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本-開我が家の猫紹介本-開

「紋次郎」

真っ黒な♂猫は紋次郎です。姪っ子の三千が捨てられた子猫を育て、2年前に大阪の下宿を引き上げる時に連れてきました。内孫が出てしまい心配で、世話になったばっちゃんの介護をして恩返しする為に庫裡の南の離れ屋敷に一緒に住み始めたのです。長身の三千は週5日近くで日中バイトをしながらも、帰宅後は深夜でも、ばっちゃんが転けたり倒れたりした時に直ぐに対処出来るようにとの優しい配慮から自分を犠牲に献身的に尽くしてくれてます。本当に心優しい孫の長女です。この紋次郎も主人と同じく身体は大きいのですが、優しくて臆病者です。最初、三千が居ないと一歩も外に出られませんでした。一年経ってやっと中庭まで野良猫やヒットラーに警戒しながら出て来ました。ちょうどその頃よりこのページ下記冒頭に紹介した、庫裡の北の離れ屋敷に私と住むチビも中庭に出るようになり。何故か臆病で大人しいこの二匹が意気投合して、庭で二匹並んで黙って静かに日向ぼっこするようになりました。なんとも仲の良い微笑ましい光景です。残念ながら野良猫に襲われるのを心配して二匹とも去勢手術してしまったので、二世の誕生が期待できないのが申し訳ないと懺悔するばかりです。

人間の勝手な正当性でも動物虐待は直接的にも間接的にも行われてるのです。例えば、食事する時に意識するとしないに係わらず、世界中で乳牛のホルシュタインはミルクを出し続ける為に人工授精で休む間もなく出産を繰り返し、乳の出が悪くなるとステーキとして人間に食べられてしまうのですから。乳製品や焼き肉を美味しく食べた人は、知らないところで間接的に動物虐待に関与してることを忘れないでくださいね。そして口にしたなら絶対に食べ残してはいけません。貴方が食べるために動物虐待され殺された命を粗末にしないためにも、先週の食前食後の言葉を毎食念じる事が大切なのです。!合掌 2/12

「ヒットラー」

母屋の庫裡の主、♀猫のヒットラーです。母の寝床で一緒に寝てたもう一匹♂猫チューミーが昨年他界したので長老です。メス猫ですが、鼻の下に黒いちょび髭の様な模様があったのでヒットラーと名付けられてしまったのです。老齢でも毛並みが艶々して綺麗な三毛猫です。客人が多いので人なつっこく可愛い声で鳴き、普段はおとなしいのですが、大きな野良猫や近所の猫が潜入してくるのを、必死で守ろうと威嚇応戦する法泉院の防衛隊です。また、毎日脳梗塞のリハビリに疲れて寝る母を優しく暖めて守ってくる忠猫です。

自然界の動物はエリア争いをします。自分たちの居住区をハッキリさせ生きる為に無駄な争いを避けるのです。その習性が飼い猫にも残っています。人間も必要最低限の食べるだけの生活を協力しながら確保してれば問題ないのですが、誰かが多くを確保しすぎたり、先祖が開拓した地域を奪ったり、妨害すると争いになります。未だに世界各地で勃発する戦争や紛争は、豊かな資源のある土地から外貨収入できる領土を奪い合ったり、聖地の所有権争い、領土拡大の奪い合いなどが原因です。

人間と自然界の動物の最も大きな違いは、例えエリア争いで激しく戦っても相手を絶対に殺さないのですが、残念ながら人間は欲の執着心からくる恨みや、安易な自分勝手から、そのルール(命の尊厳)が守れないのです。合掌 2/11

「ポッキー」

ポッキーは先代住職になついていた猫ですが、亡くなられてからは私になついて忙しい寺務仕事で寒い時期は肩の上や首筋に上がってきてマフラーになってくれます。山積する仕事の処理に悪戦苦闘していると、いつもどこからか寺務所に現れ癒してくれてました。気が優しく穏やかで優雅な振る舞いのポッキーは、野良猫によく襲われる為に猫好きのおばさんが避難させるために連れて帰って、今はここにいません。時々、連れてくるのですが、決して私を忘れることなく再開の喜びに頬ずりをしてくれます。離れていても、空白の時間はこうして会う度に一瞬で元に戻れる不思議な猫です。薄情な人間も多くなり嘆かわしいばかりですが、こうして恩義を忘れない猫もいるのです。合掌 2/10

「モコ」

今朝は霧が立ちこめています。一斉に毎朝私と一緒に起きてベランダの屋根から鐘突・勤行に見送ってくれるネコ達の姿が見えない程です。

さて、今朝は現在の我が家で私以外の唯一の♂猫、長男のモコ紹介です。ご覧の通り毛が長くもこもこしてるからモコと言う安易な命名です。雄猫だからか半年で他の3匹の倍以上に大きくなりました。寒い夜は抱いて寝ると暖かく湯タンポのようです。本当に同じ母親からなのかと疑いたくなるほど姉弟皆個性豊かです。モコはこんなに大きく人なつっこい性格ですが、台所の窓から野良猫が覗くと、いちもくさんに逃げてピアノの中に隠れます。いつもフー!フー!と臨戦体勢なのは小さな♀猫のチビ・トラ・マンダラなのです。恐がりです。そのぶん、普段はおっとりとして、優しい眼差しで見つめます。ところが、皆と一緒にゴミ箱ひっくり返して紙くずサッカーや、かくれんぼ・鬼ごっこを始めると、まるで人間の子供が走り回ってるほど、部屋中ドタドタと大きな音がして大騒動です。しかし決して爪を出して兄弟や人を傷つけることありません。動物は自然に共に生きる正しいルールをじゃれ合い遊びながら多くを学び身につけるのです。力が強く大きい者は、小さな相手に決して威圧しないように自分からいつも負けてあげる優しいモコです。でも、ポーズで無く本当に負けてるのかな・・・?大きな体で力持ちで、気が小さく弱虫だけど、寛容で優しいのは飼い主に似てるのかな? 合掌 2/9

「マンダラ」

次女はマンダラと言う変な名前です。白・黒・グレーに茶トラや黒トラなどが混じり合って、ごちゃごちゃしてるので密教の曼陀羅図から得ました。乳児の時は本当に醜い感じでしたが、最近は魅力的なお嬢様に成長してきました。長女のトラの後を付いて行く控えめで一見物静かな次女の性格です。しかし本当はドジでひょうきん者で周りを笑わせてくれます。猫のくせに流しからカウンターへ飛ぶのに失敗して落ちたり、風呂のふたがあるものと誤って目測して、風呂に湯を張って私が入ろうとドアを開けると先に、湯船にダイビング潜水して溺れそうになったり、トイレの便器に落ちたり、兎に角ドジです。でも、目は一番澄んで綺麗ですし、良く喋ります。鳴くと言うより喋る様に話しかけて来るのです。くすぐるとニャハハハと笑います。人も猫も明るく純粋で優しければ、ちょっと容姿が完璧でなくても、ひょうきんでドジな方が代えって人気者で、いつも一緒に居たいと思うものです。合掌 2/8

「トラ」

トラ模様が非常にくっきりと美しいショートヘヤーの♀です。我が家の中では、もっとも活発に動く長女です。しかしちょっと内弁慶で初対面の人には警戒して慣れるまで時間がかかりますが、一度心を許すと最後まで付き合い、皆を率先して部屋中遊び場にしていたずらを始めます。時にはカーテンやクロス張りの壁をつたって天井まで平気でよじ登り、また机の下やゴミ箱からなんでも引っ張り出して玩具にしてしまいます。トラは私と常に寝起きを共にしてつきまとう四匹の中でもっと身近に居て、猫達と人間の意思の疎通の連絡係です。トラは毛が短く毛繕いが直ぐに出来て綺麗好きです、後日紹介するモコ♂の毛がいつもぐちゃぐちゃなので毛繕いをして舐めてあげるなど世話女母タイプです。こうして寝る前に他の3匹の毛繕いの世話をします。最後は私の枕元まで来て、顎髭から舐め始め顔中を洗面してくれるのですが、唾液でべとべとになるので私は毛布をかぶって避難すると、頭の毛を舐めて抜き始めます。うーん。益々、私の頭のてっぺんが薄くなります。。合掌 2/7

「チビ」

2003年の秋に寺の路地で拾った猫で♀です。拾った当初は栄養失調で小さかったので名前はチビと命名しました。最初は一匹だったので至れり尽くせりと大事に育てられ、おとなしく優雅に振る舞う賢い子猫に成長しました。友達はぬいぐるみや人形のETがいつも一緒です。ところが、明日から紹介する2004年初夏に捨てられた4匹の妹弟が突然仲間入りして、注がれた愛情が一変して5分の1になり一時は拗ねてしまいました。一週間もすると、チビに母性愛が生まれ子猫達をナデナデして舐め始め、食事も子猫達が食べた後に残り物を食べる様になりました。他人同士でもこうして一緒に生活をすると、ネコ達は譲り合いを教えもしないのに自分たちで始めるのです。動物の世界では奪い合いより譲り合いやいたわりの精神が先に自然に表れます。合掌 2/6

教信寺貫主:長谷川慶悟=音楽家:長谷川悟

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