本-開H16年6月下旬日記本-開

「6月最終回」

朝は気温が既に30度近くまで上昇しています。このままでは午前中35度、日中40度、夏休みに入ると50度まで今年は猛猛猛暑になるかもしれませんね。そうなると動植物の生態系から生存権までが心配です。さて、子猫たちが来て一ヶ月過ぎました。ダンボールに捨てられ衰弱してた頃を忘れるほど大きく元気になりました。犬と違い猫は飼い主に恩義を持つ訳でもないのですが、危害の無い環境を与え世話をしてあげると、元気に走り回り、たくさん食べて、よく眠ります。案外、人間の正し生活習慣もこれだけでいいのかもしれません。余計なものは何もいらない単純な生活が出来れば一番の幸せなのに、欲望と虚栄心がお互いを傷つけ、喧嘩や戦争になるまで物質や名誉の奪い合いをしてしまうのが人間の性なのでしょうか???今の私は名誉も地位も権力も財力も自ら率先してほしいと思わない。それぞれの与えられた環境の中で、花鳥風月(猫猫猫猫)とともに静かで、ささやかな感動の毎日を過ごせればいい。合掌。6/30(最終回)

「学生の進路」

今朝は梅雨明けのような爽やかな天気です。昨夜、ウィーンから次女の縁からのメールにウィーン市立音楽大学に合格できたと知らせが入り、あめでとうの返信メールを打ちました。まあ、親馬鹿でもあります。しかし、内容は以下の意味を込めての叱咤激励ですが・・・。学生はどこにいても勉強することができます。留学しなくとも、特に専門の世界では、センスと努力と、そして自分が信じ求める世界レベルの師匠との出会いがもっとも重要だからです。大学進学は名門を選べば間違いないでしょうが、本来は誰に師事したいかがで進路を選ぶ事が、もっとも自分の向上につながるかもしれません。幸運にも希望の師匠の門下になれたら、次は師匠を乗り越える事が弟子の務めです。もう少しで乗り越えられると感じる師匠より、現時点では一生かかっても乗り越えられないと尊敬できる師匠に師事する事は、自分をより高いステージに導かれるはずだからです。学生諸君、学生の本来の仕事を忘れず、目標に向かって進みなさい!学生諸君や弟子たち、子供たちに捧げる朝メルでした!合掌。6/29

「恵那峡と中仙道」

昨夜は雷を伴い大粒の雨が降っていました。ちょうど朝の勤行終わって鐘突きに参りますと、雨も上がり、幾分か涼しい風が流れています。ご廟所松の木立の奥に紫のモクゲの花が咲いていますが、昨日の雨風で花弁が散華の様に敷地に散らばり、なんとも雨上がりの朝は風情があります。

恵那峡ホタルコンサートの本番前も大雨でしたが中仙道の標高の高い宿場町、馬籠宿へ観光しました。遠くにかすむ南アルプス連山、石畳の中仙道、両脇の陣屋宿、茶店門前の溝を流れる清流が水車を回し、アジサイの花が七色に旅人を和ませる。将に江戸中期にタイムスリップした風情がありました。もし、日本中が江戸時代まで生活文化を戻せば、地球環境はごみ問題一つとっても即、解消されるでしょうね。自然界の法に人々が合わせて生活していた頃を垣間見る思いがしました。合掌。6/28

「室内楽の醍醐味」

移動公演ツアーを終了して帰ってきました。恵那峡でのコンサートでは地元の皆様の細やかな気配りや、緑豊かな大自然を守り、愛し、自然の恵みに感謝されてる地域の皆様の真心に触れることができました。あいにくの大雨でしたが、体育館にお越しくださった満席の労若男女お客様と蛍コンサート実行委員会の皆様ありがとうございました。また、昨夜の加西市民会館でも、アットホームな雰囲気の中、クラシック室内楽コンサートが敬遠されがちな昨今に、本物の感動と室内楽の醍醐味を感じていただく為、大ホールのステージに客席を設けて、演奏者と聴衆の一体感を演出しました。まさにシューベルトがアットホームなサロンコンサートで演奏していた真髄に迫る思いをさせて頂きました。今回もまた、音楽の館ピアノ五重奏団出演者全員と聴衆、主催者や協賛者が一つになり感動の渦を巻き起こした移動公演でした。私自身やはり室内楽こそ究極の音楽だと再認識させられた思いでした。これも多くの皆様のお陰です。ありがとうございました。合掌。6/27

教信寺貫主:長谷川慶悟=音楽家:長谷川悟

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