追っかけ日記
- Gielen / Wand / Blomstedt / Davies / Jordan / Herreweghe / Abbado -

last modified at 1998.10.31

書下ろし

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1998.09.15 (Di)
WorldPerksは既に今年2往復して居るので、来年度のPrefferedの権利は得て居る。 折角だからLH辺りに乗ってMiles&Moreでも貯めようかと思って居たのだが、KLが14万円代、LHが17万円代、更に希望の旅程だとLHではstop over chargeが必要・・・と言う訳で、懲りずにKL。 本当は16日の夜にでも着ければ良かったのだが、丁度KLが飛んで居ない日・・・で、15日発。
KLは08月から禁煙(* まぁLHだって03月から禁煙になったが *)、耐えられる自信が無い。 そろそろ「追っかけ」なんか止めておとなしくしなさいという御神託なのかしらん(^_^;)
案の定、耐えられない(^_^;) 通り掛かる客室乗務員に何度もニコチン・ガムを所望。 その都度、1つづつ渡されるのがけち臭い・・・ギャレーに貰いに行ったら、客室乗務員のハンドバッグから取り出して居た。 私物だったのか(_._;)
Tegel行は40分遅れで離陸、8ヶ月ぶりのTXLは改修工事中だった・・・数年後にSchoenefeldに統合するんじゃなかったっけ? 何を今更改修工事?
TXLの売店でMonatsprogrammを購入。 明日の予定が無いので、何か面白いものがあればとU-Bahnの中で読み始めたら、何かおかしい・・・来月号だった(^_^;)

1998.09.16 (Mi)
03時頃一度目を覚ますが時計を確認しただけで再び眠りに落ちる。 で、06時45分頃起床。 今回も無事時差ボケせずに済むらしい・・・が、腰が痛い・喉が痛い・鼻水が出る。 風邪かしらん(>_<)
U-Bahn駅で、St.Hedwigs-Kathedralの慈善演奏会の案内を見掛ける。 良いかもしれない。 この合唱団、1953年の詩編交響曲、1954年の独逸レクイエムで、チェリと共演して居る。 演奏会場も、チェリがBerliner Phil.と1992年に再会演奏会を行ったシャウシュピールハウス。 改めてMonatsprogrammの今月号を買う・・・演奏会は、これと、Berliner Festwochenのホリガーしか無い。 19時頃、KonzerthausのAbendkasseへ。 DM 35.00と40.00のがあるけど?と言われて、35.00の券を買う。
単なるアマチュア合唱団の学芸会だった(>_<)

1998.09.17 (Do)
GielenのBruckner、INTERCORD (* 現EMI *)から出て居る5,7,8,9番から思うに、典型的な現代音楽の作曲家兼指揮者のBrucknerだと予想して居た。 迫力よりも精緻さに囚われた音楽。 この手の指揮者、四角四面のブロックを積み上げる様なブル5だけは面白いんだが、他の曲は今一つ・・・というのが多い。 Gielenもまぁそんなもんだろうとは思って居たが、Wandの前日だからどうせBerlinに居るし、ブル6が大好きだし、という訳で予約した。

余りにも予想通りだったんで拍子抜け。 ブル6の2楽章も、振る人が振れば、こんなにも色気が無いのね(^_^;)
僕の好みは、やはり、ねっとりと濃厚なerotischなAdagio(^_^;) 理想とは違う演奏だから、正直な所、無条件で満足とはならなかった。 でも、逆に、好きな曲を、普段聴いて居ない観点から、丁寧な演奏で聴けたのが嬉しい。
好みの演奏で無い場合、どうしても評価が辛くなりがちだけど、演奏に対する怒りで冷静に聴く事が出来ない(^^;)・・・なんて事態にならずに済んだ。

終演後、Wandの追っかけのSさんに遭遇。 Ku'damの某Aで、明日からのWandに乾杯!

1998.09.18 (Fr)
前夜までのホテルが連泊で取れなかったんで、西側のBundesplatzから東側のFrankfurter Alleeへ移動。 意識して居るからかもしれないが、やはり西Berlinと東Berlinって何処かしら雰囲気が違う。

さて本命のWand。 流石に前夜と違い、日本人の姿が多い(^_^;)
NHK-BSの生中継が有る2日目だけかと思って居たHiVisionのTVカメラが、この日も居た。 お蔭で、演奏中も余り照明を落とさない(>_<)・・・勿論、落ち着かない気がするのは最初だけ。

前回Münchenで聴いたのと全く同じProgramm。 違うのは、オケと演奏会場だけ。 と言っても、Wandの演奏は水物。 1996.02に初めてWandを聴いたとき、初日と2日目のBrahmsが極端に違って居たのを未だに覚えて居る。 実際、04月のSchubertの未完成交響曲、僕は聴いて居ないが、NDRとの演奏は、僅か10日余り後のMünchner Phil.とは違い、デモーニッシュな佳演だったと言う。

で、今回のBerliner Phil.との未完成、悪魔的な未完成を理想とし、Münchenでは、それを聴けなかっただけに期待して居たのだが・・・確かに凄い演奏ではあった。 とにかく、ピアノでもフォルテでも音が分厚い。 それ故、逆に、力を抜く所で抜き切れて居ない。 勿論、音量は変化して居るのだが・・・音圧がピアノでもフォルテでも有り過ぎる。 圧倒される演奏は好きなんだが、最初から最後まで圧倒されっぱなしというのも疲れるものだ(^_^;) なもので、満腹感が先行し、細かい所を愉しむには至らなかった様な気がする。
超一流のオケが、超一流の指揮者に喚起されて、超一流の熱演をして居たとは思うのだけど、だからどうなの?って気になるのは・・・相当に贅沢な感想なんですけどね(^_^;)

終演後、絵譜さんと、Kurfuestenstrasseのトルコ料理屋で一杯。 Berlinという街、至る所にトルコ料理屋がある。 次に多いのが中華料理屋・・・独逸料理屋と言うかビール屋がなかなか見つからない。 勿論、探し方が悪いんだろうけど。 トルコ料理ばかり喰って居るもんだから、すっかりケパブ臭くなってしまった様な気がする。
Ku'damに泊って居るという彼と別れ、ホテルに戻るにはそのままU1で終点のWarschauer StrasseでS-Bahnに乗換えれば良いのねと思ったのは酔って居たから。 Kreuzberg界隈を通るのね、U1って(^_^;) 昼間通っても恐いと噂のKreuzbergは、終電間際だともっと恐い(T_T) 現在はもっと北の方が治安が悪いと聞いて居たが、地下鉄車内の隅の方で怪しい動きを感じて・・・
昼に通った時薄暗い駅だなと思って居たOstkreuzが天国の様に明るく思えた(^_^;) 結局、危害を加えられた訳でも無いんだけど、折角の酔いが醒めてしまった・・・もったいない。

1998.09.19 (Sa)
ホテルをcheck outし、U5でAlexanderplatz。 郵便局に寄り道し、今回買った本を詰め込んだ荷物をSAL便で郵送。 こうやって、CeLISTは作られて居るのであります(^_^)v 送料は、7 KgでDM 81.00だったか。 成田を出る時は6 Kgの手荷物、帰りはこの7 Kgとは別に20 Kg有ったんで・・・今回の旅行で買った本とCDとで、21 Kg(^o^;)

前夜、Kさんから、Blomstedtの前売りは売り切れだそうですよと聞いて居たのが気になるが、Berlinに居てもBlomstedtより面白そうなProgrammは無さそうだし、取り敢えずDresdenに向かう。 Ostbahnhofで、Dresdenの往復2等切符を頼んだら、週末割引切符はどうだ?との助言。 と言う訳で、Wochenendekarte、DM 35.00だったか・・・ともかく、まともにDresden行きの切符を買うより遥かに安い。 ただ、追加料金を払ってもICやIRに乗ることは出来ないらしい(* FAQらしく、速攻で"Nicht!"と言われた(^_^;) *) これだと、朝06:00台のREに乗るか、別に片道切符を買うかしないと、翌朝11:00のAshkenazyは聴けない。 今晩のGewandhausが聴けたら、翌日は無理せずのんびりとBerlinに戻る、もし聴けなかったら、早起きして翌朝のAshkenazyを聴くことにしよう。

まずは宿探し。 とは言うものの、Dresdenの宿は心配はして居なかった。 事前に駅前に各客室数200以上のIbisが3軒並んで居ることを知って居たので、Messeなど余程のことが無い限り、取れるだろうと思って居たから。 案の定、楽勝(^_^)v 羊羹みたいな真四角四面の建物は、内装も色気が無く、まるで学生寮か監獄(* 勿論、住んだことは無い(^o^) *)・・・Sさんに聞いた話だと、東西分裂時代、西側の観光客を集中管理する為に建てられたホテルが、東西統合後、Accorに買収されて今に至るホテルだとか。 でもそれなりに清潔感もあり、機能的である。
今日は土曜なので、16:00までにお買い物を済ませておく必要がある。 と言う訳で、書店3軒、レコード屋1軒。 余り面白そうなCDは無かったが、Dresdner Phil.や歌劇場の資料を入手・・・また、荷物が重くなった(>_<) レコード屋の前がMarktになって居たので、冷やかす。 香草屋のおねーちゃんがとても可愛いかった(*^_^*)んで、つい買わんでも良いハーブ・ティを買ってしまう(^_^;)

ホテルでゴロゴロして居る内に、18:00過ぎ。 当日券が出るかどうか判らんけど、前売りが売り切れってんだから、開演1時間前に並んだんじゃ間に合わんかも・・・と、慌ててホテルを出る。 Semperoperの前に辿り着き、Abendkasse(* は建物の中にあった *)は何処かな?と探そうと思ったら、ダフ屋(?)が近づいて来た。 で、1分で交渉成立(^_^)v 額面通りで売ってくれたが、彼に儲けはあるんだろうか?
# 後から聞いた話だと、Dresdner Phil.やStaatsoperと言った地元のオケだと
# こうはいかないらしい。
# 別に巨匠が振る訳でもない、何で?という演奏会が全く取れなかったり
# するのだそうだ。
# Leipzigという余所の街のオケだからだったのかしらん。
# 結局、Abendkasseでも余裕で券は買えた様だった。
することが無いんで、一旦、町中に戻り、珈琲で時間を潰す。

ダフ屋から買った券なんで、いきなり、これは贋物です、なんて言われて連行されるかと思ったが・・・あっさりパス。 中では、450周年記念写真展などをやって居て・・・当然チェリの姿は無い(^_^;)
客席に座ると、夫々、前の席の背凭れに妙な装置が付いて居る。 空調だろうとは思うが、ちっとも五月蝿くないんで、手を当てたり覗き込んだりして居たら、隣のおじさんが、空調だよ、凄いだろう(^_^)などと話し掛けて来た。 空調のファンと逆相の音を出す音源でも付いて居るのか、無音で涼しい空気を吹き出して居るのは感動的。 で、更に天井の絵など、まるで自分の家の様に自慢するんで、つい愛想笑いをしてしまう。

さて、オネゲルの3番。 バリバリ鳴らしてくる演奏で、こういうバーバリズム的演奏は大好きなものだから、つい乗ってしまう(^_^)v
休憩時間にバルコニー(* 喫煙出来るのが、ここと地下のカフェ位しか見付からなかった(^^;) *)から見たElbe川の夜景が綺麗だった。
で、ブル3。 プログラムを読まずにいきなり冒頭を聴いたものだから、オケ崩壊かと思ったら・・・初稿だったのね(^^;)

オペラ小屋に座るのは、実は2度目で、初めて聴いたのが、MünchenのNationaltheaterだった。 この時の印象、妙に高音と低音が切り落とされて、中音だけが妙に持ち上げられた音は、声「だけ」は奇麗だったが、交響曲だけは聴きたくないなぁというのが、オペラ小屋の一般論かと思って居たものだから、Semperoperの、演奏会場としての音の良さは、良い意味で裏切られた想い。

Blomstedtは、オケを良く制御して居る、と言うよりも、かなり練習を積んで居たのか、彼の意図が十分に団員に伝わって居るのが判るのが嬉しい。 "十分に制御して居る"というと、萎縮したとか、躊躇いがちにとか、そういう否定的な意味合いに使う場合もあるのだが、この夜の演奏は、豪快さがあり、それで居て、音の隅々まで目が行き届いて居た。
CDで聴く限り、面白味の全く無い人だと思って居たのだが・・・今回の予定外の収穫だった。

1998.09.20 (So)
再びBerlinへ。 いやぁ昨夜は良い演奏会だった(^_^)v 今夜のWandも期待出来る(^_^)v 何で敢えてAshkenazyのMatineeを聴いて体力を消耗する必要があろうか・・・と言う訳で、09:00過ぎのREでのんびりBerlinに戻る。 どうせ日曜、お店は閉まって居るのだし、心置きなくホテルでゴロゴロし、夜に備えることにする。 ホテルに向かう道すがら、Morgenpostのロゴ入りビニールの風呂敷き(?)を纏った老若男女の姿をやたら目にする。 大マラソン大会があったらしい・・・道理でこの週末のホテルの予約が難しかった訳 だ。

相変わらず、Wandの日だけは行列が凄い。 尤も、初日もそうだったが、舞台の合唱席にも客を入れ、殆どが入場出来た模様。

ブル9は、Münchenで聴いた、死にそうも無いブル9と言うのが、強烈に印象に残って居て、こういう演奏がMünchner Phil.よりも遥かに上手いオケと共演したらどういう演奏になるだろうという期待があった。 勿論、Münchner Phil.とは予定通りブル6を演って貰い、一曲でも多くの種類を聴きたかったんだけど。

今回のブル9、初日のSchubertの感想欄に書いた通り、オケが鳴り過ぎて、細かい変化が聴き取り辛い。 Berliner Phil.が鈍感なオケだとも思えないのだが。 実際、01月にブル4を聴いた時には、もっと砥ぎ澄ました音から、もっと分厚い音まで表現出来て居たと思ったし。

唯一且つ最も許せなかったのはhr.(>_<)
何? あの無神経な音の出し方は? hr.が出て来る箇所は尽く雰囲気ぶち壊し。 超一流のオケの中に、1パートだけド素人が紛れ込んで居るのかと思いましたよ、あたしゃ。 2日目は、覚悟して居たからか、「極普通に下手」なhr.にしか聞こえなかったけど、初日のhr.はもう本当に最低 :-(

一方、特に初日の、endingの1〜2分間、fl.のsoloの辺りは凄かった。 ここだけは、この世の音楽じゃ無かった。 限りなく透明で、染み入るfl.の音だった。 Ωさんに依るとBlauさんと言うらしい。
音楽を聴いて居てtripしたのは、チェリが亡くなってからは初めてだったと思う。
ここを聴けただけで、今回来た甲斐が有った。 音厚の変化の乏しさ・hr.の無気力・・・初日の方が不満は大きかったし、冷静に考えると今回聴いた演奏会、本当はWandよりBlomstedtの方が出来は良かったのかもしれない(^^;)・・・でも、このfl. soloだけで、今回聴いた最良の演奏会は、Wandの初日!と言い切っても良い。

絵譜さんと、Ku'damの某Aに行くと・・・そこは、日本人Wand追っかけの溜り場となって居た(^_^;) 色々と情報交換で盛り上がる。

1998.09.21 (Mo)
Zooから電車で2時間余り、途中Bitterfeldで乗り換え、Halleに着く。 まずは、宿探し・・・意外に無い。 Marktの方まで歩く途中に1軒見つけたが、玄関から覗いた内装の豪華さと☆4つに怖じ気付き、結局駅前まで戻って某チェーン店にする。

次は、演奏会の券。 デパートのチケットぴあの様な売り場で、今晩の券が買えるかと尋ねると、Staatsphilharmonieの券は扱って居ないので直接Philharmonieの事務局に行ってみたら?とのこと。 更に、そこは13:00から15:00まで昼休みだからね(^_^)と、親切なおねーちゃん。 時計は13:20過ぎ。 取り敢えず、教えて貰った住所に、事務局があるのを確認。 改築中?の教会兼Konzerthalleの脇が事務局だった。 ちなみに、Marktの西側に、MDRのオフィスとGeorg-Friedrich-Haendel-Halleが新築中。 今シーズンから使い始めるらしいHaendel-Halleは、近代的な演奏会場。 次回、もし訪れることがあっても、今回みたいな苦労はしなくて済むのだろう。 Marktを冷やかし、ケーキを喰いながら珈琲を啜って時間を潰す。
15:10頃、事務局に向かう・・・困ったことに、おばちゃん、全く英語が通じない(>_<) 「いっひ めひて あいね あいんとりっつかるて ふぉん ほいて あーべんと」で何とかこっちの意図は理解して貰えたが、返事が聞き取れない(T_T) 今晩の券は、ここでは売って居ない。 Abendkasseは18:30からだけど19:00に来ても大丈夫よ・・・と言って居るらしい(* 筆談を含む *)

18:50頃、Domに到着。 屋外に折り畳みの机があり、そこに数時間前見たおばちゃんが居た。 彼女の表情から判断するに、大丈夫よ、待ってなさいってことらしい。 次第に行列が出来て来る。 で、時折、余った券を持った定期会員が現れる。 あぁ、DM 25.00で欲しい人居る?って言って居るのねと、おぼろげながら状況を理解する頃には、既に何人か手を挙げて居て、当然あぶれる(>_<) そういうのが何度か有って、ふと時計を見ると、19:20頃、開演10分前。 僕の後ろに並んで居る10数名が諦めた様子も無いし、Kasseのおばちゃんも平然として居るんだから何とかなるんだろう。 開演5分前位に、おばちゃんが一旦演奏会場の中に消える。 空席を数えて来たらしく、出て来たと思ったら、ようやく1回券を売り出すらしい。 DM 15.00って言うんで支払うと、映画の半券みたいな紙屑を渡してくれた・・・日付も席番号も書いて居ない、只Eintrittskarteと書いて居るだけ。 立ち見か? 「しゅてーぷらっつ?」と尋ねると、違うと言って居るのしか判らん(>_<) おばちゃんもホトホト困ったらしく、英語が判る人居ない?と周囲に呼び掛けた。 で、その親切なおじさんの後を追う。
建物の扉を開けると・・・いきなり巨大な礼拝堂だった(^_^;) そりゃまぁDomってんだからそうだけど、演奏会場に改装された「元」教会なんぞを想像して居た僕が馬鹿だった。 喫煙所は何処?(T_T)
雨宿り席だったら何処に座っても良いからねということらしい。 空席を見つけて潜り込んだは良いが、巨大な柱の隙間に幽かに仮設舞台が見える席。 当然、空調なんぞある訳が無い・・・Garderobeが不要な訳だ。 隙間風のせいか、結構寒い。

客席?から丸見えの仮設舞台の袖でたむろして居た楽団員が三々五々舞台に乗って、いよいよ開演。 盛大な拍手が興る・・・教会での演奏会って、神様に捧げるもので、人間は御相伴させて頂いて居るだけなんだから、拍手なんて不遜なことはしないのよと聞いて居たんだが(^_^;)
# 勿論、チェリのザンクト・フロリアン・ライヴとか、拍手が無い演奏会も多々有りますね

美人ヴァイオリニストと聞いて居たパイネマンは、遥か彼方。 ここは何処? あたしは誰?と、現状を把握し損なったまま、Bergは終わってしまった(>_<)
で、通例だと休憩があっても良いんだが、誰も席を立とうとしない。 そもそも、喫煙所や売店やお手洗いが有りそうに無い。 まさかと思いつつ「おーね ぱうぜ?」と隣のおばちゃんに尋ねると、「Ja, ohne Pause.」 駄目と言われれば吸いたくなるのが煙草、無いと言われれば飲みたくなるのが珈琲、行きたくなるのがお手洗い(^_^;)・・・しょうがない、後1時間我慢するか。

で、ブル9。 可も無く不可も無く、淡々と進行していく。 とにかく、音楽との距離が遠いので、演奏の出来云々という環境ではない。 NHK Hallの3階席奥と舞台との上下の距離感を水平にした様なもんだ。 唯一感じたのは、Brucknerpauseの美しさ。 流石、教会。 余韻「だけ」は、この雨宿り席に居ても、美しい。 残響の多い演奏会専用ホールと何処が違うのかと問われると、答えに詰まるが。

空調の効いた演奏会場を想定した軽装だったもんで、風邪を悪化させてしまった様な気がする(>_<)

今回の教訓:
- 現地の言葉も判らんのに、田舎に行くのは止めよう
- 演奏会は、演奏会目的の建物で聴こう

1998.09.22 (Di)
Rottの交響曲が聴けるってんで、e-mailで予約した演奏会。 当日券売り場の窓口は2つに別れて居る。 行列が短くて、現金の授受無しに単に封筒を受け取って居るVorkaufと書かれた窓口が、事前予約受付に違いない。
という訳で、名乗るだけで、無事捕獲。 封筒を開けてみたら・・・Block Bの前から2列目ど真ん中(^_^)v 09月に入ってから予約したのに、こういう席が取れるとは、相当売れて居ない演奏会なんだろう(^_^;)

最初は、ドン・ジョバンニの主題による3群のオーケストラの為の音楽・・・とでも訳すんだろうか。 通常のオケの他、舞台正面と左右の最上段に、vn.とcontrabass、弦楽三重奏・・・が乗って居る。
Mozart作曲Foss編曲のこの曲は、結局訳が判らないまま終わってしまった(^_^;) 妙に調和して居て、妙に乖離して居る。 3群の陰影がもっとはっきりして居たら、それはそれで面白い"現代音楽"だったのかもしれないし、単なる調和なら、それはそれで、"Mozart"だっただろうに。

Holligerのsoloは、確か2度目だが、どう凄いのか、聴いて居て判らない。 まぁ、野太くも無く、もしかしたら難しいかもしれない旋律を、淡々とこなしていくのが、妙技なのかもしれない。 一度、ド下手なob.を聴いたら、初めて彼の凄さを実感出来るんだろうか(^_^;)
アンコールの現代音楽らしき独奏曲はそれなりに面白かったのだが。

で、Rott。 初めて聴いたのは4〜5年前だったろうか。 Mahlerなんて何処が面白いの?と思って居た当時、Brucknerの初期作品の出来損ないの様なこの交響曲に、B級的な面白さを感じて居た。 Mahlerも9番に始まり2番8番なんか悪くないねぇと思い始めて居る現在、改めて、この曲を聴くと、Brucknerの出来損ないと言うよりは、Mahlerに成り切れなかった習作という気がする。(* 時代的にはどっちが先でしたっけ?(^_^;) *)

出来損ないとか習作とか、散々な事を書いて居るが・・・でも、この曲、もう少し何か振り様があったのでは、という、もどかしさを感じてしまう。 作品が貧弱だから、こういう演奏なんですって言われたら、そりゃまぁそうですねとしか言い様が無いんだけど。
勿論、銘曲の、それ自体に持って居る魅力を、余す所無く表現された銘演を聴くのは至上の喜びなのだけど、演奏家は、作品の魅力を、100 %表現し切れば、それで良いってもんじゃ無い様な気がする。 
こういう演奏会を聴いて居ると、銘曲になり切れて居ない音楽の、もしかしたらその曲自体には本来無いのかもしれない魅力(^^;)さえも聴くことが出来ないものかと思ってしまう。 舞曲風と交響的な音とが中途半端に絡み合う、こういうB級作品こそ、「巨匠」の絶妙な交通整理で聴いてみたい。
# 勿論、周囲が「巨匠」に冒険をさせてくれないのだろうけど。
チェリは、Rott自体は振らなかったけど、例えば、StephanのMusic for Orchestra in One Movementを振って居る。 曲自体の魅力は、多分唯一のCD音源であるZender盤(* KOCH盤 *)で表現し尽くされて居る以上のものは無いんだろう。 それを、チェリは、前半の抑制された緊迫感と、後半の爆発とで、壮大なドラマに仕上げて居た。
B級作品の、作品自身の魅力を超越した演奏の面白さは、銘曲の、そうあって然るべき銘演よりも面白かったりする。

まぁ、Daviesが、そういう演奏をすると思っては居なかったから、がっかりしなかったけど。

1998.09.23 (Mi)
遅めにcheck outし、Ridelに寄ってTegelへ。
15:00頃、CDG到着。 F2さんから"何処行きのバスに乗って、終点が何通りに面して居るから、そこからどう歩いて、どのバス停の何番のバスに乗って、何番目の何というバス停で下車して・・・"という、仏語が全く判らない僕でも対応出来る、懇切丁寧なfacsimileを頂いて居たので、16:00過ぎには無事ホテルにcheck in完了。 来年彼が帰国しちゃったら、もうParisには行けないかもしれない(^_^;)
休む間もなく、Cite de la Musiqueへ。 博物館に寄って居る暇はないが、楽書・CDの充実した、ここの売店に寄らずに済ます訳にはいかない。 もう一軒、fnacのForum店を漁った所で、時間切れ。 Jussieu Musicにも寄りたかったんだが・・・
国内盤の方が安いですよと予告されて居たチェリのブルックナ選集が、fnacでFFr 732.00だったか・・・かなり安かったのだが、輸入盤も馴染みの店で予約してあったので購入せず。

F2さんとは、開演15分前に、Salle Pleyel入口脇のCD屋で待ち合わせ。 定刻に登場したF2さんに、感謝と再会の挨拶をしつつ、入口へ・・・と、F2さんが絶句。
TVモニタに、Argerichおばさんのcancelが掲示されて居ると言う(>_<) 後で貰ったProgrammを見ると、既にZachariasの名前になって居る。 Programmを刷る前にcancelが決まって居たって言うことは・・・色んなことが考えられますねぇ(^_^;)
まぁでもJordanは良いかもしれませんよと慰めるF2さんの話に依れば、Parsifalが凄く良かったらしい。 Operを聴かない僕なんかだと、Jordanって言えば、Ansermet亡き後のSROを引き継いだ指揮者っていう印象しか無かったものだから、Operを振るというのも、凄く良かったというのも、耳新しい話。

最初のクープランの墓を聴いて、F2さんの意見に納得。 Salle PleyelでOrchestre de Parisを聴くのはこれで3回目、演奏の面白さという意味(* 良い意味だけではない(^^;) *)ではEschenbachのが忘れ難いのだけど、Jordanは正統的に(?)良い演奏をして居る。 オケもこれまでで一番旨かった様に思う。

で、Mozart・・・Argerichが聴けなかったという未練があるものだから、正当な評価ではないんだろうが・・・下手じゃなかったし、微視的に聴く限り何故不満なのか判らないんだけど、何が面白いんだか全く判らないMozartだった。
何を考えて居るんだか判らんParisの聴衆、それでも恒例の手拍子でZachariasを呼び戻し、アンコールを弾かせてしまうのは流石(^_^;)
# それとも彼らは本当に満足したんだろうか?

尤も、このアンコールが聴けたのは幸い。
曲名は判らんが、良い演奏だった。 弾こうと思えば弾けるんじゃない > Zacharias
と、後でF2さんと話して居たら、Mozartが酷かったのも、アンコールが良かったのも、共通の認識だった様で・・・で、アンコールはBach?! Bachをあんなにromantischに弾いてはいけません(^_^;)

休憩後は、高貴で優雅なワルツとラ・ヴァルスを、連続演奏。 Jordanは立ったり椅子に座ったりで、なかなか忙しい棒だった(^_^;)
Jordanって、CDではまるで印象に残らない指揮者だったんだけど・・・結構熱演して居るじゃないですか。 無理してParisに来た甲斐は無かった(^_^;)けど、Parisなんか来なきゃ良かったと思う程でもない。

終演後、F2さんの車でBastilleへ。
蝶々夫人を観て居たというfさんとF2さんの義弟と合流。 fさん、初対面だとばかり思って居たが、会ってみたら、以前Niftyserve fclaのオフでお会いした方だった。 「ぶの字」なんか聴かないよとオペラ三昧のfさんと、9日中6日も「ぶの字」を聴こうという僕と、共通の話題がなさそうで、それで居て楽しく歓談出来るのが面白いところ。

1998.09.24 (Do)
ホテルをcheck outし、31番のバスで、北駅へ。
この2週間ばかり、窓口でクレジット・カードは使えませんと言われたらどうしよう、で、しょうがないからカードでキャッシングしようとしたら拒否されたりして、それ以前に、タリスの本日の空席は一切有りませんなんて言われたりして、田舎の新幹線みたいにタリスと引き換えに特急や急行が廃止されてBruesselに行く手段が無くなって居たりして・・・などと、心配性な僕は不眠になる程脅えて居た。 だったら、事前に調べりゃ良いじゃんと思うだろうけど、心配性のくせに面倒臭がり屋なもので(^_^;)
で、09:20頃、窓口に行って、Bruesselまで片道、タリスの2等を1枚頂戴と尋ねたら、あっさりVISA cardで買えた。 尋ねられたのは、次の(* 09:55 Paris Nord発 *)で良い?って言うのと、喫煙席?って言うのの2つだけ。
車内は結構混んで居た。 勿論、全席指定なんで座れない訳では無いが、ほぼ満席。 予約した方が安心ですね、タリスは。 4席ボックスの相席となった内の2人は、どうも新婚旅行らしい。 Lonely Planet片手に旅行計画に熱中して居た。 あっ、ここに着いたら、子馬に乗るのを忘れちゃ駄目よ・・・とか何とか(^_^;)

で、Bruessel。 駅のImbisで昼食を済ませ、ホテルに向かう。
夕刻、中央駅へ。 演奏会場の脇、と言うか同じ建物にあるCD屋を漁るが収穫は無し。 チェリのBruckner Editionはあったが値札が付いて居なかったので価格は確認出来ず。

Kartenkontrolle入口脇の白い机(* Palais des Beaux-ArtsのInformation *)に券を預けておくからpick upしてねとのfacsimileだったので尋ねてみたら、そんな予約は知らんと言われる(>_<) 何処で予約したの?というから、Philharmonische Vereniging van Brusselからのfacsimileを見せると、それは建物入口の左脇だから、そっちで尋ねて頂戴とのこと。 Verenigingで、本当に僕の予約って受け付けて貰えたんですよね?と尋ねると、端末で確認し、大丈夫よ、ちょっと待ってねと、さっきのInformationに向かう親切なおねーさん。 なんだ、やっぱりfacsimileに書いてあった通りじゃんと思いつつ、無事捕獲。
座席表で確認したら、バルコン最前列中央でした(^_^)v 早速入場し、喫煙所と売店の捜索(^^;) 喫煙所は入口の1階下、売店は・・・ブル8 1曲休憩無しでは商売にならんと判断したのか、最初から開いて居なかった。 折角、Palais des Beaux-Artsの歴史とか言った類の本を買おうと思って居たのに。

さて、Herreweghe。 どう考えてもBrucknerを振る人には思えなかったのだが・・・勿論、以前川口で聴いた中村ユリさんのブル6の様に、小編成のオケで、小編成であることの必然性を感じさせるBrucknerというのも有り得ることは知って居るつもり(* 後で本人に聞いたら、トラを入れない主義のアマ・オケだったというのが先で、別に、小編成のBrucknerというのが最初にあった訳では無かったそうだが *)
それに、Bruckner云々以前に、編成の大きなオケの常任をやって居る柄にも思えない。
Herreweghe、意外にBrucknerがお好きの様で、フランダース国立の常任に就任して以来、昨シーズンには確かブル3を振り、今シーズンには、前半にブル8、後半にブル5も予定して居る。 何故? 何故、貴方はそんなにBrucknerを振ろうとするの?
聴いて居て、HerrewegheがBrucknerを振る必然性が判らない。 快速でふっ飛ばして居て、気付いたら終わって居たというブル8だった。 酷かった訳じゃ無いんだが、この程度の名演なら何処でも聴ける。 わざわざ独逸から寄り道する必然は無かったなぁと言うのが正直な感想。
合唱曲では、Herrewegheでしか聴けない、あんなにも暖かく聴き応えのある音を作るのに・・・11月の来日、StravinskyのMassならきっと良いに違いない。 でも、彼は大編成の曲は振らんでも良いと思う。

1998.10.18 (So)
池袋、渋谷経由でサントリ・ホール。
実は、Wand以外の棒でBerliner Phil.を聴くのは初めてだったりする(^_^;) 同じホール、同じ曲ならもっと良かったんだけど、Berliner Phil.だから凄かったのか、Wandだから凄かったのか、AbbadoにはAbbadoの魅力があるのか・・・何も考えずに、休日(* 田舎暮らしなもので、平日の演奏会は午後半休しないと聴きに行けないのだ(>_<) *)に、ブル5が聴けるってんで、券を入手した演奏会だが、先月のWandを強く意識して居る。

まずは、Mozart・・・やっぱりMozartって、僕には相性が悪過ぎるらしい。 何が面白いんだか、さっぱり判らん(>_<)
Abbadoの棒は、指先がしなやか過ぎるのか、打点が判り辛い。 特に、リタルダンドしてピアノで終わる時、オケもテンポの採り方で、混乱して居る様な気がする。 一方、煽るのだけは何故か旨い。 棒も煽る時だけは比較的明瞭・・・逆の様な気がするのだが。

で、ブル5。 クレッシェンドする前に、フッと気を失う様に音の厚みが消えて、それからクレッシェンドしていくのが、Abbadoの芸風なんだろう。 CDでもお馴染みの、このスタイルを連発して居た。 尤も、このスタイルが徹底されて居れば、好みはともかく、誉めても良いんだが・・・Abbadoが意図したとは思えない個所でも、音が極端に薄くなるときがあった。 この辺、始終厚かったWandとは大違い。 どっちがマシかと問われても困るけど。

クレッシェンドと言えば、ダイナミック・レンジが狭い様な気がした。 冒頭の幽けさなど、ピアノ側にはそれ程不満は無かったのだが、フォルテ側が気に入らない。 ホールが違うから何とも言い難いんだけど、Wandの場合、強烈なフォルテッシモを聴かされて「をぉ、凄いぜ」と思って居るのに、Wandがちょっと指示しただけで、平然と、「さっきの音に圧倒されちゃったのは何だったの?」と言う位、更に強烈な音が出てくる。 しかも、低音、特に低音弦がしっかりと下を支えて居るものだから、耳障りで無い、濃厚な音が出てくる。
# 低音弦の厚さについては、サントリ・ホールとPhilharmonieの違いという気もするが。
一方のAbbado、金管のフォルテと対等に張り合う弦のフォルテの凄さ(^_^;)を含め、フォルテの迫力はWandの時と同様なんだけど、更にもう一段階上の強烈な音って言うのが出せて居ない。 更に、そのフォルテが粗雑で、お世辞にも奇麗とは言い難い。 雑音になる寸前で、辛うじて、音楽の領域に留まっては居るのだが・・・出せば良いってもんじゃ無いでしょ > 音量

これが、救い様の無い指揮者が、並みのオケを振った演奏会なら、超快演と書いても良いのだが、AbbadoもBerliner Phil.も、もっと何か出来そうな気がするだけに、残念という気持ちの方が先行してしまう。
終演後、速攻で帰ったのだが、常磐線最終1本前、帰宅は翌01時。 日曜なんだからMatineeにしろよなぁ > BPO
田舎暮らしは辛い(>_<)


PROGRAMME
1998.09.16 20:00- : Konzerthaus, Berlin
(* Benefizkonzert zugunsten der Europaschule Sarajevo *)
Charpentier, MA : Te Deum in D major, H 146
Vivaldi, A : Magnificat in G minor, RV 610
Mozart, WA : Kroenungsmesse, K 317; Kirie, Gloria
Mozart, WA : Kirchensonate in C major, K 329
Mozart, WA : Kroenungsmesse, K 317; Credo, Sanctus, Agnus Dei
Witt, M / sop. : Mueller, K; mezzo-sop. : Baumgarten, E; alto : Weissenberg, G; alto : Schenke, R; tenor : Adler, M; Zaens, J; Ensemble fuer Alte Musik der St. Hedwigs-Kathedrale; Chor der St. Hedwigs-Kathedrale

1998.09.17 20:00- : Philharmonie, Berlin
(* Berliner Festwochen *)
Wolf, H : Der Feuerreiter
Schreker, F : Nachtstueck, Symphonisches Zwischenspiel aus dem dritten Akt der Oper "Der ferne Klang"
Bruckner, A : Symphony No.6 in A major
Gielen, M / Ernst Senff Chor; Berlin SO

1998.09.18 20:00- : Philharmonie, Berlin
(* Berliner Festwochen *)
Schubert, F : Symphony No.8 in B minor, D 759, "Unfinished"
Bruckner, A : Symphony No.9 in D minor
Wand, G / Berlin Phil.

1998.09.19 20:00- : Semperoper, Dresden
(* Sonderkonzert *)
Honegger, A : Symphony No.3, "Symphonie Liturgique"
Bruckner, A : Symphony No.3 in D minor (Urfassung von 1873)
Blomstedt, H / Gewandhausorchester, Leipzig

1998.09.20 20:00- : Philharmonie, Berlin
(* Berliner Festwochen *)
Schubert, F : Symphony No.8 in B minor, D 759, "Unfinished"
Bruckner, A : Symphony No.9 in D minor
Wand, G / Berlin Phil.

1998.09.21 19:30 : Dom, Halle
(* 1. Philharmonisches Konzert *)
Berg, A : Violin Concerto, "Dem Andenken eines Engels"
Bruckner, A : Symphony No.9 in D minor
Klee, B / vn. : Peinemann, E; Philharmonisches Staatsorchester Halle

1998.09.22 20:30- : Philharmonie, Berlin
(* Berliner Festwochen *)
Mozart, WA; Foss, L : Musik fuer drei Orchester, Buehnenmusik aus dem 1. Akt der Oper "Don Giovanni" eingerichtet von Lukas Foss
Mozart, WA : Oboe Concerto in C major, K 285d
Rott, H : Symphony in E major
Davies, DR / ob. : Holliger, H; Austrian RO

1998.09.23 20:00- : Salle Pleyel, Paris
Ravel, M : Le Tombeau de Couperin
Mozart, WA : Piano Concerto No.25, K 503
Ravel, M : Valses nobles et sentimentales
Ravel, M : La Valse
Jordan, A / pf. : Zacharias, C; Orchestre de Paris

1998.09.24 20:00- : Palais des Beaux-Arts, Bruessel
(* Festival van Vlaanderen *)
Bruckner, A : Symphony No.8 in C minor
Herreweghe, P / Koninklijk Filharmonisch Orkest van Vlaanderen

1998.10.18 19:30- : Suntory Hall, Tokyo
Mozart, WA : Concerto for Flute and Harp in C major, K 299
Bruckner, A : Symphony No.5 in Bb major
Abbado, C / Pahud, E; Langlamet, MP; Berlin Phil.


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