[2-Geki]  2劇通信・幕の内タケ第9号 1998年(平成10年)9月26日

  秋の夜長の
      編集後記



 前編集長がお休みの間、この「幕の内タケ」の編集を担当させていただきます。冨田でございます。よかったらお便り下さいね。代理編集長の一回目はなんかほとんど字ばっかりになってしまいました。
 この場を借りつつ、ごめんなさい。

 この間、デパートで若夫婦プラス子供、という家族を見ました。その夫婦は二人とも腕を組んでいました。いえ、よく恋人同士がやっているようにではなく、それぞれが考え事をするように。それは別にいいんですけど。

一緒にいる子供(6才くらいでした)も同じポーズで歩いてるんですよ。

三人の親子が、同じポーズで横に並んですたすたと歩いてくる。これはかなり異様な光景でした。「子供が親のまねをする」なんて事は、よく見聞きすることなんですけどね。こうも見事に親は子供見て育つという事実を形にされるとやっぱりびっくりします。

 そこで思ったんですが、世の中っていうのは本当に「不思議」な事っていうのはあんまりなくて、あるのはたくさんの「知らない当たり前の事」なんじゃないかと。私の「不思議」はあなたにとっての「当たり前」だったりすることもきっとあるのです。

そんな当たり前が不思議な変わることを世間が広がるというのでしょうか。

 何が言いたいかというと、たまにお芝居を見たりするのは誰かの「当たり前」を「不思議」に見られるいいチャンスなんじゃないかってね…。ええ、宣伝ですとも、もちろん。

 今回はこの辺で。次は劇場でお会いいたしましょう。




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