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法泉院檀信徒会報

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平成21年 春号2009.4/5発行

発行元[法泉院住職・水足檀信徒会]

1.**灌仏会(花祭り法要)**

 4月8日午後2時より本堂特設お御堂に釈迦誕生佛をお祭りし甘茶を濯ぎます。

教信寺では境内の桜が毎年この日に満開となり、お釈迦様の誕生を祝い続けています。12/25日よりも4/8日をお忘れにならないで、観桜がてらご参拝下さい。

2.**春期念仏会ご案内(納髪回向の流れ@〜E)**

@納髪永代例月供養の納髪回向料は10.000円です。

A受付は前日までに納髪袋と永代回向料を法泉院にお持ち下さい。

(当日、本堂は大変混雑します。又、年番で無い年は本堂で受付出来ません。)

B5月15日午後14時より教信寺本堂に於いて「春念佛法要」塔婆回向・説教有り。

C引き続き午後14時40分頃より納髪新亡霊位読み上げますのでご焼香下さい。

D開山堂へ移動して教信上人例月回向後、納髪説明ミニ法話予定。

E境内へ移動して阿弥陀石仏前で回向します。(15時30分頃終了、納髪施主様解散。)

(阿弥陀石仏体内に納められた納髪は、毎月15日に永代供養されます。)

3.**NHK-TVニュース番組収録参加の御礼**

 去る3月23日午後18時35分頃に放送されたKOBE発「とっておき兵庫」で昨年のサンテレビに続き今年も愚僧の特集番組が報道されました。収録日には急遽、水足檀信徒会婦人部の和讃衆奉称連の皆様にご案内申し上げました所、多くの皆様が応援に駆けつけて下さり、快く参加された皆様の迸る笑顔が県下各地に放送された事が誠に喜ばしく誉れに思いました。ご協力誠に有り難う御座いました。

4.**比叡山阿弥陀堂回向参拝団募集の予告**

 今年、晩秋の頃にでも、お約束の比叡山参拝団を募る予定です。愚僧も一緒に本山阿弥陀堂での合同回向と、滋賀・京都の紅葉を満喫したく存じます。 合掌

 

住職の「ミニミニ法話」シリーズ

<地獄と極楽、最後の晩餐会>

 子供の頃、寝るまで母に聴かされた昔話や佛教童話の記憶は今でも鮮明に残っています。また、母の生家になる志方の安楽寺に連れて行かれた時、毎日正午の鐘突を手伝うのが楽しみでした。しかし、その鐘楼に行くには、横にある閻魔堂を横切らなくてはならないのが子供心に怖かったのです。何故なら、そこには閻魔大王の裁きにより地獄に落とされた亡者が、針の山、煮えたぎる釜風呂、鬼に打ち首され逃げまとう姿が描かれていたからです。

 枕話に聞かされた仏教童話の中で、この地獄図には描かれていない極楽と地獄での最後の晩餐会と言う、こんな話が記憶に残ってます。

 満中陰の日、49日間の裁判を終えて極楽か地獄かへの行き先の判決が出されました。その夜の事、それぞれの新亡者は、閻魔大王が主催する晩餐会に招かれ、極楽に上がった人も、地獄に落とされた人も、別々の華麗な宮殿の食堂で、大きな丸テーブルを囲む様に座らされました。もう49日もろくに食事をとってない亡者の目の前に豪華なグルメが盛られた大皿が並びます。ところが、地獄に落ちた人々のみならず、担当の鬼の手違いで極楽往生の人たちまでも椅子に縛られ手足の自由が利かないのです。そして右手には、向かいの人に当たる程の長い箸を縛り付けて持たされてしまったのです。

 さて、地獄行きの亡者達は空腹に堪らず必死で目の前に盛られた豪華グルメを取り、自分の口に運ぼうとするのですが、長すぎる箸は料理を散らかすばかりで決して食べることは出来ません。それどころか向かいに座っていてる亡者同士が、相手の顔や衣服にソースや食材を汚く飛ばし、ここまで来ても修羅場となって罵り合っているのです。

 担当する鬼が早く晩餐会を終わろうと縛った人間を数えると、極楽行きの人までも縛って別室食堂に連れて行ってしまったミスに気付き慌てて極楽会場のフロアーまで走って行ってみると、廊下にまで笑い声が響き渡っているのです。早速そのドアを開けて見渡せば和やかな晩餐会の光景が飛び込み、ミスをした鬼がびっくり驚きました。

 なんと、極楽の晩餐会では丸テーブルの向かいに座った人の口へ、相手の食べたい気持ちを察しながら豪華グルメを長い箸で不自由なく運んで、お互いに食べさせ合っていたのです。合掌。編著法泉院慶悟

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