コン・テンポ弦楽四重奏団は、1995年9月、ブカレスト(ルーマニア)の音楽大学の学生によって結成された。結成2ヶ月で、ローマのヴァレンティーノ・ブッキ・コンクールにおいて第2位を受賞。以後、数々の国際室内楽コンクールで入賞している。その中には、ルーマニア・モーツァルト・コンクール優勝(1996年)、ミュンヘンコンサート協会の奨学助成コンクールでの優勝(1998年)、「プラハの春」コンクール特別賞(1998年)、ベルリンのカール・クリングラー・コンクール特別賞(1998年)が挙げられる。昨年は、ドイツのマックス・レーガー・コンクールにおいて第3位を受賞。また、ルーマニア国内では、音楽評論家ユニオン賞、その年最も優秀な若手アンサンブルに与えられるアペルト賞を受賞した。本年2月には、英国王立音楽院のウィグモア賞を、3月にはグランツ(オーストリア)のフランツ・シューベルトと現代の音楽コンクールにおいて第3位、そして4月には、ロンドン弦楽四重奏コンクールにおいて第3位、及び、聴衆賞を獲得した。2000年秋にはイタリアのローマで開催されたヴァレンティーノ・ブッキ(Valentino Bucchi)国際コンクールで優勝した。
これまでの演奏活動は、オーストリア(ウィーン、グラーツ、クラーゲンフルト、エステルハージーのハイドン音楽祭)、カナダ(トロント、バンフ)、ドイツ(ベルリン・フィルハーモニック、ミュンヘンのマックス・ヨーゼフ・ザール、プリンスリージェント劇場)、イギリス(ロンドンのウィグモア・ホール、セント・マーチン・イン・ザ・フィールド教会、セント・ジョンズ・スミス・スクエア)、フランス(パリのシャテレー劇場)、ルーマニア(ブカレスト他)、北朝鮮、イタリア(ローマ、クレモナ、カターニア、ヴェニス、コモ)など、世界中ですでに250回以上の演奏会を行っている。また、昨年8月には、カステロ・ガンドルフォにおいてローマ法王ヨハネ・パウロにその演奏を披露した。
メンバー全員が、国内外のコンクールの受賞者であり、ヨーロッパを中心にそれぞれ独立した国際的な演奏活動を展開している。現在は、メンバー全員がリーヴァーフルム室内楽奨学金を受けて、ロンドンの王立音楽院にてアマデウス弦楽四重奏団のジークムント・ニッセル氏のもとで研鑚を積んでいる。