子供の名前は生まれてきた顔を見て、ゆっくり性別や季節や時勢も考慮して命名しようと思っていました。生まれてから丸一日、名前を考えていると観測史上最大の未曾有の大災害、東日本大震災のニュースが飛び込み、次々と報じられるにつれ、候補が一つに絞られてきました。将に、この子の将来は東日本震災復興や小子化高齢社会を支える大変な時代を担って生きるのです。だから、どんな逆境にも心がポキっと折れないで、弓の様にしなやかな粘り腰で、難問を解決し、教信寺法泉院の護持発展、日本の威信復興、世界の平和の為にも、兄の「慶滋」Yoshishigeをサポートし、社会に貢献奉仕して欲しい願いを込めて「弓」Yumiと命名したのです。
また、私のWienの恩師L.Streicher先生が最後の来日公演の時、加古川に来られてコンチェルトで弾いてきた「弓」"Bow"を譲り受けましたが、今は形見となっています。その師匠の祥月命日が弓の誕生日の翌日であった為、命名するもう一つのご縁を強く感じたのです。 合掌
記、コントラバスの和尚さん