[2-Geki]  2劇通信・幕の内タケ第10号 1999年(平成11年)7月5日

  毎度おなじみの
  作者インタビューだ




 幕の内タケ恒例の作者インタビューである。毎度変わり映えしないと言う話もあるが、でも聞くべき事は聞いておかねば。座長〜!

[イラスト・四夜原]

◆「ひやしんど」って?

― というわけで毎度どうも。

四夜原 とっととやってね。

― まずは題名からなんですが。「ひやしんど」…何ですかこれ?

四夜原 秘密。

― (秘密って…)元々は今年の春に若手の公演の為に書いたのが「トリシンド」。

四夜原 あれはまだ、内容が全く決まってないときに「とにかく、インパクトのある題名を考えて」って言ったら、若手の一人が「にわとりシンドバット」って。で、それをちぢめて「トリシンド」。

― 確か内容は、爆弾作りをしてる青年の話で題名とは・・・

四夜原 ぜぇーんぜん関係なかった。

― ひょっとすると今回もそうですか?

四夜原 ないでしょうね。

― 何で「ひや」してるんでしょう?

四夜原 夏だと冷やっこい方がいいでしょ。

― はぁ。(なんのことやら)

四夜原 あ、でも冷やしうどんはでるかも。

― ひやしんど・・・冷やしうどん・・・洒落ですか。

四夜原 (うれしそうに)秘密。

◆今度は島だ

― 今回は舞台となる場所が変わってるそうですが。

四夜原 瀬戸内海の孤島なんだけど、上を橋が横断している。

― はあ・・・上を?

四夜原 そう。だから島民たちはこの橋を利用できないわけ。ただ時々ものが落ちてくるだけ。空き缶とかいろいろと。そこへ一人の若者が迷い込んでくるところが始まり。迷い込んできた砂浜で、話が進むことになるかな。

―  夏っぽい舞台ですね。

四夜原 海の日とかに見に来てもらうわけだから、少しはそれっぽい雰囲気を味わってもらおうと。具体的に何するかは秘密だけど。

― さいですか。そこで何が起こるんです?

四夜原 この島に、テレビドキュメンタリーがくる予定になってて、島民たちはこれで村おこしをしようと必死なんだよ。だから、その練習をやってる。

― ドキュメンタリーなんでしょ? 練習?

四夜原 それだけ必死って事。

― 大きな産業もなくて貧乏な島だから。

四夜原 いいや。貧乏ではない。

― なんで?

四夜原 秘密。

― あっそ。じゃあどうしてそんなに熱心なの?

四夜原 それも秘密。

― ありゃりゃ。

◆びっくりもあるかも

― なんか今回は秘密が多いですね。

四夜原 見に来る人は、お楽しみと。

― なるほど。ではそのお客様に一言。

四夜原 見に来て下さい。びっくりすることが出たり起こったりします。

― びっくりすること?

四夜原 そう。何かは、秘密。

― そりゃそうだ。




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