? Q & A ?
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博士 Q3の回答 博士
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難しい質問だね。例えば、人に貴方の気持ちを伝えるとき、その時、その人に合わせて適切な言葉を選べる、深い教養が有った方が良いよね。また、その人の耳を傾けさせる、話術や、やさしい声の持ち主の方が有利だし、話し方に抑揚が有った方が、相手の心を捉える事が出来るよね。
音楽演奏も同じで、音楽の3大要素、つまり、1.音色、2.音程、3.リズムが、人に聞いてもらえる基準に到達しているかが重要です。
その為には基礎の苦しい練習を若い内に積み重ねた人が、結果的に早い時期にそれらを養う事になるんだね。
次に、大きな課題は、演奏技術を学んだら、それらを自分の物にしてしまうこと。課題曲で一度学んだことは、次に出てきた新曲で応用できることが、大事です。
そして、もっとも、重要なことは、音楽で貴方が何を人に伝えたいのか、と言うことです。
なんでも良いのだけど、人や、生き物、自然に対する感謝や尊敬の念、一言で言えば「愛」を伝える目標が持てたとき、既に、貴方は音楽的な演奏をしているかも知れません。
まだ、貴方は若いのだから、今、その事が分からなくても良いのです。答えを今あせって出さなくても良いし、もしかしたら一生出ないかも知れません。
だから、師匠や、大音楽家の演奏を沢山聴いて、色々な芸術を鑑賞して、本当に貴方が感動したと、感じた時を一生忘れないで、貴方に感動を伝えた、ステージの音楽家人間性、舞台の裏方の努力の創造、その作品を作った作曲家や作詞家の心、その歴史的背景の影響、などなど、全ての愛を感じ取りなさい。
貴方が今取り組んでいる楽器や、音楽と真剣に向かい合えば、きっと、何かが見えてきます。楽器や音楽からエネルギーをもらい、それらと対等に対話出来るようになったとき、貴方の演奏は既に音楽的な演奏に近づいていることでしょう。
でも、毎日休まず、時間が許す限り練習しないと、いつまで経っても音楽なんてできませんよ!音楽は人間が創造した万物の中で、最も崇高で、的確なメッセージの伝達方法(時間・空間を超越して)なのですから・・・。
貴方の何気ない疑問にお答えします。貴方の疑問をお寄せ下さい。
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