中博昭コントラバスリサイタル
77歳で東京紀尾井ホールで開かれたリサイタル、前半はオーケストラ伴奏で、娘さんとパッショーネ・アモローゼとディッタースドルフの協奏曲、後半は奥様のピアノ伴奏で数々の曲をまったく老いも衰えも感じさせるどころか、むしろ益々元気に弾かれました。そして最後は再び娘さんとのDuoから親子三重奏で締めくくられ、将に人生の集大成のような腕の重みがずっしり弦にのしかかった魂に響く音色がホールにコダマしたのでした。
2月26日リサイタル当日の朝、勤行からもどり東京出発前に、セミナーに参加されていた講師陣やプロになった中門下中心に私が参上するメールを発信しました。ちょうど明日まで来日滞在しているウイーンフィルの親友サガト氏にも車中から電話は繋がりませんでしたが、私からの着信歴だけで全てを察して紀尾井ホールに来てくれたのにも本当に驚きました。
また、東京は勿論の事、大阪を始め西は九州交響楽団、東は札幌交響楽団までプロになった弟子達からコンバスセミナーinKakogawaJAPANの歴代参加者、様々なご縁で中先生とご親交深めた旁々、一途な中ファンが一堂に集合し、悪天候の中でもホールは大入り満席となり、多くの皆様と再会出来たことも、感動を共有できた事も、全てが奇跡的な至福の一瞬でした。
コンサート後、楽屋に顔を出さずに失礼するつもりが、サガトが挨拶したいと言うので楽屋に案内し、感動を伝えて直ぐさま応援ツアーバスの運転手になり帰路につきました。スムーズな運行で朝5時30分に帰宅出来、余裕で鐘突き朝の勤行諸堂参拝に間に合いました。
兎に角、0泊2日の強行な東京往復でしたが、両親がまだ健在で私が住職になる前のバス弾きだった頃の自分にも東京で懐かしく出会え、誠に四恩に感謝申し上げる夢のような一時であった事を、茲に謹んで皆様にご報告申し上げます。 合掌 CBの和尚 2008.2.27
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