クラッシック・アベニューin山崎

バロック音楽の巨匠をウィーンより迎えて、日本を代表する世界的ソリストと共演

スプリング・バロック・スペシャル

1998年3月28日午後6時30分開演   入場料:1.000円

お問い合わせ・チケット予約:0790-62-5300 山崎文化会館

プログラム

パッヘルベル=「カノン」(音楽の館室内合奏団)

J.S.バッハ=「チェンバロ協奏曲」BWV.1053チェンバロ独奏(インゴマー・ライナー)

ヘンデル=「Grudel tiranno amor」ソプラノ独唱(ガリンスキー富士子)

休憩

ヴィヴァルディー=合奏協奏曲「四季」ヴァイオリン独奏(景山誠治)

出演者プロフィール

インゴマール・ライナー(チェンバロ)

1954年オーストリア生まれ。ウィーン国立音楽大学教授及びグラーツ国立音楽大学客員教授。ケルンテン州立コンセルヴァトリウムとウィーン国立音楽大学で、オルガン科とチェンバロ科を卒業。ウィーン大学でドイツ文学と西洋史学を卒業。パリにて歴史的古楽器及び中世音楽を専門に学ぶ。オルガン奏者およびチェンバロ奏者また指揮者としてヨーロッパ、北アフリカ、日本やアメリカで活躍。96年には、ウィーンの国際オルガンフェスティバルに奏者として招待され、97年9月にはハイドンフェスティバルのオルガン連続演奏にもソリストとして招待されている。年間50回以上のコンサートに出演しその中には国際フェスティバル級のものも多く含まれている。特に古典音楽分野の演奏者として、その解釈の正当さと演奏の純粋さはヨーロッパでも屈指である。数多くのラジオ・テレビ録音、LP.CD録音。また専門分野での著作活動でも知られている。

ガリンスキー富士子(ソプラノ友情出演)

1957年神戸に生まれる。3歳より桐朋学園子供の為の音楽教室で学び、恵泉女学園高等部を卒業後、フェリス女学院で声楽を専攻。1977年卒業演奏会出演後、ウィーンに留学。ウィーン国立音楽大学で、声楽、ピアノ伴奏法、ピアノ室内楽、作曲を専攻し、1981年ピアノ室内楽科ディプローマ獲得。数多くのリーダーアーベントをウィーンと日本を中心に行う。95年よりバロック音楽界で、ガンバの巨匠ヴァスケス教授率いるオルフェン合奏団と共にソプラニストとしてヨーロッパ各地で活躍。97年3月にインゴマー・ライナーのハンマークラビーア伴奏でシューベルトのプログラムでCDを制作し、好評を得ている。

景山 誠治(ソロ&コンサートマスター)

5歳よりヴァイオリンを始め、吉永清子女史に師事。学生音楽コンクール小・中学生共に全国1位。第46回日本音楽コンクール第3位。民音室内楽コンクール第2位及び斎藤秀雄賞を受賞。ヴィニアスキーでは4位、ロン・ティヴォー国際コンクールで1位無しの2位、同時に3つの特別賞を受賞。ノールウェー、フィンランド、アイルランド、イギリス、スペイン、ベルリンでリサイタル、旧東ドイツ国内8都市でオーケストラと協演。国内での演奏歴も数多いが、霧島音楽祭、倉敷音楽祭、大文字音楽祭等多くの音楽祭でも既にお馴染みの顔となっている。東京芸術大学卒業、海野義雄、浦川宣也に師事。名実ともに現在日本を代表するヴァイオリンニストとして活躍している。

日比 浩一(第1ヴァイオリン)

1984年京都市立芸術大学音楽学部卒業、同時に音楽学部賞を受賞。その後、神戸室内合奏団(現、神戸市室内合奏団)ソロ・ヴァイオリン奏者を経て、現在、関西フィルハーモニー管弦楽団コンサートマスター、京都フィルハーモニー室内合奏団客員コンサートマスター。これまでに神戸室内合奏団、テレマン室内合奏団、関西フィルハーモニー管弦楽団と協演したのをはじめ、京都、大阪、神戸でリサイタル開催。NHK-FMに出演するほか、井上まゆみピアノトリオのメンバーとしてなど室内楽活動も活発に行っている。第32回全国学生音楽コンクール西日本第2位。ヴァイオリンを江口邦子、故、篠原虎一、岩淵龍太郎の各氏に、室内楽を梅原ひまり、岸辺百百雄の各氏に師事。(社)日本演奏連盟、宝塚演奏家連盟会員。

塩崎 紀子(第1ヴァイオリン)

7歳ヴァイオリンを始める。96年エリザベト音楽大学音楽部器楽科卒業。卒業演奏に出演。同年、同大学院修士課程音楽研究科に進学し研鑽を積む。95年より3年間同大学交響楽団のコンサートマスターを努める。96年5月ベル・クワチュール弦楽四重奏団を結成し、第1ヴァイオリン奏者として活動を始める。これまでに広島県立美術館オープニング記念コンサートで好評を博し、以後県立美術館で定期的にコンサートを行っているほか「ノーモアヒロシマコンサート」「市民サロンコンサート」等、広島を中心に活動している。また、在学中より広島アカデミー合奏団、音楽の館フィルハーモニー管弦楽団に客演して活躍。98年3月エリザベト音楽大学大学院修士課程修了。これまでにヴァイオリンを川本義幸、由居学、石井光子の各氏に、室内楽を馬場省一氏に師事。

佐分利 恭子(第2ヴァイオリン)

5歳よりヴァイオリンを始める。木村和代、東儀祐二の各氏に師事。桐朋女子音楽学校を経て桐朋学園大学に入学。江藤俊哉氏に師事。第55回日本音楽コンクール第2位、黒柳賞を受賞。卒業生を代表して皇居内桃華楽堂にて御前演奏する。ドイツ学術交流会給費学生としてケルン音楽大学に留学し、サシュコ・ガブリロフ氏に師事。その後、ウィーン市立音楽院にてアレクサンダー・アレンコフ氏に師事。マリア・カナルス国際コンクール第3位、ルジェロ・リッチ・コンクール特別賞受賞。帰国後はソロ、室内楽を中心に、ソリストとして日本フィル、群響等のオーケストラとの協演やNHK-FMへ出演するほか、オーケストラのゲスト・コンサートマスターを務めるなど、各地で活発な演奏活動を行っている。ジャパン・チェンバー・オーケストラ、ストリング・アンサンブル・ベガ、トウキョウ・モーツアルト・プレヤーズ、サイトウ・キネン・オーケストラのメンバーとしても活躍中。

幣 晴代(第2ヴァイオリン)

大阪音楽大学音楽学部バイオリン専攻卒業。鈴江苑生、東儀幸、岡田英治各氏に師事。1973年徳島県毎日音楽コンクール最優秀賞受賞。1978年大阪フィルハーモニー交響楽団に在籍。退団後各地の室内楽団、管弦楽団に客演して活躍。現在、関西を中心にソロ・室内楽の活動の傍ら、ムジークハウス音楽院等で後進の指導にも精力を注いでいる。「おひさまコンサート」主宰。音楽の館室内合奏団員。

中村 智香子(ヴィオラ)

桐朋学園大学、同大学研究科卒業。ヴァイオリンを石井志都子女史、ヴィオラを岡田伸夫、J.バシュメットの両氏に師事。全日本音楽コンクール入賞。在学中第2回宝塚ベガ音楽コンクール室内楽部門第1位特別賞受賞。イタリア・キギアーナ音楽院にて室内楽とヴィオラソロ共にディプロマ名誉賞受賞。今までにアシスタント・コンサートマスター、ヴィオラ首席奏者として多数のオーケストラに出演。また、NHK-FM土曜リサイタル、横浜新人演奏会、室内楽やソロのヴァイオリニスト、ヴィオリストとして、多彩な活動を行う。1993年よりサイトウ・キネン・オーケストラ、94年より紀尾井シンフォニエッタ・東京のメンバー。またLuce(ルーチェ)Trio、他多数のアンサンブルに在籍して活躍中。

山村 茂(ヴィオラ)

京都市立芸術大学卒業。その後、京都フィルハーモニー室内合奏団に入団。そのかたわら、アルフィーネ室内合奏団(現、大阪チェンバーオーケストラ)を中心メンバーとして創設すると共に、トリオ・パッペル(弦楽三重奏団)を結成。また、松永みどり弦楽四重奏団のヴィオラ奏者を務める。その後、大阪フィルハーモニー管弦楽団に入団。首席奏者として1996年8月まで在籍。現在、松永みどり弦楽四重奏団ヴィオラ奏者。関西室内楽協会会員。大阪芸術大学講師。音楽の館室内合奏団楽員。

秋津 智承(チェロ)

広島の由緒ある仏教寺院に生まれる。8才よりチェロを始め、1980年に桐朋学園、1982年にボストンのニューイングランド音楽院を卒業。故、斉藤秀雄、井上頼豊、安田謙一郎),Laurince LESSERの各氏に師事。1978年、第46回日本音楽コンクール第2位、1986年、第8回チャイコフスキー国際コンクール第7位入賞。1983年東京、広島でデビューリサイタル以降1985、1987年と、東京でリサイタルを開く。1988年にはドイツKempten,Mindelheim市で、Pavol Kovac氏の招きによりリサイタルを行い好評を博す。広島交響楽団との共演、又、倉敷、木曽福島の音楽祭の出演も数多い。1983年より地元広島でチャイコフスキー国際コンクール第2位の加藤知子、ロンティボー国際コンクール第2位の影山誠治らと共に「室内楽の夕べ」シリーズ、1992、1993年には、「セロ独り語り」のシリーズとして、2年に分けてバッハ無伴奏組曲全曲演奏を行う。1994年2月には、NHKテレビ クラシックアワー「秋津智承と仲間たち」に出演。1991年より若い音楽家を集めてセミナーを主宰。又、コントラバスの長谷川悟氏と共に「Duo Bows」と命名したチェロ・コントラバスの二重奏シリーズでも度々共演している。元、桐朋学園大学講師、現在、広島大学教育学部音楽科、広島音楽高校、福岡Muse音楽院で講師を務める。広島交響楽団首席ソロチェロ奏者。また、水戸室内管弦楽団、サイトウキネン・オーケストラのメンバーでもある。

長谷川 悟(コントラバス)音楽監督

加古川の由緒ある仏教寺院に生まれる。広島音楽高校、国立音楽大学を経てウイーン国立音楽大学修了。田頭徳治、中博昭、M・サガト、L・シュトライヒャー各氏に師事。ウイーン留学中、ウイーンの室内楽奏団に客演。1980年帰国後、東京、広島、加古川での度々のソロリサイタルを始め、ベルリン弦楽四重奏団、チューリッヒ・トーンハレ弦楽六重奏団、 G・カー(Cb)、N・シェトラー(Pf)、P・ウラディゲーロフ(Pf)など多くの内外のトップアーティストと室内楽を中心に共演して活躍。数少ないコントラバスソリストとしても公演を続け、1995年にはチェロの秋津智承とウィーンを皮切りにベルリン、ブルガリア各地でデュオ・リサイタルツァー開催、また、1997年台湾、フィリピンに室内楽で演奏旅行、1998年3月に2回目のウィーン・リサイタルを開き好評を得る。国内では広島平和音楽祭でリサイタル、湯布院音楽祭、加古川平和音楽祭、倉敷音楽祭等にも参加して活躍している。1988年に自宅に建立した室内楽専用ホールで毎月開く「音楽の館定期サロンコンサート」を中心に世界中の音楽家と国際文化交流の輪を拡げて活動中。第2回兵庫県新進芸術家奨励賞、第11回加古川市文化連盟賞を受賞。学生の頃より全国の殆どのオーケストラや多くの室内楽団に客演して活躍。現在、音楽の館コンサート協会会長、音楽の館フィルハーモニー管弦楽団指揮者兼・音楽監督、国際コントラバスセミナーin JAPAN代表、元、広島大学教育学部音楽科講師、現在、エリザベト音楽大学、広島音楽高校・各非常勤講師。

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