Saying No.171「ラマダン」

(2013.7/22MON曇りam7:00気温26.5℃)おはようございます。

また一週間が始まりましす。今日も蒸し暑くなりそうですが、皆さんもお仕事に勉強に奉仕に得行頑張って下さい。

 今日の法泉院は例月の写経会です。その合間に法事2つに出て行き、写経が終わった頃に戻ってきて法話の予定です。昨夜は遅くまで盆参りの案内状の封筒つめをしていました。お盆が近づくとお寺は本当に忙しいです。

 さて、昨日は素敵なお客様御来られました。中学時代にコントラバスを指導し、現在はNPO法人FUTURE CODE理事さんが、大阪トルコ文化センター所長さんを昼前に連れてこられました。

 所長さんは勿論トルコ人で敬虔なイスラム教徒で現在ラマダン中なので太陽が出ている日中は食事どころか水ものまれないので、接待に困りました。結局、播州の日本人二人で昼食に播州揖保の糸素麺定食を食べて、その間、所長さんには関テレで報道された「住職は世界的コントラバス奏者」を観ていただきました。

なんとも、申し訳なくて早食い競争みたいな素麺でした。

 今年のラマダンは7/9〜8/9までの一ヶ月間だそうで、毎年10日づつ前に遡るので一生にうちに四季を通して断食ができるそうです。

 ただ、断食と言っても、先々週に来られた限られたスーパーマンしかできない厳しい比叡山の千日回峰行と違って、夜明け間の朝食と星空の夕食は摂取できるので、トルコ国民90パーセントの一般人が自由にラマダンをし、昼間に空腹や喉の渇きを我慢しながら、世界にはもっと劣悪な環境で餓死していく子供達さえ居る苦しみを感じ、その抜いた昼食代を、恵まれない地球規模地域の救済にお布施をするのだそうです。

 今の日本人が忘れてしまった御慈悲の行動だったんだと、彼の口から知らされ衝撃的でした。

 そしてトルコはもっとも親日派の国民です。何故なら全国の小学校の教科書に日本を詳しく紹介し、また、日本に対して感謝を持つように学校教育の歴史や情操教育で指導されているのです。

 それは、既に報道番組でご存知の方も多いと思いますが、ウィキペディアフリー百科事典から引用すれば、こうです。(エルトゥールル号遭難事件(エルトゥールルごうそうなんじけん)とは、1890年(明治23年)9月16日夜半、オスマン帝国(その一部は現在のトルコ)の軍艦エルトゥールル号(Ertu_rul F_rkateyni)が現在の和歌山県串本町沖にある、紀伊大島の樫野埼東方海上で遭難し500名以上の犠牲者を出した事件である。この事件は、日本とトルコの友好関係の始まりと考えられている。

現在、和歌山県串本町の樫野崎灯台そばにはエルトゥールル号殉難将士慰霊碑およびトルコ記念館が建つ。また、町と在日本トルコ大使館の共催による慰霊祭も5年ごとに行われている。)

 123年も前の事を、今でもトルコでは子供達に語り継がれているのです。そして全国民が日本に未だに感謝してくださっているのです。こちらこそ勿体ない気持ちでいっぱいになりますが世界一日本を好きでいて下さる国なんです。こんなことを日本人の子供がどれだけ学校で教えてられ知っていますか?

 昨日の選挙で自民党が圧勝しましたが、我々日本人はもう一度経済で日本を取り戻すのではなく、宗教心、道徳心、義理や人情、人としてあたりまえだった自らの命を尊び他の総ての命も尊ぶ、人間としてのモラルを復権しなければ、世界に対して恥ずかしいですね。

 兎に角、話が長くなり、後になりましたが、9/1日に法泉院でトルコと日本の文化芸能友好交流会を開催する打ち合わせに来られた所長さんとイスラム教と仏教、トルコ人と良き時代の日本人気質の共通性に花が咲き楽しい歓談は時を忘れるほどでした。。合掌 Cbの和尚さん7月の言いたい法話より

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