[2-Geki]  2劇通信・幕の内タケ第17号 2002年(平成14年)12月1日

   弐劇百葉箱



 劇団員がリレー形式で2劇について語る、『弐劇百葉箱』でございます。 第3回目のテーマは「2劇の稽古について」。今回は辻村晃介が語ります。

 2劇では身体の鍛錬、発声の練習、台詞の訓練、イメージ力の鍛錬、 即興劇の練習など様々な稽古を行っています。
簡単にいえば、みんなで集まって体を動かしたり声をだしたりして、 自分を見つめ、互いを見つめ、新たな目標を見つけていく、 といったところでしょうか。

 稽古をする場というのはいわば、 どんな些細な行動にも周囲からのレスポンスが期待できる場所、 あるいは些細な行動を自覚しやすい場所となるわけですが、 それゆえに独特の楽しさがありますね。
普段の生活では気づかないようなことを自ずと気がついたり、 または周りが教えてくれたりするわけですから。

 たとえば、自分の身体を動かすだけでもいろいろなことに気づきます。 「ああ、ここはこんな風に動くんだ」 「こことここはこんな風につながっているのか」などといったように。 また、普段よりも自由な発想のもとでいろいろなことを試すことができます。

 具体的な題目を幾つか紹介します。説明しやすそうなのを中心に。

◆「ストレッチ」 基本ですね。仕事効率に効果大。デスクワークのお供にも。

◆「ウォームアップ」 いろいろありますが、 動いたり怒ったり嘆いたり痛がったりします。

◆「声を当てろ」 口から発射された声の飛距離・落下地点を制御。 誰かの脳みそに命中すれば勝ち。

◆「目立てば勝ち」 ライバルたちを巧く踏み台にして目立てば勝ち組。 正反対の「消えれば勝ち」もあり。

◆「エチュード」 筋書きなしの即興劇。 ふとしたことで役者の人間性も垣間見える。

 他にもいろいろやってます。




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