コマ送り!ケロロ軍曹@からから亭 | | Index| Prev34 Next| |
ケロロ軍曹 2 @amazon |
ゴールデンウィーク最終日付近のとある日。日向家とケロン人一同は桃華に招待されて 南の島にバカンスに出かける。
日向家のペースに巻き込まれず冬樹くんに接近しようとする桃華の作戦とは…
なんだか寒気がする夏美。実は日向家の地下室の幽霊が憑いて来ていたのだ。
今回の主役、桃華は夕食の後に「肝試し」を提案。さっそくイカサマ籤で 冬樹とペアを組む。
仕掛けで桃華をバックアップするポールだが、本物の幽霊も出番と張り切りややこしいことに。
一方、ギロロはポールが夏美に危害を加えるものと誤解して単独行動に出る。
第6話(前) 桃華 ラブラブ南海大作戦 であります |
脚本:池田眞美子, 作画監督:古賀誠, 作画監修:追崎史敏, 音響効果:かげやまみつる, 絵コンテ:中村次郎, 演出:菜香ゆき |
ナレーター | 休暇だー |
海辺を走るオープンカー。 "VACATION, SUFE, SUNSHINE, adventure" の文字が画面に踊る → SUFEは恐らく「surf:打ち寄せる波」のスペルミスだろう。 受験生は気をつけよう |
ナレーター | 掃除だー |
午後1:00 日向家のリビングで掃除機をかけるケロロ。
「マイナスイオン」「光触媒」の文字が躍る。 ちなみに「光触媒」は効果があるが、「マイナスイオン」効果を謳う電気製品は、 大手メーカーの製品でもほとんど効果の検証がなされたものはないので 惑わされないように気を付けよう! (説明に「○○効果が注目されているマイナスイオン」 …世間が そういっているので、わが社が検証したものではない…とか、 「森林はマイナスイオンが多い」…単なる事実で、それが体に良いとは証明されていない… などの書き方がされているものは、インチキである) |
ナレーター | アウトドアだー | 川で魚釣り、バーベキューをする親子。"It is a resort! HOLIDAY BBQ"の文字 |
ナレーター | 草むしりだー |
庭で草むしりするケロロ。「雑草殲滅」の文字。 …殲滅って言葉はいいな〜!侵略者っぽくて。 このシーンは食玩「地球侵略日記」に採用された |
ナレーター | スポーツ、健康的汗、 | テニスコート。"Let's play Tennis / HEALTHY"の文字 |
ナレーター | 自分探しの旅、さらなる内面世界へ |
真っ暗な部屋で本を読むケロロにスポットライト。 「鬼ばかり」「闇」「トラウマ」「影」「疑惑」「ドメスティック」 「年金破綻」「高血圧」「不況」「先物取引」「プリン体」「彼女いない歴45年」の文字が次々と現れては消える。 ※「彼女いない歴45年」ってのは、ケロロのことなのか? |
ケロロ |
ゲロ〜!
なんで我輩ばかりがこんな辛い目に〜 世間はゴールデンウィークとやらで浮かれまくっているのに 我輩は結局どこへも連れて行ってもらえず、 青春を無駄に過ごしたであります! おぉ〜〜〜〜〜〜(涙) |
・ケロロ、読んでいた「難解シリーズ、哲学入門」を引き裂く ・プチプチを束にして一気にひねり潰す(右腕に「ポパイ」の錨の刺青) ・ビデオのリモコン、押しまくり。ひざがワナワナしている ・涙、涙… |
冬樹 | ん〜、こんな日に出かけたって、どこも人で一杯だよ。 ほら、軍曹見つかったら解剖されちゃうかもしれないし… |
日向家のリビング。冬樹はニンテンドーDSをやっているようだ。 テーブルには「ワクドナルド」の袋、携帯、PS2、CDなどが散乱している。 |
ケロロ | またそれかよ!! あんた人のツラをかぶった鬼だね! | ほとんど毎回「それ」で脅されているからねぇ… |
冬樹 |
(携帯の着信音) あっ、西澤さんからだ もしもし〜 |
着メロは「アフロ軍曹」 青い携帯に「ケロロが敬礼しているマスコットの付いたストラップ」が。 このストラップは実際に発売されていたもの。 冬樹は電話を右手でとる。 |
ケロロ | … | 「無視デスカ?」の書き文字 |
桃華 | ふ、冬樹くん、 | 桃華も電話は右手。 |
冬樹 | どうしたの? | |
桃華 | あ、あの、よかったら一緒に海に行きませんか? | |
冬樹 | ん、海〜? えっ、でもこの季節にうみ… | 今回は「ゴールデン・ウィークの終わり頃」という設定です。(放送日は5月8日) |
桃華 | 行きましょう! 行ってくれなきゃ困るんです! | |
冬樹 |
えっ、あっ、うん〜 (は〜) |
|
桃華 | では今から伺いますね。(ぴっ) | |
冬樹 | えっ、ん〜?(つーつーつー) | |
(ヘリの音) | ||
ケロロ&冬樹 | うあ〜 | ヘリの巻き起こす風で、リビングの窓ガラスが砕け散る |
ケロロ | ゲロ〜〜!!! | 壁にたたきつけられたケロロの耳元に窓ガラスの破片が次々と突き刺さる |
夏美 | 何これ〜 | 夏美、リビングの様子を伺いに来る。 |
秋 | うん?あっああ!! |
庭。秋はスパナを手にバイクの整備中 ギロロも庭で空を見上げる。(手にはガンダム・バズーカ) |
冬樹 | 何だぁ〜! | 冬樹、庭に飛び出て見上げる |
桃華(拡声器) |
冬樹く〜ん、お迎えに上がりました〜! |
桃華、巨大なヘリで登場。ヘリの胴体には「NPG 西澤ピーチグループ」の文字 |
桃華 | うふふふふ | |
タママ | 軍曹さ〜ん | タママもヘリに乗って来た。 |
サブタイトル | 桃華 ラブラブ南海大作戦 であります |
ケロロ | こっ、これが海…、近くで見るとなおさら迫力であります。 | |
タママ |
あは〜 上下左右、どこを切っても水ですぅ |
正しくは「前後左右」だな、上を切ったら「空」だからね。 |
ケロロ |
全部、水でありますかぁ… (んっ…ごきゅ)* そいつは耳寄りな情報だぜ!するとここはヘブンか?はたまたユートピアか? やっは〜い!!** … しょっぺ〜!! こいつは驚きと言うべきか いやむしろ裏切られたといったところか〜! |
* ケロロの顎から一滴の汗が滴る ** ケロロ、海に飛び込む |
タママ | 軍曹さん、あれは「海水」といって、多量の塩分が含まれているんですよ〜 | |
ケロロ | なにを〜、そんな情報ネットに無かったであります! | 「振り上げた拳と尖ったくちびる」…大昔のアニメで見たことが有るでありますよ?? ぶっとい輪郭線が意図的であります。 |
タママ | いやま〜、そりゃ常識の範疇だしぃ… | |
ケロロ |
でかいだけで使えないよね。 ペコポン侵略のあかつきには、こんなところ埋め立ててしまうであります。 |
|
冬樹 |
あっはははは。軍曹、 地球の表面の70%はこの「海」で覆われているんだよ! |
|
ケロロ |
うえ〜 はあっ、「止めよっかな、侵略」 |
タママに「そうなの?」の書き文字 |
タママ | そんなコトで… | |
桃華(裏) | (「冬樹くんと二人きり、南の楽園ときめきツアー大作戦」私の冬樹くん、冬樹くんと二人きり…) | |
夏美 | この島って、他に誰もいないの? | |
桃華 | ええ〜、ですから自由に寛いで下さい。 | |
秋 | じゃ、さっそく着替えてバカンスを楽しみましょ | |
桃華 | 更衣室はこちらです、ご案内します。 | |
夏美 | えっ、もしかしてあのホテル〜? うひゃ〜!! | |
桃華 | ふっ | ポールに視線を送る |
ポール | んっ | 草むらに潜むポール |
ギロロ | ポール…、か | そのまた背後にひそむギロロ |
桃華 | セットアップ、完了 | 水着に着替えた桃華 |
ナレーター |
少女のような初々しさ*がポイントです。 桃をモチーフに、夏だけれど春らしくまとめて見ました。 |
* 桃華は元から少女です(「少女らしい初々しさ」と言ってほしい) 「QUTE,PEACHPIE,SPRING GIRL,SWEET」のテロップがスライドイン 水着は「白いスカート付きワンピース」 |
桃華 | これで冬樹くんの視線は私に釘付け! うふっ、私ったらなんてはしたない! |
冬樹 | やっぱ東京は人の住む所じゃないよね。 特にアニメ関係者の部屋とか… | アニメ関係者の自虐ネタですか? |
桃華 |
ふう… 冬樹くっ! |
心臓のバックンバックンいう音が聞こえる。 |
夏美 | 桃華ちゃん! | |
桃華 | んぐっ…えぇ | |
夏美 | あっ可愛い〜! | |
ナレーター | キュートな中にもお姉さんっぽい味わい。 シャープな色使いがお洒落心をくすぐります。 |
夏美の水着紹介。クリームイエローにピンクの横ラインの入ったビキニ。 「着やせするタイプ」「FEEL SO NICE」「COOL!!」のテロップ。 |
ギロロ | ぐぅおわ〜〜!! | 桃華の背後で鼻血を吹いたギロロが飛んでいく |
夏美 | あっ、どうかした? | |
桃華 | あっ、あの〜、夏美先輩ってスタイルいいんですね… | ドロドロ効果音と、背後に「ちきしょ」の書き文字が渦巻く |
夏美 | あ〜れに比べたら…、全然負けるわ〜 | |
桃華 | あれ? | |
ナレーター | スリー、ツー、ワン、 |
Three! Two! One! の字幕が流れる。
ちなみに、TVではThreeの綴りがThereになっていて、DVDで修正された。 |
秋 | うっふん | 秋の水着は黒のビキニにシースルー生地のパレオ |
ナレーター | 大人のあなたには、こんな水着はいかが? 高級感あふれる素材と光り物がゴージャスな雰囲気をかもし出しています。 |
「DANGER」「DYNAMITE」「SEXY」の字幕が躍る。 ちなみに、絵的には「光り物」は見当たらない。 薄紫に見えるがパレオが光沢素材なのか? (アニメでは黄色の百式と同じだな…) |
秋 | さ〜あ、泳ぐわよ | 桃華の頭に-100の文字が点灯 |
桃華(裏) |
うぐぐぐ… なんの、負けてたまるか!! 桃華、この日のために研究してきました! 悩殺、グラビア・アイドルのポーーーズ!! ふゆきく〜ん! |
いわゆる「だっちゅ〜の」のポーズ。 お笑い系セクシーコンビ「パイレーツ」が流行らせ、1998年の流行語大賞に選ばれた。 |
冬樹 |
うっ、軍曹!、タママ!! あちゃ〜!!! かぴかぴに乾いてる…、おっと! |
桃華に目もくれない冬樹。 日光浴をしていたケロロとタママが乾いて、シワシワになっている。 |
ケロロ | うっ薄々ね、変だな〜とは感じてたんだ、でもね、気持ちよくて、心地よくて… |
ケロロの乾いた顔は、何かのマンガで見た記憶がある。 「楳図かずお」か、「しりあがり寿」か…?? |
タママ | 川の向こうに綺麗なお花畑が…、そこに… | |
冬樹 | 西澤さん、タライに真水もってきて!! | |
桃華 |
あっ、はい! ん、で、ん、… はっ、はっ、えぇ〜い! |
ケロロとタママ、たらいの水で即復活 |
ケロロ | 冬樹どの!もう海はいいであります。 | 砂浜 |
冬樹 |
いいから、いいから! いくよ〜、そ〜れっ! |
ビーチボールで遊ぼうとする冬樹 |
ケロロ | いったい何を、おぉ? | |
冬樹 | 行ったよ、軍曹! | |
ケロロ |
なるほど、そういうことかっ! 落下速度よしっ、弾道予想よしっ、はあ〜〜〜、あ〜〜〜、はあっ!!! |
ボールをギリギリでよける「軍事教練」と解釈したケロロであった。 |
冬樹 | あぁ? | |
ケロロ | わ、わりと面白いでありますな、へっへっへ、 | |
タママ | わ〜、僕も混ぜて下さい〜! | |
ケロロ |
当ったら命は無いであります さあ、次こい、つぎ〜! |
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タママ | リ〜リ〜 | |
冬樹 | まっいっか〜、楽しそうだしぃ | |
夏美 | それっ | 夏美と秋は海で水のかけっこしている |
秋 | わあ〜、やったわね〜夏美! |
桃華 | よかった…、皆さん思い思いに楽しんで下さって… | |
桃華(裏) |
って、何でアタシが一人になってんだよ〜!!
こうなったら強行突破あるのみっ、桃華まっしぐら!!
っと見せかけて… … まず私が溺れたところを冬樹くんに助けてもらう。 密着…。 さらに、人工呼吸、これで私と冬樹くんは… 名づけて「らぶらぶサルベージ大作戦」ぱらららっぱぱ〜 |
|
桃華 | あ〜れ〜! あっあっ!足がつって、助けて〜! | 桃華、海の中で |
冬樹 | 西澤さん! | |
タママ | 大変だ〜モモッチが! | |
桃華 | 助けて〜(特に冬樹くん!) | |
冬樹 | ええっ、どうしよう。ぼく泳げないんだよ〜 | |
桃華 | なにっ?! | |
冬樹 | これにつかまって! | ビーチボールを投げるが… |
桃華 | あ〜、潮に流される〜 | |
冬樹 | いま、避けなかったぁ…? | |
夏美 | 桃華ちゃん! | 凄い勢いで泳ぐ二人 |
秋 | 今行くわ! | |
桃華 |
えっ、えぇ〜、今あの二人に来られたら、せっかくの作戦が… ポール、何してるの? 早く来て! |
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夏美 | 何?! | 桃華と夏美たちの間に、怪しい背びれが割って入る。 |
秋 | 人食いザメ?! | |
夏美 | ママ! |
ポール | さすがは桃華様。いざと言うときのため、このポールを差し向けるとは。 作戦に抜かりがありませんな〜 何者? |
水中。サメの背ビレの被り物をかぶったポール ・口には葉巻…漫画「コブラ」で「葉巻が呼吸装置になっている」という設定のパロだろう。 ・腹部に巨大「マブチ水中モーター」 → 1967〜97年、マブチモーターから発売されていた この「水中モーター」は70年代の男の子なら誰でも手にした事のあるアイテム。 船の模型の底に吸盤でくっつける事で何でも推進させてしまうという優れものだった。 バリエーションとして、空中モーター、船外機もあった。 ※現在では「タミヤ」から復刻発売されている。 |
ギロロ | (貴様っ、夏美たちを襲ってどうする気だ!何をたくらんでる?) |
ポールに向かって魚雷が発射され、潜水艇に乗ったギロロ登場。 ※桃華のヘリコプターに同乗してきたのに、その潜水艦はどこから持ち込んだのだ…? |
ポール | んんっ | |
夏美&秋 | ああ? | |
桃華 | …ポール? | |
ポール&ギロロ | とおりゃ!うおお! | (激しい争い) |
桃華 | う、きゃ〜! | ギロロの魚雷が桃華の側で 爆発! |
冬樹 | 西澤さん! | |
ケロロ | 冬樹どのっ? | |
桃華 | …本当に、溺れる! | |
ポール | んんっ!桃華様、勝負はこれまでだ! | |
ギロロ |
んんっ、夏美たちが狙いでは、無かったのか…、だがっ! やつの目は、油断ならん…、あれは戦う男の目だ。 |
冬樹 | … | ポール、桃華を抱えて水中から上がってくる |
冬樹 | 西澤さん… | |
秋 | とりあえずは、人工呼吸ね。 | |
ケロロ | それなら、任せて欲しいであります。 | 妙に輪郭線の太いケロロ |
ペコポン人一同 | ええ? | |
ケロロ | 吸引力抜群!宇宙ダコ!! これなら難しい蘇生呼吸もご家庭で簡単! その効果に驚きの声も…。 | 通販番組ノリのケロロ |
夏美&冬樹 | ああぁぁ、ううぅぅ、 | |
宇宙ダコ | じゅぶじゅぶじゅぶ、ぶわ〜っしゅ… | 目を覆う冬樹 |
桃華 | あっ、こっ、ここは… | 涙を隠さないポール |
冬樹 | よかった〜、気が付いたんだね! | |
夏美 | ま、まあ結果オーライねっ | |
ナレーター | 作戦は失敗したが、とりあえず「熱いキス」だけはもらえた桃華であった | 間違ってる! |
宇宙ダコ | ぎょわべしゅわ〜 | 脱走している |
アイキャッチ |
第6話(後) 桃華 ひゅ〜どろ南海大作戦 であります |
脚本:池田眞美子, 作画監督:古賀誠, 作画監修:追崎史敏, 音響効果:かげやまみつる, 絵コンテ:中村次郎, 演出:菜香ゆき |
冬樹 | わあ〜、すごい夕焼け〜 | 波打ち際 |
桃華 | きれ〜い | |
ナレーター |
前半のあらすじ。 「軍曹たちは南の島に来ているのであった。」 あらすじ終わり。 |
画面右上の「雲」がケロロの形になっている。原作も同様。 そっけない粗筋も原作のまま。 |
桃華 | (こっこれはまさに、ベスト・オブ・ムード) | 夕日が反射して金色の海をバックに、なんだか美形に見える冬樹 |
冬樹 | どうしたの、西澤さん | 「ステキ度30%アップ」の書き文字 |
桃華 |
(ま、眩しい。でも、このチャンスは逃せない) あ、あの、 (こっこ、告白を…) |
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冬樹 | ん? | 「ステキ度50%アップ」の書き文字。まぶしい。 |
桃華 | わ、わたし…、冬樹君のことを | |
冬樹 | ん? | 「ステキ度70%アップ」の書き文字。ますます眩しい。人相が変わってきた。 |
桃華 | す、 | |
冬樹 | ん〜? | 「100% 見えないって」の書き文字。冬樹の顔が光って真っ白だ。 |
桃華 | す、 | |
宇宙ダコ | キ〜!!! | 冬樹と桃華の間を裂くようにして走り去る、宇宙ダコ(前編で逃亡したヤツ) |
ケロロ | ちょっと待て、コラー | |
宇宙ダコ | ダベジャー | |
ケロロ | ちっ | |
タママ | 逃げられましたね | |
ケロロ | 海を見て急に故郷が恋しくなっただとぉ〜 | |
タママ | 近頃の若者は甘ったれですぅ | |
桃華 | 今のは覚えがあるよな、無いような… | |
冬樹 | えっ、いいや、何でもないよ、西澤さんとはまったく無関係! |
サブタイトル | 桃華 ひゅ〜どろ南海大作戦 であります |
ポール | ふう。 |
ヘリの側面をブラシで磨くポール。 だが、ポールが立ち去ると、そこに奇妙な人型のシミが浮き上がる。 (これは元々ケロロの部屋の壁に浮かび上がっていたシミだ。) …そして、シミがヘリから抜け出て「幽霊少女」に変化する。 |
夏美 | (うっ 変だな、なんか急に体が重く…) |
幽霊少女に感応する夏美。彼女は「オカルト否定・霊感少女」である。 |
秋 |
さあ皆、食事の準備するわよ 冬樹は薪を拾ってきて。 |
道具立てを見ると、今夜は海岸でバーベキュー大会という感じ。 |
冬樹 | はい | |
秋 | 夏美はお皿の準備ね。 | |
夏美 | は〜い… | |
秋 | あぁ、桃華ちゃんは下ごしらえ手伝ってくれる? | |
桃華 |
はあぁ〜い… 私お料理大好きなんです〜 |
桃華は冬樹の後をついていこうとしていたのを止められて、気の進まない返事 |
タママ | な〜んか、楽しそうですぅ〜 | 木陰で様子を伺っていたケロロ達 |
ケロロ | ママどの〜、我輩たちも何か手伝いたいであります。 | 秋は「サラダ」っぽいボウルをかき混ぜている |
秋 | あら。じゃあゲームでもしてて。 | 桃華の地味なグレーのワンピースと、 秋のヘソ出しナイスバディの対比が甚だしい絵である。 |
ケロロ |
了解であります! い〜んだよね、観光地って、ちょ〜っと古めのゲームとかあってさぁ |
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タママ | メダルゲームで、かりそめのギャンブラーを演じるですぅ | |
タママ |
プシュウ、プシュウ! |
テーブル型の「インベーダー」ゲームで対戦している |
ケロロ | …何か違う気がするであります… |
秋 | 桃華ちゃん、上手ねぇ〜 | 流し台にて、ピーラーでジャガイモの皮をむく桃華。 |
桃華 |
そんなことないですぅ あっ、手が滑っちゃいましたぁ〜、てへっ、あたしったら〜、 ジャガイモ洗ってきま〜っす!! |
海岸方面に走り去る桃華 |
秋 | どこまで洗いに行くのかしら… | そもそも流し台の前に居たのに、白々しいのである。 |
桃華 |
冬樹くん… |
夕日の海岸で薪(流木?)を拾う冬樹。 |
桃華(裏) | (つっ、ついに来たぜ、告白のちゃ〜んす) | それを岩陰から伺う桃華 |
桃華 | ふっ、ふゆきくっ | 身を乗り出したとたん、ばこっ |
ケロロ&タママ | 冬樹どの〜! | …っと、軍曹とタママが桃華の頭を踏み台にして登場 |
冬樹 | 軍曹、タママ、どうしたの? | |
タママ | インベーダーはやっつけたし、億万長者にもなったですぅ〜 | |
ケロロ |
でもイマイチ役に立っていない気がするであります 我輩たち、もっと手ごたえのある仕事がしたいであります〜! |
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冬樹 | よし、じゃあいつ津波が来てもいいように防波堤を作れ! | 宇宙人の扱いが鮮やかである |
ケロロ | おおっ、まさに得意分野! | |
タママ |
ですぅ! 見張り台ですぅ〜 |
すっかり砂遊びの二人 |
ケロロ | うわっ、すっげ〜それ、良くない?! | |
桃華 | お二人さん、 | |
ケロロ&タママ | きゃ〜、きゃ、きゃ〜!! | |
冬樹 |
軍曹たち、楽しんでるな〜 ふふっ |
立ち去る冬樹の視点からは、三人で仲良く戯れているように見えるが… |
タママ | ももっち止めて、 ももっち止めて、 ももっち止めて〜(泣) | |
桃華(裏) | …○×△…してんじゃねえぜコラ〜!! | 実は、ぶち切れた桃華(裏)がケロロ達の砂の堤防を踏みにじっている。無残なり。 |
全員 | ご馳走様〜! | 屋外。食後のデザートタイム。全員の前に「イチゴのショートケーキ」とお茶。 |
夏美 | はぁ〜… | |
秋 | どうしたの、夏美、 | |
夏美 | な〜んか、体が重いの〜 | |
冬樹 | 食べすぎじゃない? | |
幽霊少女 | … | 背後に浮かび上がる幽霊少女。顔に怪しい影が浮かぶ。 |
桃華 |
(この家族に飲まれちゃだめ…、
こうなったら、あの作戦を実行に移すしかないわ) あの〜、皆さん。私から提案が… |
|
ケロロ | げ〜ろ〜!! | |
冬樹 | どうしたの?軍曹 | |
ケロロ |
無い、無い、無いであります! 我輩が楽しみにしていたショートケーキがっ! |
「消滅」の文字が点滅 |
幽霊少女 | んっふふふふふふ… | 幽霊の口元にクリームが…っていうか、幽霊はケーキを食うのか…? |
ケロロ | ははぁ〜タママのしわざでありますな? | 無視された幽霊少女が思わず「えっ」と言うが、彼女に誰も気づかない。 |
タママ |
ん?やだなぁ軍曹さん。僕がそんなこと〜、うぁ? 僕のショートケーキも無くなってるですぅ! |
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幽霊少女 | んっふ、ふふふふふ… | 幽霊の口元のクリームが増えている。 |
タママ |
… 軍曹さん、まさか… |
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ケロロ | わ、我輩を疑うでありますか? | |
冬樹 | あれぇ、 | |
ケロロ、タママ | うわっ | |
冬樹 |
僕のも無い…、さっきまでここに有ったのに… あれっ、皆のぶんも無くなってる〜 |
|
幽霊少女 | え〜っふ、えっふ… | 食いすぎで、いっぱいいっぱいの幽霊少女 |
ケロロ | えっ、何故我輩を見るのでありますか… | |
桃華 |
(あっ、そうか、すでに作戦は始まっているのね? ポール、グッジョブ) |
桃華に擦り寄る幽霊、…気づかれない |
ポール | ん〜ふ〜ふ〜ふ〜、ふふふふ〜 | ポール、皿を拭いている。 |
桃華 | これは、幽霊の仕業です。 | 顔の下から懐中電灯を当てて、古典的なヤツだ。 |
幽霊少女 | あぁ! | 「幽霊」という単語に反応する幽霊 |
全員 | …えぇ? | |
桃華 | そして、 | |
幽霊少女 | うらめし〜(笑顔) | 出番とばかり近づいた幽霊、やっぱり無視される |
桃華 | やっぱ幽霊と来れば肝試しっすよ〜っとあれ、こんなところに偶然にもクジが〜 これでペアを決めましょ、もちろん二人ず〜つ!はい! | |
冬樹 | …っう、そうだね、確かに面白そうだね。うっ | |
桃華 |
13番です〜、ちなみにわたしも、13番です〜!! 頑張りましょうね〜! |
もちろん、桃華のクジなんてイカサマだ(笑) |
冬樹 | うっ、う〜ん、そうだね… | |
ポール | … | 森の奥に消えていくポール |
ギロロ | … | ポールの動向を注視するギロロ |
幽霊少女 | しくしく… | 結局誰にも気づいてもらえなかったので、隅でイジイジする幽霊であった。 |
桃華 | コースは、島の中央までの往復です。折り返し地点にこれと同じ目印が置いてありますので、 取ってきてくださいね! |
「目印」は、「ケロロ軍曹の携帯ストラップ、蓄光プラスチックバージョン」
である。ちょっと欲しいかも。 スタート地点には「START (NPG西澤ピーチグループ)」と書いた横断幕。 横断幕にはムンクの「叫び」のイラスト入りだ。 |
冬樹 | へ〜、準備がいいねぇ、 | |
桃華 | (そりゃ〜もぅ、練りに練った作戦ですから) | |
秋 | じゃあ一番手、行ってきま〜す | |
ケロロ |
いってらっしゃいであります しかし、皆のケーキを奪うとはケシカラン幽霊であります。 |
|
タママ | 捕まえてとっちめるですぅ | |
ケロロ | 二番手、行ってくるであります | |
タママ | エイ、エイ、オ〜!ですぅ | |
桃華 |
(うまくいってる。これで冬樹くんと二人っきり…。
後は頃合を見てポールが襲いかかり、 「きゃ〜ん冬樹くん怖〜い」 「大丈夫だよ、西澤さん」 そしてあわよくば…ふぁ、ふぁ〜すときっす!!) にゅひゅひゅひゅひゅ、 にゅひゅひゅひゅひゅ…(じゅるる) |
桃華の脳内予想。 脅かし役ポールの仮装は映画「13日の金曜日」から。 「密着」の文字 「親密度UP」の文字 「急接近」の文字 そしてヨダレ(^^; |
冬樹 | あぁ? | |
ナレーター | すでにファーストキスは、終わってる。 | |
桃華 | そろそろ出発しましょうか? | |
冬樹 | あっ、うん。 |
ポール | んっ!! |
ポールの腕時計に仕込んだ「トレーサー」が桃華たちの出発に反応する。 ポールは面をかぶる。 チェーンソーを構えポール、ギロロの気配を察知すると 額に「ニュータイプの光」が走り、樹上に飛び上がる。 |
ギロロ | あぁ? | ギロロはポールの背後から接近していた |
ポール | 今はお前と遊んでいる暇は無い!! | 森の中に逃げ去る |
ギロロ | 待てい! |
秋 | 夏美〜少しは気分良くなった? | |
夏美 |
う〜ん、まあね〜 うあっっ、また来た!来た、来た〜!な〜んなのよ、も〜 |
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幽霊少女 | う〜ら〜め〜し〜、 | 夏美は今回のメンバー中唯一霊感があるので、幽霊少女には好かれているようだ。 夏美にとっては迷惑なことだが。 |
ポール | あっ、スイッチ入っちゃった… | チェーンソーがうなりをあげる |
秋、夏美 | あ゛〜!!! | びっくりして当然。 |
幽霊少女 | まって〜! |
ポールvsギロロ | うっ、はっ |
「爆発」…夏美の危機と見て、ギロロがバズーカを発砲した。「爆発」「爆発」 「爆発」…チェーンソーで枝をなぎ払いつつ逃げるポール。「爆発」「爆発」 |
ギロロ |
あの目は、獲物を狩る獣の目。 何が貴様を、そこまで駆り立てる… |
「爆発」…ポールの面にかすり、面が飛ぶ |
ポール |
は、うっ お嬢様のためならこのポール、命をも捨てる覚悟! |
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ギロロ | 俺にも、命をなげうってでも、守るべきものがある。 | |
ポール | ふんっっ | |
ギロロ | 貴様も… | 背景に「夏美」 |
ポール | お前も… | 背景に「桃華」 |
ポール&ギロロ |
似たもの同士かっ! 似たもの同士かっ! |
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ポール&ギロロ | ×××× |
遠くで「爆発」「爆発」「爆発」「爆発」 …やしの木が切り倒されていく |
秋、夏美 | きゃ〜 | |
ケロロ | ママどの、夏美どの…、いかがなさっ | |
秋、夏美 | きゃ〜、きゃ〜きゃ〜きゃ〜〜 | 絶叫しつつ、風のように走り去る二人 |
ケロロ | …ぅお? | |
秋、夏美 | きゃ〜、きゃ〜きゃ〜きゃ〜〜、……… | 遥か彼方に遠ざかる悲鳴 |
ケロロ |
げ〜ろげろげろげろげろ。 やはり軟弱なり、ペコポン人め! タママ!今こそ我々の肝っ玉を見せ付けてやるであります! げろげろげろげろ… |
背後に「幽霊少女」登場 |
タママ | 軍曹さ〜ん、 | |
ケロロ | あ〜? | |
タママ | さっきは疑ったりしてごめんなさいですぅ、 | |
ケロロ |
我輩こそ、大人気なかったであります。 あの星を見るであります。 |
|
幽霊少女 | あぁ〜… | |
タママ | 綺麗ですぅ〜 | |
ケロロ | 故郷を遠く離れ、頼るものは我ら仲間だけ。それが仲良くやっていかなくて、 どうするでありますか。 | |
タママ | 仲間…、故郷…、帰りたいですぅ… | |
幽霊少女 | じ〜ん | 遠くで星が「キ〜ン」と輝いたかと思ったら、ポールのマスクが飛んできて、 幽霊少女の顔にへばりつく |
ケロロ | げろっ、目印めっけ! | |
タママ | あ〜、ほんとですぅ!ここが折り返し地点だったんですねぇ | |
ケロロ | じゃあ、さっさと帰るとするでありますか! | |
タママ | ですぅ〜 | |
幽霊少女 | あわわわわわわわ…、ど、どっち〜! |
冬樹 | 静かだね〜、本当に幽霊が出てきてもおかしくないや。 | |
桃華 | (そろそろポールが脅かしに来る頃ね) | |
冬樹 | ん、あれは… | |
桃華 | 「うそ〜、ゆうれ〜」 | |
冬樹 | ぃや、ゾンビか〜? | |
桃華 | 「きゃ〜、ふゆきくん、こわい〜」 |
桃華棒読み(筋書き通りということか)。 冬樹の腕にしがみつく。 |
冬樹 | 大丈夫だよ、西澤さん。 | |
桃華 |
(やった〜、冬樹くんがこんなに近くに感じられる。このまま時が止まってしまえばいいのに。) ここに居るのは、冬樹くんと、私… |
|
冬樹 | あと、ゾンビ! |
「不思議 発見」の書き文字(同名TV番組からのパロ?) ところで、「マスクをかぶった幽霊少女」は、どう見ても「ゾンビ」には見えないと思うが 如何なものか? ゾンビはノロノロと歩いてくるが、日本の幽霊にはそもそも足が無い。 因みに、日本の幽霊に足が無いのは、江戸時代の浮世絵(円山応挙)で流行ったため。 |
桃華(裏) |
なに〜!って、 いつまで居るんだよ、おら〜! |
マスクをかぶった幽霊少女の胸倉をつかむ桃華(裏) |
桃華 | ポール? | 森の向こうに、戦うポールとギロロ。うなるチェーンソーと打ち合う金属音 |
冬樹 | ギロロ? | ギロロはバズーカの弾を打ちつくし、バズーカ本体でチェーンソーを受け流している |
桃華(裏) | 誰? | 桃華、マスクを剥ぎ取る |
幽霊少女 | すみません、とれなくて困ってたんです…、助かりました〜 | |
冬樹 | き、きみ〜、確か、うちにいた幽霊… | |
幽霊少女 | 幽霊が人に助けられるなんて…はずかしぃ〜、消えてしまいたい… | 消える。 |
冬樹 |
うあぁ〜 西澤さん! |
卒倒する桃華 |
ポール | 桃華様!! |
ケロロ | 楽しかったであります! | 帰途に着くヘリコプター |
タママ | ですぅ! | ヘリの胴体に例の人型のシミ。幽霊少女も帰宅である。 |
冬樹 | ありがとう西澤さん。僕も楽しかったよ〜 | |
桃華 | 最後はちょっと怖かったですけど… | |
秋 | あたしたちも楽しかったわ〜 | |
夏美 | うんうん、肩は重いけど… | |
ギロロ | ん、ふふっ | 傷だらけのバズーカを磨きながら、満足げなギロロ |
ポール | うう〜ん。 | 頭に包帯を巻いているが、満足げなポール |
桃華 |
うふっ、良かったですわ、皆さんに喜んでいただけて。 買った甲斐がありましたわ。 |
|
秋 | ええ? | |
冬樹 | 買ったって? | |
夏美 | 何を? | |
桃華 | あの島です。ホテルも建ててもらいました。うふふっ | |
全員 | … | 「ブルジョワ発見!」の書き文字 |
ナレーター |
桃華の「冬樹くんと急接近、二人だけのときめきツアー大作戦」
ちょっぴり成功! 経費総額「50億円!!」なり。 |
波打ち際にジェイソン・マスク |
冬樹 | あっ、ああ… | TVのニュースにクレーンで引き上げられる「宇宙ダコ」が写る。死んでる。 |
TVアナ | 南海沖で発見された謎の生物の死体は依然実態のわからないまま、専門家たちの間で 議論を呼んでおります。 | |
ケロロ | おっ、見事に剥けたであります。 | 日焼けした顔の皮がツルンと一枚でむけてツヤツヤのケロロ |
次回予告 |
モア |
モアです。いちおう登場は来週なんですけど、っていうか「時期尚早」? ある星では「子供の日」に自宅の池に「宇宙コイ」を放流するんですって。 子供たちはコイと戦うんですけど、逆に食べられて…、あっ、 しゃべり過ぎ、っていうか「時間超過」? |
ケロロ |
というわけで次回は モア 初めての地球破壊 であります と タママvsモア 結果はタママの負け であります の二本立てっすよ、げっげろ〜 |
■ゲストキャラの声優解説
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文:唐澤 清彦 | コマ送り!ケロロ軍曹@からから亭 |