだ。
     突然咳き込んで歌が中断するシェリル。心配して駆け寄るアルト(えっと、これは気を引くための仮病?)
     そこに「黒服の男達」が大統領府からランカを迎えに来る。
     アルトはSMSオーナー「リチャード・ビルラー」に呼び出される。
     オズマはアルトに「くれぐれもオーナーの前で余計なことはしゃべるんじゃないぞ。」言う。  アルトの行く先を監視するグレイスだが、アルトがビルラー邸のアプローチを進むと、盗聴にジャミングがかかる。
     「さすがに用心深いわね」と、グレイスは盗聴を諦め、ブレラに「私たちもいくわよ、王子様」と声をかける。
     呼び出されたランカに対してレオンは「君の歌がバジュラに対する切り札になるかもしれない」と言う。
     プロジェクト・チームのリーダーはグレイス。
     ボディーガードとして、ブレラ・スターン、が紹介される。
     アルトがビルラーの前に通される。
     そこは、ゼントラサイズの鉄道オタク・ルームだった
    --- ED「ダイヤモンド クレバス50/50」 ---
    中年: リチャード・ビルラー、あの少年を取り込もうとしているのか。
    少女: 早乙女アルト君だっけ。意味不明よ、かわいい顔をしているけれどただのパイロットでしょ?
    グレ: でも、事態の推移に深くかかわってきたし、これからもかかわるでしょうね。ランカ・リーとシェリル・ノーム、そしてビルラー
    青年: いるよね、時々、時代に魅入られたような人間て。凄い幸運、いや悪運かな、の持ち主がさ。
    少女: でもこれで舞台も役者も揃ったみたいね。
    老人: これが真の始まりだ。
    ----
    グレ: プロトカルチャー50万年の歴史でさえ成し得なかった、夢への!
     背景はフォールド空間。
     小惑星だらけの暗礁空域に、ひっそりと停泊しているギャラクシー。
     その船体には大きな傷は無いように見える
     ギャラクシーの映像に、黒幕たちの神経ネットワークの図がオーバーラップしキラキラと輝く。
    □次回予告:
     自分の歌がバジュラへの切り札。突きつけられた事実にランカが出す答えとは。
     次回「ランカ・アタック」
     戦略の歌、銀河に響け。

    映像から
     瓦礫の散乱する街に「広報」の放送。
     サングラスのブレラ(ボディーガードモード?)。
     嫌顔のアルト(学生モード)。
     ブレラのバルキリーが砲撃(寸前)
     ムービングロードを進むランカとブレラ。
     ベッドから起き上がろうとするシェリル。
     高層ビルの夜のバルコニーに二人きりのランカとブレラ。
     アルトに話しかけるシェリル(病院のロビー?)
     ランカどあっぷ
    EPGデータより
     ビルラーの屋敷に突然呼び出されたアルト。ビルラーは自らの夢をアルトに語って見せる。
     シェリルは病院を抜け出し、アルトに会いに行く。
     一方、ランカはブレラがいつも自分の歌を聞いていてくれたと知り…。

    □研究・解説:
     今回は「グレイスが代表する黒幕たち」が登場し、総集編っぽく、これまでの出来事を振り返る「反省会」の会だった。
    □参考資料:

    [▲ INDEX]


    ■第16話「ランカ・アタック」

    □OPナレーション:なし
    --- アバンタイトル ---
     アルトはマクロス近傍のバジュラ掃討に相当力を入れており、ブリッジから「突出しすぎ」と言われるほど。
     彼の脳裏には、ビルラーとの面会([15])の記憶が甦る。
     ビルラーは、自分の夢は「フォールド断層で隔てられた世界を一つにしたい」のだと語る。
     「バジュラは、それを可能にするために僕らにもたらされた福音なんだ」
     アルトは、撃墜したバジュラの死骸を回収するが、ブリッジのメンバーたちはその目的を聞かされていない。

    --- OP「トライアングラ」 ---

    □ストーリー:16
    --- Aパート ---
     フロンティアは[14](マザーズ・ララバイ)の防衛戦から復興の最中。第二次統制モードである。
     登校シーン、いつもの面子が雑談。
     ミハエルは「最近妙にやる気になってない?」とアルトの様子に疑問。
     久しぶりにランカも登校してくるが、黒塗りの車の中から、ボディーカードの「ブレラ」が現れる。
    教室… 先生:「現在14の惑星で文明の痕跡が発見されているが、そのほとんどがプロトカルチャーに由来するものと…」
     と講義しているのだが、どうやら雑誌の表紙になったこともあり、女子生徒がブレラの存在にソワソワして授業にならない。
     授業の中断に苛立ったアルトが、「部外者は出て行け、お前には聴きたいことが山ほどある」と掴みかかるが、 一発で投げ飛ばされる。
     クールな決め台詞を吐くブレラに教室の女子は騒然。男子はブーイング。

    休み時間… 「サイボーグ相手に喧嘩を売るのは、絶好調の少尉さんでもさすがにやり過ぎでしたか…」
     …と水を向けるミシェルだが、「オーナーに何か言われたのか」という問いははねつける。
     ナナセも「どうしたんでしょう…」とルカに話しかけるが、
    ルカは「ブルーデーなんじゃないですか」と 気の無い返事。ルカにとっては自分自身が思い切りブルーな毎日のようだ。
    ([14]で、勝って帰ってナナセに告白する…と勇んで出撃したのに、思い切り「美味しいところを アルトにさらわれて告白の切っ掛けを失った」彼としては、他人のことなど目に入らないか…)
    黒塗りで移動するランカ…
     街の中は"Ranka Lee First Live REVENGE"の広告であふれて、シェリルの広告はどこにも無い。
     「今までどおりエルモさんたちと…」と言うランカだが、ランカのマネジメントは政府の依頼でグレイスが見ることは 決定済み。
     グレイスが「あなたの2ndシングル」として手渡した曲は「アイモ O.C.」…
     戦闘を鼓舞するマーチのような曲調にアレンジされて、歌詞も軍歌のようになって変わり果てた姿だ。
    グレイスの病室…
     贈り物の花で埋め尽くされて華やかだが、誰も訪れるものは無い。
     病室のTVで、ランカの、復興慰問を兼ねた「アイランド14ミニ・ライブ」の報道を見て、 グレイスがランカのマネージメントをしていることに気付く。
     一方「エルモ社長」と演歌歌手の「徳川さん」は、以前の通りに地味な営業生活を送っているようだが、 社長はランカを取られたショックですっかり酒びたりだ。

     ランカはスタジオで「アイモ O.C.」のレコーディングに入るが、どうしても乗れない。
     ディレクターも困り顔だ。
     ブレラは柄にも無く、休憩時間にコーヒーの差し入れなんかしてみる。
     ランカは一口つけて思わず「これお砂糖…」
    (たぶん、サイボーグで味覚が理解できないブレラが、サービスのつもりで、砂糖もコーヒーも全部「増量ボタン」を押した のだろう。)
     ブレラは「お前の歌は包み込むような宇宙を感じさせる」と言い、ちょっと和むが「アイモを知っている理由」は 「極秘事項だ」とごまかす。(…自分でも良くわかっていないだろう)
     いつものバッグの中にあい君登場。(…よかった、巨大化とか、してない…(^^;;;)

    アイランドワン先端部の展望公園…
     物思いにふけるアルトが散歩している。…思い出しているのはビルラーの言葉。「フォールド・クォーツ」か…
     と、噴水前のベンチでシェリルが気を失いかけているのを見つける。
     「別にあなたに逢いに来たわけじゃ…」などと言うが、ほとんどうわごとのようだ。

    --- Bパート ---
    SMSの宿舎…
     アルトのベッドで目を覚ましたシェリルは、いきなり悲鳴を上げてアルトを殴る。
    (ハートの刺繍が入ったストッキングは、[1]の登場シーンで着用していたのと同じストッキングの色違い。…というか第一話の旅支度と同じ服装か)
     シーツに包まって「あなたいったい何したの!」と殴る蹴るの乱暴狼藉。もちろん、気絶したシェリルを 看病しただけなのだが…。
     ともあれ、誤解は一瞬。アルトが自分のことを心配してくれたことに安心するシェリルだが、 アルトはシェリルのイヤリングの石がビルラーの指環と同じ「フォールド・クォーツ」であることに気付く。
     急に耳元に顔を近づけてきたアルトにドキドキのシェリルが良い具合にラブコメ状態になった瞬間、 ルームメイトのミシェルが帰ってきて呆れる。
     「女を連れ込むときは、ドアにハンカチはさんでおく約束だろ…」
     弁解する姿がまたラブコメの二人だが、そこに極秘の緊急招集の通信が入り、
    「ランカ・リーの歌を使った実験」の実施をシェリルも知ってしまう。
     一方オズマは「ランカの歌がバジュラに通じる」という軍の見解に抗議するが、レオンは「だから実験するんですよ」と、 ほとんど無視。無礼である。

    出撃するマクロス25とスカル小隊…
     (画面左下に、三機の「クァドラン・レア」が編隊をくんでいて、クランのピクシー小隊全員参加のように見える。ララミアは復活したのか?)
     ミシェルは「軍のお偉方には『ミンメイ・アタック』信者が多いとは聞くけれど…」と、納得行かない顔
     クランは、「我々の祖先やプロトデビルンならいざ知らず、相手は知性体ですらないし」と言うが
     ルカは、「生物である以上、コミニュケーション手段は持っているはずだし、試す価値はありますよ」と、 やたらとやる気満々。(やはりL.A.I経由でルカはより真相に近いところに居る?)
     ランカは「ケーニッヒ・モンスター」に席を作ってもらい出撃。
     オズマはランカの身支度を確認しながら「これがお前の望みなのか」と問うが、ランカは一言「うん」と答える。
     この作戦には、ブレラの小隊(三機)も参加。
     これまでの因縁を考えて、ブリッジ全員複雑。
     そこに、一人アルトの居室に残されたシェリルが「絶対に出歩くな」という指示を無視してブリッジに登場。
     「作戦の詳細を知ってしまいました。全てをこの目で見届けさせてください、興味ではない、意地です」と言う。

     作戦室で大統領は困惑している。「マイクもスピーカーも無いのに…」
     レオンは、「彼女の歌からは微弱なフォールド波が検出されています。理由は不明ですが、現象が確かなら実用に耐えます。 これまでもそうしてやって来たんですから」と断言する。

    「ランカ・アタック、始動」レオンが宣言する。
     スカル小隊は先制攻撃で、バジュラを巣からあぶりだす。
     ブレラの小隊は「ぼくらが手を出すと強すぎてランカ・アタックの実験の意味が無いんで」と傍観。全機ムカつく(^^;
     ランカは「アイモ O.C.」を歌う。
     グレイスは、ケーニッヒ・モンスターに設置されたセンサーから送られてくる「感情指数」、「フォールド・ウェーブ」 などの数値をモニターし、「その調子よ」と笑み。
     アルトはその歌を聴き、歌に対するランカの苦痛を感じ取る。
     バジュラたちは戦闘に対する集中力を無くし、動きが不規則に、攻撃が止まる。
     こうなると、戦闘はただの害虫駆除モードだ。
     だがランカはバジュラの血が飛び散るのを目の当たりにして動揺。「感情指数」の激しい揺らぎをモニターしたグレイスは、 「やはり、まだまだ調教が必要ね」と呟く。
     バジュラに対する歌の影響が途切れ、激しい乱戦。
     ランカを守ろうとするアルト機に割り込んだブレラは、
     「お前はあの娘に相応しくない、ランカは俺が守る」と宣言。三角関係確立。
     「これで勝てる」と喜ぶ大統領、ニンマリするレオン、黙ってほくそ笑むグレイス。
     全員違うことを考えているのは間違いない。

    戦闘終了…
     ブリッジはランカに対する絶賛の嵐だが、ランカ本人は「アルト君、おにいちゃん、これで、良いんだよね…」と 迷いにとらわれたままだ。
     ブリッジの祝勝ムードの中で、すべてを見ていたシェリルは何かを感じ取り、その手を握り締める。

    --- ED「ノーザンクロス」 ---
     シェリルの新曲。激しいマイナー調のロック。

    「ノーザンクロス」([16]こう聴こえるver.)

     旅の始まりは もう思い出せない
     気付いたら ここにいた
     季節が破けて 未発見 赤外線
     感じて夢が 迷子になる
     加速を失うのが 命がけの想い
     戦うように恋した ひたすらに夢を追った
     その星(惑星)に降りたかった 君の空 飛びたかった

     誰か空虚の輪郭を そっと撫でてくれないか?
     時の波動にかき消されて 救えなかった愛の言葉
     だからもう一度 答えが欲しい
     宿命に張り付けられた 北極星が燃えている
    *君を掻きむしって 濁らせた
     なのに可憐に笑うトコ 好きだったよ (*くりかえし)
     画面はシェリルの「設定画集」と「実写の歌と踊り」のコラージュ。
     初代のエンディングが、「絵」を張った実写のアルバムをめくるスタイルで作られていたことへのオマージュでもある。
     しかし、ここで描かれているのは「シェリルの設定画」というより、「オペレーション・カニバル」における「フェアリー9」の設計図と 読むのが正しいと思える。

     シェリルは「ランカ・アタック」の詳細を目の当たりにすることによって、グレイスが 自分をマネージメントしていた本当の目的に気が付いた。
     それは「銀河の妖精」としての地位を、自分の努力で勝ち取ってきたと確信していた「シェリル・ノーム」が、 裏ではバジュラを制御するための兵器として設計された存在であり、しかも、兵器としてはランカの代用品に過ぎなかった と知らされた、残酷な事実。

     しかし、真実を知ったシェリルがこのまま消えていくはずが無い。
     この絵に描かれているのは「過去のシェリル」、作られた私の記憶。
    悲しく激しい曲調と相まって、今回のエンディングは、「ここから本当のシェリルが再始動するよ」という 意思表示が込められているように見える。
     

    □研究・解説:
    □参考資料:
    □次回予告:「グッバイ・シスター」
     ランカを守る。それは若き日のオズマが、おのれに課した唯一つの誓いだった。
     次回「グッバイ・シスター」
     宿命の歌、銀河に響け

    映像から
     フロンティアの異星生物研究所
     若き日のオズマとキャサリン・グラス。
     後姿のキャサリンにオズマは
    (俺はランカを守る。だから、君と家庭をもつことは出来ない…などと熱く語っていると見える)
    ランカの手を引いて去っていくオズマ。
    ランカの背中には、今も背負っているバルキリーバッグ。事件の衝撃で魂の抜けたような表情。

    現在。ネコハウスに「愛KUN(はあと)」のネームプレート。
    硬い表情で車を走らせるオズマ。
    バルキリーから発射される反応弾。
    出撃したスカル小隊全機。
    無人のコンサートホールで祈るランカ。

    夕暮れのカフェ。二階のテラス席でお茶しているミシェルと小クラン。ピンクのドレスがプリティ。
    軽いのりで何事か言うミシェルに、突然泣いて怒るクラン。猛烈な勢いで何事かまくし立てている。
    その背後の路上に、二人の黒服(一人はグレイス?)に、データを見せて話し合うルカの姿が小さく写りこんでいる。

    EPGデータより
     ガリア4事件で延期になっていたランカのファーストライブ。
     オズマはランカに、ライブを絶対見に行くと約束していた。
     しかし、ライブ直前にバジュラが襲来し、オズマは出撃することになってしまう。
     オズマはランカの天空門ファーストライブに間に合うのか!

    [▲ INDEX]


    ■第17話「グッバイ・シスター」

     一言で表現するなら、「オズマ兄貴最強」 って話し。前回の予告編推理は、相変わらず本編とは順序バラバラでミスリード満載(笑)
     ストーリーはランカの「ファーストライブ・リベンジ」のチケットを前にしたオズマの 回想シーンから始まり、普通のアニメなら死亡フラグ立った!と言われる状況を次々とぶち破っていく。
     まさにフラグ・ブレイカー・オズマ
     逆に言うと、やる気満々のサブタイトル「グッバイ・シスター」のおかげで、オズマがどんな必死な状況に立たされても 「今週のサブタイトルで死ぬようなベタな展開は絶対無いから…」と安心して見ていられた(笑)
     EPGには「オズマはランカの天空門ファーストライブに間に合うのか!」と書いてあったが、兄貴にとっては、 まさに「何が何でもライブに行くぞ!」という話。

    □OPナレーション/アバンタイトル:

     10年前、ランカを引き取った頃のオズマの回想。
     事故のショックで硬く心を閉ざしていたランカが初めて「おにいちゃん」と読んでくれたのが、 オズマが慣れない手で作った「パイン・ケーキ」だった。
    --- OP「星間飛行」 ---
    □ストーリー:
    --- Aパート ---
     ミハエル&アルトは「EXギアの電源OFFランニング」を命じられている。
     前回「艦内に部外者(シェリル)を連れ込んだ」ことがバレたことに対するキャシーの制裁だ。
     SMSの人間たちが個別に「バジュラの謎」に近づいていく話し。
     「ミハエル」はグレイスの薬の謎を解こうと、クランに「君の友人の薬学部の女子大生を紹介してくれ」と言う。
     休日にカフェに呼び出して「女の子紹介してくれ」は無いだろう。
     せっかくちょっとお洒落してワクワクていた様子なのに、クランがむかつくのは当たり前である。 直接「友達に薬の分析を頼みたい」といったら余計な詮索をされて話が大事になるのは必死だが、 彼の行動には「ついでにナンパ」しようという不純な動機がまじっていると疑われても 無理からぬ点がある。
     っていうか、女子大生だったのか、クラン!?(^^;
     偶然、通りの向こうで、ルカが黒服に連れて行かれるのを目撃してクランを伏せさせるのがまた 不意打ちであわてるクランが可愛い。
     突然のことだが、「ミハエルは物凄く目が良い」という設定が生きたな。

     ルカは官邸で「レオン&グレイス」から彼らの目論見を聞き出す。
     「ビルラー氏は、運輸業で財を成した人物なので、自由なフォールドによって銀河の物流を支配したいだけだろうが、 我々はその先を見ているんだよ…」と優位性のアピール。
     でも本心はまだまだ秘密だろう。二人が組んでいることは公開しているけれど、グレイスはまた、 さらにその裏があるし、レオンだってグレイスの裏をかく気満々なのではないか。

     キャサリンはレオンを呼び出して相談。キャサリンの部屋はグレイスたちの盗聴器を発見しようと 蓋という蓋を取り外してすごいカオスになっているが、そこで「捕獲されたバジュラは異性生物研究所に運び込まれている。あれは怪しい」 という話に。
     レオンが研究所に忍び込もうとすると、そこには「ブレラ」が待ち構えている。(やっぱり盗聴されていたのでは?)
     銃を構えるレオンと、仕込みナイフを手にするブレラ。暗闇での死闘。
     あわや…と思うが死なない
     ブレラとしては後の面倒を考えて「死なない程度に手加減している」のかも知れないが、 ヒュドラも一撃で撃退するパワーを持ち、アルト程度はけちょんけちょんの彼と互角に 戦う兄貴の余裕を見せ付けてくれるぜ。

     そんな皆が活躍している最中、アルトはと言えばランカのボディーガードの目を盗んで コソコソ窓からランカの部屋に潜入。芸能レポーターにばれたら大スキャンダル間違い無しの 恥ずかしいシチュエーションである。
     ブレラは異性生物研究所に行っているので、この時のガードは恐らく一般人。
     ブレラが見張ってたらまた半殺しにされるよ…。
     で、ランカの相談事は、「ランカ・アタック」の意義について。
     「ヒーロー」ならば、君の歌は戦場には相応しくないぐらい良いそうなところだが、 アルトは「良いんじゃないかなぁ」とほぼ肯定。まあ「マクロス」だしな…
     「あい君」の小屋を覗き込んだアルトは、「あい君キック」の襲撃を受ける(^^;
     嫌われているんじゃないのか(^^;っていうか、ここでは兄貴代わり?

    --- Bパート ---
     バジュラが攻撃を仕掛けてくる。
     フロンティアの戦術は「最初から反応弾で殲滅して本島に近寄せない」というものに 変わっているのだが、どういうことか反応弾が効かない
     実はバジュラは進化する生物だった。
     ある個体が攻撃された情報は他の個体と超空間のネットワークで共有され、 経験地を積むことで、新たに生まれる個体はその攻撃に耐えられるように進化していく。
     これは究極の生物兵器だ。
     っていうか、知っていて反応兵器の使用を大統領に具申しまくっていたレオンは、 どういうつもりなんだ。
     バジュラを最強兵器に進化させた上で、グレイス一味からコントロール権を奪って 銀河を制覇?…そんなことはグレイス一味が許さないと思うが。そんなことすると、 消されるよ…
     落とされるVF-171の正規軍の皆さん。そして、バジュラの一匹がマクロスのブリッジに迫る。
     ブリッジを直撃するバジュラビームの射線に割り込む兄貴のバルキリーが大爆発!
     うわ〜死んで……、生きてた!(^^)

     強い、強いぞオズマ。
     反応弾が効かなければ素手でもぶっ殺す、の勢いで突っ込んでいくオズマ&スカル小隊の皆さんは、 次々とバジュラをやっつけていく。
     戦闘が終わり、なんとかオズマはランカのライブに間に合う。
     キャサリンとVIP席に座り「あぁ、もうランカは一人前だ…」などと呟いてぐったりと倒れる オズマの腹部に大量の血。取り乱すキャサリン…
     てことで場面が切り替って病院。
     廊下でぐったりなっているキャサリンとミシェルが「で、死んでいたら感動的だったんだけど…」と オチを付ける(^^;;;
     しぶとい。しぶといぞ兄貴。だけど、怪我をしているならコンサートの前に医者に見てもらえ。 死んだら迷惑だから(^^;

     ラストは同じ病院でシェリル登場。
     未だに体調が悪いのに、退院支度を済ませたらしいシェリルが、グレイスに向かって 「私たち話し合うことが有るわね」と。
     この段階でミハエルが手に入れた薬の情報がシェリルまで伝わっているのかは不明だけれど、 少なくとも、「グレイスがランカ・アタックの指揮を取っていること」に関して、 自分も戦争の道具として育てられたのか、自分は用済みになったのか、という疑問は ほとんど確定事項になっているから…。
     あまり核心に触れるとグレイス一味に消されかねないから、彼女にはうまく立ち回って欲しい。
     ここではマネージメント契約の話に限って、エルモ社長の事務所に移籍するのが賢いと思うなぁ。

  • 次回は「フォールド・フェーム」
     どうやらフロンティアはフォールドでバジュラ包囲網を突破するつもりらしい。
     でも、バジュラはフォールドの痕跡を追跡して逃げられないんじゃないかなぁ…
     そして街には彷徨うシェリルの姿。泣ける。
     あと8話でシェリルの大逆転来るかなぁ。シェリル不幸ENDにしたらゆるさ〜ん!
  • それにしても、ランカ登場で「銀河の妖精」の地位を危うくしたシェリルだが、 彼女が居なければガリア4でグレイスの陰謀に嵌められ抹殺されていたわけだから、 ランカを励ましステージに押し上げた事は間違いではなかった。
     まさに「情けは人のためならず」であるな。

  • □研究・解説:
    □参考資料:
    □次回予告:

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    『超時空要塞マクロス』復習コーナー

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    文:唐澤 清彦 映画館がやってきた!