このお店はソウル中心部の地下鉄5号線「光化門」駅近くの教保文庫ビル横の道から、細い路地を入って行ったところにある韓国料理店「李朝」です。
お店は外観や内装が昔の韓国家屋風で民族的な雰囲気のあるインテリアになっています。

この「李朝」では一応はメインメニューとして各種の焼肉が食べられる焼肉店なのですが、薬水石鍋定食(ヤクストルソッジョンシク)という薬水を使って石鍋で炊いたご飯に、韓定食のように20種類以上の料理が付いた定食が地元の韓国人にとても人気があるのです。



薬水石鍋定食(ヤクストルソッジョンシク)にはお昼だけ注文可能な8000Wのランチコースと、お昼と夕方の両方で注文可能な1万Wと万5000Wの3つのコースがあります。
私はお昼時にお店へ食べに行ったのですが、 メニューが出てこないで注文を訊かれたので、ヤクストルソッパフと注文したら1万Wのコースが出てきました。
おそらく、お昼時に食べに来るお客のほとんが1万Wのコースを注文するので、私の場合にもこの1万Wのコースを当然のように出されたのだと思います。

このお店では日本語が通じないですし、多分日本語のメニューも無いかと思いますが、お昼時にはすぐに満席になるようなソウルでもかなり人気のあるお店になっています。



薬水石鍋定食の1万Wのコースではメインの石鍋ご飯の他に、オカズとしての料理がが22種類も出てきました。

豆モヤシのナムル、青菜のナムル、ゼンマイのナムル、キノコの和え物、白菜キムチ、トトリムクッ(ドングリの寒天)、生牡蠣、白身魚と韓国カボチャの2種類のジョン、茹でたイカ、クルビクイ(イシモチの干物の焼魚)、チャプチェ(春雨と野菜の炒め物)、煮魚、プルコギ(焼肉)、薩摩揚げの煮物、小魚の佃煮、ポテトサラダ、蒸し卵料理、テンジャンチゲ(韓国味噌鍋)などです。


右の写真がこのお店で大人気の薬水石鍋のご飯です。
赤飯のように少し色の着いたご飯には栗やナツメなどが入っていました。
日本人の私には店員が石鍋から小皿にご飯をよそってくれ、オコゲを残した石鍋にお湯を注いでくれました。
オコゲにお湯を入れた物をヌルンジというのですが、韓国ではこのヌルンジはとてもポピュラーな食べ物です。
韓国では辛い料理が多いので、このようなサッパリとしたヌルンジが好まれると思うのですが、私にはアッサリしすぎて味気ないように感じるので、やはり日本人にはお茶漬けの方が合っているかと思います。(私の個人的な意見です。)

この薬水石鍋定食は石鍋ご飯に22種類の料理が付き、最後にはデザートの梨も出てきたので、料理の内容とボリュームを考えれば1万Wという値段はかなりお得でお薦めだと思います。
昼食時は満席になるほどとても混むお店なので、 昼食の場合には昼時を外した開店直後の午前11時過ぎか午後1時過ぎに行かれたほうが無難かと思います。
また、私は午前11時30分に1人で食べに行ったのですが、まだお店が混む前だったせいか1人での食事でも断られなかったので、1人で行かれる方も昼食時を外せば大丈夫かと思います。

 





場所は東和免税店がある鍾路の大きな交差点の角の教保文庫ビルの横の道から、右側の漢字で書かれた「李朝」の看板が出ている細い路地を入って行くと途中の右側に「李朝」があります。

「李朝」 鍾路区清津洞267 TEL 732-9599 
営業時間 11:00〜22:00 定休日 日曜・公休日

メニュー
薬水石鍋定食(ヤクストルソッジョンシク) 3種類
お昼だけ可能 8000W、お昼・夕方 1万W、 お昼・夕方 1万5000W、

ワインサムギョプサル(ワイン豚三枚肉) 8000W
盛り合わせ肉 9500W
チャドルぺギ(牛の助間肉) 1万5000W
薬味王カルビ(味付骨付カルビ) 2万1000W
生王カルビ(生の骨付カルビ) 2万5000W
韓牛花トゥンシム(韓牛ロース) 2万8000W






 2005年 6月 1日 Wensday