海産物料理店「釜山さしみ」は明洞の、ミドパ百貨店前の交差点からロイヤルホテルへと伸びる、 明洞キルという大通りの一本裏にある、 通称テポチプ通り(食堂横丁)とよばれる細い路地にあります。
食堂横丁と呼ばれるくらいですから、この路地には水槽や食品サンプルを並べた、 海産物料理のお店が何軒も並んでいて、その真ん中あたりにこのお店があります。
目印は店先に“釜山さしみ”と日本語で書かれた看板が出ているのでわかると思います。


これはコッケタンというワタリガニの鍋です。
ワタリガニの他にエビ、アサリ、ホヤの子供、 豆もやし、春菊、などが入っています。
コッケタンは私の大好きな鍋で具のワタリガニも美味しいのですが、スープが何ともいえず美味しいので、 食べ終わった後にご飯を入れて、ビビンパプを作って食べると美味しさを二度楽しめます。
ワタリガニは日本よりも韓国のほうが美味しく、一年中獲れるので何時行っても食べられます。


この鍋は名前はわからないのですが、お店の入口横にサンプルがあります。
一番上の白いのがアシナガダコで、 ほかに巨大な朝鮮ハマグリ、アサリ、ツブ貝、カラス貝、ワタリガニ、エビ、などの魚貝類と、 豆腐や春菊などの野菜が入っている、とても具沢山な美味しい海鮮鍋です。
具が煮えるとお店の人が調理バサミで、魚介類を食べ易いように切り分けてくれます。


左の鍋は豚肉とキムチなどが入っている日本でもお馴染みのキムチチゲです。
右の焼魚はイシモチの干物のクルビの焼魚です。
焼魚といっても普通に網で焼くのではなく、 フライパンで多めの油で焼いたものです。
皮はパリッと香ばしく、身には丁度よい塩味が付いていて、 何とも言えない美味しさです。
私はこれが大好きで、 ソウルに行くと必ず10匹、20匹とお土産に買ってきます。
酒の肴にはピッタリですし、 ご飯のおかずにもちょうど良いので、まだ食べたことが無い方は是非試してみて下さい。


これはプデ(部隊)チゲという鍋です。
ソーセージ、ランチョンミート(又はハム)、トック(お餅)、 インスタントラーメン、野菜、などが入っていて、塩、コショウ、化学調味料、コチュジャン(唐辛子味噌)、 唐辛子粉、などで味付けしてあります。
見た目と材料ではとても安っぽく見えますが、 ソーセージなどの甘みと唐辛子の辛さが何ともいえず、 食べてるうちにやみつきになる美味しさです。
部隊(プデ)チゲという名前の由来は、 終戦後に在韓米軍部隊放出品のソーセージやランチョンミート、 ハムなどを使って考案されたからだそうです。
ちなみに最初に部隊チゲをはじめたのは、 明洞の中国大使館近くの細い路地を入った食堂街にある、“元祖・明洞チゲ”というお店だそうです。

釜山さしみのパート2へと続きます。

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ネクスト


作成日時: 1996年 8月 18日 sanday