平成23年 教信寺輪番「法泉院」野口大念仏会写真記録

 

元亨3年(1323)に一遍上人の弟子「湛阿」が当山住職の頃、教信沙彌への報恩謝徳と供養の為、全国の念仏聖を招集して野口大念仏会を始めてから近世の第二次世界大戦終戦頃まで「ねんぶっつあん」は7日間の不断念仏を勤めていました。しかし近年は9月13日14日15日の3日間になっています。それでも13日初日午前中の法要は中世の念仏会を偲ばせる様な加古郡と加古川市の仏教会から全宗派の僧侶が一堂に集い厳修する戦没者慰霊平和祈願法要からはじまり、最終日15日の結願法要を含め3日間で合計6座の法要を修します。昼夜を問わず所狭しとお参りされる大勢の参詣者の受付は勿論の事、境内・伽藍の掃除や諸堂諸仏前の御供え等、前後の準備片付けで、それはもう年番の年は大変なのです。しかしそれは、教信上人様の徳を讃えると共にご先祖様への塔婆回向をする当地域最古で最大のお祭りに、教信寺一山寺院や毎年応援随喜される鶴林寺塔頭寺院様、説教師様や塔婆回向師、教信上人絵解き説法師、播州音頭奉納盆踊り主催の野口町内自治会様、檀信徒総代や世話人、念仏講や和讃衆の壇家婦人部の協力があってこその事で、約700年続く伝統の「ねんぶっつあん」を今日まで誠に有り難くこうして継承させて頂けるのです。以下は、ことし法泉院と檀信徒の師檀が心一つに勤めた平成23年の野口大念仏の写真記録集です。

檀信徒総代世話人+塔婆書助人+絵解説法師の総勢13名が連日献身的に労働奉仕され徳を積まれました。

説教師や回向師を始め法泉院住職や法兄と法弟、それに世話人の男性陣の類い希な働きを、信じられないほど美味しい賄いで応援して下さったのは、檀信徒婦人部の功績です。

本当に釜飯の美味しさには驚き、洗練された食材による少し前までの日本の食生活の贅沢な味わいを舌に思い起こし、両親や祖父母のお三度の賄いへタイムスリップしたかのように、感動的に皆共に総ての仏縁に感謝の合掌をして美味しく頂きました。

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