H16年3月の教信寺だより
<<第3週>>
「食前の言葉は?」
今朝の気温は10度。週末から温かい日中が続く気配。3月も第3週目に入りました。今週の陽気が春の息吹となり様々な生命の誕生となるでしょう。竹の子、フキノトウ、イカナゴや様々な稚魚、春の味覚も美味しい頃です。動物が生きる為に新たな命を食べます。しかし人間だけは罪を感じるものです。ですから、食事する前に「合掌して頂きます」と称えます。この「頂きます」とは、「命を頂戴します」と言う意味なんですね。折角芽生えた春の息吹を食べてしまう訳ですからね。古来から、しっかりした家庭では食べ物を粗末にしないで感謝して食べていました。食前に「いただきます」忘れずに念じ、その頂いた命を他の生命へ施しをするエネルギーに変えなくては、頂いた命に申し訳できませんね!合掌 3/15
「30代前のご先祖様は10億人」
今朝の気温は9度。曇りで少し風があり気温より寒く感じました。3月も半分過ぎました。春の彼岸もまもなくです。教信寺霊園にはお墓参りの方が増え墓石に色とりどりの花がお供えされ花壇のようになります。先祖供養は命の尊厳と貴方自信の不思議な存在ルーツの物語を感じるひと時です。貴方が存在する為には必ず2人の親がいます、その2人の親には4人の親、と計算しますと10代前には1024人の先祖、20代前には100万人、30代前までさかのぼりますと10億人のご先祖様の血が貴方の中に流れているのです。その中の一人でも出会いが違ってると貴方は存在してないのです。ご先祖様の一瞬の運命の出会いが、貴方の存在につながっています。だから貴方も一瞬の時を大事にしてください。貴方がご先祖の仲間入りをさせていただく為に。。。。合掌。3/16
「間違いメール」
今朝の気温は16度。寒さは感じません。空は薄い雲か霞がかかっています。最初に昨日昼前頃、子供や学生宛てアドレスグループに境内掃除手伝いのメールを送信したはずが、間違って教信寺便りグループに送信されてしまった事をお詫び申し上げます。お詫びに、一昨年の桜ですがPC壁紙に使える作品を添付します。携帯の方は画像が大きすぎて楽しめないかもしれません、実際に起こしになられて観桜下さい。今年の桜は境内整備がされた最高のアングルでホームページや教信寺パンフレット作成にEOS10Dに広角レンズをつけて撮影いたします。ご期待下さい。合掌。3/17
「掃除ボランティア結集」
今朝は雨を伴う強い風が本堂の縁側まで吹き込んでいます。ちょっとした嵐で気温も昨日より下がっています。昨日の南の空気と、北の空気が押し合い、こうして春爛漫の本番を向かえる練習を繰り返してるのですね。一昨日昼の誤メールのお陰で?昨日草引き掃除のボランティアが大勢集まり彼岸を迎える石仏、墓地が綺麗になりました。なれない若者は手に豆を作って精進してくれました。有難い事です。しかし、脳梗塞で自由に今は歩けなくなった母は、60年以上も、この広大な教信寺境内を一人で毎日掃除なさっていたのですから、その功徳は計り知れません。誠に勿体無くも有難い事です。南無阿弥陀仏。合掌。3/18
「日本はアジアの一員」
今朝の気温は8度で肌寒く感じます。昨夜のオリンピックアジア地区選考サッカー最終戦応援で興奮し熱くなっていたからでしょうか。しかし応援したかいがあり、日本が3対0で快勝しアテネオリンピックへの出場が決定しました。若い世代が世界レベルへ羽ばたくのはサッカーのみならず、どの分野でも素晴らしい事です。今回、多くのファンが夢を見せて頂くと同時に、グループのレバノン、バーレーン、アラブ首長国連邦など馴染みの薄い国々が、我々の極東の国日本と同じアジアの一員の仲間である事に関心が深まったのも素晴らしい事なのです。古代よりユーラシア大陸の文化交流こそ日本文化の原点だったのですから・・・・。戦後アメリカの色眼鏡を通して見せられてきた日本人の世界観が、メガネをはずして見る素晴らしい再発見と重要性に気づき始めた事に大きな意味を感じます。合掌。3/19
「一番桜」
さ・さ・さ・さ・さ・咲きました!!!境内に80本ある桜で毎年早咲きの木に2・30輪の花を咲かせていました。全国で開花の情報が出る中、やっと教信寺も開花です。来週末には見ごろとなるでしょう。是非、教信寺で観桜してください。境内の桜は樹齢100年の老木から、台風で倒れた老木の根元から生まれた2世、世代交代した3世、昨年までに数回植樹した新しい苗木まで何世代も一緒に仲良く花を咲かせます。やはり老木の桜は本当に見事で、年輪は木も人間も同じで、若い者には太刀打ちできない花を毎年咲かせるのです。今日はお彼岸で春分の日、教信寺霊園先代墓に今朝もお参りしますと、まるでフラワーセンターのように地域のご先祖様の墓にも色とりどりの花供養されていました。合掌。3/20
「宇宙のリズムに乗って」
今朝の気温は8度。まだ、朝は寒いですが東の空がオレンジ色に輝いています。春分の日を過ぎて、まもなく6時の鐘突きと同時に日の出を拝めそうです。古代より太陽はいつも神であり仏であり、崇拝の象徴として崇敬されてきました。地球の全ての生命も、惑星の一つとして太陽を中心に周回するリズムに生かされています。それが時間であり、光合成による生命の維持であり、酸化して老死する天命なのです。古代の人間は科学的分析をしなくとも太陽の恵みを現代人よりはるかに感じていたから崇敬の念が強かったのでしょう。今もっとも現代人に必要ことは、宇宙のリズムで生かされる命に対する尊厳と感謝の念を謙虚に持てる、自分の中に本物の太陽に出会うことではないでしょうか。そんな不思議な宇宙のリズムへの感謝の心を6文字にしたのが、南無阿弥陀仏なのです。そして、この南無阿弥陀仏を口に称え始めた最初の人が教信寺を開かれた教信沙彌だったのです。合掌。3/21
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