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- つぶやきは心
- とりあえずシロー君
- テロリズム(1997/11/18)
- 珊瑚礁と地球温暖化(1997/12/3)
- 危ない大きな心臓(1997/12/20)
- クローン赤ちゃん(1998/01/12)
- 喧嘩の華(1998/07/26)
- つぶやきは心
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一説によると、心の中というのは小さな心が集まってできた社会らしい。
それで現実の社会と同様に、いつも理不尽さと矛盾に満ちている。
だから、つぶやきの多くは不平や不満や悪口かもしれないが、たまには感謝なども混じってたりする。
いずれにしれも、そこには大きな声では言えないような真実
が隠されている。
心はいつも何かを評価しようとしている。
正しいか間違っているか、善か悪か、白か黒かなど。しかし、そこに絶対的な尺度なんて有りはしない。
そして、内なる闘いで負けてしまった小さな心は「つぶやき」として、ときにこぼれ出るのかもしれない。
だから、それを無視し続けていると、やがて大変なことになってしまうかもしれない。
そこでとりあえず、つぶやきの数々を並べてみることにしよう。そこから何かが見えるかもしれない。
良いことや悪いことやどちらでもないことが。
- とりあえずシロー君
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つぶやきシローは人気者になった。文字どおり、彼は「つぶやき」を売り物とするお笑い芸人である。
彼のつぶやきは独特の味わいがあっておもしろい。
取り上げる題材は日常ありふれたちょっとした不平、不満がほとんど。
誰もが感じているが、恐らくつぶやきとしてすら表現されないような些細な事ばかり。
それをただつなぎあわせただけのシンプルな構成がなんとも言えない。
思えば、僕らはなんと多くの小さな不満を抱えつつ毎日暮らしていることだろう。
でもまあ、それも平和の証ということかもね。うむ、よしとしよう。
どうか人に優しいお笑いを続けてください。
- テロリズム(1997/11/18)
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昨日、エジプトでテロがあった。外国人観光客をねらったものだったらしい。こうしたニュースを
聞くと、いつも考えてしまう。なぜ、人は傷付けあわなければならないのか?理由はどうあれ、
それが悲劇であることに違いない。そこに救いはない。ただ悲しみと怒りと憎しみが残る。
そして、やがて新たな悲劇の始まりとなるのだろう。その背景に潜む陰について、もっと
理解し、知らなければならないのかもしれない。それを許すことはできない。
しかし、ただ排除するだけでは、きっと何の解決にもならないだろう。
- 珊瑚礁と地球温暖化(1997/12/3)
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京都で地球温暖化防止の国際会議が開かれている。CO2(二酸化炭素)ガスを削減するため
の会議だ。CO2ガスは太陽光線を透過し、地表からの熱を宇宙空間に逃がさないために温室効果
を生む。その結果、気温上昇が引き起こされる。地球の兄弟星である金星は、太陽に近いこともあるが、
CO2ガスの温室効果のために地表の気温が500度にも達するという。とても生物はすめない。
原始の地球では金星同様、大気中に大量のCO2ガスがあった。しかし、現在の地球の大気中には
CO2はわずかしかない。実はこれには珊瑚が大きく貢献しているらしい。珊瑚の骨格は
CaCO3(炭酸カルシウム)で出来ている。これはもちろん固体なので、大気中のCO2
を何千倍にも圧縮できる。太古の海で何億年もかけて珊瑚がCO2を珊瑚礁として固定したおかげで、
今のこの地球の気候があるという。大量のCO2を出し、珊瑚礁を破壊するということが何を
意味するのかを、少しは考えた方がいいかもしれない。
いつも存在するものを失うことはとてもつらいものだということを
忘れてはならない。
- 危ない大きな心臓(1997/12/20)
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近頃、忘年会のシーズンで、いろいろな話を聞く機会が多い。そんな中で、一つ恐い話を聞いた。
激しいスポーツをする人は心臓が大きくなる。心臓の筋肉も一緒に鍛えられるからだ。
その結果、心臓の力は強くなり、激しい運動にも耐えられるようになる。それは一見健康そのもので、
何の問題もないように見える。しかし、実はそうでもないらしい。
心臓が強くなると、一回の鼓動で送り出す血液の量が増える。従って、安静時の脈拍は少なくなる。
特に眠っている間は、心臓の動きが非常に遅くなり、ついには止まってしまうことがあるという。
それは健康な人の突然死の一因となっているらしい。
そのような人は急にスポーツをやめてはいけない。年をとってやめるときも、徐々に運動量を減らさ
なければならない。
健康過ぎることも、あまり健康でないのかも。
- クローン赤ちゃん(1998/01/11)
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アメリカである医者がクローン赤ちゃんを作ろうとしている。子供ができない人のためにという
ことらしい。クローン赤ちゃんとは親の遺伝子を100%そっくり受け継いだ赤ちゃんだ。
これは何を意味するのだろうか?少し考えてみた。
動物、植物を問わず多くの生物は有性生殖する。これによっていつも遺伝子は混ぜ合わされる。
遺伝子を混ぜ合わせることには危険が伴う。それにも関わらず、多くの生物はそうやって子孫を
残す。これは何故だろう?実はこれはウィルスなどの病原菌に対する防衛手段であるらしい。
ウィルスなどは進化が非常に速く、次々と新しく強力なものが生まれる。そこでこれらによって
種が絶滅しないように、遺伝的な多様性を作り出すことで対抗しているという。
人間の体はもともと一個の受精卵から分化してできている。これは細胞レベルではクローンである
ことを意味する。しかし、これはたかだか一世代だけで終わる。これが世代を越えてしまったら
どうだろう。同じ遺伝子を持ったその子孫はある日突然不幸にならないだろうか?
人間は誰でも等しく不完全である。
それだからこそ、次の世代に希望を見出すのかもしれない。
子供を持つことができない「親」がいる一方で、親を持てない「子供」がいる。
真実の愛こそがクローン技術よりもむしろ希望の光だと思う。
- 喧嘩の華(1998/07/26)
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本当に久しぶりに書くことにします。
夏は暑い。暑いと誰でもイライラします。そこで今回は喧嘩の話です。
先週の木曜日のことです。翌日出張だった僕は準備のため、最終電車で帰ることになりました。
それは折り返しの電車だったのですが、酔っ払いのおじさんが眠りこけていました。
50歳代に見えました。車掌がつついても起きようとはしませんでした。しばらくして、
電車は出発しました。2、3駅先で別のおじさんが乗ってきました。30歳代半ばくらいの
人でした。その人も酔っていたのかもしれませんが、何を思ったのかその眠っている人を
起こし始めました。座席は他にも空いていたので、僕は知り合いなのかと思っていました。
しかし、2、3分してとうとう眠れる獅子が起きてしまいました。既に怒っています。
その人は「酔っ払いと思って馬鹿にするな!」と叫んでつかみかかりました。
とうとう車内で殴り合いが始まってしまいました。次の駅についてドアが開いたとき
二人はもつれながら一度外に出て行きました。そこには駅員がいたのですが、なぜか二人を
また車内に押し込んでしまいました。二人はますますエキサイトしています。
50歳くらいの人が口を切って血を流し始めました。疲れているせいか誰も止めようとしない
ので、しかたなく止めに入りました。しばらくネクタイを引っ張り合ったり
してましたが、5、6人駅員が乗り込んできて二人を連れ出してやっと最終ラウンドが
終わりました。 きっと警察に連れて行かれるのでしょう。「訴えてやる!」と息巻いて
いましたが、きっと翌日になって冷静になると情けなくなったりするんだろうなと
思ってしまいました。
それにしても日本が一応、銃社会でなくてよかった。
喧嘩の華が咲くのもまた平和の証かも…。
E-mail:
JuN Kawai <jun1967@pis.bekkoame.ne.jp>