本-開ミニミニ法話その111本-開

世界連邦加古川支部機関誌2010新年号より

 

「編集部あとがき」

謹 賀 新 年

 昨年暮れまでに発刊予定だった本号が編集部の都合で新年号になってしまいました。愛読者の皆様には大変お待たせしてしまい申し訳御座いません。お詫び申し上げます。

 さて、旧年は、米国で人種差別を超えたオバマ大統領が就任されるやいなや核軍縮や地球温暖化にも積極的に取り組む米国の姿勢をアピールされ世界は驚愕と賛嘆に湧きました。しかし、早急過ぎるノーベル平和賞受賞の声も多かった式典のスピーチで戦争を正当化するのはいかがなものでしょう。殺し合いに正当性など無いのが理想観念ですが、いかにもアフガニスタンへの3万人増兵したアメリカ的な平和賞受賞演説でした。列強軍事大国はいつの時代も武力弾圧で世界を支配しようとするのが平和へのプロセスなのでしょうか?そしてまた、国内においても政権交代が実現し、鳩山新政権のマニフェスト具現化への期待に国民は興奮したのですが、混迷する政治経済に国民生活は益々窮地に追われ、重課税に苦しむ家庭や、不況の中小企業町工場などから税収不足の地方行政は勿論、無策で安易に国債に頼る借金大国日本が、今世紀末には温暖化で海面上昇して水没すると指摘されている南太平洋のツバル諸島やフィジー諸島よりも先に、我々運命共同体の日本丸が崩壊沈没してしまいそうなのです。

 新年早々、暗い話しで恐縮ですが、平和ボケした日本において、戦争や紛争、革命や亡命と言った20世紀の恐怖から、今や格差社会の歪みによる貧困から多発する生活苦のコンビニ強盗やタクシー強盗、多重債務のあり地獄からの逃避に自殺、希望を失った若者の自殺願望サイトで集団自殺が我が国における切迫した問題となってるのです。多くの同朋が絶望の淵に立たされている事を認識した政策が急務です。貧乏であっても助け合い希望を捨てなかった逞しい大和魂と、神仏に深く崇敬し他の命を尊び慈悲深い祖父母、教養と威厳ある父親、節約に智慧を使いよく働く母親、その子孫は謙虚で勤勉、そんな品格ある人材で溢れていた日本に復活しなければなりませんね。

 資源の無い日本は、人々が蓄積した知識力による発明や発見、技術革新や加工技術、温暖化防止のエコロジー最先端技術、文化的伝統工芸や芸術、歴史から学んだ平和共存の強い意識、そして慈悲深い精神を誇りに思い、それら有形無形の地球規模の日本人の宝を輸出貢献することで再び貿易立国となれるのです。それらを認識した上で、これからの青少年の為に、決して受験目的で無い、智慧と応用能力と豊かな精神を育む品格ある学校教育と共に、地域社会教育と家庭教育も、私たちが襟を正して常に心懸け、今すぐ出来る事から個々が取りくむべき時代となりました。どんなに窮地に陥ってもご先祖様が示された様に、今に生きる我々大人社会が環境を整え、希望の持てる将来へ子供達を送りだしてあげられますように!

 例えば、世界連邦加古川支部が長年取り組む平和活動で、本号に紹介させて頂いた郷土の青少年が描いた平和への作文やポスターも、一つの明るい希望の材料と信じます。今回の受賞者は勿論、作品を寄せて頂いた学生達全員の心意気を愛読者皆様で称讃し、純真な青少年達に正義と慈愛の信念を持ち続けられます様に、大きなご声援をおくって頂きたく存じます。 合掌 

 本年こそ地球規模で世界平和へ躍進する年となり、また、貴方様とご家族様におかれましては、皆様がご健勝で、実り多き幸せな新年となります様に、世界連邦加古川支部と編集部より、お祈り申し上げます。 ワンワールド編集部 K.H

 

記2009.12/17

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