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連合通信98.4.4職場レポートより |
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| こんな場所に立てるようになって、本当によかった」航空労組連絡会が主催したシンポジューム「契約制スチュワーデス3年後の検証」(98年3月26日)に発言者として前列に並んだF.Mさん(24歳)はこう喜びを語った。3年間の契約社員の期間を経てこの3月、正社員として日本エアーシステム(JAS)に採用されたばかりだった。 契約制の問題では二年前にも航空労組連絡会主催でシンポジュームが行われ、当の契約制スチュワーデスたちは別室からマイクを通じて、賃金差別などの不合理を訴えた。声だけでしか参加出来なかったのは、名前も顔も明かせない事情があったからだ。労組の集会で不満をいっていたなどと会社側に知られれば、契約を切られ、あこがれの正社員への道は絶たれてしまう。 JAS労組や日本航空客室乗務員組合などは、航空各社が契約制スチュワーデス導入を決めた当初からこれに反対、導入後もすみやかに正社員にすることを要求し、運動を続けてきた。その中で契約期間(1年契約で2回更新の3年間)終了後、正社員として採用する約束をかちとった。 そしてこの春、JASでは契約社員一期生のFさんら34名がはれて正社員に。「3年後の夢」はかなった。もう名前も顔も隠す必要はない。公の場で堂々と発言できるようになった。 だが正社員になった今でも、どこかすっきりしない気持ちがある。 正社員との間にある待遇格差に幻滅し、この3月までに同期70名のうち36名が辞めていた。契約社員の賃金は正社員の6割程度、休日やタクシー送迎などでも差別されてきた。それで仕事の内容は正社員と同じ。正社員採用では契約制時代の経験は考慮されず、待遇は短大新卒の扱いにされてしまったのだ。 契約3年目の昨年、会社はパーサーになるための座学(研修)を契約社員に受けさせることを提案した。契約ではアシスタントパーサーの仕事までのはずだった。労働条件はそのままに正社員並みの責任を求められたのである。 契約社員の間では不満が強まり、座学拒否闘争へと発展した。座学対象社員と管理職との間で、「団体交渉」を持ち、座学を二回延期させる成果もかちとった。最後は受けることになったが「受けるからには早く正社員にせよ」との声明を会社に付きつけた。 座学拒否闘争を闘ったI.Tさん(22歳)は「一年めは”休んだだけで辞めさせられる”などのうわさが飛び交い、いつも不安でした。座学を拒否した時、不安より、”早く正社員になりたい”という気持ちが強かった。労働組合に守られている安心感があったから闘えた」と振り返る。 JAS労組では入社当初から契約社員に組合加入を呼びかけ、全員の加入の意思が確認された95年9月会社に通告している。 この春、正社員となって初めて春闘を迎えた。3月27日会社が出した回答は「ベアゼロ・定昇なし」加えてこの7月から年間で数十万もの賃金切り下げとなる「新人事賃金制度」も提案した。 「正社員をめざしがんばってきたのに、なったとたんに賃金が切り下がってしまうなんて」とFさんは春闘にも熱が入ってきた。 「自分の仕事だけでなく、他の労働者のことを考えて運動している組合の執行委員がかっこよく見えた」とIさん。二人は今契約社員を経験した初めてのJAS労組執行委員として春闘を闘っている。 |
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