[2-Geki]  2劇通信・幕の内タケ第6号 1997年(平成9年)2月10日

  劇団員が語る
  TOKIO 甘くなし!



大阪を離れ、ほとんどが私たちを初めでのお客様の前に打って出る。
そんなスリルも旅公演ならではのこと。
加えて、旅の間に一座を襲うアクシデント。
私たちにとって東京公演は、いつも印象深いものでした。
そして今回は・…。


関口 過去の東京公演を軽く振り返ってみましょう。

1.「デカダンス2」90年3月

南濱 でっかいタンスが出できたわ。
牧野 タンスが出てきただけ?
南濱 他にもいろいろ。トカゲ、鳥、腰ミノ着けた原住民。最後は洪水でドバーッとo
山田 冒険ものですか。やりてーなっ!
南濱 まあそんなところね。アトお客さんがいっぱい来てくれたの。ウフッ。

2.「伝導犬ヨタ」91年2月

関口 一年と経たずだ。元気振り絞っでるじゃないの。
藤田 見下ろし型の客席にして、舞台全曲に砂を敷きつめた。しんどかった。
南濱 話はね、探偵が出てきてそこに宗教の話が絡んで・…、ん−忘れた。
栗園 理解に苦しむ題名ですよね。
中山 そうか?いいタイトルじやない。
関口 聞くところだと、主役の中山さんはラストシーン、ピンスポの中でキスしたんですよね。
中山 アハッ。役得ね。
南濱 サ、次に行きましょ。

3.「小早内俊頼37才のひそかな苦しみ」93年2月

関口 これになると、皆知ってるよね。
牧野・栗園 知りませ〜ん。
正木・山田 間いたことないです〜。
牧野 やっと良心的な題名ね。
栗園 で、お芝居の方は?
南濱 始まってすぐに主人公が心筋梗塞で倒れるの。そこから心臓が止まるまでのお話。
正木 救われないなあ。
南濱 違うの。ラストに白ヒゲ付けた変な神様が現われて、結構明るかったわ。
青山 ワシが明るうしたんや!
山田 納得。
関口 客席、結構静かだったなあ。
南濱 誰が引かせたの?
中山 私で〜す。もうこの頃は降格されて、黒パンツで客席に入りました。
藤田 黒パンツは、僕もで〜す。それに開演と同時にマイク片手にカラオケを唄い、客席がサーッと。
関口 仕方ない。台本の要請だもの。
藤田・中山 そうだよなっ。
関口 でも、僕はウケましたからね。ロボコック!コックのなりをしたロボットが、大きなウチワでソヨソヨやると、場内爆笑。
牧野 何のことだか。

[富士山]
関口 じゃ、お芝居を離れて、旅公演ならではの思い出とかどうでしょう。
正木・山田 じゃあ、僕たち帰りま〜す。
中山 先輩の話、聞けへんゆうんか!
牧野 中山さん。東京向けにムリして大阪弁はやめましょう。楽にして、熊本弁、熊本弁。

藤田 やっぱあれ。南濱、おフロ事件。
正木 全裸を誰かに見られたんだ。
南濱 違うわよ。舞台がハネると、アゴラの近所の銭湯に行くの。
藤田 洗い場で南濱ったらバカスカギャグ飛ばし、ケラケラ笑って、そしたら常連のお客さんに注意されとんねん。
中山 男湯にも聞こえたけん。(熊本弁)
南濱 見なさいっ。東京は、甘いところじゃないのよっ!
関口 あの−、南濱さん。お口直しに何かいい思い出を...。
南濱 みんなで寝泊まりするところから、朝焼けの富士山が見えるの。これがキレイ。
中山 なんか、まとめに入ったばい。

関口 じゃ、東京初見参の誰か。抱負をひとつ。
栗園 みんなで泊まっで合宿するのが楽しみです。
牧野 意外な愛が生まれたりしてね。
中山 そぎやん。おソノちやん、シモキタのよか店ば案内すっけん。
関口 ちょっと〜。皆さん、気を引き締めてまいりましょう。

[女三人]



幕の内タケ第6号2劇通信・幕の内タケ2劇ホームページ|へ戻る

[END]