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本-開H17年1月第1週の法話本-開

「鶴林寺の鬼追い」

今日8日は鶴林寺の修正会で、教信寺から手伝いに行きます。教信寺では元旦0時より大般若経転読しますが、鶴林寺では今日が修正会なのです。厄難を払い新年を迎える儀式の鬼追い会式では、子鬼を数年努め、やがて赤鬼・青鬼に配役を頂戴する村が何百年も昔から現在まで伝統が引き継がれています。「どやしょ」のかけ声で町民が鬼(外敵な:災難・災害・疫病、内的な:怒り・嫉妬・攻撃)の鬼を追い払う儀式なのです。しかし鶴林寺の鬼追いでは、ただの鬼退治でなく、悪さをしていた鬼が仏法の法力によって、改心してやがて町民と共に平和に暮らすと言うストーリーが儀式に表れ興味深いものでもあり、多くの参詣者が集います。午後2時から国宝の本堂で厳修されますので、是非、皆様も今年一年の厄難消除の為にもお参り下さることをお薦め致します。合掌 1/8

 「50億ドル支援」

今朝は雨があがってましたが、冬の雲が四方八方に広がってました。気温は2℃で冷え込んでます。週末は雪になるかもしれません。今朝のニュースで国連指導により各国の支援が50億ドル以上が約束され、重複していた支援活動も漸く無駄なく被災地に届けられる事になるそうですが、しかし対応が遅すぎます。有意義なニュースは日本がタイに津波監視警報システムセンターを設置する事を決定したニュースです。インド洋各国が最も必要性を感じた事に対応したと言えるでしょう。しかし、温帯の地域の腐敗による病原菌の増殖猛威もあなどれません。復興支援に貴方も参加してください。日本赤十字など色々な義援金活動がありますが、しっかりした信頼のある団体に寄附をして下さい。何故なら、こうした悲惨な状況にこうじて、街頭ボランティア活動で募金活動やダイレクトメールには、義援金を荒稼ぎしているグループもあるそうですので、騙されない様に注意して下さい。このような人の善意を悪用する人は必ず地獄に堕ちると思いますが・・・・・。合掌 1/7

「前住職慶明師ご命日」

今朝の鐘突と諸堂参拝に合宿参加者も随喜して、先代の御廟所で回向してくれました。先代は25年続いてるコントラバスセミナー当初から寺を会場に提供してくださり、温かく見守って応援してくださったからです。

そんな御恩をしっかり受け止めて、10日の阪神淡路大震災復興10周年S.H.Contrabass Orchesterの本番の為に正月4日から出演者が集合して練習をしています。プログラムには日本の災害被災者からインド洋津波災害で15万人以上の犠牲者の鎮魂を祈る曲としてバッハの「G線上のアリア」やモーツアルトの「アベ・ベルム・コルプス」を挿入しました。聴衆の皆様とご一緒に黙祷を捧げる為です。勿論、他にも趣向をこらした元気の出る曲目も多数演奏します。

世界で様々な黙祷が捧げられ、義援金も送られいます。それぞれの立場から追悼と復興支援の輪を地球規模に広がることも祈ってやみません。合掌。 1/6

「流れ星」

昨日の朝は雨曇で見れませんでしたが、今朝は暗い空に輝く満天の星を見上げながら鐘突き諸堂を参拝して歩いてますと、先代墓にお参りしようとしたその瞬間、流れ星を見ることが出来ました。今朝は気温が3℃と冷え込んでいましたが、久し振りの流れ星に、明日が先代の命日なので、何かを伝えてくださったのかと感じ入り感動しました。 1/5 合掌

「初釜」

母が嫁いでから50年も続いてる表千家茶道の初釜を昨日3日に開きました。赤い毛氈を敷いて、石畳に打ち水し、手洗いオケを玄関に用意します。まもなく燦々都度来られる着物を着飾った来客が茶釜の湯の沸く音をBGMに静かにお点前を見守ります。ほろ苦い抹茶は午前がお濃茶で午後がお薄です。静かな時が流れ中、楽しい一時はお昼の懐石料理です。脳梗塞の母が来客の為に手伝いの旁々と真心を込めて料理された味は格別でした。

お茶席の作法ほど、世界広しと雖も、相手を気遣うお持てなしはないでしょう。日本人の茶の文化は、一昔前は嫁入り前の女性達が当たり前のように嗜む風習だったのですが、今は昔の話しですね。ただ、お点前の諸作法に見え隠れする客に対する日本人の美徳を代表する心遣いを忘れないで欲しいですね。そして今日からは、10人のコントラバス奏者が集合して、1/10日のS.H.コントラバス・オーケストラ・ニュー・イヤー・コンサートの為の合宿がはじまります。こうやって新年から毎日、教信寺・法泉院・音楽の館へと来客が絶えることなく1年が過ぎて行くのも、母の茶の心が脈々と受け継がれ、ご来客者にとって居心地のよい場所となってるからなんでしょうかね・・・・・。合掌 1/4

「吾唯足知」 

われ ただ たるを しる。と読みます。この字に共通するのは口と言う字です。京都の寺の庭の飛び石にある円形で真ん中に四角い穴が開いてる臼(うす)に刻まれています。一昔前は、この穴に角材を差し込み二枚の石で臼として、大豆や穀物を粉にひいていました。想像できましたか?この真ん中に空いた四角い穴を口と見て、0時3時6時9時の方向に吾の上・唯の右・足の下・知の左だけを書いて四つの口を一つで重複させたのです。悪口言ったり、嘘をついたり、見栄はったり、罵声をかけたり、本当に口は災いの元ですから、四つも口はいらないのです、生きるために黙って粗食を口に出来れば十分なのです。

古人のメッセージがこの言葉とアイデアだと感じます。きりのない欲望を追いかけて満足できない一生を過ごすか、どんなに侘びしくても、何も思う物が手に入らなくても、蓄積した名誉や財産、愛する家族と別れ、総てを失っても、今、生かさせて頂いてる自分の命に感謝できるかと言うことでしょう。

10年前の阪神淡路大震災で全てを失ったときの人の助け合う優しさ、50年前の大戦で食べる物が無くとも家族で分かち合いながら必死で生き、それをバネに今日の復興と繁栄をもたらした日本。悲しくも昨年暮れに2万人以上、恐らく集計されれば10万人以上にも及ぶ死傷者を出したインド洋の地震津波大災害から、一刻も早く復興と悲しみを乗り越える時が来ることを祈り災害支援するアクティブな活動を地球人として、いま生かされてる全ての人が挑まなければなりません。

自分だけが毎日を無意味な浪費に明け暮れ社会の役に立たない人生を送ってる訳じゃないと思う日本の若者も、立派な社会人も、悠々自適に隠居生活されてる方も、是非、少しでも余裕があれば、また、若者は遊ぶ暇と金があるなら募金に協力してください。現地に飛んで復興を手伝う事が出来ないなら、今日から浪費を止めて謙虚に学ことを始めなさい。初心忘るべからず!一年の計は元旦にあり!さすれば、今年は貴方の精神的な最も飛躍する年になるでしょう!合掌 1/3

(宗)法泉院インド洋災害支援金受付

郵便振替為替口座番号: 00990-6-267095

口座名称: 宗教法人「法泉院」

インド洋災害義援金とお名前を銘記して下さい。

一隅を照らす運動

天台宗地球義援金を通して

仏教国のタイ・スリランカなど

インド洋各国の復興支援に直接活用されます。

 

「ポラリス」

今朝の鐘突で、星座を楽しみました。満天の星が静かに語りかけてくれます。流石に寒い境内ですが、鐘突→本堂での朝の勤行→阿弥陀石仏での納髪者の回向→教信上人御廟所→地蔵石仏→六地蔵→先代住職墓で朝の挨拶のお念仏を捧げています。ちょうど先代の墓石の真上に北極星ポラリスが輝き、今朝の雲一つなく輝き続ける北極星は、動ぜず真っ直ぐに精神が進む方向を示してくださってるかの様で、寒さを忘れ燐とした空気が漂います。

さて、誰もが経験する事だと思いますが、嫌味や悪態をわざわざ出しにくる次元の低い人間と顔を合わせる事が避けられない事がしばしあります。その様なときに、貴方が純粋な信念と忘己利他の精神で普通に生活をしていれば、まったく、そのような人間に迷わされる事はなくなり、むしろ哀れみと、その人の向上を祈ってあげる心が芽生えることでしょう。阿弥陀如来の救済の御心は今朝の様なポラリスの輝きかもしれませんね。合掌 1/2

「謹賀新年」

謹賀新年。昨年は度々の台風上陸から地震による各地での自然災害、世界では紛争が絶えず空爆や自爆テロによる報復が深い憎悪を増幅しています

また、爆撃による石油施設破壊の黒煙は地球を一周し、近代文明社会の人間が放出する二酸化酸素は四六億年の生命の誕生以来、嘗て無い勢いで地球を大異変に加速させています。その人類滅亡への最大のシグナルが昨年暮れのインド洋地震大津波だったかもしれません。(復興支援と犠牲者の鎮魂をお願いします。)現在の地球に君臨する人間は滅亡への道を自ら招いているのです。

 今一度、聖者、先人達のメッセージに聞く耳を持たなくなった、利権金権の為だけに働く先進国の現在人は、各国各自の信仰する正しい宗教の原典に還らなくてはならないと痛切に感じます。

 もっとも身近な先人の声を聞くにはご先祖様の声を聞く事が出来る年忌法要を怠らない事です。

ご先祖様が本当に子孫に伝えたかった御心に触れられる、将にその一瞬のお手伝いをするのが私共住職の勤めだと信じています。

 さて、長年法泉院檀信徒様を始め各界に様々な宗教活動をされた前住職の七回忌が来年一月六日に迫りました。また五十年間も前住職を補佐し、献身的に法泉院に奉仕された母も七回忌を務める事を支えに脳梗塞と闘病されています。

 将に今年、法泉院庫裏改修工事に着手出来ます事を祈ってやみません。何卒、ご理解ご支援の程お願い申し上げ、より多くの皆様と先人の菩提心を聞き、本年も精進したく存じます。合掌 2005.1/1

教信寺貫主:長谷川慶悟=音楽家:長谷川悟

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