イエンナルチプとは韓国語で“昔の家”という意味で、 その名のとおり昔の家庭料理の韓定食が食べられるお店です。

韓定食というと一般的には昔の王侯貴族が食べていた、宮廷料理の韓定食がよく知られていますが、      このような昔の家庭料理の韓定食も人気があります。
このイエンナルチプはとても美味しいと昔から評判のお店で、 昔から大勢のお客で大繁盛しています。



玄関を入ると大きな広間があり、そこを中心に各大部屋が続いています。
(2階もあります。)
私が行った7時頃にはもう満席で、部屋に入れ切れない客が広間で食べていました。
どうやら部屋が満席の場合はこの大広間に、テーブルを並べて席を作るみたいです。
メニューは韓定食のコースが2万Wと3万Wの2種類で、 私は3万ウォンのコースの方を頼んでみました。
お店が大変込んでいるので出された座布団に、 座って待つ事40分後にやっと料理が出てきました。
このお店は料理をお客のテーブルまで運ぶのではなく、 右奥にある厨房の出入口で大きなテーブルに料理を並べて、 そのテーブルを各お客の席まで運んで来ます。



これがテーブルごと運ばれた料理ですが、これですべてではありません。
料理数がとても多いので、全部はテーブルに並べきれないのです。
後から残りの料理が順番に出て来ます。数えてみたところ、全部で26品も(正確ではないかも?) ありました。

各料理は美味しいものが多くて数もとても多く、 (全部は食べきれませんでした)、これで3万ウォンなら安いと思います。
韓国の家庭料理が一度にいろいろなと味わえるのでお薦めです!!



左の料理は春雨と野菜の炒め物「チャプチェ」で、胡麻油の風味が良くとても美味しいです。

右の料理はドングリの実のでんぷん質を使って、コンニャクというか寒天みたいに固めたもので、 「ムク」とよばれる料理です。
これは韓国ではよく食べられるとても一般的な料理で、 私は今までに何回も食べた事があるのですが、     とくに美味しいと思ったことはありません。
韓国料理の中で私が理解出来ないものの一つですね。



左の黒い土鍋に入った赤いスープは、魚と野菜を煮込んだ鍋「メウンタン」です。
その手前の料理はお馴染みの焼肉「プルコギ」です。
奥にあるのは「ジョン」の3種盛りです。
ジョンとは“焼く”という意味で、材料に小麦粉をまぶし溶き玉子を付けて焼いたものです。
とても簡単でシンプルな料理ですが、私が好きな韓国料理の一つです。

右は鱈の開きに粉を付けてから揚げにしたものに赤いタレがかかっていて、 これをウエイトレスがハサミで切り分けてくれます。
食べてみると、鱈のから揚げにこのタレが結構合っていて思ったより美味しいですね。

「イエンナルチプ」パート2ヘと続きます。

ネクスト


 作成日時: 1998年 3月 13日 Friday