まず、演奏会在りき、である。
独逸(* 一部オーストリア・スイスを含む *)の演奏会情報であれば、HEEL Verlag GmbHの"Konzert Almanach"が詳しい。
# 98/99版の場合、ISBN3-89365-679-0で定価DM 49.80
Webseiteを持たないオケや演奏会場の情報も当然載って居る。
一方、紙に書かれたもの故、シーズン直前の時点での情報が掲載され、その後の変更が反映されないのは当然のこと。 また、手作業なのか、索引が結構間違って居たりする(^_^;)
毎シーズン(毎年)買うべき本かどうかは迷う所だが、巻末の各演奏会場の座席表や各問い合わせ先の一覧は、古い号のものでも十分役に立つので、1回位は買っても損は無い。 昔、銀座のヤマハで見た記憶が有るので日本にも入って来て居るはず。 また、Amazon.deなど、洋書の個人輸入も思って居る程難しくは無い。
一方、Webseite。
Webmaster次第だが、適切に変更されて居れば、これ程便利な代物は無い。 また、online bookingが出来るSeiteも少なくない。 僕個人の覚え書きとしてlink集を用意して居る。 また、に、経験談を補足して居る。
勿論、公式SeiteだけがWebじゃ無い。
例えば、WoollardさんのSeiteは必見。 月数回更新され、公式Seiteより情報が早く掲載されたり、公式Seiteを持たないオケやホールの情報も充実して居る。
まぁともかく、多くのオケは、09月頃からシーズンが始まり、翌年春にシーズンを終える。 これまでの経験だと、05〜09月に掛けて、徐々に各地の次シーズンの情報が集まり出す。
音楽祭については、09月頃に行われるBerliner Festwochenで前年の春位、Bruckner Festspiele, Linzで前年の秋位・・・かな?
公式Webseiteが有っても更新が遅い(* 年が明けてからやっと、そのシーズンの情報を載せたりする所もある *)所には、手紙やe-mailで直接問い合わせしたりもする。
梅雨や真夏の蒸し暑さに苛々しながら、これらの資料を眺めつつ、めぼしいものを拾い出すのが、なかなか楽しい :-)
「旅行の楽しみは、旅行計画が出来た時点で終わる」という話もあるとか(^_^;)
例えば、1997/1998 seasonだと、
- 1998.01末 : ParisのGiuliniとBerlinのWand
- 1998.04中旬 : MünchenのWandのブル6(* 結局、ブル9に変更されてしまったが *)
ってな具合。 そういう演奏会を中心に、その前日・翌日に、近所で何を演って居るかと拾っていくと、適当に日程が決まっていく。 この段階では、「近所」も重要な判断基準となる。 聴きたい度だけで考えると、BerlinからParisに飛んで、翌日Stuttgartに飛んで、その次の日は・・・なんてことになるかもしれない。 大抵、「お客様、その旅程ですと、格安航空券では発券出来ません」などと言われるのがオチである。
# 勿論、それらが全て"絶対に聴かねばならぬ"であれば、VisitEuroPassや
# FFPの無料航空券を組み込むとか、夜行列車を乗り継いで・・・などと考える訳だが
それ以前に、聴き手の体力の問題もある。 最初の内は、興奮して居るから疲れも気にならないが、日中移動し、夜は演奏会・・・という生活を続けて居ると体調を崩し兼ねない。
勿論、情報が入って来た順番がそうだったからというのもあって、こういう「嗜好 」錯誤を経て、日程を決めた。