追っかけ日記
- Sanderling / Wand -

last modified at 1999.04.20

書下ろし

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昨シーズン、Sanderlingが面白かったんでもう一度聴いてみようと思った。 丁度、1999.02.14にBrucknerを振るらしい。 と言う訳で、前回休暇を取る際、「09月に休暇を頂ければ、02月まで休みません!」と上司に宣言した・・・早い話、「02月に休暇を取ります!」ってことな訳だが(^_^;)
丁度年末に組織変更があり、上司が替わってしまった。 で、新しい上司に最初に話したのが、「02月と06月に休暇が欲しいんですけど」だったりする(^_^;) 02月は、Sanderlingが14日、Wandが21-23日。 両方聴くには間が開き過ぎて居る。 で、どちらか一方で良いんですけど?と尋ねたら、別に良いよと言うんで両方聴くことにする(^_^;)

1999.02.13 (Sa)
成田空港の航空券引渡カウンタで航空券を受け取ったら、最初のflightは既に搭乗券になって居た。 受け取った搭乗券は後ろの方の窓側。 トイレが近い(^^;)んで、長距離は通路側が嬉しい。 で、航空会社のカウンタで、通路側が良いとゴネたら、「申し訳有りません。 窓側ですが」と出された座席番号が結構若い。 もしかしてと期待したら、席だけビジネス・クラスってヤツだった(^_^)v 思って居た程、乗り心地が良いという訳では無いが、エコノミ席に比べれば格段に快適・・・贅沢に慣らしてしまうと後が恐い(^^;)
Amsterdam中央駅に向い、まず駅前のhotelにcheck in。 これの予約は苦労した。 1週間前にNLG 100.00程度のhotelを6〜7軒当ったのだが、軒並み断られた(>_<) 翌朝のことを考えると余り辺鄙な所には泊りたくない・・・で、予算を遥かに上回る駅前の高級hotel(>_<) ConcertgebouwのKasseに行き、予約して居た今晩と翌週の券をpick up。
とにかく、Concertgebouwの音の良さ「だけ」は堪能した。 バルコンの右側(* 舞台が右に見える席 *)だったのだが、右手に居るはずのtrb.の音が左手、丁度、点対称の様に聴こえる不思議な経験もしたのだが(^_^;)、その虚像の様な音でさえ、色気がある > Concertgebouw
ミヨーのジャズっぽい音楽がミョーに聞こえる。 何と言うか・・・外人が日本民謡を演って居る様な感覚とでも言うんだろうか。 はっきり言って、ノリが無い(^_^;)
満足出来たのはRousselだけ・・・これも演奏が良かったと言うよりは単に曲が好きなだけかもしれない。 Ravelは両方とも透明感が無い。
音が暖かいConcertgebouwの特長が裏目に出たか。

1999.02.14 (So)
07時前、暗い内にcheck out。 Schipholの免税店で今週の煙草を購入。 EuroWingsの機内誌を眺めて居たら、1998/1999 SeasonのMesse一覧が有った。 丁度、Stuttgartに居るつもりだった辺りに、建築関係のMesseがあるらしい。 だからhotelが取れなかったのか。 どうしよう・・・hotelが取れなかったら、Münchenにでも行こうか、いっそ夜行列車でBerlinにでも行こうか・・・まぁ、Stuttgartに着いてから考えよう。
Nürnbergには定刻到着。 Nürnberg中央駅で、DB Bahncardの申込みをする。 年会費DM 240.00でDBの乗車券が半額になる。 正式なcardは写真入りのカードなんで製作に日数を要する・・・それまではどうするんだろうと思って居たら、普通の乗車券と同じ用紙で、2ヶ月有効の仮DB Cardを発行してくれた。 質問されたのは「独逸には住んで居ないの?」「じゃ、日本に送れば良いのね?」の2点だけ。 今回の旅行(Nürnberg<->Bamberg, Nürnberg->Leipzig, Stuttgart->Köln, Köln->Amsterdam)で、DM 180位乗った。 多分、次回の旅行で元が取れる見込み(^_^;)
Bambergの駅前で昼飯。 生のとか乾燥したのとか、香草のいっぱい入った、フランケン風馬鈴薯Suppeがなまら美味い(^_^)v 前回のパンと言い、今回のSuppeと言い、Bambergとは相性が良いらしい。
どうせ日曜だし、hotelでゴロゴロして、開演50分前位にホールに着く。 予約済みのfacsimileを差し出して、現金と引き換えに無事Karte捕獲。 前回同様、殆ど当日券は出ない様で、3枚位出たか出ないかという程度。
Sanderlingの音楽、前回の感想「とにかく畳み掛ける様に音楽を突き付けて来る」を再確認した。
Sanderlingの音楽には、頂点が無い。 別に、彼の演奏が盛り上がらないと言う訳では無く、むしろ逆。 ただ、盛り上がって頂点に至る頃には、次の音楽が頂点を目指して盛り上がって行く。 今回は、指揮棒をずっと見続けて居たのだが、叩く様な棒は4th mov.で僅かに見られたのみで、常に円弧を描く棒通りの音楽だった。(「円弧」と言っても、単純な「ぶんまわし」では無く、複雑な凹凸の有る曲線を描いて居たのだが)
未だ2度目だが、幸い、Sanderlingの駄演を聴いたことが無い。 これだけ、好みと違う音楽なのだから、「もう二度と聴きに来るもんか」という体験をしても良さそうなんだが(^_^;)

1999.02.15 (Mo)
名残惜しく、Bambergを離れ、Nürnbergに戻る。 Hotelに荷物を置いて、DB博物館へ・・・月曜は閉まって居るのね(^_^;) で、夕刻、Operhausへ・・・様子がおかしい。 Candide序曲とRhapsody in BlueとWest Side Story Suiteを演るんじゃ無かったっけ?・・・一日日程を勘違いして居たらしい(>_<) 今日はどっかのhotelで舞踏会があるだけ、米国Programmは明日だった。 どうせ無理して聴く程の演奏会じゃ無かったし、諦めてhotelで不貞寝。

1999.02.16 (Di)
ICでLeipzigへ向かう。 Hotelに荷物を置いて、Gewandhausへ。
中に入ると、入口右脇にCD売場があった。 店員が居たんで、予約して居たKarteをpick upしたいだが、ここで良いのか?と尋ねると、向こうがKasseだと右を指す。 Gewandhaus本体の右脇の建物(小ホール?)にKasseがあった。 で、無事予約して居た券を受け取る。
ミサの3番ってこんなにつまらない曲でした?・・・sigh
チェリのドキュメンタリ・フィルムでの演奏を思い出すのは反則だろうが、この演奏が初めて聴く演奏だったら、僕はこの曲を嫌いになって居ただろう。
思い出す気にもなれないので、この項、パス。

1999.02.17 (Mi)
07:55発の飛行機なんで、07:00過ぎには空港に着きたい。 中央駅東から、空港行きのバスは毎時00分と30分にあり、所要時間約30分とのこと。 06:30のバスに乗ろうかと思ったけど、05:30に起きたんで、06:00のバスに乗る。 外は暗く、雪が降って居た。 別に渋滞して居た訳でも、雪で徐行して居た訳でも無いのに、空港に着いたら06:55過ぎ・・・空港まで30分って嘘じゃねぇか。
LHの時刻表に依ると、CanadianJetという機種らしい。 乗った事が無い飛行機なんでワクワクして搭乗口に向かうと・・・737-500じゃ無いか(>_<)
前夜のTV天気予報だとStuttgartは雪で-16℃とか(^_^;) Stuttgartに近づき高度を下げると機体がかなり揺れて来た。 どうせhotelの予約は取れて居ないし、演奏会の券も予約して居ない。 München辺りにでもダイバードしてくれないかと思ったが、何とか着陸。 なにせMesseと言うのが気になる。 予算の倍以上覚悟しなきゃならんか、それでもhotelが見つかれば御の字か、夜行でBerlinに行ってPolliniと言うのも手だよなぁ・・・などと思いつつ、最悪でも中央駅向いのTourist Informationに行けば何とかなるはずとS-Bahnに乗る。 で、駅前のhotelで「2泊だけど空室ある?」と尋ねたら、あっさり空室があった。 荷物を置いて、買い物に出掛けようとしたら、泊まり客らしいおばぁちゃんが「こんな天気なのに外出するのかい?」、「ちょっと買い物に(^_^)」と外に出て、彼女が言った事を理解する。 吹雪だぁ(^_^;) 雷も鳴って居る・・・正にDonner Wetter。 本屋とCD屋を漁るが、CDは特に収穫は無し。 オケの紹介本とWandの伝記を捕獲し、Hotelに戻り、ゴロゴロする。
夕刻、Gedächtniskircheに向かう。 前回の教訓から、十分厚着をして居たのだが、暖房が入って居るらしく、意外に寒くない。 トイレもある。 灰皿もある・・・流石に売店は無かったが(^_^;)
Gesprächskonzertって言うからには、延々と講義を聞かされて、死ぬほど退屈した後にRillingが演奏を聴かせてくれるのだと思って居た。
"延々と講義を聞かされる"までは、予想通りだったのだが、これが意外に退屈しなかった。 勿論、言葉は判らんのだけれど、音楽の断片を聴いて居るだけでも面白かった。 俗謡っぽい旋律が聞こえた後、講義がまた始まって、その直後、その俗謡を原曲とするBachの音楽とを聴き比べたり、通奏低音から順次音を積み重ねてカノンに仕上げてみたり。
どうもこの演奏会、冬季講習会の卒業発表会らしい。 1時間ほどRillingが、演奏を交えて、曲の解説をする。 その後、全曲を通すのだが、独唱と指揮は、part毎に学生が交代で勤めて居た。(オケと合唱はRillingのオケと合唱団)

1999.02.18 (Do)
流石に、毎日移動と言うのは体力的に辛かった(^_^;) Münchenに行って本屋とCD屋でも漁ろうかと思ったが断念。 SDR詣ででお茶を濁す。
SDRと言う文字は、殆どSWRに塗り換えられて居た。 Studio Bergの周囲を散策して、再び本屋とCD屋を漁る。
夕刻TVを見て居たら、電車の衝突事故があったらしい。 "Zwei Toten"位しか聞き取れなかったし、事故現場の映像は見せるのだが地図を見せてくれないので、何処で起きたのかが判らない。 Immerstadtと言われても、何処のことやら(^_^;) Münchenと何処かの間らしいが、明日の旅程に影響するんだろうか・・・
前夜に続き、Bachwoche。 BalconのDM 10.00の席を買おうとしたら、「こっちの席が良いわよ(^_^)」と売り子のおねーさん。 可愛い笑顔に負けて、DM 15.00の席を買う(^_^;) 確かに良い席でした > Balcon最前列。 隣の爺さんが「学生か?」と話し掛けて来る。 「いいえ」「じゃぁ、音楽業界の人か?」「んにゃ、只の会社員」・・・向こうも不思議だったろうが、こっちだってSanderlingとWandの間の1週間を必死で埋めて居るのだ(^_^;) 聴かなきゃ良かったと思うLeipzigの超スカもあれば、今回のStuttgartの様に掘り出し物もある。
解説はRillingでは無かったが、前夜同様それなりに楽しめた。
前夜同様、Part毎に指揮者が替わるのだが、その違いが良く判らない(^_^;) 勿論、Rillingの教えを受けた直後の受講生だからと言うのもあるんだろうけど。 一方、独唱者の違いは大きかった。 声の質、発音、声量、風格(?)・・・2週間の講習会程度で改善されるものじゃ無い・・・のかなぁ?

1999.02.19 (Fr)
結局、前日の事故は影響無かった様で・・・ICEでMannheim乗換え、ICでKölnに着く。 途中、Rhein川沿いの車窓を眺めて観光客気分に浸る。 最初、Philharmonieが何処にあるのか判らなかった。 地図でPhilharmonieだと思った場所には美術館があった。 地図を読み間違えたかと、見当違いの方向に歩いてみたら、やっぱり見当違い(^_^;) 結局、美術館と同じ建物の裏手がPhilharmonieだった。 当日券、大抵のホールは開演1時間前発売なのだが、何故かここは1.5時間前と書いてある。 今回は事前入手したので関係無いけど。
さて、喫煙所・・・と、Rheingartenホワイエのみ喫煙可との表示を発見。 Rheingartenホワイエって何処だ? 結局、客席の中を突っ切って最上階に昇った、その脇がそうだった。 砂を敷き詰めた灰皿の砂にPhilharmonieの円形ロゴタイプが型押ししてあって、中々風情がある。 名前の通り、すぐ脇はRhein河畔。 休憩時間には扉を開放してあり、出る時にPausekarteとか言う使い古し(戻る時に回収)のトランプみたいな紙を貰えば、河畔に出る事も出来る。
今回のKöln以前Blomstedtを聴いて意外に良かったものだから聴いてみようと思った。 それに、チェリが振ったことがあるホールを覗くのも趣味なもので。
それなのに、フィンガルの洞窟は、全くProbeをして居なかったかの様な演奏。 音楽に自信が感じられず、恐る恐る徐行運転(別に速度が遅いという意味じゃ無い)でもして居るかの様。
まぁ、暖気運転という言葉も有るし、次に期待しよう・・・Schumannもまた空虚な演奏だった。 前回Dresdenで聴いた緻密な織物の様な音を、力尽くで左右に引き伸ばして隙間だらけにした様な音。 巨大な摺り鉢様のPhilharmonieは、普通の建物で言う3〜4階分の深さがあり、しかも急勾配(普通のホールだと前の人の頭が肩辺りにあるのだが、ここは膝より下にある)。 谷底の舞台近くなら良い音がするんだろうか・・・休憩後のベト7もまた虚しかった。
今回のBlomstedtと前回の彼と、どっちが本当のBlomstedtなんだ?
余りにも落差が酷いんで、愕然とする。 この後、HamburgでWandの終演後呑んだ一人にDkr.Aさんが居て、彼も09月のDresdenを聴いて居たらしい。 今回Blomstedt、酷かったんですよと言う話をしたら、そんな筈は無い、09月のBlomstedtは凄かった・・・と、力説し始めたんで、慌てて、僕も09月のを聴いて、こんな凄い人を見落として居たのかと驚いたから、今回の券を確保したのだと補足したのだが、それでも納得して貰えなかった様だ。

1999.02.20 (Sa)
ECでAmsterdamに向かう。 Emmerichで長時間停車。 機関車の付け替えと乗務員の交代があったらしい。 発車してすぐに検札があり、その後、Passkontrolle。 Schengen条約国なのに何故?という気持ちと、Schiphol以外の入国印が貰えるかという期待が入り交じる・・・なのに、Reisepassは一瞥して終り。 つまらん。 Amsterdam中央駅で、荷物をコイン・ロッカーに預け、昼飯を喰って、Concertgebouwへ。 売店を冷やかすと、自主製作盤らしき、ロットの交響曲のCDとグラズノフの5番のCDがあったので迷わず捕獲。
演奏は・・・まぁあんなもんでしょう。 頑張って居るのは判るけど。 若杉/N響以来のブル2を聴けたのも嬉しいが、縦の線を合わせることが出来て居ない。 旋律と旋律が絡み合う中で、しかも一方がテヌート気味の旋律で、もう一方がピチカートだったりすると、それらのズレが気になる。 別にメトロノームの様なテンポ感を言って居るのじゃなくて、呼吸感のズレが残念。
相変わらず面白いのは、ホールの音。 特に、中央上段のコントラバスの音が、厚く暖かい。 こういう音質が聴きたかったのだ(^_^)v
終演後、中央駅で荷物をpick upし、1週間ぶりのSchiphol。 Hamburgにはほぼ定刻到着。

1999.02.21 (So)
1時間前に当日券が売り出されるとして、1時間半前に着けば大丈夫でしょとMusikhalleに向かう。 誰も居ない。 門も固く閉じられて居る。 本当にMusikhalleなのか、初めて訪れたんで自信が無い(^_^;) Musikhalleと信じて居る、その建物の裏手を覗いたらNDRの中継車が居たんで、まぁ大丈夫でしょ。 と、今度は日時を間違えたかと不安になる。
で、1時間20分前位に開門。 「をぉ、楽勝じゃん(^_^)」とKasseの前に一番乗り。 やがて二番手の老人が僕の後ろに並ぶ。 話し掛けられても独逸語は判らん(>_<) まぁ、「1 Stunde」がどうのと言って居る様なんで、「1時間前にKasseが開くのね? 有難う(^_^)」と答えたら、一応会話として成立したらしい(^_^;) と思ったら、一瞬Kasseのカーテンが開いて、「Ausverkauft」と書いた札が掲示された(>_<) Sucheかぁと思った所で、Wandの追っかけのSさん登場。 「あっ、お久しぶりです(_._)」と挨拶しつつ「Ausverkauft」を指差して苦笑いすると、「貴方、Suche、慣れて居ないでしょ。 2枚Sucheしてみるから、貴方はこのまま並んで居なさい。 開演直前に、引き取られなかった電話予約の分が出ることがあるから。」 15分もしない内にSさんが戻って来る。 「良い席が取れましたよ(^_^)」 1階席ド真ん中の前寄り、本当にDM 15.00で良いんですか?(_._) こうやって、何時も人の厚意に助けられて居る。
座った席の周囲は、親子代々の定期会員とでもいう雰囲気。 座ろうとしたら、「あら? そこはDkr.某の席じゃ無かった?」と咎められる。 で、Sさんに券を譲って下さった(で、それを僕が譲って頂いた)方が、「違うの。 Dkr.某は今日来ないの・・・」みたいな会話で無事解放される(^_^;)
ベト2ってこんなに重い曲だったのか、展覧会の絵ってこんなに重い曲だったのかと嘆息する。 コントラバスに執着し、演奏中何度もコントラバスの方を向いて、指示と鋭い視線を送って居る姿が印象深かった。
展覧会の絵が終わった途端、Wandが指揮台の上でよろめいた。 会場全員が息を呑む。 慌てて駆け寄るコンマスとva.のtop。 会場がざわめく・・・スローモーションを見て居る様な錯覚。 Wandが退いた後、楽団関係者らしいのが出て来て、「巨匠はご覧の通りの状態ですので、皆様の歓声に応える事が出来ません」みたいなことを言い、一斉に拍手して終了。 Matineeだったから、夜型人間が、単に未だ目覚めて居なかっただけ・・・だと信じたい(^_^;)のだけれど、振り終えるまでの途切れない集中力と、振り終えた後の今にも死にそうな姿との落差に愕然とする。
僕の券もsucheして下さったSさんに、一杯おごりたい。 これから午後の飛行機で帰ると言うんで、空港まで見送る。 何とか15分程余裕が出来たんで、Bierで乾杯。

1999.02.22 (Mo)
前日、Sさんに教えられたClassic Centreへ。 開店と同時に突入すると、店員が「Wandか?」とニタりと笑う。 そうだと答えると、そっちのカウンタに並べと、右を指す。 で、何とか、今日と明日の券を捕獲。 ついでに、04月の曲目未定だった演奏会について尋ねるとブル7だと言う。 また、当初予定に無かった04月21日に追加公演があると言う。 流石に04月18, 19日の方は売れ行き好調で、とんでもない席しか残って居なかったが、追加公演の方は未だ半分も売れて居ない。 1階席中央に空席があったので思わず購入・・・休暇は取れるのか? > 自分(^_^;)
開演45分前、今朝Wien経由で来たというKさんに無事再会。 こんな席しか売れ残って無かったんです(^^;)と券を見せると、「こんな席じゃ舞台が見えないよ、ちょっと待ってて」と、3分後、「無料で良いって」と渡された席は、1階席中央やや後ろ寄り。 本当に他人の世話になりっぱなし(^_^;)
演奏は・・・昨日の立ち眩みがあったからか、やや安全運転気味。 ベト2はお蔭で、程度問題だけど、多少気楽に聴ける様にはなったが、逆に展覧会の絵の方が雑になったか。 3日間、マイクロフォンは吊って居たものの、Programmに拠れば、今日の演奏が生放送されるとか。 昨日の方が良かったのになぁ。
前回も前々回も思ったのだが、Wandの実演って、音が厚過ぎる。 勿論、音量のダイナミックレンジは十分にある。 ピアノもフォルテもきちんと制御出来て居る。 ただ、音厚のダイナミックレンジが無い。 ピアノでもフォルテでも、終始、ぶ厚い音が出てくるものだから、聴き手としては物凄く疲れてしまう。
中央駅近くのイタ飯屋で一杯。 終演後の話題は、Wandも勿論だが、クライバ息子に終始する。 口惜しい・・・クライバ息子が振るという話、聞いた時にはもう航空券をfixしてしまった(>_<) 只でさえ長くなってしまった休暇を延長してイタリアに行くのは難しいが、先週土曜のスペインは行けたはずだった。 Amsterdamなんかでノタクタして居るんじゃ無かった(T_T)

1999.02.23 (Di)
「Galerie席は、音は悪いし、舞台は見えないし、最悪ですよ」と聞かされて居たのだが、前から2列目の中央だし、一度位は経験してみようなどと思ったのが失敗。 他人の忠告は真摯に聞くものですね(>_<) 隣室で聴いて居る様な音。 視界も殆ど舞台上段のみが見える程度。 斜め前では、学生らしき美女と野獣が、演奏そっちのけで愛撫に専念して居るし(^_^;)
なもので、音の悪さを想像で補間しながら聴く羽目になる。 ベト2が初日より聴き疲れしなくなったと言うのは良かったのか悪かったのか。 個人的には、ベト2は日を追う毎に良くなり、展覧会の絵は日を追う毎に集中力が落ちて、総合すると初日>最終日>2日目という出来だった様に思う・・・なぁんて話を、終演後、呑みながら話したのだが、僕以外の全員は最終日が一番良かったという結論で一致した。 うぅ・・・余計に口惜しい(^_^;)
結局、最終日だけはWandのお出ましが有った。 尤も、かなり辛そうだったのは相変わらずで、袖に引き下がってから出て来る体力までは無かったのか、1st vn.の最後列辺りの椅子に腰掛けては出て来るという形だったが。 今思えば、2日目の安全運転は、何よりも最終日まで振り終えようと言うWandの職人根性の表れだったのか。


PROGRAMME
1999.02.13 20:15- : Grote Zaal, Concertgebouw, Amsterdam
Milhaud, D : La creation du monde
Ravel, M : Ma mere l'Oye (compleet)
Roussel, A : Sinfonietta, op.52
Ravel, M : Piano Concerto in G major
Entremont, P / pf. : Entremont, P; Nederlands Philharmonisch Orkest

1999.02.14 20:00- : Joseph Keilberth Saal, Sinfonie an der Regnitz
Bruckner, A : Symphony No.7 in E major
Sanderling, K / Bamberg SO

1999.02.16 20:00- : Großer Saal, Gewandhaus, Leipzig
Verdi, G : Quattro pezzi sacri
Bruckner, A : Mass No.3 in F minor; Kyrie, Gloria
Bruckner, A : Locus iste
Bruckner, A : Mass No.3 in F minor; Credo
Bruckner, A : Ave Maria
Bruckner, A : Mass No.3 in F minor; Sanctus, Benedictus, Agnus Dei
Honeck, M / sop. : Banse, J; alto : Danz, I; tenor : Elsner, C; baritone : Goerne, M; MDR SO

1999.02.17 20:00- : Gedächtniskirche, Stuttgart
(* Gesprächskonzert, Stuttgarter BACHWOCHE *)
Bach, JS : Cantata No.7, BWV 7, "Christ unser Herr zum Jordan kam"
KURSTEILNEHMER / KURSTEILNEHMER; Gächinger Kantorei; Bach Collegium Stuttgart

1999.02.18 20:00- : Gedaechtniskirche, Stuttgart
(* Gesprächskonzert, Stuttgarter BACHWOCHE *)
Bach, JS : Cantata No.180, BWV 180, "Schmücke, dich, o liebe Seele"
KURSTEILNEHMER / KURSTEILNEHMER; Gächinger Kantorei; Bach Collegium Stuttgart

1999.02.19 20:00- : Philharmonie, Köln
Mendelssohn, F : Ouvertuere, op.26, "Die Hebriden"
Schumann, R : Symphony No.4 in D minor, op.120
Beethoven, Lv : Symphony No.7 in A major, op.92
Blomstedt, H / Gewandhausorchester Leipzig

1999.02.20 15:00- : Concertgebouw, Amsterdam
Beethoven, Lv : Symphony No.6 in F major, op.68, "Pastorale"
Bruckner, A : Symphony No.2 in C minor
Waart, Ed / Netherland Radio Phil.

1999.02.21 11:00- : Musikhalle, Hamburg
1999.02.22 20:00- : Musikhalle, Hamburg
1999.02.23 20:00- : Musikhalle, Hamburg
Beethoven, Lv : Symphony No.2 in D major, op.36
Mussorgsky, MP : Picture at an Exhibition
Wand, G / NDR SO


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