ここはソウル南西部の衿川区禿山洞という場所で、地下鉄1号線・国鉄の「禿山」駅から約1キロ弱、地下鉄2号線「九老工団」駅からは約2キロ程の、ホテル・ノボテル・アンバサダー・トクサン近くの交差点を曲がって行くとある食肉市場の牛市場です。

この通りには屠殺場の入口があり、屠殺場の入口周辺の道路の両側には牛市場という食肉の卸店が沢山集まっているのです。
各食肉卸店には牛の肉の塊やブロックが並べられて売っていて、肉の色を良く見せるためか赤い照明が当てられています。


昔は東大門区の馬場洞に屠殺場や食肉市場があったので、馬場洞の焼肉屋街をHPで1996年から紹介しているのですが、馬場洞の土地開発が進んできたので屠殺場がこの禿山洞へ移転したのです。
なお、屠殺場は馬場洞から禿山洞へ移転したのですが、食肉市場や焼肉屋街はそのまま馬場洞に残って今も営業しています。

牛市場のある通りから横道を入って奥の方の横に入った場所には、8軒ぐらいの焼肉店がコの字形に並んでいる焼肉屋街があります。
ここはホテル・ノボテル・アンバサダー・トクサンからとても近いので、このホテルに泊まっている日本人客も時々食べに訪れるそうです。
この8軒前後程ある焼肉店の中から「ケッマウル」というお店に入ってみました。


この焼肉屋街のお店では普通の焼肉店のようなカルビやロース、プルコギなどの一般的な焼肉はメニューには無くて、屠殺場や食肉卸店の近くという場所柄を生かした、他では食べられないような牛の特殊な部位を使った焼肉店で、牛の脳みそや睾丸などもメニューになるそうです。

一緒に行った崔さんはここからタクシーで5分くらいの新大方という所に住んでいるので、ここに屠殺場や牛市場があるのは知っていたのですが、この焼肉屋街の事は全然知らなかったそうで、日本から遊びに行った私が地元の友人を案内しました。

肉を焼くのは周りが窪んだ金属で真ん中が石の板になっている石板でした。


左はサービスで出てきた盛り合わせのお皿で、センマイとレバ刺し、それに骨髄を固めた物でした。
日本だとレバ刺しは醤油とニンニクのタレで食べるのですが、やはり韓国では醤油とニンニクのタレは出てこなくて胡麻油と塩のタレでした。

焼いた肉を包むサンチュやエゴマの葉、それに付けるニンニクや青唐辛子のスライス、味噌などはもちろんですが、他には韓国式冷奴、ウズラの茹で卵、キムチ、水キムチ、大根の酢の物、野菜の千切りのサラダ、などもサービスで出てきました。


これはアムソハンマリという肉の盛り合わせで、一皿が4万Wでした。
アムソハンマリとは「牛一頭丸ごと」という意味で、本来は沢山の種類の牛肉の盛り合わせの事なのですが、このお店のは牛の助骨の間の肉の薄切りのチャドルペギ、牛の腸のコプチャン、それにトシサルという肉の3種類だけの盛り合わせでした。
このトシサルという肉は牛の腰の内側の内臓に近いところの肉だそうです。
中でもチャドルペギは韓国でとても人気のある焼肉で、最近ではこのチャドルペギが食べられる焼肉店がソウルでもかなり多くなりました。
チャドルペギはポン酢風のタレで食べると美味しいのですが、そのとき肉の中に野菜を巻いて食べるとさらに美味しいですよ。

この肉に味付はしてないのでタレにつけて食べます。
胡麻油と塩のタレとポン酢系の茶色いタレの2種類のタレが出てきたのですが、私には胡麻油と塩のタレよりもポン酢系の茶色いタレの方がサッパリと食べられて美味しかったですね。

左下のスタートボタンを押すとプラグインのフラッシュプレイヤーで「禿山洞焼肉屋街」のムービーをご覧になれます。

右のRealPeayerのロゴをクリックするとプラグインのリアルプレイヤー、Media Playerのロゴをクリックするとウインドウズ標準ののメディアプレイヤーが起動して「禿山洞焼肉屋街」のムービーをご覧になれます。






地下鉄1号線が乗り入れている国鉄「禿山」駅からは約6〜700mぐらいで、東側の1番出口を出て通りを真っ直ぐに行き、ホテルアンバサダー禿山がある大きな交差点の手前の左の横道を行くと、奥の右側へ入った所に焼肉屋街があります。

地下鉄2号線「九老工団」駅からは約2キロぐらいの距離があります。
「九老工団」駅から大通りを南に真っ直ぐ行くとホテル・ノボテル・アンバサダー・トクサンがあり、このすぐ近くの交差点をホテルの場所とは反対側の方向に曲がって行き、右側にある最初の横道を曲がって行くと、右側にコの字形に並んでいる焼肉屋街があります。

地下鉄1号線と2号線は共に乗り換え無しで「禿山」駅と「九老工団」駅まで行けますが、地下鉄1号線には仁川行きと水原行きの2種類があり、途中の「 九老」駅で仁川行きと水原行きに別れるので、「禿山」駅に行く為には必ず水原行きの方に乗って下さい。
地下鉄1号線の場合は「市庁」駅から「禿山」駅まで40〜45分ぐらいです。

注意・2003年4月30日から地下鉄1号線が「水原」の先の「餅店」(ピョンジョム)駅まで延長されたので、1号線の水原方面行きは終着駅が水原から餅店に変わりました。
それに伴い、地下鉄の行き先表示も水原から餅店に変更されています。

「ケッマウル」
衿川区禿山 1洞 292−11
TEL 803-8857

アムソハンマリ 4万W、
チャドルペギ 1万W、
トッシサル 1万W、
チュムロク 1万W、
その他いろいろ有り。






 2002年 4月 30日 tusday