Q14.初めまして、こんにちは。私は栃木県の県立高校一年で吹奏楽部の弦バス担当者です。早速質問なのですが、なぜ低音は遅れて聞こえてしまうのですか?私は、自分の楽器は低音なので遅れてしまう特性を持っているのはわかっています。だからもちろん早めに音を出すように、みんなを引っ張っていくつもりで・・・・と意識して弾いているつもりです。それなのにいつも「弦バス遅い」と注意されてしまいます。そこでチューバを聞きながらチューバに合わせて弾いてみることにしました。すると今度は「低音が走っている」と注意されてしまいました。「走る」ことと「早めに出すこと」の違いは何なのでしょう?是非教えてください。
A14.高音と低音では伝達速度が違うのは理科の時間に昔し勉強したと思います。「走る」は連続した音の間隔が短くなることで、「早めに音を出す」は、低音から仕掛ける音楽の仕組みにあります。しかし、理論よりも大事なコントラバスに果たされた仕事で重要なのは、躍動感あるテンポでアンサンブルの要になることなのです。例えば連続する8分音符を指定されたテンポで何があっても狂わないで弾きとうす頼もしさと、テンポの変わり目を率先して全員に的確に伝える責任感は重大な役目です。勿論和声の根音でアンサンブルを支えることも、クレッシェンドやディミニエンド、アッチェレやルバートと言ったダイナミクスから速度変化も低音から仕掛けることが、感動的な素晴らしい演奏に反映します。
 貴方の場合、メトロノームを使って十分基礎練習をして、今演奏している曲の全体の流れを早く理解した上で、迷いの無い自信を持って演奏することが問題解決になると思いました。
他の楽器を頼りにしていてはダメです。貴方が他の楽器の頼りにならなくてはなりません。指揮者さえ頼りにするようなコントラバス弾きに成長してください。そのメンタルな面の上に、技術的には弓で弾く発音もピッチカートと同じようなハッキリした発音で弾くことがコツです。この時、音程を押さえてる左手は、指板にしっかり弦が押さえ込まれていることが条件ですよ!では、チャレンジ精神旺盛に練習して下さい。(2001.11.18 コントラバスの和尚さんSatoriより)
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