本-開久し振りにコントラバス仲間が集合本-開

 2010年3月17日の第161回定期演奏会「深沢功コントラバスリサイタル」より東日本大震災犠牲者鎮魂・被災者応援・被災地復興義援金勧募チャリティー演奏会と銘打って開催しました。プログラム最初に毎回10分ミニ法話をしてきたのですが、この日は、法話よりも急遽、犠牲者ご冥福の祈りを捧げようと練習もしないでいきなり私はステージに深沢氏を呼び兄弟弟子DuoでG線上のアリアを奏で、開場の皆様と共に深く敬虔に鎮魂の回向をさせて頂きました。

 さて、出演者の深沢氏は日本を代表する当時N響の首席コントラバス奏者中先生に国立音楽大学で師事した後輩になります。丁度、大学では入れ替わりで交流があまりなかったのですが、私がウィーン帰国後に、深沢氏が九響首席奏者に就任し、私が何度も九響に客演する度に非常に懇意にさせて頂くようになったのです。大学時代同じ師匠ではある先輩後輩ですが、どちらかと言えば私は直感的に弾くタイプですが、深沢氏はじっくり練り上げ練習を重ね確実に弾くタイプなのです。その、素晴らしい精進と、最後まで諦めないでとことん完成度を高める意思力と精神力は脱帽するばかりです。ところが、それは熱い思のメッセージを客席に伝えたいと願う奉仕の心から生じる常套手段であり、テクニックは将に熱いハートで音楽を奏でる道具に過ぎないと思える程の内面性から湧き出る演奏でした。ですから、お客様は勿論、共演したピアニストの藤本史子さん、二重奏の深沢氏の弟子でもある森田良平君も自ら素晴らしい演奏をされながら、聞こえてくる深沢氏の魂のこもった音に反応しお客様を感動させたのです。その上、お客様で来ていた元、九響の首席チェリスト北口氏をステージに上げてロッシーニの二重奏第1楽章をアンコールに披露させ客席もステージも一体になった純粋な感動を連鎖させたのでした。主催者の立場である私でしたが、何より久し振りにコントラバスリサイタルだけあって、30年も前から参加しているコントラバスセミナー参加者や近年のコントラバス奏者の卵まで加古川に再び集合されたことが嬉しい限りでした。そんな素晴らしい一時を作ってくれた最高のCb仲間と楽壇仲間、定期サロン常連のお客様、寺族親族檀信徒の皆様、本当にありがとうございました!

集まった募金は慈善事業団に委託して被災地に送らせていただきます。また今後も継続的に、教信寺法泉院からも義援金だけでなく、粉ミルク、紙おむつ、トイレットペーパーなどの支援物資は天台宗宗務庁災害対策本部を通じて発送させて頂く予定です。ご支援ご協力ご希望の方は是非ご連絡下さい。  合掌

記、コントラバスの和尚さん 

お問い合せメールアドレスは

musikhaus@nifty.com

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TEL:079-422-7189

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