本-開98.初秋の伽藍に響き合う雅な世界その1本-開

<<法泉院庫裡での箏曲と尺八>>

開演前にお抹茶と恵那栗金団の接待を受ける聴衆
 
法泉院仏間を特設ステージに庫裡客殿に椅子を運んだ特設客席が満席に!

 152回目の定期演奏会を音楽の館でなく法泉院本殿で開いた。箏曲演奏の山路みほ女史と尺八の金子朋沐枝女史のお二人は、共に東京芸術大学邦楽部を卒業され、国内はもとより海外公演でも高い評価を得られているだけあって、洗練された芸術性の高い演奏を聴かせて下さいました。

特に感じたことは、音程の確かさで、心地よい響きが客殿いっぱいに共鳴していたのです。その居心地の良さは格別なものとなり、満席のお客様も幽玄な雅な世界に堪能され、いつまでもアンコールの拍手が鳴りやまない程でした。

152回の定期演奏会の内、庫裡で開いたのは、今回で2回目。お抹茶接待に季節の和菓子(恵那栗金団)を注文する頃より庭の草ひき掃除に明け暮れ、開演前に庭でお抹茶の接待をするために庭椅子を並べて赤い毛氈を敷き、客殿には音楽の館ホールから椅子を運び入れ、いつもと違う準備に少々多忙でしたが、お客様の帰られるときの感動された笑顔から、準備の苦労もいっぺんに労われました。

本物の芸術から頂く感動こそ、明日への活力につながり、人々の笑顔が極楽浄土の世界をこの世に具現化出来るんですね。笑顔を運んで下さって有り難う御座いました。

合掌。2008.10/12

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