本-開当たり前を当たり前と思うな!本-開

本日二ヶ月間の寒行を満行修了した愚僧の勝手な独り言の法話です!

今年の1.2月57日間の寒行は25年ぶりの寒波で、久しく見なかった墓の水差しが氷たり、仏花が氷枯れたり、境内に雪が積もったり、冷たい北風に吹き飛ばされそうになった爆弾低気圧の暴風などに曝され毎朝厳しい修行をさせて頂きました。

温暖化の影響で暖冬が続いたせいで余計に厳しく感じたのかもしれません。

25年程前までは、こんな気温が普通だったのを思い出し、またウイーン留学の年はマイナス25度も経験した事がありました。

「あたりまえを、あたりまえと思うな!」と昔、高僧から訓示を受けた事を思い出しました。私たちの幸せな恵まれた生活は、自分一人で勝ち得た物でなく、宇宙のリズムの中で地球生命体の恩恵を受け、多くの先人、両親、恩師、衆生の恩で、いまこうやって生かされてると言う意味でしょう。ともすると、空気を吸って息をさせて頂いている事も、ばい菌や有害鉱物が溶け込んでいない水を飲める事も、毒物が混入していない食物を食べる事も、義務教育中は働かずに学べる事も、戦争やテロの恐怖に脅える事無く普通に生活する事も、本当にままならない奇跡なのに、ただただ億万分の一にも満たない奇遇な恵の奇跡を「当たり前」と気にも止めないで過ごしていたのかもしれません。

毎朝、鐘を4つ突く時、1鐘=諸行は無常なり、2鐘=これ消滅の法、3鐘=消滅滅し終わって、4鐘=寂滅を楽となす!と微音で口に唱え、本堂での朝の勤行の後、「天下太平、万民快楽、風雨順次、五穀豊穣!」(太陽が降り注ぐ地球上の全ての場所が平和で、全ての国々の民族の苦しみを取り除き、地球の気候が平穏で、作物が多く実って全ての人々が平等に口にできますように!)と祈り、境内の永代納髪供養石仏や霊園墓地で先祖供養をして感謝を毎日欠かさず捧げてきました。私のような愚僧が祈っても、なんの効力も影響も無いと思いますが、何故か祈る他ない心境に歳を重ねる度に強いられるのです。合掌。

では、皆様も、お天道様からご先祖様・ご両親や恩師に感謝を忘れず、お元気でそれぞれの仕事や目標に向かってご精進下さい!その為に最も大事な基本は、心身ともに健康であることです。季節柄ご自愛の程お祈り申し上げます。次回の鐘突き当番月は11月です。それまで、御機嫌ようさようなら!  CBの和尚2008.2.29

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