この京東(キョンドン)市場は地下鉄1号線の、東大門駅から二つ先の祭基(チェギ)駅の近くにあります。
ここは漢方薬専門の市場で、霊芝、桂皮、鹿の角、高麗人参、 など実に様々な漢方薬が売っていて、 日本よりもはるかに安く買う事ができます。
又、大通りを挟んだ隣には300軒以上の漢方医院があり、 客の症状に合わせて漢方薬を調合し、煎じてからレトルトパックにしてくれます。
市場には人参エキス、人参茶、人参粉末、生人参、などの高麗人参製品もいろいろ売っていて、 免税店や土産物屋よりも安く買えます。
漢方医院が並んでいる近くに、栗、ナツメ、松の実、 胡麻、唐辛子、にんにく、などの薬味類の市場があり、松茸の季節になると沢山並べて売ってます。
松茸は南大門市場でも売っていますが、日本人観光客相手の店がほとんどなので、 韓国の人が松茸を買う時は京東市場に行くそうです。
‘良い松茸を買うには朝早く行った方がいいよ’ と韓国の人が教えてくれました。
朝早いうちは新鮮な松茸の中から選べますが、 遅くなると鮮度も落ちるし売れ残りが多くなるからだそうです。


そうゆう訳で朝4時すぎに起きてタクシーで京東市場へ向かい、着いたのは4時30分過ぎでした。
外は夜明け前でまだ真っ暗ですが、市場は営業していて眩しいほどの灯りが点いてます。
価格は南大門市場より特に安いという訳ではありませんが、店によって言い値が違うので、 何軒も廻って安そうなお店を見つけて、さらに値段交渉して値切って買うといいと思います。
韓国の人は日本人ほどは松茸を食べませんが、旧盆が近くなると御先祖のお供えに使うのか、 韓国の人もかなり買いに来るので値段がずいぶん高くなります。


松茸を買ったついでに朝食を食べようと思って探してみると、 市場のすぐ近くに営業している食堂があったので入ってみました。
これは解腸汁(ヘジャンクク)という料理です。
煮込んだ内臓や、牛の血を固めたもの、 豆もやしなどの野菜が入っているスープで、ご飯も一緒に入ってます。
解腸汁という名が付くくらいですから、韓国では疲労回復、二日酔解消に効く料理といわれています。


こちらは雪濃湯(ソルロンタン)です。牛の骨や内臓を長時間煮出して作った白濁したスープに、 ご飯、麺、牛胸肉のスライス、刻みネギが入っています。
前に他のお店で食べたときは麺ではなく、 はるさめが入っていたし、ご飯も中に入れないで別に出てきたので、 お店によっては若干の違いがあるかもしれません。
これにはまったく味付けしていないので、自分で塩や薬味を入れて好みの味にして食べます。
よくだしのでたスープがあっさりしていてとても美味く、 辛い韓国料理で疲れた胃にはやさしい料理です。

左下のスタートボタンを押すとプラグインのフラッシュプレイヤーで「京東市場」のムービーをご覧になれます。

右のRealPeayerのロゴをクリックするとプラグインのリアルプレイヤー、Media Playerのロゴをクリックするとウインドウズ標準ののメディアプレイヤーが起動して「京東市場」のムービーをご覧になれます。




地下鉄1号線・57番の祭基駅を出ると旺山路という東大門から清

地下鉄1号線「祭基洞」駅の2番出口を出ると、左側のミドパ(美都波)デパートのすぐ先の所に京東市場があります。

京東市場の営業時間は基本的には午前7時〜午後7時ですが、私が午前4時30分に行った時には営業しているお店がけっこうあったので、お店によっては深夜や早朝でも営業するのかもしれません。

休業日は第1、3日曜日となっていますが、
たぶん年2回、旧正月と旧盆も休業ではないかと思います。

涼里へ延びる大通りがあり、 駅の近くの通り沿いに京東市場が有ります。

バック


作成日時: 1996年 8月 30日 Friday