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法泉院檀信徒会報

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平成20年 春号2008.4/10発行

発行元[法泉院住職・水足檀信徒会]

1.**春期念仏会ご案内(納髪回向の流れ@〜D)**

@納髪永代例月供養のお布施は10.000円です。
 当日本堂は大変 混雑しますので事前に、必ず法泉院で受付をして下さい。
A五月十五日午後2時より教信寺本堂に於いて「春念佛法要」塔婆回向・説教有り
B引き続き、午後2時40分頃より納髪新亡霊位読み上げますのでご焼香下さい。
C開山堂へ移動して教信上人例月回向後、納髪説明ミニ法話。
D境内へ移動して阿弥陀石仏体内に納髪、例月回向 納髪関係者自由解散。

2.**サンTVニュース番組収録参加の御礼**

 去る3月17日午後5時放送のニュースシグナルで「住職はコントラバス奏者」と題した特集番組が報道されました。収録では急遽、水足檀信徒会婦人部の和讃衆奉称連の皆様が、応援に駆けつけて下さり、参加された皆様の迸る笑顔が近畿各地に放送された事が誠に喜ばしく誇りに思いました。兎角索漠とした寺壇の関係が聞かれる昨今、法泉院檀信徒会の皆様と、法泉院住職・寺族の絆が強く感じられた放送となり嬉しく光栄に存じました。ご協力誠に有り難う御座いました。

3.**奉称連新入会員募集のお知らせ**

 慶明前住職と今年5月に一周忌を迎える寺庭夫人菊野が輿入れされた頃より、水足檀信徒会婦人部には念仏講、観音講が編成され、町内での仏事や教信寺年間行事に参詣され、佛縁を深くされていました。やがてご詠歌から和讃へ流行し始めた約30年程前に法泉院和讃衆奉称連が新結成されましたが団員が徐々に減り、8年前に二次募集新結成しました。が、再び団員の高齢化とともに少人数になりつつある為、この度第三次募集する運びとなりました。水足檀信徒会150軒よりお一人ずつ参加して頂きたい思いですが、それぞれの家庭の事情等でご無理は申し上げません。楽しく和讃や聖歌を歌いながら法泉院住職や寺族とのご縁を深め先祖供養から、環境保護や世界平和を祈り、生涯に生きる意味合いを求め、町内隣保の相互理解と親睦も深めながら、アカデミックに地域の歴史や仏道を学べる
月に二回のお稽古で、生活に潤いを満たす生涯学習の会です。住職に代わり団員が勧誘お誘いに伺うかも知れませんが、どなた様も快くご参加の程、心より宜しくお願い申し上げます。 合掌  

住職の「言いたい法話」シリーズ

<<咲く桜、散る桜。会うは別れのはじめなり!>>

 桜の季節ともなると、学校では卒業式と入学式!事業所・役所ではお疲れ様と退職あれば、夢膨らむ新入社員や役員を迎え、毎年それぞれ全国各地に咲く桜の元で繰りひろげられる束の間の人生の転機に日本人は観桜するようです。教信寺の老木ソメイヨシノは苔むす樹齢100年にもなり、その開花は到底若い苗木には比べようもない見事な咲き振りなのです。将に悟りの境地に達する100歳の老人と、背伸びするが未熟な若者の心の有り様と同じかもしれません。
また、この桜の季節には全国から御開山教信上人参りに浄土真宗の門徒の旁々がバスを連ねて参詣してくださります。
「親鸞聖人様が理想の僧と敬慕された教信上人のお寺に、一生に一度はお参りしたかったのです。有難や〜、なまんだぶナマンダブ〜〜!」と、参詣に来られたのに、一昔前では、境内で焼き肉バーベキューやカラオケ合戦で大宴会と、地域の方が花見をしておられたのには、さぞかし驚かれて全国津々浦々に帰られたことでしょう。
 震災復興より落慶した現在では、地域の方も、遠方からの参詣者も、静かにお寺の境内らしく、浮き世の喜びや、世の無常をそれぞれに感じ入りながら観桜されるようになりました。
 人の命も、人生も、よく此の桜の花にたとえられます。特に日本人には、とりわけ桜に特別な思いがあるようです。
それは、先に述べた様に、年度末で人生の転機を迎える季節であり、寒い冬から陽気な春に咲きほこる満開の桜は妖艶なエネルギーさえ感じるのかもしれません。将に限りある尊い命そのものを感じるからではないでしょうか?
境内桜木は、樹齢の間、毎年花を咲かせ、寿命を終えた老木は立ち枯れても、根本から新芽が伸びて世代交代を繰り返します。又、蝉や蜂など昆虫を育み、空気を浄化してくれています。
 佛教、特に今日中国のオリンピック聖火リレーで世界から注目を浴びているチベット佛教で人々は輪廻転生を当たり前のように受け入れています。徳を積めば再び人間か天上の菩薩に、罪を重ねれば地獄に落ちて、生まれ変わっても害虫か、極寒や灼熱の悪環境に苦しむ生物にしかなれない道徳思想です。日本でも昔はお寺の暗いお堂で地獄図を見せられ、子供心に、閻魔大王に舌を抜かれないように「決して人を陥れたり騙したりする嘘はつくまい!」と誓ったものです。しかし、そんな慎ましく生きてるチベットの民を軍事弾圧する中国は避難されて当然でしょう。毒入り餃子や人権問題にもアクション出来ない日本政府の対応は如何なものか!
完全に欧米からもアジアからも軽視される国に成り下がってしまい、奈良平安時代より、ご先祖様が国際的地位を築いたにも係わらず、虚しく感じる檀信徒の旁々も少なくないでしょう。
 桜から話がそれてしまいましたが、この時期、出会いと別れも人の数以上に見られます。
学友との別れ、進学での出会い。社会への初陣、会社退職から家庭や地域社会へ戻った再会。
生徒と先生の別れと出会い。恋人同士の出会いと別れ。新生児とのご対面もあれば家族との生き別れや死別もある。桜の花はそれら全てを黙って見守ってきてくれたから、花が咲けば喜怒哀楽一人一人の心の想い出を呼び起こし、満開の桜の木の下でお弁当を食べ、酒を酌み交わし歌い、踊り、語らい、笑い、泣くのですね。それが浮き世の人間が生きてる証でもあります。
そして人生の年輪を重ね、人生終盤を謳歌する人ほど、哀れみ慈しみを知り、悟りを開き、様々なご縁と恩恵に、最後に手を合わせて感謝を陳べずにはいられなくなり、ついつい、お念佛を称えてしまうのでしょうか。さあ同胞の皆様!共に一刻も早く教信上人が始められた、心からの感謝や祈り、善行の全てを言葉に含む、お念仏をお唱えしましょう。合掌 

「なまんだぶ。ナマンダブ。南 無 阿 弥 陀 仏」

教信寺兼務法泉院住職慶悟