教信寺だより
(メルマガその35)
「もうすぐお盆」
恵みの雨も度を過ぎると大きな災害をもたらしました。自然界に生きるわれわれ人間も人災だけは避けたいものです。長梅も終わり、今朝より境内はセミの大合唱が響き、ようやく夏本番を迎えています。学生たちは、この夏有意義な成長を遂げて欲しい。大人は夏ばてしないで、健康に過してください!作物は順調に育ってください。世界が平和であってください!天下泰平・万民快楽・風雲順次・百穀成就!こんな事を毎朝のお鐘つき本堂参り当番で祈ります。合掌2003.7/24
「施餓鬼」
施餓鬼(セガキ)とは餓鬼に施すの!悪さする子供をクソガキとか言うけど、いつも欲望に飢えていつも満たされない貧しい心を現在では指します。もともと地獄に落ちた母をお釈迦様の勧めで、この世から供物を捧げて極楽浄土へ救ったお経に出てくるお話です。関東は7月、関西ではお盆は8月ですが、ご先祖のお墓参りで提灯に火を灯し、供物を捧げる風習も同じです。そして、教信寺では8月14日に去年のお盆過ぎから今年までに亡くなられた新仏さんを合同で供養します。貴方もご先祖さまのお墓参りしましょうね!功徳が必ず顕れきっと素敵な事が起こりますよ!合掌2003.8/1
「夏は滝や渓谷へ」
今年は8月に入っても熱帯夜が無い15年程前までの普通の日本の夏の気温です。ただ、雨が多くて日照時間が少ない地域での米の発育が心配されています。光合成によって生物は生かされているのは、人間も同じですね。光明(正しい仏(神)の智慧)を受けないと子供の心も成長が悪くなります。親は暑さを避けて日陰に入りたく、子供は太陽を浴びたくて海や川や湖へ出かける。山王権現の山もいいですね。神社仏閣、特に渓谷や滝は夏に一番!部屋に籠もらないで緑とマイナスイオンいっぱいの自然に触れると、清清しい気持ちになりますね。それが自然の仏心かもしれません!合掌2003.8/2
「墓掃除」
8月に入って蒸暑い日本の夏になりました。夜明けと共に一斉にせみ時雨に起され、5時50分に本堂へお参りに出ると、既に境内は檀家のボランティアの方々が掃除をなさっていました。長梅雨で雑草も喜び摘んでも摘んでも間に合わなかった為、皆さんが協力してくださってるのです。続いて、6時に鐘突き、納髪石仏、開山ご廟所、霊園の方へ順次お参りしますと、お盆を前に墓も掃除が進んでいます。皆さん、お盆の墓掃除終わりましたか?ご先祖様がいらっしゃらなければ、貴方はこの世に存在していませんからね。やはり感謝しないといけませんね!合掌 2003.8/3
「大往生」
誰もが健康で長寿を願い、家で眠るように往生したい!と年を重ねるに連れて願うものです。お寺で葬式は珍しくありませんが、今日もお葬式があります。この新仏様は、明治35年生まれで明治・大正・昭和・平成と激動の一世紀を過され102歳の天寿を全うされました。身になんの病もなく徐々に衰弱されて静かに永眠されました。大往生のお手本の様な最期でした。それは、お寺へ良くお参りにされ、苦しい時もいつもニコニコされ、前住職の袈裟七条を寄進されたり、内佛の阿弥陀如来の金箔を修繕されたりと、本当に功徳を積まれたからなんでしょうね。合掌2003.8/4
「小さな命」
2日連続熱帯夜となり真夏の空気に、境内はセミがまた一斉に発生して、まるで首都高の渋滞の様に、木の枝一本一本に列をなしています。しかも、同時に蚊が異常発生して、庭に出ると腕や足に列をなして吸血されてしまうのです。その上、ネコのノミが押入れの毛布から発生して寝てる間にノミに襲撃されます。夜中には人の手の大きさもある蜘蛛が徘徊するなど、たくさんの小さな仲間に囲まれて、お盆を前に今年も暑くなったねとネコと話す昨今です。皆さんは如何お過ごしですか?合掌2003.8/5
朝の法話へ戻る
お申し込み