本-開バス弾きは肉体労働本-開

実は一昨日紀尾井ホールで、師匠の自称最後のソロリサイタルを聴きながらな、コントラバス一代記の生き様を、教えていただいた一言一言を思い起こさせられる将に心に説得力ある音色と音楽を届けて下さり感無量となりました!

パス弾きゃ苦もあり感謝もあるさ!

とりわけオケやアンサンブルでのバスは土を耕したり、山を切り開いたり、道を造ったりの土方仕事!バイオリンからチェロまでは音楽してるのに、楽曲の大半はパスに肉体労働を要求しているのである!

そこに既に気がついてる人は、音楽している他の楽器奏者の為にひたすら、音厚ある発音でリズムを刻み、圧倒的クレッシェンドで下から地響きのように平原を盛り上げ活火山を隆起させたり、穏やかな場面では皆の為にエネルギーを惜しまず燃焼させて春の日溜まりの暖かさや、冬の水溜まりのような底冷えする空気観を先に作って皆をもてなし誘い込む、将に、誰がために、身を削ってまで尽くしきるパワーを秘めて働き、決して不平不満を言わないのです。

悲しいかなバス弾きとは、@相手の立場に立って、Aここで低音を支えて欲しいだろうなとか、Bここでリズムを明確に聞こえて欲しいだろうなとか、C此処で合図の発音一発のタイミングを待ってるだろうなとか、いつもいつも精神集中して、人の要望を察して、答えてあげて、より相手を乗せて能力を引き出してあげて、輝かせてあげて、魅力を出させてあげる、そんな包容力ある大きな存在となって心地良い居場所を提供してしまうのです!

ただただ肉体労働に徹するのであり、自分の主張は、自分の勝手な都合でなく、相手を認め生かしてあげる健気で緻密な気配りの努力の音なのだな〜!ほんんまにコンバス弾くのはしんどい!けど、しんどいけど一生懸命貢献したら、オケやアンサンブル仲間に感謝され、客席からは感動の拍手を頂けます。

ただ、それだけの為に他の誰よりも肉体労働に徹して奉仕をする貴方も本物の馬鹿一代バス弾きです!これまた失礼いたしやした!合掌。 合掌  CBの和尚 2008.2.28

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