本-開H16年6月3.4週本-開

<<梅雨と台風と猛暑の週>>

「消費文化のアメリカ式至上経済は環境破壊」

皆さんの地域では台風の影響は大丈夫でしたか?明石に上陸した為、台風進路の西に当たる加古川はまったく平穏な小雨で無風状態の時間も長かったです。進路の東側に当たる地域は大変だったですね。和歌山・神戸・大阪・岐阜方面の方々、大丈夫でしたか??いずれにしても観測至上6月に兵庫県に上陸した台風は初めてで、いかに地球の異変が急速に進んでるかと言う事を、知らせに来たような気もします。地球温暖化・二酸化炭素過剰放出・オゾン層破壊・環境汚染・生態系絶滅・様々な人間の欲がもたらした地球生命危険信号を国レベルで対応しているのはEUで、特にドイツは進んでいます。市民の意識も高いのです。先進国で無関心あるいは行動できない政府はアメリカそして日本なのです。今後アジアの開発推進の国々が環境汚染先進国として続くでしょう。至上経済、便利な物質文明は本当に幸せをもたらすのでしょうか?合掌。6/22

「季節外れの台風6号」

季節外れの台風6号は大型で暴風圏は日本列島がすっぽり入ると報道されていました。しかし昨夜も暑いだけで風雨もさほどなく、何処かへそれたのかと思ってテレビを見ますと、予報では四国に上陸し、まっすぐ教信寺に向かってるではないですか。その後は、福井の永平寺を通過して日本海に抜けるコースのようです。あの、禅の修行で厳しい現在の永平寺の貫主は加古川出身の方なんですよ。先代住職とも懇意にされていました。ところで、台風は自然界の森や平地を一掃してくれますが、人間が創造した歴史的建造物にも大きな災害ももたらします。全国の寺社仏閣の文化財に被害が出無いように、また人命を奪わないよう祈っています。合掌。6/21

「昔の日本家屋は自然の空気を感じてた」

今朝は台風の影響で生ぬるい風が衣の裾を巻き上げる中のお参りでした。全国各地に今後の台風の進路で災害を伴わないよう祈りました。みなさんも注意してください。私が高校生の頃までの古い庫裏は縁側に障子でしたので、台風予報のラジオを聞くと、父と一緒に木の雨戸を添え木で釘を打ち付けて回り、洗面器を座敷の雨漏りする何箇所にも母と姉たちが置いて回った記憶がよみがえります。今日の住宅は気密性が高く雨漏りはもちろん耐震や台風にも影響はすくなく快適になりましたが、庭の花や木の香りがそよ風とともに部屋を吹きぬける自然とともに生きる意識は感じられなくなりました。もちろん当時は戸や窓に鍵をかけて締め切ることなどなく、風も人も自由に家屋に入れましたが、泥棒や強盗などもなく、人間同士、ごく最近のまで日本家屋では自然を愛し、人を信じあっていたのですね。利便性と人間の感性は相反する方向へ進むのかもしれません。合掌。6/20父の日

「以心伝心」

今朝は日差しが強く天気なんですが、季節外れの台風の影響で湿った暑い空気に喜んだのは蚊だけで、夜明けから大群に襲撃されました。さて、Q&Aに以心伝心は仏教用語ですかと質問が来ていましたので参考までに回答します。特に中国の禅僧慧能の書に始まり、言葉や書を媒介なく、悟った内容を他人の心に伝えることでしたが、一般には手紙や電話をしないのに思ってる気持ちが伝わった事に転じました。学校から帰るとお昼に食べたいと思ってたカレーをお母さんが夕食に作ってくれてた・・・なんてときに使います。しかし、本来の意味から言えば、大作曲家が作品を書いた精神を指揮者が深く解釈し、技術を鍛え上げた一流オーケストラ団員が全てを悟って音を出し、その芸術家たちの創造が客席に座る聴衆の心に伝わり感動を与える。それぞれお互いが悟りの境地まで精神を向上させた時に、本当の以心伝心という超テレパシーが生まれるんでしょうね。。。合掌。6/19

「梅雨空」

今朝は梅雨らしい空と気温と湿度の様です。梅雨入りして直ぐに真夏になってしまいましたから、おかしな物です。昨夜は久しぶりにベットで寝ました。子猫が来てから二階への階段の上り下りが子猫には無理なので、一階の長椅子ソファーで一ヶ月近く毎晩一緒に寝てあげてたからです。数日前から子猫達が階段を上がって二階にも遊ぶエリアを見つけて移動が出来るようになったのです。二階には去年拾った猫のトイレがあり、一階には子猫専用のトイレを置いてます。締め切らない限り、皆、砂場トイレを利用してくれます。人間の赤ちゃんの成長に比べネコは早いです。その分、寿命も短いのですが、人もネコも一緒に暮らしていればやはり願うのは健康と長寿ですね。命はなによりも尊い。そして、その命でこの世に何をするかでなく、何をしてあげるかが最も大事です。その方法や気持ちの持ち方を、古来より様々な宗教で説かれてる基本なのですね。合掌。6/18

「猛暑の奈良」

昨日は薬師寺・唐招提寺・平城京跡などを研修参拝しました。一行にご迷惑をかけないように姉と姪の協力で車椅子の母を同行しましたが30度を超える猛暑でちょっと疲れました。しかし、久しぶりの旅行で母も機嫌良く懐かしい面々と話が出来、一般の参詣では入れない塔や金堂も、加古川市仏教会で参詣しますと丁寧に案内して頂き、有意義な一日を過ごしました。しかし、子猫達は一昨日は廣島往復、昨日は奈良往復で日中留守をした為に寂しかったのでしょう。ドアを開けて変えるなり全員私に飛びついてよじ登ってきました。ネコのトイレと食事の世話をして、各部屋を見ますと、どの部屋にもネコのおもちゃが散らかり心配するほどもなく、兄弟仲良く遊んで留守番していてくれた様でした。6/17

 「奈良薬師寺方面参拝」

前住職が永らく加古川市仏教会の会長を務めていた頃、毎年各宗派の本山を参拝するバス旅行を発案されました。その折りには母も同行させていたのです。私は今日始めて仏教会の巡礼バスにゆられて便乗する気になったのは、籠もりがちになった母を連れだし元気になって頂きたい一心でした。車椅子を持参してますから他のお寺さんに迷惑がかからないように注意しなくてはなりません。申し込んだ後、母自身も迷惑になったら申し訳ないからやっぱり行かないと言い出しましたが、介護の為に、ちょうど姪の三千が仕事が休みであり真理姉さんも同乗してくれることになったので母も少し安心してくれました。では、母との始めての参拝巡礼の旅に出かけてきます。合掌。6/16

「休刊のお知らせ」

今朝はかなり冷え込んでいました。寒かったので猫たちもぴったり私に寄り添って寝てましたので、寝返りで押しつぶしはしないか心配で熟睡できませんでした。そして夜明けとともに毎朝、運動会がはじまりまり家中走り回り、私の身体は遊園地となりロッククライミングや滑り台となるのです。でも、ダンボールで拾われた時は、本当に死に掛けていたのですから、こんなに元気に可愛くなってうれしい限りです。さて、お楽しみいただいてる朝メルの教信寺便りですが、パソコンにどうやらウィルスが住み着いて誤送配信や特に海外からの迷惑メールが膨大な量になってきたので、休刊いたします。続きは以下のホームページのバックナンバーでお楽しみ下さい。合掌。それではPCウィルスが検疫・退治できますまで、ごきげんようさようなら。6/15

「奉仕の精神」

今朝も快晴。少し肌寒い夜明けでしたが、真っ青な空が晴れやかな気持ちです。雲ひとつ無い迷いも悩みも苦しみも無い仏教で言う西方極楽浄土・キリスト教で言う天国の空はこんな感じでしょうか!Pcの方々には添付した写真をご覧いただけると思いますが、今年の桜の境内での青空です。そんな朝の勤行で諸堂、石仏参拝の後、前住職の墓で先代と一緒に祝福しました。今日6月14日は母の誕生日で83歳になられたからです。昨年脳梗塞で入退院を繰り返しましたが、今年は何とか平穏に暮らして頂いてます。寺に生まれ寺に嫁いで一生涯を奉仕の精神で尽くされてきたのですから立派です。いつまでも健康で長生きして頂く願います。誰もが今日の空のように霞や雲のない快晴の青空の心を持ち続ける為には、並大抵の努力じゃ足りません、無償の奉仕の精進が肝心ですからね。合掌。6/14

教信寺貫主:長谷川慶悟=音楽家:長谷川悟

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