本-開感動コラボ本-開
2009.9/19&20
Satori日記
ベラドンナの館の遊戯!

 お盆、施餓鬼、野口大念佛と8月から9月にかけて当寺院はもっとも忙しい時期に秋のお彼岸が、毎年、疲労のピークとなる。しかし今年は特別に、その彼岸入りした期間の土・日の午前中には3つ4つ重なる法事ラッシュの終わった午後に、静と動、聴覚と視覚から五感を法悦へ導く芸術の融合コラボ公演を深いご縁でさせて頂きました!

 疲労困憊の我が身ながら、芸術のパワーを頂戴して、小さな加古川駅市民ギャラリーではありましたが、集って下さった観客・聴衆・主催者・スタッフ一同が感動を一つに出来たのでした。その感動を一つに繋いだのがベラドンナの館と言う前衛美術芸術集団を主催する「LOVE」さんでした。彼女は亡き母の実家の寺の住職でおじさん(95)おばさん(93)の孫娘である事から、LOVEさんにとって私も親戚の叔父さんとして賛助出演で始めての郷土での個展を祝福させて頂いたのです。

 感動が人と人を繋ぐ芸術こそ本物!将に、ベラドンナLOVE(さっちゃん)は、自作のオブジェで幻想的な空間を創造して目を奪い、仲間のLUNEさん演じ操る等身大の人形が舞う妖艶な視覚から異次元空間へ誘い、コントラバスと電子ピアノで聴覚より観客の心に侵入し、誰もが普段生活の中で閉鎖的に作る保身する防衛本能の垣根を取り除くことに成功させて頂けた様な感動の連鎖でした!

 これぞ芸術の醍醐味と言える瞬間に出会えた私自身、偶々、お盆から野口大念仏会、そして秋季お彼岸入りまでの疲労蓄積のせいか、不覚にも私自信までもがある種の幻想的宇宙空間に遊泳する己を客観的に見ることが出来たことは不思議な体験でした。さっちゃん!LUNEさん!応援してくれた安楽寺のおじさん!おばさん!親族・従兄弟のみんな!檀信徒の皆様!ファンの皆様!地元の文化関係者の皆さん!本当に芸術をご理解いただき有り難う御座いました!

 せちがない近年、心の潤いにこそ芸術と信仰が必要です。世界中で羽ばたく創作活動に終始する様々な芸術家達に、ジャンルを問わず、今回の様に無報酬の慈愛を持ってご声援をお願い申し上げます!

その、ご声援こそが、何時か必ずこの世で貴方の心に貴方の回りに大きくなって舞い戻って来る事を、最後に追記しておきましょう!有り難う御座いました!合掌!

Photo by 3000

法話へ戻る
TOPへ戻る